JPH05119390A - 撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ - Google Patents

撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ

Info

Publication number
JPH05119390A
JPH05119390A JP28159091A JP28159091A JPH05119390A JP H05119390 A JPH05119390 A JP H05119390A JP 28159091 A JP28159091 A JP 28159091A JP 28159091 A JP28159091 A JP 28159091A JP H05119390 A JPH05119390 A JP H05119390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
size
photographic image
camera
screen size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28159091A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoji Sasaki
豊治 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP28159091A priority Critical patent/JPH05119390A/ja
Publication of JPH05119390A publication Critical patent/JPH05119390A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】撮影画面サイズに応じてフィルム面上の撮影画
面間に、該撮影画面サイズの情報に基づいて定められた
データ値を写し込むことができる撮影画面サイズ切り換
え可能なカメラを提供することを目的とする。 【構成】撮影画面サイズを切り換える撮影画面サイズ切
換手段と、この撮影画面サイズ切換手段により切り換え
られた撮影画面サイズに応じてフィルムを給送するフィ
ルム給送手段と、該フィルム面上の撮影画面間に、該撮
影画面サイズの情報に基づいて定められたデータ値を写
し込むデータ値写し込み手段とを具備したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、詳しくは、フ
ィルムの撮影画面サイズを任意に変更でき、かつ、その
撮影画面間にデータ値を写し込むことができる撮影画面
サイズ切り換え可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】先に、本出願人は特願平3−20087
7号および特願平3−201969号等において、現行
のJIS135型フィルム(以下、135型フィルムと
いう)と、この現行の135型フィルムのパトローネを
用いるロールフィルムであって、その画質向上を目的と
してパーフォレーションを無くしたフィルム(以下、S
フォーマットフィルムという)を使用し、現行のパーフ
ォレーションを有する135型フィルムより大きな撮影
画面での写真撮影を可能とする撮影画面サイズを切換え
られるカメラを提案した。
【0003】このカメラは、カメラ本体に装填されたフ
ィルムのパーフォレーションの有無をパーフォレーショ
ン検出手段等で検出し、上記フィルムにパーフォレーシ
ョンが存在しているときには、マスク板駆動手段によっ
て撮影画面サイズ設定用マスク板を同パーフォレーショ
ンの内側に移動させて従来の標準撮影画面サイズで撮影
を行い、上記フィルムにパーフォレーションが存在して
いないときには、同マスク板駆動手段によって上記撮影
画面サイズ設定用マスク板を同パーフォレーションに相
当する部分の外側に位置させて、上記標準サイズより大
きな撮影画面サイズで写真撮影を行うようにしたもので
ある。これにより、該パーフォレーションを廃止し撮影
画面を大きくして撮影した場合には、プリント時の拡大
率を小さくすることができ、高画質なプリント画像を得
ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周知のよう
に現行の135型フィルムには、該フィルム1コマ当た
り8つのパーフォレーションが割り当てられていて、該
パーフォレーション8つ毎のパーフォレーション間に
は、予めコマ数に対応する数字が書き込まれている。こ
れは、フィルムのプリント焼き増しを行う際に、ユーザ
ーが該数字を参考にして焼き増しを希望する撮影画像の
コマ数を指定するために設けられているものである。
【0005】ところが、上記Sフォーマットフィルム
は、フィルムの上下端方向の側縁部付近まで撮影画像を
写し込むことが可能であるため(図2参照)、上記13
5型フィルムのようにコマ数に対応する数字を書き込む
ことができない。したがって、ユーザーは、特定の撮影
画像のプリント焼き増しを注文する際に、上記135型
フィルムの場合のような、容易な指定手段を持たないの
で、ラボラトリー(現像所)で誤ってユーザーの要求す
る撮影画像と異なる画像をプリントしてしまう虞があ
る。
【0006】また、このような場合上記ラボラトリーに
おいても、現像済みのフィルムから焼き増しをするコマ
を撮影画像を確かめながら捜し、プリントしなければな
らないので、時間,コスト共に増大する要因にもなる。
【0007】本発明は、係る問題点に鑑みてなされたも
のであり、撮影画面サイズに応じてフィルム面上の撮影
画面間に、該撮影画面サイズの情報に基づいて定められ
たデータ値を写し込むことができる撮影画面サイズ切り
換え可能なカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ
は、撮影画面サイズを切り換える撮影画面サイズ切換手
段と、この撮影画面サイズ切換手段により切り換えられ
た撮影画面サイズに応じてフィルムを給送するフィルム
給送手段と、該フィルム面上の撮影画面間に、該撮影画
面サイズの情報に基づいて定められたデータ値を写し込
むデータ値写し込み手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明においては、撮影画面サイズ切換手段に
より切り換えられた撮影画面サイズに応じてフィルムを
給送するとともに、該フィルム面上の撮影画面間に、該
撮影画面サイズの情報に基づいて定められたデータ値を
写し込む。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0011】図1は、本発明の1実施例を示す撮影画面
サイズ切り換え可能なカメラの概略構成図である。
【0012】図に示すように、この実施例のカメラは、
フィルムのパーフォレーションを検出するフォトインタ
ラプタ1と、このフォトインタラプタ1を駆動するフォ
トインタラプタ駆動回路2と、フィルム給送に従動する
ローラーの回転に応じてフィルムパルスを発生するフィ
ルムパルス発生手段3と、前記フォトインタラプタ1の
出力により、フィルムのパーフォレーションの有無を判
別するフィルム判別手段8と、フィルムのオートローデ
ィング時または巻上げ、巻戻し時にのみフォトインタラ
プタ駆動許可信号Sig1を出し、前記フィルムパルス
発生手段3の出力あるいは、前記フォトインタラプタ1
の出力との双方により、フィルム給送を制御するフィル
ム給送制御手段5と、該フィルム給送制御手段5の制御
信号を受けて巻上げ・巻戻しモーター7を駆動するフィ
ルム巻上げ・巻戻し駆動回路6と、前記フォトインタラ
プタ駆動許可信号Sig1とフィルム判別手段8の判別
信号Sig2とのゲートを取り、パーフォレーションを
有さないフィルムの場合はフォトインタラプタ駆動回路
2にフォトインタラプタ1の発光禁止信号を出力する論
理回路4と、フィルム判別手段8の判別出力を受けて画
面サイズ切換モータ10を駆動する画面サイズ切換モー
タ用駆動回路9とで主要部を構成している。なお、点線
C内の構成は後述するCPU101(図16参照)内部
に設けられている。
【0013】図3は、パーフォレーションを有する、通
常の135型フィルム55aを使用して撮影を行ったと
きの画面aの状態を斜線で表した図である。この図3に
示すように撮影画面サイズは、24mm × 36mm、
各撮影画面サイズの間隔は2mmとなっている。従っ
て、1コマ当たりのフィルム給送量は38mmとなる。
また、図2は、上記パーフォレーションのないSフォー
マットフィルム55bを使用して撮影を行ったときの画
面bの状態を斜線で表した図であるが、この図に示すよ
うに撮影画面サイズを、たとえば、29mm × 40.
75mm、各撮影画面サイズの間隔は2mmとすると、
1コマ当たりのフィルム給送量は42.75mmとな
る。
【0014】図4は、上記実施例のカメラの背面図であ
り、後蓋を取り除いて示している。
【0015】このカメラは、以下に説明する構成による
機能のほかは通常の撮影機能を有しており、たとえば、
図5の正面図に示すように、カメラ本体51の上面の一
側方寄りに配設されたレリーズ釦52および該カメラ本
体51の前面中央に配設された撮影レンズ54、同撮影
レンズ54の上方部に配設されたファインダー窓53は
通常のカメラと同様な機能を有するものである。なお、
上記撮影レンズ54は、後述する理由のために通常のカ
メラよりもイメージサークルを大きくしてある。
【0016】図4に示すように、フィルム供給室である
パトローネ装填室11は、135型フィルム、または、
上記Sフォーマットフィルム55bが収納されているフ
ィルムパトローネ50(その寸法は、JIS規格 K7
519等に規定されている現行の135型フィルムパト
ローネと同様で、図中、寸法α,β,γ,δで示される
2点鎖線部でその外形を表す)が図示のように装着可能
になっている。なお、上記寸法α,β,γ,δは、それ
ぞれ以下の表1に示される値となっている。
【0017】
【表1】
【0018】上記パトローネ装填室11の、カメラ本体
51前面側の壁面の中央部寄りには、DXコードの読み
とり用接点DX1〜DX12が配設されている。これら
の接点DX1〜DX12は導電性の接点であり、たとえ
ば、上記DXコードを持つSフォーマットフィルム55
bを有するフィルムパトローネ50がカメラ本体51に
装填(図10参照)されたとき、該DXコードの各電極
範囲にそれぞれ当接する位置に配設されている。
【0019】また、パトローネ装填室11に装填された
フィルムパトローネがDXコードを有しているか否かを
判別するために、上記接点DX1のみが、互いに極く近
傍に配設されているDX1aとDX1bとの2つの接点
で構成されている。このDX1aとDX1bとにより、
上記DXコードの、上記DX1aとDX1bに対向する
位置の電極範囲が電気導通部か絶縁部かの判別ができ
る。
【0020】一方、上記パトローネ装填室11の天井壁
には、上記フィルムパトローネ50の電動巻戻し用のフ
ォーク12が配設されており、モータ(図示せず)によ
って駆動されるようになっている。ファインダー接眼部
13は、カメラ本体51の背面中央上部に配設されてい
て、後述するファインダー光学系30(図6参照)の接
眼部である。
【0021】そして、カメラ本体51の中央背面側に
は、撮影画面範囲となるマスク部14が形成されてお
り、本実施例ではこのマスク部14は、たとえば、縦寸
法h=29mm、横寸法w=40.75mmとなってい
る。これにより、撮影画面はISO規格 A版紙サイズ
と相似形となる、縦横比 1:√2 に設定される。ま
た、上記寸法に設定することにより撮影画面の対角線長
は約50.0mmとなり、従来の撮影画面の対角線長、
約43.3mmより長くなる。したがって、上記撮影レ
ンズ54のイメージサークルは通常のカメラの撮影レン
ズのそれより大きな値に設定している。
【0022】なお、本実施例においては上述のように、
撮影画面のサイズをA版紙サイズと相似形となる縦横比
1:√2 に設定したが、この設定値は上記比率に限
られるものではなく、たとえば、米国等で一般的に使用
されている、レターサイズ,リーガルサイズ等の紙サイ
ズ、あるいは、その他諸外国で使用されている紙サイズ
等と相似形となる縦横比を採用しても良い。
【0023】カメラ本体51における、上記マスク部1
4の内方には、後述する撮影画面マスク切換機構40
(図8参照)が配設されていて、これによって撮影画面
が切り換えられるようになっている。
【0024】また、上記マスク部14の上下位置には、
フィルムレール15,16,17,18がフィルムの給
送方向に配設されており、外側のフィルムレール15と
18、内側のフィルムレール16と17とは、それぞれ
そのレール面が同一面となっている。
【0025】図23は、これらのフィルムレール15,
16,17,18の縦断面図であり、フィルムパトロー
ネ50内に装填されているフィルム55b(55a)が
引き出されて展張された後、後蓋26(図20参照))
が閉じられた状態を示したものであって、該後蓋26の
内側に配設されているフィルム圧板59(図20参照)
は、周知のように、その上下縁部の内側がそれぞれ上記
フィルムレール15,18の前面に圧接されていて、こ
のフィルム圧板59により上記フィルムの中央部が内側
に押され平面度が出される。また、同フィルム圧板59
と内側のフィルムレール16,17の前面との間にはフ
ィルム55b(55a)をスムーズに給送するためのフ
ィルムガイド部が形成される。また、上記フィルムレー
ル15,18間の内側の長さg(図4参照)は、上記フ
ィルムを摺動しやすくするために、通常のカメラと同様
にフィルム幅35mmより若干大きな寸法値となってい
る。なお、上記フィルム圧板59には、後述するように
2個のLED113,114(図20参照)が内設され
ていて、上記後蓋26が閉じられ、フィルムが給送され
ている状態の所定のタイミングで該フィルムの裏面に向
けて所定のデータ値光を照射するようになっている。
【0026】図4に戻って、上記マスク部14を挟んで
上記パトローネ装填室11の反対側には、フィルム巻取
室29が配設されており、同フィルム巻取室29内に
は、通常のカメラと同種のフィルム巻上用スプール軸1
9が配設されている。また、このスプール軸19の中央
部には、パーフォレーションのないフィルムであっても
フィルムローディングを確実にするために摩擦力の大き
なゴム状ベルト20が巻着されている。
【0027】そして、このスプール軸19は、上記パト
ローネ装填室11にフィルムパトローネ50を装填し、
リーダー部を載置した後に後蓋(図示されず)を閉じる
と、後述する後蓋スイッチ103(図16参照)がオン
して、これと同時に内蔵されている巻上・巻戻しモータ
7(図1および図16参照)が、後述するCPU101
(図16参照)の指示に従い作動するフィルム巻上・巻
戻し駆動回路6(図1および図16参照)に制御され
て、自動的に所定の向きに回転し、フィルムのリーダー
部の巻上げを行い、また、撮影時には撮影済みのフィル
ムの1コマの巻上げを行うようになっている。
【0028】また、上記スプール軸19のゴム状ベルト
20には、それぞれ基端部側がカメラ本体51に揺動自
在に取り付けられた補助ローラアーム71a,71b
(図11参照)に支持された補助ローラ21が、そのロ
ーラ面を該ゴム状ベルト20表面に当接するように配設
されている。この補助ローラ21は、上記スプール軸1
9の回転によってフィルム55b(55a)がローディ
ングされる際に、同スプール軸19のフィルムの巻き付
けを補助する役目を果たす。
【0029】この補助ローラ21の側近の、上記マスク
部14寄りの位置には、スプール軸19と並行にフィル
ム給送量検出ローラ軸22が配設されており、このフィ
ルム給送量検出ローラ軸22の上下部には、摩擦力の大
きいゴムで形成された検出ローラ22a,22bがそれ
ぞれ巻着されている。この検出ローラ22a,22bは
それぞれ、フィルム55b(55a)がローディングさ
れるとき、このフィルムの内側上下端部に当接して、同
フィルムのローディングに連動して回転するようになっ
ている。
【0030】したがって、上記フィルム給送量検出ロー
ラ軸22は、上記フィルム55b(55a)の給送量に
応じた回転をする。そして、同検出ローラ軸22の、カ
メラ本体51内に延び出した上方軸部22cには、後述
するフィルム給送量検出用のパルス発生機構60(図9
参照)の回転板61が固定されていて、該フィルム給送
量検出ローラ軸22の回転量に応じたパルス信号を生成
するようになっており、これによって、上記CPU10
1においてフィルムの給送量を測定できるようになって
いる。
【0031】また、上記フィルム給送量検出ローラ軸2
2の下方部の検出ローラ22bの側近の、上記マスク部
14寄りの位置には、前記フォトインタラプタ1を有す
るフォトインタラプタ部80(図15参照)が配設され
ていて、該フォトインタラプタ部80内の赤外LED取
付部81a(図15参照)が上記フィルム巻取室29と
上記マスク部14との間の壁面51aの下方部におい
て、カメラ本体51の後方に向けて突出している。上記
フォトインタラプタ部80は後述するように、フィルム
のパーフォレーションが通過することにより電気パルス
信号を生成するようになっている。
【0032】図6は、視野枠の大きさを変えることがで
きるようにした前記ファインダー光学系30の構成を示
した斜視図である。
【0033】この光学系は、対物レンズ群33と、ポロ
プリズム31と、接眼レンズ群34とからなる実像式の
ファインダー光学系で構成されており、上記ポロプリズ
ム31の入射面に、大画面用の視野枠32aと通常画面
用の視野枠32bとを表示することが可能な透過型液晶
板32を設けて、電気的に視野枠の切り換えができるよ
うにしてある。この透過型液晶板32の、大画面時の視
野枠32aと通常画面時の視野枠32bの表示はそれぞ
れ図7の(a),(b)に示すように形成されている。
【0034】なお、上記透過型液晶板32の表示の切り
換えは、CPU101の指示に従って作動するファイン
ダー枠切換え液晶駆動回路106(図16参照)によっ
て制御されるようになっている。
【0035】図8は、上記撮影画面マスク切換え機構4
0の構成を示した図である。このマスク切換え機構40
はカメラ本体51内に配設されていて、画面サイズ切換
えモータ10(図16参照)の作動によって大画面と通
常画面とのマスクの大きさを切り換えるようになってい
る。
【0036】上記画面サイズ切換えモータ10は、CP
U101の指示に従って作動する画面サイズ切換えモー
タ用駆動回路9(図16参照)によって、その回動が制
御されるようになっている。この切換えモータ10の出
力ギヤー42には回転自在にピニオン43が噛合されて
いて、さらにこのピニオン43には回転自在にピニオン
44が噛合されている。このピニオン43,44により
切り換え駆動されるマスク枠47および48は、L字状
の枠板を互いに対向して形成されていて、互いに対角線
方向に移動するようになっている。
【0037】すなわち、両マスク枠47および48の両
端部は、互いに対角線方向に延び出していて、上方に延
び出した端縁部には、それぞれラック47a,48aが
形成されている。そして、この両ラック47a,48a
はそれぞれ上記ピニオン43,44に噛合している。ま
た、上記延出部には対角線方向にガイド長孔47b,4
8bおよび47c,48cが穿設されていて、同各ガイ
ド長孔はガイドピン45,46に嵌入している。
【0038】このように構成された撮影画面マスク切換
え機構40は、上記画面サイズ切換えモータ10が矢印
λ1 の向きに回転すると、ピニオン43および44がそ
れぞれ矢印λ2 ,λ3 の向きに回転し、マスク枠47お
よび48のラック47a,48aがそれぞれ矢印λ4 ,
λ5 の向きに移動する。これにより、上記マスク枠47
および48が互いに内側に移動して枠内が小さくなり、
通常画面サイズのマスク枠となる。また、上記画面サイ
ズ切換えモータ10が矢印λ1 と逆の向きに回転する
と、マスク枠47および48は上述とは逆の向き、すな
わち枠内が大きくなる向きに移動して大撮影画面サイズ
のマスクを形成する。
【0039】図9は、フィルムパルス発生手段3である
フィルム給送量検出用のパルス発生機構60の構成を示
した斜視図である。
【0040】上記回転板61は、上述のようにフィルム
給送量検出ローラ軸22の上方軸部22cを中心軸とし
ていて、同フィルム給送量検出ローラ軸22の回動に連
動して、すなわち、フィルム給送量に応じて回動するよ
うになっている。この回転板61の上面には導電材料、
たとえば、銅箔61aが図示のように、交互に中心軸よ
り放射状に被着されている。なお、図示上ではこの銅箔
61aは6枚張られているが、これは後述する理由によ
って定められたものであり、この枚数に限ることなく、
任意の枚数でよい。
【0041】また、この回転板61の上面には、弾力性
のある導電体、たとえば、りん青銅等でできており、カ
メラ本体51の内側の所定の位置に固着されている接点
ばね支持部62に基部を固定されている接点ばね63
a,63bが、同回転板61の接線と平行となる向きに
配設されている。この接点ばね63a,63bの先端部
は図示のように上記回転板61の上面に向けて湾曲部を
形成していて、この湾曲部の頂点を接点として同接点ば
ね63a,63bの接点が同回転板61の上面に当接す
るように対向している。この接点ばね63a,63bの
基端はそれぞれ上記CPU101の入力端子P5,P6
(図16参照)に接続されていて、同接点ばね63aと
同63bとの短絡によって生成されるパルス信号を送信
するようになっている。
【0042】いま、装着されたフィルムがローディング
されると、フィルム給送量検出ローラ軸22が上記フィ
ルムの給送量に応じて回転し、このフィルム給送量検出
ローラ軸22に連動して上記回転板61が図中矢印λ6
の方向に回転する。このとき、接点ばね63a,63b
の接点が上記銅箔61aによって交互に短絡してパルス
信号を生成する。このパルス信号を上記CPU101に
おいて検出することによりフィルムの給送量を知ること
ができる。
【0043】次に、フィルムパトローネ50をカメラ本
体51に装填した場合のフィルムローディングの様子を
図11〜14を参照して説明する。なお、このフィルム
ローディングは、図10に示すようにパーフォレーショ
ンのないSフォーマットフィルム55bを収納したフィ
ルムパトローネを装填した場合について述べるが、13
5型フィルムの場合も同様にローディングされる。
【0044】この図11〜14は、図4に示したフィル
ム巻取室29の断面図であり、順に上記フィルムのロー
ディングの進行状況を示している。
【0045】図11において、カメラの後蓋26には、
補助ローラアーム75a,75bおよび76a,76b
が、各基端部を揺動自在に取り付けられて補助ローラ2
4,25をスプール軸19に並行に支持している。すな
わち、後蓋26の、フィルム巻取室29に面している内
側部分に突設している突起部26aに配設されている支
軸74に、その基端部側を回動自在に枢着されていて、
それぞれの先端部の間に挿設された支軸77,78に補
助ローラ24,25が回動自在に取り付けられている。
そして、上記支軸74に中程が巻回された付勢ばね27
の各延出端が、それぞれ補助ローラアーム75a,76
aにかけられることにより、一方の補助ローラ24のロ
ーラ面がフィルム給送量検出ローラ22a,22bに、
他方の補助ローラ25がスプール軸19のゴム状ベルト
20に圧接するように配設されている。これらの補助ロ
ーラ24,25は、共にSフォーマットフィルム55b
のローディングを補助するように動作する。
【0046】一方、スプール軸19のカメラ本体内方側
の壁面には凹部が設けられていて、補助ローラアーム7
1a,71bによって補助ローラ21が取り付けられる
ようになっている。すなわち、補助ローラアーム71
a,71bのそれぞれ基端部側がカメラ本体51の上記
凹部内にあって、支軸70に基端部を回動自在に枢着さ
れていて、先端部はフィルム巻取室29内のスプール軸
19とフィルム給送量検出ローラ軸22との間に延び出
している。
【0047】そして、この補助ローラアーム71a,7
1bの先端部の間にスプール軸19と並行に取り付けら
れた支軸73に補助ローラ21が回動自在に取り付けら
れている。また、上記支軸70に中程が巻回され、補助
ローラアーム71aに一端がかけられ、他端をカメラ本
体51にかけられた付勢ばね72により、上記補助ロー
ラ21はそのローラ面が上記ゴム状ベルト20に当接す
るように配設されている。この補助ローラ21は、上記
スプール軸19の回転によってSフォーマットフィルム
55bがローディングされる際の、同スプール軸19を
補助する役目を果たす。
【0048】まず、図10に示すように上記フィルムパ
トローネ50を装填し、Sフォーマットフィルム55b
を引き出して装着した後、後蓋26を閉じると、このS
フォーマットフィルム55bの先端部は図11に示すよ
うな位置に配置される。すなわち、同フィルム55b
が、スプール軸19に巻着しているゴム状ベルト20
と、付勢ばね27によって上記ゴム状ベルト20に圧接
習性を与えている補助ローラ25との間に、その先端部
が挟み込まれた状態になる。また、上記後蓋26が閉じ
られると、後述するように、後蓋スイッチ103(図1
6参照)がオンしてローディングが開始する。すなわ
ち、スプール軸19が矢印λ7 の方向に回転し、上記ゴ
ム状ベルト20と上記補助ローラ25とがそれぞれ矢印
λ7 ,λ8 の方向に回転し、この回転に応じてSフォー
マットフィルム55bが図12〜13に示すようにスプ
ール軸19に巻き付けられる。
【0049】このとき、すなわち、上記Sフォーマット
フィルム55bのローディングがなされているとき、前
記CPU101は、接点DX1a,DX1b〜DX12
によって上記DXコードの情報を読みとり、フィルムパ
トローネ50の種別を識別する。さらに、前記フィルム
給送量検出用のパルス発生機構60において上記Sフォ
ーマットフィルム55bの給送量を測定し、この給送量
が所定の量に達したとき、ローディングを停止して、レ
リーズの待機状態に入る。このときの同Sフォーマット
フィルム55bの状態を図14に示す。
【0050】図15は、前記フォトインタラプタ部80
の具体的な構成を示した断面図である。なお、図中右方
向が上記カメラ本体51(図4参照)の前方側を示す。
【0051】図に示すように、上記フォトインタラプタ
部80は、フォトインタラプタ取付部81に取り付けら
れたフォトトランジスタ83と、赤外LED取付部81
aに取り付けられた赤外LED82とで構成されてい
る。上記フォトインタラプタ取付部81は、カメラ本体
51の、前記マスク部14(図4参照)と前記フィルム
巻き取り室29(図4参照)との間の壁の下部で形成さ
れていて、その外表面は上記カメラ本体51の背面の壁
面51a(図4参照)となっている。そして、このフォ
トインタラプタ取付部81の該壁面51a側に対向し
て、ブロック体形状の上記赤外LED取付部81aが突
設されている。この赤外LED取付部81aと、上記フ
ォトインタラプタ取付部81との間には、フィルム55
aあるいは55bの下部が給送されるのに充分な幅を有
する切り込み溝81dが形成されていて、該フィルム5
5aあるいは55bの給送路の一部を形成している。な
お、同図においてはパーフォレーション55cを有する
フィルム55aが装着されている場合を示している。
【0052】また、上記フォトインタラプタ取付部81
と赤外LED取付部81aには、上記切り込み溝81d
を挟んで対向する位置に、カメラ本体51の前面側およ
び同背面側にそれぞれ大きく開口する、受光素子取付部
81c,発光素子取付部81bが設けられていて、この
両取付部81c,81bにはそれぞれ、前記フォトイン
タラプタ1を構成するフォトトランジスタ83,赤外L
ED82が、その受光部あるいは発光部が上記パーフォ
レーションのあるフィルム55aのパーフォレーション
が通過する位置を挟んで対向するように埋設されてい
る。なお、上記フォトトランジスタ83,赤外LED8
2は、該パーフォレーションを有するフィルム55aが
装着されている場合に、該赤外LED82の赤外光が該
フィルムの撮影画面に影響を及ぼすことのない位置に配
設されている。
【0053】さらに、上記赤外LED取付部81aの背
面には上記赤外LED82が発光した際、該LED82
の後面へ漏れる光がカメラ内部に漏光しないようにする
ために遮光蓋84が取り付けられている。一方、上記フ
ォトトランジスタ83の周面からはリード線83a,8
3bが延び出していて、それぞれ上記受光素子取付部8
1cの周面に貫設されたリード線挿通孔81e,81f
を挿通して、いずれか一方の先端部が前記フォトインタ
ラプタ駆動回路2に、また、他方がカメラ本体内のアー
ス部に接続されるようになっている(図16参照)。な
お、図示はしないが上記赤外LED82からも2本のリ
ード線が延出しており、該LED82のアノード側から
延びだしたリード線が上記フォトインタラプタ駆動回路
2に、また、カソード側から延びだしたリード線が上記
アース部にそれぞれ接続されるようになっている。
【0054】上記フォトインタラプタ1は上記フォトイ
ンタラプタ駆動回路2の制御によって上記赤外LED8
2が発光すると、パーフォレーション55cを有するフ
ィルム55aが給送されるときは、該パーフォレーショ
ン55cを通して赤外光が上記フォトトランジスタ83
の受光部に入射する。この赤外光を受光した該フォトト
ランジスタ83は、その内部で光電流を生成し、上記フ
ォトインタラプタ駆動回路2に出力する。この光電流を
受け取った該フォトインタラプタ駆動回路2は、該光電
流成分を光電圧成分に変換する。このときの光電圧の電
圧値はVccレベルとなる。
【0055】また、パーフォレーションがないSフォー
マットフィルム55b、あるいはパーフォレーションを
有するフィルム55aであってもパーフォレーション間
においては上記赤外光が該フィルムによって遮られるた
め、該赤外光がフォトトランジスタ83に入射すること
はなく、したがって、該フォトトランジスタ83の出力
電圧値はGNDレベルとなる。
【0056】なお、上記赤外LED82を発光させた状
態でフィルムを給送させると、上記フォトトランジスタ
83から得られる光電流は正弦波となるので、上記フォ
トインタラプタ駆動回路2は、この正弦波波形を有する
光電流を矩形波に変換した後にCPU101に入力する
ようになっている。
【0057】なお、本実施例では、上記フォトインタラ
プタ1は透過型のタイプを用いているが、これに限るこ
とはなく反射型のフォトインタラプタを用いても該透過
型タイプのフォトインタラプタと同様な作用,効果が望
める。
【0058】図20は、本実施例におけるカメラの前記
後蓋26を内面側から見た要部のみを示した正面図であ
り、カメラ本体51から取り外した状態を示している。
【0059】図に示すように、この後蓋26は、その一
側方の上下面にそれぞれ突設された取付軸26a,26
bによって、カメラ本体51の背面に開閉自在にとりつ
けられていて、その内面中央部には、前述したようにフ
ィルム圧板59が配設されている。また、このフィルム
圧板59の一側方寄りの上方部の、給送されるフィルム
の裏面上方部に対向する位置にはLED取付孔113
a,114aが穿設されていて、さらに、該LED取付
孔113a,114aの内部にはそれぞれ、LED11
3,114が発光面を図中手前側にして配設されてい
る。
【0060】上記LED113,114は、撮影画面サ
イズコマ間に対応する位置に配置されていて、該LED
114は、上記Sフォーマットフィルム55bを使用し
て上記大画面b(図2参照)で撮影を行う場合、該フィ
ルム55bが1コマ給送されたのちの同フィルム55b
のコマ間に位置するように配置され、上記LED113
は、同様に上記135型フィルム55aを使用して上記
標準画面a(図3参照)のコマ間に位置するように配置
されている。
【0061】該LED113,114は、ともに数値、
たとえば、0〜99までの数値形状の光を発光すること
が可能な7セグメントLEDであり、それぞれLEDデ
コーダ/ドライバー111,112を介してCPU10
1(図16参照)に接続されていて、該CPU101の
指示により所定のデータ値、たとえば、コマ数値を発光
できるようになっている。なお、図20は、該LED1
13,114がともに、数値16を発光しているところ
を現している。
【0062】そして、上記LED113,114は、上
記後蓋26が閉じられ、フィルムが給送されている状態
での所定のタイミングで、該フィルムの裏面側に向けて
上記所定のデータ値光を発光するようになっていて、こ
の発光光は該フィルムの透明なフィルムベースを透過し
て乳剤層に到達し、該乳剤層に該所定のデータ値が感光
されるようになっている。
【0063】図21および図22はともに、上記LED
113あるいは114の発光により、図中、数値15お
よび16で示されるコマ数が写し込まれた例を示してい
て、フィルムパトローネからフィルムを引きだした状態
を撮影レンズ側より見た正面図である。そして、図21
はフィルムパトローネよりパーフォレーションのないS
フォーマットフィルム55bが引き出された場合を、図
22は、フィルムパトローネよりパーフォレーション5
5cのある135型フィルム55aが引き出された場合
をそれぞれ示している。ところで、上記135型フィル
ム55aには予めコマ数表示が印字されているが、必要
に応じて上記図22に示すようなデータ値の写し込みを
行うことができるようになっている。
【0064】なお、上記の2例は写し込まれたデータ値
がコマ数を表した場合の例を示しているが、これに限る
ことなく、該写し込まれるデータ値は、たとえば、日付
等のデータあるいはフィルム識別データであってもよ
い。
【0065】また、上述の例では、コマ数値を撮影画面
間上方部の位置で写し込んでいるが、写し込む位置はこ
れに限ることなく、撮影画面間の任意の位置でよい。た
だし、上記パーフォレーションのある135型フィルム
55aの場合、上記データ値を写し込む位置が該パーフ
ォレーションに重ならないように配慮する必要がある
が、本実施例では、後述するようにコマ間にパーフォレ
ーションが位置しないようにフィルム給送制御を行うの
で問題は生じない。
【0066】図16は、本実施例のカメラの動作を制御
するCPU101と、その周辺回路の構成を示した電気
回路ブロック図である。
【0067】CPU101は、本実施例のカメラの電気
回路を制御するコントローラであり、入力端子P1〜P
6,P12,P15およびP101a,P101b〜P
112に入力される信号を常に監視していて、これら入
力端子に所定の信号が入力されると、これに応じた動作
(後述する)を行うようになっている。
【0068】上記入力端子P1,P2にはレリーズスイ
ッチ102が、同端子P3,P4には前記後蓋スイッチ
103が接続されている。また、入力端子P5,P6に
はそれぞれ前記フィルム発生手段3であるフィルム給送
量検出用のパルス発生機構60内の接点ばね63a,6
3bからなるスイッチが接続されていて、該CPU10
1は、該フィルム給送量検出用のパルス発生機構60内
の回転板61の回転数に応じた矩形パルスを入力し、後
述するフィルム給送量制御を行うようになっている。
【0069】上記CPU101の出力端子P7,P8,
P9,P10にはそれぞれ、前記画面サイズ切換えモー
タ用駆動回路9,前記ファインダー枠切換え液晶駆動回
路106,前記フィルム巻上・巻戻し駆動回路6,シャ
ッター駆動回路109が接続されていて、同CPU10
1は、上記入力端子に入力された信号を処理して、これ
らの駆動回路を制御するようになっている。
【0070】また、CPU101の出力端子P11,入
力端子P12にはともに上記フォトインタラプタ駆動回
路2が接続されていて、該出力端子P11から該フォト
インタラプタ駆動回路2に制御信号を送信し、この制御
信号を受けた同駆動回路2の制御により前記フォトイン
タラプタ1内の赤外LED82が発光するようになって
いる。そして、同フォトインタラプタ駆動回路2は、上
記赤外光を受光した上記フォトトランジスタ83から光
電流を受けてこれを矩形波に変換し、この変換されたデ
ィジタル信号を該CPU101の入力端子P12に入力
するようになっている。そして、該CPU101は、フ
ィルムのオートローディング時には必ず上記フォトイン
タラプタ1を作動させるようになっていて、上記入力端
子P12に矩形波が得られたならばパーフォレーション
を有するフィルム55aが装填されたと判断し、同入力
端子P12の入力電圧値が“L”レベルのままであるな
らばパーフォレーションのないSフォーマットフィルム
55bが装填されたと判断するようになっている。
【0071】さらに、CPU101の出力端子P13,
P14には、それぞれ前記LEDデコーダ/ドライバー
111,LEDデコーダ/ドライバー112を介して前
記LED113,LED114が接続されていて、該出
力端子P13,P14からの出力信号で該LED11
3,LED114を所定の数値形状で発光させるように
なっている。すなわち、上記フォトインタラプタ部80
におけるパーフォレーションの検出により、装填された
フィルムが135型フィルムと判断された場合は、上記
出力端子P13より制御信号を送信し、上記LED11
3を駆動してフィルム乳剤層にコマ数等のデータ値を写
し込むようになっており、また、上記装填されたフィル
ムがSフォーマットフィルムであると判断された場合に
は、上記出力端子P14より制御信号を送信し、上記L
ED114を駆動してフィルム乳剤層にコマ数等のデー
タ値を写し込むようになっている。
【0072】また、CPU101の入力端子P15に
は、データ値写し込み禁止スイッチ115が接続されて
いて、このスイッチがオンされると上記LED113あ
るいは114によるデータ値写し込みを禁止するように
なっている。
【0073】ところで、上記CPU101は、上記Sフ
ォーマットフィルム55bが装着されているときには、
上述したように入力端子P5,P6に接続されているフ
ィルム給送量検出用のパルス発生機構60より出力され
る矩形パルス信号に基づいて、上記フィルム巻上・巻戻
しモータ7の回転を制御し、フィルムの給送量が所望の
値になるようにフィルム給送量制御を行うようになって
いる。また、上記パーフォレーションを有するフィルム
55aが装填されているときのフィルム給送量制御は、
上記フォトインタラプタ1からの出力信号に基づいて行
うか、あるいは上述のSフォーマットフィルム55bが
装填されている場合と同様な、該フィルム給送量検出用
のパルス発生機構60からの矩形パルスによる制御を併
用して行うようになっている。
【0074】ここで、上述したフィルム給送量制御の1
設定例を説明する。
【0075】上記図2に示すようなパーフォレーション
のないSフォーマットフィルム55bを使用して撮影を
行うときは、撮影画面サイズを、たとえば、29mm
× 40.75mm、各撮影画面サイズの間隔は2mm
とすると、1コマ当たりのフィルム給送量は42.75
mmとなる。このとき、前記フィルム給送量検出ローラ
軸22が3回転して、前記フィルム給送量検出用のパル
ス発生機構60における、フィルム1コマ当たりのパル
ス信号発生数が18個になるように前記検出ローラ22
a,22bの直径を定める。
【0076】また、図3に示すようなパーフォレーショ
ンを有する、通常のフィルム55aを使用して撮影を行
うときは、撮影画面サイズは、24mm × 36mm、
各撮影画面サイズの間隔は2mmとなっているが、上記
フォトインタラプタ1からの出力信号はパーフォレーシ
ョン毎に発生するパルス信号であるので、1コマ当たり
のパーフォレーション数を8個カウントする毎にフィル
ム1コマ分の巻き上げ動作を行うようにすれば図17に
示すようにパーフォレーション間に、コマ間を位置させ
ることが可能となる。さらに、フィルム1コマ当たりの
フィルム給送量は38mmとなるので、このとき前記フ
ィルム給送量検出ローラ軸22の回転が2.7回転し
て、前記フィルム給送量検出用のパルス発生機構60に
おける、フィルム1コマ当たりのパルス信号発生数が1
6個になるように上記検出ローラ22a,22bの直径
を定め、上述のフォトインタラプタ1からの出力信号に
よる給送量制御と併用させると、より精度の高いフィル
ム給送量制御を行うことができる。
【0077】これにより、通常のフィルムパトローネ、
すなわち、パーフォレーションを有するフィルム55a
が装填されている場合は、一般的なカメラと同様に、通
常の撮影画面a(図3参照)の撮影を行うことができる
とともに、パーフォレーションの、コマ間に対する位置
制御が可能となり、また、前記データ値を写し込む位置
の制御、たとえば、コマ間に位置したパーフォレーショ
ン間に該データ値を写し込むように制御できる。(図2
1参照)。
【0078】上記画面サイズ切換えモータ用駆動回路9
は、その出力端に前記画面サイズ切換えモータ10が接
続されていて、上述のように同切換えモータ10を駆動
制御するようになっている。また、上記ファインダー枠
切換え液晶駆動回路106は、その出力端に前記透過型
液晶板32が接続されていて、上述したように同透過型
液晶板32の画面表示を制御するようになっている。上
記フィルム巻上・巻戻し駆動回路6は、その出力端にフ
ィルム巻上・巻戻しモータ7が接続されていて、上述の
ように同モータ7の駆動を制御するようになっている。
また、上記シャッター駆動回路109は、その出力端に
シャッター110が接続されていて、これの開閉を制御
するようになっている。
【0079】また、CPU101は、その内部に、前記
DXコードから得られるコード情報より装填されたフィ
ルムパトローネの情報を識別するフィルムパトローネ情
報識別手段(図示しない)を有しており、この識別手段
は、CPU101の端子P101a,P101b〜P1
12を介して前記接点DX1a,DX1b〜DX12に
図示の如く接続されていて、装填されたフィルムパトロ
ーネの情報を識別するようになっている。なお、本実施
例では、装填されたフィルムのパーフォレーションの有
無の識別を前記フォトインタラプタ部80からの信号に
よりCPU101が判断しているが、上記DXコード
に、135型フィルムか、Sフォーマットフィルムかの
識別情報を持たせ、該CPU101において装填された
フィルムの識別を行うようにしてもよい。
【0080】このように構成された本実施例におけるカ
メラの動作のうち、オートローディング中のフィルムの
種類の判別法を図18に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0081】まずカメラ本体51のパトローネ装填室1
1に、フィルムパトローネを装填し、このフィルムパト
ローネよりフィルム55aあるいは55bを上述した所
定の位置まで引き出した後、後蓋26を閉じる。する
と、後蓋スイッチ103がオンしてCPU101にオン
信号が入力される(ステップS11)。これによりCP
U101は、出力端子P9(図16参照)より制御信号
を出力し、この制御信号を受けたフィルム巻上・巻戻し
駆動回路6によってフィルム巻上・巻戻しモータ7が回
転し、上記フィルム55aあるいは55bの空送りが始
まる(ステップS12)。
【0082】そして、この空送りの間にCPU101
は、装填されたフィルムパトローネのDXコードの情報
を読みとった後に、出力端子P11(図16参照)より
制御信号を出力して、フォトインタラプタ1を動作させ
(ステップS13)、入力端子P12(図16参照)に
おいて、パーフォレーションが有ることにより生じる矩
形パルスを監視することで装着されたフィルムのパーフ
ォレーションの有無を判別する(ステップS14)。
【0083】このステップS14においてCPU101
は、上記矩形パルスが検知されたときは、パーフォレー
ションを有する135型フィルム55aが装填されてい
ると判断し(ステップS15)、該矩形パルスが検知さ
れない場合は、パーフォレーションのないSフォーマッ
トフィルム55bが装填されていると判断する(ステッ
プS16)。なお、実際には、上記ステップS13と同
時にCPU101内部において一定時間のタイマーを作
動させ、上記ステップS14の判定を所定の時間、たと
えば、上記フォトインタラプタ1の照受光路を少なくと
も2つ以上のパーフォレーションが通過するのに充分な
時間で行うようになっている。
【0084】上記ステップS15もしくはステップS1
6の後、CPU101は、上記出力端子P11(図16
参照)より制御信号を送信して上記フォトインタラプタ
1の動作を停止させ(ステップS17)、規定のコマ数
分の給送が終了した時点でフィルムの空送りを停止させ
る(ステップS18)。
【0085】上記ステップS18の後CPU101は、
上記ステップS14での結果を受けて出力端子P8(図
16参照)より制御信号を出力して、ファインダー枠切
換え液晶駆動回路106を作動させ、透過型液晶板32
の表示を切り換える(ステップS19)。これと同時
に、同CPU101は、出力端子P7(図16参照)よ
り制御信号を出力して、画面サイズ切換えモータ用駆動
回路9を動作させ、画面サイズ切換えモータ10を回動
させることによって撮影画面サイズを所定の大きさに設
定させる(ステップS20)。
【0086】ここで、フィルムにパーフォレーションが
ない場合は、CPU101は、上記透過型液晶板32の
画面表示を、前記図7(a)のようになるよう指示をす
るとともに、前記撮影画面マスク切換え機構40のマス
クサイズを大きく、具体的には、29mm × 40.7
5mm になるように指示をし、パーフォレーションが
ある場合、すなわち、通常のフィルムパトローネが装填
されている場合、CPU101は、上記透過型液晶板3
2の画面表示を前記図7(b)のようになるよう指示を
するとともに、前記撮影画面マスク切換え機構40のマ
スク枠を縮小、具体的には、24mm × 36mm に
なるように指示をする。そして、上述したようにフィル
ム1コマ当たりの給送量を切換えて(ステップS2
1)、オートローディング動作を終了する(ステップS
22)。
【0087】次ぎに、上記ステップS22後における同
カメラの動作を、図19のフローチャートを参照して説
明する。
【0088】上記オートローディングの終了後、レリー
ズ動作を行うと(ステップS23)、CPU101は出
力端子P10(図16参照)より制御信号を出力してシ
ャッター駆動回路109を動作させ、シャッター110
を開閉させた後(ステップS24)、上記ステップS1
4において判別された情報を確認、すなわち、装填され
たフィルムが大画面サイズ用のSフォーマットフィルム
か標準画面サイズ用の135型フィルムか確認し(ステ
ップS25)、パーフォレーションを有する135型フ
ィルムであるなら再びフォトインタラプタ1を動作させ
(ステップS26)、上述したようにフィルム給送量制
御を該フォトインタラプタ1の出力信号によって行う
(ステップS27)。また、上記ステップS25におい
て、確認されたフィルムがSフォーマットフィルムであ
るなら上記フォトインタラプタ1は動作させずに、上述
したようにフィルム給送量検出用のパルス発生機構60
からの出力信号によるフィルム給送量制御を行う(ステ
ップS27)。
【0089】上記ステップS27の後、CPU101は
上記フォトインタラプタ1の動作を終了(ステップS2
8)させて、データ値の写し込みを行うか否かを判断す
る(ステップS29)。ここで、データ値の写し込みを
行うならば、再びパーフォレーションの有無を判定し
(ステップS30)、パーフォレーションがあるフィル
ム、すなわち、135型フィルムであるならば、前記L
ED113を駆動してコマ数等のデータ値をフィルム乳
剤層の所定の位置に写し込み(ステップS32)、該フ
ィルムがSフォーマットフィルムであるならば、前記L
ED114を駆動して上記同様にコマ数等のデータ値を
フィルム乳剤層に写し込む(ステップS31)。
【0090】上記ステップS31あるいはステップS3
2のデータ値写し込みの後、CPU101は、フィルム
終端の検出を行う(ステップS33)。また、上記ステ
ップS29でデータ値写し込みを行わない場合には、上
記ステップS30〜ステップS32の動作をせずに、上
記フィルム終端の検出を行う(ステップS33)。この
ステップS33で、フィルム終端が検出されず、まだ同
フィルムに残量がある場合は、上記ステップS23に戻
ってレリーズの待機状態に入る。一方、上記ステップS
33で、フィルム終端が検出されると、CPU101
は、上記フィルム巻上・巻戻し駆動回路6に指示を送
り、該フィルムを巻き戻し(ステップS34)、以上の
動作を終了する(ステップS35)。
【0091】これにより、装填されたフィルムのパーフ
ォレーションの有無を判定することにより撮影画面サイ
ズとフィルムの給送量を切り換え、かつ、このフィルム
給送量に対応してコマ間(撮影画面間)にコマ数等のデ
ータ値を正確に写し込むことが可能となる。したがっ
て、パーフォレーションのないSフォーマットフィルム
を使用する場合でもコマ数を表示することができるの
で、ユーザーは焼き増ししたい写真を数値で従来どうり
に指定することができる。また、パーフォレーションが
ある135型フィルムを使用する場合でも、コマ数を適
切な位置に写し込むことが可能となる。ただし、この場
合、データ値写し込み禁止手段が設けてあるのでコマ数
等の表示が不要と考えるユーザーにも対処することがで
きる。
【0092】なお、本実施例においては、装填されたフ
ィルムのパーフォレーションの有無を検出して撮影画面
サイズを切り換えるようにしたが、本発明は、該装填さ
れたフィルムの種類に関係なく撮影画面サイズを設定で
きるカメラにも適用でき、この場合、上記データ値を写
し込む位置は該撮影画面サイズに基づいて決定されるよ
うにすればよい。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影画面サイズに応じてフィルム面上の撮影画面間に、該
撮影画面サイズの情報に基づいて定められたデータ値を
写し込むことができる撮影画面サイズ切り換え可能なカ
メラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ
の概念図。
【図2】パーフォレーションを有さないフィルムの撮影
画面を示す正面図。
【図3】パーフォレーションを有するフィルムの撮影画
面を示す正面図。
【図4】本発明の1実施例を示す撮影画面サイズ切り換
え可能なカメラの背面図。
【図5】上記実施例の撮影画面サイズ切り換え可能なカ
メラの正面図。
【図6】上記実施例のカメラに使用されているファイン
ダー光学系の斜視図。
【図7】上記実施例のカメラにおけるファインダー視野
枠をそれぞれ示したものであって、(a)は大画面撮影
時、(b)は通常の撮影時の視野枠の正面図。
【図8】上記実施例のカメラにおける撮影画面マスク切
換機構の正面図。
【図9】上記実施例のカメラにおけるフィルム給送量検
出用のパルス発生機構の要部斜視図。
【図10】上記図4のカメラにパーフォレーションのな
いフィルムを装填した状態を示す上記カメラの背面図。
【図11】上記実施例のカメラにおけるフィルムローデ
ィングの状態を示す要部断面図。
【図12】上記実施例のカメラにおけるフィルムローデ
ィングの状態を示す要部断面図。
【図13】上記実施例のカメラにおけるフィルムローデ
ィングの状態を示す要部断面図。
【図14】上記実施例のカメラにおけるフィルムローデ
ィングの状態を示す要部断面図。
【図15】上記実施例のカメラにおけるフォトインタラ
プタ部の拡大断面図。
【図16】上記実施例のカメラにおける電気回路の構成
を示すブロック図。
【図17】コマ間隔とパーフォレーションの位置関係を
示すフィルムの正面図。
【図18】上記実施例のカメラにおけるオートローディ
ング中のフィルムの種類の判別法の一例を示すフローチ
ャート。
【図19】上記実施例のカメラにおけるレリーズ動作以
後のカメラの動作を示すフローチャート。
【図20】上記本実施例におけるカメラの後蓋を内面側
から見た要部正面図。
【図21】上記実施例における後蓋内LEDの発光によ
り、コマ数が写し込まれた例を、フィルムパトローネか
らSフォーマットフィルムを引きだした状態を撮影レン
ズ側より見た正面図。
【図22】上記実施例における後蓋内LEDの発光によ
り、コマ数が写し込まれた例を、フィルムパトローネか
ら135型フィルムを引きだした状態を撮影レンズ側よ
り見た正面図。
【図23】上記図4におけるマスク部の縦断面図。
【符号の説明】
1…フォトインタラプタ 2…フォトインタラプタ駆動回路 3…フィルムパルス発生手段 4…論理回路 5…フィルム給送制御手段 6…フィルム巻上げ巻戻し駆動回路 7…巻上げ巻戻しモータ 8…フィルム判別手段 9…画面サイズ切換えモータ用駆動回路 10…画面サイズ切換えモータ 11…パトローネ装填室 14…マスク部 15,16,17,18…フィルムレール 19…スプール軸 22…フィルム給送量検出ローラ軸 26…後蓋 29…フィルム巻取室 30…ファインダー光学系 40…撮影画面マスク切換機構 50…フィルムパトローネ 51…カメラ本体 55a…パーフォレーションのあるフィルム 55b…パーフォレーションのないフィルム 55c…パーフォレーション 59…フィルム圧板 60…フィルム給送量検出用のパルス発生機構 80…フォトインタラプタ部 81…フォトインタラプタ取付部81 82…赤外LED 83…フォトトランジスタ 111…LEDデコーダ/ドライバー 112…LEDデコーダ/ドライバー 113,114…LED

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画面サイズを切り換える撮影画面サイ
    ズ切換手段と、 この撮影画面サイズ切換手段により切り換えられた撮影
    画面サイズに応じてフィルムを給送するフィルム給送手
    段と、 該フィルム面上の撮影画面間に、該撮影画面サイズの情
    報に基づいて定められたデータ値を写し込むデータ値写
    し込み手段と、 を具備したことを特徴とする撮影画面サイズ切り換え可
    能なカメラ。
JP28159091A 1991-10-28 1991-10-28 撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ Withdrawn JPH05119390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28159091A JPH05119390A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28159091A JPH05119390A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05119390A true JPH05119390A (ja) 1993-05-18

Family

ID=17641272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28159091A Withdrawn JPH05119390A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05119390A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02109031A (ja) 撮影データ記録装置
US5298929A (en) Camera
JPH05119390A (ja) 撮影画面サイズ切り換え可能なカメラ
JP3055829B2 (ja) カメラ及び該カメラに着脱自在な交換レンズ
JP2959738B2 (ja) 撮影画面サイズ切換カメラ
JP3151251B2 (ja) カメラのフィルム巻戻し装置
JPH05158172A (ja) 撮影画面サイズ切換カメラ
JP3151253B2 (ja) カメラ
JP3093607B2 (ja) カメラ及びカメラのための装置
JP3492803B2 (ja) レンズ付きフイルムユニットの検査方法
JPH0572669A (ja) 情報記録部付き写真フイルムとこれを使用する情報記録デバイス付きカメラ
JP3041552B2 (ja) パノラマ撮影可能なカメラおよび自動プリント装置
JPH0593949A (ja) 撮影画面サイズ切換カメラおよびフイルムパトローネ
JPH01282532A (ja) データ写込みカメラ及びデータを続取り記録する焼付装置
JPH05197008A (ja) フィルムパトローネおよび撮影画面サイズ切換カメラ
JPH10177210A (ja) カメラ
JPH0862715A (ja) カメラの表示装置
JP2000069333A (ja) カメラ
JPH05165127A (ja) 撮影画面サイズ切換カメラ
JPH07168272A (ja) 情報記録装置
JPH05249557A (ja) 撮影画面サイズ切換えカメラ
JPH11212169A (ja) カメラ
JPH07146509A (ja) トリミング情報記録カメラ
JPH04276730A (ja) カメラ
JP2000137278A (ja) カメラのデータ写し込み装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107