JPH0511699B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、多種の動作制御を単一の操作スイツ
チによつて行うことができるフアクシミリ装置に
関する。

従来の技術 従来のフアクシミリ装置は、送信開始指令、受
信開始指令、通信停止指令、アラーム解除指令等
の機能を持つている場合には、この機能毎に操作
スイツチを有していた。第４図ａおよびｂは、こ
のような従来のフアクシミリ装置の操作スイツチ
部の電気回路図および操作スイツチパネルの平面
図である。１はフアクシミリの送信および受信開
始指令スイツチ、２は通信停止指令スイツチ、３
はフアクシミリ通信後の通話を予約する通話予約
指令スイツチ、４は装置全体の制御を行う装置制
御回路、５は回線制御回路である。

このような構成のフアクシミリ装置の動作を手
動受信時の動作を例に説明する。

まず、発呼側が電話機をダイヤルして被呼側を
呼出し、双方の電話機を通話状態に接続する。電
話機での通話時は、フアクシミリ本体は待機状態
となつており、フアクシミリ本体の装置制御回路
４は送信、受信開始指令スイツチ１からの指令信
号を待つ状態となつている。ここで、送信、受信
開始指令スイツチ１の指令信号は、フアクシミリ
本体に送信原稿がセツトされているか否かで意味
が異なる。すなわち、原稿がセツトされていれば
送信開始指令信号として機能し、原稿がセツトさ
れていなければ受信開始指令信号として機能す
る。発呼側と被呼側がともに送信、受信開始指令
スイツチ１を押すと、それぞれ電話機からフアク
シミリ側へ回線を切替えて、それぞれがフアクシ
ミリ送信動作、受信動作に入り、フアクシミリ通
信が開始される。送信側ではフアクシミリ通信が
開始されると装置制御回路４は、通信停止指令ス
イツチ２および通話予約指令スイツチ３からの指
令信号を監視しており、通信停止スイツチ２が押
されて通話停止指令信号が発せられるとそれを検
知して送信動作を中断する。また、フアクシミリ
送信中に、送信側で通話予約指令スイツチ３が押
されたことを装置制御回路４が検出すると、フア
クシミリ通信後、双方ともに電話機をオンフツク
状態にしても、フアクシミリ通信終了手順におい
て通話予約があつたことを受信側へ知らせる。そ
して一定時間電話回線をフアクシミリ側に保持
し、フアクシミリ本体よりオペレータへ呼出し音
で知らせ、双方のオペレータが電話機をオフフツ
クし、もう一度通話予約指令スイツチ３を押すと
通話状態になつていた。

このように、従来のフアクシミリ装置において
は、フアクシミリ制御の機能別にそれぞれのスイ
ツチを有しており、動作制御指令に応じてそれぞ
れ対応するスイツチを操作していた。

発明が解決しようとする問題点 このような多くの操作スイツチを有するフアク
シミリ装置は、一般家庭への普及を考えた場合、
万人が使用できる操作性が得られない。また、事
務用でも机上で電話機並みのスペースで使用でき
るフアクシミリ装置、すなわち非常に小型化され
たフアクシミリ装置を考えた場合、パネル操作部
が占める実装スペース及びコストの全体的な割合
が大きくなるという問題を有していた。

本発明は、このような欠点を解決しようとする
ものであり、単一の操作スイツチによつて各種の
フアクシミリ動作制御を行わせるフアクシミリ装
置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 そして、上記問題点を解決するために本発明の
フアクシミリ装置は、少なくともフアクシミリ通
信の開始と通信障害表示解除とを指示する単一の
操作スイツチと、電話機のオフフツクを検出する
回線制御手段と、この回線制御手段がオフフツク
を検出している時のフアクシミリ通信待機時には
前記操作スイツチを動作モード選択スイツチとす
ると共に前記操作スイツチを押し下げてフアクシ
ミリ通信モードを選択した後フアクシミリ通信に
通信障害が発生して通信障害表示がなされている
時に前記操作スイツチを押し下げると前記操作ス
イツチを通信障害表示解除スイツチとして装置動
作を制御する制御手段とを備えるものである。

作 用 本発明は上述の手段により、単一の操作スイツ
チが装置の動作状態に応じて多機能化するので、
オペレータはその動作状態から他の動作を行わせ
たいときに、唯一のスイツチを押すだけの操作で
済むから、誤つて他のスイツチを押し間違えるこ
ともなく、操作性が高く、万人に広く使用できる
ものである。また、装置自身として見た場合、パ
ネル操作部の実装スペースの削減をはかることが
できるので装置の小型化を実現できる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第１図ａは本発明によるフアクシミリ装
置の一実施例の電気回路図、第１図ｂはその操作
パネル部の平面図である。１１は単一の操作スイ
ツチ、１２は装置制御回路、１３は回線制御回路
である。このような構成のフアクシミリ装置の動
作を第２図のフローチヤートを用いながら説明す
る。まず、フアクシミリ装置は通話状態にあり、
フアクシミリ本体は待機状態となつている。ここ
で、操作スイツチ１１が押されると（図中の１）、
フアクシミリの送受信開始指令として機能し、装
置制御回路１２は回線制御回路１３に電話機から
フアクシミリ本体へ回線を切替える要求信号を出
す。この場合、フアクシミリ本体にあらかじめ送
信原稿がセツトされているか否かで、フアクシミ
リ送信かフアクシミリ受信かが決定される。すな
わち、フアクシミリ本体に送信原稿がセツトされ
ていればフアクシミリ送信開始指令となる。そし
て、この指令信号が発せられると、フアクシミリ
通信手順制御が開始され、この通信手順制御が完
了するまでの間に再び操作スイツチ１１を押す
と、装置制御回路１２は回線制御回路１３に再び
電話機側へ回線を切替えるように指令し、再び通
話状態とさせる（図中の２と４）。通信手順制御
が完了するまでに操作スイツチ１１を押さなけれ
ば、通信手順制御が完了し、フアクシミリ通信が
開始する。１通のフアクシミリ通信の終了前に操
作スイツチ１１が押されると、装置制御回路１２
はフアクシミリ通信停止要求と判断し、フアクシ
ミリ通信を途中で停止させる（図中の３と５）。
フアクシミリ通信の途中で操作スイツチ１１が押
されない場合、フアクシミリ通信が終了し、フア
クシミリ通信終了手順制御が開始され、この手順
が終了すると待機状態に入る。

ここで、フアクシミリ通信開始あるいは終了時
の通信手順制御が正常に完了しなかつた場合は、
フアクシミリ通信アラーム状態に入る。そして、
オペレータがフアクシミリ本体の異常（記録紙が
無くなつた場合、紙づまりの場合等）を確認し、
操作スイツチ１１を押すとアラーム状態は解除さ
れ、待機状態に戻る（図中の６）。

以上の単一の操作スイツチ１１の動作定義とフ
アクシミリ本体の動作過程（状態）とを対応させ
て表にしたものが第３図である。

発明の効果 以上のように、本発明は少なくともフアクシミ
リ通信の開始と通信障害表示解除とを指示する単
一の操作スイツチと、電話機のオフフツクを検出
する回線制御手段と、この回線制御手段がオフフ
ツクを検出している時のフアクシミリ通信待機時
には前記操作スイツチを動作モード選択スイツチ
とすると共に前記操作スイツチを押し下げてフア
クシミリ通信モードを選択した後フアクシミリ通
信に通信障害が発生して通信障害表示がなされて
いる時に前記操作スイツチを押し下げると前記操
作スイツチを通信障害表示解除スイツチとして装
置動作を制御する制御手段とを備えることによつ
て、フアクシミリ通信に通信障害が発生して通信
障害表示がなされている時この表示を解除するた
めには、先にフアクシミリ通信の実行開始のため
に押し下げたものと同一の操作スイツチを再度押
し下げるだけの非常に簡単な操作を実現でき、従
来多機能化に伴つて発生しがちな操作ミスを軽減
することが可能となる。更に、操作パネルの実装
面積を小さく出来、装置形状の小型化をも可能に
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本発明によるフアクシミリ装置の一
実施例の電挨回路図、第１図ｂはその操作パネル
の平面図、第２図は第１図の動作を説明するため
のフローチヤート、第３図は操作スイツチの指令
内容とフアクシミリ本体の動作状態とを対応関係
を示す図、第４図は従来のフアクシミリ装置の電
気回路図である。 １１……単一の操作スイツチ、１２……装置制
御回路、１３……回線制御回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 少なくともフアクシミリ通信の開始と通信障
   害表示解除とを指示する単一の操作スイツチと、
   電話機のオフフツクを検出する回線制御手段と、
   この回線制御手段がオフフツクを検出している時
   のフアクシミリ通信待機時には前記操作スイツチ
   を動作モード選択スイツチとすると共に前記操作
   スイツチを押し下げてフアクシミリ通信モードを
   選択した後フアクシミリ通信に通信障害が発生し
   て通信障害表示がなされている時に前記操作スイ
   ツチを押し下げると前記操作スイツチを通信障害
   表示解除スイツチとして装置動作を制御する制御
   手段とを備えることを特徴とするフアクシミリ装
   置。