JPH05116662A - スクータ型車両のオイルタンク - Google Patents

スクータ型車両のオイルタンク

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JPH05116662A
JPH05116662A JP3290776A JP29077691A JPH05116662A JP H05116662 A JPH05116662 A JP H05116662A JP 3290776 A JP3290776 A JP 3290776A JP 29077691 A JP29077691 A JP 29077691A JP H05116662 A JPH05116662 A JP H05116662A
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rear frame
helmet
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oil tank
fuel tank
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Koichi Tanaka
耕一 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルタンクを大容量化する。 【構成】 オイルタンク10の本体前部20を後部シー
ト1とヘルメット収容室5の空間31内へ前後方向へ長
く配設し、本体後部21を後部シート1と燃料タンク7
の空間32内へ配設し、中間部を張り出し部11として
ヘルメット収容室5と燃料タンク7の空間29内へ突出
させる。張り出し部11は後部フレーム6を乗り越えて
その上に支持された状態で車体内方へ突出しており、そ
の先端部に注入口12を設け、上方をシートで開閉自在
に覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、後部フレームの周囲
をリヤカバーで囲み、このリヤカバーの上部にシートを
開閉自在に設けるとともに、リヤカバー内へヘルメット
収容室及び燃料タンクとを前後に配設したスクータ型車
両におけるオイルタンクの有利な配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなスクータ型車両の例として、
特開昭62−155185号公報がある。このものに
は、ヘルメット収容室と燃料タンクの間にオイルタンク
を配設し、このオイルタンクを車幅方向へ横断させて左
右の後部フレーム間に支持したものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オイルタン
クの容量をできるだけ大きくしようとすれば、特開昭6
2−155185号のように、ヘルメット収容室と燃料
タンクの間隔を十分に開けて大容量のオイルタンクを収
容する空間を設けるため車体を前後方向に長くするか、
又は高さ方向もしくは車幅方向へ容量を広げることが考
えられる。しかし、車体をコンパクトかつスリムにする
場合にはこのような手段を採用できない。そこで本発明
は、係る問題点を解決するオイルタンクの配設構造を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るスクータ型車両のオイルタンクは、リ
ヤカバー内へヘルメット収容室と燃料タンクを前後に配
設したスクータ型車両において、ヘルメット収容室側方
とリヤカバーとの空間内へ配設された本体部と、この本
体部から車体内方へ後部フレームを乗り越えて突出する
張り出し部とを有し、本体部はフレームに沿って前後方
向へ長く配設されかつヘルメット収容室側方の前後部間
の長さ大半に沿い、張り出し部は後部フレーム上の車体
内方側で支持されてヘルメット収容室と燃料タンクの間
の空間内へ延びるとともに、張り出し部にオイル注入口
を設け、このオイル注入口をシートで覆った。
【0005】
【作用】ヘルメット収容室側方のリヤカバーに囲まれた
空間内へオイルタンクの本体部をフレームに沿って長く
配設すると、デッドスペースの有効利用が可能になり、
かつ十分なオイルタンクの容量を確保可能になる。ま
た、オイルタンクの張り出し部はヘルメット収容室と燃
料タンクの間の空間内へ突出するだけであるからデッド
スペースの有効利用が可能になり、ヘルメット収容室と
燃料タンクの間を特別に開いて車体の前後方向長さを拡
大するような事態を避けることができる。しかも張り出
し部が後部フレームを乗り越えているので、この部分を
後部フレームよりも車体内方側で支持可能になり、オイ
ルタンクをバランスよく支持可能になる。さらに張り出
し部の注入口はフレームより車体の内側でかつ前後をヘ
ルメット収容室と燃料タンクで挟まれるので、外力が加
わっても変形しにくくなる。また注入口をシートで覆う
ので、注入口部分に触れにくくなる。
【0006】
【実施例】図1乃至図7に基づいて一実施例を示す。図
2は本発明の適用されたスクータの左側外観形状を一部
切欠いて示す図であり、後部フレーム1の上部にはシー
ト2が開閉自在に設けられている。シート2には別体の
スカート部3が底板部に取付けられており、その前端部
がヒンジ4によりヘルメット収容室5の前端上部へ取付
けられている。
【0007】後部フレーム1内の前方部分にはヘルメッ
トHを収容可能な大容量のヘルメット収容室5が設けら
れ、その底部両側は後部フレーム6で支持されている。
【0008】後部フレーム6は左右対をなして斜め上り
後方に延び、ヘルメット収容室5の後方でほぼ水平に延
びた部分に燃料タンク7が支持される。後部フレーム6
の後部はリヤクッション8を介して後輪パワーユニット
9と連結されている。後輪パワーユニット9の前端部は
後部フレーム6へ枢支されている。
【0009】図3はシート2を除いた状態で後部フレー
ム1の上部形状を示す図である。後部フレーム1の内側
で後部フレーム6の右側部分に沿う部分にはオイルタン
ク10の本体部が前後方向へ細長く配されている。オイ
ルタンク10の中間部には張り出し部11がヘルメット
収容室5と燃料タンク7の間へ車体中心方向に延出形成
され、その先端部に注入口12が設けられ、キャップ1
2aが取付けられている。キャップ12aの上方はカバ
ー13で開閉自在に覆われている。但し、カバー13は
省略することもできる。
【0010】カバー13はヘルメット収容室5の開口部
壁14と一体に形成された燃料タンク7の上方を覆うタ
ンクカバー部15へ後述するヒンジで取付けられてい
る。
【0011】燃料タンク7の周囲にはフランジ7a(図
1、4、7)が設けられ、そのうち後部はエンドチュー
ブ17上へ支持される。エンドチューブ17は左右の後
部フレーム6の各後端部が連結する部分である。フラン
ジ7aの前部は張り出し部11の下方を通って左右の後
部フレーム6間に架け渡されたクロスパイプ18上へ支
持されている。
【0012】タンクカバー部15のクロスパイプ18上
方部分にはシート2と一体のフック19を通すために開
口部15aが形成されている。フック19はこの開口部
15aを通ってクロスパイプ18側へ支持されている図
示省略したロックへ係脱可能である。なお、フック19
をヘルメット収容室5と燃料タンク7の間でロックする
ようにしたので、従来のようにシート2の後端部でロッ
クする場合と比べ、シート2の後端部をより低くでき
る。
【0013】図1は図3につき後部フレーム1の上部を
破断して内部を見せた図であり、オイルタンク10は本
体前部20がヘルメット収容室5の右側方においてその
前後部間の長さ大半に沿い、かつ本体後部21が燃料タ
ンク7の右側方に沿っている。オイルタンク10は張り
出し部11と共に平面視で略T字状をなす。
【0014】張り出し部11と本体後部21の間には幅
狭部10aが形成され、ここで張り出し部11から一体
に突出する取付部22が後部フレーム6上へ溶接されて
いるステー23へボルト止めされる(図1参照)。な
お、本体前部20及び張り出し部11はその上部が後部
フレーム6の上方に重なり、本体後部21は幅狭部10
aで逆転し、一部が後部フレーム6の下方へ重なる。ま
た。張り出し部11を直接後部フレーム6及びクロスパ
イプ18上へ接触させて支持することもできる。
【0015】図4はオイルタンク10と燃料タンク7を
右側の後部フレーム6と関連付けて車体左側から示した
図であり、本体前部20の底部には一体に下方へ突出す
る取付部24が設けられ、後部フレーム6の立ち上り部
に設けられたステー25でボルト止めされている。
【0016】図5は図4のA−A線に沿う断面である。
この図に明らかなように、張り出し部11は後部フレー
ム6を乗り越え、クロスパイプ18上方に沿って車体中
心方向へ延出し、ヘルメット収容室5の後方かつ燃料タ
ンク7前方でクロスパイプ18の右側上方に形成される
空間29(図1参照)内へ収容され、後部フレーム6上
で支持されている。また、本体下部26は後部フレーム
6の外側方に垂れ下がり、後部フレーム6と後部フレー
ム1の間の空間30へ収容されている。空間29及び3
0は本来デッドスペースになるべき空間部分である。
【0017】注入口12はタンクカバー部15の一部を
下方へ凹ませて形成された凹部27の上方へ突出し、カ
バー13の下方でキャップ12aが取り付けられる。カ
バー13はタンクカバー部15に対してヒンジ28で連
結され、開閉自在である。
【0018】図6は図4のB−B線に沿う断面であり、
本体前部20は後部フレーム1とヘルメット収容室5で
囲まれた空間31内に、後部フレーム6の外側方かつ上
方側に沿って配設されている。空間31は本来デッドス
ペースになるべき空間部分である。
【0019】図7は図4のC−C線に沿う断面であり、
本体後部21は後部フレーム6の下方に沿って後部フレ
ーム1の内側に形成された空間32内へ配設されてい
る。空間32は本来デッドスペースになるべき空間部分
である。
【0020】次に、本実施例の作用を説明する。図1並
びに図4乃至図7に明らかなように、オイルタンク10
の本体部である本体前部20、本体後部21及び本体下
部26は後部フレーム6の側方へ延び、後部フレーム1
の内側に形成される本来デッドスペースとなる空間30
乃至32内に収容される。特に本体前部20はヘルメッ
ト収容室5の右外側に沿って後部からほぼその前端部ま
で延びており、空間31のほぼ全体を利用している。こ
のため、オイルタンク10は従来よりも遥かに大容量を
確保できている。
【0021】同時に燃料タンク7はヘルメット収容室5
の後方で左右の後部フレーム6と17のうち側に配設さ
れ、十分に大きな容量を確保でき、燃料タンク7とオイ
ルタンク10の大容量化を同時に実現できている。その
うえ、車幅方向の寸法を拡大しなくても済む。
【0022】しかも、張り出し部11をヘルメット収容
室5と燃料タンク7の間の本来デッドスペースとなる空
間29を有効に利用して収容しているので、張り出し部
11のためにヘルメット収容室5と燃料タンク7の間隔
を特別に開ける必要がないので、シート3を短くでき
る。そのうえ、注入口12を後部フレーム6より内側へ
入れ、シート2で開閉するようにしたので、不用意にキ
ャップ12aを開閉されるおそれがない。
【0023】さらに、オイルタンク10の本体部は後部
フレーム6に沿うので、後部フレーム6上で支持可能に
なり、オイルタンク10が大容量化しても着脱部品は取
付部22及び24における計2個のボルト(図4参照)
だけで済み、交換作業が簡単かつ迅速である。また、後
部フレーム6より内方の張り出し部11を支持でき、オ
イルタンク10を支持する際のバランスが良好になる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、オイルタンクの本体部をヘル
メット収容室とリヤカバーで囲まれた空間内へ配設し、
かつ注入口を形成した張り出し部をヘルメット収容室と
燃料タンクの間の空間内へ突出させたので、本来デッド
スペースとなる空間を有効に利用して、車幅方向並びに
前後方向の各寸法を拡大することなくオイルタンクを大
容量化できる。同時に燃料タンク及びヘルメット収容室
の容量を犠牲にせず、それぞれも十分な容量を確保でき
る。そのうえ、後部フレームを乗り越えている張り出し
部を後部フレームよりも車体内方側で支持可能になり、
オイルタンクをバランスよく支持できる さらに、注入口はフレームより車体の内側でかつ前後を
ヘルメット収容室と燃料タンクで挟まれるので、外力が
加わっても変形しにくくなる。また注入口をシートで覆
うので、注入口部分がいたずらされにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の平面配置関係をリヤカバー上部を除い
て示す図
【図2】実施例に係るスクータの一部切欠き左側面図
【図3】実施例の要部平面図
【図4】実施例要部の側面配置関係を一部切欠いて示す
【図5】図4のA−A線に沿う断面図
【図6】図4のB−B線に沿う断面図
【図7】図4のC−C線に沿う断面図
【符号の説明】
1 後部フレーム 2 シート 5 ヘルメット収容室 6 後部フレーム 7 燃料タンク 10 オイルタンク 11 張り出し部 12 注入口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪パワーユニットを枢支して前後方向
    へ延びる左右一対の後部フレームと、この後部フレーム
    の周囲を囲むリヤカバーと、リヤカバーの上部を開閉自
    在なシートと、リヤカバー内へ前後に配設されたヘルメ
    ット収容室及び燃料タンクとを備えたスクータ型車両に
    おいて、ヘルメット収容室側方とリヤカバーとの空間内
    へ配設された本体部と、この本体部から車体内方へ後部
    フレームを乗り越えて突出する張り出し部とを有し、本
    体部はフレームに沿って前後方向へ長く配設されかつヘ
    ルメット収容室側方の前後部間の長さ大半に沿い、張り
    出し部は後部フレーム上の車体内方側で支持されてヘル
    メット収容室と燃料タンクの間の空間内へ延びるととも
    に、張り出し部にオイル注入口を設け、このオイル注入
    口をシートで覆ったことを特徴とするスクータ型車両の
    オイルタンク。
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