JPH05123455A - メダルゲームマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 プレイヤーが時を選ばず何時でもゲームに
参加でき、不慣れなプレイヤーにも十分なゲーム情報を
検討する時間が得られるようになっており、又、現に今
行われようとしているレースのみでなく、その後に行わ
れるレースにも賭けることができる新規なメダルゲーム
マシンを提供する。 【構成】 競馬その他の着順又は順位を争うゲームを
模した表示装置４，５，６，７，８を有し、プレイヤー
にそのゲームの着順又は順位に賭けさせ、賭の勝者に対
し賭けられたメダルの数と所定の賭率に応じて配当を払
い出すよう構成されたメダルゲームマシン１に於いて、
プレイヤーにより操作され、現に行われているゲームに
引き続いて行われる少なくとも一つのゲームに関する情
報を当該プレイヤーのためのディスプレイ装置に表示さ
せ、かつ、その将来行われるゲームの着順又は順位に賭
けさせる装置を具備したメダルゲームマシン。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はメダルゲームマシン、特
に、 競馬その他の着順又は順位を争うゲームを模した
表示装置を有し、プレイヤーにそのゲームの着順又は順
位に賭けさせ、賭の勝者に対し賭けられたメダルの数と
所定の賭率に応じて配当を払い出すよう構成されたメダ
ルゲームマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】今日、上記の如きメダルゲームマシンは
広く普及している。この種のメダルゲームマシンは、た
とえば競馬場、レーシングトラックなどを現す模型又は
ビデオ式などのメインディスプレイ装置を有し、そのデ
ィスプレイ装置の前面又は周囲には、プレイヤーにより
操作されるコントロールパネルが複数設けられている。

【０００３】そのメインディスプレイ装置は、例えば、
国際的に著名な競馬場やＦ１レース用のサーキットなど
の情景を示すビデオ式のディスプレイ装置であり、予め
定められたプログラムに従って、所望のレースの実況を
表示するものである。このメインディスプレイ装置の周
囲又は前面には、複数のプレイヤーにより個別に操作さ
れるコントロールパネルが設けられている。

【０００４】このプレイヤーのためのディスプレイ装置
は、プレイヤーにレースの情報を提供し、そしてコント
ロールパネルに設けたスイッチなどによりそのプレイヤ
ーに賭を行わせるためのものである。レースが例えば競
馬であるとき、レースの始めには、このディスプレイ装
置に馬場の状況、出走馬の現況や過去の戦績、賭率、人
気などが表示され、各プレイヤーはそれらの情報に基づ
いて勝ち馬を予想し、所望数のメダルを賭ける。

【０００５】一定のベット時間が経過し、プレイに参加
するプレイヤーの賭が終わると、レースが開始され、そ
の状況はメインのディスプレイ装置、例えばビデオモニ
タに表示される。そのレースが終わると、勝ち馬を当て
た者に対し所定数のメダルが配当として払い出される。

【０００６】以下、同様にして、次々に異なったレース
が行われるが、従来公知のこの種のメダルゲームマシン
に於いては、プレイヤーがレースに賭けられるのは、現
にレースの情報がディスプレイされている一つのレース
に限定されていた。そのため、たまたまこのマシンに興
味を持ったプレイヤーも、ベット時間が終了し、賭が締
め切られた後は、直ちにはゲームに参入できず、そのレ
ースが終了するまで全く手持ち無沙汰のまゝ待たねばな
らなかった。

【０００７】又、プレイヤーによっては、今現に行われ
ようとしているレースには興味がなく、賭を保留して次
のゲームを待つことがあるが、その間、ゲームマシンは
無為のプレイヤーに占拠されることになる。又、従来公
知のゲームマシンに於いては、レースの情報を提供でき
る時間が比較的短いベット時間内に限られているため、
表示できる情報量も少なく、又、そのため、不慣れなプ
レイヤーにとってはレース情報を十分に理解することが
できないという問題もあった。

【０００８】これらの理由で、このゲームマシンはやゝ
客付が悪く、営業効率が低いという傾向があった。プレ
イヤーが、特定のベット時間に限定されることなく何時
でもゲームに参加でき、かつ、不慣れなプレイヤーにも
十分なゲーム情報検討時間が得られるようになってお
り、又、現に今行われようとしているレースのみでな
く、将来行われるレースにも賭けることができれるよう
になれば、ゲームの興趣は大いに増進され、そ営業効率
も向上する。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は如上の観点に
立ってなされたものであり、その目的とするところは、
プレイヤーが時を選ばず何時でもゲームに参加でき、不
慣れなプレイヤーにも十分なゲーム情報を検討する時間
が得られるようになっており、又、現に今行われようと
しているレースのみでなく、その後に行われるレースに
も賭けることができる新規なメダルゲームマシンを提供
することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】而して、上記の目的は、
叙上の如き公知のメダルゲームマシンに於いて、プレイ
ヤーの要求に応じて、プレイヤー用のディスプレイ装置
に、現に行われているレースに引き続いて行われる少な
くとも一つのレースに関する情報を表示させると共に、
その将来行われるレースの着順に賭けさせ得る装置を付
設することによって達成される。

【００１１】

【本発明を実施するための最良の態様】以下、図面によ
り、本発明を具体的に説明する。図１は本発明に係るメ
ダルゲームマシンの正面図、図２はプレイヤーにより操
作されるコントロールパネルの上面図、図３ないし図６
はコントロールパネルに設けられるプレイヤー用の液晶
ディスプレイ装置の表示事項を示す図、図７はゲームマ
シンの電子回路の全体構成を示すブロックダイヤグラ
ム、図８は上記電子回路中のコントロールパネル制御回
路の構成を示すブロックダイヤグラム、図９はゲームの
流れを示すブロック図、図１０はそのフローチャートで
ある。

【００１２】而して、図１に於いて、１はゲームマシ
ン、２はそのキャビネット、３は図示されていないがそ
の背後及び下方に設けられた二つのＣＲＴから成るメイ
ンモニタの表示する画像を合成するハーフミラー、４及
び５はハーフミラー３により合成された画像が現れる画
面、６、７及び８はサブモニタ、９、１０、１１、１２
及び１３はプレイヤーにより操作されるコントロールパ
ネルである。

【００１３】図示されていないが、ハーフミラーの背後
及び下側にはメインモニタが設けられており、それらの
画像は、ハーフミラー３により重畳され、画面４及び５
にディスプレイされる。これらの画像はレースの実況を
示すものである。

【００１４】サブモニタ６ないし８は、現に行われてい
るレースの賭倍率、レース結果、出走馬の紹介などのた
めのディスプレイ装置である。コントロールパネル９な
いし１３は何れも別々のプレイヤーにより操作される。
尚、これらのコントロールパネル９ないし１３の構成は
全て同一であるので、以下には説明を簡略にするため、
同９に就いてのみ説明する。

【００１５】図２は、コントロールパネル９の上面の構
成を示す図であり、９０１はレース情報などを表示する
液晶ディスプレイ装置、９０２はプレイヤーが勝ったと
きなどに点灯されるイルミネーションランプ、９０３は
ゲーム場の係員を呼ぶとき使用するコールボタン、９０
４はプレイヤーが獲得したメダルの払い出しを受けると
き押すペイアウトボタン、９０５は同じくプレイヤーが
獲得したメダルの払い出しを受けずそのままクレジット
するとき押すクレジットボタン、９０６ないし９０９は
ゲーム可能なレース番号を示す表示器、９１０はキース
イッチ、９１１ないし９１４は賭を行うべきレースを選
択するとき使用するレースセレクトボタン、９１５は連
複、単勝などの選択や実際の賭を行うとき押すベットボ
タン、９１６は液晶ディスプレイ装置９０１の表示を切
り換えるとき用いるインフォメーション切替ボタン、９
１７はメダル投入口、９１８はメダル払出装置、９１９
は現在のクレジット数を示す表示器、９２０はプレイヤ
ーが獲得したメダル数を示すウインメダル表示器であ
る。

【００１６】現に行われているレースの実況はハーフミ
ラーにより合成されたメインモニタの画像として、画面
４及び３に表示さている。この画像は、ある時は競馬場
の全景であり、又ある時は競馬場の一部又は特定の馬の
クローズアップである。又、サブモニタ６ないし８に
は、この現に行われているゲームの進展に応じて、出走
馬の紹介や、賭の倍率、レース結果などが表示される。

【００１７】プレイヤーが所定のメダルを投入口９１７
に投入すると、そのメダルの数がクレジット表示器９１
９に表示されると共に、コントロールパネル９を用いて
ゲームができるようになる。

【００１８】現に行われているレースの番号は、一番左
側のレース番号表示器９０６に示されており、以降行わ
れるレースの番号は、それぞれレース番号表示器９０
７、９０８、９０９に順次示されているから、プレイヤ
ーはこれらに表示されているゲーム可能なレースのなか
から好みのレースを選び、そのレース番号に対応するベ
ットボタンを押して所望のレースを選択する。

【００１９】９１１以外のベットボタンが押されると、
液晶ディスプレイ装置９０１の表示が選択されたレース
に関する情報に切り換えられる。その表示の一例は、図
３に示されている。

【００２０】図３の左半分のＡ−Ａはプレイヤーがゲー
ムのため行った操作の表示部となっており、右半分のＢ
−Ｂは、ゲーム情報の表示部となっている。操作部Ａ−
Ａの上段Ｃ部は、選択されたレースの表示部であり、選
択さたレースがハイライト表示されている。中段Ｄ部
は、連複式の賭状況の表示部であり、各枠毎に、賭倍率
とプレイヤーが賭けたメダルの数が表示される。又、下
段Ｅ部は、単勝式の賭状況の表示部であり、各馬毎に、
賭倍率とプレイヤーが賭けたメダルの数が表示される。

【００２１】ゲーム情報表示部Ｂ−Ｂの最上段Ｆ部に
は、選択されたレースの番号、開催地、コースの距離や
状態が表示される。第二段Ｇ、第三段Ｈ及び最下段Ｉの
表示は、インフォメーションボタン９１６を押すことに
より、順次図４、図５及び図６に示す如く切替えられ
る。図３に示されているのは、図４に示したものと同一
のデータで、各出走馬の最近の３レースの成績を示す第
一画面である。

【００２２】この第一画面の表示は、プレイヤーがイン
フォメーションボタン９１６を押すと、図５に示されて
いるような、第二画面に切り換えられる。第二画面は、
短評というタイトルで、各出走馬の体調が簡単に示され
ている。

【００２３】プレイヤーが更にインフォメーションボタ
ン９１６を押すと、画面は図６に示されているような、
第三画面に変わる。第三画面では、厩舎の話が一言宛簡
単に紹介されている。プレイヤーが更にインフォメーシ
ョンボタン９１６を押圧すると、画面は再び第一画面に
戻り、以下同様なサイクルが繰り返される。従って、プ
レイヤーは従来のゲームマシンに比べて大量の情報を提
供されるので、ゲームのリアリティが増進する上、後に
行われるゲームに就いての情報が１ないし３ゲーム前に
得られるので、各プレイヤーはそれぞれの情報を各人各
様に、然も十分な余裕をもって検討できることになる。

【００２４】図７には、このゲームマシンの電子回路が
示されている。図中４１、４２及び５０、５１は前述の
メインモニタ、９００はコントロールパネル９に設けた
各種制御スイッチ類であり、又、１０００はゲームマシ
ンの作動全体を管制する中央制御ユニット、２０００は
メインモニタ用のビデオ信号発生回路、３０００はサブ
モニタ用のビデオ信号発生回路、４０００はゲームマシ
ン管理用の電子回路、９０００はコントロールパネル制
御用の電子回路、９１７０ははメダル投入口９１７に設
けたメダル検出器、９１８０はメダル払出装置９１８に
設けたモータ及びメダルなどのセンサーである。

【００２５】複数設けられているコントロールパネルの
それぞれに対応して、それぞれ制御用電子回路が設けら
れる。従って、本実施例に於いては設けられる制御用電
子回路は５系統である。

【００２６】それぞれのコントロールパネル制御用電子
回路には、図８に示す如く、それぞれ対応するコントロ
ールパネルから、インフォメーションボタン９１６の操
作信号、イルミネーションランプ９０２の点灯状況、メ
ダル払出装置９１８に設けたモータの作動状況や受皿に
溜まったメダルの検出検出用センサーなどの出力、コン
トロールパネル９のスイッチ類の作動信号、投入された
メダルの検出信号、ベットポタン９１５の操作信号など
は総てコントロールパネル制御用の電子回路９０００に
送られる。

【００２７】又、この電子回路９０００からは、クレジ
ット表示器９１９及びウインメダル表示器９２０へ制御
信号が送られる。中央制御ユニット１０００は、これら
のコントロールパネル制御用の電子回路９０００、メイ
ンモニタ用のビデオ信号発生回路２０００、サブモニタ
用のビデオ信号発生回路３０００及びゲームマシン管理
用の電子回路４０００を総合的に制御し、前期の如くゲ
ームを進行させ、最大５人までのプレイヤーにゲームを
行わせる。

【００２８】図９には、図７に示した電子回路によるゲ
ームの進行状況と、その各段階毎にプレイヤーが行うこ
とのできる操作が示されている。第１レース、第２レー
ス、第３レース、第４レースなどが順次行われるが、各
レースの流れは、プレイヤーが賭を行い得るベット時間
と、レースが行われる時間と、払い戻し時間に分けられ
る。

【００２９】そして、各レースのベット時間には、プレ
イヤーはそのレースを含む後続の４レースの中から所望
のレースを選択し、賭とレース情報表示ができる。その
ベット時間が終了し、レースが開始されると、その現に
行われているレースには賭けられなくなるが、そのレー
スを含む後続の４レースに就いてはレース情報の表示が
可能であり、後の３レースに就いては賭が可能である。

【００３０】以下、そのゲームに就いての払い戻し時間
には、勝者には払い戻しが行われるので、賭などが不可
能になるが、、敗者には直前に終了したレースを含む後
続の４レースに就いては依然としてレース情報の表示が
可能であり、後の３レースに就いては賭が可能である。

【００３１】図１０はこのゲームのフローチャートであ
るが、この図に就いては最早説明を要しないであろうか
ら、その説明は省略する。

【００３２】

【発明の効果】本発明は叙上のごとく構成されるから、
本発明によるときは、プレイヤーは現に賭が行われてい
るレースのみでなく、後に行われるレースに就いてもレ
ースの情報を入手し賭が可能であるから、何時でもゲー
ムに参加でき、不慣れなプレイヤーにもゲーム情報を検
討するため十分な時間が得られれるので、だれにでも興
味深いゲームを提供することができる。

【００３３】尚、本発明の構成は叙上の実施例の構成に
限定されるものではなく、例えば、ゲームの内容は競馬
のみでなく、フォーミユラーカーレース、バイクレー
ス、ドッグレース、競艇、ヨットレース、マラソンなど
長短距離の各種の競走、競泳、各種陸上競技、相撲、テ
ニスなどのトーナメント、その他要するに順位若しくは
着順を争う総ての競技を対象にできるものであり、又、
ゲームマシンはカード式などであっても良く、又、その
デザイン及び構成、賭を可能とするゲームの数やコント
ロールパネルの構造などは自由に設計変更し得るもので
あって、本発明はそれらの総てを包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るメダルゲームマシンの正面図であ
る。

【図２】プレイヤーにより操作されるコントロールパネ
ルの上面図である。

【図３】コントロールパネルの液晶ディスプレイ装置の
表示事項を示す説明図である。

【図４】コントロールパネルの液晶ディスプレイ装置の
表示事項を示す説明図である。

【図５】コントロールパネルの液晶ディスプレイ装置の
表示事項を示す説明図である。

【図６】コントロールパネルの液晶ディスプレイ装置の
表示事項を示す説明図である。

【図７】ゲームマシンの電子回路の全体構成を示すブロ
ックダイヤグラムである。

【図８】上記電子回路中のコントロールパネル制御回路
の構成を示すブロックダイヤグラムである。

【図９】ゲームの流れを示すブロック図である。

【図１０】フローチャートである。

【符号の説明】

１：ゲームマシン ２：キャビネット ３：ハーフミラー ４、５：ハーフミラー３により合成された画像が現れる
画面 ６、７、８：サブモニタ ９、１０、１１、１２、１３：コントロールパネル ４１、４２、５０、５１：メインモニタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 競馬その他の着順又は順位を争うゲー
   ムを模した表示装置を有し、プレイヤーにそのゲームの
   着順又は順位に賭けさせ、賭の勝者に対し賭けられたメ
   ダルの数と所定の賭率に応じて配当を払い出すよう構成
   されたメダルゲームマシンに於いて、 プレイヤーにより操作され、現に行われているゲームに
   引き続いて行われる少なくとも一つのゲームに関する情
   報を当該プレイヤーのためのディスプレイ装置に表示さ
   せ、かつ、その将来行われるゲームの着順又は順位に賭
   けさせる装置を具備した上記のメダルゲームマシン。