JPH05114382A - マイクロイオンビーム形成装置 - Google Patents

マイクロイオンビーム形成装置

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JPH05114382A
JPH05114382A JP3299682A JP29968291A JPH05114382A JP H05114382 A JPH05114382 A JP H05114382A JP 3299682 A JP3299682 A JP 3299682A JP 29968291 A JP29968291 A JP 29968291A JP H05114382 A JPH05114382 A JP H05114382A
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ion beam
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accelerating tube
beam forming
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Yoshiaki Agawa
阿川  義昭
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整爾 関
Seiji Ogata
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】加速管入口のレンズ効果を除き、加速管での加
速による像の縮小倍率を利用して、イオンビーム形成に
おける倍率(縮小倍率)を小さくする。 【構成】イオン源1より引き出されたイオンビームを対
物スリット4の開口を通過させ、加速管5で加速してか
ら、四重極レンズ6で集束し、試料上に像を結ぶマイク
ロイオンビーム形成装置において、上記対物スリットを
加速管の入口に近接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマイクロイオンビーム
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロイオンビーム形成装置は
図3に示されており、同図において、イオン源1の前方
には、イオンビームを集束するアインツェルレンズ2、
所望のイオン種のみを選別する質量分析電磁石3、数μ
m〜数十μmの開口を持つ対物スリット4、イオンビー
ムを加速する加速管5、イオンビームを集束する四重極
レンズ6、試料7の順序で、これらが同一軸線上に間隔
をおいて配置されている。
【0003】このようなマイクロイオンビーム形成装置
において、イオン源1より引き出されたイオンビーム
は、アインツェルレンズ2で集束された後、質量分析電
磁石3で所望のイオン種のみに選別され、その後、対物
スリット4に至り、その開口で物点が形成される。対物
スリット4の開口を出たイオンビームは、加速管5で加
速された後、四重極レンズ6で集束され、その後、試料
7上に像を結ぶ。
【0004】この場合、対物スリット4が形成する物点
から試料7上の像に至るまでにおいて、像の倍率(縮小
倍率)Mは、加速管5の入口と出口におけるレンズ作用
による倍率をMent.、四重極レンズ6の作用による
幾何光学的倍率をMgeo.、加速管5での加速による
像の縮小倍率をMacc.とすると、これらの積として
表わすことができる。 即ち、M=Ment.×Mgeo.×Macc.・・・・・・・・(1) となる。
【0005】ところで、加速管5での加速による像の縮
小倍率をMacc.は、イオンビームのエミッタンスの
保存法則から導かれる。加速管5における入射エネルギ
ーをEi、出射エネルギーをEoとすると、Macc.
は次のように表わされる。 Macc.=(Ei/Eo)1/2 ・・・・・・・・・(2) そして、マイクロイオンビーム形成装置においては、M
acc.は1/10〜1/100となり、試料7上の像
の縮小効果を与える。しかし、Ment.は加速管5の
入口レンズにより虚像を作る場合は常に1より大きく、
物点に対する試料7上の倍率(縮小倍率)MはMac
c.より大きい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロイオン
ビーム形成装置は、上記のようにイオンビームを形成す
るイオン光学系の物点は加速管5の上流に設置された対
物スリット4の開口において形成される。そして、物点
から出たイオンビームは加速管5の入口における加速電
場の浸み出しによるレンズ効果の作用を受ける。図4は
加速電場のレンズ効果を考慮したイオン光学系を示して
いる。同図において、加速管5の入口の電場を作るレン
ズの入射側主平面をP1 、焦点距離をf1 、主平面P1
上のP点から対物レンズまでの距離をaとし、a<f1
の場合、対物レンズの物点に対する虚像が主平面からb
の距離に作られ、その倍率Macc.は常に1より大き
い。即ち、加速管入口のレンズ効果のため、(1)式で
与えられるイオンビーム形成における倍率(縮小倍率)
Mが大きくなる欠点がある。
【0005】この発明の目的は、従来の上記欠点を解決
して、加速管入口のレンズ効果を除き、加速管での加速
による像の縮小倍率をMacc.を利用して、イオンビ
ーム形成における倍率(縮小倍率)Mを小さくすること
の可能なマイクロイオンビーム形成装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、イオン源より引き出されたイオンビー
ムを対物スリットの開口を通過させ、加速管で加速して
から、四重極レンズで集束し、試料上に像を結ぶマイク
ロイオンビーム形成装置において、上記対物スリットを
加速管の入口に近接させたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】この発明においては、対物スリットを加速管の
入口に近接させているので、加速管の入口において電場
の浸み出しによって生じるレンズ作用の影響を除くこと
ができ、その結果、対物スリットが形成する物点から試
料上の像に至るまでにおける像の倍率(縮小倍率)M
は、加速管での加速による像の縮小倍率をMacc.
と、四重極レンズの作用による幾何光学的倍率をMge
o.との積で表され、そのため、小さなイオンビームを
えることが出来るようになる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。この発明の実施例のマイクロイオン
ビーム形成装置は図1に示されているが、同図におい
て、従来のマイクロイオンビーム形成装置を示す図3の
符号と同符号のものは同一につきその説明を省略する。
この発明の実施例のマイクロイオンビーム形成装置は従
来のマイクロイオンビーム形成装置を改良して、対物ス
リット4を加速管5の入口に近接させている。
【0009】したがって、上記実施例においては、加速
管5の入口において電場の浸み出しによって生じるレン
ズ作用の影響を除くことができ、その結果、対物スリッ
トが形成する物点から試料上の像に至るまでにおける像
の倍率(縮小倍率)Mは、加速管5での加速による像の
縮小倍率をMacc.と、四重極レンズ6の作用による
幾何光学的倍率をMgeo.との積で表される。 即ち、M=Mgeo.×Macc.・・・・・・・・(3) そのため、上記実施例では小さなイオンビームを得るこ
とが出来るようになる。
【0010】図2は上記実施例におけるイオンビームの
軌跡を示している。同図において、対物スリット4の開
口に形成される物点をAの位置に置いたとき、加速管5
の入口のレンズ効果により、拡大された虚像がA’の位
置に形成されている。このときの虚像の倍率はe/dで
ある。次に、物点をAよりも加速管5の入口に近いBの
位置に移行させると、加速管5の入口のレンズ効果によ
り、B’の位置に虚像が形成される。このときの虚像の
倍率はh/gである。このh/gは明らかにe/dより
小さいことがわかる。つまり、物点を加速管5の入口に
極力近づけるほど、加速管5の入口でのレンズ効果を受
けなくなることがわかる。したがって、上記実施例にお
いては、物点を加速管5の入口に近接させることによっ
て、四重極レンズ6を用いた装置全体での縮小倍率を小
さくすることができる。
【0014】
【発明の効果】この発明は、上記のように対物スリット
を加速管の入口に近接させているので、加速管の入口に
おいて電場の浸み出しによって生じるレンズ作用の影響
を除くことができ、その結果、対物スリットが形成する
物点から試料上の像に至るまでにおける像の倍率(縮小
倍率)Mを小さくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す説明図
【図2】この発明の実施例におけるイオンビームの軌跡
を示す説明図
【図3】従来のマイクロイオンビーム形成装置を示す説
明図
【図4】従来のマイクロイオンビーム形成装置における
イオンビームの軌跡を示す説明図
【符号の説明】
1・・・・・・イオン源 4・・・・・・対物スリット系 5・・・・・・加速管 6・・・・・・四重極レンズ 7・・・・・・試料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン源より引き出されたイオンビームを
    対物スリットの開口を通過させ、加速管で加速してか
    ら、四重極レンズで集束し、試料上に像を結ぶマイクロ
    イオンビーム形成装置において、上記対物スリットを加
    速管の入口に近接させたことを特徴とするマイクロイオ
    ンビーム形成装置。
JP29968291A 1991-10-19 1991-10-19 マイクロイオンビーム形成装置 Expired - Fee Related JP3356450B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19734059B4 (de) * 1996-08-20 2007-01-11 Ims-Ionen Mikrofabrikations Systeme Ges.M.B.H. Anordnung für Schattenwurflithographie

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19734059B4 (de) * 1996-08-20 2007-01-11 Ims-Ionen Mikrofabrikations Systeme Ges.M.B.H. Anordnung für Schattenwurflithographie

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