JPH0512258A - 文書作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は１度選択した変換候補を学習機能によ
り区別できると共に、変換候補とその表示順位番号とを
固定化することができる文書作成装置を提供することを
目的としている。 【構成】本発明は読み情報に対応する複数の変換候補を
表示し、この表示された候補の中から使用者によって選
択された候補を前記読み情報に代えて表示する変換機能
を有する文書作成装置において、前記変換機能によって
前回を含めて所定回数遡った変換時に１度選択されたこ
とがある変換候補を記憶する記憶手段（単漢字学習制御
部５と記憶部６に相当）と、この候補の表示に際して前
記記憶手段内を検索して１度選択されたことのある候補
を探す検索手段（単漢字学習制御部５に相当）と、この
検索手段によって検索された候補を他の変換候補とは別
の領域に表示する表示手段（表示制御部７とディスプレ
イ８に相当）と、この表示手段によって別の領域に表示
された変換候補を読みに代えて選択する選択手段（キー
ボード１と入力制御部２と単漢字変換部３に相当）とを
具備した構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は読み情報を入力して対応
する変換候補群を表示することにより利用者に目的の変
換候補を選択させる機能を有する文書作成装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、単一の漢字に変換する単
漢字選択機能を有する文書作成装置では、利用者が音読
み又は訓読み等を入力して単漢字変換キ−等を押すと、
入力された読みに対応する複数の単漢字候補が表示され
る。利用者はこの表示を見て目的の漢字を見付けると、
その漢字を選択して文書中に表示させる。上記のような
読みに対する単漢字変換を行った際に、（１）入力され
た読みに対し以前選択された候補漢字（以降、学習候補
漢字と称する）があれば、この学習候補漢字は表示され
る候補漢字群の第１番目の順位に表示される。この時、
別の候補漢字が選択された場合、他の候補漢字は未学習
時の表示順位のままとなり、一方、今回選択された前記
別の漢字が学習候補漢字となって次回の単漢字選択時の
表示順位として第１番目に表示される。

【０００３】（２）入力された読みに対して学習候補漢
字があれば、その漢字を今回の第１番目の候補順位の漢
字として表示し、しかも、その後別の漢字が選択された
場合でも、前回表示した候補順位を未学習時に戻すこと
なく、今回選択された候補漢字の表示順位を前回選択さ
れた候補漢字の更にその前に持ってくる学習制御が行わ
れるものもある。尚、機種によっては単漢字選択の学習
機能を全く持たず、常に候補漢字の表示順位が固定され
ているものもある。

【０００４】上記（１）の学習機能を持ったものについ
て、下記（Ａ）は未学習時の候補漢字の表示状態を示
し、これから『加』７が選択されると、次回、同じ読み
で単漢字変換操作を行った場合に（Ｂ）のように表示さ
れ、更に今回、『可』８が選択されると、次回には
（Ｃ）のように表示される。このような選択操作を行っ
た場合の（１）の学習機能を持った文書作成装置におけ
る単漢字候補表示変遷例は以下の如くなる。 （Ａ）１ヶ ２ヶ ３下 ４化 ５火 ６日 ７加 ８可 ９仮 ０何 （Ｂ）１加 ２ヵ ３ヶ ４下 ５化 ６火 ７加 ８可 ９仮 ０何 （Ｃ）１可 ２ヵ ３ヶ ４下 ５化 ６火 ７加 ８可 ９仮 ０何 上記のような選択操作を行った場合の（２）の学習機能
を持った文書作成装置における単漢字候補表示変遷例は
以下の如くなる。 （Ａ）１ヶ ２ヶ ３下 ４化 ５火 ６日 ７加 ８可 ９仮 ０何 （Ｂ）１加 ２ヵ ３ヶ ４下 ５化 ６火 ７日 ８可 ９仮 ０何 （Ｃ）１可 ２加 ３ヶ ４ヶ ５下 ６化 ７火 ８日 ９仮 ０何

【０００５】上記のように、単漢字変換の際に学習機能
を有する従来の文書作成装置では、同じ読みに対して異
なる漢字候補を選択すると、次回からの変換の際に候補
漢字とその表示順位番号との対応が異なって表示される
ため、その都度、新たに表示順位番号を確認して目的の
候補漢字を選択しなければならず、選択ミスが起きやす
いという欠点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の文書
作成装置の単漢字変換機能を用いた場合、学習機能を持
っていたもののほうがその選択が容易になるメリットが
あるが、この学習機能は同じ読みに対して異なる単漢字
候補を選択する度に、次回からの変換の際に表示順位番
号と漢字候補との対応が異なってしまう。このため、そ
の都度、新たな表示順位番号を確認して目的の候補漢字
を選択しなければならず、選択ミスが起きやすいという
欠点があった。

【０００７】そこで本発明は上記の欠点を除去するもの
で、１度選択した変換候補を学習機能により区別できる
と共に、変換候補とその表示順位番号とを固定化するこ
とができる文書作成装置を提供することを目的としてい
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は読みに対応する
複数の変換候補を表示し、この表示された変換候補の中
から使用者によって選択された変換候補を前記読みに代
えて表示する変換機能を有する文書作成装置において、
前記変換機能によって前回を含めて所定回数遡った変換
時に１度選択されたことがある候補漢字を記憶する記憶
手段と、この候補の表示に際して前記記憶手段内を検索
して１度選択されたことのある候補を探す検索手段と、
この検索手段によって検索された候補を他の候補とは別
の領域に表示する表示手段と、この表示手段によって別
の領域に表示された変換候補を読みに代えて選択する選
択手段とを具備した構成を有する。

【０００９】

【作用】本発明の文書作成装置において、記憶手段は変
換機能によって前回を含めて所定回数遡った変換時に１
度選択されたことがある変換候補を記憶する。検索手段
は前記変換候補の表示に際して前記記憶手段内を検索し
て１度選択されたことのある変換候補を探す。表示手段
は前記検索手段によって検索された変換候補を他の変換
候補とは別の領域に表示する。選択手段は前記表示手段
によって別の領域に表示された変換候補を読みに代えて
選択する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は本発明の文書作成装置の一実施例を示し
たブロック図である。１は文字の読みや動作指令等を装
置に入力するキ−ボ−ド、２はキ−ボ−ド１から入力さ
れた文字情報や動作指令を解釈する入力制御部、３は入
力制御部２から渡された読みやその他の情報により辞書
部４を検索して例えば変換候補の単一の漢字を検索する
単漢字変換部、４は読みに対応する漢字が記憶されてい
る辞書部、５はディスプレイ７に表示された候補漢字群
から選択された漢字の読みと漢字コ−ドの登録や、登録
済みの漢字の検索を行う単漢字学習制御部、６は選択さ
れたことがある漢字をディスプレイ８の別欄に表示する
ために、選択されたことのある読みや漢字候補を記憶す
る記憶部、７は候補漢字や１度選択されたことのある候
補漢字をディスプレイ８に表示したり、或いはキ−ボ−
ド１から入力される文字をディスプレイ８の文書作成領
域に表示する制御を行う表示制御部、８は文字や候補漢
字等を表示するディスプレイである。

【００１１】次に本実施例の動作について図２を参照し
て説明する。まず、使用者はキ−ボ−ド１から音又は訓
読みを入力する。これにより、入力制御部２はステップ
201にてキ−ボ−ド１から入力された読み情報を解釈し
て、これを表示制御部７と単漢字変換部３に渡す。表示
制御部７は渡された読み情報をディスプレイ８上の文書
作成領域に表示する。使用者はディスプレイ７の読み情
報を見てこれを単漢字変換したい場合はキ−ボ−ド１上
の単漢字変換キ−を押すため、ステップ２０２にて入力
制御部２は単漢字変換指令が入力されたことを単漢字変
換部３に知らせる。単漢字変換部３はステップ２０３に
て前記渡された読み情報に対応する変換候補漢字が辞書
部４内にあるか否かを判定し、ない場合はステップ２１
２へ進み、ある場合はステップ２０４へ進む。ステップ
２０４にて単漢字変換部３は辞書部４内にあった読み情
報に対応する候補漢字を全て読み出してテ−ブル内に保
持した後、ステップ２０５へ進む。

【００１２】次にステップ２０５にて単漢字学習制御部
５は、既に選択されたことがある候補漢字が単漢字学習
記憶部６に登録されているか否かを検索し、前記単漢字
変換部３に渡された読み情報に該当する学習漢字がある
かないかをステップ２０６にて判定し、ない場合はステ
ップ２０８へ進み、ある場合はステップ２０７へ進む。
ステップ２０７にて単漢字学習制御部５は１度選択され
たことがある前記読み情報に対応する候補漢字を表示制
御部７に渡し、この表示制御部７はディスプレイ８の別
欄に前記学習候補漢字を表示して、ステップ２０８へ進
む。ステップ208 にて単漢字変換部３は前記テ−ブルに
保持した候補漢字の表示順位が高い方からその一部を表
示制御部７に渡してディスプレイ８に表示させる。次に
ステップ２０９にて次候補キーが入力されたか否かを単
漢字変換部３が判定し、入力された場合はステップ２０
８へ戻って別の候補漢字を画面表示部７を介してディス
プレイ８に表示させる。

【００１３】一方、ステップ２１０にてオペレータによ
りデイスプレイ８に表示された候補漢字の中から目的の
漢字が選択されない場合はステップ２０９に戻り、目的
の漢字が選択された場合はステップ２１１へ進んで文書
中の読みに代えて前記選択された漢字を表示して他の処
理に移行する。又、前記ステップ２０３にて該当する漢
字がないと判定された場合はステップ２１２へ進み、こ
こで画面表示制御部７はディスプレイ８に「該当する漢
字はありません」と表示した後、他の処理へ移行する。

【００１４】ここで、上記した単漢字変換処理を具体的
例に即して説明する。例えば単漢字呼び出しにおいて
『か』という読みの漢字を表示したい場合、『か』とキ
ー入力してから、『単漢字』キーを押す。（１）未学習
時、『か』という読みの候補漢字がディスプレイ８の漢
字候補表示欄に表示される。 〔 〕 １日 ２ヵ ３下 ４化 ５日 ６加 ７可 ８仮 ９何 ０ヶ 但し、〔 〕は別欄を示している。 この場合、学習候補がないため、別欄には何も表示され
ていない。オペレータは漢字候補表示欄より目的の漢字
『７』を「カーソル」又は「数字」キーを用いて選択す
る。これにより、ディスプレイ８の画面には『加』が表
示される。（２）上記の如く『か』を入力した後、再び
単漢字キーを押すと『か』という漢字の候補漢字が漢字
候補表示欄に表示されると共に、前回学習した候補漢字
が別欄に表示される。この時、ディスプレイ８には以下
の如く表示される。 〔加〕 １日 ２ヵ ３下 ４化 ５日 ６加 ７可 ８仮 ９何 ０ヶ この場合、学習候補漢字を再び選択する場合、「選択実
行」キーを押すだけで前記『加』という漢字が選択され
てディスプレイ８の画面に表示される。他の候補漢字を
選択する場合は上記と同様に「カーソル」又は「数字」
キーを用いて選択することができる。

【００１５】本実施例によれば、単漢字変換の際に前回
選択された変換候補漢字はディスプレイ８の別欄に表示
され、しかも前回選択された候補漢字を含めて他の候補
漢字は常に同一の表示順位番号を付して表示されるた
め、別欄の学習候補漢字は選択実行キーを押下するのみ
で直ちに選択することができると共に、他の候補漢字に
ついては常に表示順位番号が固定されているので、選択
ミスを少なくすることができる。これにより、本例では
学習機能により単漢字変換時の候補漢字の選択を容易と
することができると共に、学習機能による候補漢字の表
示順位が変更されることを防止して選択ミスの増加を防
止することができる。

【００１６】尚、上記実施例の場合、別欄には前回選択
された漢字候補が表示されるようになっているが、この
欄には所定回数遡って過去に選択されたことのある漢字
候補を複数個表示するような構成することもできる。

【００１７】

【発明の効果】以上記述した如く本発明の文書作成装置
によれば、１度選択した入力読み情報に対応して変換候
補を学習機能により区別できると共に、変換候補とその
表示順位番号とを固定化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の文書作成装置の一実施例を示したブロ
ック図。

【図２】図１に示した装置の単漢字変換処理手順を示し
たフローチャート。

【符号の説明】

１…キーボード ２…入力制
御部 ３…単漢字変換部 ４…辞書部 ５…単漢字学習制御部 ６…記憶部 ７…表示制御部 ８…ディス
プレイ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】読み情報に対応する複数の変換候補を表示
   し、この表示された候補の中から選択された変換候補を
   前記読み情報に代えて表示する変換機能を有する文書作
   成装置において、前記変換機能によって前回を含めて所
   定回数遡った変換時に１度選択されたことがある変換候
   補を記憶する記憶手段と、前記変換候補の表示に際して
   前記記憶手段内を検索して１度選択されたことのある候
   補漢字を探す検索手段と、この検索手段によって検索さ
   れた変換候補を他の変換候補とは別の領域に表示する表
   示手段と、この表示手段によって別の領域に表示された
   変換候補を読み情報に代えて選択する選択手段とを具備
   したことを特徴とする文書作成装置。