JPH0510949Y2 - - Google Patents

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JPH0510949Y2
JPH0510949Y2 JP5236586U JP5236586U JPH0510949Y2 JP H0510949 Y2 JPH0510949 Y2 JP H0510949Y2 JP 5236586 U JP5236586 U JP 5236586U JP 5236586 U JP5236586 U JP 5236586U JP H0510949 Y2 JPH0510949 Y2 JP H0510949Y2
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fiber bundle
resin
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outer periphery
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は塗布先端部材に関するものであり、詳
細には化粧料、塗料、文字修正液やプラモデル組
立用接着剤等の若干粘稠な液を内部に貯蔵する軸
胴の先端に取りつけられて、前記液を小面積の塗
布面に塗布するための塗布具の塗布先端部材に関
する。
従来の技術 この種の塗布先端部材としては、繊維束の外側
部にプラスチツク材を被着させて、その先端の対
向両側を中心に向かつて斜めに削り取つて傾斜面
を設けた筆体(実公昭59−39943号公報)や連通
多孔質の先細中空体を液誘導芯に被着させた二重
構造の先端部材(実開昭59−141907号公報)等が
提案されている。
本考案が解決しようとする問題点 塗布具における塗布先端部材は、軸胴から送り
込まれる塗布液を一時的に保持して、先端から潤
沢に流出させて、対象の塗布面に塗布できると共
に持久性と塗布具合の良さが要求されるが、前記
実開昭59−141907号公報では、二部材を組合わせ
た複合体とすることで、これら機能をある程度満
足させることができる。しかしながら、このよう
な構成ではコスト高となることは免れない。ま
た、実公昭59−39943号公報では、繊維束の繊維
密度が低い場合には繊維の脱落が起こり易く、逆
に繊維密度が高い場合には塗布液の流出性を低下
させることになり、実用性を満足させ難い。
本考案は、繊維束と一体化した環状表皮部を繊
維束の外周部に配設した構成となすことにより、
繊維束の繊維密度を低密度となして内層の芯部を
高気孔率に構成した場合の繊維の脱落を防止で
き、塗布液の潤沢な流出とソフトな筆記感を与え
るのに寄与する。本考案は、殊に環状表皮部を高
強度に保持する効果的な構造を提案するものであ
り、肉薄の環状表皮部となして、芯部の占有面積
を必要最大限に確保し、高気孔性の芯部と相まつ
て塗布液流出性を満足させる塗布先端部材を提供
する。
問題点を解決するための手段及び作用 本考案を図面(第1図、第2図参照)により、
詳細に説明する。
本考案は、概ね長手方向に引き揃えられた繊維
からなる繊維束21の外周部の繊維が樹脂加工に
より結着されてなる環状表皮部3を有する、気孔
率60〜90%の棒状体片の一端部をほぼ楔形状に研
削した塗布先端部材1であつて、前記環状表皮部
3には、軸方向に平行な少なくとも3個の凹部3
1が軸心に点対称位置に配設されており、前記凹
部31における繊維21に対する樹脂付着量が他
の表皮部3より大であることを特徴とするもので
ある。
前記において、繊維束21は、捲縮性の連続長
繊維の平行繊維束、即ちトウ形態の繊維、或いは
連続長繊維の捲縮加工糸が有効であり、単繊維繊
度が3〜30デニールのポリエステル、ポリアミ
ド、アクリル、ポリオレフイン、ビニロン、塩化
ビニール系繊維等が有効である。
前記本考案に適用の繊維は、連続長繊維且つ、
捲縮性であるから、繊維間には連続した多数の微
細な毛細間隙をもつ高気孔率の、適宜な弾性感を
もつ芯部2を形成させることができる。
環状表皮部3は、前記繊維束21の外周部の繊
維を樹脂加工により結着してなり、内層の繊維束
(芯部2)の外殻として外形を一定に保持すると
共に塗布圧に耐える剛性と持久性を付与するため
に機能し、本考案では殊に外周面軸方向に伸びる
3個以上の凹部31の配設を要件とする。
前記凹部31は、凹部31における繊維に対す
る樹脂付着量を他の表皮部より大に構成し、更に
外周面軸方向に平行に等間隔に配設されており、
環状表皮部をバランスよく補強して剛性と持久性
を効果的に増強させるために機能する。
塗布先端部材として、化粧料、塗料、接着剤液
等の若干粘稠な液体を持続して安定的に流出さ
せ、長期間の実用性を満足させるためには、高気
孔性且つ高持久性を兼備していなければならな
い。この点、前記本考案構成にあつては、芯部2
の繊維束の繊維密度が低く、且つ樹脂加工されて
いない状態であつても、繊維束21の外周部に繊
維と一体の環状表皮部3が形成されているので、
繊維の脱落がないことは勿論、高気孔性を保持で
きる。
本考案における環状表皮部3の肉厚は、塗布部
材の外径寸法や目的に応じて多様に設定できる
が、0.12〜3mm程度の範囲で実用性を満足させる
ことができる。又、凹部31は、一般的には毛細
管サイズ(0.1〜1mm程度)の大きさであるが、
外径との大きさとの関連で、さらに広い溝幅のも
のでも有効である。
環状表皮部3における凹部31は、前記の如く
構成されているので、樹脂加工時における繊維束
の外周部の繊維に付着する樹脂液を毛細管力によ
り集中、或いは一時的な貯液状態となつて、溶剤
分を揮散させることになり、かくして他の表皮部
の繊維に対する樹脂付着量より大な凹部31の形
成に寄与する。
尚、芯部2の繊維には、繊維に適宜の剛性と腰
を付与するために、必要に応じて、気孔率の著し
い低下を起こさせない範囲内で樹脂を付着させる
ことができる。
前記本考案先端部材1は既述の繊維束21を繊
維にの熱固定温度(アイロンがけ温度〜軟化点)
に保たれた成形ダイ(具体的には孔壁に少なくと
も3個の軸方向に平行な内向凸条を軸心に点対称
位置に設けた構造)を通過させ、この際の孔壁に
よる狭圧で繊維束21の外周部に軸方向に平行な
少なくとも3個の凹部を有する外周面形状に賦形
した後、前記繊維束の外周部に樹脂液を付着さ
せ、溶剤分を揮散させ、樹脂を硬化させ、前記繊
維束の外周部に前記凹部31における繊維に対す
る樹脂付着量が他の外周部の繊維より大である環
状表皮部3を形成して、内層の繊維束(芯部2)
を一体被覆した連続棒状体を得る。前記工程は引
き取り装置と連動して緊張状態で一連的に行われ
る。
前記により成形される連続棒状体は、自動切断
機により所定寸法にカツトされた後、ほぼ楔形状
に研削され、塗布先端部材が構成される。
以下に構造の具体例を記載する。
ポリエステル繊維の捲縮加工糸(全繊度:4400
デニール、単繊維繊度:20デニール)を7本集束
して、これを約240℃に加熱した熱ダイス〔孔径
4.6mmφの内壁に等間隔をおいて6箇所に内向突
条(先端が面取りされた0.3mm高さの凸条)を配
設した構造のもの〕)を通過させ、軸方向に凹部
31を周面部に予備形成し、次いで周面部に樹脂
加工液〔縮合反応により、ポリウレタンを生成す
るトリレンジイソシアネートとポリオールの混合
液:固形分約10%、希釈溶媒として酢酸エチル使
用〕をスプレーにより付着させた後、加熱乾燥ボ
ツクス〔全長約1m:温度160〜170℃〕中を通過
させて、溶剤分を揮散させると共に樹脂硬化させ
る。前記工程は引き取り機により20cm/分の速度
で一連的に引き取ることによつて達成される。か
くして得られた連続棒状成形体は、繊維束の外周
部の繊維が樹脂加工されて、周面軸方向に平行な
6条の等間隔に配置された凹部31をもつ環状表
皮部3が一体形成されて外形を保持してなり、内
層の繊維束は実質的に樹脂加工されていない。
前記成形体は、自動研削機により6cm長さにカ
ツトされ、一端部をほぼ楔形状に研削して塗布先
端部材1となし実用に供される。(第1図、第2
図参照) 前記塗布先端部材1は、外径4.6mmφ、気孔率
約70%、環状表皮部3の肉厚0.5mm、凹部31の
深さ0.3mmであり、前記凹部31は軸心に点対称
位置に6個形成されている。
考案の効果 繊維束と一体化した環状表皮部3を繊維束21
の外周部に配設した構成となすことにより、繊維
束の繊維密度を低密度となして、内層の芯部2を
高気孔率に構成した場合の繊維の脱落を防止で
き、塗布液の潤沢な流出とソフトな筆記感を与え
る。殊に環状表皮部3に凹部31を形成して、凹
部31位置の樹脂付着量を大となして表皮部をバ
ランスよく補強して、剛性と持久性を与えること
ができ、肉薄の環状表皮部3となして、芯部2の
占有容積を必要最大限に確保し、芯部2の高気孔
性と相まつて塗布液流出適性を満足させる。
実際、前述の具体例の塗布先端部材1をマニキ
ユアー液やアイライナー液を充填した軸胴の前部
に装着して実用に供したところ、弾性感のあるソ
フトなタツチで快適に対象表面に塗布することが
できた。また、繰り返しの実用に際して、凹部3
1を配設していない表皮部3の系(既述の具体的
製造例において、熱ダイスの内壁に内向突起を配
設していないダイスを用いて、その他は具体例と
同様にして製造して得られた塗布先端部材)の部
材が表皮部3に亀裂等を発生させるのに対し、こ
の種の不具合を起こさず、持久性を満足させた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案塗布先端部材の斜視図、第2図
は第1図のA−A線の拡大断面図である。 1……塗布先端部材、3……環状表皮部、2…
…芯部、31……凹部、21……繊維束。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 概ね長手方向に引き揃えられた繊維からなる繊
    維束21の外周部の繊維が樹脂加工により結着さ
    れてなる環状表皮部3を有する、気孔率約60〜90
    %の棒状体片の一端部をほぼ楔形状に研削した塗
    布先端部材1であつて、前記環状表皮部3には、
    軸方向に平行な少なくとも3個の凹部31が軸心
    に点対称位置に配設されており、前記凹部31に
    おける繊維に対する樹脂付着量が他の表皮部より
    大であることを特徴とする塗布先端部材。
JP5236586U 1986-04-08 1986-04-08 Expired - Lifetime JPH0510949Y2 (ja)

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