JPH0511516A - 電子写真平版印刷原版 - Google Patents

電子写真平版印刷原版

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JPH0511516A
JPH0511516A JP19062791A JP19062791A JPH0511516A JP H0511516 A JPH0511516 A JP H0511516A JP 19062791 A JP19062791 A JP 19062791A JP 19062791 A JP19062791 A JP 19062791A JP H0511516 A JPH0511516 A JP H0511516A
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JP
Japan
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paper
layer
metal foil
plate
printing
Prior art date
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Application number
JP19062791A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tomimasu
弘 冨増
Koji Igarashi
宏二 五十嵐
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接着剤により金属箔と原紙をラミネートして得
られる金属箔サンドイッチ紙を基材として使用する電子
写真方式平版印刷原版において、低湿度条件で製版した
場合のかぶり、製版時のブリスター、印刷時の湿し水の
浸入による金属箔−紙間の層間剥離などの発生がない電
子写真特性および耐刷性に優れた電子写真方式平版印刷
原版を得ること。 【構成】金属箔と紙をドライラミネート法により接着し
た金属箔サンドイッチ紙を基材とし、15℃、10%R
Hの条件で24時間放置した場合の紙層の含水率がパル
プ重量に対して6〜10%である電子写真平版印刷原
版。 【効果】金属箔と紙をドライラミネート法により接着し
た金属箔サンドイッチ紙を基材に使用し、紙層の含水率
を高くすることにより、低湿度条件においても基材の導
電性の低下が少なく、製版時にかぶりの発生しない電子
写真特性の優れた耐刷性の良好な電子写真平版印刷原版
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷時の版伸びの少ない
優れた耐刷性を有する電子写真平版印刷原版に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真平版印刷原版は、導電
性や耐水性などの特性を有する基材上に、無機あるいは
有機の光導電性物質を含む層を設けることにより構成さ
れており、基材としては紙、金属箔、フィルム、あるい
はそれらの複合体などのシート状物質が用いられるが、
紙を使用する場合には、紙に耐水処理を施し、さらに電
子写真画像を良好にするため導電性物質が添加される。
【0003】ところが、このような処理の施された紙を
基材として平版印刷用原版を作成すると、印刷中の湿し
水の付与により、耐水処理が施してあっても版伸びが避
けられない。このため、印刷中に版にシワが発生した
り、印刷物の見当ずれ、罫線の寸法ぐるいなどのトラブ
ルが発生する。
【0004】紙の代りに、たとえばアルミニウム、亜
鉛、銅などの金属箔を、接着剤により接着した金属箔ラ
ミネート紙を用いれば、ウェット時の伸びや引張強度を
向上することができ、寸法安定性の良好な印刷原版を得
ることができる(たとえば特公昭38−17249号、
同41−2426号、同41−12432号公報な
ど)。
【0005】金属箔ラミネート紙は通常、接着剤により
金属箔の片面のみを紙と接着することにより作成される
が、金属箔の両面に接着剤を塗布し、紙を接着して得ら
れる金属箔サンドイッチ紙を用いても寸法安定性の良好
な印刷原版を得ることができる。
【0006】金属箔と紙の接着剤としては、工業的に広
く行なわれている例をとれば、酢酸ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹
脂などが用いられる。これらは、エマルジョンなどの状
態で水系塗料として、あるいは適切な溶剤をえらんで溶
剤系塗料として、金属箔と紙との層間に塗布されラミネ
ートが行われる。また、カゼイン、ポバール、澱粉、な
ど水溶性樹脂を接着剤とすることも行われる。このほ
か、ラミネートの方法としてポリオレフィン系樹脂(ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢ビ共重合樹
脂、アイオノマーなど)のような加温により溶融する樹
脂を用いたホットメルト法、押出しコーテイング法など
もよく実用されている。
【0007】本発明者らが、金属箔サンドイッチ紙を基
材として、電子写真平版印刷原版を製造し、その実用性
を調べたところ、次の3点が重要であることが判明し
た。
【0008】(1)製版時、トナーの熱定着に際して金
属箔−紙間の接着強度や紙の内部結合強度の不足によ
り、ブリスター(火ぶくれとも称する層間の破壊)が発
生しないこと。
【0009】(2)印刷時、印刷原版の端面から侵入す
る浸し水により、金属箔−紙間の接着強度や紙の内部結
合強度が低下し、金属箔−紙間や紙内の層間剥離が発生
しないこと。
【0010】(3)製版時、特に低湿度条件において、
含水率の低下に伴う導電性の低下によりかぶり(非画像
部にトナーの付着する現象)が発生しないこと。
【0011】金属箔―紙間の接着剤として、アクリル樹
脂エマルジョンと合成ゴム系樹脂、あるいは合成樹脂エ
マルジョンとカゼインを一定比率で混合したものを用い
ると金属箔−紙間の接着強度が向上し、上記(1)、
(2)の点がある程度改良できることが既に報告されて
いる(特開昭58−16892号、同58−17449
号公報)。また、紙に湿強度剤などの薬品を添加し、紙
の内部結合強度を向上させることにより、上記(1)、
(2)の点を改良することも行われている。(3)の点
については、低湿度条件において製版した場合、基材の
含水率が低下して導電性が低くなり、本来ならば、露光
により電荷が消失するはずの非画像部に電荷が残るた
め、かぶりが発生しやすくなることが知られている。こ
のため、裏塗層や中間層に導電性物質を添加し、低湿度
条件における基材の導電性の低下を抑えることにより、
ある程度かぶりを抑えることは可能であるが、完全にか
ぶりを防止できないのが現状であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術では実現できなかった製版時のブリスター、印
刷時の湿し水による金属箔−紙間の層間剥離、低湿度条
件における製版時のかぶりなどが発生しない耐刷性や電
子写真特性の良好な電子写真平版印刷原版を提供するこ
とを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らが、金属箔サ
ンドイッチ紙を基材とする電子写真平版印刷原版の特性
と低湿度条件における製版時のかぶりの関係について検
討した結果、印刷原版の紙層の含水率と低湿度条件下で
製版した場合のかぶりとの間に密接な関係のあることが
明らかになった。すなわち、紙層の含水率が低い場合に
は、低湿度条件で基材の導電性の低下が著しく、製版時
にかぶりが発生するが、紙層の含水率が高い場合には、
紙層がバリア性を有する中間層あるいは裏塗層と金属箔
間に挟まれており、低湿度条件下でも紙層からの水分の
蒸発がほとんどないため、基材の導電性の低下が少な
く、製版時にかぶりの発生しないことが分かった。そこ
で、中間層、裏塗層あるいは光導電層を塗布する際に、
乾燥条件を調節し、紙層の含水率の高い金属箔サンドイ
ッチ紙を基材とする電子写真平版印刷原版を作製する
と、低湿度条件下で製版を行ってもかぶりの発生しない
ことが判明し、本発明に到達したものである。
【0014】本発明において、15℃、10%RHの条
件で24時間放置した際の印刷原版の紙層の含水率は、
パルプ重量に対して6〜10%の範囲であることが好ま
しい。紙層の含水率は電子写真平版印刷原版から、溶剤
により光導電層を除去した後、粘着テープにより中間層
あるいは裏塗層を剥離し、赤外線水分計を用いて測定す
ることができるが、15℃、10%RHの条件で24時
間放置した際の紙層の含水率がパルプ重量に対して6%
よりも低い場合には、低湿度条件において基材の導電性
の低下が著しく、製版時のかぶりが避けられない。ま
た、15℃、10%RHの条件で24時間放置した際の
紙層の含水率がパルプ重量に対して10%よりも高い場
合には、製版時に強熱されると、紙層内からの多量の水
蒸気の発生に耐えきれず、金属箔−紙間でブリスターが
発生しやすくなるほか、光導電層を塗布する前の金属箔
サンドイッチ紙の巻取において、下塗層と裏塗層のブロ
ッキングが発生しやすくなる。
【0015】本発明において、15℃、10%RHの条
件で24時間放置した際の紙層の含水率が、パルプ重量
に対して6〜10%の範囲になるように調節するために
は、中間層、裏塗層あるいは光導電層を塗布する際に、
乾燥条件を調節する必要がある。
【0016】本発明において、金属箔サンドイッチ紙を
作製するために金属箔と接着される紙は、耐刷性を向上
させ、低湿度条件における製版時のかぶりを減少させる
ために、主として水溶性樹脂や合成樹脂エマルジョンな
どの接着剤と導電性物質を含む耐水性塗工層が塗布され
ていることが好ましい。耐水性塗工層に使用される水溶
性樹脂や合成樹脂エマルジョンとしては、澱粉及びその
誘導体、セルロース及びその誘導体、ポリビニルアルコ
ール、スチレンブタジエン系ラテックス、アクリル系樹
脂エマルジョン、酢酸ビニル系樹脂エマルジョンなどが
好ましい。
【0017】また、導電性物質としては、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの無機電解質、
ポリビニルベンジル型4級アンモニウム塩、ポリアクリ
ル酸型4級アンモニウム塩、ポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩などの導電性
樹脂、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシ
エチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テルなどのノニオン界面活性剤、アルキルスルホン酸ナ
トリウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
塩、アルキル硫酸ナトリウム塩、アルキルリン酸ナトリ
ウム塩などのアニオン界面活性剤、アルキル4級アンモ
ニウム塩などのカチオン界面活性剤、アルキルベタイン
型、アルキルイミダゾリン型、アルキルアラニン型など
の両性界面活性剤などを使用できる。
【0018】さらに、耐水性塗工層には水や有機溶剤に
対するバリア性をより向上させるために、必要に応じて
顔料、架橋剤、サイズ剤などを添加しても良い。
【0019】本発明において、耐水性塗工層の塗布量が
あまり少ない場合には、紙の表面を均一に被覆すること
が難しいので、乾燥塗布量は0.5g/m2以上である
ことが好ましい。塗布量の上限は、紙の表面性状あるい
は経済性から自ずと制約される。
【0020】本発明において、耐水性塗工層は、サイズ
プレス装置、ゲートロールコーター、リバースロールコ
ーター、グラビアコーター、ロッドコーター、ダイコー
ター、カーテンコーター、ブレードコーターなどにより
紙の表面に塗布されるが、生産効率を考慮するとオンマ
シン塗工に適したサイズプレス装置やゲートロールコー
ターなどが好ましい。
【0021】本発明において、金属箔と紙の接着性を高
めるために、耐水性塗工層を設けた後に、紙の表面をマ
シンカレンダー、スーパーカレンダー、グロスカレンダ
ー、ソフトニップロールカレンダー、ヤンキードライヤ
ーなどの装置により、平滑化することが望ましい。
【0022】本発明に用いられる金属箔は、電子写真方
式で画像を作成するために必要な導電層および印刷中の
湿し水が紙層に染み込んだ際に、伸びや引張強度の低下
を防ぐ支持層の二つの役割を持つもので、この目的に合
致するように金属が薄膜化されているものであれば、材
質は何であってもよい。たとえば、鉄、銅、錫、アルミ
ニウム、鉛、亜鉛などの単独組成物、あるいはそれらの
合金である。なかでも、紙にラミネートされる材質とし
ては、比重が小さく軽い、延展性が良く、箔への加工が
容易であるなどの理由から、アルミニウムが好まれてい
るが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0023】本発明において、金属箔と紙の接着は、耐
水性や耐熱性が格段に優れている点で、グルーラミネー
ト法よりもドライラミネート法が好ましい。また、一般
にドライラミネート法では、接着の立ち上がりを速くす
るために加温エージングを行うが、この際、金属箔表面
の酸化や有機物の付着などが起こり、基材と画像受理層
との間に中間層を設けた場合、金属箔−中間層の接着性
が低下したり、あるいは金属箔の両面に紙をラミネート
した場合に2回目のラミネートにおいて、金属箔−紙間
の接着性が低下するため、加温エージングが不要な室温
硬化型接着剤を使用することが好ましい。
【0024】接着剤の塗布には、グラビアコーター、ロ
ールコーター、ロッドコーター、ダイコーター、カーテ
ンコーター、ブレードコーターなどが使用可能である
が、塗液粘度や塗布量の点からグラビアコーターやリバ
ースロールコーターが好ましい。
【0025】接着剤を塗布する面は、金属箔あるいは紙
のどちらでもよいが、金属箔が薄い場合には、乾燥時に
接着剤の収縮により金属箔にシワが発生するのを防止す
るために、紙面に接着剤を塗布するのが好ましい。
【0026】接着剤の塗布量が、極端に少ない場合に
は、金属箔−紙間の十分な接着を得ることができない。
特にラミネートされる一方が紙の場合には、ミクロな凹
凸の多い表面を持っているために、少なくとも1g/m
2以上の塗布量が必要である。もし塗布量が、これに満
たない場合には、接着剤による塗布面の被覆が不十分と
なり、金属箔−紙間の接着強度が部分的に低下する。そ
して、製版時に強熱されると、紙層内からの水蒸気の発
生や空気の膨張に耐えきれず金属箔−紙間でブリスター
が発生する。塗布量の上限は、ラミネーターの性能、紙
の表面性状、あるいは経済性から自ずと制約されるが、
実用的には1〜10g/m2の範囲が好ましい。
【0027】本発明において、中間層には通常、合成樹
脂エマルジョンが、必要に応じてクレー、セリサイト、
炭酸カルシウムなどの顔料、澱粉やポリビニルアルコー
ルなどの水溶性樹脂、導電剤、架橋剤などと混合して塗
布される。
【0028】本発明において、画像受理層は電子写真方
式により作像されるものを指しており、光半導体をその
基本成分として含有するものである。通常、酸化亜鉛、
二酸化チタン、硫化カドミウムなどの無機光半導体を絶
縁性接着剤樹脂中に分散したもの、あるいはポリビニル
カルバゾールのような有機光半導体などが用いられる。
【0029】本発明において、裏塗層には通常、合成樹
脂エマルジョンが、必要に応じてクレー、セリサイト、
炭酸カルシウムなどの顔料、澱粉やポリビニルアルコー
ルなどの水溶性樹脂、導電剤、架橋剤などと混合して塗
布される。
【0030】
【作用】本発明において、金属箔サンドイッチ紙を基材
とし、紙層の含水率を高くすると、低湿度条件において
も基材の導電性の低下が少なく、製版時にかぶりの発生
しない電子写真特性の優れた電子写真平版印刷原版が得
られる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。なお、以下に示す部および%はいずれも重量
基準である。
【0032】実施例1 坪量50g/m2の上質紙の両面に、酸化澱粉、スチレ
ン系樹脂サイズ剤および塩化ナトリウムからなる塗液を
乾燥塗布量が1.9g/m2になるようにサイズプレス
装置を用いて塗布、乾燥した後、マシンカレンダーによ
り平滑化処理した。
【0033】次に、厚さ10μmのアルミ箔の片面に下
記組成のドライラミネート用接着剤を乾燥塗工量が3.
0g/m2になるように塗布し、この紙とラミネートし
た。このアルミ箔ラミネート紙を常温で2日間放置して
室温エージングを行った後、もう一方のアルミ箔面に下
記組成のドライラミネート用接着剤を乾燥塗布量が3.
0g/m2になるように塗布し、再びこの原紙とラミネ
ートした。このアルミ箔サンドイッチ紙を常温で2日間
放置して室温エージングを行った。 (ドライラミネート用接着剤組成) ポリエステルポリオール樹脂(BLS−PC21、東洋
モートン製、固形分35%):15部 ポリイソシアネート(CAT-100、東洋モートン製、固形
分50%):1部 酢酸エチル:3部
【0034】そして、このアルミ箔サンドイッチ紙の片
側に下記組成の中間層を乾燥塗布量が15g/m2にな
るように塗布し、150℃で20秒間乾燥した。 (中間層組成) セリサイト含有無機顔料(ジークライトTMC、ジーク
ライト化学製、50%水分散液):100部 カルボキシル変性SBRラテックス(固形分48%):
50部 メラミン樹脂初期縮合物(スミレーツレジン−613、
住友化学製、固形分80%):4部 有機アミン塩系触媒(スミテックスアクセラレーターA
CX−P、住友化学製、固形分35%):0.4部 ポリスチレンスルホン酸アンモニウム(固形分30
%):4部
【0035】また、このアルミ箔サンドイッチ紙の中間
層と反対側に、下記組成の裏塗層を乾燥塗布量が15g
/m2になるように塗布し、150℃で20秒間乾燥し
た。 (裏塗層組成) カオリン(ハイドラスパース、ヒューバー製、50%水
分散液):100部 セリサイト含有無機顔料(ジークライトTMC、ジーク
ライト化学製、50%水分散液):100部 酸化澱粉(25%水溶液):60部 カルボキシル変性SBRラテックス(固形分48%):
150部 ポリスチレンスルホン酸アンモニウム(固形分30
%):6部 メラミン樹脂初期縮合物(スミレーツレジン−613、
住友化学製、固形分80%):4部
【0036】さらに、中間層表面に乾燥塗布量が20g
/m2になるように下記組成の光導電層を塗布し、90
℃で30秒間乾燥して印刷原版を作製した。 (光導電層組成) 電子写真用酸化亜鉛:200部 アクリル系樹脂(50%液):80部 ローズベンガル(2%メタノール溶液):15部 キシレン:250部
【0037】この印刷原版を15℃、10%RHの条件
で24時間放置し、紙層の含水率を測定すると、パルプ
重量に対して8.7%であった。
【0038】この印刷原版を15℃、10%RHの低湿
度条件下において、電子写真製版機ダイヤファックスE
P−31V(三菱製紙製、液体現像用製版機)で製版し
た。
【0039】次に、電子写真オフセットマスター用エッ
チ液ダイヤファックスLOM−OHII(三菱製紙製)で
不感脂化処理し、オフセット印刷機トーコーModel
810(東京航空計器製)で印刷した。
【0040】15℃、10%RHの低湿度条件下におい
て、製版してもかぶりやブリスターの発生はなく、高感
度で鮮明な画像が得られた。エッチ液処理後もカール等
の発生はなく、スムースな操作により印刷機への装着が
可能であり、湿し水を与えての印刷において、1000
0枚以上の印刷を行っても、版伸び、アルミ箔−紙間の
層間剥離、感光層剥離などの発生もなく、本発明により
得られた印刷原版が極めて優れたものであることが確認
された。
【0041】実施例2 坪量50g/m2の上質紙の両面に、カオリン、カルボ
キシル変性SBRラテックス、酸化澱粉およびポリスチ
レンスルホン酸アンモニウムからなる塗液を乾燥塗布量
が4.7g/m2になるようにゲートロールコーターを
用いて塗布、乾燥した後、スーパーカレンダーにより平
滑化処理した。
【0042】次に、厚さ10μmのアルミ箔の片面に、
実施例1のドライラミネート用接着剤を乾燥塗布量が
3.0g/m2になるように塗布してこの紙とラミネー
トした。このアルミ箔ラミネート紙を常温で2日間放置
して室温エージングを行った後、もう一方のアルミ箔面
に実施例1のドライラミネート用接着剤を乾燥塗布量が
3.0g/m2になるように塗布して再びこの紙とラミ
ネートした。このアルミ箔サンドイッチ紙を常温で2日
間放置して室温エージングを行った。
【0043】そして、このアルミ箔サンドイッチ紙の片
側に、実施例1の中間層を乾燥塗布量が15g/m2
なるように塗布し、150℃で40秒間乾燥した。
【0044】また、このアルミ箔サンドイッチ紙の中間
層と反対側に、実施例1の裏塗層を乾燥塗布量が15g
/m2になるように塗布し、150℃で40秒間乾燥し
た。
【0045】さらに、中間層表面に乾燥塗布量が20g
/m2になるように、実施例1の光導電層を塗布し、9
0℃で30秒間乾燥して印刷原版を作製した。
【0046】この印刷原版を15℃、10%RHの条件
で24時間放置し、紙層の含水率を測定すると、パルプ
重量に対して6.4%であった。
【0047】比較例1 実施例1と同様にしてアルミ箔サンドイッチ紙を作製
し、このアルミ箔サンドイッチ紙の片側に、実施例1の
中間層を乾燥塗布量が15g/m2になるように塗布
し、150℃で1分間乾燥した。
【0048】次に、このアルミ箔サンドイッチ紙の中間
層と反対側に、実施例1の裏塗層を乾燥塗布量が15g
/m2になるように塗布し、150℃で1分間乾燥し
た。
【0049】そして、中間層表面に乾燥塗布量が20g
/m2になるように、実施例1の光導電層を塗布し、9
0℃で30秒間乾燥して印刷原版を作製した。
【0050】この印刷原版を15℃、10%RHの条件
で24時間放置し、紙層の含水率を測定すると、パルプ
重量に対して5.2%であった。
【0051】比較例2 実施例2と同様にしてアルミ箔サンドイッチ紙を作製
し、このアルミ箔サンドイッチ紙の片側に、実施例1の
中間層を乾燥塗布量が15g/m2になるように塗布
し、120℃で20秒間乾燥した。
【0052】次に、このアルミ箔サンドイッチ紙の中間
層と反対側に、実施例1の裏塗層を乾燥塗布量が15g
/m2になるように塗布し、120℃で20秒間乾燥し
た。
【0053】そして、中間層表面に乾燥塗布量が20g
/m2になるように、実施例1の光導電層を塗布し、9
0℃で30秒間乾燥して印刷原版を作製した。
【0054】この印刷原版を15℃、10%RHの条件
で24時間放置し、紙層の含水率を測定すると、パルプ
重量に対して10.6%であった。
【0055】比較例3 実施例1におけるドライラミネート用接着剤を下記のグ
ルーラミネート用接着剤に変更し、乾燥塗布量を3.0
g/m2として実施例1と同様に中間層および裏塗層を
塗布、乾燥した。 (グルーラミネート用接着剤組成) アクリル酸エステル樹脂水性エマルジョン(モビニール
987、ヘキスト合成、固形分45%):100部
【0056】そして、中間層表面に乾燥塗布量が20g
/m2になるように、実施例1の光導電層を塗布し、9
0℃で30秒間乾燥して印刷原版を作製した。
【0057】この印刷原版を15℃、10%RHの条件
で24時間放置し、紙層の含水率を測定するとパルプ重
量に対して8.5%であった。
【0058】評価結果は一括して表1に示す。表中のか
ぶりは、前記低湿度条件における製版物を目視により判
定し、製版時のブリスターは、製版機ヒーター部の予熱
状態、あるいはヒーター温度調節目盛によって変化する
ので、ヒーター部は、室温と同じになるまで冷却した状
態、およびヒーター温度調節目盛は、上限と下限のちょ
うど中間の状態において製版を行い判定した。また、中
間層と裏塗層を設けたアルミ箔サンドイッチ紙からなる
基材のブロッキングは、中間層と裏塗層を合わせるよう
にして2枚の基材を重ね、その上から1kgの重りを乗
せて24時間放置した後、これらの基材の剥離性により
判定した。
【0059】
【表1】
【0060】表1の結果より、実施例1〜2について
は、低湿度条件で製版した際のかぶり、製版時のブリス
ター、印刷時の層間剥離、基材のブロッキングなどの発
生がないことが明かである。しかし、比較例1の場合に
は、紙層の含水率が低過ぎたため、低湿度条件で製版し
た際にかぶりが発生した。また、比較例2の場合には、
紙層の含水率が高過ぎたため、製版時のブリスターや基
材のブロッキングが発生した。さらに、比較例3の場合
には、金属箔と紙の接着剤をドライラミネート用接着剤
からグルーラミネート用接着剤に変更したため、製版時
のブリスターや印刷時の層間剥離が発生した。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、低湿度条件において製版した場合のかぶり、
製版時のブリスター、印刷時の湿し水の浸入による金属
箔−紙間の層間剥離などが発生しない優れた電子写真特
性と耐刷性を有する金属箔サンドイッチ紙を基材として
用いた電子写真平版印刷原版用基材が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔の両面に接着剤を塗布して紙を接
    着することにより作成される金属箔サンドイッチ紙を基
    材とし、前記金属箔サンドイッチ紙の片面に、中間層を
    介して光導電性物質を含む光導電層を設け、反対面に裏
    塗層を設けてなる電子写真平版印刷原版において、15
    ℃、10%RHの条件で24時間放置した場合の紙層の
    含水率がパルプ重量に対して6〜10%であることを特
    徴とする電子写真平版印刷原版。
  2. 【請求項2】 前記金属箔サンドイッチ紙が、ドライラ
    ミネート法により金属箔と紙を接着したものであること
    を特徴とする請求項1記載の電子写真平版印刷原版。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996007955A1 (en) * 1994-09-07 1996-03-14 Indigo N.V. Imaging apparatus and photoreceptor therefor
CN108883646A (zh) * 2016-04-07 2018-11-23 株式会社新克 喷墨印刷层合加工线内系统及方法

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