JP2013122219A - ウォータポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】メカニカルシールから漏洩した冷却水が貯留される水溜り部を大容量に低コストで形成可能なウォータポンプを提供する
【解決手段】ハウジング2に支持された回転軸4と、回転軸4の一端に設けられたインペラ7と、ハウジング2と回転軸4との間に設けられ冷却水の外部への漏洩を抑制するメカニカルシール9と、回転軸4の軸受部8と、回転軸4の軸方向においてインペラ7とは反対の側に設けられ当該回転軸4を回転させるプーリ5と、プーリ5と回転軸4に亘って設けられた動力伝達部材5aと、を備え、プーリ5の外周壁11の内方空間21に、メカニカルシール9から漏洩する冷却水を溜める水溜り部23を形成してある。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング2に支持された回転軸4と、回転軸4の一端に設けられたインペラ7と、ハウジング2と回転軸4との間に設けられ冷却水の外部への漏洩を抑制するメカニカルシール9と、回転軸4の軸受部8と、回転軸4の軸方向においてインペラ7とは反対の側に設けられ当該回転軸4を回転させるプーリ5と、プーリ5と回転軸4に亘って設けられた動力伝達部材5aと、を備え、プーリ5の外周壁11の内方空間21に、メカニカルシール9から漏洩する冷却水を溜める水溜り部23を形成してある。
【選択図】図1
Description
本発明はエンジンの冷却用等に用いられるウォータポンプに関する。
従来、水冷式エンジンに用いられるウォータポンプは、ハウジングに軸受を介して支持された回転軸の一端にインペラを設け、インペラを回転させてエンジンに冷却水を循環させる。例えば、特許文献1に示されるウォータポンプでは、軸受の位置に冷却水の漏洩を防止するメカニカルシールを備えている。しかし、通常、このようなメカニカルシールと軸受との間からは僅かながら水分が外部に漏洩する。そのため特許文献1のウォータポンプでは、漏洩した水分を貯留すべくハウジングの下部に水溜り部を形成してある。水溜り部にはドレン孔が形成されており、ここから水が蒸発または流出するよう構成されている。
また、同様の問題を解決するために、特許文献2に示されるウォータポンプにおいてもハウジングの下部に水溜り部を形成してある。この水溜り部は、ウォータポンプのボディに形成した凹部をプラグで閉塞して構成してある。水溜り部の側方上部には、軸受とメカニカルシールとの間から漏洩した水分が流れ込む通路が形成してある。その反対側の上方部には、貯留した水分を大気中に放出するドレン孔が形成してある。
特許文献1のウォータポンプでは、ドレン孔が、水抜き穴と水溜り部との合流部より下方に位置するため、冷却水は水抜き穴から水溜り部の内壁を伝い直接ドレン孔に流れ込み外部に流出する虞がある。また、ハウジング同士の結合部にドレン孔を設けているため、冷却水が毛細管現象により水溜部内壁を伝ってドレン孔に冷却水が流れ込み、外部に流出する虞がある。冷却水が外部に流出すると、ウォータポンプの周辺部品に冷却水の跡が付着することや、ドレン孔周辺に冷却水の析出物が付着する問題がある。また、ハウジング内に水溜り部を形成するために、ハウジングに水溜り部及び水溜り部への通路を加工する必要があるため、コストアップの要因であった。
特許文献2のウォータポンプでは、プラグの結合部から冷却水が水溜部内壁を伝ってドレン孔より外部に流出し、ウォータポンプの周辺部品に冷却水の跡が付着することや、ドレン孔周辺に冷却水の析出物が付着する問題がある。また、ハウジング内に水溜り部を形成するために、ハウジングに水溜り部及び水溜り部への斜め通路を加工する必要があり、プラグを用いることで部品点数、加工工数が共に増え、コストアップの要因となっていた。
本発明は、メカニカルシールから漏洩した冷却水が貯留される水溜り部を大容量に低コストで形成可能なウォータポンプを提供することを目的としている。
本発明のウォータポンプの第1特徴構成は、ハウジングに支持された回転軸と、前記回転軸の一端に設けられたインペラと、前記ハウジングと前記回転軸との間に設けられ冷却水の外部への漏洩を抑制するメカニカルシールと、前記回転軸の軸受部と、前記回転軸の軸方向において前記インペラとは反対の側に設けられ当該回転軸を回転させるプーリと、前記プーリと前記回転軸に亘って設けられた動力伝達部材と、を備え、前記プーリの外周壁の内方空間に、前記メカニカルシールから漏洩する冷却水を溜める水溜り部を形成してある点にある。
本構成により、ウォータポンプにおいてメカニカルシールから漏洩した冷却水は、プーリの外周壁の内方空間に形成された水溜り部に流れ込むこととなる。従来のハウジング内に形成される水溜り部はスペース上、小容量になりがちであったが、プーリの外周壁の内方は、空間部として通常形成される部分であってスペースも大きい。このため、プーリの外周壁の内方空間には、大容量の水溜り部を形成することができる。その結果、冷却水が外部に流出して、ウォータポンプの周辺部品に冷却水の跡が付着することや、ドレン孔周辺に冷却水の析出物が付着する不具合を抑制することができる。
また、空間部として通常形成される、プーリの外周壁の内方空間に水溜り部が形成されているため、水溜り部は簡素な構造となる。さらに、メカニカルシールから漏洩した冷却水を水溜り部に案内する通路についても、プーリ内の空間部に簡易に形成することができる。その結果、水溜り部を低コストで形成することができる。
本発明のウォータポンプの第2特徴構成は、前記プーリが、前記内方空間を前記回転軸の軸方向寄りの第1室と前記第1室の外周側の第2室とに区画する区画壁を備え、前記第1室と前記第2室とは連通し、前記第2室を前記水溜り部として構成してある点にある。
本構成にように、プーリが、内方空間を回転軸の軸方向寄りの第1室と第1室の外周側の第2室とに区画する区画壁を備え、第1室と第2室とは連通し、第2室を前記水溜り部として構成してあると、メカニカルシールから漏洩した冷却水はプーリの外周側の第2室(水溜り部)に溜められる。このとき、エンジンの振動等により水溜り部に溜められた冷却水も移動することとなるが、区画壁によって回転軸の径方向の移動幅が抑制されるため、冷却水はプーリの外方に流出し難くなる。
本発明のウォータポンプの第3特徴構成は、前記ハウジングに前記プーリの軸受部を設け、前記メカニカルシールから漏洩した冷却水が前記回転軸の径方向外方に拡散する位置と、前記プーリの軸受部の位置とを、前記回転軸の軸方向における異なる位置に配置してある点にある。
本構成のように、本構成のように、ハウジングにプーリの軸受部を設けると、回転軸の軸方向の長さを短くでき、ウォータポンプをコンパクトにすることができる。また、メカニカルシールから漏洩した冷却水が回転軸の径方向外方に拡散する位置と、プーリの軸受部の位置とを、回転軸の軸方向における異なる位置に配置してあると、メカニカルシールから漏洩した冷却水がプーリの軸受部によって阻害されることなく、回転軸の径方向外方に拡散することなる。また、メカニカルシールから漏洩した冷却水が拡散する方向にプーリの軸受部が存在しないため、水溜り部への案内通路を形成し易くなる。
本発明のウォータポンプの第4特徴構成は、前記回転軸の軸受部として前記インペラと前記メカニカルシールとの間にすべり軸受を設けてある点にある。
本構成のように、ウォータポンプの回転軸の軸受部としてインペラとメカニカルシールとの間にすべり軸受を設けてあると、メカニカルシールに対し回転軸のブレを抑制し、回転軸の摺動抵抗が小さくなる。
本発明のウォータポンプの第5特徴構成は、前記プーリが、前記メカニカルシールから漏洩する冷却水を前記水溜り部に導く案内部を備える点にある。
本構成のように、プーリが、メカニカルシールから漏洩する冷却水を当該前記水溜り部に導く案内部を備えていると、メカニカルシールから漏洩する冷却水を水溜り部に確実に導くことができる。
本発明のウォータポンプの第6特徴構成は、前記ハウジングに前記プーリの軸受部を設け、前記プーリの前記内方空間に、前記プーリの軸受部に対する前記メカニカルシールから漏洩する冷却水を遮蔽する遮蔽板が設けてある点にある。
本構成のように、ウォータポンプのハウジングにプーリの軸受部を設けると、回転軸の軸方向の長さを短くでき、ウォータポンプをコンパクトにすることができる。また、プーリの内方空間に、プーリの軸受部に対するメカニカルシールから漏洩する冷却水を遮蔽する遮蔽板が設けてあると、冷却水からプーリの軸受部を確実に保護することができる。その結果、ウォータポンプの耐久性を向上させることができる。
本発明のウォータポンプの第7特徴構成は、前記遮蔽板が前記回転軸の径方向において前記プーリの軸受部の外方まで延設されてある点にある。
本構成のように、遮蔽板が回転軸の径方向においてプーリの軸受部の外方まで延設されてあると、プーリの軸受部が冷却水からより確実に保護されるとともに、水溜り部におけるプーリの外周壁近くに冷却水が案内されることとなり、水溜り部に流出された冷却水のドレン孔からの流出を抑制することができる。
以下、本発明に係るウォータポンプを図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
ウォータポンプ1は、冷却水を、図示しない車両のエンジン及びラジエータに循環させる。冷却水は、エンジンで発生した熱によって温められ、ラジエータで熱を放出することでエンジンを冷却する。
ウォータポンプ1は、冷却水を、図示しない車両のエンジン及びラジエータに循環させる。冷却水は、エンジンで発生した熱によって温められ、ラジエータで熱を放出することでエンジンを冷却する。
(ウォータポンプの全体構成)
図1及び図2に示すように、ウォータポンプ1は、鍛造加工等により成型された金属製のハウジング2と、エンジンボディ3とがガスケットを挟んだ状態でボルトにより連結され、回転軸4の一端にプーリブラケット5aを介して固定されたプーリ5が備えられている。プーリブラケット5aは、プーリ5の回転力を回転軸4に伝達するための動力伝達部材である。ウォータポンプ1には、ハウジング2とエンジンボディ3との合わせ面に形成された渦室6にハウジング2から突出するよう回転軸4が設けられている。回転軸4の他端には、回転軸4に圧入されて回転軸4と同期して回転するインペラ7が備えられている。
図1及び図2に示すように、ウォータポンプ1は、鍛造加工等により成型された金属製のハウジング2と、エンジンボディ3とがガスケットを挟んだ状態でボルトにより連結され、回転軸4の一端にプーリブラケット5aを介して固定されたプーリ5が備えられている。プーリブラケット5aは、プーリ5の回転力を回転軸4に伝達するための動力伝達部材である。ウォータポンプ1には、ハウジング2とエンジンボディ3との合わせ面に形成された渦室6にハウジング2から突出するよう回転軸4が設けられている。回転軸4の他端には、回転軸4に圧入されて回転軸4と同期して回転するインペラ7が備えられている。
インペラ7とプーリブラケット5aとの間には、軸受部としての水中すべり軸受8と、メカニカルシール9が配設されている。水中すべり軸受8はインペラ7とメカニカルシール9との間に設けられている。水中すべり軸受8によってメカニカルシール9に対し回転軸4のブレを抑制し、回転軸4の摺動抵抗が小さくなる。メカニカルシール9はインペラ7側の冷却水が回転軸4の隙間から漏れ出ないようシール部材として機能する。
ハウジング2の外周側にはプーリ5の軸受部10が設けられている。プーリ5の軸受部10は、メカニカルシール9の外周側に位置するよう配置されている。ハウジング2には、メカニカルシール9とプーリブラケット5aとの間に、メカニカルシール9から微少に漏洩した冷却水が流入する空間20(メカニカルシール9に隣接する空間20)が形成されている。
プーリ5は、プーリブラケット5aに接続される外周壁11を有する。外周壁11の内方空間21は、区画壁13によって回転軸4の軸方向寄りの第1室22と、第1室22の外周側の第2室23とに区画されている。外周壁11はプーリブラケット5aと反対の側の端部から回転軸4の軸方向に折り曲げられる側壁12に連続し、区画壁13が側壁12の端部から回転軸4の軸方向に沿う方向に延設されている。
プーリ5の第2室23がメカニカルシール9から漏洩した冷却水を溜める水溜り部となる。水溜り部23を形成する壁部のうち、外周壁11に連続する側壁12の回転軸4寄りの位置にハウジング2の外方と連通するドレン孔24が形成されている。
水溜り部23に形成されるドレン孔24は、冷却水の流入通路から離間した位置に配置してある。これにより、水溜り部(第2室)23に流入した冷却水がそのままドレン孔24に流れ出てしまうのを防止することができる。
水溜り部23に形成されるドレン孔24は、冷却水の流入通路から離間した位置に配置してある。これにより、水溜り部(第2室)23に流入した冷却水がそのままドレン孔24に流れ出てしまうのを防止することができる。
メカニカルシール9から微少に漏洩した冷却水が流入する空間20において、ハウジング2のプーリブラケット5aと対向する部分に遮蔽板14の端部が例えばカシメ等で固定されている。遮蔽板14は回転軸4の径方向外方に向けて延設されている。遮蔽板14は、メカニカルシール9から漏洩する冷却水からプーリ5の軸受部10を保護するために設けられる。
ハウジング2にプーリ5の軸受部10を設けると、回転軸4の軸方向の長さを短くでき、ウォータポンプ1をコンパクトにすることができる。また、プーリ5の内方空間21に、プーリ5の軸受部10に対するメカニカルシール9から漏洩する冷却水を遮蔽する遮蔽板14が設けてあると、冷却水からプーリ5の軸受部10を確実に保護することができる。その結果、ウォータポンプ1の耐久性を向上させることができる。
プーリ5には、回転軸4とメカニカルシール9とプーリブラケット5aとの間に形成された空間20に連通するドレン通路25が存在する。ドレン通路25は、プーリブラケット5aと遮蔽板14との間に形成された通路である。プーリブラケット5aは、案内部として機能する。ドレン通路25はプーリ5の外周壁11に向けて形成されていればよい。プーリ5が、メカニカルシール9から漏洩する冷却水を水溜り部23に導く案内部(プーリブラケット5a)を備えていると、メカニカルシール9から漏洩する冷却水を水溜り部23に確実に導くことができる。
プーリ5により回転軸4が駆動されると、インペラ7が回転して冷却水が冷却水入口から吸入され、冷却水出口より排出される。このとき、冷却水が、メカニカルシール9と回転軸4との間の微小な隙間を通ってメカニカルシール9とプーリブラケット5aとの間の空間20(メカニカルシール9に隣接する空間20)に漏洩する。この冷却水は、ドレン通路25から水溜り部(第2室)23に流入し貯留される。
ウォータポンプ1においてメカニカルシール9から漏洩した冷却水は、プーリ5の外周壁11の内方空間21に形成された水溜り部(第2室)23に流れ込むこととなる。従来のハウジング内に形成される水溜り部はスペース上、小容量になりがちであったが、プーリ5の外周壁11の内方は、空間部として通常形成される部分であってスペースも大きい。このため、プーリ5の外周壁11の内方空間21には、大容量の水溜り部23を形成することができる。その結果、冷却水が外部に流出して、ウォータポンプの周辺部品に冷却水の跡が付着することや、ドレン孔24周辺に冷却水の析出物が付着する不具合を抑制することができる。
また、空間部として通常形成される、プーリ5の外周壁11の内方空間21に水溜り部23が形成されているため、水溜り部23は簡素な構造となる。さらに、メカニカルシール9から漏洩した冷却水を水溜り部23に案内するドレン通路25についても、プーリ5内の空間部に簡易に形成することができる。その結果、水溜り部23を低コストで形成することができる。
プーリ5が、内方空間21を回転軸4の軸方向寄りの第1室22と第1室22の外周側の第2室23とに区画する区画壁13を備え、第1室22と第2室23とは連通し、第2室23を水溜り部として構成してあると、メカニカルシール9から漏洩した冷却水はプーリ5の外周側の第2室(水溜り部)23に溜められる。このとき、エンジンの振動等により水溜り部23に溜められた冷却水も移動することとなるが、区画壁13によって回転軸4の径方向の移動幅が抑制されるため、冷却水はプーリ5の外方に流出し難くなる。
メカニカルシール9から漏洩した冷却水が回転軸4の径方向外方に拡散する位置と、プーリ5の軸受部10の位置とを、回転軸4の軸方向における異なる位置に配置してある。こうすると、メカニカルシール9から漏洩した冷却水がプーリ5の軸受部10によって阻害されることなく、回転軸4の径方向外方に拡散することなる。また、メカニカルシール9から漏洩した冷却水が拡散する方向にプーリ5の軸受部10が存在しないため、水溜り部23へのドレン通路(案内通路)25が形成し易くなる。
[第2実施形態]
図3に示すように、インペラ7と回転軸4の軸受部8との間にメカニカルシール9が配置されている。ハウジング2に水抜き穴26が形成されている。ハウジング2の外周側にプーリ5の内方空間21が配置され、水抜き穴26は内方空間21に連通する。本実施形態では、この内方空間21に水溜り部23が形成される。水溜り部23は、プーリブラケット5aに形成されたドレン孔24aと、側壁12に形成されたドレン孔24bとを備える。ハウジング2の外面の水抜き穴26の近くには、プーリブラケット5a寄りの第1案内板30と側壁12寄りの第2案内板31とが外周壁11に向けて延設してある。第1案内板30と第2案内板31に挟まれた空間がドレン通路25である。第1案内板30がメカニカルシール9から漏洩した冷却水を水溜り部23におけるプーリ5の外周壁11に向けて案内する。これにより、冷却水がハウジング2の外面を伝ってドレン孔24a,24bへ流れ込むことを防止することができる。第2案内板31は、プーリ5の側壁12とハウジング2の外面との間からの冷却水の漏れを防止する。
図3に示すように、インペラ7と回転軸4の軸受部8との間にメカニカルシール9が配置されている。ハウジング2に水抜き穴26が形成されている。ハウジング2の外周側にプーリ5の内方空間21が配置され、水抜き穴26は内方空間21に連通する。本実施形態では、この内方空間21に水溜り部23が形成される。水溜り部23は、プーリブラケット5aに形成されたドレン孔24aと、側壁12に形成されたドレン孔24bとを備える。ハウジング2の外面の水抜き穴26の近くには、プーリブラケット5a寄りの第1案内板30と側壁12寄りの第2案内板31とが外周壁11に向けて延設してある。第1案内板30と第2案内板31に挟まれた空間がドレン通路25である。第1案内板30がメカニカルシール9から漏洩した冷却水を水溜り部23におけるプーリ5の外周壁11に向けて案内する。これにより、冷却水がハウジング2の外面を伝ってドレン孔24a,24bへ流れ込むことを防止することができる。第2案内板31は、プーリ5の側壁12とハウジング2の外面との間からの冷却水の漏れを防止する。
水抜き穴26は、ハウジング2の周方向に部分的に設けられている。水抜き穴26は、従来からあるようにドリル穴にて形成してもよいが、例えばハウジング2の内面側部分を幅広にし、ハウジング2の外面側部分を幅狭な通路として形成してもよい。こうすると、水抜き穴26から流出した冷却水のハウジング2内への逆流を抑制することができる。
プーリ5により回転軸4が駆動されると、インペラ7が回転して冷却水が冷却水入口から吸入され、冷却水出口より排出される。このとき、冷却水が、メカニカルシール9と回転軸4との間の微小な隙間を通ってメカニカルシール9と軸受部4aとの間の空間20(メカニカルシール9に隣接する空間20)に漏洩する。この冷却水は、水抜き穴26からドレン通路25に流出しプーリ5の外周壁11の内方空間21に形成された水溜り部23に流入し貯留される。
[他の実施形態]
(1)上記の実施形態では、プーリ5の内方空間21に水溜り部23のみが形成する例を示したが、プーリ5の内方空間21には、ウォータポンプ1の回転速度を可変することができる可変機構が設けられていてもよい。
(1)上記の実施形態では、プーリ5の内方空間21に水溜り部23のみが形成する例を示したが、プーリ5の内方空間21には、ウォータポンプ1の回転速度を可変することができる可変機構が設けられていてもよい。
(2)上記の第1実施形態では、プーリ5の軸受部10をメカニカルシール9の外周位置であって回転軸4の径方向においてメカニカルシール9と重なる位置に設ける例を示したが、プーリ5の軸受部10は、回転軸4の径方向においてメカニカルシール9と重ならない位置に設けてもよい。また、回転軸4の軸受部8は回転軸4の回転やメカニカルシール9の回転ブレに支障がないのであれば設けなくてもよい。
(3)上記の第2実施形態では、プーリブラケット5aに設けたドレン孔24aと、側壁12に設けたドレン孔24bとを例示したが、ドレン孔24a、24bは少なくとも1つあればよい。
本発明に係るウォータポンプは、各種車両における幅広い冷却対象に用いられるウォータポンプに利用可能である。
1 ウォータポンプ
2 ハウジング
3 エンジンボディ
4 回転軸
5 プーリ
5a プーリブラケット(動力伝達部材、案内部)
6 渦室
7 インペラ
8 軸受部
9 メカニカルシール
10 軸受部
11 外周壁
13 区画壁
14 遮蔽板
20 空間
21 内方空間
22 第1室
23 水溜り部(第2室)
24 ドレン孔
25 ドレン通路
2 ハウジング
3 エンジンボディ
4 回転軸
5 プーリ
5a プーリブラケット(動力伝達部材、案内部)
6 渦室
7 インペラ
8 軸受部
9 メカニカルシール
10 軸受部
11 外周壁
13 区画壁
14 遮蔽板
20 空間
21 内方空間
22 第1室
23 水溜り部(第2室)
24 ドレン孔
25 ドレン通路
Claims (7)
- ハウジングに支持された回転軸と、
前記回転軸の一端に設けられたインペラと、
前記ハウジングと前記回転軸との間に設けられ冷却水の外部への漏洩を抑制するメカニカルシールと、
前記回転軸の軸受部と、
前記回転軸の軸方向において前記インペラとは反対の側に設けられ当該回転軸を回転させるプーリと、
前記プーリと前記回転軸に亘って設けられた動力伝達部材と、を備え、
前記プーリの外周壁の内方空間に、前記メカニカルシールから漏洩する冷却水を溜める水溜り部を形成してあるウォータポンプ。 - 前記プーリが、前記内方空間を前記回転軸の軸方向寄りの第1室と前記第1室の外周側の第2室とに区画する区画壁を備え、
前記第1室と前記第2室とは連通し、前記第2室を前記水溜り部として構成してある請求項1記載のウォータポンプ。 - 前記ハウジングに前記プーリの軸受部を設け、前記メカニカルシールから漏洩した冷却水が前記回転軸の径方向外方に拡散する位置と、前記プーリの軸受部の位置とを、前記回転軸の軸方向における異なる位置に配置してある請求項1または2記載のウォータポンプ。
- 前記回転軸の軸受部として前記インペラと前記メカニカルシールとの間にすべり軸受を設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載のウォータポンプ。
- 前記プーリが、前記メカニカルシールから漏洩する冷却水を前記水溜り部に導く案内部を備える請求項1〜4のいずれか一項に記載のウォータポンプ。
- 前記ハウジングに前記プーリの軸受部を設け、前記プーリの前記内方空間に、前記プーリの軸受部に対する前記メカニカルシールから漏洩する冷却水を遮蔽する遮蔽板が設けてある請求項1〜5のいずれか一項に記載のウォータポンプ。
- 前記遮蔽板が前記回転軸の径方向において前記プーリの軸受部の外方まで延設されてある請求項6記載のウォータポンプ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104197017A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-12-10 | 珠海仕高玛机械设备有限公司 | 一种用于卧式混凝土搅拌机的水冷式无油轴头密封结构 |
WO2020098092A1 (zh) * | 2018-11-12 | 2020-05-22 | 青岛天乾科技有限公司 | 一种电子产品一体化水冷散热器及其应用的方法 |
JP2021060315A (ja) * | 2019-10-08 | 2021-04-15 | 日鉄テックスエンジ株式会社 | 耐圧試験機 |
-
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- 2011-12-12 JP JP2011271449A patent/JP2013122219A/ja active Pending
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