JPH0511406Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0511406Y2 JPH0511406Y2 JP1986102955U JP10295586U JPH0511406Y2 JP H0511406 Y2 JPH0511406 Y2 JP H0511406Y2 JP 1986102955 U JP1986102955 U JP 1986102955U JP 10295586 U JP10295586 U JP 10295586U JP H0511406 Y2 JPH0511406 Y2 JP H0511406Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical
- boot
- groove
- cylindrical fitting
- fitting part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 17
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 8
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 239000004610 Internal Lubricant Substances 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003708 ampul Substances 0.000 description 1
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は相対変位可能な軸部材の連結部分な
どを密閉状態に覆うブーツに関し、特にブーツを
相手材に組付ける組付け構造に関するものであ
る。
どを密閉状態に覆うブーツに関し、特にブーツを
相手材に組付ける組付け構造に関するものであ
る。
従来の技術
この種のブーツが例えば実開昭59−35731号公
報や実開昭59−37434号公報に示されており、こ
れらの公報に示されたブーツは、弾性材料によつ
て筒状に形成されるとともに、一方の端部をシヤ
フトに固定し、かつ他方の端部を同期回転継手
(等速ジヨイント)に固定してその連結部を密閉
して覆う構成である。そしてこのブーツをシヤフ
トや継手に対して固定する構造として、ブーツの
端部をその相手材であるシヤフトや継手の補助ホ
ルダに嵌合させて外周側から締付ける構成や、ブ
ーツの端部を補助ホルダによつて包み込む構成が
示されている。
報や実開昭59−37434号公報に示されており、こ
れらの公報に示されたブーツは、弾性材料によつ
て筒状に形成されるとともに、一方の端部をシヤ
フトに固定し、かつ他方の端部を同期回転継手
(等速ジヨイント)に固定してその連結部を密閉
して覆う構成である。そしてこのブーツをシヤフ
トや継手に対して固定する構造として、ブーツの
端部をその相手材であるシヤフトや継手の補助ホ
ルダに嵌合させて外周側から締付ける構成や、ブ
ーツの端部を補助ホルダによつて包み込む構成が
示されている。
考案が解決しようとする問題点
しかるに上記従来のブーツの組付け構造のうち
外周側から締付ける構造は、ブーツを弾性的に撓
ませて相手材に密着させて固定するものであり、
ゴムを素材とするブーツには有効であると考えら
れる。しかしながら最近使用されるようになつて
きている樹脂製ブーツでは、その剛性がゴムより
も高いために通常使用されているクランプバンド
で締付ける程度では必ずしも強固に取り付けるこ
とができず、特に相手材との完全な密着を図るこ
とが困難であるために、内部に注入したグリース
等の潤滑剤が漏洩するなどシール性に劣る問題が
生じる。これに対しブーツの端部を継手に固定し
た補助ホルダで包み込む構造では、ブーツの弾性
や剛性が特に影響することはないが、補助ホルダ
にカーリング加工などの曲げ加工を施さなければ
ならないから、専用の加工機や工具を必要とし、
組付け性が悪い問題があつた。
外周側から締付ける構造は、ブーツを弾性的に撓
ませて相手材に密着させて固定するものであり、
ゴムを素材とするブーツには有効であると考えら
れる。しかしながら最近使用されるようになつて
きている樹脂製ブーツでは、その剛性がゴムより
も高いために通常使用されているクランプバンド
で締付ける程度では必ずしも強固に取り付けるこ
とができず、特に相手材との完全な密着を図るこ
とが困難であるために、内部に注入したグリース
等の潤滑剤が漏洩するなどシール性に劣る問題が
生じる。これに対しブーツの端部を継手に固定し
た補助ホルダで包み込む構造では、ブーツの弾性
や剛性が特に影響することはないが、補助ホルダ
にカーリング加工などの曲げ加工を施さなければ
ならないから、専用の加工機や工具を必要とし、
組付け性が悪い問題があつた。
この考案は上記の事情を背景としてなされたも
ので、樹脂製のブーツであつてもシール性を損う
ことなく組付けることのできる構造を提供するこ
とを目的とするものである。
ので、樹脂製のブーツであつてもシール性を損う
ことなく組付けることのできる構造を提供するこ
とを目的とするものである。
問題点を解決するための手段
この考案は、上記の目的を達成するために、両
端部に形成した円筒部を回転部材である相手材に
嵌合させかつその外周側から締付けて固定し、さ
らにその内部に潤滑剤を封入したブーツの組付け
構造において、少なくとも一方の円筒部の全周に
その板厚のほぼ中央位置をその端面から軸線方向
に沿つて切り込んだ溝を形成し、また相手材には
その溝に挿入される板厚の薄い円筒状嵌合部を形
成するとともに、その円筒状嵌合部の先端部全周
に膨大部を形成し、前記溝に円筒状嵌合部を挿入
して前記円筒部の外周から締付けることによりブ
ーツを相手材に固定することを特徴とするもので
ある。
端部に形成した円筒部を回転部材である相手材に
嵌合させかつその外周側から締付けて固定し、さ
らにその内部に潤滑剤を封入したブーツの組付け
構造において、少なくとも一方の円筒部の全周に
その板厚のほぼ中央位置をその端面から軸線方向
に沿つて切り込んだ溝を形成し、また相手材には
その溝に挿入される板厚の薄い円筒状嵌合部を形
成するとともに、その円筒状嵌合部の先端部全周
に膨大部を形成し、前記溝に円筒状嵌合部を挿入
して前記円筒部の外周から締付けることによりブ
ーツを相手材に固定することを特徴とするもので
ある。
作 用
この考案においては、ブーツと相手材とは、ブ
ーツの円筒部の溝に相手材の円筒状嵌合部を挿入
した状態で円筒部を外周側から締付けることによ
り互いに組付ける。その場合、ブーツが樹脂製と
されて剛性がゴムより高く、締付けによる撓みが
少なくても、円筒状嵌合部の先端に形成した膨大
部によつて抜け止めが図られる。また少なくとも
前記膨大部は溝の内面に密着し、これに加え溝に
円筒状嵌合部を挿入したことによりラビリンス効
果が生じ、その結果、ブーツ内から潤滑剤が漏洩
することが防止される。さらにブーツが相手材と
共に回転した場合に、その内部の潤滑剤に遠心力
が作用し、その遠心力によつてブーツの端部に形
成した溝の内周側の薄い部分が外周側に押され、
その薄い部分が溝に挿入した相手材に密着し、こ
れらの間のシール性が向上する。
ーツの円筒部の溝に相手材の円筒状嵌合部を挿入
した状態で円筒部を外周側から締付けることによ
り互いに組付ける。その場合、ブーツが樹脂製と
されて剛性がゴムより高く、締付けによる撓みが
少なくても、円筒状嵌合部の先端に形成した膨大
部によつて抜け止めが図られる。また少なくとも
前記膨大部は溝の内面に密着し、これに加え溝に
円筒状嵌合部を挿入したことによりラビリンス効
果が生じ、その結果、ブーツ内から潤滑剤が漏洩
することが防止される。さらにブーツが相手材と
共に回転した場合に、その内部の潤滑剤に遠心力
が作用し、その遠心力によつてブーツの端部に形
成した溝の内周側の薄い部分が外周側に押され、
その薄い部分が溝に挿入した相手材に密着し、こ
れらの間のシール性が向上する。
実施例
つぎにこの考案の実施例を添付の図面を参照し
て説明する。
て説明する。
第1図はこの考案を、シヤフト1と等速ジヨイ
ント2との連結部分を密封するブーツ3に適用し
た例を示す断面図であつて、ブーツ3は所定の樹
脂により中間部31を蛇腹状とするとともに両端
部に円筒部32を設けた形状に形成されており、
またその円筒部32には第2図に示すように、そ
の板厚のほぼ中央位置をその端面から軸線方向に
沿つて切り込んだ溝33が形成されている。ブー
ツ3を組付ける一方の相手材である等速ジヨイン
ト2の外輪21には、異形断面の筒状をなす補助
カバー22が固定されており、その先端側の部分
は前記溝33に挿入可能な円筒状嵌合部23とし
て構成され、この円筒状嵌合部23の先端部には
第2図に示すように、カーリング加工などによる
膨大部24が形成されている。また他方の相手材
であるシヤフト1には、コ字状断面のリング部材
11が固定されており、このリング部材11の外
周側の部分が前記溝33に挿入される円筒状嵌合
部12とされるとともにその円筒状嵌合部12の
先端部に前記膨大部24と同様な膨大部13が形
成されている。なおここで、膨大部13,24の
寸法Dと溝33の幅Wと円筒部32における外周
側の部分の厚さtとの関係について述べると、 D≧W, D≧3t に設定することが好ましい。
ント2との連結部分を密封するブーツ3に適用し
た例を示す断面図であつて、ブーツ3は所定の樹
脂により中間部31を蛇腹状とするとともに両端
部に円筒部32を設けた形状に形成されており、
またその円筒部32には第2図に示すように、そ
の板厚のほぼ中央位置をその端面から軸線方向に
沿つて切り込んだ溝33が形成されている。ブー
ツ3を組付ける一方の相手材である等速ジヨイン
ト2の外輪21には、異形断面の筒状をなす補助
カバー22が固定されており、その先端側の部分
は前記溝33に挿入可能な円筒状嵌合部23とし
て構成され、この円筒状嵌合部23の先端部には
第2図に示すように、カーリング加工などによる
膨大部24が形成されている。また他方の相手材
であるシヤフト1には、コ字状断面のリング部材
11が固定されており、このリング部材11の外
周側の部分が前記溝33に挿入される円筒状嵌合
部12とされるとともにその円筒状嵌合部12の
先端部に前記膨大部24と同様な膨大部13が形
成されている。なおここで、膨大部13,24の
寸法Dと溝33の幅Wと円筒部32における外周
側の部分の厚さtとの関係について述べると、 D≧W, D≧3t に設定することが好ましい。
そして前記ブーツ3は、その円筒部32の溝3
3に各円筒状嵌合部12,23を挿入した状態で
外周側から帯鋼などからなるクランプ4で締付け
ることにより補助カバー22とリング部材11、
すなわち等速ジヨイント2とシヤフト1とに対し
て固定されている。その場合、円筒部32のうち
外周側の部分が内部に撓むから、膨大部13,2
4を包み込んだ状態で円筒状嵌合部12,23に
密着する。
3に各円筒状嵌合部12,23を挿入した状態で
外周側から帯鋼などからなるクランプ4で締付け
ることにより補助カバー22とリング部材11、
すなわち等速ジヨイント2とシヤフト1とに対し
て固定されている。その場合、円筒部32のうち
外周側の部分が内部に撓むから、膨大部13,2
4を包み込んだ状態で円筒状嵌合部12,23に
密着する。
したがつて上記の組付け構造では、前記膨大部
13,24が引掛り部として作用するためにブー
ツ3の抜け止め力が強固になる。またクランプ4
で締付けて溝33の内面に円筒状嵌合部12,2
3が密着する以外に、膨大部13,24が溝33
の内部に包み込まれて溝33の内面に密着し、こ
れに加え溝33の内部に円筒状嵌合部12,23
を挿入することにより両者の接触部分が長くかつ
折れ曲つた状態となつてラビリンス効果が生じる
から、シール性が極めて高くなる。そしてまた溝
33を形成することによつて生じる内周側の薄板
部分が、内部の潤滑剤の遠心力によつて外周側に
撓んで円筒状嵌合部12,23に密着する。
13,24が引掛り部として作用するためにブー
ツ3の抜け止め力が強固になる。またクランプ4
で締付けて溝33の内面に円筒状嵌合部12,2
3が密着する以外に、膨大部13,24が溝33
の内部に包み込まれて溝33の内面に密着し、こ
れに加え溝33の内部に円筒状嵌合部12,23
を挿入することにより両者の接触部分が長くかつ
折れ曲つた状態となつてラビリンス効果が生じる
から、シール性が極めて高くなる。そしてまた溝
33を形成することによつて生じる内周側の薄板
部分が、内部の潤滑剤の遠心力によつて外周側に
撓んで円筒状嵌合部12,23に密着する。
考案の効果
以上の説明すら明らかなようにこの考案の組付
け構造によれば、ブーツの端部に形成した溝の内
部に、膨大部を先端に有する円筒状嵌合部を挿入
して外周側から締付けることにより膨大部を包み
込むようにしたから、樹脂ブーツのように剛性が
ある程度高くても、ブーツと相手材との密着の度
合いが高くなり、また溝を形成することにより生
じる内周側の薄板部分が潤滑剤の遠心力で外周側
に撓んで相手材に密着し、その結果、良好なシー
ル性を得ることができ、また膨大部が引掛り部と
して作用するために確実な抜け止めを行なうこと
ができる。
け構造によれば、ブーツの端部に形成した溝の内
部に、膨大部を先端に有する円筒状嵌合部を挿入
して外周側から締付けることにより膨大部を包み
込むようにしたから、樹脂ブーツのように剛性が
ある程度高くても、ブーツと相手材との密着の度
合いが高くなり、また溝を形成することにより生
じる内周側の薄板部分が潤滑剤の遠心力で外周側
に撓んで相手材に密着し、その結果、良好なシー
ル性を得ることができ、また膨大部が引掛り部と
して作用するために確実な抜け止めを行なうこと
ができる。
第1図はこの考案の実施例を示す断面図、第2
図はブーツの円筒部と相手材の円筒状嵌合部を示
す断面図である。 1……シヤフト、11……リング部材、12…
…円筒状嵌合部、13……膨大部、2……等速ジ
ヨイント、22……補助カバー、23……円筒状
嵌合部、24……膨大部、3……ブーツ、32…
…円筒部、33……溝。
図はブーツの円筒部と相手材の円筒状嵌合部を示
す断面図である。 1……シヤフト、11……リング部材、12…
…円筒状嵌合部、13……膨大部、2……等速ジ
ヨイント、22……補助カバー、23……円筒状
嵌合部、24……膨大部、3……ブーツ、32…
…円筒部、33……溝。
Claims (1)
- 両端部に形成した円筒部を回転部材である相手
材に嵌合させかつその外周側から締付けて固定
し、さらにその内部に潤滑剤を封入したブーツの
組付け構造において、少なくとも一方の円筒部の
全周にその板厚のほぼ中央位置をその端面から軸
線方向に沿つて切り込んだ溝が形成され、また前
記相手材にはその溝に挿入される板厚の薄い円筒
状嵌合部が形成されるとともに、その円筒状嵌合
部の先端部全周に膨大部が形成され、前記溝に円
筒状嵌合部を挿入して前記円筒部の外周から締付
けることによりブーツを相手材に固定したブーツ
の組付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986102955U JPH0511406Y2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986102955U JPH0511406Y2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS638480U JPS638480U (ja) | 1988-01-20 |
JPH0511406Y2 true JPH0511406Y2 (ja) | 1993-03-22 |
Family
ID=30975066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986102955U Expired - Lifetime JPH0511406Y2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0511406Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS523540Y2 (ja) * | 1971-05-11 | 1977-01-25 |
-
1986
- 1986-07-04 JP JP1986102955U patent/JPH0511406Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS638480U (ja) | 1988-01-20 |
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