JPH05117065A - 複合焼結体およびその製造方法 - Google Patents

複合焼結体およびその製造方法

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JPH05117065A
JPH05117065A JP30702491A JP30702491A JPH05117065A JP H05117065 A JPH05117065 A JP H05117065A JP 30702491 A JP30702491 A JP 30702491A JP 30702491 A JP30702491 A JP 30702491A JP H05117065 A JPH05117065 A JP H05117065A
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JP
Japan
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sintered body
alumina
surface layer
sialon
mullite
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Application number
JP30702491A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Takatori
一雅 鷹取
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
    • C04B41/5024Silicates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱衝撃性が良好で、かつ高温強度の高いア
ルミナとサイアロンとが複合した焼結体およびその製造
方法を提供する。 【構成】 アルミナとサイアロンとが複合した焼結体よ
りなる母材と、該母材の表面に形成したムライトを含む
表面層とよりなる複合焼結体。該複合焼結体は、アルミ
ナとサイアロンとが複合した焼結体を酸化させることに
より表面にムライトを含む表面層を形成して製造でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミナとサイアロン
とが複合した焼結体およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アルミナ焼結体は、工業材料として用い
られているが、熱衝撃に弱い欠点がある。それに対し
て、アルミナとサイアロンとが複合した焼結体は、アル
ミナ焼結体よりも耐熱衝撃性に優れており、さらに高温
強度が高いため高温構造用材料として期待されている。
しかしながら、ガスタービンエンジンのロータ等の厳し
い条件で使用する構造用材料では、耐熱衝撃性の向上が
望まれている。
【0003】この耐熱衝撃性の向上のため種々の提案が
なされている。例えば、一般に高温用材料の表面にジル
コニア等の断熱物質を被覆することが行われている(Th
ermal Barrier Coating ;TBC)。しかし、ジルコニ
ア等の断熱物質は熱膨張係数が大きいため、加熱冷却等
熱サイクルが加わると表面層に剥離等が発生するという
問題点がある。また、アルミナ焼結体の表面にムライト
よりなる表面層を形成することも提案されている(日本
セラミックス協会学術論文誌、98、〔10〕、1114〜
1119(1990))。これは、アルミナ上にカオリンを
塗布、焼成してカオリンをムライトに反応変化させ、そ
の後余分なガラスをエッチングで取り除いてムライトよ
りなる表面層を形成するものである。しかし、この提案
はアルミナ焼結体を母材とするものに関するものであ
り、熱衝撃によって表面層と母材との界面にクラックが
発生することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来で
は、高温材料の表面に種々の表面層を形成することが提
案されているが、耐熱衝撃性が向上し、かつ高温強度の
高いものは得られていない。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みな
されたものであり、耐熱衝撃性が向上し、かつ高温強度
の高い、アルミナとサイアロンとの複合焼結体およびそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の複合焼結体(第
1発明とする)は、アルミナとサイアロンとが複合した
焼結体よりなる母材と、該母材の表面に設けられたムラ
イトを含む表面層とよりなることを特徴とするものであ
る。
【0007】また、本発明の複合焼結体の製造方法(第
2発明とする)は、アルミナとサイアロンとが複合した
焼結体を形成する第1工程と、該焼結体を酸化させるこ
とにより表面にムライトを含む表面層を形成する第2工
程とよりなることを特徴とするものである。
【0008】以下、本発明をより具体的にした具体例を
説明する。 (第1発明の具体例)本第1発明は、アルミナ(Al2
3 )とサイアロン(Si、Al、O、Nを必須成分と
する物質)とが複合した焼結体よりなる母材の表面にム
ライト(一般的には3Al2 3 ・2SiO2 )を含む
表面層(ムライト表面層)が形成されているものであ
る。
【0009】母材である焼結体は、アルミナとサイアロ
ンとを構成成分とし、両者の存在割合は限定するもので
はないが、サイアロンが多いと、ムライト表面層との熱
膨張係数の差が小さくなることにより熱応力が小さくな
るので望ましい。なお、サイアロンは、一般式Si6-Z
AlZ Z 8-Z で表されるβサイアロンとするのがよ
い。
【0010】ムライト表面層の厚さは、5μm〜1mm
の範囲内が望ましい。この範囲では、表面層による焼結
体の耐熱衝撃性および高温強度が非常に良好である。た
だし、表面層が気孔を多く含む場合はこの限りではな
い。
【0011】また、母材と表面層との界面は、熱膨張係
数(α)が徐々に変化する状態が、両者の密着性が向上
するため望ましい。なお、表面層のムライトのαは4.5
×10-6-1で、母材のαは8 ×10-6-1以下であり、そ
の差が小さいので、界面に特別な処理を行うことなくα
が徐々に変化する状態となる。このαが徐々に変化する
状態にすることにより、αが表面近傍で小さい傾斜機能
材料的セラミックスとして利用することができる。
【0012】本第1発明の複合焼結体は、耐熱衝撃性お
よび高温強度が優れることより、ガスタービンエンジン
のロータ等の厳しい条件で使用する構造用材料に用いる
ことができる。
【0013】(第2発明の具体例)本第2発明は、アル
ミナとサイアロンとが複合した焼結体を形成し(第1工
程)、該焼結体を酸化することによりムライトを含む表
面層を形成する(第2工程)。
【0014】第1工程において、アルミナとサイアロン
とが複合した焼結体の原料としては、Al2 3 とSi
3 4 とAlN、またはこれらにさらにSiO2 を添加
してβサイアロンを合成する配合割合としたものにAl
2 3 を過剰に添加したものが望ましい。原料は粒子径
の小さいものを使用した方が、緻密な焼結体が得られる
ので望ましい。該原料を窒素雰囲気で焼結するのが望ま
しい。より緻密な焼結体を得るためにはHIPやホット
プレスを用いてもよい。
【0015】第2工程において、焼結体の酸化は、焼結
体を酸化雰囲気中で加熱することにより行う。加熱温度
としては、1200〜1700℃の範囲内がよい。12
00℃未満では、酸化層が形成されにくい。また、17
00℃より高い場合、生成すするムライトが熱分解を始
めるおそれがある。
【0016】第2工程では、焼結体中のサイアロンが酸
化され、ムライトが生成する。例えば、βサイアロンは
一般式Si6-Z AlZ Z 8-Z で表わされ、これが酸
化されるとSiとAlとの複合酸化物であるムライトと
なる。焼結体中にSiが過剰に存在するとSiの酸化物
のガラスまたは結晶が共存するが、アルミナが過剰に存
在するとムライトのみが形成される。そのため、複合焼
結体は、アルミナが過剰となるようにするのがよい。
【0017】
【作用】
(第1発明の作用)本第1発明では、母材のアルミナ−
サイアロンが複合した焼結体はアルミナ焼結体に比べて
熱膨張係数が小さく、ムライトの熱膨張係数に近いた
め、母材と表面層との界面に発生する熱応力が小さくな
り、表面層のはがれが生じにくい。従って、耐熱衝撃性
が向上する。また、ムライトを含む表面層により高温に
おける母材の特性が低下しにくいため、1000℃以上
の高温でも強度低下が小さい。
【0018】(第2発明の作用)本第2発明では、母材
のアルミナ−サイアロンが複合した焼結体を酸化させる
のみで焼結体中のサイアロンが酸化され、ムライトを含
む表面層が形成される。従って、簡便に本第1発明の複
合焼結体を製造することができる。
【0019】
【発明の効果】
(第1発明の効果)本第1発明の複合焼結体は、耐熱衝
撃性が向上し、かつ高温強度も高いものである。
【0020】(第2発明の効果)本第2発明では、本第
1発明の複合焼結体を簡便に製造することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)Si3 4 、Al2 3 、およびAlNを
表1に示すような割合で混合し、常法により成形し、そ
の後窒素雰囲気中で焼結した。得られた焼結体をJIS
規格曲げ試験片に加工し、その後1400℃大気中で1
00時間酸化した。X線回折およびSEM観察によりい
ずれの試料(試料No.1〜3)にもムライトよりなる
表面層の生成が確認された。また、表面層の厚さは80
〜450μmであった。
【0022】また比較のため、高純度易焼結性アルミナ
を母材として上記と同様にして酸化した(試料No.C
1)。しかし、表面層は生成されなかった。
【0023】これら試料を電気炉で加熱し、20℃の水
中に急冷して試料にクラックが発生する温度差ΔTC
測定した。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1より明らかなように、本実施例の焼結
体の方が、比較例よりもΔTC が大きく、耐熱衝撃性に
優れていることが分かる。
【0026】(実施例2)実施例1の試料No.2と同
様な配合割合の原料を用いて実施例1と同様にして焼結
体を形成した。この焼結体を表2に示すように酸化温
度、酸化時間を種々変化させて酸化した。X線回折およ
びSEM観察により試料No.4〜7にはムライトより
なる表面層が生成し、試料No.8にはムライトとアル
ミナとシリカとよりなる表面層が生成していることが確
認された。
【0027】これら試料を実施例1と同様にして耐熱衝
撃性を評価した。その結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2より明らかなように、いずれの焼結体
もΔTC が大きく、耐熱衝撃性に優れており、特に試料
No.4〜7の試料が優れていることが分かる。
【0030】また、アルミナの表面にムライトよりなる
表面層を形成した従来の焼結体は耐熱衝撃性の評価試験
において母材と表面層との界面でクラックが発生すると
報告されているが、本実施例では界面にはクラックは発
生しなかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナとサイアロンとが複合した焼結
    体よりなる母材と、該母材の表面に設けられたムライト
    を含む表面層とよりなることを特徴とする複合焼結体。
  2. 【請求項2】 アルミナとサイアロンとが複合した焼結
    体を形成する第1工程と、該焼結体を酸化させることに
    より表面にムライトを含む表面層を形成する第2工程と
    よりなることを特徴とする複合焼結体の製造方法。
JP30702491A 1991-10-25 1991-10-25 複合焼結体およびその製造方法 Pending JPH05117065A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016140125A1 (ja) * 2015-03-02 2016-09-09 株式会社Ihi 耐環境性被膜

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