JPH05119777A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH05119777A
JPH05119777A JP3236542A JP23654291A JPH05119777A JP H05119777 A JPH05119777 A JP H05119777A JP 3236542 A JP3236542 A JP 3236542A JP 23654291 A JP23654291 A JP 23654291A JP H05119777 A JPH05119777 A JP H05119777A
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
    • G10H7/02Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生される楽音波形の音質および楽音波形
の記憶に要するメモリ容量の低減を両立させ、コストパ
フォーマンスに優れた電子楽器を実現する。 【構成】 所定のビット幅での記憶再生を行うメモリ
にビット幅の異なった複数種類の楽音波形の波形値を波
形データメモリに記憶しておき、楽音発生の指示に応答
し、波形データメモリから発音すべき楽音に対応したデ
ータを読み出し、当該楽音の波形データのビット幅に基
づいて、該読出データから波形データを抽出し、楽音と
して出力するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は波形読出方式の電子楽
器に関する。
【0002】
【従来の技術】ピアノ、オルガン等、各種音色に対応し
た楽音波形の時系列サンプルデータ(以下、波形データ
と称す。)をメモリに予め記憶し、鍵盤操作等の発音指
示に応答し、該当する楽音波形の時系列サンプルデータ
をメモリから再生するようにした波形読出方式の電子楽
器が知られている。この種の電子楽器において、通常、
楽音波形を記憶するためのメモリとしては、記憶すべき
波形データのビット幅に対応した構成のものが使用され
る。例えば、波形データのビット幅が12ビットである
場合には、8ビット単位でのデータ読出の可能なメモリ
と4ビット単位でのデータ読出が可能なメモリが併用さ
れるか、あるいは4ビット単位でのデータ読出が可能な
メモリが3個併用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多くの種類
の音色を発音し得る電子楽器を実現するためには、それ
に対応し、多くの種類の楽音波形をメモリに記憶してお
くことが必要となる。ここで、例えばピアノなどの減衰
系の音は、高いS/N比、大きなダイナミックレンジが
要求されるので、16ビット程度のビット幅のデジタル
データを用いた記憶再生を行うことが望ましい。しか
し、オルガン等の持続系の音は、記憶再生の際のS/N
比に対する要求がそれ程厳しくなく、12ビット程度の
ビット幅のデジタルデータを用いれば充分である。この
ように、楽音波形をデジタルデータとして表現する場合
における最適なビット幅は、楽音波形の種類によって異
なる。しかしながら、従来は、各楽音波形を同一ビット
幅のデジタルデータとしてメモリに記憶し、これらの再
生を行っていた。このため、波形データのビット幅を小
さくした場合には、大きなダイナミックレンジ、高いS
/N比を必要とする楽音波形の再生の際に充分な音質が
得られないという問題があった。また、逆に波形データ
のビット幅を大きくした場合は、音質については充分な
ものが得られるが、S/N比、ダイナミックレンジに対
する要求がそれ程厳しくない楽音波形をビット幅の大き
な波形データとして記憶するので、必要以上に記憶スペ
ースを使用することとなり、経済的でないという問題が
あった。この発明は上述した事情に鑑みてなされたもの
であり、各楽音波形を各々に適したビット幅の波形デー
タとしてメモリに記憶し、メモリから再生するようにし
たコストパフォーマンスに優れた電子楽器を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、楽音波形を
順次サンプリングして得られる時系列の波形データを記
憶する記憶手段であって、1アドレスあたりのビット幅
が1サンプルあたりの波形データと異なる場合には1サ
ンプルの波形データを複数のアドレスに振分けて過不足
なく記憶した記憶手段と、楽音発生の指示に応答し、発
生すべき楽音に対応したデータを前記記憶手段から順次
読み出すと共に、該楽音に対応した波形データのビット
幅に基づき、前記読み出したデータから波形データを抽
出し、楽音として出力する楽音形成手段とを具備するこ
とを特徴としている。
【0005】
【作用】上記構成によれば、記憶手段から読み出された
データから発音すべき楽音波形に対応したビット幅の波
形データが抽出される。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照し、この発明の実施例を説
明する。図1はこの発明の一実施例による鍵盤電子楽器
の構成を示すブロック図である。1は多数の鍵を配備し
てなる鍵盤、2は鍵盤1における各鍵の操作イベントを
検出して出力する鍵盤インタフェースである。3は各種
楽音波形を記憶してなる波形データメモリである。ここ
で、各楽音波形は、一定周期のサンプリング周期毎にサ
ンプリングされ、12ビット幅あるいは16ビット幅の
波形データにコード化され、波形データメモリ3に記憶
されている。また、波形データメモリ3の各アドレスは
16ビットの記憶容量を有している。波形データが16
ビット幅である場合、波形データメモリ3の1アドレス
には1個の波形データが記憶される。これに対し、波形
データのビット幅が12ビットである場合、各波形デー
タは図2に示すように詰めて記憶される。同図におい
て、MSBの左側の欄に付した番号は、波形データメモ
リ3の物理的なアドレスと対応したアドレスであり、先
頭の波形データの記憶アドレスを「0」とした相対アド
レスである。以後、このように波形データメモリ3の物
理的なアドレスと1対1の関係にあるアドレスを便宜
上、メモリアドレスと称する。また、16ビット幅の各
アドレスの内容に相当する部分には12ビットの各波形
データの境界が図示されており、各波形データに対応す
る矩形には「0」、「1」、「2」、…等の番号が付さ
れている。これらの番号は、各々、対応する波形データ
が先頭の波形データから数えて何番目の波形データであ
るかを示すアドレスである。以後、このアドレスを、上
記メモリアドレスと区別するため、波形アドレスと称
す。図2を観察すると、波形アドレスとメモリアドレス
に関し、以下の規則性があることがわかる。 ある波形アドレスに対応する波形データのLSBは、
波形アドレスに3/4を乗じたメモリアドレスに記憶さ
れている。 波形アドレスが4の倍数若しくは0である場合、この
波形アドレスに対応する波形データは、そのLSBが当
該メモリアドレスのLSBに位置するように記憶されて
いる。 波形アドレスが4の倍数若しくは0よりも1だけ大き
い場合、この波形アドレスに対応する波形データは、そ
のLSB〜第3ビットに至るまでの下位1/4ワードが
当該メモリアドレスの第12ビット〜MSBに対応した
位置に記憶され、残りの上位3/4ワードは当該メモリ
アドレスの次のメモリアドレスのLSB〜第7ビットに
対応した位置に記憶されている。 波形アドレスが4の倍数若しくは0よりも2だけ大き
い場合、この波形アドレスに対応する波形データは、そ
のLSB〜第7ビットに至るまでの下位2/4ワードが
当該メモリアドレスの第8ビット〜MSBに対応した位
置に記憶され、残りの上位2/4ワードは当該メモリア
ドレスの次のメモリアドレスのLSB〜第3ビットに対
応した位置に記憶されている。 波形アドレスが4の倍数若しくは0よりも3だけ大き
い場合、この波形アドレスに対応する波形データは、当
該メモリアドレスの第4ビット〜MSBに対応した位置
に記憶されている。 4は波形データメモリ3からの読出データに基づいて楽
音波形を形成する楽音形成回路である。ここで、各楽音
波形の形成処理は、同一波形部分を繰り返し再生するル
ープ再生によって行うようになっている。このようにル
ープ再生による楽音形成処理を行うことにより、波形デ
ータメモリ3の記憶容量を節約している。楽音形成回路
4によって形成された楽音波形はサウンドシステム5に
よって楽音として出力される。6は図示しない操作パネ
ルに配備された音色スイッチ等の各種操作スイッチであ
り、これらの各スイッチの操作状態は操作子インタフェ
ース7を介して出力される。8はこの鍵盤電子楽器の各
部を制御するCPU(中央処理ユニット)である。ま
た、9はROM(リードオンリメモリ)であり、CPU
8によって実行される制御プログラムおよび制御の際に
使用される制御用パラメータ等が記憶されている。以上
説明した各要素のうち、鍵盤インタフェース2、操作子
インタフェース7、CPU8およびROM9はバスBを
介して接続されており、相互にデータの授受を行う。
【0007】ROM9には、上記制御パラメータとし
て、波形データメモリ3に記憶された各楽音波形に対応
した読出制御用パラメータPAR、PAR、…が図3に
例示するように記憶されている。CPU8は、鍵盤イン
タフェース2を介して検出される押下鍵のキーコードK
C、押鍵の際のキータッチKT、および音色操作子によ
って設定され、操作子インタフェース7を介して検出さ
れる音色番号TCに基づき、これらの読出制御用パラメ
ータPAR、PAR、…のうち1つの読出制御用パラメ
ータPARを選択して読み出し、楽音形成回路4に供給
する。図4に1個の楽音波形に対応した読出制御用パラ
メータPARのフォーマットを示す。読出制御用パラメ
ータPARの先頭のデータとして12ビットモードフラ
グが記憶されている。この12ビットモードフラグD1
2Mの内容は、波形データメモリ3に記憶された対応す
る楽音波形の波形データが12ビット幅である場合に
“1”となっており、16ビット幅である場合に“0”
となっている。12ビットモードフラグD12Mに続
き、対応する楽音波形の先頭の波形データの波形データ
メモリ3における絶対アドレスを示す波形データ先頭ア
ドレスSAが記憶されている。この波形データ先頭アド
レスに続いて、当該楽音波形におけるループ再生を行う
区間の先頭を示すループスタートアドレスRSA、およ
びループ再生を行う区間の終了点、すなわち、ループス
タートアドレスへの折り返し点を示すループエンドアド
レスREAが記憶されている。これらのループスタート
アドレスRSAおよびループエンドアドレスREAは、
波形データ先頭アドレスSAに対する相対アドレスとし
て表現され、記憶されている。この他、ROM9には、
キーコードを楽音周波数決定のためのFナンバに対応付
けるFナンバテーブルが記憶されている。
【0008】図5は楽音形成回路4の構成を示すブロッ
ク図である。なお、この図には、楽音形成回路4と波形
データメモリ3との関係の把握を容易にするため、波形
データメモリ3をも含んだ状態で図示されている。ま
た、楽音形成回路4は、時分割制御により、複数の発音
チャネルを使用して複数の楽音波形を同時に形成するも
のであるが、発音チャネルの割り当て制御を行う部分に
ついては通常の複音型の電子楽器と同様な構成であるた
め、図示が省略されている。また、楽音形成回路4は、
CPU8から供給される楽音形成制御のための各種制御
データを記憶するレジスタを有するが、これらのレジス
タも図示が省略されている。図5において、位相データ
累算器11、ループアドレス制御部12、メモリアドレ
ス作成部13および波形データ読出制御部14は、鍵盤
インタフェース2を介して出力される押鍵イベントに応
答し、押鍵イベントに対応した楽音波形の波形データを
波形データメモリ3から読み出すためのアドレス制御を
行う。また、波形データ抽出部16、波形データ補間部
17、フィルタ部18、エンベロープ付与部19および
アキュムレータ部20は、波形データメモリ3からの読
出データに基づいて楽音波形を形成する。以下、これら
各要素の構成を詳細に説明する。
【0009】位相データ累算器11は、再生すべき波形
データの位相点に相当する位相データを演算するもので
あり、その詳細な構成を図6に示す。全加算器101
は、一方の被加算入力端に押鍵イベントのキーコードに
対応したFナンバが入力される。ゲート102は、全加
算器101の出力データが入力され、キーオンパルスK
ONPが出力されていない期間は全加算器101の出力
データをそのまま出力し、キーオンパルスKONPが出
力されている期間はデータ「0」を出力する。シフトレ
ジスタ103は、ゲート102を介して出力されるデー
タを所定周期のクロックに同期して取り込む。また、こ
のシフトレジスタ103は、時分割制御による楽音形成
を行うため、発音チャネル数CHに対応した数のステー
ジを有している。ゲート102を介して出力されたデー
タは、1サンプリング周期経過後に位相データとしてシ
フトレジスタ103から出力される。位相データは23
ビットからなる整数部INTと15ビットからなる小数
部FRとによって構成される。セレクタ104は、一方
の入力ポートAに位相データの整数部INTが入力さ
れ、他方の入力ポートBにループアドレス制御部12が
出力する波形アドレスRT(整数データ)が入力され
る。セレクタ104は、後述するオーバフローフラグO
Vがセレクト信号として入力され、オーバフローフラグ
OVが“0”である場合に入力ポートAの入力データを
選択し、オーバフローフラグOVが“1”である場合に
入力ポートBの入力データ10を選択して出力する。そ
して、セレクタ104の出力データおよび位相データの
小数部FRは、全加算器101の他方の被加算入力端に
入力される。
【0010】ループアドレス制御部12は、位相データ
累算器11から出力される位相データの整数部INTが
入力されると共に、CPU8によって図示しないレジス
タに書き込まれたループスタートアドレスRSA、およ
びループエンドアドレスREAを全ビット“0”/
“1”反転したデータが入力される。そして、ループア
ドレス制御部12は、これらの入力データに基づき、位
相データの整数部INTを必要に応じて補正し前述した
波形アドレスRTとして出力すると共に、オーバフロー
フラグOVの発生等のループ折り返しに係る制御を行
う。図7はループアドレス制御部12の詳細な構成を示
すブロック図である。全加算器111は、一方の被加算
入力端に位相データの整数部INTが入力され、他方の
被加算入力端にループエンドアドレスREAを全ビット
“0”/“1”反転したデータ、すなわち、2の補数表
現によるデータ(−REA−1)が入力される。位相デ
ータの整数部INTが、ループエンドアドレスREAよ
りも1アドレス以上前のアドレスである場合、全加算器
111における加算処理によってオーバーフローが生じ
ないため、オーバフローフラグOVとして“0”が出力
される。また、整数部INTが、ループエンドアドレス
REA以上になると、全加算器111による加算処理に
よってオーバフローが生じ、オーバフローフラグOVは
“1”になる。セレクタ112は、オーバフローフラグ
OVが“0”である場合は位相データの整数部INTを
選択して出力し、“1”である場合は全加算器111が
出力するデータ(INT−REA−1)を選択して出力
する。ゲート113は、オーバフローフラグOVが
“1”である場合にループスタートアドレスRSAをそ
のまま出力し、“0”である場合にデータ「0」を出力
する。全加算器114はセレクタ112の出力データと
ゲート113の出力データとを加算する。この全加算器
114における加算結果は波形アドレスRTとして位相
データ累算器11のセレクタ104に帰還される。ま
た、波形アドレスRTにおける下位2ビットは、波形デ
ータ位相信号BS0およびBS1として波形データ抽出
部16に送られる。これらの波形データ位相信号BS0
およびBS1は波形アドレスRTを4で割った剰余であ
り、波形データ抽出部16が波形データメモリ3の読出
データから波形データを選択する際の制御情報として使
用される。
【0011】メモリアドレス制御部13は、ループアド
レス制御部12が出力する補正済み波形アドレスRTに
基づき、波形データメモリ3からデータ読出を行うメモ
リアドレスを発生するものであり、その詳細な構成を図
8に示す。全加算器121は、23ビットの被加算端子
A0〜A22(ただし、A0がLSB対応であり、A2
2がMSB対応である。以下、同様に端子名におけるア
ルファベットの後のサフィクスはビットの順位を表
す。)、同じく23ビットの被加算入力端子B0〜B2
2、出力端子S0〜S22、およびキャリアウト端子C
Oを有する。全加算器121の被加算入力端子A0〜A
22には23ビット幅の補正済み波形アドレスRTの各
ビットが入力される。また、全加算器121の被加算入
力端子B0〜B21には補正済み波形アドレスRTにお
けるLSBを除いた上位22ビットが入力され、被加算
入力端子B22は“0”が入力される。すなわち、RT
を2で割ったデータが全加算器121の被加算入力端子
B0〜B22に入力される。そして、全加算器121の
出力端子S1〜S22およびキャリアウト端子COか
ら、データ(RT+RT/2)/2=(3/4)RT、
すなわち、波形データが12ビット幅である場合におけ
る波形アドレスRTに対応したメモリアドレスが出力さ
れ、セレクタ122へ供給される。なお、全加算器12
1の出力端子S0から出力される加算結果のLSBは使
用されない。セレクタ122は、12ビットモードフラ
グD12Mが“1”である場合に、一方の入力ポートに
供給される全加算器121からの出力データ(3/4)
RTを選択して出力し、12ビットモードフラグD12
Mが“0”である場合に、他方の入力ポートに供給され
る波形アドレスRTを選択して出力する。全加算器12
3は、セレクタ122の出力データに対してスタートア
ドレスSAを加算し、基準アドレスIAとして出力す
る。全加算器124は、基準アドレスIAに対し、1発
音チャネルに対応した期間、データ「0」、「1」、
「2」、「3」を順次加算する。これらの各加算結果
は、各々読出アドレスとして、波形データ読出制御部1
4に送られ、これらの読出アドレスに対応した4個のデ
ータが波形データメモリ3から読み出される。
【0012】波形データ抽出部16は、12ビット選択
フラグD12Mに基づき、波形データメモリ3から読み
出された4個のデータ(ビット幅16)から4個の波形
データを抽出する。図9に波形データ抽出部16の詳細
な構成を示す。第1ラッチ列201は、4ビットのラッ
チLH、LI、LJおよびLKによって構成される16
ビットのラッチである。ラッチLHには波形データメモ
リ3からの読出データにおけるLSB〜第3ビットのデ
ータが、ラッチLIには同読出データにおける第4〜第
7ビットのデータが、ラッチLJには同読出データにお
ける第8〜第11ビットのデータが、ラッチLKには同
読出データにおける第12ビット〜MSBのデータが各
々供給される。各ラッチLH、LI、LJおよびLK
は、これらの読出データをクロックCKによって取り込
む。第2ラッチ列202は、第1ラッチ列201と同
様、4ビットのラッチLD、LE、LFおよびLGによ
って構成される16ビットのラッチであり、各ラッチL
D、LE、LFおよびLGは、第1ラッチ列201を構
成する各ラッチLH、LI、LJおよびLKの出力デー
タをクロックCKによって各々取り込む。また、第3ラ
ッチ列は、4ビットのラッチLA、LBおよびLCによ
って構成される12ビットのラッチであり、ラッチL
E、LFおよびLGの出力データ、すなわち、第2ラッ
チ列202の出力データのうち上位12ビット相当のデ
ータをクロックCKによって取り込む。EXORゲート
204は、データ制御情報BS0およびBS1の排他的
論理和を出力する。全加算器205の一方の被加算入力
端A1およびA0には、EXORゲート204の出力デ
ータおよびデータ制御情報BS0が各々入力される。ま
た、全加算器205の他方の被加算入力端B1およびB
0には、1発音チャネルに相当する期間、順次、(1、
1)(1、0)(0、1)(0、0)が入力される。ワ
ードセレクタWDSELは、各々ビット幅が4である8
個の入力ポートA〜Iを有する。ここで、入力ポート
A、BおよびCには、第3ラッチ列203におけるラッ
チLA、LBおよびLCの各出力データが供給され、入
力ポートD、E、FおよびGには第2ラッチ列202に
おけるラッチLD、LE、LFおよびLGの各出力デー
タが供給される。また、入力ポートHおよびIには、第
1ラッチ列201におけるラッチLHおよびLIの各出
力データが供給される。また、ワードセレクタWDSE
Lは、セレクト信号端子SFA、SFBおよびSFCに
対し、全加算器205の加算結果における第0ビット出
力S0、第1ビット出力S1およびキャリアウトCOが
入力され、さらに12ビットモードフラグD12Mが入
力される。ワードセレクタ部WDSELは、これらの入
力情報に従って、入力ポートA〜Iの入力データを選択
して組み合わせ、波形データを出力する。
【0013】図10にワードセレクタWDSELの内部
構成を示す。セレクタ211〜216は、各々ビット幅
が4の4個の入力ポートAIN、BIN、CINおよび
DINと、これらの入力ポートに各々対応した4個のセ
レクト信号端子SA、SB、SCおよびSDを有する。
これらのセレクタ211〜216の各入力ポートAIN
〜DINは、図示の通り、ワードセレクタWDSELの
入力ポートA〜Iと各々接続されている。ただし、セレ
クタ214〜216の入力ポートDINには、データ
「0」が各々入力される。各セレクタは、セレクト信号
端子SAの入力データが“1”である場合は入力ポート
AINの入力データを選択し、セレクト信号端子SBの
入力データが“1”である場合は入力ポートBINの入
力データを選択し、セレクト信号端子SCの入力データ
が“1”である場合は入力ポートCINの入力データを
選択し、セレクト信号端子SDの入力データが“1”で
ある場合は入力ポートDINの入力データを選択する。
デコーダ217は、12ビット選択フラグD12Mが
“0”である場合にデータ(1、0、0、0)を各セレ
クタ211〜216のセレクト信号端子SA〜SDに対
して出力する。また、デコーダ217は、12ビット選
択フラグD12Mが“1”である場合に、セレクト信号
端子SFAおよびSFBを介した2ビットのデータをデ
コードし、該デコード結果による4ビットのデータを各
セレクタ211〜216のセレクト信号端子SA〜SD
に供給する。ORゲート218は、セレクト信号端子S
FCからの入力データおよび12ビット選択フラグD1
2Mをインバータ219によって反転したデータが入力
される。セレクタ222〜224は、4ビット幅の入力
ポートAINおよびBINを有する。これらのセレクタ
222〜224の各入力ポートAINにはセレクタ21
1〜213の出力データが各々入力され、各入力ポート
BINにはセレクタ214〜216の出力データが各々
入力される。各セレクタ222〜224は、ORゲート
218の出力データが“0”である場合に入力ポートA
INの入力データを選択し、同データが“1”である場
合に入力ポートBINの入力データを選択し、各々4ビ
ットのデータO1〜O3を出力する。ANDゲート23
1〜234は、このワードセレクタWDSELの入力ポ
ートDを介して入力されるデータの各ビットとインバー
タ219の出力データとのAND演算を行い、該演算結
果による4ビットのデータO0を出力する。このように
して得られるデータO0〜O3は、16ビットの波形デ
ータとして図5における波形データ補間部17に供給さ
れる。
【0014】波形データ補間部17は、1発音チャネル
に相当する期間に波形データ抽出部16から4個の波形
データが供給され、これらの波形データおよび位相デー
タ累算器11が出力する位相データの小数部FRの上位
9ビットに基づき、3次の補間演算を行い、補間された
波形データを出力する。そして、波形データ補間部17
が出力する各発音チャネルの波形データは、フィルタ部
18により、発音すべき音色等に対応したフィルタリン
グ処理が施された後、エンベロープ付与部19に供給さ
れ、エンベロープが付与される。アキュムレータ部20
は、エンベロープ付与部19が出力するデータを全発音
チャネルについて累算し、図1におけるサウンドシステ
ム5に供給する。
【0015】以下、この電子楽器の動作を説明する。 (1)16ビット幅の波形データを再生する場合 演奏者によって鍵盤1におけるいずれかの鍵が押下さ
れ、鍵盤インタフェース2を介して押鍵イベントが検出
されると、CPU8により、押鍵イベントに対応する楽
音を形成するための発音チャネルが決定される。また、
押鍵イベントの検出に伴って、CPU8により、ROM
9に記憶されたFナンバテーブルが参照され、押鍵イベ
ントにおけるキーコードに対応したFナンバが楽音形成
回路4内のレジスタに書き込まれる。このレジスタに書
き込まれたFナンバは、以後、各発音チャネルに対応し
た各期間のうち押鍵イベントに対して割り当てられた発
音チャネルになると、全加算器101に供給される。ま
た、CPU8により、その時点における音色設定、押鍵
イベントにおけるキータッチ等に基づいて、再生すべき
楽音波形が選択され、選択された楽音波形に対応した1
2ビットモードフラグD12M(この場合、D12M=
“0”)、スタートアドレスSA、ループスタートアド
レスRSAおよびループエンドアドレスREAがROM
9から読み出され、楽音形成回路4内の各レジスタに書
き込まれる。これらの各レジスタに書き込まれた各デー
タも、Fナンバと同様、以後、当該押鍵イベントに対し
て割り当てられた発音チャネルになると読み出され、各
々対応する各部に供給される。そして、押鍵イベント検
出直後の最初のサンプリング周期において、該当する発
音チャネルに対応した期間、キーオンパルスKONP
(レベル“1”)が出力され、楽音形成回路4における
位相データ累算器11内のゲート102に供給される。
この結果、ゲート102からデータ「0」が出力され、
当該発音チャネルに対応した位相データの初期値として
シフトレジスタ103に書き込まれる。そして、シフト
レジスタ103に書き込まれた波形アドレスの初期値
「0」は、1サンプリング周期経過後、シフトレジスタ
103から出力され、その整数部INTはループアドレ
ス制御部12の全加算器111に入力され、データ(−
REA−1)と加算される。
【0016】位相データの整数部INTがループエンド
アドレスREAよりも小さい場合、全加算器111が出
力するオーバフローフラグOVは“0”となるため、位
相データ累算器11におけるセレクタ104およびルー
プアドレス制御部12におけるセレクタ112は、双方
ともシフトレジスタ103が出力する位相データの整数
部INT(この場合、INT=0)を選択する。また、
オーバフローフラグOVが“0”であるため、ゲート1
13から全加算器114にデータ「0」が供給される。
【0017】位相データ累算器11において、位相デー
タの整数部INTはセレクタ104を介して全加算器1
01に戻され、小数部RTは直接全加算器101に戻さ
れる。そして、全加算器101により、Fナンバとその
時点でシフトレジスタ103から戻された位相データと
が加算される。この時点において、押鍵イベント検出直
後の最初のサンプリング周期は既に終了しているため、
キーオンパルスKONPが出力されず、全加算器101
の加算結果はゲート102を通過してシフトレジスタ1
03に書き込まれる。そして、この書き込まれた位相デ
ータは、1サンプリング周期経過後にシフトレジスタ1
03から出力され、全加算器101によってFナンバと
加算される。以後、同様に新たなサンプリング周期に切
り換わる毎にFナンバの累算が行われ、累算結果が位相
データとして出力される。
【0018】位相データの整数部INTがループエンド
アドレスREAよりも小さい間は、波形アドレスの整数
部INTは、そのままループアドレス制御部12のセレ
クタ112および全加算器114を通過する。すなわ
ち、この場合、位相データの整数部INTがそのまま波
形アドレスRTとして出力される。
【0019】メモリアドレス作成部13においては、1
2ビットフラグD12Mが“0”であることにより、ル
ープアドレス制御部12が出力する波形アドレスRTが
セレクタ122によって選択されて出力される。そし
て、全加算器123により、セレクタ122が出力する
アドレスとスタートアドレスSAとが加算され、再生す
べき波形データの基準アドレスIA(絶対アドレス)が
出力される。そして、1発音チャネルに相当する期間内
に、基準アドレスIAに対し、「0」、「1」、
「2」、「3」を加算した4個のアドレスが全加算器1
24から順次出力されてメモリ読出制御部14に送られ
る。この結果、波形データメモリ3から、これら4個の
アドレスに対応した4個のデータが読み出され、順次、
波形データ抽出部14に供給される。
【0020】波形データメモリ3からの読出データは、
波形データ抽出部16における第1ラッチ列201に書
き込まれ、その後、第2ラッチ列202および第3ラッ
チ列203に順次シフトされる。そして、各ラッチ列間
のシフト動作と同期し、全加算器205の被加算入力端
B1およびB0に対する入力データが切り換えられる。
具体的には、基準アドレスIA+「0」に対応した読出
データが第2ラッチ列202に書き込まれると、データ
(1、1)が全加算器205の被加算入力端B0および
B1に入力され、基準アドレスIA+「1」に対応した
読出データが第2ラッチ列202に書き込まれると、デ
ータ(1、0)が全加算器205に入力され、…という
具合に、基準アドレスIAに対応したデータから始る4
個の読出データが順次第2ラッチ列202に書き込まれ
るのに同期し、(1、1)〜(0、0)が全加算器20
5に供給される。
【0021】12ビットモードフラグD12Mが“0”
である場合、ワードセレクタWDSEL内において、セ
レクタ211〜216により各々の入力ポートAの入力
データが選択される。また、セレクタ222〜224に
より各々の入力ポートBの入力データが選択され、波形
データの第3〜第15ビットに対応したデータO1〜O
3として出力される。また、ワードセレクタWDSEL
の入力ポートDを介した入力データはそのままANDゲ
ート231〜234を通過し、波形データの第0〜第3
ビットに対応したデータO0として出力される。各々の
セレクト信号端子SAが“1”とされ、他のセレクト信
号端子SB〜SDは“0”とされる。このため、D12
M=“0”である場合には、図11に示すように、ワー
ドセレクタWDSELに対するセレクト信号に関係な
く、第2ラッチ列202を構成する4個のラッチD、
E、F、Gの出力データがそのままトータル16ビット
の波形データO0〜O3として波形データ抽出部16か
ら出力される。そして、波形データ抽出部16から1発
音チャネル内に出力される4個の波形データと、波形ア
ドレスの小数部に基づく補間演算が波形データ補間部1
7によって行われる。そして、波形データ補間部17に
よって補間された波形データは、フィルタ部18によっ
てフィルタ処理が施され、エンベロープ付与部19によ
ってエンベロープが付与され、アキュムレータ部20に
より、他の発音チャネルの波形データと加算され、サウ
ンドシステム5に送られる。
【0022】位相データ累算器11が出力する位相デー
タの値が大きくなり、その整数部INTがループエンド
アドレスREAに到達すると、オーバフローフラグOV
が“1”となる。この結果、ループアドレス制御部12
において、セレクタ112により、全加算器111の出
力INT−REA−1が選択されて全加算器114に供
給される。また、ゲート113が開くことにより、ルー
プスタートアドレスRSAが全加算器114に供給され
る。このため、全加算器114により、INT−REA
−1+RSAなる演算が行われる。このようにして、位
相データの整数部INTのループエンドアドレスREA
からの超過分をループスタートアドレスRSAに加えた
アドレスが全加算器114から得られ、波形アドレスR
Tとして出力される。一方、位相データ累算器11にお
いては、オーバフローフラグOVが“0”であることに
より、セレクタ104によって波形アドレスRTが選択
され、位相データの小数部FRと共に全加算器101に
戻され、Fナンバと加算される。そして、全加算器10
1の加算結果はゲート102を介してシフトレジスタ1
03に書き込まれ、1サンプリング周期経過後にシフト
レジスタ103から読み出される。この時、シフトレジ
スタ103から読み出される波形アドレスは、ループス
タートアドレスRSA付近のアドレスであるため、ルー
プアドレス制御部11の全加算器111が出力するオー
バフローフラグOVは再び“0”に戻る。そして、上述
と同様、波形アドレスの整数部INTがループエンドア
ドレスREAに到達するまで、Fナンバの累算による波
形アドレスの更新が行われ、波形アドレスに基づいて波
形データの再生が行われる。
【0023】(2)12ビットの波形データを再生する
場合 次に12ビットの波形データを再生する場合の動作を説
明する。なお、この場合、位相データ累算器11および
ループアドレス制御部12の動作は上述した16ビット
の波形データを再生する場合の動作と全く同じであるた
め、重複した説明は省略する。再生すべき波形データが
12ビットである場合、12ビットモードフラグD12
Mとして“1”が楽音形成回路4内のレジスタに設定さ
れる。このため、メモリアドレス制御部13におけるセ
レクタ122は、全加算器121が出力する12ビット
幅の波形データに対応したメモリアドレス(3/4)R
T(相対アドレス)を選択して出力する。そして、全加
算器123により、アドレス(3/4)RTとスタート
アドレスSA(絶対アドレス)とが加算され、基準アド
レスIA(絶対アドレス)が出力され、この基準アドレ
スIAに「0」、「1」、「2」、「3」を加えた4個
のアドレスが全加算器124によって順次出力されてメ
モリ読出制御部14に送られる。この結果、波形データ
メモリ3から、これら4個のアドレスに対応した4個の
データが読み出され、順次、波形データ抽出部16に供
給される。
【0024】そして、波形データメモリ3からの読出デ
ータは、波形データ抽出部14における第1ラッチ列2
01、第2ラッチ列202および第3ラッチ列203に
順次シフトされる。これらのラッチ列201〜203を
構成する各ラッチに記憶された読出データは、ワードセ
レクタWDSELに入力される。ここで、D12M=
“1”であるため、ワードセレクタWDSEL内の出力
データのうち下位4ビット相当の出力データO0はオー
ル“0”となる(図11参照)。そして、ラッチ列20
1〜203を構成する各ラッチの出力データが、以下説
明するようにして選択されて12ビットの波形データが
形成され、ワードセレクタWDSELの上位12ビット
出力データO1〜O3として出力される。
【0025】波形アドレスRTが0若しくは4の倍数
である場合の動作 この場合、(BS1、BS0)=(0、0)となるた
め、図11に示すように、全加算器205の被加算入力
端A0およびA1には共に“0”が入力される。そし
て、波形アドレスRTに対応する読出データが第2ラッ
チ列に書き込まれると、全加算器205の被加算入力端
B1、B0にデータ(1、1)が入力され、ワードセレ
クタWDSELに対し、セレクト信号(SFA、SF
B、SFC)=(1、1、0)が供給される。この結
果、図11に示すように、ワードセレクタWDSELの
入力ポートD、EおよびFを介した入力データ、すなわ
ち、ラッチLD、LEおよびLFに記憶されたデータが
出力データO1〜O3として出力される。これらのラッ
チの記憶データが、4の倍数若しくは0である波形アド
レスRTに対応した波形データであることは、既に説明
した波形アドレスおよびメモリアドレスに関する規則性
から容易に理解されよう。次に、クロックCKが出力さ
れ、第2ラッチ列202の記憶データが第3ラッチ列2
03にシフトされ、第1ラッチ列201の記憶データが
第2ラッチ列202にシフトされ、第1ラッチ列201
に波形データメモリ3からの新たな読出データが書き込
まれる。そして、全加算器205の被加算入力端B1、
B0にデータ(1、0)が入力され、ワードセレクタW
DSELに対し、セレクト信号(SFA、SFB、SF
C)=(0、1、0)が供給される。この結果、図11
に示すように、ワードセレクタWDSELの入力ポート
C、DおよびEを介した入力データ、すなわち、ラッチ
LC、LDおよびLEに記憶されたデータがワードセレ
クタWDSELによって選択され、出力データO1〜O
3として出力される。これらのデータは、クロックCK
によるシフト動作が行われる前にラッチLG、LHおよ
びLIに記憶されていたデータ、すなわち、波形アドレ
スRTに対応した波形データの1波形アドレスだけ後の
波形データに他ならない。次いで上述と同様にクロック
CKによる第1〜第3のラッチ列のシフト動作が行われ
た後、全加算器205の被加算入力端B1、B0にデー
タ(0、1)が入力され、ワードセレクタWDSELに
対し、セレクト信号(SFA、SFB、SFC)=
(1、0、0)が供給される。この結果、図11に示す
ように、ワードセレクタWDSELの入力ポートB、C
およびDを介したラッチLB、LCおよびLDの出力デ
ータがワードセレクタWDSELによって選択され、出
力データO1〜O3として出力される。これらのデータ
は、クロックCKによるシフト動作が行われる前にラッ
チLF、LGおよびLHに記憶されていたデータ、すな
わち、波形アドレスRTに対応した波形データの2波形
アドレスだけ後の波形データに他ならない。次いで上述
と同様にクロックCKによる第1〜第3のラッチ列のシ
フト動作が行われた後、全加算器205の被加算入力端
B1、B0にデータ(0、0)が入力され、ワードセレ
クタWDSELに対し、セレクト信号(SFA、SF
B、SFC)=(0、0、0)が供給される。この結
果、図11に示すように、ワードセレクタWDSELの
入力ポートA、BおよびCを介したラッチLA、LBお
よびLCの出力データ、すなわち、クロックCKによる
シフト動作が行われる前にラッチLE、LFおよびLG
に記憶されていた波形アドレスRTよりも3波形アドレ
スだけ後の波形データが出力データO1〜O3として出
力される。
【0026】波形アドレスRTが0若しくは4の倍数
より1だけ大きい場合の動作 この場合、(BS1、BS0)=(0、1)となるた
め、図11に示すように、全加算器205の被加算入力
端A1およびA0にはデータ(1、1)が入力される。
そして、波形アドレスRTに対応する読出データが第2
ラッチ列に書き込まれると、全加算器205の被加算入
力端B1、B0にデータ(1、1)が入力され、ワード
セレクタWDSELに対し、セレクト信号(SFA、S
FB、SFC)=(0、1、1)が供給される。この結
果、図11に示すように、ワードセレクタWDSELの
入力ポートG、HおよびIを介した入力データ、すなわ
ち、ラッチLG、LHおよびLIに記憶されデータが出
力データO1〜O3として出力される。これらのラッチ
の記憶データが、4の倍数若しくは0より1だけ大きい
波形アドレスRTに対応した波形データであることは、
既に説明した波形アドレスおよびメモリアドレスに関す
る規則性から容易に理解されよう。次に、クロックCK
による第1〜第2ラッチ列のシフト動作が行われた後、
全加算器205の被加算入力端B1、B0にデータ
(1、0)が入力されることにより、ラッチLF、LG
およびLHに記憶された波形アドレスRTよりも1波形
アドレスだけ後の波形データが出力データO1〜O3と
して出力される。次いでクロックCKによる第1〜第3
のラッチ列のシフト動作が行われた後、全加算器205
の被加算入力端B1、B0にデータ(0、1)が入力さ
れることにより、ラッチLE、LFおよびLGに記憶さ
れた波形アドレスRTよりも2波形アドレスだけ後の波
形データが出力データO1〜O3として出力される。次
いでクロックCKによるシフト動作が行われた後、全加
算器205の被加算入力端B1、B0にデータ(0、
0)が入力されることにより、ラッチLD、LEおよび
LFに記憶された波形アドレスRTよりも3波形アドレ
スだけ後の波形データが出力データO1〜O3として出
力される。
【0027】以上、波形アドレスRTが0若しくは4の
倍数である場合、および0若しくは4の倍数より1だけ
大きい場合の動作について説明したが、波形アドレス
RTが0若しくは4の倍数より2だけ大きい場合、およ
び波形アドレスRTが0若しくは4の倍数より3だけ
大きい場合についても、上述と同様、図11に従って各
ラッチの出力データの選択が行われ、波形データが出力
される。そして、上述した16ビットの波形データを再
生する場合と同様、得られた波形データに基づいて楽音
が発生される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、楽音波形を順次サンプリングして得られる時系列の
波形データを記憶する記憶手段であって、1アドレスあ
たりのビット幅が1サンプルあたりの波形データと異な
る場合には1サンプルの波形データを複数のアドレスに
振分けて過不足なく記憶した記憶手段と、楽音発生の指
示に応答し、発生すべき楽音に対応したデータを前記記
憶手段から順次読み出すと共に、該楽音に対応した波形
データのビット幅に基づき、前記読み出したデータから
波形データを抽出し、楽音として出力する楽音形成手段
とを設けたので、波形データのビット幅が記憶手段にお
ける読出単位たるビット幅によって制限されない。従っ
て、楽音波形の種類に対して最適なビット幅で波形デー
タを記憶することができ、コストパフォーマンスに優れ
た電子楽器が実現されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による電子楽器の構成を
示すブロック図である。
【図2】 同実施例における波形データメモリ3に記憶
された12ビット幅の波形データを示す図である。
【図3】 同実施例におけるROM9に記憶された読出
制御用パラメータを示す図である。
【図4】 同読出制御パラメータの内容を示す図であ
る。
【図5】 同実施例における楽音形成回路4の構成を示
すブロック図である。
【図6】 同実施例における位相データ累算器11の構
成を示すブロック図である。
【図7】 同実施例におけるループアドレス制御部12
の構成を示すブロック図である。
【図8】 同実施例におけるメモリアドレス作成部13
の構成を示すブロック図である。
【図9】 同実施例における波形データ抽出部14の構
成を示すブロック図である。
【図10】 同実施例におけるワードセレクタWDSE
Lの構成を示すブロック図である。
【図11】 同実施例における波形データ抽出部14の
動作を示す図である。
【符号の説明】
3……波形データメモリ、4……楽音形成回路、9……
ROM、8……CPU、13……メモリアドレス作成
部、16……波形データ抽出部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音波形を順次サンプリングして得られ
    る時系列の波形データを記憶する記憶手段であって、1
    アドレスあたりのビット幅が1サンプルあたりの波形デ
    ータと異なる場合には1サンプルの波形データを複数の
    アドレスに振分けて過不足なく記憶した記憶手段と、 楽音発生の指示に応答し、発生すべき楽音に対応したデ
    ータを前記記憶手段から順次読み出すと共に、該楽音に
    対応した波形データのビット幅に基づき、前記読み出し
    たデータから波形データを抽出し、楽音として出力する
    楽音形成手段とを具備することを特徴とする電子楽器。
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