JPH05115532A - 散薬供給装置 - Google Patents

散薬供給装置

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JPH05115532A
JPH05115532A JP34760191A JP34760191A JPH05115532A JP H05115532 A JPH05115532 A JP H05115532A JP 34760191 A JP34760191 A JP 34760191A JP 34760191 A JP34760191 A JP 34760191A JP H05115532 A JPH05115532 A JP H05115532A
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powdered
medicine
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Shiro Omura
司郎 大村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、複数種類の散薬のなかから任意の
種類の散薬を必要量だけ排出させて、それを所定の供給
口から自動的に供給することを目的とするものである。 【構成】そのため、この発明は、各種類の散薬を収容し
た複数の散薬収容器1、1、…と、これらの散薬収容器
1、1、…に対応して設けられた制御装置2と、供給口
3とを具え、制御装置2が、散薬収容器1、1、…の任
意のものを選択して、その散薬を必要量だけ供給口3に
供給するように構成したものであり、それにより、各散
薬収容器1、1、…に収容された散薬は、薬剤師の手作
業を全く要することなく、制御装置2によって選択され
た任意の種類のものが、必要量だけ排出されて、供給口
3から自動的に供給されるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数種類の散薬のな
かから任意の種類の散薬を、所定の供給口から供給する
ようになった散薬供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院薬局等において取り扱われ
る散薬には、多くの種類があるが、これらの散薬は、各
種類ごとに別々に、装置瓶と呼ばれる保管容器に比較的
大量に収容されたうえ、調剤台の上方に架設された棚に
並べて配置されている。このような装置瓶に収容されて
いる任意の種類の散薬を、医師の処方箋に基づいて患者
に投薬するため調剤する場合、まず、処方箋に指示され
た必要量だけその散薬を、装置瓶から調剤台に取り出さ
なければならない。すなわち、一般には、処方箋に指示
された種類の散薬を、処方箋に指示された1処方分の分
量だけ、装置瓶から調剤台に取り出し、つぎに、これを
1回服用分の分量ずつに分割し、つぎに、1回服用分が
それぞれ1包となるように分包して、このような分包体
を患者に投薬することが行われている。このように、散
薬の調剤作業は、一般に、装置瓶から調剤台への1処方
分の散薬取り出し作業、1処方分から1回服用分への分
割作業、および、1回服用分ことの分包作業に大別され
るが、このうち、分割作業および分包作業については、
従来から、自動化の要求にしたがって、種々の分割装
置、分包装置が開発され、一部実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、棚に上
げられている装置瓶の中から、散薬だけを必要量だけ自
動的に調剤台へ取り出すことは不可能であり、そのため
従来は、散薬の調剤作業のうち、少なくとも、装置瓶か
ら調剤台への散薬取り出し作業については、薬剤師が手
作業で行わなければならず、このことは、ただ単に薬剤
師にとって大きな負担になるというだけでなく、散薬の
調剤作業の自動化を図るうえで決定的な阻害要因であ
り、きわめて重大な問題点であった。
【0004】この発明は上記従来のもののもつ問題点を
解決して、複数種類の散薬のなかから任意の種類の散薬
を必要量だけ排出させて、それを所定の供給口から自動
的に供給することのできる散薬供給装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器
と、これらの散薬収容器に対応して設けられた制御装置
と、供給口とを具え、前記制御装置が、前記散薬収容器
の任意のものを選択して、その散薬を必要量だけ前記供
給口に供給するように構成したものである。
【0006】
【作用】この発明は上記手段を採用したことにより、各
散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く
要することなく、制御装置によって選択された任意の種
類のものが、必要量だけ排出されて、供給口から自動的
に供給されることとなる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明による散薬供給装置の一実施
例をブロック図で示したものであり、この散薬供給装置
は、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器1、1、
…と、これらの散薬収容器1、1、…に対応して設けら
れた制御装置2と、供給口3とを具え、制御装置2が、
散薬収容器1、1、…の任意のものを選択して、その散
薬を必要量だけ供給口3に供給するように構成されてい
る。各散薬収容器1は、任意の種類の散薬を充分大量に
ストックしておける内容積を有するストック部11と、
ストックした散薬を少量ずつ排出させる排出部13と、
排出部13から散薬を連続的に排出させるため、ストッ
ク部11から排出部13へ散薬を供給する供給部12と
から構成されている。一方、制御装置2は、散薬収容器
1、1、…のなかから、散薬を排出させるべき任意の散
薬収容器1を選択する選択部21と、排出させるべき散
薬の必要量を任意に設定する設定部22と、選択部21
によって選択された散薬収容器1の排出動作にともなっ
て、排出部13から排出される散薬を秤量する秤量部2
3と、秤量部23の秤量値と設定部22の設定値とを比
較して、秤量値すなわち散薬の排出量が、設定値すなわ
ち散薬の必要量に達したとき、その散薬収容器1の排出
動作を終了させる制御部24とから構成されている。ま
た、制御装置2には、秤量部23で秤量され終わった必
要量の散薬を、供給口3に向けて給送するための適宜の
給送装置25が設けられている。給送装置25は、たと
えば、電磁フィーダ等の振動フィーダによって構成する
ことができるが、これに限定するものでなく、また、秤
量部23が、秤量終了にともなって、必要量の散薬を供
給口3に向けて送り出すことができるような構成のもの
である場合は、省略することが可能である。図2は散薬
収容器1の一実施例の概略的構成を示したものであり、
ストック部11、供給部12および排出部13は、いず
れも、所要の内容積および形状を有する空所を具え、し
かも、ストック部11の空所と供給部12の空所とは少
なくとも一部で連通しており、また、供給部12の空所
と排出部13の空所とは少なくとも一部で連通している
が、それらの空所の内容積、形状、連通の箇所および形
態等については、種々の設計が可能であるため、具体的
な図示を省略してある。たとえば、一例を挙げると、ス
トック部11の下方に供給部12を配置し、供給部12
のさらに下方に排出部13を配置して、ストック部11
の空所の下端と、供給部12の空所の上端とが連通し、
かつ、供給部12の空所の下端と、排出部13の空所の
上端とが連通するように構成し、それにより、ストック
部11の空所内の散薬が、円滑に落下しさえすれば供給
部12の空所内に入り込み、そこからさらに円滑に落下
しさえすれば、供給部12の空所を通って排出部13の
空所内に入り込むように設計することが可能である。排
出部13の空所内には、適宜の排出部材14が設けら
れ、また、その空所の適宜箇所に形成した排出口には、
適宜のシャッタ15が設けられている。排出部材14
は、たとえば、支軸を中心としてその周囲に螺旋状のつ
ばが張り出して形成されたスクリューによって構成する
ことができ、この場合、空所は円筒形に形成して、この
円筒内にスクリュー状の排出部材14を配置することが
好ましく、また、この円筒の先端に排出口を形成して、
ここにシャッタ15を配置することが好ましい。そし
て、排出部材14には、排出部材14を回転させて、円
筒形空所内の散薬を排出口に向かって移動させるように
なった適宜のモータ16を接続し、また、シャッタ15
には、シャッタ15を開閉させて、それにともなって円
筒形空所の排出口を開閉させるようになった適宜の作動
部材17を接続しておく。そのため、モータ16によっ
て排出部材14を回転させるとともに、作動部材17に
よってシャッタ15を開ければ、排出部13の円筒形空
所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口から排出
され、一方、排出部材14の回転を停止させるととも
に、シャッタ15を閉めれば、排出部13における散薬
の移動および排出が停止するように構成されている。ま
た、供給部12の空所内には、適宜の攪拌部材18が設
けられている。攪拌部材18は、たとえば、支軸を中心
としてその周囲に複数本の腕材が突き出して形成された
スクレーパによって構成することができ、そして、攪拌
部材18には、攪拌部材18を回転させるようになった
適宜のモータ19を接続しておく。そのため、モータ1
9によって攪拌部材18を回転させれば、供給部12の
空所内の散薬が、攪拌されながら、排出部13の円筒形
空所内へ円滑に供給されるとともに、供給部12の空所
内へストック部11から散薬が供給されるように構成さ
れている。また、ストック部11の空所内の散薬は、排
出部13の散薬排出動作およびそれにともなう供給部1
2の散薬供給動作にしたがって、供給部12の空所に向
かって徐々に移動することとなるが、この移動を円滑に
行わせるためには、ストック部11の空所の断面積を、
上流から下流に向けて徐々に大きくするか、あるいは、
少なくとも、上流から下流まで同程度にすることが望ま
しい。しかし、ストック部11の限られた外形寸法でな
るべく大量の散薬をストックする目的や、散薬収容器1
の設置スペースを抑制する目的等の関係で、下流に比べ
て上流側を大きくすることが要求される場合には、供給
部12の攪拌部材18とは別に、ストック部11自体に
も、適宜の攪拌部材20を設けることが必要不可欠であ
る。このような攪拌部材20は、独立した専用のモータ
によって回転させるようにしてもよいが、供給部12の
攪拌部材18用のモータ19を共用して、モータ19に
よって、攪拌部材18とともに攪拌部材20も回転する
ように構成することができる。そして、このような攪拌
部材20の設置は、ストック部11の空所の断面積が、
下流に比べて上流側が大きくなっている場合に限らず、
上流から下流まで同程度である場合も、さらには、上流
から下流に向けて徐々に大きくなっている場合にも、と
もに有効である。
【0008】つぎに、上記のように構成された散薬供給
装置の作用について説明する。まず、各散薬収容器1、
1、…のストック部11内に、それぞれ所定の種類の散
薬を、充分大量に投入してストックしておく。つぎに、
モータ19によって、ストック部11の攪拌部材20お
よび供給部12の攪拌部材18を回転させて、ストック
部11内の散薬を、攪拌させながら供給部12に供給す
るとともに、供給部12内の散薬を、攪拌させながら排
出部13に供給して、排出部13に充填させる。このと
き、必要があれば、モータ16によって排出部材14を
所望の量だけ回転させることによって、排出部13にお
ける散薬の充填を確実に行わせる。もちろん、このよう
な排出部13への散薬の充填作業は、制御装置2の指示
によって行うことができるが、初回のみ有効なものであ
るから、省略しても差し支えない。一方、制御装置2の
選択部21で、散薬収容器1、1、…のなかから、排出
させるべき種類の散薬を収容した任意の散薬収容器1を
選択するとともに、設定部22で、その散薬の排出させ
るべき任意の必要量を設定する。すると、制御部24
が、この選択された散薬収容器1に排出動作を行わせる
こととなり、その散薬収容器1は、制御装置2の指示に
より、モータ16を駆動させて排出部材14を回転させ
るとともに、作動部材17を作動させてシャッタ15を
開ける。すると、散薬の排出動作が開始することとなっ
て、排出部13の円筒形空所内の散薬が、排出口に向か
って徐々に移動して、排出口から連続的に排出される。
このとき、排出部材14の回転によって排出部13から
排出される量にほぼ見合う量の散薬が、攪拌部材18の
回転によって供給部12から排出部13内へ円滑に供給
されるとともに、供給部12から排出部13へ供給され
る量にほぼ見合う量の散薬が、攪拌部材18および攪拌
部材20の回転によってストック部11から供給部12
内へ円滑に移動する結果、排出部13からの散薬の排出
は、途切れなく連続的に行われることとなる。そして、
排出部13から排出される散薬の排出量(すなわち秤量
部23による秤量値)が、排出すべき必要量(すなわち
設定部22による設定値)に達すると、制御装置2の指
示により、モータ16を停止させて排出部材14の回転
を停止させるとともに、作動部材17を作動させてシャ
ッタ15を閉め、同時に、モータ19による攪拌部材1
8および攪拌部材20の回転も停止する。そして、散薬
収容器1の排出部13から排出され、秤量部23で秤量
され終わった必要量(たとえば1回服用分)の散薬は、
給送装置25によって、供給口3に向けて給送され、供
給口3から供給されることとなる。
【0009】図3は散薬収容器1の他の実施例の概略的
構成を示したものであり、この散薬収容器1の場合は、
制御装置2に、図示してないが、散薬の排出量に応じて
排出動作を加減するため、加減すべき前後の排出動作レ
ベル(すなわち単位時間当たり排出量)と、それを行う
べき排出量(すなわち排出動作レベルを切り換えるベき
タイミング)とを指示する適宜の調節部を設けてあり、
散薬収容器1の排出動作期間中、制御部24は、調節部
が指示する排出動作レベルにしたがって、散薬収容器1
の排出動作を行わせるようになっている。排出部13の
空所内には、適宜の排出部材14a、14bが並列に設
けられ、また、その空所の適宜箇所に形成した排出口に
は、適宜のシャッタ15が設けられている。排出部材1
4a、14bは、たとえば、支軸を中心としてその周囲
に螺旋状のつばが張り出して形成されたスクリューによ
って構成することができ、この場合、空所は2つの分離
または接合した円筒形に形成して、この各円筒内にスク
リュー状の排出部材14a、14bをそれぞれ配置する
ことが好ましく、また、この両円筒の先端に排出口を形
成して、ここに共通のシャッタ15を配置することが好
ましい。そして、排出部材14a、14bには、排出部
材14a、14bを回転させて、空所内の散薬を排出口
に向かって移動させるようになった適宜のモータ16
a、16bをそれぞれ接続し、また、シャッタ15に
は、シャッタ15を開閉させて、それにともなって空所
の排出口を開閉させるようになった適宜の作動部材17
を接続しておく。そのため、モータ16a、16bによ
って排出部材14a、14bを回転させるとともに、作
動部材17によってシャッタ15を開ければ、排出部1
3の空所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口か
ら排出され、一方、排出部材14a、14bの回転を停
止させるとともに、シャッタ15を閉めれば、排出部1
3における散薬の移動および排出が停止するように構成
されている。また、排出部材14a、14bによる散薬
の単位時間当たり排出量を、互いに異なるように構成し
ておく。すなわち、排出部材14aによる散薬の単位時
間当たり排出量は、排出部材14bによる散薬の単位時
間当たり排出量よりも多く、反対に、排出部材14bに
よる散薬の単位時間当たり排出量は、排出部材14aに
よる散薬の単位時間当たり排出量よりも少なくしてお
く。このようなことは、たとえば、排出部材14aの直
径を、排出部材14bの直径に比べて大きくするか、ま
たは、排出部材14aのスクリューピッチを、排出部材
14bのスクリューピッチに比べて長くするか、あるい
は、その両者を組み合わせることによって、排出部材1
4a、14bが互いに同速で回転する場合でも達成する
ことができ、さらに、モータ16aによる排出部材14
aの回転速度を、モータ16bによる排出部材14bの
回転速度に比べて速くすることによっても、達成するこ
とができる。そして、このように散薬の単位時間当たり
排出量が互いに異なる排出部材14a、14bは、制御
装置2の制御部24および図示しない調節部と、つぎの
ようにして組み合わされている。すなわち、たとえば、
散薬収容器1の排出動作期間の初期から終期のやや手前
までの間、排出部材14a、14bをともに回転させ
て、それにより、散薬を単位時間当たり比較的大量に排
出させる一方、排出動作期間の終期のやや手前になった
ら、排出部材14bはそのまま回転させるが、排出部材
14aの回転を停止させて、それにより、散薬を単位時
間当たり微量ずつしか排出させないように、モータ16
aの駆動から停止への切り換えタイミングが調節部によ
って指示され、制御部24はこの指示にしたがって、モ
ータ16a、16bを制御するようになっている。この
ようにすることによって、たとえば、散薬収容器1の排
出動作期間中ずつと、排出部材14a、14bをともに
回転させて、散薬を単位時間当たり比較的大量に排出さ
せ、それにより、排出させるべき必要量の散薬が比較的
短時間で排出され終わる反面、大量排出に起因して、排
出動作期間の終期において避けられない大きな分量誤差
が発生する不利を回避することができ、また、たとえ
ば、散薬収容器1の排出動作期間中ずつと、排出部材1
4bだけを回転させて、散薬を単位時間当たり微量ずつ
しか排出させず、それにより、微量排出に起因して、排
出動作期間の終期において実質的に分量誤差が発生しな
い反面、排出させるべき必要量の散薬が排出され終わる
までにかなりの長時間を要する不利を回避することがで
きるように構成されている。このような散薬収容器1を
使用すると、排出させるべき必要量の散薬が、比較的短
時間で、しかも、実質的に分量誤差なく排出されること
となり、したがって、散薬排出の速度と精度との両立
が、無理なく、有効に実現することとなる。
【0010】なお、上記実施例では、図1に示すよう
に、制御装置2に秤量部23を設けて、散薬収容器1か
ら排出される散薬の排出量を、秤量によって制御するよ
うにしたが、これに限定するものでなく、散薬収容器1
から排出される散薬の排出量は、たとえば、排出部材1
4を回転させるモータ16の回転角度ないし駆動時間に
応じて制御できるから、秤量によらない制御方法を採用
することも可能である。また、上記実施例では、排出部
材14を、支軸を中心としてその周囲に螺旋状のつばが
張り出して形成されたスクリューによって構成したが、
これに限定するものでなく、たとえば、コイル状その他
適宜の形状、構造からなる排出部材14を使用すること
が可能である。また、上記実施例では、攪拌部材18
を、支軸を中心としてその周囲に複数本の腕材が突き出
して形成されたスクレーパによって構成したが、これに
限定するものでなく、適宜の形状、構造からなる攪拌部
材18を使用することが可能である。また、上記実施例
では、ストック部11の攪拌部材20用のモータとし
て、供給部12の攪拌部材18用のモータ19を共用し
て、モータ19によって、攪拌部材18とともに攪拌部
材20も回転するように構成したが、これに限定するも
のでなく、たとえば、ストック部11の攪拌部材20用
に専用のモータを独立して設けることもできる。また、
上記実施例では、排出部13の排出部材14用のモータ
16とは別に、供給部12の攪拌部材18用のモータ1
9を設けたが、これに限定するものでなく、たとえば、
モータ16だけを設けて、このモータ16によって、排
出部13の排出部材14を回転させるし、供給部12の
攪拌部材18も回転させるし、さらにはストック部11
の攪拌部材20も回転させるように構成することがで
き、その場合、排出部材14または攪拌部材18、20
のいずれかを選択的に独立して回転させる必要がある場
合は、適宜のクラッチを介して、モータ16と、排出部
材14または攪拌部材18、20とを、分離可能に結合
するように構成すればよい。また、上記実施例では、ス
トック部11とは別に、供給部12を設けたが、これに
限定するものでなく、たとえば、ストック部11が、任
意の種類の散薬を充分大量にストックしておく機能と、
ストックしてある散薬を排出部13へ供給する機能とを
具えている場合には、ストック部11と供給部12とを
区別する必要はない。また、上記実施例では、排出部材
14a、14bに、モータ16a、16bをそれぞれ接
続したが、これに限定するものでなく、たとえば、モー
タ16a、16bのいずれか一方だけを設けて、このモ
ータ16によって、適宜のクラッチを介して、排出部材
14a、14bのいずれか一方または両方を選択的に回
転させるようにすることも可能である。また、上記実施
例では、排出部13の排出口に、共通のシャッタ15を
1つだけ設けたが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、排出部材14a、14bにそれぞれ対応した排出口
を形成して、それぞれ独立したシャッタ15a、15b
を配置することもでき、その場合には、独立した作動部
材17a、17bをそれぞれシャッタ15a、15bに
接続しておけばよい。また、上記実施例では、排出部材
14a、14bによる散薬の単位時間当たり排出量を、
互いに異なるように構成したが、これに限定するもので
なく、たとえば、両者を同一に構成して、いずれか一方
だけを使用するか、または両方を同時に使用するかの区
別によって、散薬の単位時間当たり排出量を全体として
変化させるようにすることもできるし、また、排出部材
の個数は、2つに限らず、3つ以上設けて、それらを選
択的に使用することもできる。また、たとえば、モータ
16aまたは16bの駆動速度を、散薬収容器1の排出
動作期間の途中で切り換えるように構成することもで
き、そのようにすれば、排出部材14aまたは14bの
いずれか一方、すなわち単一の排出部材によっても、散
薬収容器1の排出動作期間の途中で、散薬の単位時間当
たりの排出量を変更することが可能である。さらに、上
記実施例では、制御装置2のはたらきによって、散薬収
容器1から排出させた必要量(たとえば1回服用分)の
散薬を、供給口3から供給するようにしたが、これに限
定するものでなく、たとえば、排出させるべき散薬の必
要量として、1回服用分の分量ではなく、1処方分の分
量を指示して、これを設定部22に設定することもで
き、その場合は、排出された必要量(1処方分)の散薬
を、適宜の分割装置によって1回服用分ずつに分割した
うえ、適宜の分包装置によって、1回服用分がそれぞれ
1包となるように分包することが可能である。そして、
たとえば、排出部材14a、14bのうち、単位時間当
たり大量排出可能な排出部材14aを、1処方分の散薬
を取り出すための排出部材とし、一方、単位時間当たり
微量排出可能な排出部材14bを、1回服用分の散薬を
取り出すための排出部材として、使い分けることもでき
る。したがって、調節部による排出動作の調節方法は、
上記実施例に示したように、散薬収容器1の排出動作期
間の途中で、排出動作レベル(単位時間当たり排出量)
を切り換えるものに限定されず、たとえば、散薬の排出
量が1処方分の場合は、それに応じた排出動作を散薬収
容器1に行わせて、単位時間当たり比較的大量の散薬を
排出させる一方、散薬の排出量が1回服用分(1包分)
の場合は、それに応じた排出動作を散薬収容器1に行わ
せて、単位時間当たり比較的微量の散薬を排出させるよ
うに、処方排出の場合と、1包排出の場合とで、散薬収
容器1の排出動作を切り換えることも可能である。
【0011】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
各散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全
く要することなく、制御装置によって選択された任意の
種類のものが、必要量だけ排出されて、供給口から自動
的に供給することができ、そのため、複数種類の散薬の
なかから、任意の種類の散薬を必要量だけ排出させて、
それを所定の供給口から自動的に供給することができ、
したがって、散薬の調剤作業の自動化を図るうえできわ
めて有益であり、ひいては、散薬の取り出し作業から分
包作業までを自動的に行う自動散薬分包機の実現にとっ
て、欠くことのできない役割を果たすことができる等の
すぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による散薬供給装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1の散薬供給装置の散薬収容器を示す概略的
構成図である。
【図3】散薬収容器の他の実施例を示す概略的構成図で
ある。
【符号の説明】
1:散薬収容器 2:制御装置 3:供給口 11:ストック部 12:供給部 13:排出部 14:排出部材 14a:排出部材 14b:排出部
材 15:シャッタ 16:モータ 16a:モータ 16b:モータ 17:作動部材 18:攪拌部材 19:モータ 20:攪拌部材 21:選択部 22:設定部 23:秤量部 24:制御部 25:給送装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器
    と、これらの散薬収容器に対応して設けられた制御装置
    と、供給口とを具え、前記制御装置が、前記散薬収容器
    の任意のものを選択して、その散薬を必要量だけ前記供
    給口に供給するように構成したことを特徴とする散薬供
    給装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6234564A (ja) * 1985-08-02 1987-02-14 パトリツク ジエイ.バタラツチ 医薬分配装置
JPH02255149A (ja) * 1989-03-29 1990-10-15 Takazono Sangyo Kk ブリスター包装体の取り出し装置
JPH03162204A (ja) * 1989-11-11 1991-07-12 Tokyo Shokai:Kk 薬剤分包機

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