JPH05116994A - ハーメチツク被覆光フアイバの製造方法 - Google Patents

ハーメチツク被覆光フアイバの製造方法

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JPH05116994A
JPH05116994A JP3305324A JP30532491A JPH05116994A JP H05116994 A JPH05116994 A JP H05116994A JP 3305324 A JP3305324 A JP 3305324A JP 30532491 A JP30532491 A JP 30532491A JP H05116994 A JPH05116994 A JP H05116994A
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reaction tube
reaction
hermetic
coated optical
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Masahide Kuwabara
正英 桑原
Shinichi Arai
慎一 荒井
Kunio Ogura
邦男 小倉
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スス状反応生成物が光ファイバの外周に付着
することを防止し、高密度のハーメチック被覆を光ファ
イバに安定して被覆するハーメチック被覆光ファイバの
製造方法を提供する。 【構成】 上部に原料ガス導入管9aを、下部に排気管
9bを設けた反応管6内に光ファイバ3aを通しつつ該
反応管6内に原料ガスを供給し、該反応管6内で前記光
ファイバ3aの表面に気相化学反応によりハーメチック
被覆を設けるハーメチック被覆光ファイバ3bの製造方
法において、少なくとも前記反応管6の内壁または排気
管9bを振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの表面に気
相化学反応によりハーメチック被覆を設けるハーメチッ
ク被覆光ファイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】光ファイバの表面に炭素や炭化物(Si
C、TiC)などのハーメチック被覆を設けると、外部
からのH2 OやH2 の侵入を防ぐことができる。これに
より、光ファイバの疲労特性が大幅に改善され、同時に
耐H2 特性が向上することが知られている。図2は、こ
のようなハーメチック被覆光ファイバ製造装置の構造を
示したものである。この装置では、光ファイバ母材1の
先端が加熱炉2内で加熱溶融され、その溶融部分からの
紡糸により光ファイバ3aが得られる。該光ファイバ3
aは、外径測定器4でその外径が測定された後、ハーメ
チック被覆光ファイバ製造炉5の反応管6に通される。
反応管6の外周には必要に応じて図示しないヒーターが
設けられている。該反応管6の上部には原料ガス導入管
9aが設けられ、下部には排気管9bが設けられてい
る。反応管6の長手方向の両端にはシール室11a、1
1bが設けられ、これらにはシールガス導入口12a、
12bよりN2 ガスの如きシールガスが供給され、外気
が侵入しない様に反応管6の両端のシールが行われる様
になっている。紡糸直後でまだ充分な熱を有する光ファ
イバ3aには、反応管6内でその表面にハーメチック被
覆が気相化学反応により設けられる。かくして得られた
ハーメチック被覆光ファイバ3bは、次に被覆ダイ13
に通され、その表面に樹脂が被覆され、光ファイバ心線
3となる。得られた光ファイバ心線3は、樹脂硬化炉1
4に通され、被覆樹脂の硬化が行われた後、巻取機15
で巻き取られる。19a、19bはシール室11a、1
1bを形成するためのステンレス製の固定具、20は排
気管9bに設けられて反応管6内のガス圧を計測するガ
ス圧計である。この場合、反応管6には上部の原料ガス
導入管9aから原料ガスが導入され、反応管6内の反応
ゾーン8の中では、光ファイバ3aが高温であるために
光ファイバ3aの表面において気相化学反応が進む。こ
の反応により光ファイバ3aの表面にはハーメチック被
覆が形成されると同時にススが生じる。ススを含む反応
済ガスは、排気ガスとして下記の排気管9bより外部に
排気される。原料ガスとしては、通常、炭化水素(CH
4 、C2 6 、C2 2 、C3 8 、C4 10など)が
使用され、これの熱分解により炭素が生成されてハーメ
チック被覆となる。この場合のハーメチック被覆は、カ
ーボン被覆である。他方、SiCやTiCのごときハー
メチック被覆を被覆する場合には、前述した炭化水素ガ
スにSiH4 やTiCl4 などを添加した原料ガスを用
いる。反応ゾーン8において高温反応で生成したC、S
iCやTiCなどの一部は、光ファイバ3aの表面に堆
積し、高密度な層であるハーメチック被覆となるが、そ
れ以外は排気管9bより排気される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなハーメチック被覆光ファイバ製造炉5では、反応
ゾーン8で生じたスス状反応生成物が反応管6、或いは
排気管9bの内壁近傍に浮遊し、或いは内壁に付着する
ため、長時間の被覆時においてこのスス状反応物がハー
メチック被覆光ファイバ3bの表面に付着するという問
題があった。この場合には、光ファイバ3a上に生成し
たハーメチック被覆は低密度で剥離し易く、H2 OやH
2 の侵入防止膜としての効果は期待できず、むしろその
上に被覆される樹脂層との密着性を弱め、光ファイバ心
線3の強度の低下を招いていた。また、反応管6や排気
管9b内にススが堆積し、線引きが続行できない場合も
生じた。本発明の目的は、光ファイバの表面にスス状反
応物が付着することを防止でき、しかも長時間製造可能
なハーメチック被覆光ファイバの製造方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決したハーメチック被覆光ファイバの製造方法を提供す
るもので、上部に原料ガス導入管を、下部に排気管を設
けた反応管内に光ファイバを通しつつ該反応管内に原料
ガスを供給し、該反応管内で前記光ファイバの表面に気
相化学反応によりハーメチック被覆を設けるハーメチッ
ク被覆光ファイバの製造方法において、少なくとも前記
反応管の内壁または排気管を振動させることを特徴とす
るものである。
【0005】
【作用】上述のような方法では、反応管の内壁近傍、或
いは排気管内壁近傍を浮遊するスス状反応生成物はそれ
ぞれの内壁に付着するのを妨げられ、また、付着したも
のも振動でふるい落とされるため、ススが大きくなって
光ファイバに付着することを防止することができる。そ
の結果、反応管或いは排気管の詰まりによる線引き作業
の中断、光ファイバの強度低下を防ぐことができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は本発明にかかわるハーメチッ
ク被覆光ファイバの製造方法の一実施例の説明図であ
る。図1において、従来技術の説明に用いた図2と対応
する部分には同一符号を付してある。本実施例のハーメ
チック被覆光ファイバの製造炉5は、反応管6、その外
周に配置された超音波振動子7、シール室11a、11
bを形成するステンレス製の固定具19a、19bから
構成されている。反応管6は、高温に耐え、ガス透過性
が低く、不純物を発生しにくい材質(例えば石英ガラ
ス)で形成されている。反応管6内へは、炭化水素系ガ
スよりなる原料ガスが上部の原料ガス導入管9aから供
給され、該反応管6内の排ガスは下部の排気管9bより
外部に排出されるようになっている。なお、20は排気
管9bに設けられた反応管6内のガス圧を計測するガス
圧計である。このようなハーメチック被覆光ファイバの
製造炉5を用いて、反応管6へ原料ガス導入管9aから
炭化水素系ガスよりなる原料ガスを流し、前述したよう
に光ファイバ3aの表面に気相化学反応によりハーメチ
ック被覆を施し、ハーメチック被覆光ファイバ3bを得
る。この工程において、反応管6全体を超音波振動子7
で振動させながら反応を行った結果、スス状反応生成物
は反応管6内壁にほとんど付着せず、高密度のハーメチ
ック被覆を安定して光ファイバ3aに施すことができ
た。次に、図1について具体的に説明する。反応管6と
しては、石英ガラス製の円筒状管(内径30mmφ、厚
さ1.5mmt、長さ200mm)を用いた。原料ガス
としては、C2 2 (2〔l/min 〕)とHe(2〔l/mi
n 〕)〕との混合ガスを用い、反応管6内のガス圧は1
気圧とした。シール室11a、11bには、シール用不
活性ガスとしてシール用N2 ガスを5〔l/min 〕の流量
で流した。ハーメチック被覆光ファイバ製造炉5から出
たハーメチック被覆光ファイバ3bに被覆ダイ13で紫
外線硬化樹脂を被覆して光ファイバ心線3を得、次いで
樹脂硬化炉14で紫外線硬化樹脂を硬化させた。かくし
て得られた光ファイバ心線3における光ファイバ3aの
外径は125μmφ、樹脂被覆の外径は400μmφ、
長さは6kmであった。次に、比較例として超音波振動
子7を作動させないで、その他の条件は同一にして線引
きを行った。その結果、被覆ダイ13に剥離したスス状
反応生成物(スス状炭素)が析出し、2kmで一度破断
し、改めて線引きしたが、再び2.5kmのところで同
様の原因により破断した。このことから、比較例ではス
ス状反応生成物のため樹脂層との密着性が不十分であっ
たことがわかる。また、両方の光ファイバ心線3につい
て、末端から1kmの部分をサンプリングし、樹脂被覆
を剥がして光ファイバ3aとの接触面をスキャンニング
・エレクトロン・マイクロスコープ(以下、SEM)で
調査し、また、反応管6内壁へ付着したスス状生成物を
目視およびSEMで調査した。その結果、表1に示すよ
うに、本実施例では反応管6の内側および光ファイバ3
aと樹脂被覆の間のいずれについてもスス状反応生成物
の付着は認められず、高密度のハーメチック被覆(炭素
膜)が光ファイバ3aの外周を覆っていた。一方、比較
例では、反応管6の内側のスス状生成物が光ファイバ3
aに著しく付着し、光ファイバ3aと樹脂被覆の密着性
を弱めていた。
【0007】
【表1】
【0008】ここで前記実施例では反応管のみ振動させ
ているが、排気管のみを振動させるのも有効である。こ
のようにすると排気管のつまりが起りにくいので反応管
からの排気がスムーズに行われ、反応管内壁へのススの
付着が防止される。なお、振動子の設置場所は、反応管
や排気管の外周に限らず、ススの付着場所を振動させる
ことができる場所であればどこでもよい。また、振動方
法は、超音波振動子に限らず、他の振動子を用いてもよ
い。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
部に原料ガス導入管を、下部に排気管を設けた反応管内
に光ファイバを通しつつ該反応管内に原料ガスを供給
し、該反応管内で前記光ファイバの表面に気相化学反応
によりハーメチック被覆を設けるハーメチック被覆光フ
ァイバの製造方法において、少なくとも前記反応管の内
壁または排気管を振動させるため、スス状反応生成物が
反応管の内側及び光ファイバの外周に付着することを防
止することができ、高密度のハーメチック被覆を光ファ
イバに安定して被覆することができるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハーメチック被覆光ファイバの製
造方法の一実施例の説明図である。
【図2】従来のハーメチック被覆光ファイバの製造方法
の説明図である。
【符号の説明】
3 光ファイバ心線 3a 光ファイバ 3b ハーメチック被覆光ファイバ 5 ハーメチック被覆光ファイバ製造炉 6 反応管 7 振動子 8 反応ゾーン 9a 原料ガス導入管 9b 排気管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に原料ガス導入管を、下部に排気管
    を設けた反応管内に光ファイバを通しつつ該反応管内に
    原料ガスを供給し、該反応管内で前記光ファイバの表面
    に気相化学反応によりハーメチック被覆を設けるハーメ
    チック被覆光ファイバの製造方法において、少なくとも
    前記反応管の内壁または排気管を振動させることを特徴
    とするハーメチック被覆光ファイバの製造方法。
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