JPH05112120A - 温蔵車の加温制御装置 - Google Patents

温蔵車の加温制御装置

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JPH05112120A
JPH05112120A JP29821391A JP29821391A JPH05112120A JP H05112120 A JPH05112120 A JP H05112120A JP 29821391 A JP29821391 A JP 29821391A JP 29821391 A JP29821391 A JP 29821391A JP H05112120 A JPH05112120 A JP H05112120A
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JP
Japan
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combustion
temperature
heater
water
heating
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Application number
JP29821391A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Arai
和光 新井
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼式ヒータの熱交換器内で水が沸騰するの
を防止して熱交換器の加熱を防止した温蔵車の加温制御
装置を提供する。 【構成】 温蔵庫3外に配置され、水を加熱して温水に
する燃焼式ヒータ5と、温蔵庫3内に配置され、供給さ
れる温水との熱交換により通過する空気を加熱するヒー
タコア6と、温蔵庫3内の空気を循環させてヒータコア
6に送るブロア7と、燃焼式ヒータ5とヒータコア6と
の間で水を循環させる配管8と、燃焼式ヒータを制御す
るECU30と、庫内温度センサ40と、水温センサ5
0とを備える。ECU30は、庫内温度センサ40で検
出される庫内温度に基づき、少なくとも停止、低燃焼及
び高燃焼の3つの燃焼状態を含む燃焼式ヒータ5の燃焼
状態を制御すると共に、水温センサ50で検出される水
の温度が所定の高温度を越えたとき、庫内温度に基づく
燃焼状態の制御に優先して燃焼式ヒータを停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食料品等を温蔵庫内で
温めながら配送する温蔵車の加温制御装置、特に燃焼式
ヒータを用いて温蔵庫内を加温する温蔵車の加温制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼式ヒータを用いて温蔵庫内を
加温する温蔵車の加温装置として、温蔵庫内の空気をブ
ロアにより吸込側ダクトを介して燃焼式ヒータ(いわゆ
る、温気式の燃焼式ヒータ)に導き、この燃焼式ヒータ
が導入された空気を燃焼ガスとの熱交換により加熱して
温風にし、この温風を吐出側ダクトを介して温蔵庫内に
戻し、これによって、温蔵庫内を加温するようにしたも
のがある(例えば、特開昭62−173314号公
報)。
【0003】このような温気式の燃焼式ヒータを用いた
上記従来の加温装置では、温蔵庫内の温度のみに基づ
き、停止、低燃焼及び高燃焼等の状態を含む燃焼式ヒー
タの燃焼状態を制御すればよい。
【0004】ところが、上記従来の加温装置では、
広い温蔵庫内を十分に温めるだけの放熱量を確保するた
めには、燃焼式ヒータの熱交換器を大きくする必要があ
り、その結果、燃焼式ヒータ全体が大型化して温蔵車へ
搭載しにくくなってしまう、 温蔵庫と燃焼式ヒータ
との間で空気を導く太いダクトが必要で、温蔵庫を大幅
に改造する必要がある、 燃焼式ヒータの熱交換器が
破損した場合に、破損個所から高温度の燃焼ガスが吹出
し、車両火災が発生する虞れがある、等の問題点があ
る。
【0005】このような問題点を解決するために、本出
願人は、温蔵車の温蔵庫外に配置され、燃焼ガスとの熱
交換により水を加熱して温水にする燃焼式ヒータ(いわ
ゆる温水式の燃焼式ヒータ)と、温蔵庫内に配置され、
供給される温水との熱交換により通過する空気を加熱す
るヒータコアと、温蔵庫内の空気を循環させてヒータコ
アに送るブロアと、温蔵庫の壁部を貫通して配設され、
燃焼式ヒータとヒータコアとの間で水を循環させる配管
とを備えた温蔵車の加温装置を、実願平2−68623
号で提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温水式
の燃焼式ヒータを用いた上記後者の従来技術では、温気
式の燃焼式ヒータを用いた上記前者の従来技術のよう
に、温蔵庫内の温度のみに基づき、停止、低燃焼及び高
燃焼等の状態を含む燃焼式ヒータの燃焼状態を制御する
と、温蔵庫内を一定の温度にするために燃焼式ヒータに
よって水をどんどん加熱している際に、燃焼式ヒータの
熱交換器内で水が沸騰してしまう場合がある。例えば、
外気温が非常に低いとき(例えば−20℃〜−30℃程
度のとき)で、温蔵庫内を一定の温度(例えば19℃)
にするために燃焼式ヒータによって水をどんどん加熱し
ている際に、温蔵庫の扉を開けると、庫内の温度が急激
に下がってしまうので、庫内温度の急激な低下により燃
焼式ヒータが高燃焼状態で運転される。このとき、水の
温度がすでに80℃〜100℃近くの高温度になってい
た場合には、燃焼式ヒータを高燃焼状態で運転すること
によって前記熱交換器内で水が沸騰してしまい、最悪の
場合にはこの熱交換器が溶融してしまうという事故が発
生する虞れがある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、燃焼式ヒータの熱交換器内で水が
沸騰するのを防止して熱交換器の過熱を防止した温蔵車
の加温制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、温蔵車の温蔵庫外に配置され、燃焼ガス
との熱交換により水を加熱して温水にする燃焼式ヒータ
と、温蔵庫内に配置され、供給される温水との熱交換に
より通過する空気を加熱するヒータコアと、温蔵庫内の
空気を循環させてヒータコアに送るブロアと、温蔵庫の
壁部を貫通して配設され、燃焼式ヒータとヒータコアと
の間で水を循環させる配管と、燃焼式ヒータを制御する
電子制御手段とを備えた温蔵車の加温制御装置におい
て、前記温蔵庫内の温度を検出する庫内温度センサと、
前記水の温度を検出する水温検出手段とを備え、前記電
子制御手段は、前記庫内温度センサで検出される庫内温
度に基づき、少なくとも停止、低燃焼及び高燃焼の3つ
の燃焼状態を含む前記燃焼式ヒータの燃焼状態を制御す
ると共に、前記水温検出手段で検出される水の温度が所
定の高温度を越えたとき、庫内温度に基づく前記燃焼状
態の制御に優先して前記燃焼式ヒータを停止させるよう
に構成されているものである。
【0009】
【作用】電子制御手段は、庫内温度センサで検出される
庫内温度に基づき、少なくとも停止、低燃焼及び高燃焼
の3つの燃焼状態を含む燃焼式ヒータの燃焼状態を制御
すると共に、水温検出手段で検出される水の温度が所定
の高温度を越えたとき、庫内温度に基づく前記燃焼状態
の制御に優先して燃焼式ヒータを停止させるように構成
されているので、水の温度が所定の高温度を越えていな
いときにのみ、燃焼式ヒータの燃焼状態が庫内温度セン
サで検出される庫内温度に基づいて制御され、水の温度
が所定の高温度を越えたとき、庫内温度に基づく燃焼状
態の制御に優先して燃焼式ヒータが停止する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基いて説明
する。
【0011】図1は、本発明の第1実施例に係る温蔵車
の加温制御装置が搭載された温蔵車を示している。
【0012】図1に示すように、温蔵車1は、車体の前
部に設けられたキャビン2と、車体の床板(図示略)上
に固定された温蔵庫3とを有する。この温蔵車1には、
温蔵庫3内を加温する加温制御装置4が搭載されてい
る。
【0013】この加温制御装置4は、温蔵庫3外に配置
され、熱交換器内で燃焼ガスとの熱交換により水を加熱
して温水にする温水式の燃焼式ヒータ5と、温蔵庫3内
に配置され、供給される温水との熱交換により通過する
空気を加熱するヒータコア6と、温蔵庫3内の空気を循
環させてヒータコア6に送るブロア7と、温蔵庫3の前
壁部3aを貫通して配設され、燃焼式ヒータ5の熱交換
器とヒータコア6との間で水を循環させる配管8と、燃
焼式ヒータ5を制御する電子制御手段10とを備えてい
る。前記配管8は、エンジン冷却水とは別の水を循環さ
せるものである。
【0014】燃焼式ヒータ5は、例えば、前記床板の前
側下面に支持固定されている。ヒータコア6及びブロア
7は、温蔵庫3の壁部内面に支持固定されたダクト9内
に配置されている。このダクト9には、空気入口9aと
空気出口9bとが形成されている。
【0015】前記配管8は、図1に示すように、燃焼式
ヒータ5の熱交換器からヒータコア6へ水を導く配管8
aと、ヒータコア6を通過した水を燃焼式ヒータ5の熱
交換器へ戻す配管8bとから成る。これらの配管8a,
8bは、燃焼式ヒータ5から温蔵庫3の前壁部3aの外
面に沿って上方に延び、さらに前壁部3aに穿設された
開口部3bを貫通して温蔵庫3内のヒータコア6まで延
びている。
【0016】前記燃焼式ヒータ5は、図2に示すよう
に、燃焼器11と熱交換器12とから構成されている。
【0017】燃焼器11には、一端側内部が燃焼室13
となる燃焼筒14と、セラミック繊維で成形された円板
状の燈芯15と、保持部材16と、ケース17とが設け
られている。
【0018】燃焼筒14は、その外周に形成されたフラ
ンジ14bを介してケース17に固定されている。燃焼
筒14の一端は燈芯15で閉塞され、その他端側は熱交
換器12の内部まで延びて燃焼ガス案内筒部14aを形
成している。燃焼筒14の内周には、開口部18aを有
する開口部形成部材18が固定されており、燃焼室13
内で発生する燃焼ガスが開口部18aを通って燃焼ガス
案内筒部14a内に入るようになっている。また、燃焼
筒14の一端側周壁には多数の空気流入孔14cが穿設
されており、燃焼筒14の外側にある空気通路19に導
入される燃焼用空気が、空気流入孔14cを通って燃焼
室13内に導入されるようになっている。
【0019】前記保持部材16はケース17の一端側に
固定されており、この保持部材16に燈芯15が固定さ
れている。この保持部材16には、燃料通路16aが形
成されている。
【0020】前記ケース17の一端側には、別のケース
20が固定されている。このケース20には、図1に示
す燃料タンク22からの液体燃料を燃料供給管21及び
前記燃料通路16aを介して燈芯15に送る燃料ポンプ
23と、燃焼用空気をケース20内の空気通路20aを
介して前記空気通路19に送る燃焼用空気供給用の渦流
送風機24とが設けられている。
【0021】燃料ポンプ23及び渦流送風機24のモー
タ24aはそれぞれ前記電子制御手段10を構成する電
子制御ユニット(以下、単にECUという)30と電気
的に接続されており、ECU30からの制御信号により
燃料供給量及び燃焼用空気供給量が制御されるようにな
っている。
【0022】さらに、前記ケース17の周壁にはグロー
プラグ25及びフレームセンサ26が設けられている。
グロープラグ25の先端部は、燃焼室13内に突き出て
燈芯15に近接した位置にある。フレームセンサ26の
先端部は、燃焼室13内の略中央部に突き出ている。グ
ロープラグ25はECU30と電気的に接続されてお
り、グロープラグ25に印加される電圧がECU30に
よって制御される。また、フレームセンサ26もECU
30と電気的に接続されており、ECU30は、フレー
ムセンサ26からの電流信号により燃焼室13内に火炎
が発生しているか否かの判定(火炎検知)を行なうよう
になっている。
【0023】前記熱交換器12には、燃焼筒14の燃焼
ガス案内筒部14aの外側に位置し且つ一端側がケース
17の他端側に固定された円筒状のガス導入管27と、
ガス導入管27の外側に位置し且つ一端側がケース17
の他端側に固定された外側ケース28とが設けられてい
る。ガス導入管27と外側ケース28との間には、流体
通路29が形成されている。ガス導入管27の他端側に
は底壁31が固着されており、燃焼ガス案内筒部14a
内を通ってくる燃焼ガスが底壁31によりUターンし、
燃焼ガス案内筒部14aとガス導入管27との間の燃焼
ガス通路32内に導かれる。ガス導入管27の内周面に
は、周方向に間隔を置いて多数の吸熱フィン33が突設
されている。外側ケース28には、流体通路29の流入
口29a及び流出口29bが形成されている。さらに、
燃焼ガス通路32内を通った燃焼ガスを排出する排出口
34が、前記ケース17に設けられている。
【0024】また、燃焼式ヒータ5には、ヒータコア6
から配管8bを通って戻ってくる水を前記流体通路29
の流入口29aに流入させ、配管8内で水を循環させる
ウォータポンプ35が装着されている。このウォータポ
ンプ35のモータはECU30と電気的に接続されてお
り、ECU30からの制御信号により送水圧が制御され
るようになっている。
【0025】さらに、加温制御装置4には、図1及び図
2に示すように、前記温蔵庫3内の庫内温度Taを検出
する庫内温度センサ40と、前記流出口29b付近の水
の温度(水温TW)を検出する水温センサ(水温検出手
段)50とが設けられている。庫内温度センサ40及び
水温センサ50は共にサーミスタであり、庫内温度セン
サ40は温蔵庫3の壁部内面に、水温センサ50は配管
8aに夫々固定されている。庫内温度センサ40及び水
温センサ50はそれぞれECU30と電気的に接続され
ており、庫内温度センサ40からECU30には庫内温
度Taを表わす庫内温度信号が、水温センサ50からE
CU30には水温TWを表わす水温信号がそれぞれ入力
されるようになっている。
【0026】また、ECU30には、前記ブロア7のモ
ータ及び操作パネル60がそれぞれ電気的に接続されて
おり、ブロア7の送風量がECU30からの制御信号に
よって制御されるようになっている。操作パネル60は
前記キャビン2内のインストルメント上に設けられてお
り、この操作パネル60上には庫内温度Taを設定する
不図示の温度設定部及び操作スイッチが設けられてい
る。この操作パネル60からECU30には、前記温度
設定部で設定された設定温度を表わす設定温度信号及び
操作スイッチのオン、オフ信号が出力されるようになっ
ている。
【0027】そして、前記電子制御手段を構成するEC
U30は、庫内温度センサ40で検出される庫内温度T
aに基づき、一時停止、低燃焼及び高燃焼の3つの燃焼
状態を含む燃焼式ヒータ5の燃焼状態を制御すると共
に、水温センサ(水温検出手段)50で検出される水温
TWが所定の高温度(例えば75℃)を越えたとき、庫
内温度Taに基づく前記燃焼状態の制御に優先して燃焼
式ヒータ5を一時停止させるように構成されている。
【0028】具体的には、ECU30は、図3(a)に
示すように、低燃焼(Lo燃焼)中に庫内温度Taが低
温度(例えば17℃)以下になったとき、前記燃焼状態
を低燃焼から高燃焼(Hi燃焼)へ移行させ、高燃焼中
に庫内温度Taが設定温度(前記操作パネル60上の温
度設定部により設定された温度で、例えば19℃)を越
えたとき、燃焼状態を高燃焼から低燃焼へ移行させ、低
燃焼中(又は高燃焼中)に庫内温度Taが高温度(例え
ば22℃)を越えたとき、燃焼状態を低燃焼(又は高燃
焼)から一時停止へ移行させ、且つ一時停止中に庫内温
度Taが設定温度(19℃)以下になったとき、燃焼状
態を一時停止から低燃焼へ移行させるように構成されて
いる。そして、ECU30は、図3(b)に示すよう
に、水温TWが所定の高温度(75℃)を越えたとき、
図3(a)に示す上記燃焼状態の制御に優先して燃焼式
ヒータ5を作動状態から一時停止状態へと移行すると共
に、水温TWが所定の低温度(例えば50℃)以下にな
ったとき、燃焼式ヒータ5を一時停止状態から作動状態
(低燃焼又は高燃焼)へと移行するように構成されてい
る。
【0029】以下、上記構成を有する第1実施例に係る
加温制御装置の作動を、図4に基いて説明する。図4
は、ECU30に記憶された加温制御装置の制御プログ
ラムを示すフローチャートである。
【0030】ECU30は、スタート後、まずステップ
401で操作パネル60上の操作スイッチがオンか否か
を判定する。この答が肯定(Yes)のとき、ステップ
402に進み、水温TWが75℃以下か否かを判定す
る。この答が肯定(Yes)のとき、即ち水温TWが7
5℃以下のとき、ステップ403に進み、庫内温度Ta
が17℃以下か否かを判定する。この答が肯定(Ye
s)のとき、ステップ404に進み、火炎が発生してい
るか否か、即ち火炎が検知されたか否かを判定する。火
炎が発生していないとき、ステップ404の答は否定
(No)となってステップ405に進み、着火制御を行
なう。この後、ステップ406に進んで燃焼式ヒータ5
の燃焼状態を停止又は一時停止状態から高燃焼(Hi燃
焼)へ移行させる。一方、前記ステップ404の判定時
にすでに火炎が発生しているとき、このステップ404
の答が肯定(Yes)となり、ステップ405の着火制
御を行わずに前記ステップ406に進み、燃焼式ヒータ
5の燃焼状態を高燃焼へ移行させる。このステップ40
6の実行後、前記ステップ401に戻る。そして、ステ
ップ401、402及び403の答が全て肯定(Ye
s)である間、燃焼式ヒータ5を高燃焼状態で作動させ
続ける。これによって、庫内温度Taが上昇していく。
【0031】このように燃焼式ヒータ5が高燃焼で作動
中に、庫内温度Taが上がって17℃を越えると、前記
ステップ403の答が否定(No)となってステップ4
07に進み、庫内温度Taが19℃以下か否かを判定す
る。このとき、庫内温度Taが19℃以下であれば、ス
テップ407の答は肯定(Yes)となり、ステップ4
08に進み、燃焼式ヒータ5の燃焼状態が高燃焼か否か
を判定する。このとき、燃焼式ヒータ5は高燃焼で作動
中であるので、ステップ408の答は肯定(Yes)と
なって前記ステップ406に進み、燃焼式ヒータ5を高
燃焼で作動させ続ける。
【0032】そして、上記高燃焼中に庫内温度Taがさ
らに上がって19℃を越えると、前記ステップ407の
答が否定(No)となり、ステップ409に進んで庫内
温度Taが22℃以下か否かを判定する。このとき、T
aが22℃以下であれば、ステップ409の答は肯定
(Yes)となってステップ410に進み、フラグFが
1であるか否かを判定する。このとき、フラグFはまだ
1に設定されていないので、ステップ410の答は否定
(No)となり、ステップ412に進み、燃焼式ヒータ
5を高燃焼から低燃焼へ移行させる。この移行後、前記
ステップ401に戻る。
【0033】このような高燃焼から低燃焼への移行後又
は上記高燃焼中に、庫内温度Taが22℃を越えると、
前記ステップ409の答が否定(No)となり、ステッ
プ413に進み、前記ステップ404と同様に火炎が発
生しているか否かを判定する。このとき、低燃焼中又は
高燃焼中であるので、火炎が発生していてステップ41
3の答が肯定(Yes)となり、ステップ414に進ん
で消火制御を実行する。この実行後、ステップ415に
進んで燃焼式ヒータ5を低燃焼又は高燃焼の状態から一
時停止させると共に、ステップ416に進んでフラグF
を1に設定する。この設定後、前記ステップ401に戻
る。
【0034】また、上述したように高燃焼から低燃焼へ
の移行後、庫内温度Taが下がって19℃以下になる
と、前記ステップ407の答が肯定(Yes)となって
ステップ408に進み、燃焼式ヒータ5の燃焼状態が高
燃焼か否かを判定する。このとき、燃焼式ヒータ5は低
燃焼で作動中であるので、ステップ408の答は否定
(No)となってステップ417に進み、低燃焼か否か
を判定する。このとき、燃焼式ヒータ5は低燃焼で作動
中であるので、ステップ417の答は肯定(Yes)と
なって前記ステップ412に進み、燃焼式ヒータ5を低
燃焼で作動させ続ける。
【0035】このような低燃焼での作動中に、庫内温度
Taがさらに下がって17℃以下になると、前記ステッ
プ403の答が肯定(Yes)となり、前記ステップ4
04を経て前記ステップ406に進み、燃焼式ヒータ5
を低燃焼から高燃焼へ移行させる。
【0036】一方、前記ステップ415で燃焼式ヒータ
5を低燃焼又は高燃焼の状態から一時停止させた後、庫
内温度Taが下がって22℃以下になると、前記ステッ
プ409の答が肯定(Yes)となってステップ410
に進む。このとき、フラグFは前記ステップ416で1
に設定されているので、ステップ410の答は肯定(Y
es)となり、ステップ411に進んで着火制御を行な
うと共に、ステップ412に進んで燃焼式ヒータ5を一
時停止から低燃焼へ移行させる。
【0037】また、前記ステップ415で燃焼式ヒータ
5を低燃焼又は高燃焼の状態から一時停止させた後、庫
内温度Taが下がって19℃以下になると、前記ステッ
プ407の答が肯定(Yes)となってステップ408
に進む。このとき、燃焼式ヒータ5は一時停止している
ので、ステップ408の答が否定(No)となってステ
ップ417に進み、燃焼式ヒータ5の燃焼状態が低燃焼
か否かを判定する。このとき、燃焼式ヒータ5は一時停
止しているので、ステップ417の答が否定(No)と
なってステップ418に進み、前記水温TWが50℃以
下か否かを判定する。このとき、水温TWが50℃を越
えていれば、前記ステップ415に進んで燃焼式ヒータ
5の一時停止を維持する。これに対して、水温TWが5
0℃以下であれば、ステップ419で着火制御を行なう
と共に、ステップ412に進んで燃焼式ヒータ5を一時
停止から低燃焼(作動状態)へ移行させる。
【0038】また、上述したように燃焼式ヒータ5が低
燃焼中又は高燃焼中であるとき、前記ステップ402の
判定時に水温TWが75℃を越えると、ステップ402
の答が否定(No)となり、前記ステップ413に進ん
で火炎が発生しているか否かを判定する。このとき、低
燃焼中又は高燃焼中で火炎が発生しているので、ステッ
プ413の答が肯定(Yes)となり、ステップ414
に進んで消火制御を実行する。この実行後、ステップ4
15に進んで燃焼式ヒータ5を低燃焼又は高燃焼の状態
から一時停止させると共に、ステップ416に進んでフ
ラグFを1に設定する。この設定後、前記ステップ40
1に戻る。
【0039】さらに、燃焼式ヒータ5が低燃焼又は高燃
焼で作動中、或いは一時停止中であるとき、前記操作ス
イッチがオフにされて前記ステップ401の答が否定
(No)になると、ステップ420に進み、火炎が発生
しているか否かを判定する。このとき、燃焼式ヒータ5
が低燃焼又は高燃焼で作動中であれば、或いは一時停止
中で火炎が発生していれば、ステップ420の答は肯定
(Yes)となり、ステップ421に進んで消火制御を
実行すると共に、ステップ422に進んで燃焼式ヒータ
5を停止させ、終了する。一方、前記ステップ420の
判定時に、燃焼式ヒータ5が一時停止中で火炎が発生し
ていなければ、ステップ420の答が否定(No)とな
り、ステップ421を実行することなくステップ422
に進んで燃焼式ヒータ5を停止させ、終了する。
【0040】上述したように、上記第1実施例によれ
ば、水温TWが所定の高温度(例えば、75℃)を越え
ていないときにのみ、燃焼式ヒータ5の燃焼状態が庫内
温度センサ40で検出される庫内温度Taに基づいて制
御され、水温TWが所定の高温度を越えたとき、庫内温
度Taに基づく燃焼状態の制御に優先して燃焼式ヒータ
5が一時停止するので、燃焼式ヒータ5の熱交換器12
内で水が沸騰するのを防止して熱交換器12の過熱を防
止することができる。
【0041】なお、上記第1実施例では、前記ステップ
419で着火制御した後、ステップ412で燃焼式ヒー
タ5を一時停止から低燃焼(作動状態)へ移行させてい
るが、前記ステップ419の実行後、前記ステップ40
6に進んで燃焼式ヒータ5を一時停止から高燃焼(作動
状態)へ移行させてもよい。
【0042】次に、図5(a)及び(b)に基いて本発
明の第2実施例に係る温蔵車の加温制御装置を説明す
る。
【0043】上記第1実施例では、前記流入口29b付
近の水の温度(水温TW)を検出する(水温検出手段)
としてサーミスタである水温センサ50を用いていると
共に、燃焼式ヒータ5を制御する電子制御手段10をE
CU30で構成している。
【0044】これに対して、この第2実施例では、前記
水温検出手段として水温センサ50の代わりにサーモス
イッチ50Aを用いると共に、前記電子制御手段10を
ECU30、リレー70及び固定抵抗80で構成してい
る。
【0045】図5(a)に示すように、サーモスイッチ
50Aの一側端子は接地され、その他側端子はリレー7
0のコイル71を介してバッテリBのプラス側に接続さ
れている。リレー70の励磁側端子70aはサーミスタ
である前記庫内温度センサ40を介してECU30のプ
ラス側入力端子30aに接続されており、その非励磁側
端子70bは固定抵抗80を介してECU30のプラス
側入力端子30bに接続されている。リレー70の可動
接点72はECU30のマイナス側入力端子30cに接
続されている。そして、ECU30の電源端子30dは
バッテリBのプラス側に接続されている。
【0046】前記サーモスイッチ50Aは、図5(b)
に示すように、前記水温TWが所定の高温度(例えば、
75℃)を越えるとその接点が開き、水温TWが所定の
低温度(例えば、50℃)以下になるとその接点が閉じ
る特性を有するスイッチである。また、前記固定抵抗8
0は、庫内温度Taが燃焼式ヒータ5を一時停止させる
必要のある高温度(例えば、22℃)を僅かに越えたと
きの庫内センサ40の抵抗値と同じ抵抗値を有してい
る。
【0047】この第2実施例の加温制御装置では、水温
TWが75℃以下で且つ50℃より高いとき、サーモス
イッチ50Aの接点は閉じているので、リレー70のコ
イル71に電流が流れており、可動接点72は図5
(a)に示すように励磁側端子70a側に切り換わって
いる。このとき、ECU30は、庫内温度センサ40に
より検出される庫内温度Taに基いて(即ち、庫内温度
Taの変化に応じて変化する庫内温度センサ40の抵抗
値変化に応じた電流値の変化に基いて)、燃焼式ヒータ
5の燃焼状態を、図3(a)に示すように、上記第1実
施例と同様に制御する。
【0048】燃焼式ヒータ5が低燃焼又は高燃焼で作動
中に水温TWが75℃を越えると、サーモスイッチ50
Aが開くので、前記コイル71に電流が流れなくなり、
可動接点72が非励磁側端子70b側に切り換わる。こ
れによって、庫内温度センサ40がECU30との電気
的接続を断たれ、固定抵抗80がECU30と電気的に
接続される。この固定抵抗80は、庫内温度Taが燃焼
式ヒータ5を一時停止させる必要のある高温度(例え
ば、22℃)を僅かに越えたときの庫内センサ40の抵
抗値と同じ抵抗値を有しているので、固定抵抗80がE
CU30に接続されることにより、ECU30は、庫内
温度Taが22℃を越えたと判定し、燃焼式ヒータ5を
低燃焼又は高燃焼の状態から一時停止させる。すなわ
ち、水温TWが75℃を越えたことをサーモスイッチ5
0Aが検出してこのスイッチ50Aの接点が開くことに
より、固定抵抗80がECU30と電気的に接続された
とき、ECU30は燃焼式ヒータ5を一時停止させる。
【0049】このように燃焼式ヒータ5が一時停止され
た後、水温TWが50℃以下になると、サーモスイッチ
50Aが閉じるので、可動接点72が再び図5(a)に
示すように励磁側端子70a側に切り換わる。これによ
って、庫内温度センサ40がECU30と再び電気的に
接続されるので、ECU30は、庫内温度センサ40に
より検出される庫内温度Taに基いて燃焼式ヒータ5の
燃焼状態を制御する。
【0050】このように、この第2実施例においても、
上記第1実施例の場合と同様に、水温TWが所定の高温
度(例えば、75℃)を越えていないときにのみ、燃焼
式ヒータ5の燃焼状態が庫内温度センサ40で検出され
る庫内温度Taに基づいて制御され、水温TWが所定の
高温度を越えたとき、庫内温度Taに基づく燃焼状態の
制御に優先して燃焼式ヒータ5が一時停止するので、燃
焼式ヒータ5の熱交換器12内で水が沸騰するのを防止
して熱交換器の加熱を防止することができる。
【0051】なお、上記第2実施例によれば、上記第1
実施例における図4に示す制御プログラムのうち、前記
ステップ402、418及び419がいらなくなる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る温蔵
車の加温制御装置によれば、電子制御手段は、庫内温度
センサで検出される庫内温度に基づき、少なくとも停
止、低燃焼及び高燃焼の3つの燃焼状態を含む燃焼式ヒ
ータの燃焼状態を制御すると共に、水温検出手段で検出
される水の温度が所定の高温度を越えたとき、庫内温度
に基づく前記燃焼状態の制御に優先して燃焼式ヒータを
停止させるように構成されているので、水の温度が所定
の高温度を越えていないときにのみ、燃焼式ヒータの燃
焼状態が庫内温度センサで検出される庫内温度に基づい
て制御され、水の温度が所定の高温度を越えたとき、庫
内温度に基づく燃焼状態の制御に優先して燃焼式ヒータ
が停止する。従って、燃焼式ヒータの熱交換器内で水が
沸騰するのを防止して熱交換器の加熱を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る加温制御装置が搭載
された温蔵車を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る温蔵車の加温制御装
置を示す概略構成図である。
【図3】(a)は庫内温度Taに基づく燃焼式ヒータの
燃焼状態の基本制御を示す説明図である。 (b)は水温TWに基づく燃焼式ヒータの制御を示す説
明図である。
【図4】電子制御手段の制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図5】(a)は本発明の第2実施例に係る加温制御装
置の主要部を示す構成図である。 (b)はサーモスイッチの特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 温蔵車 3 温蔵庫 5 燃焼式ヒータ 6 ヒータコア 7 ブロア 8 配管 10 電子制御手段 30 電子制御ユニット(ECU) 40 庫内温度センサ 50 水温センサ(水温検出手段) 50A サーモスイッチ(水温検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温蔵車の温蔵庫外に配置され、燃焼ガス
    との熱交換により水を加熱して温水にする燃焼式ヒータ
    と、温蔵庫内に配置され、供給される温水との熱交換に
    より通過する空気を加熱するヒータコアと、温蔵庫内の
    空気を循環させてヒータコアに送るブロアと、温蔵庫の
    壁部を貫通して配設され、燃焼式ヒータとヒータコアと
    の間で水を循環させる配管と、燃焼式ヒータを制御する
    電子制御手段とを備えた温蔵車の加温制御装置におい
    て、前記温蔵庫内の温度を検出する庫内温度センサと、
    前記水の温度を検出する水温検出手段とを備え、前記電
    子制御手段は、前記庫内温度センサで検出される庫内温
    度に基づき、少なくとも停止、低燃焼及び高燃焼の3つ
    の燃焼状態を含む前記燃焼式ヒータの燃焼状態を制御す
    ると共に、前記水温検出手段で検出される水の温度が所
    定の高温度を越えたとき、庫内温度に基づく前記燃焼状
    態の制御に優先して前記燃焼式ヒータを停止させるよう
    に構成されていることを特徴とする温蔵車の加温制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003220883A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Entekku Kk 自動車積載装置付タクシー
KR20140096739A (ko) * 2013-01-29 2014-08-06 이동명 대형트럭용 냉난방장치
CN111688431A (zh) * 2019-03-14 2020-09-22 现代自动车株式会社 操作混合电动车辆的空调系统的方法

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JP2003220883A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Entekku Kk 自動車積載装置付タクシー
KR20140096739A (ko) * 2013-01-29 2014-08-06 이동명 대형트럭용 냉난방장치
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