JP2880720B2 - 楽音波形読出装置 - Google Patents

楽音波形読出装置

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JP2880720B2
JP2880720B2 JP63329997A JP32999788A JP2880720B2 JP 2880720 B2 JP2880720 B2 JP 2880720B2 JP 63329997 A JP63329997 A JP 63329997A JP 32999788 A JP32999788 A JP 32999788A JP 2880720 B2 JP2880720 B2 JP 2880720B2
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豊 鷲山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、楽音波形の読出装置に関する。
[発明の概要] 本発明は、音色、タッチ量に応じた楽音波形の記憶サ
ンプリング周波数と指定された音高との対比などから、
記憶された波形の読み出し速度を決定することにより、
各波形の記憶状態に合った状態で各波形を読み出すこと
ができ、より自然音に近い楽音を実現するものである。
[従来技術] 従来、記憶された楽音波形を指定された音高に応じた
速度で読み出すには、指定された音高の属するオクター
ブと、このオクターブ内の音名を示すノートとを用い、
このオクターブとノートとの両データよりなるキーコー
ドデータを直接デコードして、各音高の実際の周波数値
に対応した周波数ナンバーを求め、この周波数ナンバー
を所定周期で累算して楽音波形を読み出していた。ま
た、自然楽器の音を所定の周波数のサンプリング信号で
メモリに記憶し、このメモリに記憶した楽音波形のデー
タを音高に応じた周波数で読み出すことにより楽音を再
現するものもある。さらに、シフト回路を用いることに
より一部の音域の波形を記憶するだけでその他の音高の
波形を記憶していなくてもその他の楽音を発生できるも
のもある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、記憶された楽音波形を読み出す場合に
おいて、複雑な音色の楽音波形でも比較的単純な音色の
楽音波形でも、指定された音高だけに応じた周波数で読
み出されていた。このため、音色、タッチ量によって、
複雑にとなる楽音波形であっても、比較的単純な楽音波
形と同じ低いサンプリング周波数で読み出しされるよう
なときには、原音を忠実に再現することはできない。ま
たその反対に、比較的単純な楽音波形であっても、高い
サンプリング周波数で楽音波形を記憶しておき、かつこ
の高いサンプリング周波数に応じた速度で読み出すよう
にすると、メモリをいたずらに浪費してしまうことが考
えられた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたも
のであり、波形メモリから各波形の記憶状態に合った状
態で各波形を読み出すことができ、より自然音に近い楽
音を再現でき、しかも楽音波形の記憶消費量が少なくて
済む、楽音波形読出装置を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明においては、指定さ
れた音色/タッチ量に対応した楽音波形データの記憶サ
ンプリング周波数と、指定された音高との対比などか
ら、楽音波形データの読み出し速度を決定し、この決定
された読み出し速度で、指定された音色/タッチ量に対
応した楽音波形データを読み出すものである。
[作用] 音色/タッチ量に応じた楽音波形が複雑なとき、記憶
サンプリング周波数を大きくすれば、その音色/タッチ
量に応じた楽音波形だけの記憶容量を多くすることがで
き、原音を忠実に再現できる。また、音色/タッチ量に
応じた楽音波形が単純なとき、記憶サンプリング周波数
を小さくすれば、その音色/タッチ量に応じた楽音波形
だけの記憶容量を少なくすることができ、メモリ消費量
を少なくできる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して
詳述する。
第1図は本発明の第一実施例の全体ブロック回路を示
すもので、キーボード1の各鍵の操作はCPU2でキーサン
プリングによって検出され、操作鍵の音高を示すキーコ
ードが作成される。またチューニングコントローラ3か
らのチューニングコントロール量は、A−D変換器4で
半音差で「100」となるセント値を示すデジタル形式の
チューニングデータに変換されてCPU2に与えられる。ま
た音色スイッチ部5で選択操作されたスイッチに対応し
た音色データもCPU2に与えられるとともに、キーボード
1の各鍵の操作圧力は、各鍵に設けられた圧力センサ6
で検出されA−D変換器7で押鍵圧力を示すデジタル形
式のタッチデータに変換されてCPU2に与えられる。
CPU2に与えられる上述の音色データ、タッチデータ、
キーコードは1つのシリアルなデータの形で波形ブロッ
クデコーダ8に入力されてデコードされ、波形メモリ9
に対して波形メモリ9の中の複数の波形の1つの波形が
記憶されている先頭番地を示すブロックアドレスデータ
BADとして与えられる。
波形メモリ9には、第2図に示すように、各音色別に
波形データが記憶されるほか、この1つの音色の波形デ
ータでもタッチデータの一定範囲ごとに異なる波形、例
えば高周波成分の含有率の異なる波形が記憶され、さら
にこの1つの音色、1つのタッチデータでも、キーコー
ドの一定範囲すなわち音域ごとに異なる波形が記憶され
ている。この記憶する波形の異なる音域は、高音域にな
るほど細かくしたり、中音域で特に細かくする等して、
各音域の幅が異っていてもよい。なお、波形メモリ9の
各波形の記憶されているブロックは、まず音色で大きく
分割され、次いでタッチデータごとに分割され、最後に
いくつかのキーコードごとすなわち音域ごとに分割され
ている。従って、上記波形ブロックデコーダ8でのデコ
ードデータは、上位から音色データ、タッチデータ、キ
ーコードの順番となる。
また、上述したキーボード1からのキーコードは、第
3図に示すように、4ビットのオクターブデータと4ビ
ットのノートデータよりなり、C0が「0000 0001」、B0
が「0000 1100」、C1が「0001 0001」というようになっ
ている。
このようなキーコードと、上述したチューニングコン
トローラ3からのチューニングデータとは、1オクター
ブの差の比率を「2」とした場合の「2」の指数値すな
わち「2n」の「n」で示される音高データNSBに変換さ
れる。この場合の変換にあたっての基準となる音高B
SK、BSBは、上述した波形メモリ9の各音域ごとに波形
が記憶されている、当該音域の最低音が選ばれるが、こ
れに限られず当該音域の中央の音高や最高音であっても
よい。
この基準音高BSK、BSBは、第4図に示すような基準音
高テーブル15より読み出されるが、この基準音高テーブ
ル15はすべてのキーコードKCに対して、各キーコードKC
の属する音域の最低音のキーコードBSKと「2」の指数
値すなわち「2n」の「n」で示される基準音高データBS
Bとが記憶されている。この基準音高テーブル15はデコ
ーダの形をとっているが、プログラム演算式で実現して
もよい。
この「2」の指数値すなわち「2n」の「n」で示され
る音高データを求める方法は、第6図のフローチャート
に応じたプログラムによってなされる。すなわち、CPU2
は、新たなキーオンがあると、第6図の割込処理を開始
し、まずこの新たなキーオンに係るキーコードKCの属す
る音域の基準音高キーコードBSKを基準音高テーブル15
より読み出し、この新たなキーオンに係るキーコードKC
のノートデータより基準音高キーコードBSKのノートデ
ータを差し引き(ステップS1)、この差分データに「20
48/12」を乗算する(ステップS2)。この乗算結果デー
タKCBは、新たなキーコードKCが基準音高BSKからどれだ
け離れているかを「2」の指数値すなわち「2n」の
「n」で示したものとなる。
上記新たなキーオンに係るキーコードKCのノートデー
タより基準音高キーコードBSKのノートデータを差し引
く場合において、両コードのオクターブが異なれば、1
オクターブ分の差分データ「1100」にオクターブの差に
応じたデータを乗算したものを、キーコードKCのノート
データに加算してから、基準音高キーコードBSKのノー
トデータを差し引くことになる。
また、この場合の分子の「2048」は、1オクターブ分
の幅のデータ量を11ビットのバイナリデータ「211」で
表わしたものであり、より細かい音程差を実現したけれ
ばビット数を多くして「4096」「8192」…とすればよい
し、逆の場合は「1024」「512」「256」…と少なくすれ
ばよい。また分母の「12」は、1オクターブ分の音高数
を示したもので、「2048/12」は、隣合う半音差のキー
コードのデータ差が「2」の指数値すなわち「2n」の
「n」でいくらあるかを示したものである。
次いで、CPU2は、上記チューニングデータTUに「2048
/1200」を乗算する(ステップS3)。この乗算結果デー
タTUBは、チューニングコントロール量が、本来の音高
からどれだけ離れているかを「2」の指数値すなわち
「2n」の「n」で示したものである。この場合の分子の
「2048」は上述のステップS2と同じ意味をもち、分母の
「1200」は、1オクターブ分の幅のチューニングデータ
量を示したもので、「2048/1200」は、チューニングデ
ータ量1セント当りの音高差が「2」の指数値すなわち
「2n」の「n」でいくらあるかを示したものである。
そして、CPU2は、上記新たなキーコードKCについて、
第4図の基準音高テーブル15より、このキーコードKCの
属する音域の「2」の指数値で表わされた基準音高デー
タBSBを読み出し(ステップS4)、この基準音高データB
SBに、上記ステップS2で求めた「2」の指数値に変換さ
れた差分データKCBとチューニングデータTUBとを加算す
る(ステップS5)。この加算結果データMSBは、上記新
たなキーコードKCにつき、基準音高BSBからどれだけ離
れているかを「2」の指数値すなわち「2n」の「n」で
示したものとなる。
こうして、音高C0が「0×2048/12」=「0」のと
き、D0は「2×2048/12」、E0「4×2048/12」…A0
「9×2048/12」B0は「11×2048/12」、C1は「12×2048
/12」=「2048」、D1は「2048+2×2048/12」、E1
「2048+4×2048/12」と…というように、異なるオク
ターブ間での各音高に連続性が保たれ、音高の変更に当
ってはオクターブが異なっても、単に「2048/12」の倍
数を加減すればよく、音高の変更等の各種処理を簡単に
行うことができる。このように「(M+N/12)×
(「2」の累乗値)」(M:オクターブ数、N:ノート数)
のデータ形成のものを、新しいキーコードとして用いれ
ば、種々の利点が得られる。
なお、ROM10には、このような演算処理のためのプロ
グラムをはじめとする各種プログラム等が記憶され、RA
M11には各種処理データが一時記憶される。この第6図
の処理は乗算回路、加算回路で実現してもよい。
この「2」の指数値すなわち「2n」の「n」で示され
る音高データMSBのうち、ある桁より大きい整数データ
部分、すなわちオクターブ単位の音高差を示す音高整数
データMSintは、後述するシフト回路13へ送られてシフ
ト用データとして処理され、上述のある桁より小さい小
数データ部分、すなわちオクターブ単位以下の音高差を
示す音高小数データMSdecは、累乗値デコーダ14へ送ら
れて「2」の累乗値にデコードされ、上記シフト回路13
に被シフトデータとしてに入力される。累乗値デコーダ
14は、入力される多数の音高小数データMSdecにつき、
これを指数値「n」とした「2」の累乗値「2n」をデコ
ード出力するものである。これら音高小数データMSdec
の「2」の累乗値へのデコードと、このデコードデータ
の音高整数データMSintによるデータシフトとにより、
「2」の指数値すなわち「2n」の「n」で示される音高
データMSBが「2」の累乗値すなわち「2n」に変換され
ることになる。この「2」の累乗値を求める処理はプロ
グラム演算によって行ってもよい。
第5図は、シフト回路13の回路図を示すものである。
セレクタ21のAB両入力側は12ビット、セレクタ22のAB両
入力側は14ビット、セレクタ23のAB両入力側は18ビット
となる。上記セレクタ21のA側最上位ビットとB側最下
位ビット、セレクタ22のA側上位2ビットとB側下位2
ビット、セレクタ23のA側上位4ビットとB側下位4ビ
ットには夫々データ「0(2値論理レベルのlow状
態)」が入力されている。
セレクタ21のセレクト端子B/Aに「1(2値論理レベ
ルのhigh状態)」が入力されると、B側が選択され音高
小数データMSdecが1ビット上位にシフトされて出力さ
れ、「0」が入力されると、A側が選択されて音高小数
データMSdecがそのままシフトされずに出力される。セ
レクタ22のセレクト端子B/Aに「1」が入力されると、
B側が選択され音高小数データMSdecが2ビット上位に
シフトされて出力され、「0」が入力されると、A側が
選択されて音高小数データMSdecがそのままシフトされ
ずに出力される。セレクタ23のセレクト端子B/Aに
「1」が入力されると、B側が選択され音高小数データ
MSdecが4ビット上位にシフトされて出力され、「0」
が入力されると、A側が選択されて音高小数データMSde
cがそのままシフトされずに出力される。
各セレクタ21、22、23のセレクト端子B/Aには、上述
の音高整数データMSintの各ビットデータが与えられ、
音高整数データMSintの値に応じて音高小数データMSdec
が上位にシフトされる。これにより、例えば音高整数デ
ータMSintが「1」であれば、音高小数データMSdecが1
ビット上位にシフトされて、1オクターブ分高い値に変
換され、「2」であれば、音高小数データMSdecが2ビ
ット上位にシフトされて、2オクターブ分高い値に変換
され、「3」であれば、音高小数データMSdecが3ビッ
ト上位にシフトされて、3オクターブ分高い値に変換さ
れていき、最高7オクターブ分のシフトまで可能である
が、そこまでシフトすることはまれである。なお、7オ
クターブ分以上のシフトが必要なときは、8ビットシフ
トの可能なセレクタをさらに設ければよい。
キーボード1の各分割音域が1オクターブ以下であれ
ば、セレクタ22、23を省略することも可能であり、一方
キーボード1が複数の音域に分割されないときは、セレ
クタ22、23も使用され得る。なお、音高整数データMSin
tのうち最下位ビットはセレクタ21のセレクト端子B/Aに
入力され、下位から2ビット目はセレクタ22のセレクト
端子B/Aに入力され、下位から3ビット目はセレクタ23
のセレクト端子B/Aに入力される。
このシフト回路13からの「2」の累乗値「2n」によ
り、リニアな値のキーコードKCを実際の周波数値に応じ
たイクスポーネンシャルな値に変換したことになる。
このシフト回路13からの「2」の累乗値は周波数ナン
バーデータFDとして周波数ナンバー累算器16に入力さ
れ、システムクロック周波数fcの周期で順次累算され、
この累算値のうち上位何ビットかの整数データが読出ア
ドレスデータADとして、上記波形メモリ9に与えられ、
上述の波形ブロックデコーダ8からのブロックアドレス
データBADで指定された波形が順次繰り返し読み出され
る。上記「2」の累乗値である周波数ナンバーデータFD
の値が大きいほど、波形メモリ9の読出アドレスデータ
ADの累算ステップが大きくなって、読出波形の周波数が
高くなる。
この場合、波形メモリ9より読み出す波形が、記憶時
の波形そのものの周波数がfx、記憶サンプリング周波数
がfs、読出出力のときの指定音高に応じた周波数がfo、
読出時のシステムクロックの周波数がfcであれば、上述
の「2」の累乗値である周波数ナンバーデータFDは次式
で示される。
FD=(fo×fs)/(fc×fx) 従って、第4図に示す基準音高テーブル15の基準音高
データBSBの値は、その音高の周波数をfoとして、上記
式から求めた周波数ナンバーデータFDにつき、 BSB=log2(FD) で求められることになる。
また、基準音高データBSBの値は、波形メモリ9の各
音域の波形として記憶する波形の記憶時の波形そのもの
の周波数fx、記憶サンプリング周波数fsの値いかんによ
っては、音高順にならないこともある。
こうして、音色、音域、タッチすなわち発音操作の強
弱又は遅速の楽音パラメータに応じた各波形につき、各
波形ごとの基準となる音高データBSBに基いて波形を読
み出すようにしたから、各波形の記憶状態に合った状態
で各波形を読み出すことができ、より自然音に近い楽音
を実現することができる。
上記波形メモリ9より読み出された波形データは、乗
算器17でエンベロープジェネレータ18からのエンベロー
プデータが乗算され、累算器19で全チャンネル周期分累
算された後、サウンドシステム20より放音出力されてい
く。エンベロープジェネレータ18は、音色スイッチ部
5、圧力センサ6からの音色データTD、タッチデータTO
により、出力するエンベロープ波形データが変化され
る。
本発明は上記実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、1オクタ
ーブ分の差の比率としては「2」以外に「4」「8」…
…といった「2」の累乗値を用いてもよく、タッチデー
タTOは押鍵の強弱を示す押鍵圧力に応じたデータ以外に
押鍵の遅速を示す押鍵速度に応じたデータとしてもよ
い。また、キーボード1は複数の音域に分割せず、全体
を単一の波形、基準音高BSK、BSBで処理してもよい。こ
れにより、第6図のステップS1、S2で、キーコードKCの
ノートデータに直接「2048/12」を乗算し、これから基
準音高データBSBを差し引くようにすることができると
ともに、基準音高テーブル15の基準音高キーコードBSK
をすべて省略できる。さらに、第3図の各キーコード
は、オクターブデータとノートデータの区別なく、オク
ターブに関係なく完全に連続した値としてもよい。そう
すれば、第6図のステップS1での演算で、オクターブが
異なるときでもそのまま減算を行うことができる。ま
た、さらに、波形メモリ9に記憶される波形は、テンポ
リズム、エフェクト等で異なる波形を記憶するようにし
てもよい。
本発明の実施の態様は以下のとうりである。
1.音高を指定する音高指定手段と、この音高指定手段で
指定された音高が、基準となる音高からどれだけ離れて
いるかを、1オクターブの差の比率を「2」又は「2」
の累乗値とした場合の、「2」の指数値すなわち「2n
の「n」で算出し、これを音高を示すデータとして、出
力する算出手段とを備えたことを特徴とする音高データ
処理方式。
2.楽音波形を多数のステップごとに記憶する波形記憶手
段と、音高を指定する音高指定手段と、この音高指定手
段で指定された音高が、基準となる音高からどれだけ離
れているかを、1オクターブの差の比率を「2」又は
「2」の累乗値とした場合の、「2」の指数値すなわち
「2n」の「n」で算出する算出手段と、この算出手段で
算出された「2」の指数値で、「2」を累乗する累乗手
段と、この累乗手段で累乗された「2」の累乗値に応じ
た速度で上記波形記憶手段を読み出す読出手段とを備え
たことを特徴とする楽音波形読出方式。
3.上記音高指定手段は、複数の音域に分割され、各音域
ごとに、基準となる音高が存在し、かつ、上記波形記憶
手段は、各音域ごとに異なる波形を記憶していることを
特徴とする請求項2記載の楽音波形読出方式。
4.音色、音高、発音操作の強弱又は遅速の各楽音パラメ
ータごとに異なる波形を記憶する波形記憶手段と、上記
音色、音高、発音操作の強弱又は遅速の各楽音パラメー
タを指示する指示手段と、この指示手段で指示された楽
音パラメータに応じた波形を上記波形記憶手段に記憶さ
れている波形の中から選択する選択手段と、指定された
音高が、上記選択された波形についての基準となる音高
からどれだけ離れているかを、1オクターブの差の比率
を「2」又は「2」の累乗値とした場合の、「2」の指
数値すなわち「2n」の「n」で算出する算出手段と、こ
の算出手段で算出された「2」の指数値で、「2」を累
乗する累乗手段と、この累乗手段で累乗された「2」の
累乗値に応じた速度で上記波形記憶手段を読み出す読出
手段とを備えたことを特徴とする楽音波形読出方式。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明は、音色/タッチ量ごとに
波形記憶手段に記憶された楽音波形の記憶サンプリング
周波数にしたがって楽音波形の読出速度が決定されるの
で、各音色/タッチ量ごとの楽音波形データの記憶サン
プリング周波数が異なっていても、指定された音高に応
じた読み出し速度を決定できる。しかも音色/タッチ量
に応じた複雑な楽音波形を読み出す場合であっても、波
形記憶手段に高いサンプリング周波数で楽音波形を記憶
しておき、この高いサンプリング周波数に応じた速度で
読み出すようにすれば、複雑な音色の波形でも原音を忠
実に再現できる。また、その反対に、比較的単純な音色
/タッチ量に応じた楽音波形を読み出す場合には、波形
記憶手段に低いサンプリング周波数で楽音波形を記憶し
ておき、かつこの低いサンプリング周波数に応じた速度
で読み出すようにすれば、やはり原音を忠実に再現でき
ると共に波形記憶手段のメモリ消費量を抑えることがで
きる。
このように、各波形の記憶状態に合った状態で各波形
を読み出すことができ、より自然音に近い楽音を再現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第6図は本発明の実施例を示すもので、第1
図は実施例の全体回路図であり、第2図は波形メモリ9
の記憶内容を示す図であり、第3図はキーコードKCのデ
ータフォーマットを示す図であり、第4図は基準音高テ
ーブル15の内容を示す図であり、第5図はシフト回路13
の回路図であり、第6図はキーコードKCに応じた「2」
の指数値で表わされる音高データMSを求める処理のフロ
ーチャート図である。 1……キーボード、2……CPU、3……チュニングコン
トローラ、5……音色スイッチ、6……圧力センサ、8
……波形ブロックデコーダ、9……波形メモリ、13……
シフト回路、14……累乗値デコーダ、15……基準音高テ
ーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−214395(JP,A) 特開 昭60−147792(JP,A) 特開 昭62−89093(JP,A) 特開 昭59−168492(JP,A) 特開 昭62−266596(JP,A) 特開 昭61−124992(JP,A) 特開 昭62−89094(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 7/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音色ごとに複数の楽音波形データが記憶さ
    れ、しかも各楽音波形データがそれぞれ所定のサンプリ
    ング周波数で記憶される波形記憶手段と、 この波形記憶手段に記憶された楽音波形データの記憶さ
    れるときのもともとの周波数と、この各楽音波形データ
    の上記記憶サンプリング周波数と、当該各楽音波形デー
    タの読み出しクロックの周波数と、ある基準となる音高
    との対比を示す基準情報を、上記波形記憶手段に記憶さ
    れた各楽音波形データに対応して記憶する基準情報記憶
    手段と、 音色を指定する音色指定手段と、 音色を指定する音高指定手段と、 上記音色指定手段によって指定された音色に対応した楽
    音波形データの基準情報であって、上記基準情報記憶手
    段に記憶された基準情報に基づき、この基準情報に係る
    基準となる音高と、上記音高指定手段によって指定され
    た音高との対比から、この音高指定手段によって指定さ
    れた音高に応じた基準情報を変換して出力することによ
    り、上記楽音波形データの読み出し速度を決定する読み
    出し速度決定手段と、 この読み出し速度決定手段によって決定された変換基準
    情報の読み出し速度で、上記音色指定手段によって指定
    された音色に対応した楽音波形データを、上記波形記憶
    手段より読み出す波形読み出し手段とを備えたことを特
    徴とする楽音波形読出装置。
  2. 【請求項2】タッチ量ごとに複数の楽音波形データが記
    憶され、しかも各楽音波形データがそれぞれ所定のサン
    プリング周波数で記憶される波形記憶手段と、 この波形記憶手段に記憶された楽音波形データの記憶さ
    れるときのもともとの周波数と、この各楽音波形データ
    の上記記憶サンプリング周波数と、当該各楽音波形デー
    タの読み出しクロックの周波数と、ある基準となる音高
    との対比を示す基準情報を、上記波形記憶手段に記憶さ
    れた各楽音波形データに対応して記憶する基準情報記憶
    手段と、 タッチ量を指定するタッチ指定手段と、 音高を指定する音高指定手段と、 上記タッチ指定手段によって指定されたタッチ量に対応
    した楽音波形データの基準情報であって、上記基準情報
    記憶手段に記憶された基準情報に基づき、この基準情報
    に係る基準となる音高と、上記音高指定手段によって指
    定された音高との対比から、この音高指定手段によって
    指定された音高に応じた基準情報を変換して出力するこ
    とにより、上記楽音波形データの読み出し速度を決定す
    る読み出し速度決定手段と、 この読み出し速度決定手段によって決定された変換基準
    情報の読み出し速度で、上記タッチ指定手段によって指
    定されたタッチ量に対応した楽音波形データを、上記波
    形記憶手段より読み出す波形読み出し手段とを備えたこ
    とを特徴とする楽音波形読出装置。
  3. 【請求項3】上記読み出し速度決定手段は、チューニン
    グデータ入力手段から入力されたチューニングデータと
    上記音高指定手段によって指定された音高とに応じた基
    準情報を変換して出力することにより、上記楽音波形デ
    ータの読み出し速度を決定することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の楽音波形読出装置。
  4. 【請求項4】上記読み出し速度決定手段は、上記音高指
    定手段で指定された音高が、基準となる音高からどれだ
    け離れているかを、1オクターブの差の比率を「2」又
    は「2」の累乗値とした場合の、「2」の指定数すなわ
    ち「2n」の「n」で算出し、これを音高を示すデータと
    して、出力することを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の楽音波形読出装置。
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