JP2907240B2 - 高強度リードフレーム材 - Google Patents

高強度リードフレーム材

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JP2907240B2
JP2907240B2 JP13723991A JP13723991A JP2907240B2 JP 2907240 B2 JP2907240 B2 JP 2907240B2 JP 13723991 A JP13723991 A JP 13723991A JP 13723991 A JP13723991 A JP 13723991A JP 2907240 B2 JP2907240 B2 JP 2907240B2
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frame material
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work hardening
high strength
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廣志 山田
義和 山迫
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIC(集積回路)などの
リードフレームとして用いられるリードフレーム材の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICなどのリードフレーム材は、一般に
熱膨張係数の小さいFe−Ni合金、例えばFe−42
Ni合金などのインバーが用いられているが、ICの小
型化、高集積化などに伴い、リードフレーム材の板厚を
薄くしたりリードフレーム材を打ち抜いたリードの幅を
狭くしたりすることが望まれている。例えば、リードフ
レーム材の板厚については、従来0.25mmであった
ものを0.1〜0.15mm程度まで薄くするのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにリードフレーム材を薄くしたりリードの幅を狭くし
たりすると十分な強度が得られなくなるという問題があ
った。なお、従来から冷間圧延などにより加工硬化させ
て高強度化することが行われているが、例えばビッカー
ス硬さで250以上、引張強さで90(kgf/m
2 )以上を実現しようとすると、圧延率を著しく大き
くする必要があり、異方性が生じてその後の打抜き加工
や曲げ加工などに支障を来すのである。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、加工硬化のための圧
延率等をそれ程大きくすることなく実用上十分な強度が
得られるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、熱膨張係数が小さいFe−Ni合金を
加工硬化させて高強度化したリードフレーム材であっ
て、(a) 前記Fe−Ni合金にNb,Zr,Mo,Ta
のうち少なくとも一つを固溶強化元素として添加すると
ともに、その添加量は、NbおよびZrについては合計
で1.5〜3.0(wt%)となり、MoおよびTaにつ
いては合計で2.0〜3.0(wt%)となるように定め
られており、(b) 前記加工硬化のために圧延率が40%
程度の冷間圧延が施されることにより引張強さが90
(kgf/mm 2 )以上とされていることを特徴とす
る。
【0006】
【作用および発明の効果】すなわち、Fe−Ni合金
、NbおよびZrについては合計で1.5〜3.0
(wt%)となり、MoおよびTaについては合計で2.
0〜3.0(wt%)となるように、それ等のNb,Z
r,Mo,Taの少なくとも一つを添加すると、それ等
の元素の固溶強化によって硬さや引張強さなどが向上
し、加工硬化のための圧延率等をそれ程大きくすること
なくリードフレーム材として実用上十分な強度が得られ
るようになるのであり、本発明では、圧延率が40%程
度の冷間圧延を施すことにより引張強さを90(kgf
/mm 2 )以上としたのであります。これにより、リー
ドフレーム材の板厚を薄くしたりリードの幅を狭くした
りして高密度化を図ることができるとともに、加工硬化
のための圧延率が40%程度でそれ程大きくないことか
ら、異方性などによる加工性の低下を招く恐れがなく、
リードフレームとして用いる際の打抜き加工や曲げ加工
が良好に行われる利点がある。
【0007】ここで、上記Fe−Ni合金としては、従
来から多用されているFe−42Ni合金やFe−36
Ni合金など、Niを40wt%前後含むものが好適に用
いられる
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0009】図1〜図3は、Fe−42NiにNb,Z
r,Mo,Taをそれぞれ1.0(wt%),2.0(wt
%) ,3.0(wt%)添加して試作したリードフレーム
材のビッカース硬さ,引張強さ,0.2%耐力を示す図
である。かかるリードフレーム材は、図4に従って製造
され、先ず、上記所定の組成となるように用意した原料
を溶解してインゴットを作り、これを1000〜120
0℃程度で熱間圧延して厚さ3〜5mm程度の板材とす
る。その後、冷間圧延および真空焼鈍を3回繰り返して
板厚を0.25mmまで薄くした。真空焼鈍は、冷間圧
延によって発生した異方性や内部応力の除去等を目的と
して行うもので、1000℃に2分間保持して徐冷し
た。そして、最後に圧延前の板厚をT1 、圧延後の板厚
をT2 とした場合の圧延率{(T1 −T2 )/T1 }×
100が40%の冷間圧延を施して加工硬化させるとと
もに、目的とする板厚0.15mmのリードフレーム材
を得た。
【0010】図1〜図3において、「×」印は上記添加
元素を含まないFe−42Niから上記と同様にしてリ
ードフレーム材を製造した場合の値であり、Nb,Z
r,Mo,またはTaを添加して製造したリードフレー
ム材は、それ等の元素による固溶強化によってビッカー
ス硬さ,引張強さ,0.2%耐力の何れについてもFe
−42Niに比べて高い値が得られることが判る。特
に、NbおよびZrについては1.5(wt%)程度以
上、MoおよびTaについては2.0(wt%)程度以上
添加すれば、ビッカース硬さは約250以上になるとと
もに引張強さは約90(kgf/mm2 )以上となり、
板厚0.15mmでもリードフレーム材として実用上十
分な強度が得られる。
【0011】また、加工硬化のための圧延率は40%で
それ程大きくないため、異方性などによる加工性の低下
を招く恐れがなく、リードフレームとして用いる際の打
抜き加工や曲げ加工が良好に行われる。
【0012】なお、上例では固溶強化元素としてNb,
Zr,Mo,Taをそれぞれ1.0(wt%),2.0
(wt%) ,3.0(wt%)添加した場合について説明し
たが、これ等の添加量を適宜変更できることは勿論であ
る。但し、Fe−42Niの基本特性を損なわないよう
に、それ等の添加量は約5(wt%)以下に止めることが
望ましい。
【0013】また、上例では加工硬化のための圧延率が
40%であったが、異方性等による加工性の低下を招か
ない範囲で圧延率を変更することは差支えない。最終的
なリードフレーム材の板厚も0.15mmに限定される
ものではない。
【0014】また、上記固溶強化元素に加えて析出硬化
型の元素等を添加することによりリードフレーム材を更
に高強度化することもできる。
【0015】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数種類のリードフレーム材のビ
ッカース硬さを示す図である。
【図2】本発明に係る複数種類のリードフレーム材の引
張強さを示す図である。
【図3】本発明に係る複数種類のリードフレーム材の
0.2%耐力を示す図である。
【図4】図1乃至図3のリードフレーム材の製造手順を
示す図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/48 C22C 38/00 302 C22C 38/14 H01L 23/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱膨張係数が小さいFe−Ni合金を加
    工硬化させて高強度化したリードフレーム材であって、 前記Fe−Ni合金にNb,Zr,Mo,Taのうち少
    なくとも一つを固溶強化元素として添加するとともに、
    その添加量は、NbおよびZrについては合計で1.5
    〜3.0(wt%)となり、MoおよびTaについては合
    計で2.0〜3.0(wt%)となるように定められてお
    り、 前記加工硬化のために圧延率が40%程度の冷間圧延が
    施されることにより引張強さが90(kgf/mm 2
    以上とされている ことを特徴とする高強度リードフレー
    ム材。
JP13723991A 1991-05-13 1991-05-13 高強度リードフレーム材 Expired - Lifetime JP2907240B2 (ja)

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