JPH05113231A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH05113231A
JPH05113231A JP3304076A JP30407691A JPH05113231A JP H05113231 A JPH05113231 A JP H05113231A JP 3304076 A JP3304076 A JP 3304076A JP 30407691 A JP30407691 A JP 30407691A JP H05113231 A JPH05113231 A JP H05113231A
Authority
JP
Japan
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germ
antibacterial
air conditioner
resin
group
Prior art date
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Pending
Application number
JP3304076A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Shioda
浩平 塩田
Hideyuki Yoshida
英行 吉田
Kojiro Matsuo
光二郎 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3304076A priority Critical patent/JPH05113231A/ja
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の構成部材に細菌,藻,黴などの
微生物の発生と鉄錆の発生を防止する。 【構成】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀,銅,亜
鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選ば
れた1つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオン
源を吸着担持する炭酸カルシウム,リン酸カルシウム,
セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた1つま
たは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次元構
造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配合し
た抗菌・防錆兼用剤を含有する構成部品、例えば、羽根
車1,送風ケーシング2,正面グリル3,風向き案内板
4などを用いて空気調和機を構成する。この構成により
抗菌・防錆機能の優れた空気調和機を実現することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外装部や内装部品あるい
は排水管系部品などに抗菌・防錆兼用剤を含有させたエ
アコン,空気清浄機,換気扇などの空気調和機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エアコン,空気清浄機,換気扇などの空
気調和機(以下空調機と略す)には、一般住宅用,業務
用を問わず、従来より樹脂部品が多く用いられている。
例えば、セパレート型エアコンでは、室内機の外装部や
吹き出しルーバー,シロッコファンなどに、また業務用
エアコンではターボファンに、家庭用空気清浄機では外
装部やフィルター枠,シロッコファンに、換気扇では外
装部やファンなどの部材に樹脂製品が広く用いられてい
る。用いられる樹脂の代表的なものは、ポリプロピレン
(PP),ポリスチレン(PS),ABSなどの汎用プ
ラスチックが一般的である。これらの樹脂は、射出成形
により簡単に精度よく作製される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
調和機では、長時間使用したとき、樹脂製構成部品に菌
類・黴類の増殖により、黒ずんだぬめり感を有する汚染
を生じる場合がある。このような汚れは洗剤などにより
清浄化することができるが、空調機内部にある樹脂部材
や外装部材の内壁などの清掃は困難な場合が多い。この
ような汚れを長期間放置すると樹脂部品が劣化したり脆
弱化したり、また不潔であったりすることがあった。
【0004】本発明はこのような従来の空気調和機の課
題を解決するもので、長期間使用しても構成樹脂部品に
菌類や、黴類が発生せず衛生的な空気調和機を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、抗菌性能をもつイオンを溶出する銀,銅,
亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選
ばれた1つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオ
ン源を吸着担持する炭酸カルシウム,リン酸カルシウ
ム,セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた1
つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次
元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配
合した抗菌・防錆兼用剤を含有する樹脂構成部材で構成
するようにしたものである。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、一般に無公害で飲用浄水
器などにも使用されている銀イオン,銅イオンまたは亜
鉛イオンを抗菌性能をもつ抗菌イオンとして使用し、抗
菌イオン源となる金属またはその金属の化合物を吸着担
持する物質として炭酸カルシウム,リン酸カルシウム
(天然にはヒドロキシアパタイトとしてCa10(P
46(OH)2の化学式で表されるリン灰石とも呼ば
れ、普遍的に多産されるリン酸塩鉱物群),セラミック
ス材料(天然には酸性白土,童仙傍などの陶磁器材料)
など無公害物質で、かつ安価で多表面積となり易い材料
を使用し、さらにこの担持体に単結晶テトラポット状の
三次元構造をもつ酸化亜鉛ウイスカを配合した抗菌・防
錆兼用剤を含有させた空気調和機であるため、羽根車,
ドレンパイプ,外装などに細菌,黴,藻などの微生物に
よる汚染,劣化および鉄錆による汚染,変色,変質など
がないすぐれたものである。
【0007】本発明の特徴となる作用は上記に加えて、 (1)配合される酸化亜鉛ウイスカが単結晶のテトラポ
ット状であるため、4方向に成長しているという他の結
晶にはない特異な形状であるため、 (イ)活性ならびに安定性が強く、銀イオン,銅イオ
ン,亜鉛イオンなどの抗菌性能を著しく増大するもので
ある。従って、抗菌・防錆兼用剤の抗菌性能,防錆性能
が大きいのみならず、高価な銀または銅はその含有量を
著しく少量にして、コストを廉価にしても抗菌・防錆性
能の優れた空気調和機を実現できるものである。
【0008】(ロ)銀イオン,銅イオン,亜鉛イオンな
どの抗菌性能を酸化亜鉛ウイスカの混入によって強くす
るため、銀,銅,亜鉛などと、従来の酸化亜鉛ウイスカ
を混入しない抗菌剤とを比較して1/10〜1/100
0に低減することができるため、当然水中に溶出する金
属イオンを排出基準より遥かに少なくすることができ
る。従って、環境保全,人体への影響にとっても安全な
抗菌・防錆機能をもった空気調和機を実現できるもので
ある。
【0009】(ハ)酸化亜鉛ウイスカは、そのウイスカ
繊維長が2〜3μmから数10μmまでの範囲にあり、
比重は5.78(空気透過法による)、昇華温度172
0℃、引張強さ270〜280kgf/cm2、曲げ強度44
0kgf/cm2、曲げ弾性率20,000〜21,000kgf/c
m2などの特徴をもっており、空気調和機を構成する樹脂
部品に混入する場合には機械的強度が、酸化亜鉛ウイス
カの混入によって強化されるという利点がある。
【0010】(2)吸着担持体は炭酸カルシウム,リン
酸カルシウム,セラミックスなど、いずれも一般に使用
されている安価な無公害物質であり、硝酸銀,硫酸銅,
硫酸亜鉛のように水溶性金属塩溶液をイオン源として使
用する場合、単にこれらの溶液に担持体を浸漬するのみ
で、吸着担持ができるという簡便な工程で作成できるも
のである。そして、この工程によれば常に十分に広い比
表面積が得られるものである。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下に本発明の一実施例である空気調和機
用樹脂部材の作成方法を説明する。まず銀を担持したリ
ン酸カルシウム0.5〜20wt%と、酸化亜鉛ウイスカ
粉体1〜40wt%とをエクストルーダーを用いて樹脂と
混練し、押出することにより、複合樹脂ペレットを得
る。これを、通常の射出成形機を用いて成形加工するこ
とにより、所望の空気調和機用樹脂部材が作製できる。
また、熱硬化樹脂を用いて部材を作製する場合にも、他
の無機フィラーの配合方法と同様に、公知の工程を経る
ことにより、所望の部材が作製できる。
【0012】射出成形法により図1に示すような空気調
和機の樹脂構成部品を作成した。図において、1は室内
用送風機の羽根車、2は羽根車1の周囲に設けた渦巻型
の送風ケーシング、3は正面グリル、4は風向き案内板
で、いずれも樹脂を成形加工して作製されている。以上
のような空気調和機の樹脂構成部分に抗菌・防錆兼用剤
を複合樹脂ペレットにして混入した。抗菌・防錆兼用剤
中に含まれる酸化亜鉛ウイスカの形状は図2の電子顕微
鏡写真に示すとおりである。本実施例1に用いた複合樹
脂ペレットの組成比を(表1)に示す。
【0013】
【表1】 すなわち、市販のリン酸カルシウム(ヒドロキシアパタ
イト、BET表面積60m2/g)を硝酸銀錯イオン溶液に
浸漬した後乾燥して、銀イオンを0.05wt%担持した
リン酸カルシウム(以下Agヒドロと略す)を得た。こ
れと酸化亜鉛ウイスカ粉体およびポリプロピレン樹脂を
ドライブレンドし、単軸エクストルーダーにより押出し
後、切断して複合樹脂ペレットを作製し、汎用の射出成
形器を用いて洗濯槽を成形した。なお、成形用樹脂とし
てはポリプロピレン(PP)を用いた。抗菌効果の評価
に用いた黴は、JIS2911「かび抵抗試験方法」に
記載の、第1群アスピルギルスニゲル,第2群ペニシリ
ウムシトリヌム(青かび),第4群クラドスポリウムク
ラドスポリオイデス,第5群ケトミウムグロボスムおよ
びカンジダアルビカンス(真菌)の5種である。
【0014】試験方法はサブロウー寒天培地を用いて、
試験菌を塗布後ウエザメータ内にて28℃、湿度70〜
75%で150時間放置して、菌の繁殖状態を調べた。
同時に、鋼線を配水管内に付着させて鋼線における鉄錆
の発生状況も併せて調べた。抗菌・防錆結果を(表1)
に示す。(表1)より明らかなように、本実施例の空気
調和機は比較例に比して高い抗菌・防錆効果を有してい
る。また、酸化亜鉛ウイスカを混入することにより、A
gヒドロの量を低減できることも明かである。
【0015】なお、本実施例1においては、リン酸カル
シウムを担持体として使用したが、その代わりに炭酸カ
ルシウムや酸性白土,童仙傍などのセラミックスを使用
しても抗菌・防錆効果は同じであった。また、銀の代わ
りに銅とか亜鉛を用いても同様の効果が得られる。
【0016】なお、実施例1では、抗菌イオン源として
硝酸銀を用いた例について説明したが、銀,銅,亜鉛ま
たはそれらの化合物を抗菌イオン源として使用しても抗
菌・防錆効果は同様であり、また担持体として炭酸カル
シウムの代わりにヒドロキシアパタイトのようなリン酸
カルシウム,酸性白土や童仙傍などのセラミックス材料
を使用しても抗菌・防錆効果は変わらない。
【0017】(実施例2)本実施例2よりなる空気調和
機および従来技術よりなる空気調和機を作製し、実使用
状態での比較モニタテストを行った。すなわち、実施例
1で説明した(表1)に示す組成の複合樹脂を用いて羽
根車,送風ケーシング,正面グリル,風向き案内板など
を成形し、これらの樹脂部品を組立てて作製した空気調
和機を厨房に設置して、毎日12時間作動するのを2ヶ
月間繰り返して運転した。テスト終了後空気調和機を分
解して、各樹脂部材の黒色汚染物の発生状況を目視など
により判別した。結果を(表2)に示す。
【0018】
【表2】 (表2)より明らかに本実施例2は比較例に比して黒色
汚染物の発生が抑制されている。
【0019】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明によれば、抗菌イオン源となる銀,銅,亜鉛か
らなる群のうちから選ばれた1つまたは複数の金属また
はその金属化合物を担持した炭酸カルシウム,リン酸カ
ルシウム,セラミックスからなる群から選ばれた1つま
たは複数の担持体と、酸化亜鉛ウイスカを混入した粉末
または複合樹脂を用いることにより、抗菌・防錆機能が
優れ、黒色の汚染物の発生が抑制された空気調和機を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の空気調和機の断面図
【図2】同実施例1に用いた抗菌・防錆兼用剤中に含ま
れる酸化亜鉛ウイスカの形状を示す電子顕微鏡写真
【符号の説明】
1 室内送風機の羽根車 2 送風ケーシング 3 正面グリル 4 風向き案内板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀,
    銅,亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちか
    ら選ばれた1つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌
    イオン源を吸着担持する炭酸カルシウム,リン酸カルシ
    ウム,セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた
    1つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三
    次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として
    配合した抗菌・防錆兼用剤を含有する空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の抗菌・防錆兼用剤を、空
    気調和機の構成部品である樹脂製部品に混入した空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 抗菌・防錆剤中に配合される単結晶で三
    次元テトラポット状の酸化亜鉛ウイスカを重量比で10
    %を下限として含有させた抗菌・防錆兼用剤を有する請
    求項1または2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 銀,銅,亜鉛およびそれらの金属の化合
    物からなる1つまたは複数の抗菌性イオン源を、金属と
    して重量比で1%を上限として含む請求項1,2または
    3記載の空気調和機。
JP3304076A 1991-10-22 1991-10-22 空気調和機 Pending JPH05113231A (ja)

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JP (1) JPH05113231A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7261908B1 (ja) * 2021-08-27 2023-04-20 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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