JPH0511320Y2 - - Google Patents

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JPH0511320Y2
JPH0511320Y2 JP1986160604U JP16060486U JPH0511320Y2 JP H0511320 Y2 JPH0511320 Y2 JP H0511320Y2 JP 1986160604 U JP1986160604 U JP 1986160604U JP 16060486 U JP16060486 U JP 16060486U JP H0511320 Y2 JPH0511320 Y2 JP H0511320Y2
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JP
Japan
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rotor
oil
space
rib
ribs
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JP1986160604U
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JPS6365823U (ja
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ロータリピストンエンジンのロータ
構造に関し、特にロータ内部に冷却媒体としてオ
イルを導入循環させるものに関する。
(従来技術) 一般に、ロータリピストンエンジンのロータ
は、特開昭59−58121号公報等に開示の如く、ロ
ータ中心部の環状ボスとロータ外周部のフランク
面との間に複数の軸方向リブを掛け渡して構成さ
れており、このリブによりロータ外周部の回転運
動を環状ボスを介してエキセントリツクシヤフト
に伝達すると共に、リブにより区画される複数の
軸方向スペース内に冷却用オイルを導入循環させ
てフランク面の熱を外部に逃がすようになつてい
る。
即ち、エキセントリツクシヤフト内に形成した
オイル供給通路からロータ内部の各区画スペース
内に供給されるオイルが、ロータの遊星運動によ
つて受ける慣性力の変化に従つてスペース内を旋
回し乍ら、ロータ内壁面及びリブ周面から熱を奪
い、ロータ中心に向かう求心力の作用時にロータ
内部から排出され、サイドハウジングを介してオ
イルタンクに回収されるものであり、このオイル
循環サイクルを繰返すことによつてロータの冷却
を行なうようになつているものである。
一方、ロータリピストンエンジンでは、ロータ
のフランク面に沿つて形成される周方向に細長い
燃焼スペース内を火炎が伝播して燃焼が生じるも
のであるが、火炎伝播の緩慢なトレーリングエン
ド側では、この火炎伝播の前に未燃混合ガスが自
然着火して一時的に急激な燃焼を起し、所謂ノツ
キングが発生することが多い。このノツキングの
発生の要因は、上述の火炎伝播速度の遅れに加え
て、ロータ内面に配設されたリブのロータ外周面
立ち上がり部にオイルが溜り易く、その部分がヒ
ートポイントとなる為であると考えられる。
以上のことから、ロータのトレーリングエンド
側をより強力に冷却してこのノツキングの発生を
抑制することが検討されている。
しかし乍ら、上記従来構造のものでは、ロータ
の各区画スペース内に一端が開口し且つ他端がエ
キセントリツクシヤフト内のオイル供給通路に開
口した連通路から、該連通路内に挿置されたチエ
ツクボールがロータ回転に伴う遠心力により開成
された際にオイルが噴射されるよう構成されてい
る為、特定域に偏つた冷却が行なえないという問
題が有る一方、オイルの供給量を増やすと、強力
な冷却を必要としない部分にも多量のオイルが供
給されてロータに過冷却部分が発生してしまう問
題が生じてくる。
(考案の目的) 本考案は、上記の如き事情に鑑み、トレーリン
グエンド側をより的確に冷却してノツキングの発
生を抑制し得るロータリピストンエンジンのロー
タ構造の提供、をその目的とする。
(考案の構成) 上記目的達成の為、ロータリピストンエンジン
のロータ構造は、ロータ内部の最もトレーリング
エンド側に設けられた軸方向リブのロータ外周面
側立ち上がり部に、該リブにより区画されたスペ
ース同志を連通する貫通孔を設けて、該リブによ
り区画された隣接スペースの内の一方のスペース
に供給されたオイルを、前記貫通孔を介して、ア
ペツクスシール内側に位置する他方のスペースへ
排出し、トレーリングエンド域の隣接する2つの
スペース間にオイルの流れを作り、オイルの滞在
を防止して局部的な温度上昇を抑制すると共に、
このオイルの流れによりトレーリングエンド直下
を冷却させるよう構成したものである。
(考案の実施例) 図示ロータリピストンエンジンは、ロータハウ
ジング11とサイドハウジング12,12により
形成されるケーシング10と、このケーシング1
0内を遊星回転運動するロータ20と、このロー
タ20の遊星回転運動を通常の回転運動に変換し
てエンジン外に伝達する出力軸たるエキセントリ
ツクシヤフト31とから構成されている。
ロータ20は、環状の中央ボス部21と略三角
形状のフランク面外周部22とを複数の軸方向リ
ブ23…により接続して構成されており、フロン
トサイド又はリアサイドのいずれか一方にインタ
ーナルギア24を取付けると共に、他方にエキセ
ントリツクシヤフト31貫通用の中央開口部26
を形成している。又、環状の中央ボス部21と略
三角形状のフランク面外周部22との間は、上記
リブ23…により複数の軸方向スペース25…に
区画されている。
エキセントリツクシヤフト31内には、軸方向
に沿つて延出した状態でオイル供給通路31aが
形成されており、このオイル供給通路31aに
は、図示しないオイルポンプからオイルが圧送さ
れている。また、このエキセントリツクシヤフト
31内には、一端がこのオイル供給通路31aに
連通された連通路31bが形成されている。この
連通路31b内には、チエツクボール31cが介
設されている。一方、ロータ20の中央ボス部2
1内には、一端が連通路31bに連通し、他端が
各スペース25内に開口したオイル通路21aが
形成されている。この様にして、上記リブ23に
より区画される各スペース25内には、対応する
オイル通路21aからオイルが噴射される事にな
る。ここで、オイル噴射量は、前記連通路31b
内に挿置されたチエツクボール31cにロータ2
0の遊星回転に伴つて加わる遠心力により決定さ
れるものである。又、上記リブ23…の内、各フ
ランク面のトレーリングエンド側に設置されたリ
ブ23には、そのロータ外周側立ち上がり部に、
隣接するスペース25,25間を連通する貫通孔
23aが形成されている。
尚、30は上記インターナルギア24と噛合し
てロータ20を支えるステーシヨナリギア、32
は図示しないオイルタンクからのオイル供給通
路、33…は冷却水通路である。
このように構成するものでは、ロータ20が遊
星回転を開始すると、エキセントリツクシヤフト
31内の連通路31aに挿置したチエツクボール
31bに遠心力が作用して連通路31aを開成
し、オイル通路21aから各スペース25…内に
オイルが噴射される。この際のオイル供給量は、
チエツクボール31cに作用する遠心力の大きさ
によつて決定される為、エンジン回転数が上つて
チエツクボール31cに作用する遠心力が大きく
なればなる程、多量のオイルがスペース25…内
に供給されることとなり、常時、所定の冷却効果
レベルを維持することが可能となる。
又、各スペース25内に導入されたオイルは、
ロータ20の遊星回転によつて受ける慣性力の変
化により、各スペース25内で旋回しながらその
内壁面から熱を奪い、ロータ20の冷却を行なつ
た後、ロータ中心に向かう求心力の作用時に、ロ
ータ20のフロントサイド乃至リアサイドのいず
れか一方に形成したエキセントリツクシヤフト貫
通孔26とエキセントリツクシヤフト31との間
〓から、サイドハウジング12のロータ摺接面側
に形成されたエキセントリツクシヤフト貫通孔1
2aを経て、サイドハウジング12内に形成した
オイル還流路12b内に排出されるものである。
而して、ロータ20の遊星回転によつて受ける
慣性力の変化により、オイルが各スペース25内
で旋回する際、各トレーリングエンド側のリブ2
3…に形成された貫通孔23a…を介して、アペ
ツクスシール40側の隣接スペース25へのオイ
ルの流れが生じ、トレーリングエンド直下の内壁
面がオイルによつて冷却されることとなる。又、
このオイルの流れの発生に伴ない、アペツクスシ
ール40側のスペース25内には、オイル通路2
1aより導入されるオイルの流れに加えて貫通孔
23aからの流入オイルの流れが生じる。従つ
て、高熱にさらされるアペツクスシール域の冷却
もより強力に行なわれることとなる。
(考案の効果) 本考案に係るロータリピストンエンジンのロー
タ構造に依れば、ロータ内部の最もトレーリング
エンド側に設けられた各リブのロータ外周面側立
ち上がり部に、該リブにより区画された隣接スペ
ース同士を連通する連通孔を設け、該リブにより
区画された隣接スペースの内の一方のスペースに
供給されたオイルを、前記貫通孔を介して、アペ
ツクスシール内側に位置する他方のスペースへ排
出し、トレーリングエンド域直下にオイルの流れ
を生じさせるよう構成したので、ノツキングの発
生し易いトレーリングエンド域をより的確に冷却
することが可能になる。又、貫通孔を経てアペツ
クスシール側の区画スペースに隣接スペースに供
給されたオイルの一部が流入することとなるの
で、アペツクスシール域の冷却もより強力なもの
となつて、シール溝等の熱変形に起因するガス漏
れ等を防止し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るロータ構造を採用したロ
ータリピストンエンジンの一部切欠正面図、第2
図は第1図の中央縦断面図である。 20……ロータ、21……環状ボス部、22…
…フランク外周部、23……軸方向リブ、23a
……貫通孔、25……区画スペース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トロコイド状の内周面を有するケーシング内を
    遊星回転運動するロータ内部を複数の軸方向リブ
    によつて区画し、該リブによつて区画された複数
    の軸方向スペース内にオイルを供給循環させる事
    によりロータの冷却を行うものに於いて、ロータ
    内部の最もトレーリングエンド側に設けられたリ
    ブのロータ外周面側立ち上がり部に、該リブによ
    り区画された隣接スペース同士を連通する貫通孔
    を設け、該リブにより区画された隣接スペースの
    内の一方のスペースに供給されたオイルを、前記
    貫通孔を介して、アペツクスシール内側に位置す
    る他方のスペースへ排出する事、を特徴とするロ
    ータリピストンエンジンのロータ構造。
JP1986160604U 1986-10-20 1986-10-20 Expired - Lifetime JPH0511320Y2 (ja)

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JPS6365823U JPS6365823U (ja) 1988-04-30
JPH0511320Y2 true JPH0511320Y2 (ja) 1993-03-19

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011511903A (ja) * 2008-02-13 2011-04-14 ガーサイド、デイヴィド・ダブリュ ロータリーピストン式内燃エンジン
JP2011515611A (ja) * 2008-03-19 2011-05-19 ガーサイド、デイヴィド・ダブリュ ロータリーピストン内燃機関動力ユニット

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JPS6365823U (ja) 1988-04-30

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