JPH08162389A - 荷電粒子ビーム投射方法および装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム投射方法および装置

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JPH08162389A
JPH08162389A JP30181494A JP30181494A JPH08162389A JP H08162389 A JPH08162389 A JP H08162389A JP 30181494 A JP30181494 A JP 30181494A JP 30181494 A JP30181494 A JP 30181494A JP H08162389 A JPH08162389 A JP H08162389A
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charged particle
particle beam
stencil mask
sample
projection
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JP30181494A
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English (en)
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Kaoru Umemura
馨 梅村
Yoshimi Kawanami
義実 川浪
Yuichi Madokoro
祐一 間所
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ステンシルマスクを用いた島状遮蔽領域を有す
る環状領域への荷電粒子ビーム投射方法および装置を提
供する。 【構成】荷電粒子源1と、ステンシルマスク4を保持す
るマスクステージと、試料7を保持する試料ステージ
と、ステンシルマスク4に照射する荷電粒子の照射光学
系と、マスクのパターンを試料7上に投射する荷電粒子
の投射光学系とを備えた荷電粒子照射装置で、マスクの
後段に荷電粒子ビームの軌道を変える偏向器20,21
を設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイオンビームや電子ビー
ムなど荷電粒子ビームを用いた微細加工装置等に係り、
特に、ステンシルマスクを用いた環状領域への荷電粒子
ビーム投射方法に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子ビーム投射装置は、ステンシル
マスクに設けられた貫通孔や凹部からなるパターンを荷
電粒子ビームで照明し、このパターンをレンズで縮小し
て試料上に投射する装置である。具体的には、この荷電
粒子ビーム投射で試料に生じる物理的または化学的な変
化を利用して、試料上に微細なパターンの加工を施す装
置である。この種の荷電粒子ビーム投射装置の従来例
は、イオンビームや電子ビームでステンシルマスクのパ
ターンを試料に投射(露光)するイオン投影型縮小露光
装置やセルプロジェクション型電子ビーム露光装置など
がある。
【0003】イオン投影型縮小露光装置の詳細について
は、論文集『マイクロエレクトロニック・エンジニアリ
ング』第17巻,(1992年)第229から240頁
(Microelectronic Engineering, 17 (1992) 229-240)
においてエイ・チャルプカら(A.Chalupka et al.)によ
り『プログレス・イン・イオン・プロジェクション・リ
ソグラフィ(Progress in ion projection lithograph
y)』(従来例1)と題する論文に開示されている。
【0004】上記従来例1の装置の概略構成を図2に示
す。イオン投影型縮小露光装置30は、イオン源31か
ら放出したイオンビーム32をステンシルマスク33に
照射し、ステンシルマスク33を通過したイオンビーム
32をレンズ34にて集束させ、レンズ35で平行ビー
ムにして試料36に投射することで、ステンシルマスク
33の開口パターンを縮小して資料36にイオン投射す
ることができる。ステンシルマスク33はマスクステー
ジ37に設置され、試料36の表面はレジストが塗布し
てあり、試料台38に設置される。このイオン投影型縮
小露光装置30では、イオン源31から放出したイオン
32はマスク上のパターンの1ブロック全体に一括して
照射され、その1ブロックの縮小パターンが試料上に投
射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のス
テンシルマスクを用いた荷電粒子ビーム投射装置の問題
点を図3を用いて説明する。図3(a)のように、試料
基板40にビーム遮蔽領域42がビーム投射領域41内
に島状に孤立した状態で存在する場合、この形状に対応
するステンシルマスクは原理的に作成することができな
い。つまり、図3(b)はステンシルマスクを示し、マ
スク基板43にビーム照射領域41に対応する開口部4
4を設け、その開口部44の中央にビーム遮蔽領域42
に対応する島状マスク45が浮かぶ状態を作成すること
はできない。従って、図3(a)に類似のドーナツ形状
など環状領域への簡便な荷電粒子ビーム投射方法が望ま
れていた。
【0006】本発明第一の目的は、ステンシルマスクを
用いた荷電粒子ビーム投射方法のうち、特に、島状遮蔽
領域を有する環状領域への簡便な荷電粒子ビーム投射方
法を提供することにあり、また、第二の目的は第一の目
的を実現するための荷電粒子ビーム投射装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現させるた
めに、本発明の方法または装置は以下の特徴を有してい
る。
【0008】(1)荷電粒子の通過できる開口または凹
部からなるパターンを備えたステンシルマスクに荷電粒
子ビームを照射し、上記ステンシルマスクを透過した上
記荷電粒子ビームを試料に照射して上記ステンシルマス
クのパターンを試料上に投射する荷電粒子ビーム投射方
法で、特に、島状の孤立遮蔽領域を含む投射形状の荷電
粒子ビーム投射方法であって、上記ステンシルマスクに
おける島状遮蔽部を支える支持部を有するステンシルマ
スクを用いて、荷電粒子ビームによって上記支持部の影
部を含むパターンを投射する第一の投射工程と、上記ス
テンシルマスクの開口の一部に荷電粒子ビーム照射を行
い、この時上記ステンシルマスクを通過した上記荷電粒
子ビームを偏向して、上記第一の投射工程によって生じ
た上記支持部の影部に荷電粒子ビームを照射する第二の
投射工程からなる荷電粒子ビーム投射方法。
【0009】(2)(1)に記載の荷電粒子ビーム投射
方法で、上記ステンシルマスクへの荷電粒子ビーム照射
が、上記荷電粒子ビームを上記ステンシルマスク上で走
査,掃引によってなされる荷電粒子ビーム投射方法。
【0010】(3)(1)の荷電粒子ビーム投射方法
で、上記ステンシルマスクへの荷電粒子ビーム照射が、
上記荷電粒子ビームを走査することなくステンシルマス
クを照射することによってなされる荷電粒子ビーム投射
方法。
【0011】(4)(3)に記載の荷電粒子ビーム投射
方法で、第二の投影工程はステンシルマスクの上段で成
形した照射ビームによってなされることを特徴とする荷
電粒子ビーム投射方法。
【0012】(5)(1)から(4)のいずれかの荷電
粒子ビーム投射方法で、上記荷電粒子が特にイオンビー
ムであり、試料へのイオンビーム投射によって上記試料
内にイオン注入する荷電粒子ビーム投射方法。
【0013】(6)(1)から(4)のいずれかの荷電
粒子ビーム投射方法で、上記荷電粒子が特に電子ビーム
であり、試料への電子ビーム投射によって上記試料表面
に電子ビーム露光する荷電粒子ビーム投射方法。
【0014】(7)荷電粒子源と、荷電粒子の透過でき
る開口または凹部からなるパターンを備えたステンシル
マスクを保持するマスクステージと、上記荷電粒子源よ
り荷電粒子ビームを引き出し上記ステンシルマスクに照
射する荷電粒子ビームの照射光学系と、上記ステンシル
マスクを透過した荷電粒子ビームを上記荷電粒子ビーム
を上記試料の任意位置へ照射して上記ステンシルマスク
のパターンを上記試料上に投射する対物レンズを含む荷
電粒子の照射光学系とを備えた荷電粒子ビーム投射装置
で、上記ステンシルマスクと上記対物レンズの間に偏向
器を備えた荷電粒子ビーム投射装置。
【0015】(8)(7)の荷電粒子ビーム投射装置
で、上記荷電粒子源より荷電粒子ビームを引き出した上
記荷電粒子ビームを上記ステンシルマスク上で走査,掃
引するための偏向器を上記照射光学系内に備えた荷電粒
子ビーム投射装置。
【0016】(9)荷電粒子源と、荷電粒子の透過でき
る開口または凹部からなるパターンを備えたステンシル
マスクを保持するマスクステージと、試料を保持する試
料ステージと、上記荷電粒子源より荷電粒子ビームを引
き出し上記マスクに照射する荷電粒子ビームの照射光学
系と、上記ステンシルマスクを透過した荷電粒子ビーム
を上記試料の任意位置へ照射して上記ステンシル マス
クのパターンを上記試料上に投射する荷電粒子ビームの
投射光学系とを備 えた荷電粒子ビーム投射装置で、上
記荷電粒子の照射光学系に開口が可変のビ ーム制限手
段を備えた荷電粒子ビーム投射装置。
【0017】(10)(7)から(9)のいずれかに記
載の荷電粒子ビーム投射装置で、上記荷電粒子が特にイ
オンビームであり、試料へのイオンビーム投射によって
上記試料内にイオン注入する荷電粒子ビーム投射装置。
【0018】(11)荷電粒子源から引き出した荷電粒
子ビームをステンシルマスクに照射し、上記ステンシル
マスクを透過した上記荷電粒子ビームを試料に照射して
上記ステンシルマスクのパターンを試料上に投射する荷
電粒子ビーム投射装置におけるステンシルマスクであっ
て、特に、島状の孤立遮蔽領域を含む形状への荷電粒子
ビーム投射を行うステンシルマスクで、上記ステンシル
マスクにおける島状遮蔽領域を支える支持部は上記荷電
粒子ビーム投射装置のイオン光学軸を含むステンシルマ
スクを用いる。
【0019】
【作用】本発明による荷電粒子ビーム投射装置の一つ
は、荷電粒子ビームの一例としてイオンビームを用いた
装置で、直径の細いイオンビームをステンシルマスク上
で走査させ、このステンシルマスクに設けられた開口を
通過したビームによってマスクの開口パターン形状に試
料上にイオン注入できる構成である。本装置の具体的な
構成を図1を用いて説明する。
【0020】イオン源1から引き出されたイオンビーム
2は照射光学系3により、ステンシルマスク4に照射さ
れる(加速電圧10kV)。ステンシルマスク4はマス
クステージ5に保持されている。ステンシルマスク4は
例えば、図4(a)に示したように、マスク基板50に
開口51,52と遮蔽領域53を有する構造であり、遮
蔽領域53は2本の支持部54,54′で支えられてい
る。図1でステンシルマスク4を通過したイオンビーム
2は投射光学系6により試料7に照射される。投射光学
系6はステンシルマスク4の像を試料7上に縮小して投
射する。本実施例では縮小率は8分の1である。試料7
は試料ステージ8に保持され、水平面内に移動可能であ
る。
【0021】照射光学系3は照射レンズ10(3枚電極
の静電レンズ)と,レンズ11(3枚電極の静電レン
ズ)と,ビーム制限アパチャ12と,E×B質量分離器
13と,アライメント偏向器14と,ブランキング偏向
器15(2極の静電偏向器)と,ブランキングアパチャ
16と,走査偏向器17,18とで構成されている。レ
ンズ11はイオンビーム2を必要十分な強度で引き出
し、イオンビーム2のクロスオーバ19を形成する。イ
オンビーム2の周囲の不要なイオンはビーム制限アパチ
ャ16で制限される。イオンビーム2はブランキング偏
向器15によってブランキングアパチャ16上で偏向さ
れることにより試料7から遮断される。
【0022】また、イオンビーム2のうち不要なイオン
種成分についてはE×B質量分離器13により質量分離
アパチャを兼ねたブランキングアパチャ16上で偏向さ
れることにより試料7から遮断される。なお、E×B質
量分離器13はイオンビームのクロスオーバ19をその
中心に配置しており、色収差の発生を抑制している。
【0023】アラインメント偏向器14はイオンビーム
2を偏向して、イオンビーム2の軸が照射レンズ10と
投射レンズ24の中心軸を通るようにする。なお、E×
B質量分離器13と,ブランキング偏向器15,ブラン
キングアパチャ16とを照射光学系3内に設けたのはイ
オンビーム2の照射によるステンシルマスク4の劣化を
抑えるためであって、これらを投射光学系6内に設けて
も作用は変わらない。照射レンズ10はイオン源の像を
約1倍で結像するようにイオンビーム2を集束しなが
ら、ステンシルマスク4に照射している。
【0024】投射光学系6は、偏向器20,21と、回
転補正器22(電磁コイル)と,ビーム制限アパチャ2
3と,投射レンズ24(3枚電極の静電レンズ)と,位
置補正偏向器25(8極の静電偏向器)で構成されてい
る。回転補正器22はレンズ強度の無視できる電磁レン
ズで、ステンシルマスク4を透過したイオンビーム2を
回転させて試料7上でステンシルマスク4の像回転を補
正する。ビーム制限アパチャ23は装置内で散乱したイ
オンビーム等を除去する。位置補正偏向器25はステン
シルマスク4を透過したイオンビーム2を試料7上で偏
向することで試料7上でのステンシルマスク4の像位置
を補正する。
【0025】偏向器20,21は、ステンシルマスク4
と回転補正器22の間に位置し、ステンシルマスク4を
通過したビームの軌道を変える役割をする。
【0026】環状領域への荷電粒子ビーム投射を実現す
るためには、図4(a)のステンシルマスクのような遮
蔽部を支える細い支持部を設け、このステンシルマスク
を介して試料に荷電粒子ビーム投射を行う。
【0027】
【実施例】
(実施例1)本発明による上記荷電粒子ビーム投射装置
(図1)を用いたイオンビーム投射方法を図4と図5を
用いて説明する。
【0028】図4(a)は環状にビーム照射するための
ステンシルマスク形状の一例である。各符号は上述の通
り。図4(b)はステンシルマスク50基板上でのビー
ム走査法の一例を示し、y方向に走査し、かつ、x方向
に掃引し、開口51,52を含む全領域を走査する(5
5はイオンビームの断面を示す。)。これによって、開
口51,52の縮小形状が試料上に投射される。この場
合、図1における偏向器20,21は動作させない。こ
れらのビーム投射工程をここでは第一投射工程と呼ぶ。
図4(c)は同図(b)における一点鎖線56に対応す
るイオン注入領域の試料断面を示す。57は試料基板で
あり、領域58,58′がビーム投射部、領域59はマ
スクの支持部54′によってビームが遮蔽され、ビーム
照射(イオン注入)されなかった非投射部を示してい
る。
【0029】次に、この非投射部59のみをビーム照射
するための投射方法(第二投射工程)を図5を用いて説明
する。まず、支持部54,54′の直近の開口部のみを
ビーム走査掃引する。走査掃引領域は図5(a)のよう
に支持部54,54′とほぼ同形の領域60,60′で
あってもよいし、図5(b)のように一つの領域61に
してもよい。この場合、ビーム操作が簡便になる。ま
た、ビーム掃引が支持部54,54′に掛かっても問題
はない。
【0030】第二の投射工程で支持部の直近の開口部に
ビームを照射すると、支持部形状とほぼ同形状となるた
め、支持部による影部へのビーム投射が確実になる。こ
のように領域60,60′または61に照射され、開口
部51を通過したビーム70(同図(c))は、ステン
シルマスクの下流にある偏向器71,72(図1では2
0,21)に電圧を印加し、ビーム軌道を変え、第一投
射工程における非投射部(図4(c)における59)に
ビーム照射でき、図5(c)の断面図のように領域5
8,58′の間の領域73にイオン投射される。第一,
第二の荷電粒子ビーム投射工程により、島状遮蔽領域を
有する形状にビーム照射することができた。
【0031】なお、本実施例のマスク形状では、遮蔽部
53は2本の支持部54,54′によって支える例を示
したが、強度的に遮蔽部53を支えることができれば、
支持部は1本でも問題はない。また、逆に2本より多く
てもよい。
【0032】(実施例2)別構成の荷電粒子ビーム投射
装置を用いた環状領域への荷電粒子ビーム投射方法およ
び装置の実施例を図6を用いて説明する。本実施例で
も、荷電粒子の一例としてイオンを採用し、イオンビー
ム投射装置を例に説明する。
【0033】荷電粒子ビーム投射装置は、主に、イオン
源101,照射レンズ103,可変スリット104,ス
テンシルマスク107,投影レンズ108,偏向器11
1,112などから構成される(図6では照射レンズ1
03,投射レンズ108,対物レンズ109を光学レン
ズの如く略図で示しているが、実際は図1のように複数
枚の電極から構成されている)。
【0034】イオン源101から放出されたイオンビー
ム102は照射レンズ103によって平行ビームにさ
れ、ステンシルマスク107にほぼ垂直に入射するよう
に調整される。ステンシルマスク107の直前に可変ス
リット104を設置したのが本装置の特徴である。可変
スリット104が全開状態104′では、照射レンズ1
03を通過したイオンビーム105は全てステンシルマ
スク107に照射される。また、可変スリット104の
開口が一部制限状態104″では、通過ビームは制限ビ
ーム106となりステンシルマスク107を照射する領
域を制限できる。照射領域が限定されたイオンビームは
ステンシルマスク107の一部を照射し、ステンシルマ
スク107に設けられたパターンの一部を通過し、投影
レンズ108によって縮小され、さらに、対物レンズ1
09によって縮小されたパターンの一部が試料110に
垂直入射できる。
【0035】この装置を用いて、島状遮蔽領域を有する
形状にイオン注入する方法を図7から図10を用いて説
明する。用いたマスクは図4(a)と同じとする。
【0036】図7で、まず、可変アパチャ104′を開
放にして、レンズ103を通過したイオンビーム102
を全てステンシルマスク107に照射させる。ステンシ
ルマスク107は図4(b)での断面を示しているた
め、図ではステンシルマスク107通過後のイオンビー
ム120は分離して示されている。この時、偏向器11
1,112は動作させずに、イオンビーム102をレン
ズ108,109に導入し、縮小して試料110に投射
する(第一投射工程)。ここで、可変スリット104と
ステンシルマスク107,照射ビーム102,ステンシ
ルマスクを通過した直後の成形ビーム120の関係を、
より明確に示すために、図8に斜視図で示した。イオン
ビーム102はステンシルマスク107に照射され、ス
テンシルマスク107に設けられた開口121を通過し
て成形され、開口と同形状の断面を持つ成形ビーム12
0になる。
【0037】次に、図9のように可変スリット104
A,104Bを動作させ、開口部122を小さくし、ス
テンシルマスク107を照射するイオンビーム102を
制限した。スリット104A,104Bによって制限さ
れたビーム123の大きさ、マスク照射位置は、図9に
示したように、遮蔽部の支持部124の一部を照射する
ような矩形形状である。これにより、ステンシルマスク
を通過する成形ビームは、支持部124に近接した小断
面を有する2本の矩形ビーム列125,125′とな
る。
【0038】ここで、図10に示すように、このビーム
列125,125′をステンシルマスクの下流にある偏
向器111,112によってビーム軌道を変える。偏向
器を2段にすることで、試料への入射角を極力垂直にす
るためである。変えるべきビーム軌道の偏向量は、第一
投射工程によって影部となった支持部を投射するように
軌道を偏向させ、試料に投射させた。以上の第一,第二
投射工程によって、荷電粒子ビームを一括してステンシ
ルマスクに入射させる荷電粒子ビーム装置でもイオンビ
ーム照射領域は図3(a)のような環状にすることがで
きた。
【0039】本実施例では、荷電粒子ビームの一例とし
て、イオンビームを用いたイオン注入を例にとったが、
この方法は電子ビームリソグラフィやイオンビームリソ
グラフィでも適用でき、レジストへの環状領域への電子
ビーム露光やイオンビーム露光にも採用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、これまでステンシルマ
スクを用いて環状領域への荷電粒子ビーム投射が可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による荷電粒子ビーム投射装置の概略構
成図。
【図2】従来のイオン投影型縮小露光装置の概略構成
図。
【図3】試料上に荷電粒子ビーム投射したい環状領域の
説明図。
【図4】本発明による荷電粒子ビーム投射方法を実現さ
せるためのステンシルマスク形状の一例を示す説明図。
【図5】本発明による荷電粒子ビーム投射方法の説明
図。
【図6】本発明による別の荷電粒子ビーム投射方法を示
す説明図。
【図7】本発明による荷電粒子ビーム投射方法の説明
図。
【図8】可変スリット,ステンシルマスク,照射ビーム
の関係を明確に示すための斜視図。
【図9】一部閉じたスリット,制限された照射ビーム,
ステンシルマスク,ステンシルマスクを通過したビーム
の関係を示すための斜視図。
【図10】荷電粒子ビーム投射方法でステンシルマスク
通過後のイオンビーム軌道の説明図。
【符号の説明】
1…イオン源、2…イオンビーム、4…ステンシルマス
ク、7…試料、42…島状遮蔽領域、20,21…偏向
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 37/305 B 9508−2G 37/317 Z 9508−2G H01L 21/30 551

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子の通過できる開口または凹部から
    なるパターンを備えたステンシルマスクに荷電粒子ビー
    ムを照射し、上記ステンシルマスクを透過した上記荷電
    粒子ビームを試料に照射して上記ステンシルマスクのパ
    ターンを試料上に投射する荷電粒子ビーム投射方法にお
    いて、島状の孤立遮蔽領域を含む投射形状の荷電粒子ビ
    ーム投射方法であって、上記ステンシルマスクにおける
    島状遮蔽部を支える支持部を有するステンシルマスクを
    用いて、上記荷電粒子ビームによって上記支持部の影部
    を含むパターンを投射する第一の投射工程と、上記ステ
    ンシルマスクの開口の一部に荷電粒子ビーム照射を行
    い、上記ステンシルマスクを通過した上記荷電粒子ビー
    ムを偏向して、上記第一の投射工程によって生じた上記
    支持部の影部に荷電粒子ビームを照射する第二の投射工
    程からなることを特徴とする荷電粒子ビーム投射方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記ステンシルマスク
    への上記荷電粒子ビームの照射が、上記荷電粒子ビーム
    を上記ステンシルマスク上で走査,掃引によってなされ
    る荷電粒子ビーム投射方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記ステンシルマスク
    への上記荷電粒子ビームの照射が、上記荷電粒子ビーム
    を走査することなく上記ステンシルマスクを照射するこ
    とによってなされる荷電粒子ビーム投射方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、上記第二の投影工程は
    上記ステンシルマスクの上段で成形した照射ビームによ
    ってなされる荷電粒子ビーム投射方法。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、上記
    荷電粒子が特にイオンビームであり、試料へのイオンビ
    ーム投射によって上記試料内にイオン注入する荷電粒子
    ビーム投射方法。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3または4において、上記
    荷電粒子が特に電子ビームであり、試料への電子ビーム
    投射によって上記試料表面に電子ビーム露光する荷電粒
    子ビーム投射方法。
  7. 【請求項7】荷電粒子源と、上記荷電粒子の透過できる
    開口または凹部からなるパターンを備えたステンシルマ
    スクを保持するマスクステージと、上記荷電粒子源より
    上記荷電粒子のビームを引き出し上記ステンシルマスク
    に照射する照射光学系と、上記ステンシルマスクを透過
    した上記荷電粒子ビームを上記荷電粒子ビームを上記試
    料の任意位置へ照射して上記ステンシルマスクのパター
    ンを上記試料上に投射する対物レンズを含む荷電粒子の
    照射光学系とを備えた荷電粒子ビーム投射装置におい
    て、上記ステンシルマスクと上記対物レンズの間に偏向
    器を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム投射装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、上記荷電粒子源より引
    き出した上記荷電粒子ビームを上記ステンシルマスク上
    で走査,掃引するための偏向器を上記照射光学系内に備
    えた荷電粒子ビーム投射装置。
  9. 【請求項9】荷電粒子源と、上記荷電粒子の透過できる
    開口または凹部からなるパターンを備えたステンシルマ
    スクを保持するマスクステージと、試料を保持する試料
    ステージと、上記荷電粒子源より荷電粒子ビームを引き
    出し上記マスクに照射する上記荷電粒子ビームの照射光
    学系と、上記ステンシルマスクを透過した上記荷電粒子
    ビームを上記荷電粒子ビームを上記試料の任意位置へ照
    射して上記ステンシルマスクのパターンを上記試料上へ
    の投射光学系とを備えた荷電粒子ビーム投射装置におい
    て、上記荷電粒子の上記投射光学系に開口が可変のビー
    ム制限手段を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム投
    射装置。
  10. 【請求項10】請求項7,8または9において、上記荷
    電粒子が特にイオンビームであり、上記試料へのイオン
    ビーム投射によって上記試料内にイオン注入する荷電粒
    子ビーム投射装置。
  11. 【請求項11】荷電粒子源から引き出した荷電粒子ビー
    ムをテンシルマスクに照射し、上記ステンシルマスクを
    透過した上記荷電粒子ビームを試料に照射して上記ステ
    ンシルマスクのパターンを試料上に投射する荷電粒子ビ
    ーム投射装置におけるステンシルマスクで、島状の孤立
    遮蔽領域を含む形状への上記荷電粒子ビームの投射を行
    うステンシルマスクにおいて、上記ステンシルマスクに
    おける上記遮蔽領域を支える支持部は上記荷電粒子ビー
    ム投射装置のイオン光学軸を含むことを特徴とするステ
    ンシルマスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6319636B1 (en) 1998-12-28 2001-11-20 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Cell projection mask
US6323500B1 (en) 1998-11-20 2001-11-27 Nec Corporation Electron-beam exposure system
JP2009514224A (ja) * 2005-10-28 2009-04-02 サイマー・インコーポレーテッド ラインビームとして整形されたレーザー光を生成するためのシステム及び方法
WO2023032078A1 (ja) * 2021-09-01 2023-03-09 株式会社日立ハイテクサイエンス 集束イオンビーム装置

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