JPH05112087A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力ページ順序と製本ページ順序とが一致す
る印刷出力を得ることができる。 【構成】 スイッチ入力部１０５により頁順序変更が指
示されると、メインＣＰＵ１０１が印刷データの入力ペ
ージ順序とは異なる製本ページ順序に従って印字手段が
印字する各頁の印刷データの選択を制御して記録媒体の
所定製本位置に出力する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体の同一面に複
数頁の印字情報を印字可能な印刷装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の印刷装置は、ホストコン
ピュータ等より印刷データを受信し、印刷を行うもので
ある。すなわち、ホストコンピュータ上で起動されるソ
フトウエアにより生成される印刷データは通信回線を経
由して印刷装置に送られる。印刷装置は、当該印刷デー
タを受信して印刷を行う。また、ファクシミリ装置にお
いても通信回線より受信される画像情報を、当該受信デ
ータの受信順序に従って記録装置に再生させている。

【０００３】このように従来の印刷装置は、印刷すべき
内容を逐次入力し、当該印刷順序に従って用紙上端より
印刷するものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数頁に
わたる印刷内容を縮小印刷、あるいは両面印刷を用いて
１枚の用紙に印刷する場合や、それらを重ね合せて製本
を行う場合を考えると、次のような問題が発生する。す
なわち、製本の方法により、従来の印刷順序による印刷
では印刷された内容の一部の頁において上下関係が逆転
する現象が発生する。例えば図８の（ａ）に示すように
印刷頁が〜の４頁であり、この４頁を面積２倍の用
紙１枚に両面印刷することを考えてみる。印刷内容のそ
れぞれの頁がの順序で印刷装置に入力されると
する。この場合において、従来の印刷装置では、入力デ
ータの順序に従い印刷が行われるだけであるから、印刷
結果は図８の（ｂ）に示すようになる。この印刷された
用紙を中央より、用紙表面の左端と右端を折り合わせ、
用紙表面が折り曲げられた内側になるように折り製本を
行うと、結果は図８の（ｃ）に示すようになり、印刷順
序はとなり、目的とする頁順序とはな
らなくなるという問題が生じる。

【０００５】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、入力される各頁の印字データを記録媒
体の製本印字位置に選別出力することにより、入力ペー
ジ順序と製本ページ順序とが一致する印刷出力を得るこ
とができる印刷装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷装置
は、入力される印刷データをページ単位に記録媒体上に
出力する印字手段と、記録媒体に対する印刷頁の頁順序
の変更を指示する指示手段と、この指示手段による頁順
序変更指示時に、印刷データの入力ページ順序とは異な
る製本ページ順序に従って印字手段が印字する各頁の印
刷データの選択を制御して記録媒体の所定製本位置に出
力する頁選択制御手段とを有するものである。

【０００７】また、スタックに複数の記録媒体を退避格
納可能な退避手段と、入力される印刷データをページ単
位に記録媒体上に出力する印字手段と、記録媒体に対す
る印刷頁の頁順序の変更を指示する指示手段と、この指
示手段による頁順序変更指示時に、印刷データの入力ペ
ージ順序に従って退避手段に退避された各記録媒体の印
字手段への選択給送を制御して各記録媒体の所定製本位
置に選別出力する記録媒体選択制御手段とを有するもの
である。

【０００８】さらに、入力される印刷データをページ単
位に記録媒体上に出力する印字手段と、記録媒体に対す
る印刷頁の頁順序の変更を指示する指示手段と、この指
示手段による頁順序変更指示時に、印刷データの入力ペ
ージ順序とは異なる製本ページ順序に従って印字手段が
印字する各頁の印刷データおよび記録媒体のサイズの選
択を制御して記録媒体の所定製本位置に出力する記録媒
体サイズ選択制御手段とを有するものである。

【０００９】

【作用】本発明においては、指示手段により頁順序変更
が指示されると、頁選択制御手段が印刷データの入力ペ
ージ順序とは異なる製本ページ順序に従って印字手段が
印字する各頁の印刷データの選択を制御して記録媒体の
所定製本位置に出力し、入力ページ順序と製本ページ順
序とを一致させることを可能とする。

【００１０】また、指示手段により頁順序変更が指示さ
れると、記録媒体選択制御手段が印刷データの入力ペー
ジ順序に従って退避手段に退避された各記録媒体の印字
手段への選択給送を制御して各記録媒体の所定製本位置
に選別出力し、入力ページ順序と製本ページ順序とを一
致させることを可能とする。

【００１１】さらに、指示手段により頁順序変更が指示
されると、記録媒体サイズ選択制御手段が印刷データの
入力ページ順序とは異なる製本ページ順序に従って印字
手段が印字する各頁の印刷データおよび記録媒体のサイ
ズの選択を制御して記録媒体の所定製本位置に出力し、
入力ページ順序と製本ページ順序とを一致させることを
可能とする。

【００１２】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す印刷装置の構
成を説明するブロック図であり、例えばインクジェット
プリンタの場合に対応する。以下、構成ならびに動作に
ついて説明する。

【００１３】中央処理装置（メインＣＰＵ）１０１から
アドレスバス，データバスおよびこれらを制御する制御
信号からなるバス１１４が出力されており、ＲＯＭ１０
３，ＲＡＭ１０２，データ受信部１０４，スイッチ入力
部１０５，ランプ点灯部１０６，補助処理装置（サブＣ
ＰＵ）１０７に接続されている。また、サブＣＰＵ１０
７からもアドレスバス，データバスおよびこれらを制御
する制御信号からなるバス１１５が出力されており、印
刷ヘッド移動駆動部１０８，紙折り駆動部１０９，印刷
ヘッド印刷駆動部１１０，シリンダ駆動部１１１，大気
連通口開閉駆動部１１２，各種センサ部１１３，タイマ
部１１６に接続されている。

【００１４】メインＣＰＵ１０１は、ＲＯＭ１０３に内
蔵されたプログラムにより制御される。ホストコンピュ
−タから送信された印刷情報は、印刷装置側のデータ受
信部１０４で受信される。データ受信部１０４は、設定
された手順に従いデータの受信と用紙状態等のデータの
授受をホストコンピュータとの間で行う。受信された印
刷情報は、ＲＡＭ１０２に保管され、印刷命令等の印字
要因が発生したときにサブＣＰＵ１０７に印刷命令を与
える。印刷命令を受信したサブＣＰＵ１０７は印刷ヘッ
ド移動駆動部１０８，紙送り駆動部１０９，印刷ヘッド
印刷駆動部１１０，シリンダ駆動部１１１，大気連通口
開閉駆動部１１２を最適に制御させ、各種センサ部１１
３の状態を確認しながら印刷を行う。印刷情報の上下反
転印刷の指定はスイッチ入力部１０５より行う。スイッ
チの指定によりその情報をメインＣＰＵ１０１がバス１
１４を経由して読み込む。当該スイッチの状態を読み込
んだメインＣＰＵ１０１はＲＡＭ１０２の内部に当該情
報を格納し保存する。また、印刷実行時にＲＡＭ１０２
に保存されている印刷情報は、前記ＲＡＭ１０２の内部
に格納された印刷頁の印刷順序を指定する情報によりホ
ストコンピュータ等より入力された印刷順序に適合する
ように出力頁順序を制御して製本時に頁順序が
となる印刷を行う。

【００１５】このように構成された印刷装置において、
指示手段（スイッチ入力部１０５）により頁順序変更が
指示されると、頁選択制御手段（メインＣＰＵ１０１，
サブＣＰＵ１０７）が印刷データの入力ページ順序とは
異なる製本ページ順序に従って印字手段が印字する各頁
の印刷データの選択を制御して記録媒体の所定製本位置
に出力し、入力ページ順序と製本ページ順序とを一致さ
せることを可能とする。

【００１６】また、指示手段により頁順序変更が指示さ
れると、記録媒体選択制御手段（サブＣＰＵ１０７）が
印刷データの入力ページ順序に従って退避手段に退避さ
れた各記録媒体の印字手段への選択給送を制御して各記
録媒体の所定製本位置に選別出力し、入力ページ順序と
製本ページ順序とを一致させることを可能とする。

【００１７】さらに、指示手段により頁順序変更が指示
されると、記録媒体サイズ選択制御手段（サブＣＰＵ１
０７）が印刷データの入力ページ順序とは異なる製本ペ
ージ順序に従って印字手段が印字する各頁の印刷データ
および記録媒体のサイズの選択を制御して記録媒体の所
定製本位置に出力し、入力ページ順序と製本ページ順序
とを一致させることを可能とする。

【００１８】図２は、図１に示した印刷装置による頁順
序処理推移を示す模式図である。

【００１９】この図の（ａ）示すように、の順
序で印刷データが入力された場合、（ｃ）に示すように
製本時の印刷結果がホストコンピュータ等により印刷デ
ータの頁順序と統一の取れた形式にするためには、図２
の（ｂ）に示すように用紙表面には第２頁と第３頁
の印刷内容を印刷し、用紙裏面には第４頁と第１頁
の印刷内容を印刷しなくてはならない。そこで、例えば
図３に示すデータ構造で印刷装置内部の印刷情報を格納
する。

【００２０】図３は、図１に示したＲＡＭ１０２に格納
される印字情報の展開状態を示す模式図である。

【００２１】この図において、最初に印刷される領域
は、左半面（Ｉ）であり、次に印刷される領域は右半面
（II）である。

【００２２】最初に入力される印字情報の頁は、位置
II−ｂの位置に格納され、２番目に入力された印刷情報
の頁は位置Ｉ−ａに展開格納され、３番目に入力され
た印刷情報の頁はＩ−ｂに格納される。４番目に入力
された印刷情報の頁は位置II−ａに格納される。この
状態を印刷情報格納領域の上部より印刷情報を取り出し
印刷することにより印刷製本後の状態でホストコンピュ
ータ等により入力された印刷データの頁順序と統一の取
れた形式で印刷出力される。

【００２３】以下、図４に示すフローチャートを参照し
ながら本発明に係る印刷装置における製本印刷処理動作
について説明する。

【００２４】図４は本発明に係る印刷装置における製本
印刷処理手順の一例を示すフローチャートである。な
お、(1) 〜(13)は各ステップを示す。

【００２５】例えば頁順序を制御するためのレジスタｎ
（ｉ）をすべてクリアする(1) 。なお、このレジスタに
は入力された印刷頁が印刷順序のｎ（ｉ）番目の頁に相
当する。例えばｎ（２）＝１はホストコンピュ−タ等よ
り入力された頁順序が２番目の頁データを１番目に印刷
する印刷領域に格納することを示している。

【００２６】次いで、頁順序制御レジスタｎ（ｉ）に初
期値（ここで印刷頁順序を決定する）をセットする(2)
。

【００２７】次いで、ページカウンタｋを最初に入力さ
れる頁の値に初期化する(3) 。次いで、ページカウンタ
が終了状態（ｋ＝５）かどうかを判断し(4) 、ＹＥＳな
らばページカウンタを初期化（ｋ＝１）し(10)、ｋ頁の
印字情報を印刷し(11)、印刷終了後にページカウンタｋ
を「１」を加算し(12)、すべての印刷の終了を確認し(1
3)、ＹＥＳならば処理を終了し、ＮＯならばステップ(1
1)に戻る。

【００２８】一方、ステップ(4) の判定でＮＯの場合
（受信終了でない場合）は、印刷データの受信を行い
(5) 、受信データの格納を行う(6) 。次いで、１頁分の
受信が終了の判断を行い(7) 、ＮＯならばステップ(5)
，(6) ，(7) を繰り返し、１頁分の受信が終了した
ら、受信データ１頁分を印刷順序にしたがった印刷頁領
域に移動させる(8) 。次いで、ページカウンタｋの値を
「１」加算し(9) 、ステップ(4) に戻る。

【００２９】なお、上記実施例では４頁の印刷を行う場
合を例にして説明したが、これ以上の頁数を有する印字
情報処理にも本発明を適用できる。

【００３０】図５は本発明の他の実施例を示す印刷装置
における製本印刷処理状態を示す模式図であり、例えば
総頁数が「１６」の場合に対応する。

【００３１】また、上記実施例で頁の順序について言及
していないが、一般的に印刷頁の総数または製本する場
合の１つのブロックを手操作または通信手段により印刷
装置に認識させることにより容易に決定することができ
る。さらに、上記実施例では一度にすべての印刷情報を
印刷装置内部に記憶させて処理する場合について説明し
たが、印刷頁の総数あるいは１つのブロック内の頁数が
認識された時点で印刷用紙の必要枚数が明確になる。従
って、この時点で印刷用紙のどの位置に現在受信された
印刷データを印刷すれば良いかどうかが決定されるた
め、印刷用紙を印刷用紙補給部より選択的に抽出し、印
刷後元の場所に退避させ印刷がすべて終了した時点で印
刷結果を出力するという機構的な方法で印字頁の上下反
転を制御する構成であっても良い。

【００３２】図６は本発明の他の実施例を示す印刷装置
の印刷用紙退避動作を概念的に説明する構成図である。

【００３３】図において、Ｐは印刷装置で、用紙退避部
ＰＰに記録用紙Ｐ１〜Ｐ４が収納され、図示しないソレ
ノイド等の駆動により用紙退避部ＰＰを所定量上下さ
せ、引き込み口ＩＮに退避された所望枚数の記録用紙Ｐ
１〜Ｐ４のいずれかを再挿入して印刷する。

【００３４】なお、上記実施例ではすべての頁を同一サ
イズの記録媒体に頁配置する場合について説明したが、
例えば図７に示すように総頁数が６頁で、Ｂ４サイズの
用紙にＢ５サイズで４頁を印刷した場合、残る頁をＢ４
サイズの用紙に印字することなく、過不足の少ない、例
えばＢ５サイズの用紙に印刷するように用紙選択を制御
することにより、製本時の白紙頁数を減らすことができ
る。なお、この場合も上記の場合と同様に総頁数を認識
した時点で最適な用紙地枚数を選択し印刷頁順序を決定
するものとする。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は指示手段
により頁順序変更が指示されると、頁選択制御手段が印
刷データの入力ページ順序とは異なる製本ページ順序に
従って印字手段が印字する各頁の印刷データの選択を制
御して記録媒体の所定製本位置に出力するように構成し
たので、記録媒体の搬送順序を変更せずに入力ページ順
序と製本ページ順序とを一致させることができ、高速に
製本印刷を完了できる。

【００３６】また、指示手段により頁順序変更が指示さ
れると、記録媒体選択制御手段が印刷データの入力ペー
ジ順序に従って退避手段に退避された各記録媒体の印字
手段への選択給送を制御して各記録媒体の所定製本位置
に選別出力するように構成したので、ページ編成処理を
行わずに入力ページ順序と製本ページ順序とを一致させ
ることができ、少ないメモリで製本印刷を完了できる。

【００３７】さらに、指示手段により頁順序変更が指示
されると、記録媒体サイズ選択制御手段が印刷データの
入力ページ順序とは異なる製本ページ順序に従って印字
手段が印字する各頁の印刷データおよび記録媒体のサイ
ズの選択を制御して記録媒体の所定製本位置に出力する
ように構成したので、入力ページ順序と製本ページ順序
とを一致させながら、紙無駄なく製本印刷を行うことが
できる。

【００３８】従って、連続頁の印字データから効率よく
製本印字出力が得られ、製本手間を大幅に軽減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す印刷装置の構成を説明
するブロック図である。

【図２】図１に示した印刷装置による頁順序処理推移を
示す模式図である。

【図３】図１に示したＲＡＭに格納される印字情報の展
開状態を示す模式図である。

【図４】本発明に係る印刷装置における製本印刷処理手
順の一例を示すフローチャートである。

【図５】本発明の他の実施例を示す印刷装置における製
本印刷処理状態を示す模式図である。

【図６】本発明の他の実施例を示す印刷装置の印刷用紙
退避動作を概念的に説明する構成図である。

【図７】本発明の他の実施例を示す印刷装置における他
の製本印刷処理状態を示す模式図である。

【図８】上下反転動作前の製本状態を示す模式図であ
る。

【符号の説明】

１０１ メインＣＰＵ １０２ ＲＡＭ １０３ ＲＯＭ １０４ データ受信部 １０５ スイッチ入力部 １０６ ランプ点灯部 １０７ サブＣＰＵ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 1/23 Ｚ 9186−5Ｃ 1/387 8839−5Ｃ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力される印刷データをページ単位に記
   録媒体上に出力する印字手段と、前記記録媒体に対する
   印刷頁の頁順序の変更を指示する指示手段と、この指示
   手段による頁順序変更指示時に、前記印刷データの入力
   ページ順序とは異なる製本ページ順序に従って前記印字
   手段が印字する各頁の印刷データの選択を制御して記録
   媒体の所定製本位置に出力する頁選択制御手段とを有す
   ることを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】 スタックに複数の記録媒体を退避格納可
   能な退避手段と、入力される印刷データをページ単位に
   記録媒体上に出力する印字手段と、前記記録媒体に対す
   る印刷頁の頁順序の変更を指示する指示手段と、この指
   示手段による頁順序変更指示時に、前記印刷データの入
   力ページ順序に従って前記退避手段に退避された各記録
   媒体の前記印字手段への選択給送を制御して各記録媒体
   の所定製本位置に選別出力する記録媒体選択制御手段と
   を有することを特徴とする印刷装置。
3. 【請求項３】 入力される印刷データをページ単位に記
   録媒体上に出力する印字手段と、前記記録媒体に対する
   印刷頁の頁順序の変更を指示する指示手段と、この指示
   手段による頁順序変更指示時に、前記印刷データの入力
   ページ順序とは異なる製本ページ順序に従って前記印字
   手段が印字する各頁の印刷データおよび記録媒体のサイ
   ズの選択を制御して記録媒体の所定製本位置に出力する
   記録媒体サイズ選択制御手段とを有することを特徴とす
   る印刷装置。