JPH05121020A - ステレオx線管 - Google Patents
ステレオx線管Info
- Publication number
- JPH05121020A JPH05121020A JP30981691A JP30981691A JPH05121020A JP H05121020 A JPH05121020 A JP H05121020A JP 30981691 A JP30981691 A JP 30981691A JP 30981691 A JP30981691 A JP 30981691A JP H05121020 A JPH05121020 A JP H05121020A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- outside
- groove
- inclination
- ray tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステレオX線管の2つの集束電極のそれぞれ
の外側電極溝について生じる陽極ターゲット上の焦点形
状が従来例では湾曲上にひずんでいるのを線形に補正す
る。 【構成】 集束電極に備えられている内外2つの電極溝
がX線放射口の垂線に対して傾け、かつ外側の電極溝の
傾きが内側のものより大きくする。
の外側電極溝について生じる陽極ターゲット上の焦点形
状が従来例では湾曲上にひずんでいるのを線形に補正す
る。 【構成】 集束電極に備えられている内外2つの電極溝
がX線放射口の垂線に対して傾け、かつ外側の電極溝の
傾きが内側のものより大きくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線管の分野で利用され
る。本発明はステレオX線管に関し、詳しくは回転陽極
X線管において陰極部に2つの改良された集束電極を持
ち、陽極部のターゲット上に2つの焦点が形成されるス
テレオX線管に関する。
る。本発明はステレオX線管に関し、詳しくは回転陽極
X線管において陰極部に2つの改良された集束電極を持
ち、陽極部のターゲット上に2つの焦点が形成されるス
テレオX線管に関する。
【0002】
【従来の技術】図1はステレオX線管の簡略縦断面図、
図2は集束電極の略示的拡大縦断面図である。1はガラ
ス外囲器であるが金属などの外囲器も存在する。2は陽
極部、3は2つの集束電極4a、4bを持つ陰極部であ
る。陽極部2は陰極部3の集束電極4a、4bからの加
速、集束された電子と衝突させるターゲット2aとこれ
を回転させるロータ2bからなる。また各集束電極4
a、4bはそれぞれ2つの傾斜面を有し、これにより内
外の凹溝ないし電極溝5が形設されており、各溝内にフ
ィラメント6が張設されている。1つの電極溝5につい
て2つのフィラメント6から出た熱電子は適当な断面の
電子流を形成して陽極ターゲット2aの同一地点に突入
し、複合型の1つの焦点を形成し、その態様例は図4の
下部に示されているが、詳しいことは後述される。
図2は集束電極の略示的拡大縦断面図である。1はガラ
ス外囲器であるが金属などの外囲器も存在する。2は陽
極部、3は2つの集束電極4a、4bを持つ陰極部であ
る。陽極部2は陰極部3の集束電極4a、4bからの加
速、集束された電子と衝突させるターゲット2aとこれ
を回転させるロータ2bからなる。また各集束電極4
a、4bはそれぞれ2つの傾斜面を有し、これにより内
外の凹溝ないし電極溝5が形設されており、各溝内にフ
ィラメント6が張設されている。1つの電極溝5につい
て2つのフィラメント6から出た熱電子は適当な断面の
電子流を形成して陽極ターゲット2aの同一地点に突入
し、複合型の1つの焦点を形成し、その態様例は図4の
下部に示されているが、詳しいことは後述される。
【0003】このようなステレオX線管において、電極
溝5、5は、通常X線放射窓に長手方向が図4(A)の
ように平行となるように配置されているが、焦点形状が
いびつ(湾曲の度合いが大きく線型になっていない)と
なる(図4(a))ため、図4(B)のように電極溝
5、5を同じ大きさの適当な角度に傾けるか、または図
示しないが集束電極とターゲットを平行にしてこのよう
な歪みを補正している。
溝5、5は、通常X線放射窓に長手方向が図4(A)の
ように平行となるように配置されているが、焦点形状が
いびつ(湾曲の度合いが大きく線型になっていない)と
なる(図4(a))ため、図4(B)のように電極溝
5、5を同じ大きさの適当な角度に傾けるか、または図
示しないが集束電極とターゲットを平行にしてこのよう
な歪みを補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ステレオX線管では、
円錐台状のターゲットの中心からずれた位置に焦点を形
成するため、集束電極の中心に対し電位分布が非対称と
なる。そのため、同一集束電極の2つの電極溝にうち外
側の電極溝により形成される焦点の歪みが大きくなる。
このため外側の焦点は電子分布が良好でなく、また図3
に示すように同じ幅の焦点でも歪みが大きいものは焦点
面積が小さくなり、X線像の鮮鋭度を損ない、定格的に
余裕がなくなってしまう。
円錐台状のターゲットの中心からずれた位置に焦点を形
成するため、集束電極の中心に対し電位分布が非対称と
なる。そのため、同一集束電極の2つの電極溝にうち外
側の電極溝により形成される焦点の歪みが大きくなる。
このため外側の焦点は電子分布が良好でなく、また図3
に示すように同じ幅の焦点でも歪みが大きいものは焦点
面積が小さくなり、X線像の鮮鋭度を損ない、定格的に
余裕がなくなってしまう。
【0005】本発明の目的は、2つの集束電極を備える
ものにおいて、それぞれの集束電極の内外2つの電極溝
のうちとくに外側電極溝に関係して生じる焦点の形状を
改良して、内側、外側の焦点とも歪みの少ない焦点によ
り焦点面積が大きく得られる、ステレオX線管を提供す
ることである。
ものにおいて、それぞれの集束電極の内外2つの電極溝
のうちとくに外側電極溝に関係して生じる焦点の形状を
改良して、内側、外側の焦点とも歪みの少ない焦点によ
り焦点面積が大きく得られる、ステレオX線管を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的は、外囲器
内に真空保持された陽極部と陰極部とからなり、陽極部
は陰極部からの加速、集束された電子と衝突させるター
ゲット及びこれを回転させるロータを有し、他方陰極部
は2つの集束電極を備え、それぞれが内外2つの凹溝を
有し、各凹溝内にフィラメントが張着されているステレ
オX線管において、前記内外2つの凹溝をX線放射口の
垂線に対して傾け、かつ外側の凹溝の傾きを内側の凹溝
の傾きよりも大きくすることにより、達成される。
内に真空保持された陽極部と陰極部とからなり、陽極部
は陰極部からの加速、集束された電子と衝突させるター
ゲット及びこれを回転させるロータを有し、他方陰極部
は2つの集束電極を備え、それぞれが内外2つの凹溝を
有し、各凹溝内にフィラメントが張着されているステレ
オX線管において、前記内外2つの凹溝をX線放射口の
垂線に対して傾け、かつ外側の凹溝の傾きを内側の凹溝
の傾きよりも大きくすることにより、達成される。
【0007】
【作用】ステレオX線管では、円錐台状のターゲットの
中心からずれた位置に焦点を形成するため、集束電極の
中心に対し電位分布が非対称となる。そのため、同一集
束電極の2つの電極溝にうち外側の電極溝により形成さ
れる焦点の歪みが大きくなる。これを補正するには、外
側の凹溝ないし電極溝の傾きを内側の凹溝ないし電極溝
の傾きよりも大きくする。これによって電子分布が良好
で、焦点面積の大きい焦点を得る。
中心からずれた位置に焦点を形成するため、集束電極の
中心に対し電位分布が非対称となる。そのため、同一集
束電極の2つの電極溝にうち外側の電極溝により形成さ
れる焦点の歪みが大きくなる。これを補正するには、外
側の凹溝ないし電極溝の傾きを内側の凹溝ないし電極溝
の傾きよりも大きくする。これによって電子分布が良好
で、焦点面積の大きい焦点を得る。
【0008】
【実施例】本発明の好適な実施例は、とくに図3及び図
4(C)に基づいて説明される。前述したように、陰極
部3の集束電極4a、4bのフィラメント6より発生し
た熱電子は収束、加速されて陽極2のターゲット2aに
衝突し、X線が発生する。
4(C)に基づいて説明される。前述したように、陰極
部3の集束電極4a、4bのフィラメント6より発生し
た熱電子は収束、加速されて陽極2のターゲット2aに
衝突し、X線が発生する。
【0009】このとき、図4(A)に示す互いに平行に
配置された通常の電極溝5、5をステレオX線管に用い
た場合、電位分布が単一集束電極(つまり単一焦点)の
X線管と異なるため、焦点が図4(a)に示すように内
外2つの電極溝5(RI)、5(R0)についてもひず
んでしまう。これを図4(B)に示すように電極溝5
(RI)、5(RO)を同一角度αにより傾けた場合、
図4(b)に示すようにゆがみの小さい内側の焦点形状
は改善されるが、ゆがみの大きい外側の焦点の形状改善
は不充分である。
配置された通常の電極溝5、5をステレオX線管に用い
た場合、電位分布が単一集束電極(つまり単一焦点)の
X線管と異なるため、焦点が図4(a)に示すように内
外2つの電極溝5(RI)、5(R0)についてもひず
んでしまう。これを図4(B)に示すように電極溝5
(RI)、5(RO)を同一角度αにより傾けた場合、
図4(b)に示すようにゆがみの小さい内側の焦点形状
は改善されるが、ゆがみの大きい外側の焦点の形状改善
は不充分である。
【0010】図4(C)は本発明の1実施例を示したも
のである。この実施例のように外側の電極溝5(RO)
の傾きが内側の電極溝5(RI)の傾きより大きくなっ
ている(傾き角度α<β)。この補正により外側の焦点
形状も改善され、内側、外側ともゆがみの少ない焦点を
得ることができ、図4(c)に示す通りである。
のである。この実施例のように外側の電極溝5(RO)
の傾きが内側の電極溝5(RI)の傾きより大きくなっ
ている(傾き角度α<β)。この補正により外側の焦点
形状も改善され、内側、外側ともゆがみの少ない焦点を
得ることができ、図4(c)に示す通りである。
【0011】なお、図4の下部に示している焦点形状
は、内外2つの電極溝(RI)、(RO)に対応して便
宜上別々に現わしているが、実際には陽極ターゲットの
同一地点で重なるよう形成される。
は、内外2つの電極溝(RI)、(RO)に対応して便
宜上別々に現わしているが、実際には陽極ターゲットの
同一地点で重なるよう形成される。
【0012】
【効果】本発明により、ステレオX線管において良好な
電子分布をもつ焦点が得られるため、X線像の画質が向
上する。また焦点面積が増加することにより、軌道あれ
が少なくなり、線量低下の少ないX線管が得られる。
電子分布をもつ焦点が得られるため、X線像の画質が向
上する。また焦点面積が増加することにより、軌道あれ
が少なくなり、線量低下の少ないX線管が得られる。
【図1】ステレオX線管の簡略縦断面図。
【図2】集束電極の拡大破断面図。
【図3】焦点のひずみの大小を示した例示図。
【図4】従来例と本発明の実施例とを示した集束電極の
下面図とそれぞれに対応して形成される焦点形状の態様
例示図。
下面図とそれぞれに対応して形成される焦点形状の態様
例示図。
1 外囲器 2 陽極部 2a ターゲット 2b ロータ 3 陰極部 4 集束電極 5 凹溝ないし電極溝 6 フィラメント LO 左外側電極溝 LI 左内側電極溝 RO 右外側電極溝 RI 右内側電極溝
Claims (1)
- 【請求項1】 外囲器内に真空保持された陽極部と陰極
部とからなり、陽極部は陰極部からの加速、集束された
電子と衝突させるターゲット及びこれを回転させるロー
タを有し、他方陰極部は2つの集束電極を備え、それぞ
れが内外2つの凹溝を有し、各凹溝内にフィラメントが
張着されているステレオX線管において、前記内外2つ
の凹溝がX線放射口の垂線に対して傾いており、かつ外
側の凹溝の傾きが内側の凹溝の傾きよりも大きいことを
特徴とする、ステレオX線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30981691A JPH05121020A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | ステレオx線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30981691A JPH05121020A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | ステレオx線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05121020A true JPH05121020A (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=17997599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30981691A Pending JPH05121020A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | ステレオx線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05121020A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999048128A1 (fr) * | 1998-03-16 | 1999-09-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tube a rayons x |
WO2017221743A1 (ja) | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 東芝電子管デバイス株式会社 | X線管 |
JP2019036460A (ja) * | 2017-08-14 | 2019-03-07 | キヤノン電子管デバイス株式会社 | X線管 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP30981691A patent/JPH05121020A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999048128A1 (fr) * | 1998-03-16 | 1999-09-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tube a rayons x |
US6333969B1 (en) | 1998-03-16 | 2001-12-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | X-ray tube |
CN109478486A (zh) * | 2016-06-20 | 2019-03-15 | 佳能电子管器件株式会社 | X射线管 |
JP2017228355A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 東芝電子管デバイス株式会社 | X線管 |
KR20190019964A (ko) | 2016-06-20 | 2019-02-27 | 캐논 덴시칸 디바이스 가부시키가이샤 | X선관 |
WO2017221743A1 (ja) | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 東芝電子管デバイス株式会社 | X線管 |
EP3474306A4 (en) * | 2016-06-20 | 2020-02-26 | Canon Electron Tubes & Devices Co., Ltd. | X-RAY TUBE |
US10872741B2 (en) | 2016-06-20 | 2020-12-22 | Canon Electron Tubes & Devices Co., Ltd. | X-ray tube |
CN109478486B (zh) * | 2016-06-20 | 2021-01-01 | 佳能电子管器件株式会社 | X射线管 |
JP2019036460A (ja) * | 2017-08-14 | 2019-03-07 | キヤノン電子管デバイス株式会社 | X線管 |
CN111033673A (zh) * | 2017-08-14 | 2020-04-17 | 佳能电子管器件株式会社 | X射线管 |
EP3651180A4 (en) * | 2017-08-14 | 2021-03-10 | Canon Electron Tubes & Devices Co., Ltd. | X-RAY TUBE |
US11217420B2 (en) | 2017-08-14 | 2022-01-04 | Canon Electron Tubes & Devices Co., Ltd. | X-ray tube |
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