JPH05117317A - オレフイン重合体の製造方法 - Google Patents

オレフイン重合体の製造方法

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JPH05117317A
JPH05117317A JP3282556A JP28255691A JPH05117317A JP H05117317 A JPH05117317 A JP H05117317A JP 3282556 A JP3282556 A JP 3282556A JP 28255691 A JP28255691 A JP 28255691A JP H05117317 A JPH05117317 A JP H05117317A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チタン、マグネシウム、ハロゲン及び電子供
与性化合物をスチレンジビニルベンゼン共重合体に固定
化し、エチレンを2.6g/g固定化成分・hrで7.
8g加え、次いで16.7g/g固定化成分・hrで9
9g加えた。エチレン予備重合量は100g/g固定化
成分、〔η〕は2.1であった。この予備重合体と有機
アルミニウム化合物とからなる触媒を用いて連続式流動
床気相重合設備によりエチレンとブテン−1をランダム
共重合させた。 【効果】 重合槽への付着、フィッシュアイ、微粉が少
くかつ嵩密度が高く、流動性の良好なオレフィン重合体
を製造することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気相重合プロセスにお
いて遷移金属当りの活性が極めて高い固体触媒成分を用
い、フィッシュアイ(加工製品化された重合体の外観を
そこなうゲル)が少なく、嵩密度が高く、微粉の少ない
流動性良好なオレフィン重合体を製造する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィン重合体を製造する場合に使用
する触媒の活性(単位触媒当りの重合量)、特に遷移金
属当りの活性が高いことは、重合後に得られた重合体か
ら触媒残渣を除去する必要がなく、重合体の製造工程を
簡略化し得るので工業的に極めて利用価値が高い。一
方、操業の安定性、操業効率の面から重合槽への付着が
少ないこと、重合体粉末の嵩密度が高く、粒度分布が狭
く、流動性が良好なこと等が望ましい。また、製品の品
質面でフィッシュアイは、加工品の外観、物性を悪化さ
せるためできるだけ少ないことが望ましい。
【0003】近年、マグネシウム化合物とチタン化合物
を含む固体触媒成分がすぐれたオレフィンの高活性重合
触媒となりうることが数多く報告されている(たとえば
特公昭50−30102号公報、特公昭57−2436
1号公報、特開昭61−296007号公報等)。しか
し、これらの高活性チーグラー型触媒を用いて気相中で
オレフィンの重合を行うと、重合時の発熱が大きくて、
生成ポリマーが塊化し重合が困難になる。前記重合時の
塊化を防止する方法としてあらかじめ、エチレンおよび
/またはα−オレフィンを予備重合してから気相中でオ
レフィンを重合する方法が知られている(たとえば、特
開昭48−45284号公報、特開昭59−30806
号公報、特公昭52−45749号公報、特公昭60−
26407号公報、特公昭61−9964号公報、特公
昭64−10532号公報、特表昭61−502061
号公報等)。しかしながらこれらの重合方法では得られ
る重合体粉末の粒子性状が未だ不十分である。
【0004】一方、生成重合体粉末の粒子性状の改良の
為、多孔質無機担体に触媒成分を含浸する方法が開示さ
れている(たとえば、特公昭61−26805号公報、
特開昭56−24409号公報、特開昭58−1792
09号公報等)。しかしながらこれらの方法で流動性良
好な嵩密度の高い重合体粉末かつフィルム成形時フィッ
シュアイの少ないポリマーが得られるとは言い難い。か
かる問題を解決する為に多孔質担体に触媒成分を含浸し
てからエチレンを予備重合する方法が開示されている
(たとえば、特開昭61−87703号公報、特開昭6
4−16804号公報、特開平1−261404号公
報、特開平3−72509号公報等)。しかし、未だ粒
子性状、フィッシュアイの点で十分満足できるレベルで
はない。また、α−オレフィンを予備重合する方法(た
とえば特公昭63−46084号公報、特開昭59−1
84207号公報、特開平2−51505号公報等)が
あるが、この場合予備重合槽などへのパウダー付着等の
問題で望ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状において、
本発明は触媒残渣の除去が不必要となるほど遷移金属当
りの触媒活性が十分高く、さらに粒子形状が良好で特定
量のエチレンが予備重合された触媒を使用することによ
る、重合槽への付着、フィッシュアイおよび微粉が少な
く、かつ高い嵩密度を有する流動性良好なオレフィン重
合体を製造する方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 A)少なくともチタン、マグネシウム、ハロゲン及び電
子供与性化合物からなる触媒成分を多孔質ポリマー物質
に固定化させた固体触媒成分であって、(a)予め多孔
質ポリマー物質に固定化された成分(以下固定化成分と
言うことがある)1g当たりエチレンを50〜200g
予備重合し、(b)該予備重合に当たり少なくともエチ
レンの予備重合量が5g/g固定化成分に達するまでは
3g/g固定化成分・hr以下の速度で予備重合を行
い、(c)かつその予備重合体の135℃テトラリン中
で測定した固有粘度〔η〕が0.5dl/g〜2.5d
l/gの範囲である予備重合された固体触媒成分と、 B)有機アルミニウム化合物、とからなる触媒を用いて
気相中でオレフィンを単独重合または共重合するオレフ
ィン重合体の製造方法であり、固体触媒成分が一般式T
i (OR1 a 4-a (R1 は炭素数が1〜20の炭化
水素基、Xはハロゲン原子、aは0<a≦4の数字を表
わす。)で表わされるチタン化合物を、Si−O結合を
有する有機ケイ素化合物および多孔質ポリマーの存在下
に、有機マグネシウム化合物で還元して得られる固体生
成物を、エステル化合物で処理した後、四塩化チタン又
は四塩化チタンと電子供与性化合物との混合物と反応さ
せて得られる三価チタン含有触媒成分であり、かつ、組
成式Mgm Ti (OR) np 〔ED〕q (式中、Rは
炭素数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン、EDは電
子供与性化合物であり、m、n、p、qは1≦m≦5
1、0<n≦5、5≦p≦106、0.2≦q≦2を満
足する数である)で表わされる固体触媒成分を用いた前
記オレフィン重合体の製造方法はその好ましい態様であ
る。
【0007】以下本発明について具体的に説明する。本
発明に使用される触媒成分は、少なくともマグネシウ
ム、チタン、ハロゲン及び電子供与性化合物からなる成
分を多孔質ポリマー物質に必須成分として固定化されて
いる。該触媒成分は他にたとえばアルコキシ基、アリロ
キシ基、アシロキシル基、アルキルアミノ基等の官能基
のような有機成分を含んでいてもよい。また、ホウ素、
アルミニウム、ケイ素、カルシウム、亜鉛等の金属や無
機化合物を含んでいてもよい。本発明者等の検討によれ
ば、粒子性状の良好な共重合体を製造する為には固体触
媒成分の平均粒子径が重要な因子である。即ち、触媒成
分の平均粒子径は、5〜300μm、好ましくは10〜
250μmである。平均粒子径が5μmより小さい場合
には、重合体粒子の付着力が増大し、また流動床型気相
反応器においては、触媒および重合体粒子の飛散等の問
題が発生する。一方、平均粒子径が300μmより大き
い場合には、流動床型気相反応器においては最小流動化
速度が著しく増大するために安定な流動状態を得ること
が困難となり、重合体粒子が塊化する問題が発生する。
【0008】かかる触媒成分をさらに具体的に説明す
る。本発明で使用できる多孔質ポリマー物質としては公
知のものでよい。例えば、ポリスチレン、スチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体、スチレン−N,N’−アルキ
レンジメタクリルアミド共重合体、スチレン−エチレン
グリコールジメタクリル酸メチル共重合体、ポリアクリ
ル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、アクリル酸メチル
−ジビニルベンゼン共重合体、アクリル酸エチル−ジビ
ニルベンゼン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル−ジビニルベンゼン共重合体、ポリエチ
レングリコールジメタクリル酸メチル、ポリアクリロニ
トリル、アクリロニトリル−ジビニルベンゼン共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリビニルピロリジン、ポリビニ
ルピリジン、エチルビニルベンゼン−ジビニルベンゼン
共重合体、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸メチル
共重合体、ポリプロピレン等に代表されるポリスチレン
系、ポリアクリル酸エステル系、ポリメタクリル酸エス
テル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、
ポリオレフィン系の多孔質有機ポリマー等を挙げること
ができる。
【0009】これらの多孔質有機ポリマーのうち、好ま
しくはポリスチレン系、ポリ塩化ビニル系、ポリオレフ
ィン系、ポリアクリロニトリル系の多孔質ポリマービー
ズが用いられ、更に好ましくはスチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体、アクリロニトリル−ジビニルベンゼン共
重合体が用いられ、特に好ましくはスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体を使用することができる。多孔質ポリ
マー物質の細孔半径100〜5,000Åにおける細孔
容量は0.1ml/g以上、好ましくは0.3ml/g
以上であり、かつ該範囲の細孔容量は、細孔半径35〜
75,000Åにおける細孔容量の35%以上、好まし
くは40%以上である。多孔質ポリマー物質の細孔容量
が小さいと、触媒成分を有効に固定化することができな
い。また、多孔質ポリマー物質の細孔容量が0.1ml
/g以上であっても、それが100〜5,000Åの細
孔半径に存在するものでなければ触媒成分を有効に固定
化することができず、有効なオレフィン重合用触媒とは
ならない。
【0010】多孔質ポリマー物質の平均粒径は5〜30
0μm、好ましくは10〜250μmである。また粒度
分布の幾何標準偏差σgが2.0以下、好ましくは1.
8以下である。平均粒径が、この範囲より小さい場合に
は重合体粒子の付着力が増大し、また流動床型反応器に
おいては触媒及び重合体粒子の飛散等の問題が発生す
る。一方、平均粒径がこの範囲より大きい場合には、流
動床型反応器においては最小流動化速度が著しく増大す
るために安定な流動状態を得ることが困難となり重合体
粒子が塊化する問題が発生する。粒度分布の幾何標準偏
差σgは、粒度分布が対数確率分布式にあてはまると仮
定し、累積重量%が50%にあたる粒径をDgで表わ
し、累積重量%が15.8%にあたる平均粒子径をDp
で表わして、次式に示した両者の比から求める。 σg =Dg /Dp σgが前記範囲より大きい場合には、微粉の重合体粒子
あるいは粒径の大きい重合体粒子が発生するという問題
がある。更に本発明は特に限定された平均粒径及び粒度
分布を有する固体触媒成分を使用することにより、微粉
が少なく成形加工上特に問題のない重合体粒子を提供す
ることを可能にする。
【0011】次に多孔質ポリマー物質に固定化する少な
くともチタン、マグネシウム、ハロゲン及び電子供与性
化合物からなる触媒成分について具体的に説明する。本
発明の触媒成分のチタン/マグネシウムの原子比は0.
02〜1.0、好ましくは0.05〜0.2、ハロゲン
/マグネシウムの原子比は、1.8〜10、好ましくは
2.0〜5.0、電子供与性化合物/チタンのモル比
は、0.1〜5、好ましくは0.2〜2である。かかる
触媒成分を製造する方法としては、例えば特公昭58−
21922号、特開昭59−126402号、特公昭3
5−495号、特開昭46−4393号、特公昭46−
31330号、特開昭47−42283号、特開昭49
−86483号、特公昭57−24361号、特開昭6
1−218606号、特公昭39−12105号、特公
昭43−13050号、特公昭46−34092号、特
公昭46−34098号、特公昭47−41676号、
特公昭55−23561号公報等に開示された方法を挙
げることができる。
【0012】次に、触媒成分を多孔質ポリマー物質に固
定化させる方法としては、粉砕等の機械的方法或いはス
ラリー状態での化学的方法が用いられるが、粒子性状の
点から後者の方法が好ましい。かかる方法の具体例とし
ては、例えば特開昭52−42585号、特開昭54−
148093号、特開昭56−47407号、特開昭5
9−230006号、特開昭61−37803号、特開
昭62−256802号、特開昭63−289004
号、特開平1−115909号、特開平3−72509
号公報等に開示されているシリカゲル等の多孔質物質に
触媒成分を含浸させる方法を応用することができる。こ
れらの方法の例としては、(1) 多孔質ポリマー物質
をグリニャール試薬等の有機マグネシウム化合物で処理
した後TiCl4 等で処理する方法、(2) 多孔質ポ
リマー物質をグリニャール試薬等の有機マグネシウム化
合物で処理した後ハロゲン化剤および/またはアルコー
ル類と反応させ、TiCl4 等のチタン化合物で処理す
る方法、(3) ハロゲン化マグネシウム化合物および
/またはアルコキシマグネシウム化合物をアルコール
類、エーテル類等の各種ドナーで溶解させた後TiCl
4 等と錯化させ、これを多孔質ポリマー物質に含浸させ
る方法、(4) ハロゲン化マグネシウム化合物および
/またはアルコキシマグネシウム化合物をアルコール
類、エーテル類等の各種ドナーで溶解させた後、多孔質
ポリマー物質に含浸させ、更にTiCl4 等のチタン化
合物で処理する方法、(5) 多孔質ポリマー物質の共
存下、アルコキシチタン化合物をグリニャール試薬等の
有機マグネシウム化合物で還元した後、エーテル化合物
と四塩化チタンとの混合物で処理する方法等を挙げるこ
とができる。
【0013】これらの方法のうち好ましくは上記(5)
で例示した方法を用いることができ、さらに好ましくは
Si−O結合を有する有機ケイ素化合物及び多孔質ポリ
マー物質の共存下、アルコキシチタン化合物をグリニャ
ール試薬等の有機マグネシウム化合物で還元して得られ
る固体生成物を、エステル化合物で処理した後エーテル
化合物と四塩化チタンとの混合物で処理する方法を用い
ることができる。多孔質ポリマー物質に固定化させる触
媒成分の量は固体触媒成分中の含有量として1〜70重
量%、好ましくは3〜60重量%、特に好ましくは5〜
55重量%である。多孔質ポリマー物質に固定化させる
触媒成分の量が多過ぎると重合体の粒子性状が悪化し、
逆に少な過ぎると固体触媒成分当りの活性が低下する。
【0014】本発明において使用される触媒成分の合成
に用いられるチタン化合物は一般式Ti (OR1 a
b (R1 は炭素数が1〜20の炭化水素基、Xはハロゲ
ン原子、a及びbは0≦a≦4、0≦b≦4で且つa+
b=8または4で表わされる数字である。)で表わされ
る。具体的には三塩化チタン、エトキシチタンジクロラ
イド、ブトキシチタンジクロライド、四塩化チタン、エ
トキシチタントリクロライド、ブトキシチタントリクロ
ライド、フェノキシチタントリクロライド、ジブトキシ
チタンジクロライド、ジフェノキシチタンジクロライ
ド、トリブトキシチタンクロライド、テトラエトキシチ
タン、テトラブトキシチタン、テトラフェノキシチタン
等が好適に使用できる。
【0015】次にマグネシウム化合物を用いる場合には
次のものが用いられる。マグネシウム−炭素結合やマグ
ネシウム−水素結合を持った還元能を有する化合物とし
ては、例えばジエチルマグネシウム、ジブチルマグネシ
ウム、ジヘキシルマグネシウム、エチルマグネシウムク
ロライド、ブチルマグネシウムクロライド、ヘキシルマ
グネシウムクロライド、ブチルエトキシマグネシウム、
ブチルマグネシウムハイドライド等が好適に用いられ
る。これらマグネシウム化合物は、有機アルミニウム化
合物との錯化合物の形態で用いてもよい。一方、還元能
を持たないマグネシウム化合物としては、マグネシウム
ジクロライド、マグネシウムジブロマイド等のジハロゲ
ン化マグネシウム、メトキシマグネシウムクロライド、
エトキシマグネシウムクロライド、ブトキシマグネシウ
ムクロライド、フェノキシマグネシウムクロライド、ジ
エトキシマグネシウム、ジブトキシマグネシウム、ジフ
ェノキシマグネシウム等のアルコキシマグネシウム化合
物、ラウリル酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム等のマグネシウムのカルボン酸塩等が好適に用いられ
る。
【0016】これら還元能を持たないマグネシウム化合
物は、予め或いは固体触媒の調製時にグリニャール試薬
等の有機マグネシウム化合物から公知の方法で合成した
ものでもよい。また、還元反応試薬として有機アルミニ
ウム化合物を用いる場合には一般式、AlR2 C 3-C
(R2 は炭素数1〜20の炭化水素基、Yはハロゲン原
子、cは1≦c≦3の数字を表わす)で表わされる有機
アルミニウム化合物を用いることができる。具体的に
は、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジメチルアル
ミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジ
−n−プロピルアルミニウムクロリド、トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルア
ルミニウム、エチルジシクロヘキシルアルミニウム、ト
リフェニルアルミニウム、ジエチルアルミニウムハイド
ライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジエ
チルアルミニウムブロミド、ジエチルアルミニウムアイ
オダイドなどをあげる事ができる。
【0017】固体触媒成分中に公知の電子供与性化合物
を添加してもよい。かかる電子供与性化合物としてはア
ルコール、エーテル、エステル等が挙げられる。アルコ
ールとしては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール、2−
エチルヘキサノール、ドデカノール、オクタデシルアル
コール、ベンジルアルコール、フエニルエチルアルコー
ル、クミルアルコール、イソプロピルベンジルアルコー
ルなどの炭素数1ないし18のアルコールが好ましい。
エーテル化合物としては、ジエチルエーテル、ジプロピ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、ジアミルエーテル、ジ−iso−アミルエーテル、
ジネオペンチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジオク
チルエーテル、メチルブチルエーテル、メチル−iso
−アミルエーテル、エチル−iso−ブチルエーテルな
どのジアルキルエーテルが好ましい。
【0018】エステル化合物としては、モノおよび多価
のカルボン酸エステルであり、脂肪族カルボン酸エステ
ル、オレフィンカルボン酸エステル、脂環式カルボン酸
エステル、芳香族カルボン酸エステルが用いられる。具
体例としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸フェニ
ル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸エ
チル、吉草酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸
ブチル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、アニス
酸エチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、マロ
ン酸ジエチル、マロン酸ジブチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ジエチル、イタコ
ン酸ジブチル、フタル酸モノエチル、フタル酸ジメチ
ル、フタル酸メチルエチル、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジプロピル、フタル酸ジイソプロピル、フタル酸ジブ
チル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジヘプチル、フ
タル酸ジオクチル、フタル酸ジフェニル等が好ましい。
【0019】本発明において、上述した固体触媒成分と
組合せて使用する有機アルミニウム化合物は、少なくと
も分子内に1個のAl −炭素結合を有するものである。
代表的なものを一般式で下記に示す。 R3 γAl Y3-γ R4 5 Al −O−Al R6 7 ここで、R3 、R4 、R5 、R6およびR7 は炭素数が
1〜8個の炭化水素基、Yはハロゲン、水素またはアル
コキシ基を表す。γは2≦γ≦3で表わされる数字であ
る。
【0020】有機アルミニウム化合物の具体例として
は、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアル
ミニウム、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソ
ブチルアルミニウムハイドライド等のジアルキルアルミ
ニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムクロライド
等のジアルキルアルミニウムハライド、トリアルキルア
ルミニウムとジアルキルアルミニウムハライドの混合
物、テトラエチルジアルモキサン、テトラブチルジアル
モキサン等のアルキルアルモキサンが例示できる。これ
ら有機アルミニウム化合物のうち、トリアルキルアルミ
ニウム、トリアルキルアルミニウムとジアルキルアルミ
ニウムハライドの混合物、アルキルアルモキサンが好ま
しく、とりわけトリエチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウムとジエチルア
ルミニウムクロリドの混合物およびテトラエチルジアル
モキサンが好ましい。
【0021】有機アルミニウム化合物の使用量は、気相
中でオレフィンを単独重合または共重合する際には固体
触媒成分中のチタン原子1モル当り1〜1000モルの
ごとく広範囲に選ぶことができるが、特に5〜600モ
ルの範囲が好ましい。本発明の少なくともチタン、マグ
ネシウム、ハロゲンおよび電子供与性化合物からなる触
媒成分を多孔質ポリマー物質に固定化した固体触媒成分
を予備重合する方法は、有機アルミニウム化合物及び、
エチレンを接触させて行う。ここで用いられる有機アル
ミニウム化合物としては、オレフィン重合に用いること
のできる先述の有機アルミニウム化合物の中から適宜選
ぶことができる。予備重合体の分子量を制御する為に、
電子供与体や水素などを共存させてもよい。またジエチ
ル亜鉛などの有機金属を連鎖移動剤として用いてもよ
く、またα−オレフィンを少量共存させることもでき
る。
【0022】本発明の固体触媒成分を予備重合する方法
は、スラリー状態で行うのが好ましい。スラリー化する
のに用いる溶媒としては、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素等が挙げられる。スラリー濃度は
0.001〜0.5g固体/ml溶媒、特に0.01〜
0.3g固体/ml溶媒が好ましい。重合槽内の撹拌は
粒子が浮遊する状態で、すなわち撹拌速度は粒子浮遊限
界速度以上で行うのが好ましい。撹拌速度が小さすぎる
と粒子同志の互着の原因となる。予備重合時の有機アル
ミニウム化合物の量は、予備重合時のAl /Ti モル比
が0.1〜100、好ましくは1〜50、特に好ましく
は1〜10の割合で用いる。予備重合量は、多孔質ポリ
マー物質に固定化された成分(固定化成分)1g当り5
0〜200g、特に60〜150gの範囲で行うことが
好ましい。この予備重合量が少なすぎると、気相重合時
の塊化を未然に防ぐことが困難となる。また逆に予備重
合量が多すぎると、予備重合槽が大きくなり経済的に不
利になってくる。予備重合はその予備重合量の少なくと
も5gまでは3g/g固定化成分・hr以下の速度で行
わねばならず、特に0.3〜3.0g/g固定化成分・
hrが好ましい。この初期の予備重合量が少なすぎる
と、気相重合時に嵩密度の高い流動性良好なパウダーが
得られ難い。また初期の予備重合速度が速すぎても、嵩
密度の高い流動性良好なパウダーは得られない。
【0023】上記の如く初期予備重合を行えば、その後
は予備重合速度を速くしてもよい。予備重合速度は、予
備重合時のAl /Ti 比、電子供与体量、予備重合温
度、予備重合槽へのエチレンの供給速度等によって制御
が可能である。一般には予備重合温度及びエチレンの供
給速度で制御するのが好ましい。予備重合の温度は−3
0〜80℃、特に−10〜50℃が好ましい。初期予備
重合においては、特に−10〜30℃が好ましい。エチ
レンの供給速度は、0.1〜100g/g固定化成分・
hr、特に0.3〜30g/g固定化成分・hrが好ま
しく、初期予備重合においては上記のごとく、その予備
重合量の少なくとも5gまでは3g/g固定化成分・h
r以下の速度で、特に0.3〜3.0g/g固定化成分
・hrが好ましい。
【0024】予備重合体の135℃テトラリン中で測定
した固有粘度〔η〕は、0.5〜2.5dl/gの範囲
でなければならない。特に好ましくは1.0〜2.3d
l/gの範囲である。〔η〕が高いとフィルム加工した
時、フィッシュアイの原因となったり、微細ポリマーの
生成原因となる。予備重合体の分子量を制御するには、
水素や有機金属などの連鎖移動剤を投入する方法、予備
重合温度を制御する方法などがあるが、水素を投入する
方法が好ましい。水素の投入は、エチレンの供給前に一
括して投入する方法、エチレンの供給と同時に水素の流
量を制御しながら投入する方法、エチレンの供給速度を
途中で変更する場合には変更直前に水素を追添する方法
等、いづれの方法でもよい。水素の投入量は、その予備
重合時のエチレン分圧に対し0.1〜10倍、特に0.
5〜5倍の水素分圧となるように制御するのが好まし
い。
【0025】本発明は、上記の予備重合した固体触媒成
分及び有機アルミニウム化合物とよりなる触媒系を用い
て気相中でオレフィンを単独重合または共重合を行うオ
レフィン重合体の製造法を提案するものである。さらに
具体的な重合の態様を以下に示す。各触媒成分を重合槽
に供給する方法としては、窒素、アルゴン等の不活性ガ
ス、水素、エチレン、プロピレン等で水分のない状態で
供給する以外は、特に制限すべき条件はない。予備重合
した固体触媒成分、有機アルミニウム化合物は個別に供
給してもよいし、あらかじめ接触させて供給してもよ
い。重合の条件は重合体が溶融する温度以下、好ましく
は20〜105℃、特に好ましくは40〜95℃の温度
範囲、常圧〜40kg/cm3 の圧力の範囲で重合槽内
でモノマーが液化しない条件で実施するのが好ましい。
さらに該共重合では最終製品の溶融流動性を調節する目
的で、水素を分子量調節剤として添加して重合するのが
好ましい。また重合に際して混合ガス中に不活性ガスを
共存させてもよいが、その割合が多すぎると生産性が低
下する。
【0026】次に本発明に適用できるオレフィンは、炭
素数が2以上のものであり、具体例としては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、3−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ペンテ
ン−1などがあげられるが、本発明は上記化合物に限定
されるべき性質のものではない。本発明による重合は、
単独重合でも共重合でもいずれも可能である。共重合に
際しては2種類、又はそれ以上の種類のオレフィンの混
合した状態で接触させることにより、共重合体を得るこ
とができる。また、重合を2段以上にして行うヘテロブ
ロック共重合も容易に行うことができる。本発明を実施
する気相重合反応器としては特に限定されることはな
く、公知の撹拌混合槽型反応器、流動床型反応器、撹拌
機付き流動床型反応器等を使用することができる。
【0027】
【実施例】本発明の方法を以下に実施例をあげて、更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によってのみ
限定されるものではない。実施例における重合体の性質
は下記の方法によって測定した。 (1)密度はJIS K−6760に従って求めた。 (2)メルトインデックスはJIS K−6760に従
い190℃で測定した。 (3)嵩密度はJIS K−6721に従って求めた。 (4)固有粘度〔η〕は135℃、テトラリンにポリマ
ーを溶解し、粘度計により測定した。 (5)重合体粉末の粒度分布測定は、生成した重合体粉
末を目開き0.125〜1.68mmのJIS標準篩を
用いて分級した。次に各篩上に残留するポリマー重量を
計り、全ポリマー重量に対するその比率を求め小粒径側
から累積した。
【0028】実施例1 (A)固体触媒成分の合成 撹拌機を備えた内容積200lのSUS製の槽を窒素で
置換した後、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体(平
均粒径が38μmであり、ポロシメーター測定の結果細
孔半径100〜5,000A間における細孔容量(以下
dVpと略す。)がdVp=1.05ml/gであっ
た。)を80℃で30分間減圧乾燥したもの9.0kg
とトルエン45l、テトラブトキシチタン0.315l
(0.92モル)、テトラエトキシシラン3.6l(1
6モル)を投入し30℃で2時間撹拌した。次にブチル
マグネシウムクロライドのジエチルエーテル溶液(濃度
2.0モル/l)8.1lを槽内の温度を5℃に保ちな
がら1 時間かけて滴下した。滴下終了後5℃で30分
間、更に30℃で30分間撹拌した後、室温で固液分離
し、トルエン72lで3回洗浄を繰り返した後、トルエ
ン37l及びフタル酸ジイソブチル2.5l(9.3モ
ル)を加え、95℃で1時間反応を行った。反応後固液
分離し、トルエン72lで2回洗浄を行った。洗浄終了
後、フラスコにトルエン37l、ブチルエーテル0.1
25l(0.74モル)及び四塩化チタン1.7l(1
5.5モル)を加え、95℃で3時間反応を行った。反
応終了後、95℃で固液分離した後、同温度でトルエン
72lで2回洗浄を行った。さらにヘキサン72lで2
回洗浄を繰返した後、乾燥し茶色の固体触媒成分11.
0kgを得た。固体触媒成分にはチタン原子が0.37
重量%、マグネシウム原子が4.3重量%、フタル酸エ
ステルが1.6重量%含まれていた。
【0029】(B)固体触媒成分の予備重合 内容積210lの撹拌機付オートクレーブを窒素で置換
した後、前記(A)で得られた固体触媒成分1.02k
g、ブタン64.7l、トリエチルアルミニウム0.3
75モルを投入した。次に温度を5℃に設定し、水素を
全圧が3.5kg/cm2 になるまで加え、更にエチレ
ンを多孔質ポリマー物質に固定化された成分1g当り
2.6g/g固定化成分・hrの割合で7.8g加え
た。次いで水素を全圧が6.8kg/cm2 になるまで
加え、更にエチレンを多孔質ポリマー物質に固定化され
た成分1g当り16.7g/g固定化成分・hrの割合
で99g加えた。反応終了後ブタンをフラッシュし、予
備重合触媒19.1kgを得た。この予備重合触媒には
エチレンが100g/g固定化成分予備重合され、その
固有粘度〔η〕は2.1であった。
【0030】(C)重合 上記予備重合触媒を用い連続式流動床気相重合設備を使
用してエチレンとブテン−1のランダム共重合を実施し
た。重合槽を85℃に昇温後、予め減圧乾燥したポリエ
チレンパウダー60kgを分散剤として投入し、次いで
エチレン/ブテン−1/水素のモル比が67/27/6
となるように調整した混合ガスを20kg/cm2 の圧
力下、重合槽内で0.45m/秒の流速となるように循
環させた。又、エチレン/ブテン−1/水素のモル比が
設定値からずれた場合は、追添することによりモル比を
調整した。次いでトリエチルアルミニウム8.2ミリモ
ル/hr、上記予備重合触媒66.5g/hrの流量で
槽内へ投入し、エチレン/ブテン−1の流動床気相共重
合を連続で24時間行った。重合結果を表1に示す。得
られた重合体の粒子性状は良好であり、重合壁への付着
はほとんどなかった。
【0031】(D)フィッシュアイの観察 (C)で得られた重合体を小型インフレーション加工機
により、190℃でフィルム加工し厚さ30μmのフィ
ルムにしてフィッシュアイを観察した。フィルム1m2
当り、直径0.2mm以上のフィッシュアイをカウント
したところ、36個であり、この価は製品規格上問題の
ないものであった。
【0032】比較例1 実施例1(A)で得られた固体触媒成分を用い、予備重
合しないで実施例1(C)と同様な方法で重合を行っ
た。その結果、重合槽の内温が急激に上がり、そのため
に早急に重合を停止した。その時の重合槽には大きなポ
リマーの塊があった。
【0033】比較例2 (A)固体触媒成分の予備重合 内容積210lの撹拌機付オートクレーブを窒素で置換
した後、実施例1(A)で得られた固体触媒成分1.0
kg、ブタン63.2l、トリエチルアルミニウム0.
375モルを投入した。次に温度を5℃に設定し水素を
全圧が3.5kg/cm2 になるまで加え、更にエチレ
ンを多孔質ポリマー物質に固定化された成分1g当り
2.8g/g固定化成分・hrの割合で1.4g加え
た。次いで水素を全圧が7.0kg/cm2 になるまで
加え、更にエチレンを15g/g固定化成分・hrの割
合で110g加えた。反応終了後ブタンをフラッシュ
し、予備重合触媒20.0kgを得、106g/g固定
化成分のエチレンが予備重合された。 (B)重合 上記予備重合触媒を用い、実施例1(C)と同様にエチ
レンとブテン−1のランダム共重合を実施した。重合結
果を第1表に示す。重合体の嵩密度は0.40g/cm
3 であり、実施例1に比べ低かった。
【0034】比較例3 (A)固体触媒成分の合成 撹拌機を備えた内容積200lのSUS製の槽を、窒素
で置換した後、ヘキサン80l、テトラブトキシチタン
1.8l(5.3モル)及びテトラエトキシシラン22
l(99モル)を投入し、均一溶液とし室温で30分間
撹拌を行った。次にブチルマグネシウムクロライドのブ
チルエーテル溶液(濃度2.0モル/l)53lを、槽
内の温度を5℃に保ちながら3.5時間かけて徐々に滴
下した。滴下終了後、室温で更に1時間撹拌した後室温
で固液分離し、トルエン70lで3回洗浄を繰り返し
た。次にトルエン80l及びフタル酸ジイソブチル10
l(37モル)を加え、95℃で1時間反応を行った。
反応後固液分離し、トルエン70lで2回洗浄を行っ
た。洗浄終了後、槽にトルエン80l、ブチルエーテル
1.5l(8.9モル)、フタル酸ジイソブチル0.8
l(3.0モル)及び四塩化チタン30l(273モ
ル)を加え、95℃で3時間反応を行った。反応終了
後、95℃で固液分離した後、同温度でトルエン70l
で2回洗浄を行った。洗浄終了後、さらに槽にトルエン
80l、ブチルエーテル1.5l(11.6モル)、フ
タル酸ジイソブチル0.8l(3.0モル)及び四塩化
チタン15l(136モル)を加え、95℃で1時間反
応を行った。反応終了後、95℃で固液分離した後、同
温度でトルエン70lで2回洗浄を行った。さらにn−
ヘキサン70lで2回洗浄を繰り返した後、乾燥して茶
色の固体触媒成分12.6kgを得た。固体触媒成分に
はチタン原子が2.1重量%、マグネシウム原子が21
重量%、フタル酸エステルが6.3重量%含まれてい
た。
【0035】(B)固体触媒成分の予備重合 上記固体触媒成分0.50kg、トリエチルアルミニウ
ム0.635モルを用いた以外は実施例1(B)と同様
に行い、予備重合体9.4kgを得た。
【0036】(C)重合 上記予備重合体を用い実施例1(C)と同様な方法で重
合を行った。その結果、重合槽の内温が急激に上がりそ
のために早急に重合を停止した。その時の重合槽には大
きなポリマーの塊があった。
【0037】実施例2 (A)固体触媒成分の予備重合 内容積210lの撹拌機付オートクレーブを窒素で置換
した後、実施例1(A)で得られた触媒成分1.0k
g、ブタン63.2l、トリエチルアルミニウム0.3
66モルを投入した。温度を5℃に設定し、水素を全圧
が3.5kg/cm2 になるまで加え、更にエチレンを
多孔質ポリマー物質に固定化された成分1g当り2.9
g/g固定化成分・hrの割合で9.3g加えた。次い
で水素を全圧が7.0kg/cm2 になるまで加え、更
にエチレンを多孔質ポリマー物質に固定化された成分1
g当り13.3g/g固定化成分・hrの割合で46.
6g加えた。反応終了後ブタンをフラッシュし、予備重
合触媒10.0kgを得た。52.3g/g固定化成分
のエチレンが予備重合され、その固有粘度〔η〕は2.
2であった。
【0038】(B)重合 上記予備重合触媒を用い、実施例1(C)と同様にエチ
レンとブテン−1のランダム共重合を実施した。その結
果、触媒活性は、2,840,000g重合体/gチタ
ン原子でこの重合体の密度は0.920、MFRは1.
69g/10分、かさ密度は0.47g/cm3 であ
り、重合体粉末の形状はほぼ球状で粒度分布の狭い流動
性良好なものであった。また125μm以下の微細ポリ
マーは全く生成しなかった。
【0039】実施例3 (A)固体触媒成分の予備重合 内容積210lの撹拌機付オートクレーブを窒素で置換
した後、実施例1(A)で得られた触媒成分1.0k
g、ブタン63.2l、トリエチルアルミニウム0.3
75モルを投入した。温度を5℃に設定し、水素を全圧
が3.5kg/cm2 になるまで加え、さらにエチレン
を2.8g/g固定化成分・hrの割合で58g加え
た。反応終了後、ブタンをフラッシュし、予備重合触媒
10.4kgを得た。50.1g/g固定化成分のエチ
レンが予備重合され、その固有粘度〔η〕は2.3であ
った。
【0040】(B)重合 上記予備重合触媒を用い、実施例1(C)と同様に、エ
チレンとブテン−1のランダム共重合体を実施した。そ
の結果、触媒活性は2,360,000g重合体/gチ
タン原子でこの重合体の密度は0.919、MFRは
1.20g/10分、かさ密度は0.49g/cm3
あり、重合体粉末の形状はほぼ球状で粒度分布の狭い流
動性良好なものであった。また125μm以下の微細ポ
リマーは全く生成しなかった。
【0041】実施例4 (A)固体触媒成分の予備重合 内容積210lの撹拌機付オートクレーブを窒素で置換
した後、実施例1(A)で得られた固体触媒成分1.0
kg、ブタン63.2l、トリエチルアルミニウム0.
366モル投入した。温度を5℃に設定し、水素を全圧
が6.0kg/cm2 になるまで加え、更にエチレンを
2.8g/g固定化成分・hrの割合で42g加えた。
次いで水素を全圧が13.0kg/cm2 になるまで加
え、更にエチレンを15.8g/g固定化成分・hrの
割合で97g加えた。反応終了後、ブタンをフラッシュ
し、予備重合触媒19.1kgを得た。101g/g固
定化成分のエチレンが予備重合され、その固有粘度
〔η〕は1.4であった。
【0042】(B)重合 上記予備重合触媒を用い、実施例1(C)と同様にエチ
レンとブテン−1のランダム共重合を実施した。その結
果、触媒活性は2,080,000g重合体/gチタン
原子でこの重合体の密度は0.921、MFRは1.5
0g/10分、かさ密度は0.49g/cm3 であり、
重合体粉末の形状はほぼ球状で粒度分布の狭い流動性良
好なものであった。また125μm以下の微細ポリマー
は全く生成しなかった。
【0043】実施例5 (A)固体触媒成分の予備重合 内容積210lの撹拌機付オートクレーブを窒素で置換
した後、実施例1(A)で得られた固体触媒成分1.0
kg、ブタン63.2l、トリエチルアルミニウム0.
395モル投入した。温度を5℃に設定し、水素を全圧
が1.5kg/cm2 になるまで加え、更にエチレンを
2.8g/g固定化成分・hrの割合で42g加えた。
次いで水素を全圧が8.5kg/cm2 になるまで加
え、更にエチレンを15.0g/g固定化成分・hrの
割合で90g加えた。反応終了後、ブタンをフラッシュ
し、予備重合触媒17.7kgを得た。93g/g固定
化成分のエチレンが予備重合され、その固有粘度〔η〕
は1.8であった。
【0044】(B)重合 上記予備重合触媒を用い、実施例1(C)と同様にエチ
レンとブテン−1のランダム共重合を実施した。その結
果、触媒活性は2,410,000g重合体/gチタン
原子でこの重合体の密度は0.919、MFRは0.7
2g/10分、かさ密度は0.48g/cm3 であり、
重合体粉末の形状はほぼ球状で粒度分布の狭い流動性良
好なものであった。また125μm以下の微細ポリマー
は全く生成しなかった。
【0045】比較例4 (A)固体触媒成分の予備重合及び重合 実施例2(A)において水素を全く加えないことを除い
ては実施例2と同様の操作で予備重合及び重合を行っ
た。その結果、重合体のかさ密度は0.46g/cm3
であった。 (B)フィッシュアイの観察 (A)で得られた重合体を小型インフレーション加工機
により、190℃でフィルム加工し、厚さ30μmのフ
ィルムにしてフィッシュアイを観察した。フィルム1m
2 当り、直径0.2mm以上のフィッシュアイをカウン
トしたところ200個であり、上記実施例に比べ多かっ
た。
【0046】
【発明の効果】重合時の重合槽への付着、フィッシュア
イ、微粉が少なくかつかさ密度が高く流動性の良好なオ
レフィン重合体を製造することができる。
【0047】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の理解を助けるためのフローチャート図
である。このフローチャート図は本発明の実施態様の代
表例であり、本発明は何らこれに限定されるものではな
い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明において使用されるチタン化合物は
一般式Ti (OR1 a 4-a (R 1 は炭素数が1〜2
0の炭化水素基、Xはハロゲン原子、aは0<a≦4の
数字を表す。)で表わされる。R1 の具体例としては、
メチル、エチル、プロピル、iso −プロピル、ブチル、
iso −ブチル、アミル、iso −アミル、ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル、デシル、ドデシル等のアルキル基、フ
ェニル、クレジル、キシリル、ナフチル等のアリール
基、シクロヘキシル、シクロペンチル等のシクロアルキ
ル基、プロペニル等のアリル基、ベンジル等のアラルキ
ル基等が例示される。これらの化合物のうち炭素数2〜
18のアルキル基および炭素数6〜18のアリール基が好ま
しい。特に炭素数2〜18の直鎖状アルキル基が好まし
い。2種以上の異なるOR1 基を有するチタン化合物を
用いることも可能である。Xで表わされるハロゲン原子
としては、塩素、臭素、ヨウ素が例示できる。特に塩素
が好ましい結果を与える。具体的な化合物としては、
トキシチタニウムトリクロライド、ブトキシチタニウム
トリクロライド、フェノキシチタニウムトリクロライ
ド、ジブトキシチタニウムジクロライド、ジフェノキシ
チタニウムジクロライド、トリブトキシチタニウムクロ
ライド、テトラエトキシチタン、テトラブトキシチタ
ン、テトラフェノキシチタン等が好適に使用できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】本発明は、上記の予備重合した固体触媒成
分及び有機アルミニウム化合物とよりなる触媒系を用い
て気相中でオレフィンを単独重合または共重合を行うオ
レフィン重合体の製造法を提案するものである。オレフ
ィン重合体の密度は、0.900ないし0.970 g/
cm3 程度のものが得られる。特に好ましくは、密度0.
915ないし0.935 g/cm3 のオレフィン重合体の
製造法を提案するものである。さらに具体的な重合の態
様を以下に示す。各触媒成分を重合槽に供給する方法と
しては、窒素、アルゴン等の不活性ガス、水素、エチレ
ン、プロピレン等で水分のない状態で供給する以外は、
特に制限すべき条件はない。予備重合した固体触媒成
分、有機アルミニウム化合物は個別に供給してもよい
し、あらかじめ接触させて供給してもよい。重合の条件
は重合体が溶融する温度以下、好ましくは20〜105
℃、特に好ましくは40〜95℃の温度範囲、常圧〜4
0kg/cm3 の圧力の範囲で重合槽内でモノマーが液
化しない条件で実施するのが好ましい。さらに該共重合
では最終製品の溶融流動性を調節する目的で、水素を分
子量調節剤として添加して重合するのが好ましい。また
重合に際して混合ガス中に不活性ガスを共存させてもよ
いが、その割合が多すぎると生産性が低下する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 英明 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)少なくともチタン、マグネシウム、ハ
    ロゲン及び電子供与性化合物からなる触媒成分を多孔質
    ポリマー物質に固定化させた固体触媒成分であって、 (a)予め多孔質ポリマー物質に固定化された成分(以
    下固定化成分と言う)1g当たりエチレンを50〜20
    0g予備重合し、 (b)該予備重合に当たり少なくともエチレンの予備重
    合量が5g/g固定化成分に達するまでは3g/g固定
    化成分・hr以下の速度で予備重合を行い、 (c)かつその予備重合体の135℃テトラリン中で測
    定した固有粘度〔η〕が0.5dl/g〜2.5dl/
    gの範囲である予備重合された固体触媒成分と、 B)有機アルミニウム化合物、 とからなる触媒を用いて気相中でオレフィンを単独重合
    または共重合するオレフィン重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の固体触媒成分が一般式Ti
    (OR1 a 4-a (R1 は炭素数が1〜20の炭化水
    素基、Xはハロゲン原子、aは0<a≦4の数字を表わ
    す。)で表わされるチタン化合物を、Si−O結合を有
    する有機ケイ素化合物および多孔質ポリマーの存在下
    に、有機マグネシウム化合物で還元して得られる固体生
    成物を、エステル化合物で処理した後、四塩化チタン又
    は四塩化チタンと電子供与性化合物との混合物と反応さ
    せて得られる三価チタン含有触媒成分であり、かつ、組
    成式Mgm Ti (OR) n p 〔ED〕q (式中、Rは
    炭素数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン、EDは電
    子供与性化合物であり、m、n、p、qは1≦m≦5
    1、0<n≦5、5≦p≦106、0.2≦q≦2を満
    足する数である)で表わされる請求項1記載のオレフィ
    ン重合体の製造方法。
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