JPH05117604A - 粘着シールによる表示製品 - Google Patents

粘着シールによる表示製品

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JPH05117604A
JPH05117604A JP3132236A JP13223691A JPH05117604A JP H05117604 A JPH05117604 A JP H05117604A JP 3132236 A JP3132236 A JP 3132236A JP 13223691 A JP13223691 A JP 13223691A JP H05117604 A JPH05117604 A JP H05117604A
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JP
Japan
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sheet
sheets
adhesive
release agent
pressure
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JP3132236A
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English (en)
Inventor
Junichi Kobayashi
淳一 小林
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KOOPACK KK
Original Assignee
KOOPACK KK
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Publication date
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Priority to EP91113429A priority patent/EP0512153B1/en
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    • Y10T428/2486—Intermediate layer is discontinuous or differential with outer strippable or release layer

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベルなどのように、必要な印刷表示面を備
えた複数枚の基材シートが、夫々の裏面に設けられた剥
離剤と粘着剤を介して互いに重合貼着される粘着シール
による表示製品であって、表裏両側シートのいずれもが
互いに相手方シートに対して剥離紙としての機能と、粘
着剤により商品などの目的物に接着される表示製品とし
ての機能とを備えていて、表裏両側シートをいずれも表
示製品として有効に利用できることを目的とする。 【構成】 表側シートと裏側シートの互いに重合される
裏面に、剥離剤と粘着剤とが交互に配列され、かつ、こ
れらの剥離剤と粘着剤とが表側シートと裏側シートとで
は互いに齟齬した位置に設けられるようにして、表側シ
ートと裏側シートにおける夫々の対応した剥離剤と粘着
剤とが重合されることにより、表裏両側シートが一体に
貼着されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベル、タッグ或いは
展示カードなどのように、必要な印刷が施された紙、フ
ィルムなどの印刷表示シートが剥離剤を有するシートの
表面に貼り合わされていて、使用に際してこの印刷表示
シートを剥離剤を有するシートの表面より剥離すること
により、商品などの対象物に接着することのできる各種
粘着シールによる表示製品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来において、粘着シールによる表示製
品としては、表面にシリコーン剥離剤を塗布した剥離紙
と、裏面に粘着剤を塗布した基材シートとを互いに重合
し、この基材シートの表面にラベルなどの印刷表示面を
設けるようにしたセルフラベルが広く知られている。ま
た、このように粘着剤の塗布された基材シートを剥離剤
の塗布された剥離紙の表面に対して着脱可能なるように
重合した粘着シールによる表示製品は、セルフラベル以
外の用途にも多く利用されている。
【０００３】この場合、従来の粘着シールによる表示製
品は、ラベルなどの印刷表示面をもつ基材シートが裏側
の剥離紙の表面に貼着されていて、使用に際して印刷表
示面が剥離紙から剥離されて商品や容器などに接着され
る。従ってこの種の製品における剥離紙のもつ役割とい
うのは、専ら目的とされる印刷表示面が使用されるまで
の間、印刷表示面の形状を正しく維持するのに必要不可
欠な台紙として用いられることにある。
【０００４】
【発明が解決すべき課題】上記のように、従来における
粘着シールによる表示製品は、その構成として剥離紙を
不可欠な要素とするが、この剥離紙は、目的とされるラ
ベルなどの印刷表示面が使用されるまでの間、その印刷
表示面の形状を維持するための台紙として用いられるの
で、ラベルなどの表示面が剥離されて商品や容器などに
接着されたのちは、台紙としての使命を終えて、その後
は全く利用価値のない不要物として廃棄処分されること
になる。
【０００５】しかしながら、この剥離紙は、表面にシリ
コーンなどの剥離剤が塗布されており、しかも紙質はコ
ストの高いシリコーンが多量に浸透しないように、繊維
が短くて、かつ、繊維間の目が蜜に組成されているよう
な高級なグラシン紙等を使用することが多いので、前記
のようにラベルのような印刷表示面を剥離して使用した
後にこの剥離紙が不要物として廃棄処分されることは、
資源の有効利用という面から考えた場合、著しく不経済
であるという問題点を有している。
【０００６】この場合、剥離紙を有効に利用するという
面から、この剥離紙を通常紙と同様に古紙回収して再生
紙として利用することも考えられるが、この剥離紙は、
前記のように、表面にシリコーンが塗布されていると共
に、紙質も紙層間の繊維が短く、かつ、固く締まってい
るので、古紙の再生工程で普通紙に較べて溶解性がきわ
めて悪く、しかも仮に溶解したとしても、繊維が短いた
めに繊維の流出量が多くなって繊維回収率が低く、再生
のための歩留りがきわめて悪いので、再生紙としては適
さないという問題点がある。このような理由から、従来
より剥離紙については、紙面が印刷されることのない全
くの白紙であるのにもかかわらず、表面の印刷表示面が
使用されたのちには、古紙として再生利用されることも
できず、専ら回収されて焼却するより処分の方法がない
のが現状であった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来における粘着シールによる表示製品の問題点を解消
し、表面の印刷表示面を支持するための台紙の裏面にも
表面と同様な印刷表示面が設けられるようにして、従来
における剥離紙のように全く無駄に廃棄されることな
く、互いに重合される表裏両側の基材シートが共に印刷
表示面として有効に利用できるような粘着シールによる
表示製品の提供を目的としたものである。
【０００８】本発明は、そのための具体的な手段とし
て、中間に剥離剤と粘着剤を介して互いに重合される表
側と裏側の基材シートからなり、これらの表側シートと
裏側シートの互いに重合される裏面に、剥離剤と粘着剤
とがを交互に配列され、かつ、これらの剥離剤と粘着剤
とが表側シートと裏側シートとでは互いに齟齬した位置
に配列されるように設け、該表側シートと裏側シートと
における夫々の対応する位置の剥離剤と粘着剤とが互い
に重合されることにより、表裏両側シートが一体に貼着
されていることを特徴とするものである。
【０００９】請求項２の発明は、表側と裏側の基材シー
トが夫々表面に印刷を施すことの可能なシートからなっ
ていて、表側シートと裏側シートとの重合裏面に設けら
れる剥離剤と粘着剤とが、多数の直線状の条体の配列か
らなり、前記夫々のシートにおける互いに齟齬した位置
に配列された、夫々対応する位置の前記直線状条体から
なる剥離剤と粘着剤とが重合されることにより表裏両側
シートが一体に貼着されてることを特徴とするものであ
る。
【００１０】請求項３の発明は、表側と裏側の基材シー
トが夫々表面に印刷を施すことの可能なシートからなっ
ていて、表側シートと裏側シートとの重合裏面に設けら
れる剥離剤と粘着剤とが、所定の間隔を置いて配置され
た多数のブロックの集合配列からなり、前記夫々のシー
トにおける互いに齟齬した位置に配列された、夫々対応
する位置の前記ブロックからなる剥離剤と粘着剤とが重
合されることにより表裏両側シートが一体に貼着されて
いることを特徴とするものである。
【００１１】更に請求項４の発明は、表側と裏側の基材
シートが夫々表面に印刷を施すことの可能なシートから
なっていて、表側シートと裏側シートとの重合裏面に設
けられる剥離剤と粘着剤とが、前記夫々のシート表面に
おける印刷を施される部分の大きさに適応した所定の広
さの面からなり、前記夫々のシートにおける互いに齟齬
した位置に配列された、夫々対応する位置の前記所定の
広さの面からなる剥離剤と粘着剤とが重合されることに
より表裏両側シートが一体に貼着されて、該表裏両側シ
ートにおける粘着剤と接する部分のシート表面と、剥離
剤と接する部分のシート表面との間に切り取り線を設け
て、前記粘着剤と接する部分のシート表面に印刷面が設
けられていることを特徴とするものである。
【００１２】
【作用】本発明に係る粘着シールによる表示製品は、粘
着剤を介して互いに重合される表側と裏側の基材シート
を、従来のこの種の製品のように、一方が印刷表示シー
トであって他方が剥離剤を有するシートであるような目
的の相違した基材シートによるのではなく、例えば、い
ずれも印刷表示シートのような二枚の素材の共通した基
材シート、或いは印刷表示シートと樹脂フィルムのよう
な素材の相違した基材シートを用いて、これらの表側シ
ートと裏側シートの互いに重合される裏面に剥離剤と粘
着剤とがを交互に配列されるように設けられている。そ
して、これらの表側シートと裏側シートとにおける夫々
の対応する位置の剥離剤と粘着剤とが互いに重合される
ことにより表裏両側シートが一体に貼着されるので、表
側シートと裏側シートは、いずれも裏面の粘着剤と剥離
剤とによって互いに剥離可能な状態なもとに貼り合わさ
れて他方のシートを適切に保持すると共に、剥離された
のちは互いに粘着剤により商品などの目的物に接着する
ことができ、その結果ラベルなどを形成する印刷面をい
ずれも表側シートの表面と裏側シートの表面とに等しく
設けることができる。
【００１３】
【実施例】次に本発明に係る粘着シールによる表示製品
の好ましい実施例を図面により説明すると、図１はこの
発明をラベルに適用した場合の一例における斜視図を示
しており、図２は図１のII−II線における断面図を示し
ている。この実施例における表示製品は、互いに重合さ
れる表裏両面の基材シートが、夫々表面に印刷を施すこ
との可能な紙材からなる表側シート１と裏側シート２と
によって構成されており、これらの表側シート１と裏側
シート２の互いに重合される裏面には、シリコーンなど
の剥離剤３の層と粘着剤４の層とが夫々所定の幅をもっ
て交互に平行して設けられている。
【００１４】表側シート１及び裏側シート２の裏面に設
けられる前記剥離剤３と粘着剤４とは、夫々のシートの
面積に対して幅が小さく、かつ夫々同じ幅をもった多数
の直線状の条体3a及び条体4aの配列からなり、これらの
剥離剤３の条体3aと粘着剤４の条体4aとが交互に平行し
て配列されるように設けられている。
【００１５】また、表側シート１と裏側シート２とで
は、前記剥離剤３の条体3aと粘着剤４の条体4aの配列が
互いに齟齬した位置に設けられるようになっていて、表
側シート１と裏側シート２とが重合される際には、表側
シート１における剥離剤３の条体3aと裏側シート２にお
ける粘着剤４の条体4aとが対応し、また、表側シート１
の粘着剤４における条体4aと裏側シート２における剥離
剤３の条体3aとが対応するように重合されることによっ
て、表裏両側シート１及び２が一体に貼着されている。
【００１６】表側シート１と裏側シート２がテープ状に
長いものである場合、夫々のテープ状シート１及び２の
長さ方向に対し夫々所定の間隔を置いて切り取り線５及
び６が設けられることにより、夫々の切り取り線５及び
６によって区切られた前記シート１及び２の各表面に夫
々適宜の印刷面７及び８が施される。この場合表側シー
ト１と裏側シート２に設けられる前記切り取り線５及び
６の位置は、表側シート１の切り取り線５が裏側シート
２における印刷面８の裏面中央部分に位置し、同様に裏
側シート２の切り取り線６が表側シート１における印刷
面７の裏面中央部分に位置するように、互いに印刷面７
及び８の半分づつ位相した位置に設けられることによ
り、各印刷面７及び８が長尺な表裏両側シート１及び２
の長さ方向に連続して設けられるようになっている。
【００１７】上記のようにして構成される各印刷面７及
び８は、互いに裏面において重合貼着されるが、その貼
着状態は裏面に交互に配列して設けらた対応する位置の
剥離剤３と粘着剤４とによって重合されるので、夫々の
剥離剤３と粘着剤４との重合状態により互いに他方のシ
ートを適切に保持すると共に、使用に際しては互いに相
手方の印刷面から剥離すれば、夫々の剥離剤３と粘着剤
４とが容易に剥離することとなるので、互いに剥離され
た後は夫々の粘着剤４により商品などの目的物に接着す
ることができる。
【００１８】図１及び図２の実施例では、表側シート１
と裏側シート２とにおける剥離剤３の条体3aと粘着剤４
の条体4aの配列が、該シート１及び２の長さ方向に対し
て交差する向きに設けられているが、これらの剥離剤３
の条体3aと粘着剤４の条体4aは、該シート１及び２の長
さ方向と平行な向きに配列されるようなものであっても
よい。また、これらの条体3aと条体4aの配列は、シート
１及び２の長さ方向に対して交差する向き或いは平行な
向きに限定されることはなく、例えば傾斜状であっても
よい。
【００１９】図３に示す実施例は、前記の実施例のよう
に表示製品としての各印刷面７及び８が、長尺に連続し
た表裏両側シート１及び２に設けられるのではなく、各
印刷面７及び８が所定の大きさの独立した紙片からなる
表裏両側シート１及び２に形成される場合を示してい
る。この実施例では、表側シート１と裏側シート２とに
おける剥離剤３の条体3aと粘着剤４の条体4aの配列方向
は同じであるが、表側シート１に設ける切り取り線５と
裏側シート２に設ける切り取り線６とが互いに直角に交
差するように設けられていて、これらの切り取り線５及
び６によって区切られた表裏両側シート１及び２の表面
に所定の印刷面７及び８が施されている。従ってこの実
施例の表示製品では、表側シート１に設けられる印刷面
７と裏側シート２に設けられる印刷面８とは、裏面にお
ける剥離剤３の条体3aと粘着剤４の条体4aの配列方向
が、縦向きのものと横向きのものとに異なることにな
る。
【００２０】更に、表側シート１と裏側シート２とに交
互に配列される剥離剤３と粘着剤４とは、必ずしも前記
の実施例に示したような直線状に連続した条体に限られ
ることはなく、例えば図５に示すように、適宜の形状か
らなる剥離剤３のブロック3bと粘着剤４のブロック4bと
が、所定の間隔を置いて交互に集合配列されるようなも
のであってもよい。図５では前記のブロック3b及び4bを
正方形の形状として示したが、これらのブロックの形状
としては、円形、多角形その他適宜の形状からなる模様
或いは図形を選択することが可能である。
【００２１】また、前記の各実施例のうち、例えば図１
乃至図４に示す実施例では、表裏両側シート１及び２の
裏面に設ける剥離剤３と粘着剤４とを、交互に平行して
隣接する条体3aと条体4aの配列としたので、表裏両側シ
ート１及び２における裏面の対応した剥離剤３の条体3a
と粘着剤４の条体4aとが重合するように貼着した場合に
は、図２，図４に示すように、表側シート１の粘着剤４
の条体4aと裏側シート２の粘着剤４の条体4aとの境目が
接近している。そのためこの境目における粘着剤４の端
部が互いに若干接触し合うことがあり、図６に示すよう
に表裏両側シート１及び２を剥離した際に、前記の境目
における接触し合った粘着剤４が上下に互いに引き離さ
れることによって、両粘着剤４の分離部に粘着剤４の糸
引き９を生ずることがある。
【００２２】上記のように、表裏両側シート１及び２の
裏面における境目の接近した粘着剤４の端部が互いに若
干接触して、これが上下に引き離されることにより粘着
剤４の糸引き９を生ずるということは、表裏両側シート
１及び２の剥離に際して剥離面に見苦しい糸引き９が露
呈することになるので、これが商品としてのイメージを
悪くすると共に、表裏両側シート１及び２の粘着剤４が
互いに貼着し合って両シート１及び２を剥離するための
力に若干の抵抗を生じ、これが両シートに剥離しにくい
状態を与えることとなるので、製品として剥離作用がス
ムーズに行えないものになるという不都合を生ずる原因
となる。
【００２３】このような表裏両側シート１及び２の剥離
時に生ずる粘着剤４の糸引き９による欠陥を防止するた
めの手段として、図７に示すように、表裏両側シート１
及び２の重合裏面に設けられる各剥離剤３の条体3aと粘
着剤４の条体4aとの境目に、夫々僅かな幅をもった粘着
剤４の介在しない分離線10を設けておくことが好まし
い。このように各剥離剤３の条体3aと粘着剤４の条体4a
との境目に粘着剤４の介在しない分離線10を設けた場合
には、表裏両側シート１及び２の裏面における境目の接
近した粘着剤４の端部が互いに接触することがないの
で、両側シート１及び２が上下に引き離された際に前記
のような粘着剤４の糸引き９を的確に防止することがで
き、表裏両側シート１及び２の剥離作用を円滑に行うこ
とができる。
【００２４】図８は本発明の更に別の態様を示すもので
ある。この実施例に示す表示製品においては、前記図１
の実施例と同様に基材シートがテープ状の紙材からなる
表側シート11と裏側シート12とによって構成されている
が、表裏両側シート11及び12の重合裏面に設けられる剥
離剤13と粘着剤14とは、後述のような前記両側シート11
及び12の表面に設けられる印刷面17及び18の大きさに適
応した広さ、つまり例えば一辺の長さが表裏両側シート
11及び12の幅員とほぼ同じであり、他辺の長さも前記一
辺の長さと同じか、それに近い大きさの面積をもってお
り、これらの剥離剤13と粘着剤14とが表裏両側シート11
及び12の長さ方向に対して交互に配列されるように設け
られている。
【００２５】勿論、この表示製品も前記実施例のものと
同様に、表側シート11と裏側シート12とでは、剥離剤13
と粘着剤14の配列が互いに齟齬した位置に設けられるよ
うになっていて、表側シート11と裏側シート12とが重合
される際には、表側シート11の剥離剤13と裏側シート12
の粘着剤14とが対応し、また、表側シート11の粘着剤14
と裏側シート12の剥離剤13とが対応して重合されること
により、表裏両側シート11及び12とが一体に貼着される
ようになっている。
【００２６】このようにして重合される表裏両側シート
11及び12には、夫々裏面における前記剥離剤13と粘着剤
14との境目部分に該両側シート11及び12の幅方向に沿っ
た切り取り線15及び16が設けられていて、夫々の切り取
り線15及び16によって区切られた夫々のスペースのう
ち、前記各粘着剤14と接する部分における表裏両側シー
ト11及び12の表面部分11ａ及び12ａに夫々適宜の印刷面
17及び18が施されるようになっている。
【００２７】なお、この実施例の場合も、図９に示すよ
うに、表裏両側シート11及び12の重合裏面に設けられる
各剥離剤13と粘着剤14との境目に、夫々僅かな幅をもっ
た粘着剤14の介在しない分離線19を設けて、表裏両側シ
ート11及び12の裏面における粘着剤14の端部が互いに接
触しないようにしておき、該両側シート11及び12が上下
に剥離された際に前記粘着剤４の引き剥しによる糸引き
が生じないようにすることが好ましい。
【００２８】また、前記の実施例においては、表裏両側
シート11及び12の表面に設けられる印刷面17及び18が、
両側シート11及び12の幅方向に沿って切り取り線15及び
16を切り込むことによって設けられるようにしたが、こ
れらの印刷面17及び18は、裏面の粘着剤14と接する部分
の両側シート表面部分11ａ及び12ａに設けられればよい
ので、印刷面17及び18を設けるための切り取り線は直線
状のものに限らず、図１０に示すように、両側シート表
面部分11ａ及び12ａに枠形の切り取り線20及び21を切り
込むことによって設けられるようにしてもよい。
【００２９】図８及び図１０に示した実施例では、夫々
の印刷面17及び18を剥離すると、これらの印刷面17及び
18は、裏面に粘着剤14を有したまま対応する剥離剤13と
接する部分の両側シート表面部分11ｂ及び12ｂから引き
剥がされて、例えばラベルとして商品などの目的物に接
着される。そして、印刷面17及び18と対応した前記の両
側シート表面部分11ｂ及び12ｂは印刷面17及び18に対す
る剥離剤としての役割をはたすこととなる。
【００３０】上記の各実施例においては、基材シートと
しての表裏両側シート１及び２、または表裏両側シート
11及び12が、いずれも表面に印刷を施すことのできる紙
材である場合について述べたが、これらの基材シートは
紙材のみに限定されることはなく、例えば両面が合成樹
脂フィルムの場合、或いは片面が紙で片面が合成樹脂フ
ィルムであるようなものでもよい。また、製品の性質に
よっては印刷面が必ずしも両面になくてもよく、片面だ
けに印刷面が設けられるようなもの、或いは印刷面がラ
ベルのように全面印刷されたものではなく、伝票のよう
な空欄を有するものであって、利用者が自由に筆記でき
るようなものであってもよい。
【００３１】
【発明の効果】本発明に係る粘着シールによる表示製品
は、上記のように、表裏両側シートの互いに重合される
裏面に剥離剤と粘着剤とを交互に配列し、表裏両側シー
トにおける夫々の対応する剥離剤と粘着剤とが互いに重
合されるようにして貼り合わせたので、表裏両側シート
のいずれも表面に印刷を施すことの可能な共通な紙材を
使用することができ、表裏両側シートを有効に活用する
ことができる。
【００３２】また、この製品では、従来のこの種の製品
のように一方のシートを専用剥離紙とする必要がないの
で、基材シートとして全面に剥離剤用シリコーンを塗布
するための短い繊維を締め固めた剥離紙用上質紙を用い
たり、全面に剥離剤用シリコーンを塗布することの無駄
を解消でき、従って低廉な紙材を用いて剥離剤用シリコ
ーンの使用量を半減できることから製造コストの大幅に
低減化を図ることができる。しかも、従来の剥離紙のよ
うに使用後にこれを白紙のまま全て廃棄するという無駄
を解消することができるという大きな利点を有すると共
に、図８及び図１０の実施例に示したような、基材シー
トの一部が剥離紙として残されるような製品において
も、その紙質としては従来の剥離紙に比較して溶解性の
ある紙材を用いることができるので、使用後に残された
シートは古紙回収により再生紙として利用可能であり、
資源の有効利用という面からきわめて効果的である。
【００３３】なお、上記の各実施例はいずれもラベルに
ついて述べたものであるが、本発明の表示製品はラベル
以外にも各種の展示、広告、サイン、ネームプレート、
カード、伝票などの紙、プラスチック製表示製品に広く
適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る粘着シールによる表示製品の一実
施例の構成を示す部分斜視図。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線における断面図。
【図３】本発明の別の実施例を示す斜視図。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線における断面図。
【図５】本発明の更に別の実施例を示す斜視図。
【図６】本発明を実施する場合に考慮されるべき問題点
を例示する部分斜視図。
【図７】図６に示した問題点を解消するための手段を示
す部分断面図。
【図８】図１，図３及び図５とは更に別の実施例の構成
を示す部分斜視図。
【図９】図８のＩＸ−ＩＸ線における断面図。
【図１０】図８の実施例における別の態様を示す部分斜
視図。
【符号の説明】
１ 表側シート ２ 裏側シート ３ 剥離剤 ４ 粘着剤 3a 剥離剤条体 4a 粘着剤条体 3b 剥離剤ブロック 4b 粘着剤ブロック ５ 表側シート切り取り線 ６ 裏側シート切り取り線 ７ 表側シート印刷面 ８ 裏側シート印刷面 ９ 糸引き 10 分離線 11 表側シート 12 裏側シート 13 剥離剤 14 粘着剤 15 表側シート切り取り線 16 裏側シート切り取り線 17 表側シート印刷面 18 裏側シート印刷面 19 分離線 20 表側シート枠形切り取り線 21 裏側シート枠形切り取り線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 中間に剥離剤と粘着剤を介して互いに重
    合される表側と裏側の基材シートからなり、これらの表
    側シートと裏側シートの互いに重合される裏面に、剥離
    剤と粘着剤とがを交互に配列され、かつ、これらの剥離
    剤と粘着剤とが表側シートと裏側シートとでは互いに齟
    齬した位置に配列されるように設け、該表側シートと裏
    側シートとにおける夫々の対応する位置の剥離剤と粘着
    剤とが互いに重合されることにより、表裏両側シートが
    一体に貼着されていることを特徴とする粘着シールによ
    る表示製品。
  2. 【請求項２】 表側と裏側の基材シートが夫々表面に印
    刷を施すことの可能なシートからなっていて、表側シー
    トと裏側シートとの重合裏面に設けられる剥離剤と粘着
    剤とが、複数の直線状の条体の配列からなり、前記夫々
    のシートにおける互いに齟齬した位置に配列された、夫
    々対応する位置の前記直線状条体からなる剥離剤と粘着
    剤とが重合されることにより表裏両側シートが一体に貼
    着されている請求項１に記載の粘着シールによる表示製
    品。
  3. 【請求項３】 表側と裏側の基材シートが夫々表面に印
    刷を施すことの可能なシートからなっていて、表側シー
    トと裏側シートとの重合裏面に設けられる剥離剤と粘着
    剤とが、所定の間隔を置いて配置された複数のブロック
    の配列からなり、前記夫々のシートにおける互いに齟齬
    した位置に配列された、夫々対応する位置の前記ブロッ
    クからなる剥離剤と粘着剤とが重合されることにより表
    裏両側シートが一体に貼着されている請求項１に記載の
    粘着シールによる表示製品。
  4. 【請求項４】 表側と裏側の基材シートが夫々表面に印
    刷を施すことの可能なシートからなっていて、表側シー
    トと裏側シートとの重合裏面に設けられる剥離剤と粘着
    剤とが、前記夫々のシート表面における印刷を施される
    部分の大きさに適応した所定の広さの面からなり、前記
    夫々のシートにおける互いに齟齬した位置に配列され
    た、夫々対応する位置の前記所定の広さの面からなる剥
    離剤と粘着剤とが重合されることにより表裏両側シート
    が一体に貼着されて、該表裏両側シートにおける粘着剤
    と接する部分のシート表面と、剥離剤と接する部分のシ
    ート表面との間に切り取り線を設けて、前記粘着剤と接
    する部分のシート表面に印刷面が設けられている請求項
    １に記載の粘着シールによる表示製品。
  5. 【請求項５】 表側シートと裏側シートとの重合裏面に
    交互に隣接して設けられる剥離剤と粘着剤との境目に僅
    かな幅からなる非粘着性の分離線を有している請求項１
    に記載の粘着シールによる表示製品。
  6. 【請求項６】 互いに重合される表側シートと裏側シー
    トの夫々の表面に印刷面が設けられている請求項１に記
    載の粘着シールによる表示製品。
JP3132236A 1990-11-01 1991-05-09 粘着シールによる表示製品 Pending JPH05117604A (ja)

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