JPH0511870A - フリツカ補償装置 - Google Patents

フリツカ補償装置

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JPH0511870A
JPH0511870A JP3183802A JP18380291A JPH0511870A JP H0511870 A JPH0511870 A JP H0511870A JP 3183802 A JP3183802 A JP 3183802A JP 18380291 A JP18380291 A JP 18380291A JP H0511870 A JPH0511870 A JP H0511870A
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剛 熊谷
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、少ない装置容量で十分なフリッ
カの補償をするとともに、装置容量に余裕がある場合に
は力率の改善機能をそれに加えて、負荷に応じ最適な補
償をするものである。 【構成】 進相、遅相両方向の無効電力出力が可能な電
流発生器3を持ち電流検出器4で負荷電流iL を検出
し、負荷の発生する無効電力成分を打消す電流を出力し
てその負荷の電力変動に起因する交流電源系統のフリッ
カを補償する装置において、検出した電力IQ のうちか
らLPF14で定常的な成分IQLL をとり出し、それの
成分にゲイン調整器15で一定のゲインkを乗じて基本
波無効電力成分IQLから除去し、これにより得られた信
号を電流発生部3に与えて、負荷の電流を打消すのは従
来と同様。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流電源系統のフリ
ッカ(速い電圧変動)を補償(抑制)するフリッカ補償
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば、平成元年電気学会産業応
用部門全国大会講演論文集、平成元年8月社団法人電気
学会発行)に示された従来のフリッカ補償装置の制御を
示す制御系統図である。図5において、1は電源、2は
負荷、3はフリッカ補償装置の主回路をなす電流発生部
で、4〜13はその電流発生部3が出力すべき電流の指
令ic* は作成する制御回路部である。制御回路部は負
荷2の電流を検出するCT4、3相/2相変換器a,
b,5,6、2相/3相変換器a,b,7,8、ゲイン
調整器9、のハイパスフィルタ(HPF)10,12、
ローパスフィルタ(LPF)11,13などからなる。
【0003】次に制御の動作について説明する。まず負
荷電流iL を電流検出器4により検出して、それを3φ
/2φ変換器a5により、瞬時有効電流IP に、3φ/
2φ変換器b6により瞬時無効電流IQ に変換する。そ
の後HPF10、12により逆相成分IPH、IQHを、単
相(アンバランス)成分等の出力のためにとり出しLP
F11、13により正相成分IPL、IQLを基本波出力の
ためにとり出す。そして、IPHを有効成分用2φ/3φ
変換器a7に与えて有効成分電流指令値iPC *を得る。
一方、IQH、IQL及びIPLにゲインa(0<a<1)を
乗じた成分を、無効成分用2φ/3φ変換器b8に与え
て、無効成分電流指令値iQC * を得る。
【0004】これらiPC * ,iQC * を加算し、補償装置
が出力すべき電流の指令であるiC *を形成する。電流発
生部3ではこのiC *に忠実な電流を電源線に注入して、
負荷の発生した主として無効電力を打消してやることに
よりフリッカを補償するものである。ここで、IQLは負
荷が定常的に発生する無効成分を含んでいる。従って負
荷の発生する無効電力と補償装置の発生する無効電力の
関係は図6の様になる。
【0005】従来のフリッカ補償装置の制御は以上のよ
うに構成されているので負荷の発生する無効電力のすべ
てを補償しなければならず例えば図6であれば補償装置
の容量はQLMAX以上無ければフリッカを十分に抑制する
ことができないという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、より少ない装置容量で十分なフ
リッカの補償をするとともに、装置容量に余裕がある場
合には力率の改善機能をそれに加えて、負荷に応じ最適
な補償ができるフリッカ補償装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決した本
発明は、電源母線に流れる負荷電流を変換器によって有
効電力と無効電力のそれぞれに変換し、これら各変換電
力毎にフィルタによって負荷電流の正相成分と逆相成分
を抽出した後、正相成分を逆相成分の和に基づき電力発
生部にてフリッカ補償電流を発生し電源母線注入するフ
リッカ補償装置において、上記無効電力より定常的な無
効電力成分を抽出するローパスフイルと、該定常的な無
効電力成分に所定の利得をかけるゲイン調整器と、該ゲ
イン調整器出力を、無効電力の正相成分より除去する除
去手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】この発明におけるフリッカ補償装置は、補償出
力から基本波無効電力の定常的な成分が一部あるいは全
部除かれるため、フリッカの原因である無効電力の変動
分は十分に補償するとともに、そしてその除去する定常
成分の割合をゲイン調整器のゲイン調整に従って小さく
していくと力率の改善の割合は大きくすることになり、
負荷と補償装置容量の大小に応じ調節することができ
る。
【0009】
【実施例】
実施例1.以下この発明の一実施例を、図について説明
する。図1において、14は非常に低周波の成分のみと
り出すローパスフィルタで、負荷の定常的な無効電力成
分であるIQLL を出力する。15はIQLL のゲインを変
化させるゲイン調整器でゲインkとして0〜1の間の値
を与えることのできるものである。そして、IQLLにk
を乗じて、減算器13aによってIQLから引き去る様に
構成されている。その他の1〜13は図5に同じであ
る。
【0010】次に動作について説明する。本実施例の制
御方式では検出した負荷の無効電力、これは即ち補償の
出力量を直接決めるわけであるが、そのうちの定常的な
成分を一定の割合で除去しているので、負荷の発生する
無効電力と補償装置の出力無効電力の関係が、次の図2
から図3に示す様な関係となる。図2はk=1とした場
合であるが、この様に負荷が周期的に変動を続けている
最中においては、負荷の無効電力の平均的な値QCONST
に相当する出力がLPF14から出力されそれがすべて
瞬時無効電力の正相成分IQLから除去される。そのため
補償装置の出力は進相と遅相の両方を出力することにな
り、各々変動量△QL の約1/2である。即ちこのケー
スでは最も装置容量を小さくすることができ、約1/2
△QL でよい。但しこのときフリッカは抑えられるが負
荷の定常的な無効電力QCONST の分だけ無効電力が電源
側に流れるため、受電の力率は悪い。
【0011】補償装置の容量が1/2△QL より大きい
場合には、フリッカのもととなる無効電力の変動分だけ
でなく容量の許す限り定常分も補償してやることによ
り、電源側に流れる無効電力を減らして受電の力率を上
げるのが好ましいが、それにkの値を変えるということ
で対応できる。図3は例えばk=0.5とした場合であ
り、電源側に流れる無効電力はk=1の場合の半分にな
り、力率がそれだけ改善されるが、装置容量として、1
/2△QL +1/2QCONST 以上あればこれが実現でき
ることを示している。
【0012】実施例2.なお、実施例1では簡単のため
無効電力の成分IQ に関してのみ、定常成分を除去する
方式を示したが、有効電力の成分IP に関しても同様の
処理施すことで、さらに、効果を上げることができる。
【0013】図4において、16は14と同様定常的な
成分のみをとり出すローパスフィルタであり、17は1
5と同様なゲイン調整器である。16のローパスフィル
タでとり出した基本波有効電力の定常的な成分を示すI
PLL にゲイン調整器17でゲインk’を乗じて基本波有
効電力成分IPLから除去する。この後ゲインaを乗じて
基本波無効電力出力成分として加算するのは従来例と同
様である。
【0014】従来例では、負荷電流に定常的な有効電力
成分が含まれていた場合に、その分出力及び容量を大き
くしなければならなかったが、本発明の方式によればそ
の出力を装置容量に応じて調整し、負荷に応じた最適の
補償出力を得ることができる。
【0015】実施例3.実施例1、2ではわかり易くす
るため制御系統図はHPF・LPFを用いて基本波成分
と逆相成分(高周波分)を別々にとりだす形のものを例
に出したがこれが別の形態であっても、例えば図7にお
いてHPF12のカットオフ周波数を下げ定常成分のみ
通過しない様な形にしても効果はほぼ同じである。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、フリッ
カ補償装置の出力である瞬時無効電力より定常成分を一
定割合で除去できる様に構成したので装置容量を低減で
きるとともに、負荷に応じた最適な補償出力(フリッカ
と力率を両方補償できる出力)を得ることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるフリッカ補償装置及
び制御を示す制御系統図である。
【図2】この発明の一実施例のある設定時の動作を示す
動作説明図である。
【図3】この発明の一実施例の別の設定時の動作を示す
動作説明図である。
【図4】この発明の他の実施例によるフリッカ補償装置
及び制御を示す制御系統図である。
【図5】従来のフリッカ補償装置及び制御を示す制御系
統図である。
【図6】従来のフリッカ補償装置の動作を示す動作説明
図である。
【図7】この発明の実施例3によるフリッカ補償装置及
び制御を示す制御系統図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 負荷(フリッカ発生源) 3 電流発生部 4 電流検出器 5 3相/2相変換器a(有効電力用) 6 3相/2相変換器b(無効電力用) 7 2相/3相変換器a(有効電力用) 8 2相/3相変換器b(無効電力用) 9 ゲイン調整器a 10 高域通過フィルタa(HPFa) 11 低域通過フィルタa(LPFa) 12 高域通過フィルタb(HPFb) 13 低域通過フィルタb(LPFb) 14 低域通過フィルタc(LPFc) 15 ゲイン調整器b 16 低域通過フィルタd(LPFd) 17 ゲイン調整器c
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決した本
発明は、電源母線に流れる負荷電流を変換器によって有
効電力と無効電力のそれぞれに変換し、これら各変換電
力毎にフィルタによって負荷電流の正相成分と逆相成分
(高周波成分)を抽出した後、正相成分逆相成分の和
に基づき電力発生部にてフリッカ補償電流を発生し電源
母線注入するフリッカ補償装置において、上記無効電力
より定常的な無効電力成分を抽出するローパスフ
と、該定常的な無効電力成分に所定の利得をかけるゲイ
ン調整器と、該ゲイン調整器出力を、無効電力の正相成
分より除去する除去手段とを備えたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電源母線に流れる負荷電流を変換器によ
    って有効電力と無効電力のそれぞれに変換し、これら各
    変換電力毎にフィルタによって負荷電流の正相成分と逆
    相成分を抽出した後、正相成分を逆相成分の和に基づき
    電力発生部にてフリッカ補償電流を発生し電源母線注入
    するフリッカ補償装置において、上記無効電力より定常
    的な無効電力成分を抽出するローパスフイルと、該定常
    的な無効電力成分に所定の利得をかけるゲイン調整器
    と、該ゲイン調整器出力を、無効電力の正相成分より除
    去する除去手段とを備えたことを特徴とするフリッカ補
    償装置。
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JP2007282365A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Hitachi Ltd フリッカ抑制装置およびフリッカ制御方法
US7643317B2 (en) 2007-12-26 2010-01-05 Hitachi, Ltd. Power converting device and method for controlling the same
JP2011257894A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Fuji Electric Co Ltd 無効電力補償装置の制御装置
JP2013013217A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Fuji Electric Co Ltd 無効電力補償装置の補償効果検証装置

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