JP2000222053A - 無効電力発生装置 - Google Patents

無効電力発生装置

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JP2000222053A JP2000040675A JP2000040675A JP2000222053A JP 2000222053 A JP2000222053 A JP 2000222053A JP 2000040675 A JP2000040675 A JP 2000040675A JP 2000040675 A JP2000040675 A JP 2000040675A JP 2000222053 A JP2000222053 A JP 2000222053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気炉のような負荷変動の大きい負荷に対
し、系統電圧の変動を低減し、負荷の無効電流の変動を
補償して電圧フリッカを低減する。 【解決手段】 バイアス基準決定回路20は入力された
負荷端での系統電圧(Vs)からその電圧変動量に応じ
た可変バイアス基準を生成すると共に、所定の無効電流
を出力する固定バイアス基準を生成し、この両バイアス
基準の合成値をバイアス基準(iB )として出力する。
この出力で補償電流検出回路10の補償電流基準を補正
して、系統電圧変動を低減すると共に、負荷の無効電流
の変動を補償し、電圧フリッカを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流電気炉等が
発生する無効電流の変動に起因する電力系統の電圧フリ
ッカを抑制するための無効電力発生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図17は、三菱電機技報VO1.62.
No.1988、P15〜P20に開示されたこの種の
従来のアクティブフィルタ装置の構成及び制御対象の電
源系統との接続を示す回路図である。
【0003】図17において、1は補償対象負荷2に対
して電源を供給する系統電源、2は系統電源1に接続さ
れた補償対象負荷で、インバータ等の高調波を発生する
高調波源3と進相コンデンサ等の容量性負荷4とからな
っている。5aは補償対象負荷2に流入する負荷電流I
L を検出する電流変成器、6は電流変成器5aの出力を
もとに負荷電流IL の高調波電流成分と同一の補償電流
Ic を出力するアクティブフィルタ装置である。
【0004】アクティブフィルタ装置6は、図17の一
点鎖線の枠内の要素から構成されている。同図の上記枠
内において、5bは補償電流Ic を検出する電流変成
器、7は系統電源1と補償対象負荷2とからなる電源系
統から補償電流Ic を流入させるインバータ変圧器、8
は複数台のインバータユニットより構成され、インバー
タ変圧器7に電圧を印加し直流電圧源用コンデンサ9に
充電された直流電圧を交流電圧に変換する自励式インバ
ータ、10は負荷電流IL に基づき補償電流基準Ic *
を検出する補償電流検出回路(詳細については後述す
る)、11は補償電流基準Ic * と電流変成器5bの出
力Ic - との差ΔIを求める加減算器、12は上記ΔI
及びコンデンサ電圧制御回路13の出力に基づき電圧基
準V* を算出する電流制御回路、13は直流電圧源用コ
ンデンサ9の電圧を制御するコンデンサ電圧制御回路、
14は電流制御回路12の出力に基づき自励式インバー
タ8を駆動するPWM(Pulse Width Modulation)制御
回路である。
【0005】また、上記補償電流検出回路10は、図1
7の点線の枠内の要素から構成されている。同図の上記
枠内において、10aは系統電源に同期した角速度θ
(基本波の周波数)を検出するためのPLL回路、10
bは電流変成器5aにより検出した3相信号(iLa、i
Lb、iLc)を角速度θに基づき、交流成分を直流成分の
2相信号(id 、iq )に変換する3φ/2φ変換回
路、10cは3φ/2φ変換回路10bの出力の2相信
号(id 、iq )より特定の信号を取り出すためのフィ
ルタ回路、10dはフィルタ回路10cによりフィルタ
リングされた2相信号(id ’、iq ’)を角速度θに
基づき3相信号に変換し、補償電流基準Ic * として出
力する2φ/3φ変換回路である。なお図中で信号線に
表示された数字(3)は、3相信号の信号線であること
を示す。
【0006】次に動作について説明する。アクティブフ
ィルタ装置6は、補償対象負荷2に対し並列に接続さ
れ、負荷電流IL に含まれる高調波電流などの障害電流
成分を検出し、これと逆位相の補償電流Ic をアクティ
ブフィルタ装置6に流すことにより、電源側の障害電流
成分を相殺するように作用する。系統電源Iから補償対
象負荷2に対して負荷電流IL が供給されている場合に
おいて、まず、補償電流検出回路10は、負荷電流IL
に基づき、これを補償する電流つまり補償電流基準Ic
* を決定する(詳細は後述する)。
【0007】この補償電流基準Ic * とインバータ変圧
器7に流入する電流Ic (補償電流)の成分Ic-との差
ΔIを、加減算器11により求め、電流制御回路12に
出力する。電流制御回路12は、このΔIとコンデンサ
電圧制御回路13の出力とに基づき、電圧基準V* を算
出する。PWM制御回路14は、電圧基準V* とこれを
パルス幅変調(PWM)するための三角波搬送信号とを
比較し、変調することによりΔIが小さくなるように自
励式インバータ8を構成するインバータユニットを駆動
し、その出力電圧を制御する。ここで、三角波搬送信号
を用いて変調することによりインバータユニットの出力
波形(平均)が正弦波になる。
【0008】アクティブフィルタ装置の中心部である自
励式インバータ8は、複数台のインバータユニットから
構成されており、それぞれのユニットはインバータ変圧
器7を介して直列に接続されいてる。各インバータユニ
ットはPWM制御回路14により制御され、インバータ
変圧器7に対し補償電流Ic を流すのに必要な電圧を発
生させる。このように、インバータ8は直流電圧源用コ
ンデンサ9に充電された直流電圧を交流電圧に変換する
役割を果たしており、交流電圧Ed を発生する電圧源と
なる。
【0009】ところで、補償電流検出回路10は負荷電
流IL から補償電流を決定する回路、つまり補償電流基
準Ic * を検出する回路である。次に、その動作を詳細
に説明する。PLL回路10aは、系統電圧に同期した
角速度θ(基本波周波数)を検出する。3φ/2φ変換
回路10bは、電流変成器5aにより検出した負荷電流
IL を角速度θに基づきdq座標系の2相信号(id 、
iq )に変換する。 id=(2/3)[iLa・ sin θ+ iLb・ sin(θ-(2/3)π)+iLc
・ sin(θ-(4/3)π) ] iq=(2/3)[iLa・ cos θ+ iLb・ cos(θ-(2/3)π)+iLc
・ cos(θ-(4/3)π) ] d軸は基準となるθとの位相差成分を意味し、q軸はθ
との同相成分を意味する。
【0010】ここで、dq変換は、角速度θの直流成分
を求めるものである。すなわち、上記の式は3相交流を
各交流成分に分解し2相交流に変換し、さらに角速度θ
に基づき静止座標を回転座標に変換するものである。こ
れを図19を用いて説明する。同図(a)に示す3相固
定座標uvwにおける3相交流i(iu 、iv 、iw)
は、同図(b)に示す2相固定座標αβにおける2相交
流i(iα、iβ)に変換される。この2相固定座標α
βでは、2相交流iは回転している。そこで、2相固定
座標αβを同図(c)に示す2相回転座標dqに変換す
ることにより、2相交流iを2相座標dqにおいて静止
させることができる。つまりid 、iqは直流信号であ
る。
【0011】3φ/2φ変換回路10bの出力id 、i
q のうち、id は角速度θの信号に対する位相差に対応
する。一方、iq は同相成分に対応する。この時、回転
座標変換の基準となるθとベクトル(id 、iq )の位
相差φとすると図20に示すようになる。
【0012】フィルタ10cは、この2相信号(id 、
iq )から特定信号を取り出す回路であり、ハイパスフ
ィルタ(HPF)を用いることにより基本波以外の高調
波成分を抽出することができる。そして、フィルタ10
cの出力と角速度θに基づき2φ/3φ変換回路10d
が3相信号に変換する。 ica* = id ・ cos θ+ iq ・ sin θ icb* = id ・ cos (θ-2/3・ π)+ iq ・ sin (θ-2
/3・ π) icc* = id ・ cos (θ-4/3・ π)+ iq ・ sin (θ-4
/3・ π)
【0013】このようにして、補償電流検出回路10は
補償電流基準ic * (高調波成分に対応する補償量)を
出力する。この補償電流基準ic * に基づき補償電流i
c を発生させる。
【0014】次に、具体的な波形を例にとって説明す
る。図18は、整流器負荷を想定した場合の動作波形で
ある。図18(a)に示す負荷電流IL は、変成器5a
により検出される。ところで、負荷電流IL は、基本波
成分IL と(図の点線波形)と高調波成分(図の斜線
部)の分離でき、高調波成分は図18(b)に示す波形
IH となる。アクティブフィルタ装置6はこの高調波成
分IH を除去するため、補償電流検出回路10により高
調波成分IH を検出し(補償電流基準ic * )、高調波
成分IH と逆位相の図18(c)の電流Ic を、電源系
統から流入させるように自励式インバータ8を動作させ
ることにより、電流IH は電流Ic により相殺され、電
源側での図18(d)に示すように基本波成分のみの正
弦波電流Isとなる。
【0015】以上では、高調波補償を例に説明したが、
前記フィルタ10cのカットオフ周波数を適当に設定し
たり、フィルタ回路の構成を適当に変えることで、主
に、無効電流(id )進相分及び遅相分の変動を補償す
る無効電力発生装置(SVG装置)とすることができ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のSVG装置は、
以上のように構成されているので、直流電気炉のような
負荷が発生するランダムな無効電流変動に対しては、S
VG装置の容量を有効に活用した無効電流変動の補償が
できない。
【0017】また、直流電気炉のように無効電流の変動
が小さくなり遅相の無効電流が一定に発生する場合は、
電源力率が悪くなる。SVG装置としては、無効電流の
変動が少ないので殆ど補償電流を出力しない運転状態と
なり、SVG装置が有する進相容量が有効に利用できな
い。
【0018】また、直流電気炉の溶解末期、精錬期は無
効電流の変動が小さくなり電圧フリッカが小さくなる
と、SVG装置としては補償電流が小さくなり、さらに
は電圧フリッカが規制値以下になればSVG装置は不要
となる。このような状態でSVG装置が運転を継続すれ
ばSVG装置の運転損失分だけ電力を消費する。
【0019】また、直流電気炉のように、サイリスタ整
流器で直流電気炉の電流が制御されているので逆相電流
が極小さい装置では、電力系統の電圧フリッカの要因と
しては、主に無効電流の変動であり有効電流の変動によ
る影響は少ない。このような装置において、SVG装置
が有効電流の変動を補償しようとした場合その影響とし
て直流電圧の変動が生じ、これを許容値以下の電圧変動
とするために、コンデンサ容量を大きくせざるをえない
等の問題点があった。
【0020】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、直流電気炉ような種々の負荷変
動が生じるような負荷に対処するために、SVG装置の
遅相から進相の容量を有効に利用して負荷無効電流の変
動を補償し電圧フリッカの改善に寄与し、また、負荷の
電源力率改善にも寄与し、また、電圧フリッカが許容値
以下となるときはSVG装置の運転を一時的に停止して
電力低減に寄与し、また、有効電流の変動分を補償しな
いようにすることによりコンデンサ容量を小さくできる
SVG装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】(1)この発明に係わる
無効電力発生装置は、系統電源から負荷に供給される負
荷電流の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出し、
この補償電流基準に基づいて補償電流を発生して上記系
統へ送出し、上記系統の無効電力を調整する無効電力発
生装置において、上記負荷端での系統電圧の変動に応じ
てバイアスを可変する可変バイアス基準と、所定の遅相
無効電流を出力するよう設定する固定バアイス基準との
合成値をバイアス基準とするバイアス基準決定手段と、
上記バイアス基準で上記補償電流基準を補正する補正手
段とを備えたものである。
【0022】(2)また、系統電源から負荷に供給され
る負荷電流の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出
し、この補償電流基準に基づいて補償電流を発生して上
記系統へ送出し、上記系統の無効電力を調整する無効電
力発生装置において、上記負荷無効電流の変動に応じて
バイアスを可変する可変バイアス基準と、所定の遅相無
効電流を出力するよう設定する固定バアイス基準との合
成値をバイアス基準とするバイアス基準決定手段と、上
記バイアス基準で上記補償電流基準を補正する補正手段
とを備えたものである。
【0023】(3)また、系統電源から負荷に供給され
る負荷電流の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出
し、この補償電流基準に基づいて補償電流を発生して上
記系統へ送出し、上記系統の無効電力を調整する無効電
力発生装置において、上記負荷無効電流の変動に応じて
バイアスを可変する可変バイアス基準と、所定の進相無
効電流を出力するよう設定する固定バアイス基準との合
成値をバイアス基準とするバイアス基準決定手段と、上
記バイアス基準で上記補償電流基準を補正する補正手段
とを備えたものである。
【0024】(4)また、負荷無効電流の変動が所定値
以下で、且つ、遅れ負荷であることを検出する検出手段
を設け、他の運転状態から上記検出手段が出力する運転
状態になると、バイアス基準決定手段を動作させるよう
にしたものである。
【0025】(5)また、バイアス基準決定手段の可変
バイアス基準は、上記基準決定バイアス手段への入力信
号を微分要素と一次遅れ要素とを通して可変バイアス基
準としたものである。
【0026】(6)また、系統電源から負荷に供給され
る負荷電流の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出
し、この補償電流基準に基づいて補償電流を発生して上
記系統へ送出し、上記系統の無効電力を調整する無効電
力発生装置において、上記負荷無効電流の変動、上記負
荷端での系統電圧の変動、および、上記負荷端での系統
電圧のフリッカ値の変動の内、少なくともいずれか一つ
の変動の大きさに応じて上記系統への補償電流出力をオ
ン・オフする運転・停止判定手段を設けたものである。
【0027】(7)また、系統電源から負荷に供給され
る負荷電流の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出
し、この補償電流基準に基づいて補償電流を発生して上
記系統へ送出し、上記系統の無効電力を調整する無効電
力発生装置において、負荷電流をd軸、q軸の2相成分
に変換し、そのd軸成分に応じて補償電流基準を生成す
る手段を設け、この補償電流基準に基づいて無効電流を
送出するようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
のSVG装置を示す。従来技術と同一機能は同一番号で
表しその説明は省略する。
【0029】図において、2は補償対象であり、3の直
流電気炉と、4の力率改善コンデンサを兼用した高調波
フィルタからなる。15は電力系統の送電線インピーダ
ンス(Xs )を表し、52SVGはSVG装置用交流遮
断器(以下、52SVCと言う)、52DCは直流電気
炉用交流遮断器(以下、52DCと言う)、52Fは高
調波用フィルタ用遮断器(以下、52Fと言う)、17
は52DCの開閉状態に応じてフィルタ10cの出力信
号を制限するリミッタ、18は52DCの開状態検出す
るオンディレー回路、19は負荷無効電流の変動に対し
て補償量を決めるゲインである。
【0030】20はバイアス基準を決定するバイアス基
準決定回路であり、詳細を図2に示す。前記負荷変動に
対する補償量とバイアス基準を2φ/3φ変換したバイ
アス補償量を減算して補償電流Ic * を決定する。図2
において、21aは負荷無効電流信号(ido)を平滑化
するフィルタ(この出力が可変バイアス基準となる)、
21bは遅相無効電流基準、21cは52Fにより前記
21bを入り切りするスイッチ(この出力信号が固定バ
イアス基準となる)、21dは前記固定バイアス基準か
ら可変バイアス基準を減算する減算器、21eは前記信
号を平滑化するフィルタでありこの出力がバイアス基準
となる。
【0031】図1の補償電流検出回路10は、負荷無効
電流の変動分を検出するが、52DCが開いている時
は、リミッタ17により零信号に制限されている。次に
52DCが投入されてもオンディレー回路18により一
定時間リミッタ17により零信号に制限され、52DC
投入時の突入電流に対して補償しないようにすることが
ができる。
【0032】一方、図2のバイアス基準決定回路20
は、あらかじめ設定された遅相無効電流基準21bを5
2Fの開閉状態に合わせスイッチ21cで入り切りし、
高調波フィルタが投入されている時は前記スイッチ21
cが閉じ、固定バイアス基準が作られ、また負荷無効電
流信号を平滑化フィルタ21aを介して可変バイアス基
準が作られ、固定バイアス基準から可変バイアス基準を
加減器21dで加算して、さらに平滑フィルタ21eを
介してバイアス基準を算出する。
【0033】図3で以上の動作を説明する。負荷が投入
されず高調波フィルタ4のみが系統に投入されている時
は、SVG装置は固定バイアス基準による一定の遅相無
効電流を出力し、負荷投入後はオンディレーの時間の間
は引き続いて固定バイアス基準による一定の遅相無効電
流を出力し、オンディレー時間の後は負荷無効電流の量
に応じてバイアス基準を制限することにより、滑らかに
SVG装置遅相電流出力を制限することができる。
【0034】以上のようにして算出したバイアス基準か
ら負荷無効電流の変動から定まる補償信号を減算して補
償電流基準Ic * を決定して、電力系統に送出し、電圧
上昇を低減する。
【0035】以上の説明では、高調波フィルタ4のみが
系統に接続(投入)された後、負荷3を投入するように
しているが、この投入条件で自動的に投入を行うような
負荷投入手段を設けてもよい。
【0036】実施の形態2.上記実施の形態1では、負
荷無効電流の量に応じてバイアス基準を制限すること
で、高調波フィルタの進相容量を補償する場合について
述べたが、図4に示すように、22は電力系統の電圧フ
リッカを測定するフリッカメータで、系統電圧の変動信
号22a1(ΔV)、電圧フリッカ値(ΔV10)を検
出し出力するものであり、系統電圧の変動信号(ΔV)
22a1に対してバイアス基準を決定するようにしたも
のである。
【0037】ここで、ΔV、ΔV10は、次の(数1)で
表される。
【0038】
【数1】
【0039】但し、V0 :基準電圧 T :周期 v :測定点電圧 an :変動周波数fn に対するちらつき視感度係数 ΔVn :電圧変動を周波数分析した結果得られる変動周
波数fn の電圧変動成分の振れ
【0040】バイアス基準決定回路20の詳細を図5に
示す。系統電圧の変動信号22a1に対して、不完全微
分要素23aと比例ゲインKb と時定数Tb からなる一
次遅れ要素23bとリミッタ23cより可変バイアス基
準を算出する回路を設け、不完全微分要素23aにより
直流分を取り除き、一次遅れ要素23bの比例ゲインK
b と時定数Tb とリミッタ23cを適当に設定すること
により、系統電圧の変動信号の変動の大きさを算出する
ことができる。
【0041】この可変バイアス基準Δid0と固定バイア
ス基準21bとの合成よりバイアス基準決定回路20を
構成することにより系統電圧の変動の大きさに応じてバ
イアス基準を調整するので、SVG装置の遅相容量を有
効に利用できる。
【0042】図6、図7で以上の動作について説明す
る。図6は直流電気炉の等価回路であり、アーク抵抗は
可変抵抗Rで表現される。図7(a)はランダムに発生
するアーク抵抗Rの急変に対する負荷無効電流の波形を
示し、通常はサイリスタ整流器により定電流制御されて
いるので、負荷無効電流は一定であるが、アーク抵抗R
の急変により、負荷無効電流は急激に増加しこれをサイ
リスタ整流器の応答により一定値に制限する。この負荷
無効電流の変動が、電力系統の電圧フリッカの原因とな
る。この現象は、直流炉の主溶解期に多く見られる。
【0043】図7(b)はフリッカメータが検出する系
統電圧の変動信号(ΔV)が、図7(a)の負荷無効電
流の変動に応じて変化している波形を示す。図7(c)
は、図5の遅相無効電流基準21bを零にした場合のS
VG装置出力を表し、図7(d)は遅相無効電流基準2
1bを少し入れた場合を示し、図7(c)より大きなS
VG装置出力を得ることができる。ただし、遅相無効電
流基準21bを装置定格まで設定することができるが、
この場合は常に遅相無効電流を出力することになり、直
流炉の電源力率が悪くなり好ましくない。
【0044】図7(e)は、本発明の動作を示し、電圧
の変動の大きさに応じて、バイアス基準を決定するので
SVG装置の遅相容量を有効に利用し、負荷の無効電流
の変動を電源側で補償し、電圧フリッカを低減する。
【0045】実施の形態3.上記実施の形態2では、電
圧の変動(ΔV)の量に応じて可変バイアス基準を算出
する場合について述べたが、図8に示すように、負荷無
効電流信号(ido)22a2に対して、可変バイアス基準
を決定する回路構成としたものである。バイアス基準決
定回路20の詳細は図9に示し、前記実施の形態2の図
5に対応しており、動作の説明図10は前記実施の形態
2の図7に対応しておりその動作は前記実施の形態2で
説明したものと同様なので省略する。本発明では、フリ
ッカメータの検出値である電圧の変動(ΔV)を使用し
ないので、フリッカメータが省略でき安価な装置を得る
ことができる。
【0046】実施の形態4.上記実施の形態3では、直
流炉主溶解期の負荷無効電流変動の大きい場合に、遅相
無効電流基準と可変バイアス基準を合成してバイアス基
準を決定する場合について述べたが、直流炉溶解期末、
精錬期は負荷無効電流変動は小さく、一定量の遅れ負荷
となるので、図11に示すように進相無効電流基準23
dからなる固定バイアス基準と負荷無効電流の変動に応
じた可変バイアス基準を合成してバイアス基準を決定す
るようにしたもので、その動作を図12に示す。負荷無
効電流の変動が小さく、且つ、遅れ負荷の場合は、進相
無効電流を発生するようにして、直流炉の負荷に対する
電源力率改善に寄与するようにした。
【0047】この実施の形態で、負荷無効電流の変動が
小さく、且つ、遅れ負荷の場合は、この状態を検出する
検出手段を設け、この検出手段の出力に応じてバイアス
基準決定回路をオン・オフするようにしてもよい。ま
た、実施の形態1〜3のバイアス基準決定回路の何れか
一つとこの実施の形態4のバイアス基準決定回路とを設
け、この両回路を検出手段で切り換えるようにしてもよ
い。
【0048】実施の形態5.上記実施の形態2では、フ
リッカメータの検出信号である系統電圧の変動信号に対
応して、バイアス基準を決定する場合について述べた
が、図13に示すように、フリッカメータの検出信号の
電圧フリッカ値22bに対応してSVG装置の運転及び
停止を判定する運転・停止回路24を設け、その判定結
果としての運転・停止信号24dをPWM制御回路14
に出力し、電圧フリッカが小さいときはSVG装置の運
転を一時的に停止し、また電圧フリッカが大きくなると
運転を再開させるようにしたものである。
【0049】図14に運転・停止判定回路24の詳細を
説明する。図14において、電圧フリッカ値22bに対
して24a1は運転を判定するコンパレータであり、2
4a2は停止を判定するコンパレータであり、24b1
はコンパレータ24a1の判定結果である運転指令に対
するディレー回路であり、24b2はコンパレータ24
a2の判定結果である停止指令に対するディレー回路で
あり、24cはディレー回路の出力信号に対して運転・
停止信号24dをセット・リセットするラッチ回路であ
る。
【0050】また、上記実施の形態では、電圧フリッカ
値22bに対してSVG装置を運転・停止する構成とし
たが、系統電圧の変動(ΔV)または負荷無効電流(i
do)の変動量に対してSVG装置の運転・停止を判定す
る構成にしても同様の効果を奏する。
【0051】また、電圧フリッカ値22b、系統電圧の
変動(ΔV)および負荷無効電流(ido)の変動量の3
つのそれぞれの大きさに応じてSVG装置の運転・停止
を判定する回路を設け、これら3種類の回路の組み合わ
せて構成構成し、上記3入力の内、何れか1つが所定値
を超えるとSVG装置を停止するようにしてもよい。ま
た、3種類の回路の内、2種類の回路を採用して構成し
てもよい。
【0052】実施の形態6.一般的に、受電点における
電圧低下は次式で表せれる。 ΔV=r・PL +x・QL ここで、ΔV:受電点における電圧変動値 r:電源インピーダンスの抵抗分 x:電源インピーダンスのリアクタンス分 PL :負荷の有効電力 QL :負荷の無効電力
【0053】上式においてSVG装置で進相無効電力Q
c により補償した場合の受電点の電圧変動は、 ΔV=r・PL +x・(QL −Qc ) ΔV=0とするためには次式を満足すればよい Qc =QL +(r/x)・PL 通常 x≫rより Qc =QL 従って、SVG装置が発生する補償電流は(数2)とな
る。
【0054】
【数2】
【0055】ここで −:(d,q)軸上における直流
分 〜:(d,q)軸上における交流分 なお(d,q)軸上における直流分とは正相成分を意味
し、交流分とは逆相成分及び高調波成分を意味する。ま
た、電圧フリッカの主な要因としては無効電力の正相成
分及び逆相成分並びに高調波成分がある。
【0056】直流電気炉はサイリスタ整流器により電力
変換される装置であり、電気炉電流がサイリスタ整流器
により定電流に制御されている。溶解材料の電気的抵抗
(以後、アーク抵抗と称す)の急変がランダムに発生
し、サイリスタ整流器は制御の応答によりこのアーク抵
抗の急変による電流の急変を定電流に制限するように動
作する。この時過渡的な有効電流と無効電流の変動が発
生する。しかしサイリスタ整流器で電力変換されている
ので逆相成分はほとんど発生しない。また、発生する高
調波電流はサイリスタ整流器の相数に依存し、通常SV
G装置では補償できないような高次の高調波である。従
って、直流電気炉の電圧フリッカ補償するためにSVG
装置が発生する補償電流は(数3)となる。
【0057】
【数3】
【0058】ここで −:(d,q)軸上における直流
分 〜:(d,q)軸上における交流分 すなわち有効電流は補償する必要が無いことを意味す
る。
【0059】次に瞬時電力とSVG装置の直流電源であ
る直流電源用コンデンサ9の容量について説明する。単
相の正弦波形の交流電圧と交流電流が流れる電気回路
(図16)において電流の位相角φであるときの瞬時電
力pは次式となる。 p=Vsin (ωt)・Isin (ωt+φ) p=VI/2(cos (φ)−cos (2ωt−φ)) φ=0 の時は有効電力のみとなる。 φ=π/2 の時は無効電力のみとなる。
【0060】第1項は電力系統とSVG装置の直流電圧
源であるコンデンサ電圧との間で変換される平均電力で
あり、第2項は平均電力を中心に2倍の周波数で振動す
る脈動電力である。この脈動分がコンデンサ電圧に表れ
る。
【0061】3相平衡交流回路で考えると、上記第2項
は表れない。第1項の平均電力のみがコンデンサ電圧の
変動分として表れる。すなわち電力系統とSVG装置の
間で過渡的に電力の融通が有るとコンデンサ電圧に変動
が生じる。SVG装置の直流電源用コンデンサ9のコン
デンサ容量は過渡的な電力の融通を想定し、コンデンサ
電圧変動が許容値以下に制限されるように選定される。
直流電気炉の電圧フリッカ補償用SVG装置は前記のよ
うに無効電流のみを補償し、有効電流を補償しないこと
でコンデンサ容量を低減することができる。
【0062】有効電流を補償しないようにする回路の一
実施の形態を図15に示す。図15において2φ/3φ
変換10dの入力側q軸成分を零とし、d軸成分のみで
制御する構成とした。
【0063】実施の形態7.上記の実施の形態1〜6に
おいて、これらの実施の形態を組み合わせて構成し、そ
れぞれの特長を加味するようにしてもよい。この場合、
実施の形態は2つ、または、それ以上の実施の形態を組
み合わせてもよい。また、これらの組み合わせたものの
各実施の形態を、選択的に切り換えるようにしてもよ
い。また、この選択的な切り換えは、手動で切り換えて
もよく、所定の条件で自動的に切り換えるようにしても
よい。
【0064】
【発明の効果】(1)請求項1によれば、系統電圧の変
動に応じてバイアスを可変する可変バイアス基準と、所
定の遅相無効電流を出力するよう設定する固定バアイス
基準との合成値をバイアス基準としたので、系統電圧の
変動量が大きい時に、無効電力発生装置の遅相容量を有
効に利用でき、電力系統の電圧フリッカに大きく寄与す
る効果がある。
【0065】(2)請求項2によれば、負荷無効電流の
変動に応じてバイアスを可変する可変バイアス基準と、
所定の遅相無効電流を出力するよう設定する固定バアイ
ス基準との合成値をバイアス基準としたので、負荷無効
電流の変動量が大きい時に、無効電力発生装置の遅相容
量を有効に利用でき、電力系統の電圧フリッカに大きく
寄与する効果がある。
【0066】(3)請求項3によれば、負荷無効電流の
変動に応じてバイアスを可変する可変バイアス基準と、
所定の進相無効電流を出力するよう設定する固定バアイ
ス基準との合成値をバイアス基準としたので、負荷無効
電流の変動が小さいときに進相分のバイアス基準を作る
ことで負荷に対する電源の力率改善に寄与する効果があ
る。
【0067】(4)請求項4によれば、負荷無効電流の
変動が所定値以下で、且つ、遅れ負荷であることを検出
する検出手段を設けたので、この検出手段の出力に応じ
て自動的にバイアス基準の決定が行われる効果がある。
【0068】(5)請求項5によれば、バイアス基準決
定手段への入力信号を微分要素と一次遅れ要素とを通し
て可変バイアス基準としたので、容易に可変バイアス基
準を生成できる。
【0069】(6)請求項6によれば、負荷無効電流の
変動、負荷端での系統電圧の変動、および、負荷端での
系統電圧のフリッカ値の変動の内、少なくともいずれか
一つの変動の大きさに応じて系統への補償電流出力をオ
ン・オフする運転・停止判定手段を設けたので、変動状
態を判定しながら無効電力発生装置を運転及び停止させ
るので無効電力発生装置の運転損失を低減し、消費電力
を低減できる効果がある。
【0070】(7)請求項7によれば、負荷電流をd
軸、q軸の2相成分に変換し、そのd軸成分に応じて補
償電流基準を生成する手段を設け、この補償電流基準に
基づいて無効電流を送出するようにしたので、直流電源
用コンデンサの容量を低減でき安価な無効電力発生装置
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による無効電力発生
装置の構成図を示す。
【図2】 この発明の実施の形態1のバイアス基準決定
回路の構成図を示す。
【図3】 この発明の実施の形態1の動作説明図を示
す。
【図4】 この発明の実施の形態2による無効電力発生
装置の構成図を示す。
【図5】 この発明の実施の形態2のバイアス基準決定
回路の構成図を示す。
【図6】 この発明の実施の形態2の直流電気炉の等価
回路図を示す。
【図7】 この発明の実施の形態2の動作説明図を示
す。
【図8】 この発明の実施の形態3による無効電力発生
装置の構成図を示す。
【図9】 この発明の実施の形態3のバイアス基準決定
回路の構成図を示す。
【図10】 この発明の実施の形態3の動作説明図を示
す。
【図11】 この発明の実施の形態4のバイアス基準決
定回路の構成図を示す。
【図12】 この発明の実施の形態4の動作説明図を示
す。
【図13】 この発明の実施の形態5による無効電力発
生装置の構成図を示す。
【図14】 この発明の実施の形態5の運転・停止判定
回路の構成図を示す。
【図15】 この発明の実施の形態6による無効電力発
生装置の構成図を示す。
【図16】 この発明の実施の形態6を説明するための
補助説明図を示す。
【図17】 従来のアクティブフィルタ装置の構成図を
示す。
【図18】 従来のアクティブフィルタ装置の動作波形
図を示す。
【図19】 従来のアクティブフィルタ装置の動作原理
を説明するための図である。
【図20】 従来のアクティブフィルタ装置の動作原理
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 系統電源、2 負荷、3 高調波源、4 容量性負
荷、5a,5b 電流変成器、6 アクディブフィルタ
装置、7 インバータ変圧器、8 自励式インバータ、
9 直流電源用コンデンサ、10 補償電流検出回路、
10a PLL回路、10b 3相/2相(3φ/2
φ)変換回路、10c フィルタ、11 加減算器、1
7 リミッタ、18 オンディレー回路、19 ゲイ
ン、20 バイアス基準決定回路、21a フィルタ、
21b 遅相無効電流基準、21c スイッチ、21d
加減算器、21e フィルタ、22 フリッカメー
タ、22a1 系統電圧の変動量(ΔV)、22a2
負荷無効電流、22b 電圧フリッカ(ΔV10)、2
3a 不完全微分要素、23b 一次遅れ要素、23c
リミッタ、23d 進相無効電力基準、24 運転・
停止判定回路、24a1,24a2 コンパレータ、2
4b1,24b2 ディレー回路、24c ラッチ回
路、24d 運転・停止信号、52SVG SVG装置
用交流遮断器、52DC 直流電気炉用交流遮断器、5
2F 高周波フィルタ用遮断器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統電源から負荷に供給される負荷電流
    の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出し、この補
    償電流基準に基づいて補償電流を発生して上記系統へ送
    出し、上記系統の無効電力を調整する無効電力発生装置
    において、上記負荷端での系統電圧の変動に応じてバイ
    アスを可変する可変バイアス基準と、所定の遅相無効電
    流を出力するよう設定する固定バアイス基準との合成値
    をバイアス基準とするバイアス基準決定手段と、上記バ
    イアス基準で上記補償電流基準を補正する補正手段とを
    備えたことを特徴とする無効電力発生装置。
  2. 【請求項2】 系統電源から負荷に供給される負荷電流
    の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出し、この補
    償電流基準に基づいて補償電流を発生して上記系統へ送
    出し、上記系統の無効電力を調整する無効電力発生装置
    において、上記負荷無効電流の変動に応じてバイアスを
    可変する可変バイアス基準と、所定の遅相無効電流を出
    力するよう設定する固定バアイス基準との合成値をバイ
    アス基準とするバイアス基準決定手段と、上記バイアス
    基準で上記補償電流基準を補正する補正手段とを備えた
    ことを特徴とする無効電力発生装置。
  3. 【請求項3】 系統電源から負荷に供給される負荷電流
    の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出し、この補
    償電流基準に基づいて補償電流を発生して上記系統へ送
    出し、上記系統の無効電力を調整する無効電力発生装置
    において、上記負荷無効電流の変動に応じてバイアスを
    可変する可変バイアス基準と、所定の進相無効電流を出
    力するよう設定する固定バアイス基準との合成値をバイ
    アス基準とするバイアス基準決定手段と、上記バイアス
    基準で上記補償電流基準を補正する補正手段とを備えた
    ことを特徴とする無効電力発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、負荷無効電流の変動
    が所定値以下で、且つ、遅れ負荷であることを検出する
    検出手段を設け、他の運転状態から上記検出手段が出力
    する運転状態になると、バイアス基準決定手段を動作さ
    せるようにしたことを特徴とする無効電力発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項において、
    バイアス基準決定手段の可変バイアス基準は、上記バイ
    アス基準決定手段への入力信号を微分要素と一次遅れ要
    素とを通して可変バイアス基準としたことを特徴とする
    無効電力発生装置。
  6. 【請求項6】 系統電源から負荷に供給される負荷電流
    の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出し、この補
    償電流基準に基づいて補償電流を発生して上記系統へ送
    出し、上記系統の無効電力を調整する無効電力発生装置
    において、上記負荷無効電流の変動、上記負荷端での系
    統電圧の変動、および、上記負荷端での系統電圧のフリ
    ッカ値の変動の内、少なくともいずれか一つの変動の大
    きさに応じて上記系統への補償電流出力をオン・オフす
    る運転・停止判定手段を設けたことを特徴とする無効電
    力発生装置。
  7. 【請求項7】 系統電源から負荷に供給される負荷電流
    の無効電流成分に応じて補償電流基準を導出し、この補
    償電流基準に基づいて補償電流を発生して上記系統へ送
    出し、上記系統の無効電力を調整する無効電力発生装置
    において、負荷電流をd軸、q軸の2相成分に変換し、
    そのd軸成分に応じて補償電流基準を生成する手段を設
    け、この補償電流基準に基づいて無効電流を送出するよ
    うにしたことを特徴とする無効電力発生装置。
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