JPH05123252A - 電気ポツト - Google Patents

電気ポツト

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JPH05123252A
JPH05123252A JP196691A JP196691A JPH05123252A JP H05123252 A JPH05123252 A JP H05123252A JP 196691 A JP196691 A JP 196691A JP 196691 A JP196691 A JP 196691A JP H05123252 A JPH05123252 A JP H05123252A
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water
resistor
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heater
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Hiroaki Tsujii
博昭 辻井
Masakatsu Yoneda
誠克 米田
Yoshinori Takahashi
義典 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】湯沸し時間を短縮させる。 【構成】高発熱用抵抗体3と低発熱用抵抗体2を備えた
電気ポットにおいて、前記高発熱用抵抗体3を前記容器
12内の水の温度が上限温度に達したときオフし、下限
温度以下でオンさせる第1制御部66と、前記低発熱用
抵抗体2を、湯沸し時、前記高発熱用抵抗体3と共にオ
フさせ、前記高発熱用抵抗体3のオフ後はその上限温度
と下限温度の間の所定の温度でオンーオフさせる第2制
御部65とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気ポット、特に、水を
完全沸騰させた後、所定の範囲内の温度に保温する電気
ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気ポットとしては、金属製真空
二重容器の真空層を貫通する穴をあけ、この部分に外か
らヒータを水密に差し込んだ構造のものや、真空二重容
器の下部を一部一重にし、外部からヒータを取付けた構
造のもの、あるいは真空二重容器の中容器底部に直接ヒ
ータをろう付けし、外容器に気密端子を設けてリード線
を引出すようにした構造のものが知られている。この種
の電気ポットでは、湯沸し時、まず主ヒータと保温ヒー
タとで加熱を開始し、水温あるいはそれに対応する容器
の温度が主ヒータがオンする温度(下限温度)よりも高
く主ヒータがオフする温度(上限温度)よりも低い所定
の温度に達すると、保温ヒータをオフさせる一方、主ヒ
ータのみで加熱を続行して湯沸しを行い、水温が上限温
度に達すると、主ヒータをオフさせ、以後は保温ヒータ
をオン−オフさせて湯を上限温度と下限温度との間の所
定範囲(即ち、保温上限温度と保温下限温度)内の温度
に維持するのが一般的である。また、この種の電気ポッ
トは、注湯を容易にするため容器内部に空気を送り込む
ベローズポンプを備えたものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気ポットでは、保温ヒータが上限温度よりも低い保温
温度でオフされるため、その保温温度に達してから上限
温度までは主ヒータのみで加熱されることになり、必然
的に水温の上昇速度がそれまでよりも低下し、その結
果、湯沸し状態から保温状態に移行するまでの時間、従
って、湯沸し時間が長くなるという問題があった。
【0004】本発明は、電気ポットの湯沸し時間を短縮
できるようにすることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、高発熱用抵抗体を容器内の水
の温度が上限温度に達したときオフさせ、下限温度以下
でオンさせる第1制御部と、前記低発熱用抵抗体を前記
高発熱用抵抗体と共にオフさせ、前記高発熱用抵抗体の
オフ後はその上限温度と下限温度の間の所定の温度範囲
内でオンーオフさせる第2制御部を設けるようにしたも
のである。
【0006】
【作用】水温が上限温度に達するまでは高発熱用抵抗体
と低発熱用抵抗体で湯沸かしを行ない、上限温度に達し
て湯沸しが完了すると、高発熱用抵抗体および低発熱用
抵抗体への通電を停止させ、以後は低発熱用抵抗体のみ
をオンーオフさせて保温を行なう。
【0007】
【実施例】第1図は本発明に係る電気ポットの一実施例
を示し、10は水位検知用電極を有するヒータ、11a
〜11eは水位検知用電極、12は金属製真空二重容器
で、中容器12a、外容器12b、排気用チップ管12
cから構成され、中容器12aと外容器12bの間は真
空にしてある。13は真空二重容器12の上部開口端に
ろう付け又は溶接された金属製の中蓋で、開口部14を
有している。ヒータ10はその上端側に取付け金具15
が、またその下端にその中空部を閉じる底18がそれぞ
れ取付けられ、金具15により中蓋13にパッキンを介
してビス止めされている。また、ヒータ10の中空部内
には温度センサ16(第4図参照)が入れられ、このセ
ンサは底18に固定されている。17はマイクロスイッ
チ、19は支持金具、20は外装胴部、21は外装底
部、22は外装肩体、23は外蓋で、外装胴部20の注
湯口側には後述の表示素子としてのレベルメータ50が
取付けられている。肩体22には中蓋13の開口部14
に中栓25が着脱自在に挿入される。
【0008】前記ヒータ10は、第2図に示すように、
水に接触しないようにセラミック基体1の表層部に埋設
された低発熱用抵抗体2および高発熱用抵抗体3とを備
え、これらはセラミック基体1に埋設された導電体5に
より外部接続端子4に接続されている。低発熱用抵抗体
2は保温ヒータとして機能し、高発熱用抵抗体3は主ヒ
ータとして機能するが、これらは容器内の水量が減少し
ても水に対流を生じさせて上下均等に加熱するため、ヒ
ータ10をポットに取付けた時、下側になるセラミック
基体1の一端側に埋設され、外部接続端子4はセラミッ
ク基体1の他端側に外設されている。
【0009】上記構造のポット用ヒータは、例えば、次
の様にして製造することができる。まず、第3図に示す
ように、セラミック材料粉末スラリーで棒状の基体主要
部1aを用意する一方、セラミックシート1bを用意
し、これに抵抗材料からなるインキを印刷して低発熱用
抵抗体2および高発熱用抵抗体3を形成する抵抗膜
2’,3’およびリード線としての導電体を形成する数
条の導電膜5’を形成する。次いで、セラミックシート
1bを抵抗膜が形成された面を内側にして基体主要部1
aに巻き付け、焼成してこれらを一体化することにより
容易に製造することができる。外部接続端子は、セラミ
ックシートの予め外部接続端子を形成すべき位置に貫通
孔7をあけておき、表面から貫通孔7上に導電性ペース
トを塗布することにより裏面に形成された導電膜5’と
が導通され、これを焼成して焼付けることにより形成さ
れる。また、水位検知用電極を形成するため、セラミッ
クシートの電極を形成すべき位置に貫通孔8をあけてお
き、表面から貫通孔8上に導電性ペーストを塗布し、裏
面に形成された導電膜とを導通させる。焼成した後、貫
通孔8上の導電膜の上にニッケル、銀、その他のメッキ
を施すことにより形成してある。なお、抵抗膜2’は高
抵抗になるように幅を細くし、抵抗膜3’は低抵抗にな
るように幅を広くしてある。また、水位検知用電極11
b〜11eは基準電極との水による導通を検知して水位
表示レベルメータ50により水量表示を行うのに使用さ
れる他、水量に応じた煮沸時間を決定するのにも使用さ
れ、また、電極11aと11c間は高発熱用抵抗体3の
空炊き防止のために、電極11aと11b間は低発熱用
抵抗体2の空炊き防止用のために使用される。
【0010】前記実施例では、基体主要部1aを棒状に
形成しているが、筒状に形成しても良く、また、基体主
要部1aを板状に形成し、これに抵抗膜と導電膜を形成
したセラミックシート1bを積層した後、焼成しても良
い。さらに、抵抗膜のパターンとしては第3図に示すパ
ターンの代わりに、第4図に示すように独立して形成し
てもよい。また、抵抗膜2’,3’、導電膜5’の形成
材料としては、公知の銀やニッケル、タングステンを含
有する導電性ペーストを用いてもよい。
【0011】中栓25は揚水管26および注水管27を
有し、それらを連通させる流路には安全弁28が配設さ
れている。外蓋23内には、ベローズ30、スプリング
31、及びベローズ上板33からなるベローズポンプが
内設されている。また、従来のベローズポンプを備えた
電気ポットに於ける問題、即ち、水を煮沸、即ち、完全
沸騰させると、発生した蒸気がベローズ内に入りベロー
ズ30を変形させるため、湯の最高温度、即ち、上限温
度が95℃に抑えられ、完全沸騰させることができない
という問題を解決するために、本実施例では、ベローズ
30を貫通し、容器内部と外部とを連通する蒸気筒32
を設け、該蒸気筒32の下端側にはベローズポンプの排
気口34を開閉するための弁体35が外設されている。
図示の例では外蓋23の底板37に装着したシールパッ
キン36を弁座38として利用しているがベローズの排
気筒39の下端部を弁座としてもよい。蒸気筒32はそ
の上端をベローズ上板33に形成された吸気筒40に固
定されているため、スプリング31の作用により弁体3
5を弁座38に密接させる。なお、ベローズ上板33の
吸気筒40にはパッキン41が嵌合されており、パッキ
ン41とキャップ42により吸気孔43を開閉するよう
にしてあり、キャップは吸気筒40に外装されたスプリ
ング44により上向きに付勢されている。45は蒸気
孔、46は押体である。
【0012】前記電気ポットは制御装置51を備え、ヒ
ータ制御回路、液量表示装置及び空炊き防止装置を構成
している。この制御装置は、第5図に示すように、パル
ス発生部53と、水位検出部54と、ヒータ制御回路6
5、66と、温度検出部59と、LED駆動部60とか
ら構成されている。パルス発生部53は、例えば、パル
ス出力期間が1msで休止期間が4秒であるパルス電圧
を発生し、該パルス電圧を基準電極11aと他の水位検
知用電極11b〜11eの間に印加し、そのパルス電圧
を受けて水位検出部54は、基準電極11aと他の電極
との間の導通、非導通を検出する。温度検出部59は、
ヒータ10の底に取付けられた温度センサ16からの信
号により温度を検出し、トライアックトリガ部57,5
8へそれぞれ信号を出力する。
【0013】前記ヒータ制御回路は、温度検出部59を
含み、高発熱用抵抗体3を制御する第1制御部66と、
低発熱用抵抗体2を制御する第2制御部65とからな
り、前記第1制御部66はトライアックトリガ部58と
高発熱用抵抗体3に直列接続されたトライアック56と
を含み、温度検出部59からの信号を受けて、水温が上
限温度に達した時に高発熱用抵抗体3をオフさせ、水温
が保温温度よりも低い下限温度以下で高発熱用抵抗体3
をオンさせる。また、第2制御部65はトライアックト
リガ部57と、低発熱用抵抗体2に直列接続されたトラ
イアック55とを含み、温度検出部59からの信号を受
けて湯沸し時は高発熱用抵抗体3と同時に、即ち、上限
温度で低発熱用抵抗体2をオフさせ、保温時は上限温度
と下限温度との間の所定の温度で低発熱用抵抗体2をオ
ン−オフさせる。また、前記第1および第2制御部は、
水位検出部54と共に空焚き防止装置を構成し、水位検
出部54からのトリガ禁止信号を受けて低発熱用抵抗体
2および高発熱用抵抗体3への通電を停止させる。な
お、LED駆動部60は前記水位検出部54からの出力
信号に応じて表示素子、例えば、前記レベルメータ50
の各表示素子61を駆動する。また、ヒータが破損した
場合等の感電防止の為、容器12の電圧を検出する電圧
検出部62およびそれからの出力信号により全回路をオ
フにする電源断続部63が組み込まれている。さらに、
ポットを持ち上げたり、あるいはそれが転倒した場合
に、電源をオフにするマイクロスイッチ17がポット底
部に配設されている。
【0014】前記構成の電気ポットを使用する場合、容
器12に冷水を満たした後、プラグ70を挿入して通電
すると、高発熱用抵抗体3と低発熱用抵抗体2により湯
沸かしを行ない、所定時間経過して煮沸すると、温度セ
ンサ16に接続された温度検出部59からの信号により
水温が上限温度に達したと判断して、第1制御部66お
よび第2制御部65が高発熱用抵抗体3および低発熱用
抵抗体2への通電を停止させ、以後は第2制御部65が
温度検出部59からの出力信号により低発熱用抵抗体2
をオンーオフさせて、高発熱用抵抗体のオンする下限温
度よりも高いが上限温度よりも低い所定の温度範囲内で
保温を行なう。
【0015】また、従来の電気ポットにおいては、完全
沸騰させると、ベローズ内に蒸気が入ってベローズが変
形し、使用できなくなることから、上限温度(最高温
度)が95℃に抑えられていたが、図示の例では、ベロ
ーズ30を貫通する蒸気筒32を設け、弁体35により
ベローズ30内に蒸気が入るのを防止すると同時に、蒸
気筒32から吸気孔43、蒸気孔45を経て外部に排出
されるため、ベローズの変形を防止でき、従って、上限
温度を完全沸騰温度に設定することができる。
【0016】さらに、前記実施例では、熱の損失を少な
くし熱効率を高めるため、ヒータを直接内容物、例え
ば、水と接触させるようにしているが、必ずしもその必
要はなく、従来公知のヒータ取り付け構造を採用しても
良い。しかし、ヒータを直接内容物と接触するようにす
ると、ヒータを取付ける為の空あけその他の加工を容器
に施す必要がないので、容器の製造工程が少なくてす
み、ポット組立ても容易となり、安価に製造することが
できる。しかも、容器として金属製真空二重容器のみな
らず、ガラス製真空二重瓶を使用すると、保温性が著し
く向上し、保温に要する消費電力を極めて少なくするこ
ともできるなどの利点がある。また、実施例のように、
水位検知用電極を形成したヒータを使用すると、従来の
ように液量表示管に連通させる穴を容器底部に形成する
必要がなく、また独立して水位検知用電極を容器壁に設
けたり、容器の開口部から垂らしたりする必要がなく、
ポットの製作、組立てを容易にできるという利点もあ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、上限温
度、例えば、完全沸騰温度まで高発熱用抵抗体と低発熱
用抵抗体で加熱するようにしたので、湯沸し時間を短縮
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電極ポットの断面図で
ある。
【図2】 ヒータの部分切欠図である。
【図3】 ヒータの展開斜視図である。
【図4】 ヒータパターンの変形例を示す展開図であ
る。
【図5】 電気ポットの電気回路のブロック図である。
【符号の説明】
1:セラミック基体、2:低発熱用抵抗体、3:高発熱
用抵抗体、4:外部接続端子、5:導電体、7,8:貫
通孔、10:セラミックヒータ、11a〜11e:水位
検知用電極、12:容器、13:中蓋、65:第2制御
部、66:第1制御部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水を収容する容器と、該容器内の水を加熱する低発
    熱用抵抗体および高発熱用抵抗体と、前記高発熱用抵抗
    体を容器内の水の温度が上限温度に達したときオフさ
    せ、下限温度以下でオンさせる第1制御部と、前記低発
    熱用抵抗体を前記高発熱用抵抗体と共にオフさせ、前記
    高発熱用抵抗体のオフ後はその上限温度と下限温度の間
    の所定の温度でオンーオフさせる第2制御部とからなる
    ことを特徴とする電気ポット。
JP3001966A 1991-01-11 1991-01-11 電気ポット Expired - Lifetime JPH0710244B2 (ja)

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JPH0710244B2 JPH0710244B2 (ja) 1995-02-08

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