JPH05109960A - リードフレーム材料およびその製造方法 - Google Patents
リードフレーム材料およびその製造方法Info
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- JPH05109960A JPH05109960A JP26570391A JP26570391A JPH05109960A JP H05109960 A JPH05109960 A JP H05109960A JP 26570391 A JP26570391 A JP 26570391A JP 26570391 A JP26570391 A JP 26570391A JP H05109960 A JPH05109960 A JP H05109960A
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Abstract
ードフレーム材料およびその製造方法を提供することで
ある。 【構成】 本発明のリードフレーム材料は、Fe-Ni系
合金またはFe-Ni-Co系合金からなり、650℃において
10分間加熱した材料の常温における該材料の元の長さに
対する収縮率が0.03%以下であるリードフレーム材料で
ある。また、本発明のリードフレーム材料の製造方法
は、製品板厚に冷間圧延した後、所定の幅にスリット加
工し、次に歪取り焼鈍を施す製造工程において、張力を
付加しないで歪取り焼鈍を行なうか、張力を5.0kg/mm2
以下に抑えて歪取り焼鈍を行なうことにより、650℃に
おいて10分間加熱した材料の常温における該材料の収縮
率を0.03%以下とすることを特徴とする製造方法であ
る。
Description
レーム成形素材に関し、加熱時の収縮量を低減し、加工
時の加工精度を向上したリードフレーム材料に関するも
のである。
42%Ni合金に代表されるFe-Ni系合金、またはFe-29%
Ni-17Co%(コバール)に代表されるFe-Co-Ni系合金
等の帯板を所定の幅にスリット加工し、次いで打抜き加
工を施して製造される。この打抜き加工において、リー
ドフレームの特にインナーリードの位置精度は集積回路
素子の組立工程のワイヤボンディング作業における自動
位置決め等に極めて重要な影響を及ぼす。近年、集積回
路素子の高集積化に伴ってリードは非常に多ピン(ピン
はリードともいう)、複雑化してきており、また前記の
ワイヤボンディングの際の自動位置決め等の点より、打
抜き加工後のインナーリードの位置に対する規格が非常
に厳しくなってきており、インナーリードの位置等に対
する規格を満足させるためには、従来の打抜き加工技術
だけでは極めて難しくなってきている。このため、図1
(a)に示すようにインナーリードbがタブaに接続され
た中間のリードフレーム状態において歪取り焼鈍(スト
レスレリーフ)を施し、打抜き加工により付加された加
工歪を解放した後、再度打抜き加工を施し、インナーリ
ードbをタブaと切り離し、図1(b)に示す最終のリー
ドフレームに加工する方法が採用されるようになってき
ている。しかし、この打抜き加工に供されるリードフレ
ーム素材の加熱収縮が大きいと中間状態のフレームで施
される歪取り焼鈍時に送り穴cのピッチが収縮し、次の
最終打抜き加工が困難になるかまたは加工精度が劣る等
の問題を生ずるため、加熱収縮の小さいリードフレーム
素材が必要になる。
素材は、打抜き加工性を特に重視してきたため、加工性
の点から材料の内部歪を多くする方向で製造が行なわれ
てきた。すなわち、リードフレームの一般的な硬さ規格
HV=200±20に対し圧延歪により上限の硬さを狙うこと
および素材のスリット後の歪取り焼鈍においても平坦度
改善等のために比較的大きな張力(テンション)を付加す
る方法(テンションアンニーリング)がとられてきた。し
かし、このようなリードフレーム素材は、前述の打抜き
加工中間状態のフレームでの歪取り焼鈍において、加熱
収縮が大きく、フレームの送り穴のピッチの変化量が大
きく最終打抜き加工が不可能であったり、加工精度が出
ない等の問題があった。本発明は、以上の点に鑑み、加
熱収縮の小さいリードフレーム材料およびその製造方法
を提供することを目的とするものである。
ーム素材の加熱収縮を低減すべく検討を行なった結果、
次のことを見出した。すなわち、製品板厚に冷間圧延し
た後、所定の幅にスリット加工し、次に歪取り焼鈍を施
す製造工程において、歪取り焼鈍時に全く張力を付加し
ないかまたは張力を5.0kg/mm2以下に抑えることによ
り、従来のリードフレーム材料に比べ著しく加熱収縮が
小さい新規な材料が得られることを見出した。また、こ
の新規な材料はフレーム製造中の中間状態での歪取り焼
鈍条件を想定した650℃において10分間加熱した場合の
材料の元の長さに対する収縮率が0.03%以下であり、こ
の収縮率の場合には、良好なフレームの加工精度が得ら
れることを知見した。ここで素材の歪取り焼鈍時の張力
を5.0kg/mm2以下に規定したのは、それ以上の張力にお
いては歪取り焼鈍時に新たに引張応力が付加され、加熱
収縮が0.03%以上になるためである。好ましくは、歪取
り焼鈍時の張力は2.0kg/mm2以下に抑えることが望まし
い。本発明でいうFe-Ni系合金とは主要成分として、
Niを重量%で20%以上とFeを含有する合金であり、Fe
-Ni-Co系合金とは主要成分として、NiとCoおよびF
eを含有する合金であるが、これらの合金はいずれも少
量の他の元素(例えばSi,Mn,Cr,V,Nb,Mo,Wなど)
を含有してもよいものである。
42%Ni合金、Fe-50%Ni合金ならびにFe-29%Ni-17%C
o合金のストリップを製造し、冷間圧延工程の後所定の
スリット加工を行なうことにより、厚さ 0.25mm、幅 70
mmのリードフレーム素材を得た。この素材に600〜700℃
の温度に1〜3分間加熱する条件で材料に付加する張力量
を0〜7.0kg/mm2の範囲で変化させ、歪取り焼鈍を行な
い、リードフレーム材料を得た。各条件で得られたリー
ドフレーム材の加熱収縮率は、図2に示すように材料を
200mmの長さに切断した後、元の長さである160mm長さの
圧痕dをつけ、次に650℃において、10分間加熱した後
の圧痕間の距離を測って収縮量を測定し、次式により求
めた。 加熱収縮率={(160mm−L1)/160mm}×100(%) L1:650℃において10分間加熱後の常温における長さ 表1に結果を示す。表から明らかなように、本発明のリ
ードフレーム材料においては、従来材に比べ著しく加熱
収縮率が低減されている。このリードフレーム材料を図
1(a)に示すタブaとインナーリードbを切り離さない
形状に打抜き、次に600℃で3分間加熱して加工歪を解散
し、その後タブaとインナーリードbを仕上げ打抜き加
工により切り離して図1(b)に示す形状を得た。この仕
上げ打抜き加工の時に、送り穴cのピッチが収縮し、送
り不可となったものを不良(×)、全く問題なくスムーズ
な送りが可能なものを良好(○)、送りは可能であるが、
スムーズではないものをやや良好(△)として、仕上げの
打抜き加工性を評価した。この結果を表1に示す。表1
より本発明のリードフレーム材料は、仕上げ打抜きにお
いて、送り不良が発生しないことがわかる。また、張力
を2.0kg/mm2のリードフレーム材料は、スムーズな送り
が可能となり、より好ましいことが確認された。
材料製造時の歪取り焼鈍を、張力を極力抑えて行なうと
いう比較的簡単な方法によって、加熱時の材料収縮量が
小さい新規なリードフレーム材料が得られる。このリー
ドフレーム材料は、650℃において、10分間加熱した後
の収縮率が、元の長さに対して0.03%以下という、今ま
で実現されていなかった特性を有するものである。本発
明のリードフレーム材料は、前述のようなインナーリー
ドがタブに接続された製造工程の中間のリードフレーム
状態での歪取り焼鈍において、送り穴のピッチ変化量が
小さいので、その後の仕上げ打抜き加工における加工性
ならびに加工精度の向上に対して、非常に効果がある。
たリードフレームの中間状態を示す図であり、図1(b)
は歪取り焼鈍後仕上げ打ち抜き加工を施した状態のリー
ドフレームを示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 Fe-Ni系合金またはFe-Ni-Co系合金
からなり、650℃において10分間加熱した材料の常温に
おける該材料の元の長さに対する収縮率が0.03%以下で
あることを特徴とするリードフレーム材料。 - 【請求項2】 製品板厚に冷間圧延した後、所定の幅に
スリット加工し、次に歪取り焼鈍を施す製造工程におい
て、張力を付加しないで歪取り焼鈍を行なうか、張力を
5.0kg/mm2以下に抑えて歪取り焼鈍を行なうことによ
り、650℃において10分間加熱した材料の常温における
該材料の収縮率を0.03%以下とすることを特徴とするリ
ードフレーム材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26570391A JP2902830B2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | リードフレーム材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26570391A JP2902830B2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | リードフレーム材料およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05109960A true JPH05109960A (ja) | 1993-04-30 |
JP2902830B2 JP2902830B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=17420839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26570391A Expired - Lifetime JP2902830B2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | リードフレーム材料およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2902830B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008044680A1 (en) | 2006-10-10 | 2008-04-17 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Copper alloy material for electrical/electronic part and process for producing the same |
JP2009066699A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Jfe Steel Kk | 厚鋼板の剪断反り解消方法、剪断方法および剪断ライン |
JP2009270196A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-11-19 | Hitachi Metals Ltd | 刃物用帯鋼の製造方法 |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP26570391A patent/JP2902830B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008044680A1 (en) | 2006-10-10 | 2008-04-17 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Copper alloy material for electrical/electronic part and process for producing the same |
JP2009066699A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Jfe Steel Kk | 厚鋼板の剪断反り解消方法、剪断方法および剪断ライン |
JP2009270196A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-11-19 | Hitachi Metals Ltd | 刃物用帯鋼の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2902830B2 (ja) | 1999-06-07 |
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