JPH0511472A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0511472A
JPH0511472A JP16295991A JP16295991A JPH0511472A JP H0511472 A JPH0511472 A JP H0511472A JP 16295991 A JP16295991 A JP 16295991A JP 16295991 A JP16295991 A JP 16295991A JP H0511472 A JPH0511472 A JP H0511472A
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JP
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phthalocyanine
crystal
layer
titanyl phthalocyanine
mixed crystal
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Application number
JP16295991A
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English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
眞一 鈴木
Akihiko Itami
明彦 伊丹
Kazumasa Watanabe
一雅 渡邊
Akira Kinoshita
昭 木下
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH0511472A publication Critical patent/JPH0511472A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 可視光から近赤外領域に亘って高感度の分光
感度特性を有し、プリンタ機能と白色光を光源とする複
写機能との両機能を備えた装置に適用でき、かつ繰返し
特性に優れている複写プロセスの高速化に対応できるよ
うな感光体の提供。 【構成】 導電性支持体上に、電荷発生物質及び電荷輸
送物質を含有する感光層を設けてなる電子写真感光体に
おいて、電荷発生物質としてCuKα特性X線(波長1.54
1Å)に対するブラッグ角2θの27.2゜±0.2゜に主たる
明瞭なピークを有するチタニルフタロシアニンとバナジ
ルフタロシアニンの混晶と一般式〔I〕及び/又は〔I
I〕のペリレン化合物を含有させる。 〔ただし、式中、Zは置換、無置換の2価の芳香族基
を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
特に光導電性材料として特定の結晶型を有するチタニル
フタロシアニンとバナジルフタロシアニンの混晶を用
い、プリンタ、複写機等に有効であって、かつ露光手段
として半導体レーザ光及びLED光等を用いて像形成を行
うときにも好適な電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来技術】近年、光導電性材料の研究が盛んに行われ
ており、電子写真感光体をはじめとして太陽電池、イメ
ージセンサなどの光電変換素子として応用されている。
【0003】従来、これらの光導電性材料としては主と
して無機系の材料が用いられ、例えば電子写真感光体に
おいてはセレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光
導電性材料を主成分とする感光層を設けた無機感光体が
広く使用されてきた。
【0004】しかしながら、このような無機感光体は複
写機、プリンタ等の電子写真感光体として要求される光
感度、熱安定性、耐湿性、耐久性等の特性において必ず
しも満足できるものではなかった。例えばセレンは熱や
指紋の汚れ等により結晶化するために電子写真感光体と
しての特性が劣化しやすい。また、硫化カドミウムを用
いた電子写真感光体は耐湿性、耐久性に劣り、また、酸
化亜鉛を用いた電子写真感光体も耐久性に問題がある。
【0005】更に近年、環境問題が解くに重要視されて
いるがセレン、硫化カドミウム等の電子写真感光体は毒
性の点で製造上、取扱上の制約が大きいという欠点を有
している。
【0006】このような無機光導電性材料の欠点を改善
するために種々の有機光導電性材料が注目されるように
なり、電子写真感光体の感光層等に使用することが試み
られるなど近年活発に研究が行われている。例えば特公
昭50-10496号にはポリビニルカルバゾールとトリニトロ
フルオレノンを含有した感光層を有する有機感光体が記
載されている。しかしながらこの感光体は感度及び耐久
性において十分なものではない。そのためキャリア発生
機能とキャリア輸送機能を異なる物質に個別に分担させ
た機能分離型の電子写真感光体が開発された。
【0007】このような電子写真感光体においては、材
料を広い範囲で選択できるので任意の特性を得やすく、
そのため高感度、高耐久の優れた有機感光体が得られる
ことが期待されている。
【0008】このような機能分離型の電子写真感光体の
キャリア発生物質及びキャリア輸送物質として種々の有
機化合物が提案されているが、特にキャリア発生物質は
感光体の基本的な特性を支配する重要な機能を担ってい
る。そのキャリア発生物質としてはこれまでジブロモア
ンスアンスロンに代表される多環キノン化合物、ピリリ
ウム化合物及びピリリウム化合物の共晶錯体、スクエア
リウム化合物、フタロシアニン化合物、アゾ化合物など
の光導電性物質が実用化されてきた。
【0009】更に電子写真感光体により高い感度を与え
るためには高いキャリア発生効率を持つキャリア発生物
質も必要である。この点について近年、フタロシアニン
化合物は優れた光導電材料として注目され、活発に研究
が行われている。
【0010】フタロシアニン化合物は中心金属の種類や
結晶型の違いによりスペクトルや光導電性などの各種物
性が変化することが知られている。例えば、銅フタロシ
アニンにはα、β、γ、ε型の結晶型が存在し、これら
の結晶型が異なることにより電子写真特性に大きな差が
あることが報告されている(澤田学、「染料と薬品」、24
(6)、122(1979))。
【0011】また、近年特にチタニルフタロシアニンが
注目されているが、チタニルフタロシアニンについても
A、B、C、Y型と呼ばれる4つの主な結晶型が報告さ
れている。しかしながら特開昭62-67094号のA型、特開
昭61-239248号記載のB型、特開昭62-256865号記載のC
型チタニルフタロシアニンは帯電性、電子写真感度とも
に未だ不十分な点がある。また最近発表されたY型チタ
ニルフタロシアニン(織田ら、「電子写真学会誌」、29
(3)、250、1990))は高感度であるが帯電性に関して
はまだ不十分な点もあり、帯電性が良好でかつ高感度な
キャリア発生物質の開発が望まれている。
【0012】また、バナジルフタロシアニンについても
数多くの報告が有るが感光体としては例えば特開平1-21
7074号に記載されてあるチタニルフタロシアニンのB型
結晶に相当する結晶型や特開平1-204968号に記載のA型
に相当する結晶型を含んだ感光体が開示されている。し
かしこれらの結晶型では十分な感度は得られない。更に
特開平1-268763号にはチタニルフタロシアニンの特開昭
62-67094号の比較例に記載されてある結晶型と類似のブ
ラッグ角2θの27.2゜にピークを有する結晶型が記載さ
れているが、この結晶型も感度の点で不十分である。こ
れはバナジルフタロシアニンもチタニルフタロシアニン
と同様、単に27.2゜にピークを有する結晶は三次元的な
結晶配列を考えると9.5゜に明瞭なピークを有する高感度
のチタニルフタロシアニンのY型結晶の結晶配列とは異
なっているためである。このようにバナジルフタロシア
ニンについても高感度な特性の得られる結晶型は報告さ
れていないのが現状である。
【0013】また、近年単一のフタロシアニンだけでな
く複数のフタロシアニンを用いて特定の結晶配列を形成
させるというフタロシアニンの混晶が報告されている。
この混晶は単なる複数のフタロシアニンの混合とは異な
り、混晶を形成することによって単一のフタロシアニン
とは異なった特性を得られるという利点がある。このフ
タロシアニンの混晶の例としては例えば特開平2-84661
号には2種以上のフタロシアニンを気相状態を経て基盤
上に再凝集させるフタロシアニンの共蒸着による混晶の
形成が開示されている。しかしながらこれに開示されて
いる結晶型の銅フタロシアニンと無金属フタロシアニン
の混晶やチタニルフタロシアニンと無金属フタロシアニ
ンの混晶は感度が低いという問題がある。
【0014】また特開平2-70763号に記載されている蒸
着によるチタニルフタロシアニンとバナジルフタロシア
ニンの混晶はチタニルフタロシアニンのA型及びB型に
相当する結晶型を示している。しかしながらこれらの結
晶型では感度の点で不十分である。このように混晶にお
いても要求される特性を満足するためには混晶を構成す
るフタロシアニンの種類や結晶型の選択が重要である。
そのためには材料の選択だけではなく特定の結晶型を得
るための結晶制御技術も重要で現在知られている蒸着に
よる混晶の形成方法以外の結晶変換技術の開発も望まれ
ている。
【0015】しかし、このような長波長域に高感度を有
する電子写真感光体は、中波長域から短波長域での光感
度が十分ではなく、白色光源等を光源とする複写機能に
は対応できなかった。
【0016】可視光用電子写真感光体及び半導体レーザ
光用電子写真感光体は、それぞれ単独では比較的良好な
性能が得られているが、短波長域から長波長域まで幅広
く感度を有する感光体が求められている。
【0017】
【発明の目的】本発明の目的は、可視光から近赤外領域
に亘って高感度の分光感度特性を有し、プリンタ機能と
白色光を光源とする複写機能との両機能を備えた装置に
適用でき、かつ繰返し特性に優れている複写プロセスの
高速化に対応できるような感光体を提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、導電性
支持体上に、電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する
感光層を設けてなる電子写真感光体において、電荷発生
物質としてCuKα特性X線(波長1.541Å)に対するブラ
ッグ角2θの27.2゜±0.2゜に主たる明瞭なピークを有す
るチタニルフタロシアニンとバナジルフタロシアニンの
混晶を含有し、かつ下記一般式〔I〕及び/又は〔II〕
で表されるペリレン化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体によって達成される。
【0019】
【化2】
【0020】ただし、式中、Zは置換、無置換の芳香環
を形成するのに必要な原子群を表す。
【0021】以下、本発明を詳細に説明する。
【0022】本発明に用いられるフタロシアニンの混晶
について、まず混晶とは一般に2種又はそれ以上の物質
が混合し、均一な溶相となった結晶をつくる場合、その
結晶のことをいうが、ミョウバン類に見られるような同
形の塩や結晶格子が類似、或は原子半径のあまり違わな
い金属間においては混晶が形成されることが知られてい
る。本発明の結晶型をとるフタロシアニンの混晶につい
ても良く似た傾向が見られ、チタニルフタロシアニンと
比較的類似の構造のものが混晶を形成しやすい傾向が見
られた。チタニルフタロシアニンはW.Hillerらによって
結晶構造解析がなされており(Z.Kristallogr.,159,1
73(1982))その構造はTi=Oがフタロシアニン環の
共役平面に対して上方に突き出たような構造をしてい
る。
【0023】このチタニルフタロシアニンに対して例え
ば平面構造を有する無金属フタロシアニンとの間では結
晶純度の高い本発明の結晶型の混晶を得るのは困難で、
本発明の結晶型に他の結晶が混入してくるなどの問題が
生じ、性能低下の原因となりやすい。一方、バナジルフ
タロシアニンにおいても結晶構造解析がなされており
(R.Ziolo et al.,J.Chem.Soc.Dalton,2300(198
0))、チタニルフタロシアニンとはTi=O結合とV=
O結合にわずかに違いはあるものの良く似た立体構造を
とっていることが報告されている。したがって、バナジ
ルフタロシアニンはチタニルフタロシアニンと混晶を形
成するのに有利な立体構造を有していると考えられ、実
際にバナジルフタロシアニンにおいて他のいくつかのフ
タロシアニンとは異なり、本発明の結晶型の混晶を得る
ことができた。
【0024】本発明のチタニルフタロシアニンとバナジ
ルフタロシアニンの混晶の結晶型はCuKαの特性X線
(波長1.541Å)に対するブラッグ角2θの27.2゜±0.2゜
に主たる明瞭なピークを有しているものはすべて含まれ
るが、なかでも27.2゜±0.2゜以外にも9.6゜±0.2゜或は9.0
゜±0.2゜に明瞭なピークを有している結晶型が望まし
い。更には9.6゜±0.2゜及び27.2゜±0.2゜に明瞭なオピー
クを有するような結晶型が最も望ましい。
【0025】本発明で用いられるチタニルフタロシアニ
ン(TiOPc)は次の一般式〔III〕で表される。
【0026】
【化3】
【0027】但し、X1,X2,X3,X4は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、或はアルコキシ基、アリール
オキシ基を表し、k,l,m,nは0〜4の整数を表
す。
【0028】また、本発明で用いられるバナジルフタロ
シアニン(VOPc)は次の一般式〔IV〕で表される。
【0029】
【化4】
【0030】但し、X1,X2,X3,X4は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、或はアルコキシ基、アリール
オキシ基を表し、k,l,m,nは0〜4の整数を表
す。
【0031】X線回折スペクトルは次の条件で測定さ
れ、ここでいうピークとはノイズとは異なった明瞭な鋭
角の突出部のことである。
【0032】 X線管球 Cu 電 圧 40.0 KV 電 流 100 mA スタート角度 6.00 deg. ストップ角度 35.00 deg. ステップ角度 0.02 deg. 測定時間 0.50 sec. 本発明に用いられるチタニルフタロシアニンの合成には
種々の方法を用いることができるが、代表的には次の反
応式(1)或は(2)に従って合成することができる。
【0033】
【化5】
【0034】式中、R1〜R4は脱離基を表す。
【0035】又、本発明に用いられるバナジルフタロシ
アニンはチタニルフタロシアニンと同様にo-フタロニト
リルや1,3-ジイノミノイソインドリンと五酸化バナジウ
ム、アセチルアセトンバナジウムに代表されるバナジウ
ム試薬を1-クロルナフタレン等の不活性溶媒中で反応さ
せることにより得ることができる。
【0036】上記のようにして得られたチタニルフタロ
シアニンとバナジルフタロシアニンの混晶の形成は従来
技術としては共蒸着の方法のみが知られているにすぎな
かったが、発明者らによる詳細な検討の結果、そのほか
にも溶媒中に均一に溶解させた後析出させる方法、或は
固体状態にて混合後、ミリング等の尖断力を付与する方
法などによっても混晶の形成が可能であることが判っ
た。
【0037】具体的には再結晶、再沈澱、アッシドペー
スト処理、或は乾式又は湿式によるミリングによる方法
などが挙げられるが、このような混晶の形成法の確立に
より本発明の結晶型を得るに至った。しかしながら混晶
を形成させる方法はこれらの方法に限定されるものでは
ない。
【0038】次に本発明に用いられる結晶型のチタニル
フタロシアニン−バナジルフタロシアニン混晶を得る方
法を例示的に示す。例えば通常のアシッドペースト処理
により任意の結晶型のチタニルフタロシアニン及びバナ
ジルフタロシアニンを濃硫酸に溶解し、その硫酸溶液を
水にあけて析出した結晶を濾取する方法、或は任意の結
晶型のチタニルフタロシアニンとバナジルフタロシアニ
ンを混合し、その混合物をミリング等の機械的な力によ
り粉砕する方法などによってチタニルフタロシアニン−
バナジルフタロシアニンより構成されるアモルファス結
晶が得られる。ここでアシッドペースト処理によりアモ
ルファス化を行う場合は一般的な条件にて達成され、フ
タロシアニンに対する濃硫酸の重量比は特に限定されな
いが、5倍から200倍程度が望ましい。また、濃硫酸に
対する水あけに用いる水の量は重量比で通常、5倍から
100倍程度が望ましい。更に、フタロシアニンを濃硫酸
に溶解する温度は5℃以下、水あけ温度は通常0℃以上
50℃以下が望ましい。
【0039】次いでこのアモルファス結晶を特定の有機
溶媒で処理することによって本発明に用いられる結晶型
を得ることができる。用いられる有機溶媒としては炭化
水素系溶媒、芳香系溶媒、ハロゲン系溶媒、アルコー
ル、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、有機酸、有機ア
ミン類、複素環化合物などが挙げられるが、必要に応じ
てスルホン酸やトリクロル酢酸等の酸を添加してもよ
い。一方、アモルファス結晶の状態は水分を含んだウエ
ットペーストの状態或は水分を含んでいない乾燥状態の
もののどちらも用いることができるが、これは処理する
有機溶媒の種類や目的によって選択する事ができる。さ
らにこの溶媒処理においては必要に応じて加熱あるいは
ミリング処理等の操作を行うことができる。またこのよ
うな有機溶媒処理は必要に応じて繰り返し行ってもかま
わない。しかしながら結晶変換の方法は必ずしもこのよ
うな方法に限定されるものではない。
【0040】本発明のチタニルフタロシアニンとバナジ
ルフタロシアニンの混晶におけるチタニルフタロシアニ
ンとバナジルフタロシアニンの組成比は両方のフタロシ
アニンが存在していれば特に限定されないが、チタニル
フタロシアニンの存在比は50%以上が望ましい。さらに
望ましくはチタニルフタロシアニンの存在比が80%以上
である。さらにはチタニルフタロシアニンの存在比が90
%以上が最も望ましい。ここでいう存在比とは全重量に
対しての含有されているチタニルフタロシアニンの重量
比を表す。
【0041】次の本発明に係る一般式〔I〕、〔II〕で
表されるペリレン化合物において、
【0042】
【化6】
【0043】ただし、式中、Zは置換、無置換の芳香環
を形成するのに必要な原子群を表す。
【0044】Zの好ましいものとしては、ベンゼン環、
ナフタレン環、アンスラセン環、フェナンスレン環、ピ
リジン環、ピリミジン環、ピラゾール環、アントラキノ
ン環が挙げられる。なかでも好ましいものは、ベンゼン
環、ナフタレン環であり、特に好ましいものはベンゼン
環である。
【0045】Zは置換基を有していてもいなくてもよい
が、無置換のものが特に好ましい。Zの置換基として
は、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキ
シ、アシル、アシロキシ、アミノ、カルバモイル、ハロ
ゲン、ニトロ、シアノなどを挙げることができるが、好
ましいのはアルキル基である。
【0046】一般式〔I〕もしくは〔II〕で表される化
合物は、下記反応式(1)にしたがって、容易に合成す
ることができる。
【0047】
【化7】
【0048】以下に一般式〔I〕及び〔II〕で表される
化合物の具体例を示す。
【0049】
【化8】
【0050】
【化9】
【0051】本発明に係る化合物一般式〔I〕、〔II〕
は450nm〜600nmの領域で感度が高く、本発明に用いるTi
OPc-VOPc混晶の低感度スペクトル領域の感度を補うもの
であり、かつ本発明に係るTiOPc-VOPcの混晶と併用した
とき、帯電電位、残留電位などについての繰返し特性が
著しく安定であるという特徴を有する。
【0052】このような異種のキャリア発生物質の併用
は、必ずしも一律的な選択手段があるというものでもな
く、本発明においても数多くの化合物の中から実験の積
み重ねによって前記TiOPc-VOPcの混晶と化合物〔I〕、
〔II〕の組合せを決定したものである。
【0053】本発明のこの組合せによって、長波長から
短波長まで広いスペクトル領域に高感度を保持でき、な
おかつ繰返し使用時も電位の履歴を小さくできた。
【0054】これによれば、可視域で主たる分光感度が
必要な複写機(例えば蛍光灯、ハロゲンランプ、キセノ
ンランプ等の画像信号−アナログ信号)として好適とな
り、かつ可視光領域中の長波長側或は赤外域で主たる分
光感度が必要なプリンタ(例えば発光ダイオード、He-N
eレーザ等の気体レーザ、半導体レーザ等の画像信号=
デジタル信号)として好適となる。この意味で、アナロ
グ/デジタルの両方式を夫々実現できる。
【0055】次に本発明に用いられるキャリア輸送物質
としては、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チア
ジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、
ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾ
ン化合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾ
ロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベイズイミダゾ
ール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、
アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベ
ン誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ-1-ビニル
ピレン、ポリ-9-ビニルアントラセン等から選ばれた一
種又は二種類以上が例示される。
【0056】キャリア発生層或はキャリア輸送層の形成
に用いられるバインダ樹脂は任意のものを用いることが
できるが、疎水性で、かつ誘電率が高く、電気絶縁性の
フィルム形成性高分子重合体を用いるのが好ましい。こ
のような高分子重合体としては、例えば次のものを挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
【0057】 P―1)ポリカーボネート P―2)ポリエステル P―3)メタクリル酸樹脂 P―4)アクリル樹脂 P―5)ポリ塩化ビニル P―6)ポリ塩化ビニリデン P―7)ポリスチレン P―8)ポリビニルアセテート P―9)スチレン-ブタジエン共重合体 P―10)塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体 P―11)塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 P―12)塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合
体 P―13)シリコーン樹脂 P―14)シリコーン-アルキッド樹脂 P―15)フェノールホルムアルデヒド樹脂 P―16)スチレン-アルキッド樹脂 P―17)ポリ-N-ビニルカルバゾール P―18)ポリビニルブチラール P―19)ポリビニルフォルマール これらのバインダ樹脂は、単独で或は2種類以上の混合
物として用いることができる。
【0058】本発明に係る感光層には、オゾン劣化防止
の目的で酸化防止剤を添加することができる。酸化防止
剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミ
ン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハオ
ドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン及びそ
れらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物等が挙げ
られる。
【0059】これらの具体的化合物としては、特開昭63
-14153号、同63-18355号、同63-44662号、同63-50848
号、同63-50849号、同63-58455号、同63-71856号、同63
-71857号及び同63-146046号に記載がある。
【0060】キャリア発生層には感度の向上、残留電位
及至反復使用時の疲労低減等を目的として、一種又は二
種以上の電子受容性物質を含有せしめることができる。
【0061】電子受容性物質の添加量は、重量比でキャ
リア発生物質:電子受容性物質=100:(0.01〜200)、
好ましくは100:(0.1〜100)である。
【0062】電子受容性物質はキャリア輸送層に添加し
てもよい。かかる層への電子受容性物質の添加量は重量
比でキャリア輸送物質:電子受容性物質=100:(0.01〜
100)、好ましくは100:(0.1〜50)である。
【0063】電子受容性物質の具体例は、特開昭63-168
656号等に記載されている。
【0064】また本発明の感光体には、その他、必要に
より感光層を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有させ
てもよく、又感色性補正の染料を含有させてもよい。
【0065】本発明の感光体は支持体上に、キャリア発
生層、キャリア輸送層、更に必要に応じ、保護層、中間
層、バリア層、接着層等の補助層が積層されてもよい。
【0066】キャリア発生層については、下記方法が適
宜用いられる。
【0067】1)キャリア発生物質を適当な溶媒に溶解
した溶液を、或は必要に応じてバインダ樹脂を加え混合
溶解した溶液を塗布する方法。
【0068】2)キャリア発生物質をボールミル、ホモ
ミキサ等によって分散媒中で微細粒子(好ましくは 粒
径5μm以下、更に好ましくは1μm以下)とし、必要に
応じてバインダ樹脂を加え混合分散した分散液を塗布す
る方法。
【0069】キャリア発生層の形成に使用される溶媒或
は分散媒としては、ブチルアミン、ジエチルアミン、エ
チレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノ
ールアミン、トリエチレンジアミン、N,N-ジメチルホル
ムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホル
ム、1,2-ジクロルエタン、1,2-ジクロルプロパン、1,1,
2-トリクロルエタン、1,1,1-トリクロルエタン、トリク
ロルエチレン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジ
メチルスルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げられ
る。
【0070】また、キャリア輸送層は上記キャリア発生
層と同様にして形成することができる。
【0071】感光体に用いられる導電性支持体として
は、合金を含めた金属板、金属ドラム又は導電性ポリマ
ー、酸化インジウム等の導電性化合物や合金を含めたア
ルミニウム、パラジウム、金等の金属薄層を塗布、蒸着
或はラミネートして、導電性化された紙、プラスチック
フィルム等が挙げられる。接着層或はバリア層などの中
間層としては、前記バインダ樹脂として用いられる高分
子重合体のほか、ポリビニルアルコール、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースなどの有機高分子物
質又は酸化アルミニウムなどが用いられる。
【0072】次に本発明の感光体の具体的構成について
述べる。
【0073】図1及び図2は夫々本発明の感光体の態様
例の感光体の断面図である。
【0074】図1はキャリア輸送層(CTL)がキャリア
発生層(CGL)の上に積層された態様であって負帯電用
感光体として好ましい態様であり、図2はその逆にCTL
の上にCGLが積層された態様であって正帯電用感光体と
して好ましい態様である。
【0075】更に本発明においては、キャリア発生物質
(CGM)としてTiOPc-VOPcの混晶とペリレン化合物の2
種を用いるので、夫々別層のCGLとする態様が可能であ
る。
【0076】図1(a)において、1は支持体、2はCGL
でありかつ上下2層のCGL2A及び2Bからなる。3は
キャリア輸送物質(CTM)を含むCTLである。又図2の場
合も同様の構成が可能であり、図1と同記号は同意味の
層である。
【0077】CGLに2層構成を採る場合、イオン化ポテ
ンシャル或はCTLのエネルギー注入バリアに原因すると
思われるが、図1の負帯電用にはCTLに接するCGL2Aに
TiOPc-VOPcの混晶を、支持体に接するCGL2Bにペリレ
ン化合物を振当ることが好ましい。又図2の正帯電用の
場合にはCTLに接する下層のCGL2BにTiOPc-VOPcの混晶
を、上層のCGL2Aにペリレン化合物を振当ると性能が
良好となる。
【0078】本発明の感光体の層構成は前記図1(a)、
図2(a)に限らず種々の態様が可能である。
【0079】図1において、同図(b)の4はTiOPc-VOPc
の混晶及びペリレン化合物で混成されたCGLであり、同
図(c)の5はTiOPc-VOPc混晶又はペリレン化合物のいづ
れか一方がCTMと混成されたキャリア発生-輸送複合層
(CGTL)であり、更に同図(d)の7は二種のCGMとC
TMで混成されたCGTLである。
【0080】図2に示される正帯電用の場合にも同様の
構成を与えることができる。
【0081】本発明においては補助層が活用されてもよ
く、図1において、保護層8、バリア層(又は接着層)
9、中間層10を設けた態様例を示した。図2の場合も同
様である。
【0082】前記CGLにおいて、CGMとバインダとの重量
比は好ましくは100:0〜1000がよい。CGMの含有割合が
これより少ないと光感度が低く、残留電位の増加を招
き、又これより多いと暗減衰及び受容電位が低下する。
【0083】図1、図2において、下側CGL2Bの膜層
は0.01〜10μm(更には0.05〜1μm)とするのが好まし
く、上側CGL2Aの膜厚は0.01〜10μm(更には0.5〜5
μm)とするのが好ましい。
【0084】またCTLにおいて、CTMはCTL中のバインダ
樹脂100重量部(wtと標記)当たり20〜200wtが好まし
く、特に好ましくは30〜150wtである。
【0085】又、形成されるCTLの厚さは、好ましくは
5〜50μm、特に好ましくは5〜30μmである。
【0086】
【実施例】
チタニルフタロシアニンの合成 1,3-ジイミノイソインドリン29.2gとo-ジクロルベンゼ
ン200ml及びチタニウムテトラ-n-ブトキシドシド20.4g
を混合し、窒素気流下にて3時間還流させた。放冷して
室温に戻した後析出した結晶を濾取し、o-ジクロルベン
ゼンで洗浄し、更にメタノールで洗浄した。更に得られ
た結晶を2%塩酸水溶液中室温にて数回撹拌洗浄し、さ
らに脱イオン水で数回洗浄を繰返した。その後メタノー
ルで洗浄後、乾燥して青紫色のチタニルフタロシアニン
結晶24.2gを得た。
【0087】バナジルフタロシアニンの合成 1,3-ジイミノイソインドリン29.2gとo-ジクロルベンゼ
ン200ml及びバナジルアセチルアセトナート8gを混合
し、窒素気流下にて5時間還流させた。その後放冷して
室温に戻した後析出した結晶を濾取し、o-ジクロルベン
ゼンで洗浄し、更にメタノールで洗浄した。更に得られ
た結晶を2%塩酸水溶液中室温にて数回撹拌洗浄し、さ
らに脱イオン水で数回洗浄を繰返した。乾燥後この結晶
を1-クロルナフタレンで再結晶して紫色のバナジルフタ
ロシアニン結晶18.9gを得た。
【0088】合成例1 チタニルフタロシアニン4g及びバナジルフタロシアニ
ン1gを氷冷下250gの96%硫酸に溶解し、この硫酸溶
液を5lの水にあけて析出したアモルファス状態のウェ
ットペーストを濾取した。
【0089】更にこのウェットペーストとo-ジクロルベ
ンゼン50gを混合し、50℃の温度で2時間撹拌した。こ
の反応液をメタノールで希釈後濾過し、更に得られた結
晶をメタノールで数回洗浄して青色結晶を得た。この結
晶は図3に示すようにブラッグ角2θの9.6゜及び27.2゜
にピークを有する本発明のチタニルフタロシアニンとバ
ナジルフタロシアニンの混晶であることが判った。
【0090】合成例2 合成例1のウェットペーストを乾燥してから得られた粉
末5g及びp-トルエンスルホン酸25gを混合し、更に酢
酸500mlを加えて5時間加熱還流した。反応物を濾取し
た後、濾液が完全に中性になるまで水洗を数回繰返し
た。更にメタノール中で30分間撹拌した後、濾過、乾燥
して青色結晶を得た。この結晶は図4に示すようにブラ
ッグ角2θの9.0゜及び27.2゜にピークを有するチタニル
フタロシアニンとバナジルフタロシアニンの混晶である
ことが判った。
【0091】合成例3 チタニルフタロシアニン4g及びバナジルフタロシアニ
ン1gを氷冷下250gの96%酢酸に溶解し、この硫酸溶
液を5lの水にあけて析出したアモルファス状態のウェ
ットペーストを濾取した。このウェットペーストをとっ
てメタノール250ml中にて24時間ミリング処理を行っ
た。その後、結晶を濾過、乾燥して青紫色の結晶を得
た。この結晶のX線回折スペクトルは図5に示すように
ブラッグ角2θの27.2゜に明瞭なピークを有するが、そ
の他はブロードになっており明瞭なピークは観測されな
かった。
【0092】合成例4 合成例1においてチタニルフタロシアニン2.5g及びバ
ナジルフタロシアニン2.5gを用いた他は合成例1と同
様にして青色結晶を得た。この結晶は図6に示すように
ブラッグ角2θの9.6゜及び27.2゜にピークを有してい
た。
【0093】比較合成例(1) 合成例1のウェットペーストを乾燥して得られた粉末2
gを1-クロルナフタレンにより再結晶した。得られた結
晶は図7に示すようにブラッグ角2θの9.2゜、10.5゜、1
3.1゜、15.0゜、26.2゜、27.1゜にピークを有するチタニル
フタロシアニンとバナジルフタロシアニンの混晶のA型
結晶であることが判った。
【0094】比較合成例(2) 合成例1のウェットペーストを乾燥して得られた粉末2
gを150mlの1,1,2,2-テトラクロルエタン中で加熱還流
して図8のようなブラッグ角2θの7.5゜及び28.6゜に
ピークを有するチタニルフタロシアニンとバナジルフタ
ロシアニンの混晶のB型結晶を得た。
【0095】感光体試料の作成要件は下記の通りであ
り、その要件を総括して表1、表2に掲げた。
【0096】〔A〕感光体構成層塗料の場合 (1)実施例1〜20並びに比較例(1)及び(2) a.下引層(OCL)塗料 ポリアミド樹脂(ラッカマイド−5003 大日本インキ製) 25g メタノール 1000ml 混合溶解し、アルミニウム基体上に膜厚0.5μmに塗布
した。
【0097】 b.CGL塗料 CGM(表1、表2掲示化合物) 20g シリコーン樹脂(固形分)(KR5240;信越シリコン製) 20g 酢酸イソプロピル 1000ml サンドグラインダで1000rpm;2hr混合し、膜厚0.5μ
m(但し2層構成CGLの場合は各層0.25μm宛)に塗布し
た。
【0098】 c.CTL塗料 CTM(表1掲示化合物) 13g ポリカーボネート(ユーピロンZ-200;三菱瓦斯化学製) 22g 1,2-ジクロルエタン 1000ml 混合、溶解し、20μm膜厚に塗布した。
【0099】尚、表1、表2に記号で掲示したCGM,CTM
は下記の通りである。
【0100】
【化10】
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】〔B〕感光体構成層の積層順位 構成I CGM混成系(図1(b)タイプ) 構成II CGM2層分離系(図1(a)タイプ) II 1;TiOPc-VOPcの混晶層CTL隣接 II 2;多環キノン顔料層-CTL隣接 構成III CGM2層の分離系(図2(a)タイプ) III 1;TiOPc-VOPcの混晶層CTL隣接 III 2;多環キノン顔料-CTL隣接 〔C〕塗料方法 UCL ディップコーティング法 CGL 混合系;ディップコーティング法 2層分離系;リングコーティング法 CTL ディップコーティング法 〔特性評価〕こうして得られた感光体試料の特性評価試
験を以下のようにして行った。結果を表1、表2に掲げ
た。
【0104】〔感度試験〕静電帯電試験装置EPA−8100
(川口電機(株)製)を用いて、感光体表面電位が初期電
位から半減するのに必要な露光量E1/2(lux・sec)を測
定した。
【0105】〔繰返し特性試験〕上記静電帯電試験装置
EPA−8100を用いて、帯電→露光→除電を100回繰返した
時の1回目と100回目の帯電電位の変化量Δ0100(V)
を測定した。(|ΔVH|として求めた。) 〔長波長光感度測定〕前述のEPA−8100を用いる測定計
において光源タングステンランプを使用し、モノクロメ
ーターを通し特に問題とする780nm±1nmの波長の光に
対するE1/2(Vcm2/erg)を測定した。これは値の大
きい方が感度がよい。
【0106】
【発明の効果】表1、表2の結果から明らかなように、
本発明の実施例は白色光、レーザ光に対する感度、繰返
し特性等すべての点で比較例より優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光体態様例の断面図
【図2】本発明の感光体態様例の断面図
【図3】合成例1で得られたTiOPc-VOPcのX線回折スペ
クトル図
【図4】合成例2で得られたTiOPc-VOPcのX線回折スペ
クトル図
【図5】合成例3で得られたTiOPc-VOPcのX線回折スペ
クトル図
【図6】合成例4で得られたTiOPc-VOPcのX線回折スペ
クトル図
【図7】比較例(1)で得られたTiOPc-VOPcのX線回折
スペクトル図
【図8】比較例(2)で得られたTiOPc-VOPcのX線回折
スペクトル図
【符号の説明】
1 支持体 2 キャリア発生層(CGL) 3 キャリア輸送層(CTL) 4 TiOPc-VOPc混晶及びアゾ化合物を含むCGL 5 TiOPc-VOPc混晶又はアゾ化合物とCTMを含むキャリ
ア発生・輸送複合層(CGTL) 7 CGMとCTMからなるCGTL 8 保護層 9 バリア層 10 中間層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔ただし、式中、Zは置換、無置換の2価の芳香族基
表す。〕
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【化2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】ただし、式中、Zは置換、無置換の2価の
芳香族基を表す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【化6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】ただし、式中、Zは置換、無置換の2価の
芳香族基を表す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【化7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 昭 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 導電性支持体上に、電荷発生物質及び電
    荷輸送物質を含有する感光層を設けてなる電子写真感光
    体において、電荷発生物質としてCuKα特性X線(波長
    1.541Å)に対するブラッグ角2θの27.2°±0.2°に主
    たる明瞭なピークを有するチタニルフタロシアニンとバ
    ナジルフタロシアニンの混晶を含有し、かつ下記一般式
    〔I〕及び/又は〔II〕で表されるペリレン化合物を含
    有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 〔ただし、式中、Zは置換、無置換の芳香環を形成する
    のに必要な原子群を表す。〕
JP16295991A 1991-07-03 1991-07-03 電子写真感光体 Pending JPH0511472A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USH1474H (en) * 1993-08-13 1995-08-01 Martin Trevor I Titanyl phthalocyanine imaging member and processes
KR100387122B1 (ko) * 2000-09-15 2003-06-12 피티플러스(주) 백 바이어스 효과를 갖는 다결정 실리콘 박막 트랜지스터의 제조 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USH1474H (en) * 1993-08-13 1995-08-01 Martin Trevor I Titanyl phthalocyanine imaging member and processes
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