JPH05121948A - 復調装置及びそれを用いた受信機 - Google Patents

復調装置及びそれを用いた受信機

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JPH05121948A
JPH05121948A JP31010191A JP31010191A JPH05121948A JP H05121948 A JPH05121948 A JP H05121948A JP 31010191 A JP31010191 A JP 31010191A JP 31010191 A JP31010191 A JP 31010191A JP H05121948 A JPH05121948 A JP H05121948A
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旬一 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力されたAM被変調波をAGC増幅部70
に入力し、その出力をAGC増幅部10に入力する。そ
の出力をAM検波部20でAM検波し、検波出力を用い
てAGC増幅部70および10を負帰還制御する。AG
C増幅部10の制御信号の直流成分を遮断し、AGC増
幅部10の動作点を任意に設定する。また、AGC増幅
部10の制御信号をBPF50でろ波し、振幅変調成分
を得る。 【効果】 AGC増幅部10の静的動作点を容易に適用
システムに適した設定にでき、交流的な高速負帰還AG
Cループが構成されるため、レベル変動に関係無くAM
検波部20への入力が一定になり、AM復調のダイナミ
ックレンジを拡大でき正確な復調ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振幅変調された信号を
フェージングなどによるレベル変動の下で復調する復調
装置及びそれを用いた受信機、あるいは一つの搬送波を
二種の情報で角度変調と振幅変調して得られる信号(以
下、多重変調信号)を受信し、分離復調して、前記二種
の情報を得る復調装置及びそれを用いた受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、路車間情報システムにおいて
は、自動車技術Vol.43,No.2(1989)第
6頁において論じられているように、位置及び方向検出
用の情報でAM変調し、同時に、その位置における諸情
報でPSK変調して得られる路車間情報信号が使用され
る。この路車間情報信号を車載受信機で受信する場合に
は、複雑なフェージングの下で受信した後、AM復調を
行うことが要求される。また、多重変調されているPS
K・AM変調信号を分離復調して、各々の情報を得るこ
とが必要である。
【0003】ところで、一般に、振幅変調受信機として
はAM受信機が、角度変調受信機としてはFM受信機が
それぞれよく知られている。角度・振幅変調された信号
を同時に受信・復調する場合、従来のFM受信機とAM
受信機を各々動作させ復調する構成が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車載受信機では、走行
中のフェージングにより、入力信号のレベルが大きく変
動することがあるが、車載受信機として一般のAM受信
機を用いた場合、この入力信号のレベル変動のため、出
力信号のレベルが入力信号のレベルに応じて大きく変化
してしまう。
【0005】図14は一般のAM受信機におけるAM検
波部の入力信号と出力信号の波形を示す波形図である。
図14において、(a)は正常時の、(b)はフェージ
ングの影響を受けた時の、それぞれ波形を示し、左側の
波形が入力信号の、右側の波形が出力信号の、それぞれ
波形である。
【0006】AM検波部の入力信号のレベルが、走行中
のフェージングにより、同図(a)の左側に示す状態か
ら同図(b)の左側に示す状態のように、例えば、2倍
になると、AM検波部の出力信号のレベルも、同図
(a)の右側に示す状態から同図(b)の右側に示す状
態のように、約2倍になり、フェージングの影響を大き
く受けるという問題があった。
【0007】また、一般のAM受信機では、入力信号の
レベルがダイナミックレンジ内に納まるように、入力信
号のレベル変動を除去して一定に保つための自動利得制
御増幅部(以下、AGC増幅部という)が存在する。こ
のAGC増幅部は、AM変調信号が正確に復調されるよ
うにするために、通常、低速のレベル変動のみに追従す
るよう、時定数が選択されている。このため、走行中の
フェージングによるレベル変動がAM変調信号の周波数
と近接するような高速のレベル変動である場合には、上
記AGC増幅部がそのレベル変動に正確に追従すること
はできない。従って、上記のような高速のレベル変動は
除去されないため、入力信号のレベルがダイナミックレ
ンジを越えてしまう場合があり、この様な場合には、復
調出力に非線形性の歪を発生してしまうという問題があ
った。
【0008】また、従来のFM受信機とAM受信機を各
々動作させて、角度・振幅変調された信号を受信し、そ
の信号を分離復調する場合においては、次のような問題
があった。
【0009】すなわち、AM受信機における上記AGC
増幅部からの信号をFM受信機におけるリミッタアンプ
に入力する際において、走行中のフェージングにより入
力信号のレベルが急に低下した場合、そのような高速の
レベル変動には、前述の如く、AGC増幅部は正確に追
従することができないため、そのレベル変動は除去され
ず、そのため、AGC増幅部からリミッタアンプに入力
される信号のレベルもしばらく低下したままとなる。こ
の結果、リミッタアンプの入力信号のレベルがリミッタ
レベルに満たない場合があり、そのような場合、リミッ
タアンプでは振幅変調成分などの振幅変化を除去でき
ず、それが角度変調の復調出力にノイズとして現れ、正
確な復調ができないという問題があった。
【0010】また、振幅変調された信号の復調に係わる
信号経路の周波数特性に僅かな傾斜があっても、角度変
調成分がAM復調され、AM受信機の復調出力に妨害と
なって現れてしまう。例えば、図15に示すように、信
号経路の周波数特性に傾斜があると、角度変調成分±Δ
fがAM復調され、誤差成分ΔAがAM受信機の復調出
力の妨害信号となる。
【0011】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を除去し、フェージング等に起因するAM復調出力及
び角度変調の復調出力の劣化を極力低減し、かつ信号経
路の周波数特性を平坦にした復調装置及びそれを用いた
受信機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、被変調波から振幅変調信号を復調
する場合、前記被変調波を入力し、増幅して出力すると
共に、その利得が別に入力される制御信号に応じて制御
されるAGC増幅部と、該AGC増幅部からの被変調波
を入力し、該被変調波の振幅変化を検波して出力するA
M検波部と、該AM検波部からの出力信号を入力し、該
出力信号からAGC信号を生成して出力するAGC信号
生成部と、該AGC信号生成部からのAGC信号を入力
し、該AGC信号内の直流成分を遮断して、前記制御信
号として出力する直流遮断部と、前記AGC信号生成部
または直流遮断部から出力されるAGC信号を入力し、
該AGC信号から前記振幅変調信号をろ波して、復調出
力として出力するろ波手段と、で構成するようにした。
【0013】また、角度・振幅変調して得られた被変調
波から角度変調信号と振幅変調信号を分離復調する場合
は、上記構成にさらに、前記AGC増幅部からの被変調
波を入力し、該被変調波から前記角度変調信号を復調し
て、復調出力として出力する角度変調復調部を設けるよ
うにした。
【0014】
【作用】上記構成を用いることによって、AGC増幅
部、AM検波部及びAGC信号生成部の間に高速の交流
負帰還ループが形成され、入力レベルの変動を抑圧して
AM検波部の入力レベルをほぼ一定とする。AGC増幅
部の制御信号には正確な振幅変調信号とフェージングに
よるレベル変動に対応した電圧が重畳された信号が発生
し、帯域ろ波器などのろ波手段で振幅変調信号を選択す
れば、フェージングによるレベル変動の影響のない振幅
変調信号が取り出せる。
【0015】ここで、AM検波部出力から生成するAG
C信号は直流成分を含んでおり、この直流成分を含んだ
AGC信号でAGC増幅部を制御した場合、AGC増幅
部の動作点がAGC増幅部の入力レベルで決定されるた
め、AGC増幅部の動作点をAGC増幅部の直線性の良
い点あるいは制御範囲の広い点に設定することが困難で
ある。また、入力レベルを一定としても各素子の偏差な
どによって動作点を一義的に決定することは困難であ
る。
【0016】そこで、高速動作のAGC増幅部の制御信
号の直流成分を遮断してAGC増幅部を交流的に負帰還
制御し、AGC増幅部の静的動作点を任意に設定するこ
とにより、AGC増幅部の直線性、広い制御範囲や耐ノ
イズ特性などで優れた点を動作点として選択することが
でき、フェージングのレベル変動に対して常に安定に復
調動作ができ、システム全体の特性の偏差も低減するこ
とができる。
【0017】さらに、入力レベルのゆるやかな変動に
は、他に設けたAGC増幅部を直流成分を含んだAGC
信号で負帰還制御することにより、上記高速動作のAG
C増幅部を安定にAGC信号の交流成分で制御できる。
【0018】また、角度・振幅変調して得られた被変調
波から角度変調信号と振幅変調信号を分離復調する場
合、AGC増幅部とAGC信号生成部の間の負帰還ルー
プによって、AGC信号生成部の入力レベルがほぼ一定
となり、AM検波に係わる信号経路の周波数特性の傾斜
を起因として発生する角度変調成分への妨害も抑圧する
ことができる。
【0019】振幅変動分の角度変調復調出力に対する妨
害は角度変調復調部内のリミッタアンプによって抑圧さ
れるが、リミッタアンプの利得がフェージングによるレ
ベル変化に対して十分でないような場合、角度変調復調
出力に振幅変調成分による妨害があらわれる。本発明に
よれば、AM検波部の入力は、振幅変調信号及びフェー
ジングによるレベル変動が抑圧されたほぼ一定振幅の角
度変調信号となっているため、リミッタアンプの利得を
あまり大きくする必要がなく、リミッタアンプに対する
依存を低減する効果がある。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて詳細に説
明する。なお、以下の実施例では、振幅変調としてAM
を用いる場合を代表して説明する。また、後述する角度
変調としては、FM,PSK,FSK,MSK,GMS
K等が知られているが、角度変調は周波数偏移を伴うた
め、FMを用いる場合を代表して説明する。
【0021】では、本発明の実施例として、AM被変調
波からAM変調信号を復調する復調装置及びそれを用い
た受信機について説明する。図1は本発明の第1の実施
例としての復調装置を示すブロック図である。図1にお
いて、1はAM被変調波入力端子、2はAM復調信号出
力端子、10はAGC増幅部、20はAM検波部、30
は直流成分を遮断しAGC増幅部10を交流的に制御す
るためのコンデンサ、40はAGC信号生成部、41は
利得の高い反転増幅器、50はAM変調信号の周波数帯
を通過帯域とするBPF(バンド・パス・フィルタ)、
である。
【0022】入力端子1に、フェージングによってレベ
ルが様々に変動するAM被変調波が入力されるものとす
る。AM被変調波は、AGC増幅部10を介して、AM
検波部20に入力され、そこでAM検波される。AM検
波部20の出力にはAM復調成分とフェージングによる
レベル変動成分との合成波形が出力される。このAM検
波部20の出力がAGC信号生成部40の反転増幅器4
1によって増幅されることにより、AGC信号が生成さ
れる。
【0023】このAGC信号には直流成分が含まれてお
り、各素子の偏差などによってこの直流成分は変化する
ため、このAGC信号をそのまま制御電圧として用いて
AGC増幅部10を制御すると、AGC増幅部10の静
的動作点が変化して、静的動作点を一義的に決定できな
い。
【0024】そこで、AGC信号の直流成分をコンデン
サ30によって遮断して、AGC増幅部10に制御電圧
として入力することにより、AGC増幅部10の静的動
作点を任意に設定することができる。すなわち、AGC
増幅部10における利得−制御電圧特性の直線性やダイ
ナミックレンジの広さなどの諸特性において有利な動作
点を選択して、適用するシステムに適した設定を容易に
実現することが可能となる。
【0025】図2を用いて、上記の動作点の詳細な説明
を行う。図2は図1におけるAGC増幅部10の利得−
制御電圧特性の一例を示す特性図である。今、図2のa
を静的動作点とすると、入力信号が変化して瞬間的に1
0dB大きくなった場合、AGC増幅部10の制御電圧
は瞬間的に利得を10dB減少させるような電圧になる
が、その電圧がV1以下になると、それ以上利得を変化
させないため、復調出力は歪んでしまう。図2のcを静
的動作点とする場合も、aの場合と逆であるが、同様に
復調出力は歪んでしまう。
【0026】そこで、入力信号のレベル変動に対し同程
度のダイナミックレンジをもたせて、良好な受信を可能
とするためには、図2のbを静的動作点とすれば良いと
いうことは、容易に推測される。だが、AGC増幅部1
0の動作点は入力信号のレベルによって決まるため、入
力信号のレベルに応じて大きく変化する。しかも、復調
装置を構成する各素子の利得偏差などがあるため、図2
のbを静的動作点とすることは、一般的に困難である。
【0027】しかし、本実施例では、前述したとおり、
AGC信号の直流成分を遮断して制御電圧とすることに
よって、静的動作点を任意に設定することができる。こ
うして、AGC信号によってAGC増幅部10を交流的
に負帰還制御するため、AGC増幅部10の出力はレベ
ル変動の少ないほぼ一定振幅の信号となる。
【0028】一方、コンデンサ30によって直流成分の
遮断されたAGC信号を、AM変調信号の周波数帯を通
過帯域とするBPF50に入力し、そこでフェージング
によるレベル変動成分を除去することによって、必要な
AM変調信号を得ることができる。このとき、BPF5
0にはQの高いフィルタを使用することができるため、
フェージングによる妨害を大きく除去することができ
る。
【0029】次に、本実施例の動作を、図3を参照し
て、より具体的に説明する。図3は図1の復調装置の動
作を説明するための波形図である。説明を簡略化するた
めに、入力端子1に入力されるAM被変調波は、図3
(a)に示すような周波数1kHzの正弦波のAM変調
信号と、フェージングにより図3(b)に示すような周
波数500Hzで正弦波的に変動するレベル変動と、を
含むものと仮定する。従って、AM被変調波は、図3
(c)に示すような波形となる。
【0030】前述したように、入力端子1に入力された
AM被変調波は、AGC増幅部10を介して、AM検波
部20に入力され、そこでAM検波された後、AGC信
号生成部40の反転増幅器41によって増幅されること
により、AGC信号が生成される。従って、このAGC
信号は、図3(a)に示した1kHzのAM変調信号と
図3(b)に示したフェージングによる500Hzのレ
ベル変動との合成信号を反転した信号となる。
【0031】このAGC信号はコンデンサ30によって
直流成分が遮断され、AGC増幅部10に入力される。
従って、AGC増幅部10はAGC信号によって交流的
に負帰還制御されるため、AM被変調波は、AGC増幅
部10を介することにより、図3(c)から図3(d)
に示すように、レベル変動の少ないほぼ一定振幅の搬送
波信号となる。また、前述のAGC信号を、1kHzを
通過帯域に含むBPF50に入力することによって、そ
の出力から正確なAM復調信号を得ることができる。
【0032】本実施例によれば、AGC増幅部10,A
M検波部20及び反転増幅器41から成るAGCループ
は、高速に動作させることができ、フェージングによる
レベル変動成分を効率よく除去することができ、しか
も、交流負帰還となっているため、AGC増幅部10の
直線性に優れ、広い制御範囲の動作点で使っているた
め、安定に大きなレベル変動に対応することができる。
【0033】また、従来のAMの復調装置では、次のよ
うな問題が生じるが、本実施例ではそれを解決すること
ができる。すなわち、従来の復調装置では、正確な復調
を行う場合、フェージングによるレベル変動の周波数で
ある500Hzを通過させAM変調信号の周波数である
1kHzを阻止するようなQの高いLPF(ロー・パス
・フィルタ)を、AGCループ中に挿入する必要がある
が、そのようなQの高いフィルタを、帰還ループである
AGCループ中に入れると、動作が不安定になってしま
う。
【0034】そこで、安定に動作させるために、前述の
LPFのQを下げることが考えられるが、そのようにす
ると、今度はAGC増幅部でフェージングによる影響を
除去しきれず、AM検波部への入力信号のレベルが大き
く変化するため、1kHzの検波出力がフェージングに
応じて振幅変化し、1kHzを通過帯域に含むBPFを
通過させても500Hzの周波数で振幅変化する出力と
なり、正確な復調ができない。また、AM検波部への入
力がフェージングに従って大きく変化するため、復調装
置の耐ノイズ特性やAM検波部の検波のダイナミックレ
ンジを大きく改善する必要があり、実用的ではない。
【0035】しかし、本実施例によれば、AM検波部2
0の入力をほぼ一定振幅とするため、AM検波部20の
検波のダイナミックレンジが狭いシステムでも、正確に
検波することができる。この検波出力には、AM変調信
号のほかにフェージングによるレベル変動も検出されて
いるため、BPF50によってAM変調信号をろ波する
必要があるが、BPF50にQの高いフィルタを使用で
きるため、フェージングによるレベル変動に起因する妨
害を大きく抑圧することができる。
【0036】図4は本発明の第2の実施例としての復調
装置を示すブロック図である。図4において、60はA
M変調信号より高い遮断周波数を持つLPFであり、そ
の他、図1と同一符号のものは同一又は同等物を示す。
以下に、前述の第1の実施例と異なる点について説明す
る。
【0037】第1の実施例においては、AGC信号に高
域ノイズが含まれていた場合、AGCループが不安定に
なることが考えられる。しかしながら、本実施例では、
LPF60によって高域ノイズを抑圧することができる
ので、AGCループの動作を高速でかつ安定に動作させ
ることができる。
【0038】図5は本発明の第3の実施例としての復調
装置を示すブロック図である。図5において、70はA
GC増幅部、42はAM変調信号の周波数よりも低い遮
断周波数のLPFであり、その他、図1及び図4と同一
符号のものは同一又は同等物を示す。以下に、前述の第
1,第2の実施例と異なる点について説明する。
【0039】車載受信機で受信するような場合には、送
信局との距離の変化や種々の条件の変化によっても受信
の電力は変化する。そこで、本実施例では、AGC増幅
部70をAGC増幅部10の前に設け、AGC増幅部7
0を、直流成分をも含んだAGC信号で制御することに
よって、この電力の変化を吸収することができる。
【0040】このとき、時定数を決定するLPF42の
遮断数波数をAM変調信号の周波数よりも低く設定する
ことにより、AGC増幅部10に入力されるAM被変調
波中のAM変調信号成分を変化させないで、AM変調信
号よりも周波数の低いフェージングの一部や送信局との
距離の変化によるゆっくりとしたレベル変動など、低速
の振幅変動を吸収することができるため、AGC増幅部
10に入力されるAM被変調波は、前述の第1,第2の
実施例の場合よりも、フェージングの影響が抑圧された
信号となり、より良好な復調ができる。
【0041】図6は本発明の第4の実施例として復調装
置を示すブロック図である。図6において、90,10
0はAGC増幅部、80はAGC信号の直流成分を遮断
しAGC増幅部100を交流的に制御するためのコンデ
ンサ、43はAM変調信号の周波数よりも低い遮断周波
数のLPFであり、その他、図1,図4及び図5と同一
符号のものは同一又は同等物を示す。以下に、前述の第
1,第2及び第3実施例と異なる点について説明する。
【0042】本実施例では、AGC増幅部90が、AM
変調信号の周波数よりも低い遮断周波数のLPF43を
介した直流成分を含むAGC信号で制御される。従っ
て、AGC増幅部90によって、入力端子1より入力さ
れたAM被変調波のレベル変動のうち、LPF43の遮
断周波数よりも周波数の低い変動は吸収され、より安定
したAM被変調波が出力される。
【0043】従って、本実施例において、上記のような
AM変調信号よりも低周波で直流成分を含むAGC信号
によって制御されるAGC増幅部を、さらに適度に追加
することにより、AM被変調波のレベル変動をより安定
にすることができる。
【0044】また、本実施例では、第1,第2及び第3
の実施例のようにAGC増幅部10のみを用いた高速の
AGCループによる復調ではなく、高速応答のAGC増
幅部100を追加することによって、AGC信号の変化
に対するAGC増幅部の利得の変化量を大きくしてい
る。すなわち、AGC増幅部100,10、AM検波部
20、AGC信号生成部40による入力信号のレベル変
動に対する復調のダイナミックレンジを拡大している。
このため、第1,第2及び第3の実施例よりも大きなフ
ェージングによるレベル変動に対応することができる。
【0045】従って、本実施例において、上記のような
AM変調信号の周波数とほぼ同じ周波数のAGC信号に
よって制御されるAGC増幅部を、さらに適度に追加す
ることにより、よりダイナミックレンジを拡大すること
ができる。
【0046】また、直流成分を除去したAGC信号によ
って、AGC増幅部100を制御しているため、第1の
実施例においてAGC増幅部10の制御方法として説明
したように、任意の動作点を設定することができ、安定
した制御を行うことができる。
【0047】なお、本実施例では、AGC信号の直流成
分を遮断する手段として30及び80の別々のコンデン
サを用いた場合について説明したが、コンデンサ30の
出力を用いてAGC増幅部100を制御しても同様の効
果を得られることは明らかである。
【0048】また、本実施例では、AGC信号の低周波
成分を通過させるLPFとしてLPF42とLPF43
を用いて説明したが、LPF42とLPF43とが同一
のLPFである場合には、LPF42の出力を用いてA
GC増幅部90を制御しても同様の効果を得られること
は明らかである。
【0049】図7は本発明の第5の実施例として復調装
置を示すブロック図である。図7において、110はA
GC増幅部、120は局部発振器、130は周波数変換
部であり、その他、図1,図4,図5及び図6と同一符
号のものは同一又は同等物を示す。以下に、前述の第1
〜第4の実施例と異なる点について説明する。
【0050】入力端子1に供給されるAM被変調波は、
AGC信号生成部40からのAGC信号によって制御さ
れるAGC増幅部110に供給され、増幅または減衰さ
れる。AGC増幅部110の出力は、局部発振器120
の出力を用いる周波数変換部130で周波数変換された
後、AGC信号生成部40からのAGC信号によって制
御されるAGC増幅部70に供給され、増幅または減衰
される。AGC増幅部70の出力は、AGC増幅部10
に供給される。
【0051】ここで、AGC増幅部110とAGC増幅
部70とは、AM変調信号よりも周波数の低い、フェー
ジングの一部や送信局との距離の変化によるゆっくりと
したレベル変動など低速周期の振幅変動を吸収するとい
う点で、同様の機能を有するが、増幅する信号の搬送波
周波数が互いに異なる。
【0052】従って、本実施例では、周波数変換された
場合でも、前述の各実施例と同様の効果を有することが
でき、すなわち、搬送波周波数に依存しないものとする
ことができる。
【0053】さて、以上の第1〜第5の実施例では、振
幅変調としてAM変調を例に挙げ、その信号を復調する
場合について述べたが、このAM変調信号の復調に限る
ものではなく、AM検波部の代わりに、他の振幅変調を
復調する手段を用いることによっても、上記第1〜第5
の実施例と同様の効果を得ることができることは明らか
である。
【0054】また、以上の第1〜第5の実施例ではそれ
ぞれ復調装置について述べたが、これら復調装置をそれ
ぞれ受信機において用いることにより、簡単な構成で、
耐フェージング性に優れた受信機を実現することができ
る。また、AGC増幅部を複数使用することにより、実
現する各々の受信機に適した制御を実現することも可能
である。
【0055】次に、本発明の実施例として、FM・AM
被変調波からFM変調信号とAM変調信号を分離復調す
る復調装置及び受信機について説明する。図8は本発明
の第6の実施例としての復調装置を示すブロック図であ
る。図8において、140はFM復調部、3はFM・A
M信号入力端子、4はFM復調信号出力端子であり、そ
の他、図1,図4〜図7と同一符号のものは同一又は同
等物を示す。
【0056】以下に、前述の第1の実施例と異なる点に
ついて説明する。入力端子3にフェージングなどによっ
て入力レベルが様々に変化するFM・AM被変調波が入
力されるものとする。
【0057】FM受信機などの角度変調受信機には、通
常、リミッタアンプが用いられているが、前述したよう
に、従来のFM受信機とAM受信機を各々動作させて、
角度・振幅変調された信号を受信し、その信号を分離復
調する場合においては、AM受信機における上記AGC
増幅部からの信号をFM受信機におけるリミッタアンプ
に入力する際において、フェージングにより入力信号の
レベルが急に低下した場合、そのようなAM変調信号の
周波数と近接する高速のレベル変動には、AGC増幅部
は正確に追従することができないため、そのレベル変動
は除去されず、そのため、AGC増幅部からリミッタア
ンプに入力される信号のレベルもしばらく低下したまま
となる。この結果、リミッタアンプの入力信号のレベル
がリミッタレベルに満たない場合があり、そのような場
合、リミッタアンプでは振幅変調成分などの振幅変化を
除去できず、それが角度変調の復調出力にノイズとして
現れ、正確な復調ができないという問題があった。
【0058】しかし、本実施例では、第1の実施例で詳
細に説明した通り、AGC増幅部10の出力はフェージ
ングによるレベル変動成分がほぼ除去されたものになる
ため、リミッタアンプの能力に対する依存を大きくする
ことなく良好なFM復調を実現できる。
【0059】また、前述の如く、従来では、AGC増幅
部10からAM検波部20までのFM・AM被変調波の
信号経路の周波数特性に僅かな傾斜があっても、FM変
調信号成分がAM復調されAM検波出力に妨害となって
現われていたが、本実施例では、AGC増幅部10から
AM検波部20までのFM・AM被変調波の信号経路の
周波数特性を負帰還ループによって平坦にすることがで
きるので、前述の妨害を低減することができる。
【0060】また、一般に、一つのICで同時に角度変
調の復調と振幅変調の復調をする場合、角度・振幅被変
調波を同時に復調しようとすると、角度変調の復調回路
からの信号が振幅変調の復調回路に漏洩して振幅変調の
復調の帯域特性を乱し、正確な振幅変調の復調を行えな
い。しかし、本実施例では、振幅変調の復調に対する角
度変調の復調の影響を低減することができるので、一つ
のICで同時に角度変調の復調と振幅変調の復調をする
ことが可能となる。
【0061】図9は本発明の第7の実施例としての復調
装置を示すブロック図である。図9において、図1,図
4〜図8と同一符号のものは同一又は同等物を示す。以
下に、前述の第6の実施例と異なる点について説明す
る。
【0062】前述の第6の実施例においては、AGC信
号に高域ノイズが含まれていた場合、AGCループが不
安定になることが考えられる。しかしながら、本実施例
では、LPF60によって高域ノイズを抑圧することが
できるので、AGCループの動作を高速でかつ安定に動
作させることができる。
【0063】図10は本発明の第8の実施例としての復
調装置を示すブロック図である。図10において、図
1,図4〜図9と同一符号のものは同一又は同等物を示
す。以下に、前述の第6,第7の実施例と異なる点につ
いて説明する。
【0064】車載受信機で受信するような場合には、送
信局との距離の変化や種々の条件の変化によっても受信
の電力は変化する。そこで、本実施例では、AGC増幅
部70をAGC増幅部10の前に設け、AGC増幅部7
0を、直流成分をも含んだAGC信号で制御することに
よって、この電力の変化を吸収することができる。
【0065】このとき、時定数を決定するLPF42の
遮断数波数をAM変調信号の周波数よりも低く設定する
ことにより、AGC増幅部10に入力されるFM・AM
被変調波中のAM変調信号成分を変化させないで、AM
変調信号よりも周波数の低いフェージングの一部や送信
局との距離の変化によるゆっくりとしたレベル変動な
ど、低速の振幅変動を吸収することができるため、AG
C増幅部10に入力されるFM・AM被変調波は、前述
の第6,第7の実施例の場合よりも、フェージングの影
響が抑圧された信号となり、より良好な復調ができる。
【0066】図11は本発明の第9の実施例としての復
調装置を示すブロック図である。図11において、図
1,図4〜図10と同一符号のものは同一又は同等物を
示す。以下に、前述の第6〜第8の実施例と異なる点に
ついて説明する。
【0067】本実施例では、AGC増幅部90が、AM
変調信号の周波数よりも低い遮断周波数のLPF43を
介した直流成分を含むAGC信号で制御される。従っ
て、AGC増幅部90によって、入力端子3より入力さ
れたFM・AM被変調波のレベル変動のうち、LPF4
3の遮断周波数よりも周波数の低い変動は吸収され、よ
り安定したAM被変調波が出力される。
【0068】従って、本実施例において、上記のような
AM変調信号よりも低周波で直流成分を含むAGC信号
によって制御されるAGC増幅部を、さらに適度に追加
することにより、FM・AM被変調波のレベル変動をよ
り安定にすることができる。
【0069】また、本実施例では、第6,第7及び第8
の実施例のようにAGC増幅部10のみを用いた高速の
AGCループによる復調ではなく、高速応答のAGC増
幅部100を追加することによって、AGC信号の変化
に対するAGC増幅部の利得の変化量を大きくしてい
る。すなわち、AGC増幅部100,10、AM検波部
20、AGC信号生成部40による入力信号のレベル変
動に対する復調のダイナミックレンジを拡大している。
このため、第6,第7及び第8の実施例よりも大きなフ
ェージングによるレベル変動に対応することができる。
【0070】従って、本実施例において、上記のような
AM変調信号の周波数とほぼ同じ周波数のAGC信号に
よって制御されるAGC増幅部を、さらに適度に追加す
ることにより、よりダイナミックレンジを拡大すること
ができる。
【0071】また、直流成分を除去したAGC信号によ
って、AGC増幅部100を制御しているため、第1の
実施例においてAGC増幅部10の制御方法として説明
したように、任意の動作点を設定することができ、安定
した制御を行うことができる。
【0072】従って、AGC増幅部10の出力は振幅変
動のほとんどないFM・AM被変調波になっており、こ
の信号を取り出してFM復調部140に入力することに
より、FM復調部140内のリミッタアンプの利得をあ
まり大きくする必要がない。
【0073】なお、本実施例では、AGC信号の直流成
分を遮断する手段として30及び80の別々のコンデン
サを用いた場合について説明したが、コンデンサ30の
出力を用いてAGC増幅部100を制御しても同様の効
果を得られることは明らかである。
【0074】また、本実施例では、AGC信号の低周波
成分を通過させるLPFとしてLPF42とLPF43
を用いて説明したが、LPF42とLPF43とが同一
のLPFである場合には、LPF42の出力を用いてA
GC増幅部90を制御しても同様の効果を得られること
は明らかである。
【0075】図12は本発明の第10の実施例としての
復調装置を示すブロック図である。図12において、1
50はAGC増幅部、160は直流成分を遮断しAGC
増幅部150を交流的に制御するためのコンデンサであ
り、その他、図1,図4〜図11と同一符号のものは同
一又は同等物を示す。以下に、前述の第6〜第9の実施
例と異なる点について説明する。
【0076】本実施例では、FM復調部140の前段に
AGC増幅部150を配すると共に、コンデンサ160
により直流成分の遮断されたAGC信号によって、AG
C増幅部150の利得を制御することにより、FM復調
部140の入力としてより適した信号とすることがで
き、良好なFM復調を可能としている。図13は本発明
の第11の実施例としての復調装置を示すブロック図で
ある。図13において、図1,図4〜図12と同一符号
のものは同一又は同等物を示す。以下に、前述の第6〜
第10実施例と異なる点について説明する。
【0077】入力端子3に供給されるFM・AM被変調
波は、AGC信号生成部40からのAGC信号によって
制御されるAGC増幅部110に供給され、増幅または
減衰される。AGC増幅部110の出力は、局部発振器
120の出力を用いる周波数変換部130で周波数変換
された後、AGC信号生成部40からのAGC信号によ
って制御されるAGC増幅部70に供給され、増幅また
は減衰される。AGC増幅部70の出力は、AGC増幅
部10に供給される。
【0078】ここで、AGC増幅部110とAGC増幅
部70とは、AM変調信号よりも周波数の低い、フェー
ジングの一部や送信局との距離の変化によるゆっくりと
したレベル変動など低速周期の振幅変動を吸収するとい
う点で、同様の機能を有するが、増幅する信号の搬送波
周波数が互いに異なる。
【0079】従って、本実施例では、周波数変換された
場合でも、前述の各実施例と同様の効果を有することが
でき、すなわち、搬送波周波数に依存しないものとする
ことができる。
【0080】さて、以上の第6〜第11の実施例では、
角度・振幅変調としてFM・AM変調を例に挙げ、その
信号を復調する場合について述べたが、このFM・AM
変調信号の復調に限るものではなく、FM復調部の代わ
りに、他の角度変調復調手段を用い、また、AM検波部
の代わりに、他の振幅変調復調手段を用いることによっ
ても、上記第6〜第11の実施例と同様の効果を得るこ
とができることは明らかである。
【0081】また、以上の第6〜第11の実施例ではそ
れぞれ復調装置について述べたが、これら復調装置をそ
れぞれ受信機において用いることにより、簡単な構成
で、耐フェージング性に優れた受信機を実現することが
できる。また、AGC増幅部を複数使用することによ
り、実現する各々の受信機に適した制御を実現すること
も可能である。
【0082】また、前述の各実施例においては、AGC
信号の直流成分を遮断する手段としてコンデンサを用い
て説明したが、このコンデンサに限るものではなく、A
M変調信号を通過させ直流成分を遮断するHPF(ハイ
・パス・フィルタ)やBPFなどを用いても同様の効果
を得ることができることは明らかである。
【0083】また、前述の各実施例においては、直流遮
断手段であるコンデンサの出力側から取り出したAGC
信号を、AM変調信号の周波数を通過帯域とするBPF
50の入力としていたが、コンデンサの入力側から取り
出してAGC信号を用いても、同様の効果を得ることが
できることは明らかである。
【0084】さらに、前述の各実施例においては、AM
変調信号を取り出すための手段としてBPFを用いて説
明したが、フェージングの周波数がAM変調信号の周波
数より近い場合には、AM変調信号の通過するHPFを
用いても同様の効果を得ることができることは明らかで
ある。
【0085】このように、本発明による復調装置を用い
た受信機を、狭帯域の角度変調と振幅変調で多重変調し
た信号の復調に使用することができ、路車間情報システ
ムなどの移動体通信用として使用し、高精度の通信を可
能とする。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、振幅変調信号を復調する場合や、同時に角度・振
幅変調された信号を分離復調する場合、AM検波部の前
段に高速応答のAGC増幅部を配置し、AM検波部の出
力からAGC信号を生成し、該AGC信号の直流成分を
遮断し、AGC増幅部の静的動作点を任意に設定するこ
とによって、耐ノイズ特性や制御量−制御信号特性(例
えば、利得−制御電圧特性)の優れたAGC動作を容易
に実現することができる。
【0087】また、AGC増幅部を高速に負帰還制御す
ることによって、AM検波部の出力がほぼ直流となり、
AM検波部のダイナミックレンジを広大にとらなくと
も、入力信号の高速なレベル変化中で、非線形性の歪を
増大させること無く検波できる。
【0088】また、AGC増幅部の帰還制御信号から振
幅変調復調信号を得るため、被振幅変調波の復調に係る
信号経路の周波数特性が平坦でなくても、AGCル−プ
による負帰還によって周波数特性は平坦となる。従っ
て、角度変調成分の振幅変調復調出力に対する妨害を低
減できるという効果がある。
【0089】また、角度変調復調手段内の振幅制限手段
の制限能力に対する依存度を低減することができるとい
う効果がある。
【0090】さらに、フェ−ジング等のレベル変動があ
っても正確な振幅変調復調を行うことができ、振幅変調
成分と角度変調成分を分離・復調することができるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての復調装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1におけるAGC増幅部10の利得−制御電
圧特性の一例を示す特性図である。
【図3】図1の復調装置の動作を説明するための波形図
である。
【図4】本発明の第2の実施例としての復調装置を示す
ブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例としての復調装置を示す
ブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施例としての復調装置を示す
ブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施例としての復調装置を示す
ブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施例としての復調装置を示す
ブロック図である。
【図9】本発明の第7の実施例としての復調装置を示す
ブロック図である。
【図10】本発明の第8の実施例としての復調装置を示
すブロック図である。
【図11】本発明の第9の実施例としての復調装置を示
すブロック図である。
【図12】本発明の第10の実施例としての復調装置を
示すブロック図である。
【図13】本発明の第11の実施例としての復調装置を
示すブロック図である。
【図14】一般のAM受信機におけるAM検波部の入力
信号と出力信号の波形を示す波形図である。
【図15】角度・振幅変調された信号を分離復調する場
合における、振幅変調された信号の復調に係る信号経路
の周波数特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1…AM被変調波入力端子、2…AM復調信号出力端
子、3…FM・AM被変調波入力端子、4…FM復調信
号出力端子、10…AGC増幅部、20…AM検波部、
30…直流遮断用コンデンサ、40…AGC信号生成
部、41…増幅器、42…LPF2、43…LPF3、
50…BPF、60…LPF、70…AGC増幅部、8
0…直流遮断用コンデンサ、90…AGC増幅部、10
0…AGC増幅部、110…AGC増幅部、120…局
部発振器、130…周波数変換部、140…FM復調
部、150…AGC増幅部、160…直流遮断用コンデ
ンサ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波を振幅変調信号で振幅変調して得
    られる被変調波から、前記振幅変調信号を復調する復調
    装置において、 前記被変調波を入力し、増幅して出力すると共に、その
    利得が別に入力される制御信号に応じて制御される第1
    の自動利得制御(以下、AGCという)増幅部と、該第
    1のAGC増幅部からの被変調波を入力し、該被変調波
    の振幅変化を検波して出力するAM検波部と、該AM検
    波部からの出力信号を入力し、該出力信号からAGC信
    号を生成して出力するAGC信号生成部と、該AGC信
    号生成部からのAGC信号を入力し、該AGC信号内の
    直流成分を遮断して、前記制御信号として出力する直流
    遮断部と、前記AGC信号生成部または直流遮断部から
    出力されるAGC信号を入力し、該AGC信号から前記
    振幅変調信号をろ波して、復調出力として出力するろ波
    手段と、から成ることを特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】 搬送波を角度変調信号で角度変調すると
    共に、振幅変調信号で振幅変調して得られる被変調波か
    ら、前記角度変調信号と振幅変調信号を分離復調する復
    調装置において、 前記被変調波を入力し、増幅して出力すると共に、その
    利得が別に入力される制御信号に応じて制御される第1
    のAGC増幅部と、該第1のAGC増幅部からの被変調
    波を入力し、該被変調波の振幅変化を検波して出力する
    AM検波部と、前記第1のAGC増幅部からの被変調波
    を入力し、該被変調波から前記角度変調信号を復調し
    て、復調出力として出力する角度変調復調部と、前記A
    M検波部からの出力信号を入力し、該出力信号からAG
    C信号を生成して出力するAGC信号生成部と、該AG
    C信号生成部からのAGC信号を入力し、該AGC信号
    内の直流成分を遮断して、前記制御信号として出力する
    直流遮断部と、前記AGC信号生成部または直流遮断部
    から出力されるAGC信号を入力し、該AGC信号から
    前記振幅変調信号をろ波して、復調出力として出力する
    ろ波手段と、から成ることを特徴とする復調装置。
  3. 【請求項3】 搬送波を角度変調信号で角度変調すると
    共に、振幅変調信号で振幅変調して得られる被変調波か
    ら、前記角度変調信号と振幅変調信号を分離復調する復
    調装置において、 互いに並列に配され、それぞれ、前記被変調波を入力
    し、増幅して出力すると共に、その利得が別に入力され
    る制御信号に応じて制御される二つの第1のAGC増幅
    部と、該第1のAGC増幅部のうちの一方から出力され
    る被変調波を入力し、該被変調波の振幅変化を検波して
    出力するAM検波部と、前記第1のAGC増幅部のうち
    の他方から出力される被変調波を入力し、該被変調波か
    ら前記角度変調信号を復調して、復調出力として出力す
    る角度変調復調部と、前記AM検波部からの出力信号を
    入力し、該出力信号からAGC信号を生成して出力する
    AGC信号生成部と、該AGC信号生成部からのAGC
    信号を入力し、該AGC信号内の直流成分を遮断して、
    前記制御信号として出力する直流遮断部と、前記AGC
    信号生成部または直流遮断部から出力されるAGC信号
    を入力し、該AGC信号から前記振幅変調信号をろ波し
    て、復調出力として出力するろ波手段と、から成ること
    を特徴とする復調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の復調装置
    において、前記AM検波部からAGC信号生成部,直流
    遮断部を介して第1のAGC増幅部に至るまでの信号経
    路中に、前記振幅変調信号の周波数よりも高い遮断周波
    数をもつ低域通過ろ波器を設け、該低域通過ろ波器を通
    過する信号のノイズを除去するようにしたことを特徴と
    する復調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4に記載の復調
    装置において、前記被変調波を入力し、増幅して出力す
    ると共に、その利得が別に入力される制御信号に応じて
    制御される第2のAGC増幅部を、前記第1のAGC増
    幅部の前段に、少なくとも一つ以上設け、そのうちの全
    部または一部について、前記AGC信号生成部からのA
    GC信号を前記制御信号として入力することを特徴とす
    る復調装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5に記載の
    復調装置において、前記被変調波を入力し、該被変調波
    の周波数を他の周波数に変換して出力する周波数変換手
    段を、前記第1のAGC増幅部の前段に設けたことを特
    徴とする復調装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6に記
    載の復調装置を用いたことを特徴とする受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007028258A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Sony Corp 復調回路

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