JPH05117941A - ドロツパーランダム分離機構 - Google Patents

ドロツパーランダム分離機構

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JPH05117941A
JPH05117941A JP3275890A JP27589091A JPH05117941A JP H05117941 A JPH05117941 A JP H05117941A JP 3275890 A JP3275890 A JP 3275890A JP 27589091 A JP27589091 A JP 27589091A JP H05117941 A JPH05117941 A JP H05117941A
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dropper
separation
separating
claw
separated
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JP3275890A
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English (en)
Inventor
Shigeo Tachibana
重郎 橘
Yoshihide Nishimura
芳英 西村
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/14Apparatus for threading warp stop-motion droppers, healds, or reeds

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ドロッパーランダム分離機構に関
し、並列する複数のドロッパー列に対して分離動作する
列順を任意に変更可能なランダム分離機構を実現するこ
とを目的とする。 【構成】 最前方のドロッパーに当接・離隔し該ドロッ
パーを後続ドロッパー群から分離させる複数対の分離爪
21L、21Rと、回転軸26c上に設けられ分離爪21L又は
21Rを作動させるための凹部26a並びにその作動を規制
する外周面26bを有する爪選択用ドラム26と、ドラム26
および分離爪21L、21Rの間に介在してドラム26から分
離爪21L、21Rへの伝動経路を構成する従動部材25L、
25Rと、回転軸26cを回転させ任意の分離爪を作動可能
にするモータ30と、従動部材25L、25Rを介して爪選択
用ドラム26から分離爪21L、21Rへの伝動経路を接続・
遮断し、回転軸26cの回転時にこの伝動経路を遮断して
分離爪の動作を規制する規制手段と、を備えるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸切れ検知用のドロッ
パーに自動糸通しする装置に設けて効果的なドロッパー
分離機構、特にランダムな分離動作を可能にしたドロッ
パーランダム分離機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たて糸ビームを織機にかける準
備作業として、たて糸操作用のヘルドや糸切れ検知用の
ドロッパーにたて糸を引き通す糸通し作業がなされてい
る。この糸通しの作業は、多数(例えば数千本)のたて
糸を1本ずつヘルドやドロッパーに引き通すという面倒
な作業であり、従来からこのたて糸の引通し作業を自動
で行うことのできる装置が開発されてきた。従来の糸通
し装置としては、例えばドロッパの糸通し穴に針状に細
いフックを通して糸通しする機械的なものが知られてい
るが、機械的糸通しでは近時の高速化の要求に応えられ
ないとともに、十分な糸通し成功率を期待できない。
【0003】そこで、近時、空気の流れを利用してドロ
ッパへのたて糸通し作業を行うものが実用化されつつあ
り、この糸通し装置では、ドロッパーを高速かつ確実に
所定の糸通し位置に分離させるため、ドロッパー分離機
構が必要になる。この種のドロッパー分離機構として
は、例えば図7に示すようなドロッパー分離機構が考え
られる。この分離機構は、ドロッパーに予め適度の撓み
をもたせておき、分離時にこれを解放して分離動作の高
速化を図るものであり、図7には複数並列するドロッパ
ー列のうち1列の正面側を図示している。同図におい
て、まず、上端部(長手方向一端部)に左右非対称の山
1aが形成されたドロッパー1を、その山1aが左右交
互になるよう前後に重ね合わせてドロッパーバー2に吊
るし、更に左右ガイド4A、4Bに案内させる。そし
て、図示しない付勢手段によりこのドロッパー群を後方
から前方に向かって付勢するとともに、複数のドロッパ
ーのうち最前方のドロッパー1を上端側の分離爪3と下
端側のピン(図示していない)とによって衝止し、この
状態で複数のドロッパーに前記付勢力に対応する撓みを
発生させる。次いで、分離爪3を左右一方に回動させる
と、分離爪3が最前方のドロッパー1の山1aから外
れ、このドロッパー1が撓み状態から解放されて真直状
態に復帰するとともに、未解放状態(撓み状態)の後続
ドロッパー群との間に所定の分離空間を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなドロッパー分離機構にあっては、複数並列するドロ
ッパー列の分離の順序が一定で、これを任意に変更する
ことができなかったため、織物又は織機に最適な順序で
ドロッパーへの糸通しをすることができず、例えば外観
の異なるドロッパーを糸の種類等に対応する識別標識と
して使用したい場合に、これができなかった。
【0005】そこで本発明は、ドロッパーの分離動作を
任意に変更することができるランダム分離機構を実現す
ることことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、複数のドロッパーを前後に重ね合
わせるとともに複数列に並列させ、複数列ののうち何れ
かのドロッパー列の最前方のドロッパーと後続ドロッパ
ーとの間に所定の分離空間を形成するよう、該最前方の
ドロッパーを後続ドロッパーから分離させるドロッパー
ランダム分離機構であって、前記ドロッパー列の各列に
対応して設けられ、前記最前方のドロッパーに当接・離
隔して該ドロッパーを後続ドロッパーから分離させる複
数の分離爪と、同一の回転軸上に設けられ、それぞれ分
離爪を作動させるための凹部又は凸部ならびに分離爪の
作動を規制する円周面部が形成された複数のカムと、そ
れぞれのカムおよび分離爪の間に介在して各カムから分
離爪への伝動経路を構成する伝動部材と、前記回転軸を
回転させて複数のうちの任意のカムにより分離爪を作動
させる回転軸駆動手段と、伝動部材を介してカムから分
離爪への伝動経路を接続および遮断し、前記回転軸の回
転時に該伝動経路を遮断して分離爪の動作を規制する規
制手段と、を備えたことを特徴とするものであり、請求
項2記載の発明は、前記複数のカムが、ドラムに一体的
に形成されたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、回転軸駆動手段によ
って回転軸が駆動される間、規制手段によって複数のカ
ムから複数の分離爪への伝動経路が遮断される。そし
て、回転軸が停止すると、この伝動経路が接続されて複
数のうち何れかのカムが何れか1つの分離爪を動作させ
る。したがって、回転軸の回転角度位置を制御すること
により任意の分離爪を分離動作させることができるとと
もに、カムの駆動系を単一にすることができる。
【0008】さらに、請求項2記載の発明では、複数の
カムがドラムに一体的に形成されるから、部品加工や組
立作業等が簡単になるとともにコストが低減される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図6は請求項1、2記載の発明に係るドロッパーラ
ンダム分離機構の一実施例を示す図である。まず、その
構成を説明する。
【0010】図5、図6において、11は糸通し機械(全
体の図示を省略している)の所定位置に配置された複数
のドロッパーであり、各ドロッパー11には、それぞれ長
手方向一端部の左右非対称の山11aと、長手方向中央部
の糸通し穴11bと、両者の間に位置する長穴11cとが形
成されている。複数のドロッパー11はその山11aを左右
交互にして前後に重ね合わされ、左右両側からガイドピ
ン12A、12Bに、下方からガイドレール13にそれぞれガ
イドされ、更に長穴11cにドロッパーバー15を挿通され
て整列されている。また、本実施例では整列されたドロ
ッパー群11Gが6列設けられており、各ドロッパー群11
Gの後方側には図示しないプッシャー(付勢手段)がそ
れぞれ設けられている。1列のドロッパー列を構成する
複数のドロッパー11(以下、単に複数のドロッパーとい
う)は、このプッシャーによって後方から前方に(図中
左方から右方に)所定の押圧力で付勢されている。ま
た、複数のドロッパー11のうち最前方のドロッパー11F
は、分離爪21L又は21Rの一方とガイドレール13の前端
部に設けられた例えば2本のストッパーピン14(固定
爪)とによって前方への移動を阻止されており、ストッ
パーピン14は複数のドロッパー11の前方に設けられドロ
ッパー11の長手方向他端部を前方から衝止可能な固定爪
となっている。
【0011】図1〜図4に示すように、分離爪21L、21
Rは各ドロッパー列について設けられており、複数のド
ロッパー11の前方側でドロッパー長手方向へ移動可能な
左右一対の可動爪となっている。また、分離爪21L、21
Rは、図5(a)に示すように、ドロッパー11の山11a
を前方から衝止する衝止位置(同図中の実線位置)と、
最前方のドロッパー11Fの山11aから離隔してこのドロ
ッパー11Fを後続ドロッパー群11Gから分離させる分離
位置(同図中の仮想線位置)との間を交互に往復するよ
うになっている。また、分離爪21L又は21Rが分離位置
に移動したとき、前記撓み状態から真直状態に変化した
最前方のドロッパー11Fと、撓み状態の後続ドロッパー
群11Gとの間に所定の分離空間が形成されるようになっ
ている。
【0012】各一対の分離爪21L、21Rは複数のドロッ
パー11より上方に揺動中心軸22cを有する左右の揺動ア
ーム22L、22Rに支持されており、揺動アーム22L、22
Rは前記糸通し機械の機体に固定された固定フレーム23
に上下揺動自在に支持されている。また、揺動アーム22
L、22Rは揺動中心軸22cより上方でリンク部材24L、
24Rを介して従動部材25L、25Rに連結されており、各
従動部材25L、25Rが爪選択用ドラム26に係合すること
で、複数のうち何れかの分離爪21L、21Rが上下揺動で
きるようになっている。これら揺動アーム22L、22R、
リンク部材24および従動部材25L、25Rは、爪選択用ド
ラム26から分離爪21L、21Rへの伝動経路を形成する伝
動部材となっている。
【0013】爪選択用ドラム26は、各分離爪21L、21R
をドロッパー11に当接又は離隔させる複数の凹部26a
(又は凸部であっても良い)を形成したもので、これら
凹部26aは周方向所定間隔(例えば等ピッチ)でかつ軸
方向等間隔に配置されている。この爪選択用ドラム26
は、複数の凹部26aと複数の円周面部(ドラム26の外周
面26bに相当する)を有する複数のカムを一体的に形成
して同一回転軸26cに支持させたものとなっている。一
方、従動部材25L、25Rは、それぞれスプリング27によ
って常時図1中の時計方向に付勢され、受動子部25aを
爪選択用ドラム26の外周面26bに押し付けている。そし
て、複数のうち1つの受動子部25aがスプリング27の張
力によって爪選択用ドラム26の真下に位置する凹部26a
に入り込み、この受動子部25aを有する従動部材25L又
は25Rがリンク部材24を介して何れか1つの揺動アーム
22L又は22Rを上方に揺動させ、何れかのドロッパー列
の分離爪21L又は21Rが分離位置へ移動する。
【0014】また、本実施例では、後続する糸通し作業
などとの関連により、分離爪21L、21Rの分離動作を糸
通し機械の1回の作業中において一定の期間だけにする
よう従動部材25L、25Rの回動を規制手段70によって適
宜規制している。この規制手段70は、従動部材25L、25
Rの回動端部に衝合するストッパー71と、最大径の円周
面部72aおよび凹面部72bを有するストッパー制御カム
72と、引張スプリング73とを有し、ストッパー71の先端
部に装着されたコロ74がストッパー制御カム72の円周面
部72aに当接した状態では、従動部材25L、25Rの時計
方向への回動が規制され、このとき、従動部材25L、25
Rの受動子部25aが爪選択用ドラム26の凹部26aに入ら
ないようになっている。したがって、上述した割出し動
作のための爪選択用ドラム26の回転は、コロ74がストッ
パー制御カム72の円周面部72aに当接しストッパー71が
図1の揺動位置にある状態で行われる。80は、ストッパ
ー制御カム74を駆動するための伝動機構である。
【0015】一方、爪選択用ドラム26はその回転軸26c
の一端に連結されたプーリ28およびベルト29を介してサ
ーボモータ30(回転駆動手段)に駆動連結されており、
このサーボモータ30は所定角度単位毎に爪選択用ドラム
26を割出し駆動して任意の分離爪21L又は21Rを分離位
置へ移動させるようになっている。このサーボモータ30
は図示しないエンコーダからの位置検出情報と糸通しす
べきドロッパー列の選択指令情報等とに基づいて、前記
指令情報に対応するドロッパー列の分離爪21L又は21R
を分離位置へ移動させるよう爪選択用ドラム26を回転さ
せる。すなわち、サーボモータ30は、回転軸30cを凹部
26aの数に対応する所定ピッチ角度(例えは30度)を
単位とする任意の回転角度だけ回転させ、分離すべきド
ロッパー列の分離爪21L又は21Rに対応する凹部26aを
真下に位置させて割出動作する。そして、爪選択用ドラ
ム26の真下に位置する凹部26aに対向した受動子部25a
を有する従動部材25L又は25Rが、スプリング27の張力
によって図1中の時計方向へ揺動し、分離すべき所望の
分離爪21L又は21Rがドロッパー11から離隔する。
【0016】なお、図6において、31は分離アームであ
り、後続ドロッパー群11Gから分離したドロッパー11F
はこの分離アーム31に設けられた磁石31aにより前方へ
引き寄せられ、後続ドロッパー群11Gとの分離空間を更
に拡大する。この拡大した分離空間に位置決め部材41
(詳細な形状は図示していない)が挿入される。そし
て、位置決め部材41およびこれと協働する位置決め部材
42とが図示しない駆動機構により駆動されて接近すると
き、ドロッパー11Fの上半部が図中に示す状態まで略水
平旋回し、このとき、ドロッパー11Fの糸通し穴11bが
所定の糸通し位置に位置決めされる。分離アーム31の前
方に設けられた払出しアーム32は、分離アーム31と一体
的に移動フレーム部51に支持されて昇降および前後移動
し、既に糸通ししたドロッパー11を磁石32aによって吸
着するとともに、この吸着したドロッパー11を前方へ払
い出すようになっている。52は、ドロッパーバー15を支
持する糸通し機械の固定フレーム部であり、この固定フ
レーム部52には戻り防止部材53が取り付けられている。
この戻り防止部材53は、分離アーム31により後続ドロッ
パー群11Gから引き離されたドロッパー11Fの上端部に
係合する係合部53aを有し、この分離ドロッパー11Fが
後続ドロッパー群11G側に戻るのを防止するようになっ
ている。
【0017】次に、作用を説明する。まず、糸通し機械
の運転に先立ち、予め複数のドロッパー11をその山11a
が左右交互になるよう前後に重ね合わせて整列させ、そ
の整列状態で複数のドロッパー11をガイドピン12A、12
Bおよびガイドレール13に案内させるとともに、ドロッ
パーバー15をこれらドロッパー11の長穴11cに挿通し、
セットしておく。次いで、前記付勢手段によりこのドロ
ッパー群11Gを後方から前方に向かって付勢するととも
に、複数のドロッパー11のうち最前方のドロッパー11F
の前方への移動を分離爪21L、21Rのうち一方と前記ガ
イドレール側のストッパーピン14とによって上下2箇所
で阻止し、複数のドロッパー11にプッシャーの押圧力
(付勢力)に対応する撓みを発生させる。この整列作業
を、書類の異なる(例えば色違い)複数のドロッパー11
について行う。
【0018】上記整列状態において、前記糸通し機械の
運転が開始されると、ドロッパー11の分離、位置決め、
糸通し、払い出しの各作業が順次行われ、ドロッパー群
11Gが前方から1枚ずつ糸通しされる。そして、これら
一連の作業に連動してストッパー制御カム72が回動さ
れ、これに係合するストッパー71が所定の分離作業期間
において図1中の反時計方向に揺動する。一方、これに
先立ち、外部からの制御信号に従ってサーボモータ30が
作動し、爪選択用ドラム26が分離すべきドロッパー列に
対応する凹部26aを何れかの従動部材25L又は25Rの受
動子部25aに対向させるよう所定角度単位で回動する
(所謂割出し動作である)。したがって、ストッパー71
が揺動するとき、複数の凹部26aのうち何れか1つに、
複数対の従動部材25L、25Rのうち何れか1つの従動部
材25L又は25Rの受動子部25aが入り、残りの受動子部
25aは爪選択用ドラム26の外周面に突き当たる。そし
て、受動子部25aを爪選択用ドラム26の凹部26aに進入
させた従動部材25L又は25Rは、図1中の時計方向に僅
かに回動し、この回動によって何れか1つの分離爪21L
又は21Rが上方へ(前記分離位置へ)揺動する。
【0019】分離爪21L又は21Rが上方に揺動し、この
分離爪21L又は21Rが最前方のドロッパー11Fの山11a
から外れると、このドロッパー11Fが撓み状態から解放
されるとともに真直状態に復帰する。このとき、撓み状
態にある後続ドロッパー群11Gの上半部と分離ドロッパ
ー11Fとの間に所定の分離空間が形成される。なお、分
離動作時には、分離爪21L又は21Rは、ドロッパー11の
長手方向に揺動するとともに揺動中心軸22cを中心に上
下揺動する。また、後続ドロッパー群11Gは一方の分離
爪21L又は21Rの分離位置への揺動時(ドロッパー11F
の分離動作中)に、停止している他方の分離爪21R又は
21Lにより前方への移動を阻止される。
【0020】また、後続ドロッパー群11Gから分離した
ドロッパー11Fは、予めその前方に停止している分離ア
ーム31の磁石31aに吸着され、分離アーム31の前方への
移動によって後続ドロッパー群11Gとドロッパー11Fと
の分離空間が更に拡大される。次いで、この拡大した分
離空間に位置決め部材41、42の先端部が挿入され、位置
決め部材41、42が互いに接近することによって、ドロッ
パー11Fが図6に示す位置に位置決めされる。なお、こ
の位置決め動作時にはドロッパー11Fがその上部側端縁
を分離アーム31の磁石31aに吸着された状態でこの側端
を支点にして旋回する。
【0021】分離ドロッパー11Fの位置決めが完了する
と、ドロッパー11Fの糸通し穴11bは、所定の糸通し軌
道(中心線)を取り囲んだ状態になっており、図外の糸
通し手段(例えば空気流を利用した糸通しノズル)によ
る糸通しが可能になる。次いで、糸通しが完了すると、
分離アーム31および払出しアーム32は前方(位置P3 )
に移動し、更に上昇して一旦ドロッパー11から離隔す
る。そして、所定量だけ後退して再度下降するとき、前
記予めの停止位置に戻り、一回のドロッパー分離動作が
終了する。
【0022】このように、本実施例においては、爪選択
用ドラム26を回動させて分離動作すべき分離爪21L又は
21Rに対応する凹部26aを所定位置に割出すとともに、
そのドラム26の回転中には規制手段70によって爪選択用
ドラム26から分離爪21L、21Rへの伝動経路を遮断し、
分離動作すべきでない分離爪21L、21Rを前記衝止位置
に保持する。したがって、サーボモータ30の駆動制御に
よって複数組設けられた分離爪21L、21Rのうち何れか
所望の組の分離爪21L又は21Rだけを駆動することがで
き、複数列のうち任意のドロッパー列の分離動作、すな
わちランダムな分離動作が可能になる。この結果、複数
並列するドロッパー列の分離を個別の織物に最適な列順
でランダムに行うことができ、しかも、その変更がきわ
めて容易にできる。さらに、例えば外観の異なるドロッ
パーを糸の種類等に対応する識別標識として使用するこ
とができる。
【0023】また、本実施例のドロッパー分離機構は、
複数の凹部26aを有するカムを爪選択用ドラム26として
一体に形成しているから、単一のサーボモータ30によっ
て複数組の分離爪21L、21Rを全くランダムに駆動する
ことができ、分離機構を簡素化することができる。な
お、図2において、爪選択用ドラム26の凹部26aを該ド
ラム26の一端から他端へと順次ずらしているが、実際に
はもっと効率のよいパターンで複数の凹部26aを形成す
ればよい。例えば、複数組の分離爪21L、21Rのうち一
方側の分離爪21Lに対応する複数の凹部26aを所定角度
間隔で形成し、他方の分離爪21Rに対応する複数の凹部
26aをこれらと同位相で形成するというようなことが考
えられる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回転軸駆
動手段により回転軸を駆動して分離動作すべき分離爪に
対応するカムを所定位置に割出すとともに、その回転軸
の回転中にカムから分離爪への伝動経路を遮断して他の
分離爪の分離動作を規制するようにしているので、回転
軸の回転制御によって複数の分離爪のうち何れか所望の
組の分離爪を分離動作させることができ、複数列のドロ
ッパー列から任意のドロッパー列のドロッパーを分離す
ることができる。この結果、複数並列するドロッパー列
の分離を個別の織物に最適な列順でランダムに行うこと
ができ、しかも、その変更がきわめて容易にできる。さ
らに、例えば外観の異なるドロッパーを糸の種類等に対
応する識別標識として使用することができる。
【0025】また、請求項2記載の発明では、複数のカ
ムをドラムに一体的に形成するから、部品加工や組立作
業等を簡単にし、コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドロッパーランダム分離機構の一
実施例を示すその一部断面を含む側面図である。
【図2】一実施例のドラム周辺を示す背面図である。
【図3】一実施例の分離爪周辺の構成を示す平面図であ
る。
【図4】一実施例の分離爪周辺の構成を示す正面図であ
る。
【図5】一実施例の分離爪の先端部付近を示す部分拡大
構成図であり、(a)はその側面図、(b)はその正面
図である。
【図6】一実施例の1回の分離動作の説明図である。
【図7】従来例の分離爪周辺の正面図である。
【符号の説明】
11 ドロッパー 11b 糸通し穴 11F 最前方のドロッパー 11G ドロッパー群(ドロッパー列) 15 ドロッパーバー 21L、21R 分離爪 22L、22R 揺動アーム(伝動部材) 24 リンク部材(伝動部材) 25L、25R 従動部材(伝動部材) 25a 受動子部 26 爪選択用ドラム(ドラム、複数のカム) 26a 凹部 26b 外周面(円周面部) 26c 回転軸 30 サーボモータ(回転軸駆動手段) 70 規制手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のドロッパーを前後に重ね合わせると
    ともに複数列に並列させ、複数列ののうち何れかのドロ
    ッパー列の最前方のドロッパーと後続ドロッパーとの間
    に所定の分離空間を形成するよう、該最前方のドロッパ
    ーを後続ドロッパーから分離させるドロッパーランダム
    分離機構であって、 前記ドロッパー列の各列に対応して設けられ、前記最前
    方のドロッパーに当接・離隔して該ドロッパーを後続ド
    ロッパーから分離させる複数の分離爪と、 同一の回転軸上に設けられ、それぞれ分離爪を作動させ
    るための凹部又は凸部ならびに分離爪の作動を規制する
    円周面部が形成された複数のカムと、 それぞれのカムおよび分離爪の間に介在して各カムから
    分離爪への伝動経路を構成する伝動部材と、 前記回転軸を回転させて複数のうちの任意のカムにより
    分離爪を作動させる回転軸駆動手段と、 伝動部材を介してカムから分離爪への伝動経路を接続お
    よび遮断し、前記回転軸の回転時に該伝動経路を遮断し
    て分離爪の動作を規制する規制手段と、を備えたことを
    特徴とするドロッパーランダム分離機構。
  2. 【請求項2】前記複数のカムが、ドラムに一体的に形成
    されたことを特徴とする請求項1記載のドロッパーラン
    ダム分離機構。
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