JP2665326B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2665326B2
JP2665326B2 JP7319739A JP31973995A JP2665326B2 JP 2665326 B2 JP2665326 B2 JP 2665326B2 JP 7319739 A JP7319739 A JP 7319739A JP 31973995 A JP31973995 A JP 31973995A JP 2665326 B2 JP2665326 B2 JP 2665326B2
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達憲 近藤
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子楽器におけるエ
ンベロープ制御装置に関し、とくにデジタル量によって
エンベロープ波形の立上がりまたは立下がりの形状を制
御する装置に関するものである。 【0002】 【従来技術】従来デジタル式のエンベロープ発生器を制
御するには多くのデジタル情報を必要とし、多くの音色
を発生可能とするためには非常に多くのデジタル情報を
記憶させておくメモリを必要とするので不経済である。
エンベロープ情報の精度は周波数情報等の精度と比べそ
れほど精密である必要はなく聴感的には鈍感な部類に属
する。従ってエンベロープに関してはそれほど精度を上
げても無意味なことである。 【0003】しかしながら、エンベロープの長さ、つま
りアタックタイム、デイケイタイム等の時間のレンジ
は、ほぼ瞬時に変化するものから数秒に亘り変化するも
のまでさまざまなものがあり、幅広いレンジをカバーす
る必要がある。従って、従来はこのレンジを確保するた
め不必要な精度とデジタル情報を持たざるを得なかっ
た。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本願はこの欠点を改善
するもので、その目的はスピードパラメータを用いるこ
とにより幅広いエンベロープの変化レンジを有しかつデ
ジタル情報を圧縮し少ない記憶容量で多くの音色を発生
することができる経済的かつ高性能な電子楽器を提供す
ることにある。 【0005】上記目的を達成するため、本発明の電子楽
器は、押鍵に応じ発生すべきエンベロープ波形を演算し
形成する電子楽器において、発生されるエンベロープの
アタック、ディケイ、リリースのうち少なくとも1つの
時間を外部より連続的に変更制御する操作子手段(12
0)と、発生される音のエンベロープをアタック、ディ
ケイ等の各部分に分割し、このアタック、ディケイ等の
各部分の長さの所望の最小時間から所望の最大時間まで
を離散的な複数の段階に分割し、この複数の段階の内の
一つを指定するためのスピードパラメータであって、上
記操作子手段からの出力を上記演算に使用される演算値
のビット数より少ないビット数のスピードパラメータに
変換する変換手段(160,59)と、この変換手段か
らのスピードパラメータを記憶するスピードパラメータ
記憶手段(160,61)と、このスピードパラメータ
記憶手段から出力される上記スピードパラメータの全ビ
ットすべてを上記演算に使用されるビット数の演算値に
変換するスピードパラメータ変換手段(170,23)
と、上記押鍵に対応する楽音のそれぞれの音量を変化さ
せるためのラウドネスデータを発生するラウドネスデー
タ発生手段(37,38)と、上記スピードパラメータ
変換手段からの演算値を、上記スピードパラメータ記憶
手段から出力されるスピードパラメータの値いかんにか
かわらず一定周期で演算処理し、これによりエンベロー
プ波形を時分割で演算し形成するとともに、上記ラウド
ネスデータ発生手段からのラウドネスデータに基き上記
押鍵に対応する楽音の音量を変化させるように上記エン
ベロープ波形を制御するエンベロープ発生手段(17
0)とを備えたことを特徴とするものである。 【0006】さらに上記目的を達成するため、本発明の
電子楽器は、押鍵に応じ発生すべきエンベロープ波形を
演算し形成する電子楽器において、発生される音のエン
ベロープをアタック、ディケイ等の各部分に分割し、こ
のアタック、ディケイ等の各部分の長さの所望の最小時
間から所望の最大時間までを離散的な複数の段階に分割
し、この複数の段階の内の一つを指定するためのスピー
ドパラメータであって、上記演算に使用される演算値の
ビット数より少ないビット数で表されるスピードパラメ
ータによって上記各部分を表し、発音可能な複数の音色
に対応するエンベロープの上記各部分に対応するスピー
ドパラメータを記憶するエンベロープデータ記憶手段
(160,54)と、発音する楽音の音色を選択する音
色選択手段(110)と、この音色選択手段からの音色
情報によって上記エンベロープデータ記憶手段を読み出
すエンベロープデータ読出手段(160,53)と、こ
のエンベロープデータ読出手段により読み出されたスピ
ードパラメータの全ビットすべてを上記演算に使用可能
なビット数の演算値に変換するスピードパラメータ変換
手段(170,23)と、上記押鍵の周波数に対応する
楽音のそれぞれの音量を変化させるためのラウドネスデ
ータを発生するラウドネスデータ発生手段(37,3
8)と、上記スピードパラメータ変換手段からの演算値
に基づきエンベロープ波形を時分割演算しエンベロープ
波形を形成するエンベロープ発生手段と(170)を設
け、上記スピードパラメータ変換手段からの演算値を、
上記エンベロープデータ読出手段によって読み出された
スピードパラメータの値いかんにかかわらず一定周期で
演算処理し、これによりエンベロープ波形を時分割で演
算し形成すると共に、上記ラウドネスデータ発生手段か
らのラウドネスデータに基づき上記押鍵の周波数に対応
する楽音の音量を変化させるように上記エンベロープ波
形を制御することを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】 《1》全体回路 図1は本発明を適用する電子楽器の全体回路の概略説明
図である。同図において、演奏者によって操作される鍵
盤100からの鍵情報はキーアサイナ130によって処
理され、エンベロープ発生回路170へ送出される。ま
た、演奏者によってセットされたタブレット110(音
色選択手段)とエンベロープコントロールボリウム12
0(操作子)は、タブレットデータ処理回路140によ
りデータ処理され、本発明の要部のエンベロープデータ
制御回路160へ送られる。エンベロープコントロール
ボリウム120の連続的に変化する値は一旦AD変換器
150によってAD変換された後送出される。上記エン
ベロープコントロールボリウム120(操作子)は、エ
ンベロープデータ制御回路160及びエンベロープ発生
回路170の外部に設けられる。 【0008】エンベロープデータ制御回路160はそれ
らのデータを処理し、エンベロープ発生回路170へエ
ンベロープの形状を決定するスピードパラメータを送出
する。エンベロープ発生回路170はそのスピードパラ
メータとキーアサイナ130の鍵情報によってエンベロ
ープを計算しバッファメモリ190へデータを転送す
る。また、エンベロープ発生回路170はそのエンベロ
ープの最終計算値を一時記憶メモリ180に時分割演算
のためのデータとして一時記憶させ次の演算に具える。 【0009】バッファメモリ190は後述の実行制御回
路40によってエンベロープ演算の速度と異なる速度で
繰り返し読み出され、データをDA変換器200へ送
る。DA変換器200はエンベロープのデジタル値をア
ナログ電圧に変換しエンベロープ波形を形成する。 【0010】本発明を適用するエンベロープ発生回路
は、特開昭57−89796号(特願昭55−1657
21号)の明細書及び図面記載のエンベロープ波形をス
ピードパラメータを用いて表し、所定タイミング(一定
周期)で演算する方式が好適である。 【0011】《2》エンベロープ発生原理 図2は本発明に使用される上記該提案のエンベロープ発
生回路の原理説明図である。同図に示すように、本発明
ではエンベロープを複数の位相たとえば12の位相(以
下これをフェーズという)に分ける。 【0012】エンベロープのアタック部はフェーズ1か
らフェーズ4までに分割される。デイケイ部はフェーズ
5からフェーズ8まで、鍵の押されている状態はフェー
ズ8で停止され、離鍵後リリース部のフェーズ9からフ
ェーズ12までの12のフェーズによって表される。 【0013】《3》エンベロープデータの形態 次ぎに、エンベロープデータは浮動小数点数として表さ
れ、全体が6ビットであり、図11に示す指数3ビット
と仮数3ビットに分けられる。たとえば最大値を1以下
とすると、エンベロープの最大レベルは指数「00
0」、仮数「000」で表わされ、1000×20 を0
dbとすると、最小レベルは指数「111」、仮数「0
00」で1000×2-7(−42db)で表わされる。
このエンベロープデータは、後述の5ビットのスピード
パラメータがスピードパラメータデコーダ23でデコー
ドされた演算値であって、エンベロープ演算に使用され
るものである。したがって、エンベロープ波形の演算に
使用されるビット数はスピードパラメータのビット数よ
り1ビット少ない。 【0014】そして、エンベロープの指数関数特性はこ
の浮動小数点の特徴を利用して形成される。すなわち、
デイケイ、リリース部は仮数部をダウンカウントさせ、
指数部をアップカウントすれば容易に形成することがで
きる。また、アタック部については後述の2進シフト回
路によってデータをフェーズに対応してシフトすること
により得られる。 【0015】上述の2進浮動小数点数によってADSR
(アッタク、ディケイ、サスティン、リリース)を表現
して形成する方法はたとえば本出願人の提案による特開
昭54−1609「電子オルガン用振幅発生器」に開示
されているので詳細は省略する。本発明においてアタッ
ク、デイケイ、リリースの長さはデジタルパラメータと
して表わされ、このパラメータをエンベロープの演算手
段に有効に適用される。 【0016】いま、リリース部を考えると、リリースの
長さを例えば1ミリ秒〜3秒に所望した場合、この1ミ
リ秒〜3秒の間を変化できるようにするため、この1ミ
リ秒〜3秒を離散的にたとえば32段階(25 )に分割
し、これに応じて各位置を5ビットの2進数で表わし、
これをエンベロープのスピードパラメータとしてスピー
ドパラメータデコーダに送り、 SL×SC/RT SL;サステインレベル SC;システムクロック(計算時間) RT;リリース時間 に相当する6ビットの演算値を発生する。この演算値は
リリース時間RTに含まれる各計算サイクル当りの変位
量を意味する。したがってリリース中の各フェーズ毎に
異なるスピードパラメータが与えられると、そのフェー
ズに含まれる計算時間はその変位でリリースが進行す
る。デイケイの場合も同様である。 【0017】《4》エンベロープ発生回路170 図3、図4は本発明に特に関連の深い図1のエンベロー
プ発生回路170の構成を示す説明図であり、上述の浮
動小数点数の演算回路に上述のスピードパラメータを適
用した特開昭57−89796号(特願昭55−165
721号)の明細書及び図面記載のエンベロープ発生回
路のブロック図である。各構成の番号は提案例と同一と
した。 【0018】図3において、キーデータの入力によりフ
ェーズ初期値発生回路11により、図2に説明したエン
ベロープADSR(アッタク、ディケイ、サスティン、
リリース)の各フェーズの初期値が発生し、フェーズデ
コーダADSR制御回路12でデコードされて、系内の
所要回路のフェーズの移行制御に用いられる。 【0019】その1つはフェーズ終値予測回路19であ
り、サステインレベルデータが入力されて、各フェーズ
終値の予測値が比較器18に送られ、後述する演算部か
らの値と比較され、一致すると、一致信号がフェーズデ
コーダADSR制御回路12に送られ、フェーズ加算器
13に1が加算されてフェーズメモリ10に記憶され、
フェーズ初期値発生回路11を介してフェーズデコーダ
ADSR制御回路12に送られて次のフェーズに移行す
る。 【0020】《5》リリース部、デイケイ部の演算 一方、上述のリリース部またはデイケイ部における下降
時間の変化部分は離散的にたとえば32分割され、各位
置が5ビットのスピードパラメータで表わされ、所要位
置のスピードパラメータがスピードパラメータデコーダ
23にいれられて6ビットの演算値にデコードされ、上
述の6ビットのSL×SC/RTの演算値が発生され
る。 【0021】このデコーダ23と次の2進シフト回路2
0は、フェーズデコーダ制御回路12により制御され、
リリースとデイケイの場合は、デコーダ出力は2進シフ
ト回路20内をシフトされることなく通過し、加減算制
御回路21に送られ、フェーズデコーダADSR制御回
路12の制御により演算部への加算減算の制御が行わ
れ、このリリースとデイケイの場合は、指数が加算さ
れ、仮数が減算されるように動作する。 【0022】演算部の加算器16と加算器17とは、加
減算制御回路21からのデータにより、図11の指数と
仮数を格納した指数メモリ14と仮数メモリ15とから
読み出される6ビットのデータを加減算し、この加減算
データは比較器18とデータ選択回路24に送出され
る。 【0023】比較器18では、加算器16からの加算さ
れた指数と、加算器17からの減算された仮数とが、フ
ェーズ終値予測回路19に格納されたそれぞれの終値デ
ータと比較され、一致あるいは終値を超えるまで演算が
繰り返される。すなわち、加算器16からの指数と加算
器17からの仮数とがデータ選択回路24に入力され、
フェーズデコーダADSR制御回路12の制御信号によ
って、このデータが指数メモリ14と仮数メモリ15と
に再び格納される。 【0024】このようにフェーズ毎に計算が繰り返さ
れ、上述の5ビットで表わされたパラメータに対応する
長さのリリースまたはデイケイが形成される。なお、デ
ータ選択回路24の機能として、たとえば加算器16が
オーバーフローした場合には、オーバーフロー検出回路
28によってオーバーフローが検出され、上記データが
指数メモリ14と仮数メモリ15とに送られる代りに、
上記メモリ出力が選択されるか、またはフェーズ初期振
幅値発生回路22から次のフェーズ初期値を選択して送
るように制御される。 【0025】たとえば、フェーズ1の時、上記スピード
パラメータデコーダ23からのデータが2ビット左シフ
ト、すなわち4倍にするようにシフトされる。次にフェ
ーズ2になると、上記データが1ビット左シフト、すな
わち2倍にするようにシフトされる。フェーズ3になる
と、シフトせずに送出され、フェーズ4は1ビット右シ
フト、すなわち1/2になるようにセットされると、図
2におけるような形状のアタックが形成される。 【0026】このようにして形成されたエンベロープの
ADSR(アッタク、ディケイ、サスティン、リリー
ス)の各フェーズの振幅が、指数メモリ14と仮数メモ
リ15に出力データとして一時記憶される。 【0027】以上のようにして所定の通常のエンベロー
プが形成され、また同様に振幅変調効果のためのエンベ
ロープも同一のエンベロープ発生器のよって形成され
る。形成された振幅変調効果用エンベロープは、一旦バ
ッファメモリ25に記憶される。ここでたとえばマリン
バのようなリピート効果は、所定の繰り返し信号がスタ
ート信号としてキーデータのラインに入力され、減衰音
波形の形状のADSRパラメータが設定されれば、容易
にリピート効果用エンベロープが得られることができ
る。 【0028】またクレッシエンド効果は、すべての押鍵
信号の論理和の信号がスタート信号として入力させら
れ、立上がりのおそいADSRパラメータが設定されれ
ば同様に得られる。 【0029】《7》浮動小数点数演算によるエンベロー
プ乗算方式 次にすべて計算された通常のエンベロープが、指数メモ
リ14及び仮数メモリ15から読み出され、データ選択
回路39へ送られると同時に、実行制御回路40の制御
のもとで、バッファメモリ25から振幅変調効果用エン
ベロープが読み出され、データ選択回路39へ送られ
る。 【0030】ここで通常のエンベロープと振幅変調効果
用エンベロープとが乗算されるが、本発明に使用された
浮動小数点数演算によるADSR発生器の特徴である乗
算方式について以下に述べる。 【0031】 A=(1+a1×2-1+a2×2-2+a3×2-3)×2-c (1) B=(1+b1×2-1+b2×2-2+b3×2-3)×2-d (2) A、Bの2つの数が2進数を使った浮動小数点数であら
わされると、(1)(2)式のようにあらわされる。こ
れは図11に対応している数である。いまAとBとを乗
算すると以下の(3)式で表わされる。 【0032】 A×B={1×(a1+b1)×2-1+(a2+b2)×2-2+(a3+b3)×2 -3 +a1b1×2-2+(a1b2+a2b1)×2-3+(a1b3+a2b2+a3b1)× 2-4+(a2b3+a3 b2)×2-5+a3b3×2-6}×2-(c+d) (3) この(3)式のa1b1×2-2以下の項を切り捨てると、
以下の(4)式で表わされるような近似式となる。この
(4)式は=(等号)で示されているが近似式である。 【0033】 A×B={1×(a1+b1)×2-1+(a2+b2)×2-2+(a3+b3)×2 -3 }×22-(c+d) (4) この近似式からわかるように、AとBとの乗算は、各々
の仮数部の小数以下の加算と指数部の加算とによって表
わすことができる。この切り捨て誤差は実測値によると
最大誤差は±2dB程度であり、単調増加または単調減
少関数で表わされるエンベロープ波形に適応できること
が推測でき、また聴感的な試験においても十分満足でき
る結果が得られている。 【0034】《7》エンベロープデータとラウドネスデ
ータの乗算 乗算の第1のステップでは、通常のADSRデータ(ア
ッタク、ディケイ、サスティン、リリースのエンベロー
プデータ)と、後述の発音される音色間あるいは音域に
よって異なる音量を出力させるためのラウドネスデータ
とが乗算される。まず、データ選択回路39によって通
常のADSRデータが、実行制御回路40の制御のもと
で選択され、指数部は指数加算器27へ送られ、仮数部
は仮数加算器29へ送られる。 【0035】一方、データ選択回路30では、実行制御
回路40の制御のもとで、ラウドネスデータが選択さ
れ、同様に指数加算器27および仮数加算器29のもう
一つの入力へ送出される。指数加算器27では、通常の
ADSRデータとラウドネスデータの指数部とが換算さ
れ、指数減算器33へ送出される。同様に仮数加算器2
9では、仮数部が加算されラッチ34へ送れられる。 【0036】もしここで、仮数部が加算された結果、桁
上げがおこると、指数部の演算結果に対して、数値1を
減算するように指数減算器33へ信号が送られる。指数
減算器33では、桁上げ信号がある場合、指数に対し数
値1が減算され、桁上げ信号がない場合には、そのまま
のデータがラッチ34へ送出される。ラッチ34ではそ
れらの演算結果がラッチされ、第1のステップが終了す
る。 【0037】次に第2のステップとして、上述の結果に
対して振幅変調効果用エンベロープが乗算される。第1
のステップと同様にデータ選択回路39では、今度はバ
ッファメモリ25のデータが選択され、指数加算器27
および仮数加算器29へ送られる。データ選択回路30
では、ラッチ34のデータが選択され、指数加算器27
および仮数加算器29へ送られる。 【0038】指数加算器27、仮数加算器29、指数減
算器33はステップ1と同様に動作し、その結果のデー
タはラッチ34にラッチされ、指数部はデコーダ31へ
送られ、仮数部は2進シフト回路32へ送られる。デコ
ーダ31では指数部のデータをデコードされ、2進シフ
ト回路32が制御される。もしステップ1およびステッ
プ2の演算中に指数部桁上げが発生した場合、指数加算
器27から桁上げ信号がオーバフロー検出回路26へ送
られる。 【0039】オーバフロー検出回路26ではこの信号が
保持されデコーダ31へ送られる。この信号はたとえば
指数部が−7−7=−14の結果である場合、表現でき
るダイナミックレンジ以外の数値を意味する。従ってデ
コーダ31はこの信号がある場合、数値を最小レベルに
丸めるように動作する。2進シフト回路ではデコーダ3
1の信号に基づいて、仮数部データがシフトさせられ、
データが浮動小数点数から固定小数点数に直され、バッ
ファメモリ190へ送出される。 【0040】バッファメモリ190には実行制御回路4
0の制御のもとで、このデータが一時記憶される。バッ
ファメモリ190からは実行制御回路40によって、A
DSR発生器の演算レートと異なるレートで繰り返し読
み出される。DA変換器200では、このデータがアナ
ログ電圧に変換され、エンベロープ波形が形成される。 【0041】《8》ラウドネスデータの発生 図4はラウドネスデータの入力部を示す具体回路例であ
る。ラウドネスデータは、ラウドネスレベルメモリ37
に記憶されているものと、外部からコントロールされる
ラウドネスレベルデータによって与えられる。ラウドネ
スレベルメモリ37は、操作される鍵盤の周波数情報と
形成しようとする音色の情報によって読み出され、デー
タ選択回路38に送られる。データ選択回路38では、
このデータとラウドネスレベルデータとがデータ選択信
号によって選択される。選択されたラウドネスデータは
上述のように使用される。 【0042】上記ラウドネスレベルメモリ37のデータ
は、発音される音の周波数あるいは鍵盤によってレベル
がコントロールされる。ラウドネスレベルデータは、音
色間の音量バランスを調整するためのデータである。こ
のラウドネスレベルメモリ37には、発音できる音色数
より少ない数のパターンが記憶され、ラウドネスレベル
データからの音色間バランスのためのデータと上述の浮
動小数点乗算が行われれば、このラウドネスレベルメモ
リ37は少ない容量のメモリですみ、システムが経済的
に作られる。 【0043】《9》エンベロープ制御回路160(その
1) 図5は本発明の要部の構成説明図であり、図1のエンベ
ロープ制御回路160の詳細ブロック図を示す。図1に
おけるタブレット110(音色選択手段)とエンベロー
プコントロールボリウム120(操作子)によって入力
され、タブレットデータ処理回路140によって処理さ
れたデータは、図5のタブレットデータバスによって、
エンベロープデータ制御回路160に送られる。 【0044】このデータバスによって送られるデータと
しては、たとえば音の減衰時間を長くするサステイーン
効果(エンベロープの定常状態を示すサステイーンレベ
ルとは異なるものである。)用のスイッチのデータや、
ピアノにおけるダンパーペダルのような消音効果と同様
な効果をねらった、演奏者のひざによってコントロール
されるニーレバースイッチのデータや、音色によって振
幅変調効果を付加するためのマリンバスイッチのデータ
や、クレッシェンドスイッチのデータや、音を合成する
シンセサイザースイッチ等のスイッチのデータや、上述
のサステイーン効果の減衰時間の長さを調整するサステ
イーンボリュームのデジタル化されたデータや、音の立
上がり時間を調整するクレッシェンドタイムボリューム
のデジタル化されたデータや、シンセサイザにおける音
のアタック、デイケイ、サステイーン、リリースを調整
するボリューム等のデジタル化されたデータや、また発
音される音色のタブレットスイッチに付加されたデジタ
ル数(これを音色ナンバーという)等のデータが挙げら
れる。上述の各スイッチのデータはタブレットデータメ
モリ50に記憶される。 【0045】《10》タブレットデータメモリ50の記
憶内容 図6は上記タブレットデータメモリ50の記憶内容を図
示している。タブレットデータメモリ50はたとえばR
AMで構成され、ここでRAMの各番地にそれぞれスイ
ッチの状態が記憶される。たとえば、上鍵盤サステイー
ンタブレットスイッチUS(以下USという)がONで
あれば“1”、OFFであれば“0”というように記憶
される。 【0046】以下LSは下鍵盤サステイーンタブレッ
ト、PSは足鍵盤サステイーンタブレット、PSSはパ
ーカッション音(ピアノのような減衰音)サステイーン
タブレット、BSは金管木管系の音のサステイーンタブ
レット、KLはニーレバー、MAはマリンバのような減
衰音を繰り返すような振幅変調効果用のタブレット、C
Rはクレッシェンド効果(音をだんだん強くする)用の
タブレット、SYはシンセサイザタブレットである。以
上のように各タブレットスイッチの状態がメモリ制御回
路55によって記憶される。 【0047】《11》ボリューム値メモリ58の記憶内
容 図7はボリューム値メモリ58の記憶内容を示す。上述
のボリューム値がこのボリューム値メモリ58に記憶さ
れる。ここでUSTは上鍵盤サステイーンタイムを示
す。LSTは下鍵盤サステイーン、………、以下上述と
同様である。さらにSYATはシンセサイザのアタック
タイムであり、SYDTはデイケイタイム、SYSLは
サステイーンレベル(音の定常レベル)、SYRTはリ
リースタイムを示す。 【0048】また、音色ナンバーデータがメモリ制御回
路55によって音色ナンバーメモリ52に書き込まれ
る。この音色ナンバーはたとえば複数個ある音色のそれ
ぞれに付けられたナンバーであり、それらを選択的に1
音色を発音させるような機構のものとし、ここではそれ
ぞれパーカッション音系列PS、ブラス系Bの2系列と
する。 【0049】《12》バッファメモリ61の記憶内容 図10は、バッファメモリ61の記憶内容を示す。この
図10の各記号の意味は以下のとうりである。 【0050】 UF…上鍵盤フルート系 UO…上鍵盤オーケストラ系(ストリング等の音色系
列) LF…下鍵盤フルート系 LO…下鍵盤オーケストラ系 PF…足鍵盤フルート系 PO…足鍵盤オーケストラ系 PS…パーカッション系 B…ブラス系(金管木管) MA…マリンバ効果 CR…クレッシェンド効果 SY…シンセサイザ これらそれぞれは、アタック、デイケイ、サステイー
ン、リリース、ラウドネスの各データを記憶する領域を
もっている。このバッファメモリ61はRAMで構成さ
れる。 【0051】《13》エンベロープ制御回路160(そ
の2) 次にエンベロープデータ制御回路160を説明するにあ
たって、たとえば図10の0番地から順に処理して行く
ものとすると、実行制御回路40からの制御信号をもと
に、メモリ制御回路55はバッファメモリ61の0番地
を指定する。0番地はUFにおけるアタックパラメータ
データのメモリ領域である。 【0052】次に、メモリ制御回路55は、エンベロー
プデータメモリ読出回路53へ信号を送る。エンベロー
プデータメモリ読出回路53からは、エンベロープデー
タメモリ54およびエンベロープデータ制御メモリ56
へアドレス信号が送出される。 【0053】《14》エンベロープデータメモリ54及
びエンベロープデータ制御メモリ56の記憶内容 エンベロープデータメモリ54の記憶内容は図8に示さ
れ、エンベロープデータ制御メモリ56の記憶内容は図
9に示される。エンベロープデータメモリ54では、上
述のアドレス信号によってUFのアタックパラメータデ
ータが読出され、データセレクタ60へ送出される。そ
れと同時にエンベロープデータ制御メモリ56からエン
ベロープデータを制御するための信号が読み出され、エ
ンベロープデータ選択制御回路51へ送られる。 【0054】この信号は1ビットで表わされ、エンベロ
ープデータメモリ54に記憶されているデータか、また
はボリューム値メモリ58に記憶されるボリューム値を
選択するための信号である。この信号が“0”ならエン
ベロープデータメモリ54の内容が選択され、この信号
が“1”ならボリューム値メモリ58の内容が選択され
る。 【0055】《15》エンベロープ制御回路160(そ
の3) エンベロープデータ選択制御回路51は、上述の信号を
1つの入力とし、タブレットデータメモリ50からのデ
ータをもう1つの入力とする。タブレットデータメモリ
50は、メモリ制御回路からの信号によって内容が読み
出される。エンベロープデータ選択制御回路51では、
たとえばこの2つの入力の論理積がとられ、データセレ
クタ60へ送られる。たとえばタブレットデータメモリ
50のUSが“1”であり、エンベロープデータ制御メ
モリ56のUFのアタックコントロールデータが“0”
であれば、エンベロープデータ選択回路51の出力信号
は“0”となり、データセレクタ60ではエンベロープ
データメモリ54の出力が選択される。 【0056】このようにして、データセレクタ60はア
タックパラメータデータをバッファメモリ61に送り、
メモリ制御回路55からの書き込み信号によってバッフ
ァメモリ61内のUFのアタックパラメータデータの番
地にそのデータを書き込む。同様にして、デイケイパラ
メータ、サステイーンレベル、ラウドネスレベルの各デ
ータが書き込まれる。 【0057】一方、リリースパラメータ処理の際、エン
ベロープデータ制御メモリ56から読み出される信号が
“1”であると、エンベロープデータ選択制御回路51
において、タブレットデータメモリ50からの信号との
論理積が“1”となり、データセレクタ60は変換回路
59のデータを選択する。ボリューム値メモリ58から
は、メモリ制御回路55によってUSTの値が読み出さ
れ、変換回路59へデータが送られる。 【0058】変換回路59は複数の特性の異なる変換回
路をもっており、メモリ制御回路55によってどの特性
を使用するかが指定される。このようにして、ボリュー
ム値メモリ58からのデータは変換されデータセレクタ
60に送られバッファメモリ61に書き込まれる。結果
として、UFのリリース時間がボリュームによってコン
トロールされる。以下UO等のデータが書き込まれる。 【0059】一方、パーカッション系およびブラス系に
関しては、音色ナンバーメモリ52の内容の音色ナンバ
ーがメモリ制御回路55によって読み出され、エンベロ
ープデータメモリ読出回路53へ送られる。エンベロー
プデータメモリ読出回路53では、この音色ナンバーに
よってエンベロープデータメモリ54の中のPSまたは
Bのどのデータを読み出すかが決定される。以下上述の
方法と同様にデータ処理が行われる。 【0060】タブレットデータメモリ50内のKLは、
もし“1”であれば、たとえばUS、PS、BSが
“1”になるように、エンベロープデータ選択制御回路
51に信号が送られ、各信号と論理和がとられるように
働く。このようにしてタブレットだけではなく、ニーレ
バーによっても減衰時間が制御される。 【0061】また、もしMAが“1”であれば、UFと
同様に処理が行われ、MAが“0”であれば、エンベロ
ープデータメモリ54内のEFFECT OFFのデー
タが、バッファメモリ61に書き込まれる。これによっ
て効果を付加するか否かが制御される。CRも同様であ
る。SYが“1”の時、ボリューム値メモリ内のSYA
T、SYDT、SYSL、SYRTの各データが、変換
回路59を介してバッファメモリ61へ書き込まれる。 【0062】次に図1のエンベロープ発生回路170か
ら、フェーズデータがメモリ制御回路55へ送られる。
このフェーズデータと実行制御回路40からの信号とに
よって、バッファメモリ61のアドレス指定が実行され
る。たとえば、アタックフェーズの時はアタックパラメ
ータデータ、デイケイフェーズの時はデイケイパラメー
タデータのように、バッファメモリ61内のデータが読
み出され、データセレクタ57を介してエンベロープ発
生回路170へ必要とするデータが時分割的に送られ
る。 【0063】次に、発音可能チャンネル以上に鍵盤が押
された場合、キーアサイナ130でこれが検出され、エ
ンベロープ発生回路170に接続されている一時記憶メ
モリ180から各チャンネルフェーズデータが読み出さ
れ、フェーズの最も進んだチャンネルが検出され、その
チャンネルのエンベロープを計算するタイミングに同期
して、要求信号がエンベロープデータ制御回路160内
のメモリ制御回路55へ送られる。メモリ制御回路55
はデータセレクタ57へ高速パラメータデータを選択す
るように信号を送る。このようにして、高速度で音の減
衰が終了するようなパラメータデータをエンベロープ発
生器170へ送ることによってチャンネルを早く解除で
きる。 【0064】《16》ラウドネス制御 次にラウドネス制御について説明する。エンベロープデ
ータメモリ54のラウドネスレベルデータは、たとえば
8ビットであらわされ、MSBをコントロールビットと
し、下位の7ビットをデータとしたとき、このコントロ
ールビットが図4のデータ選択信号になり、下位7ビッ
トがラウドネスレベルデータとなる。もし、このコント
ロールビットが“1”の時、データ選択回路38はラウ
ドネスレベルデータを選択する。 【0065】次に、コントロールビットが0の時、デー
タ選択回路38はラウドネスメモリ37の出力を選択す
る。ラウドネスメモリ37は図1のキーアサイナ130
からの周波数情報(あるいは押されている鍵盤情報でも
よい)と音色情報によって読み出される。この音色情報
はたとえば上述のコントロールビットが“0”の時、そ
のデータの下位の7ビットに音色情報が記憶されていれ
ば、音色情報のラインはラウドネスレベルデータのライ
ンと同一のもので構成できる。 【0066】なお、実施例ではバッファメモリ61から
読出された各データは、データセレクタ57を介し図
3、図4におけるエンベロープ発生回路170へ送ら
れ、エンベロープ発生回路170においてADSRパラ
メータデータ、サステイーンレベルパラメータ、ラウド
ネスレベルデータの入力に対し、上述のデータが分配さ
れるわけであるが、ここで時分割的に送られてきた各デ
ータがラッチされるラッチ回路が必要であるが、本明細
書および図面には記述されていない。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部からエンベロープ波形の立上がりまたは立下がりを
制御する場合、スピードパラメータを用いることにより
幅広いエンベロープの変化レンジを有しかつデジタル情
報を圧縮し少ない記憶容量で多くの音色を発生すること
ができる経済的かつ高性能な電子楽器を提供できる効果
がある。 【0068】また、本発明によれば、スピードパラメー
タを用いることにより幅広いエンベロープの変化レンジ
を有しかつデジタル情報を圧縮し少ない記憶容量で多く
の音色を発生することができる経済的かつ高性能な電子
楽器を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用する電子楽器の全体概略説明図で
ある。 【図2】本発明を適用するエンベロープ発生の原理説明
図である。 【図3】図1のエンベロープ発生回路170の具体例の
回路図である。 【図4】ラウドネスデータを発生する回路を示す図であ
る。 【図5】図1のエンベロープデータ制御回路160の具
体例の回路図である。 【図6】図5の回路の中のタブレットデータメモリ50
の記憶内容を示す図である。 【図7】図5の回路の中のボリューム値メモリ58の記
憶内容を示す図である。 【図8】図5の回路の中のエンベロープデータメモリ5
4の記憶内容を示す図である。 【図9】図5の回路の中のエンベロープデータ制御メモ
リ56の記憶内容を示す図である。 【図10】図5の回路の中のバッファメモリ61の記憶
内容を示す図である。 【図11】5ビットのスピードパラメータがデコードさ
れた演算値であって、エンベロープ演算に使用される6
ビットの演算値の内容を示す図である。 【符号の説明】 40…実行制御回路、50…タブレットデータメモリ、
51…エンベロープデータ選択制御回路、52…音色ナ
ンバーメモリ、53…エンベロープデータメモリ読出回
路、54…エンベロープデータメモリ、55…メモリ制
御回路、56…エンベロープデータ制御メモリ、57…
データセレクタ、58…ボリューム値メモリ、59…変
換回路、60…データセレクタ、61…バッファメモ
リ、160…エンベロープ制御回路、170…エンベロ
ープ発生器。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.押鍵に応じ発生すべきエンベロープ波形を演算し形
    成する電子楽器において、 発生されるエンベロープのアタック、ディケイ、リリー
    スのうち少なくとも1つの時間を外部より連続的に変更
    制御する操作子手段と、 発生される音のエンベロープをアタック、ディケイ等の
    各部分に分割し、このアタック、ディケイ等の各部分の
    長さの所望の最小時間から所望の最大時間までを離散的
    な複数の段階に分割し、この複数の段階の内の一つを指
    定するためのスピードパラメータであって、上記操作子
    手段からの出力を上記演算に使用される演算値のビット
    数より少ないビット数のスピードパラメータに変換する
    変換手段と、 この変換手段からのスピードパラメータを記憶するスピ
    ードパラメータ記憶手段と、 このスピードパラメータ記憶手段から出力される上記ス
    ピードパラメータの全ビットすべてを上記演算に使用さ
    れるビット数の演算値に変換するスピードパラメータ変
    換手段と、 上記押鍵に対応する楽音のそれぞれの音量を変化させる
    ためのラウドネスデータを発生するラウドネスデータ発
    生手段と、 上記スピードパラメータ変換手段からの演算値を、上記
    スピードパラメータ記憶手段から出力されるスピードパ
    ラメータの値いかんにかかわらず一定周期で演算処理
    し、これによりエンベロープ波形を時分割で演算し形成
    するとともに、上記ラウドネスデータ発生手段からのラ
    ウドネスデータに基き上記押鍵に対応する楽音の音量を
    変化させるように上記エンベロープ波形を制御するエン
    ベロープ発生手段とを備えたことを特徴とする電子楽
    器。 2.上記変換手段は、複数の異なる変換特性を有する手
    段であることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。 3.押鍵に応じ発生すべきエンベロープ波形を演算し形
    成する電子楽器において、 発生される音のエンベロープをアタック、ディケイ等の
    各部分に分割し、このアタック、ディケイ等の各部分の
    長さの所望の最小時間から所望の最大時間までを離散的
    な複数の段階に分割し、この複数の段階の内の一つを指
    定するためのスピードパラメータであって、上記演算に
    使用される演算値のビット数より少ないビット数で表さ
    れるスピードパラメータによって上記各部分を表し、発
    音可能な複数の音色に対応するエンベロープの上記各部
    分に対応するスピードパラメータを記憶するエンベロー
    プデータ記憶手段と、 発音する楽音の音色を選択する音色選択手段と、 この音色選択手段からの音色情報によって上記エンベロ
    ープデータ記憶手段を読み出すエンベロープデータ読出
    手段と、 このエンベロープデータ読出手段により読み出されたス
    ピードパラメータの全ビットすべてを上記演算に使用可
    能なビット数の演算値に変換するスピードパラメータ変
    換手段と、 上記押鍵の周波数に対応する楽音のそれぞれの音量を変
    化させるためのラウドネスデータを発生するラウドネス
    データ発生手段と、 上記スピードパラメータ変換手段からの演算値に基づき
    エンベロープ波形を時分割演算しエンベロープ波形を形
    成するエンベロープ発生手段とを設け、 上記スピードパラメータ変換手段からの演算値を、上記
    エンベロープデータ読出手段によって読み出されたスピ
    ードパラメータの値いかんにかかわらず一定周期で演算
    処理し、これによりエンベロープ波形を時分割で演算し
    形成すると共に、上記ラウドネスデータ発生手段からの
    ラウドネスデータに基づき上記押鍵の周波数に対応する
    楽音の音量を変化させるように上記エンベロープ波形を
    制御することを特徴とする電子楽器。 4.上記ラウドネスデータ発生手段は、音色または音域
    によって異なるラウドネスデータを発生するか、もしく
    は外部からのコントロールされるラウドネスデータを発
    生し、またはこれらのラウドネスデータを選択して発生
    することを特徴とする請求項1、2または3記載の電子
    楽器。
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