JPH05107994A - 画像形成装置のクリーニング装置 - Google Patents

画像形成装置のクリーニング装置

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JPH05107994A
JPH05107994A JP29798491A JP29798491A JPH05107994A JP H05107994 A JPH05107994 A JP H05107994A JP 29798491 A JP29798491 A JP 29798491A JP 29798491 A JP29798491 A JP 29798491A JP H05107994 A JPH05107994 A JP H05107994A
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cleaning blade
cleaning
blade
toner
image forming
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Application number
JP29798491A
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English (en)
Inventor
Masaki Tokuhashi
正樹 徳橋
Atsushi Sanpei
敦史 三瓶
Masahito Yokoyama
雅人 横山
Naomi Misago
奈緒美 三砂
Takeo Suda
武男 須田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー像の転写後に感光体上に残留するトナ
ーを掻き取るクリーニングブレードが振動してブレード
鳴り音を発生する不具合を除去したクリーニング装置を
提供する。 【構成】 感光体1に圧接するクリーニングブレード1
1を、25℃における反発弾性率が40乃至60%であ
る材料によって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー像転写後の潜像
担持体表面に残留するトナーを、該担持体の表面に圧接
した弾性材より成るクリーニングブレードによって除去
する画像形成装置のクリーニング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ或いはファクシミリな
どの画像形成装置において、潜像担持体上に形成したト
ナー像を転写材に転写した後、潜像担持体上に残留する
トナーを上記形式のクリーニング装置によって除去する
ことは従来より周知である。クリーニングブレードは、
そのエッジ部が潜像担持体の表面に圧接して残留トナー
を掻き取るものであるが、このエッジ部にトナーが付着
し、エッジ部と潜像担持体との間にトナーが入り込む
と、クリーニングブレードのエッジ部が潜像担持体表面
に平滑に接触できなくなり、これに起因してクリーニン
グブレードが振動することがある。またクリーニングブ
レードがそのクリーニング動作中に潜像担持体から受け
る外力によっても、弾性材より成るクリーニングブレー
ドが潜像担持体表面に対して不規則にスリップしながら
微小な振幅で弾性変形しつつ振動する。
【0003】このようにクリーニングブレードが振動す
ると、その周辺の部材も振動し、これによって高周波数
の異音が発生し、操作者に不快感を与えるおそれがあ
る。かかる異音は一般にブレード鳴き音とも称せられて
いる。
【0004】このような欠点を除去すべく、特開平2−
149878号公報には、クリーニングブレードをその
厚み方向に積層された複数の層によって構成し、エッジ
を含む層については、これを振動減衰能の大なる材料で
構成し、残りの層はそれよりも振動減衰能の小なる材料
で構成することにより、クリーニングブレードの振動を
抑えたクリーニング装置が提案されている。この提案に
係るクリーニングブレードにおいては、25℃での損失
係数が0.35以上の材料によって、エッジ部を含む振
動減衰能の大なる層を形成しているが、クリーニングブ
レードは潜像担持体との摩擦によって温度が上昇するの
で、その鳴き音は室温とも言える25℃よりも高い温度
で発生するのが普通である。しかも損失係数は周波数に
よって変化するものである。従って、この公知例のよう
に25℃における損失係数を定めるだけでは、クリーニ
ングブレードの高周波振動を確実に防止することは困難
である。
【0005】一方、潜像担持体表面に当接するクリーニ
ングブレードの先端エッジ部に前述の如くトナーが付着
し、これが堆積してその量が増大すると、潜像担持体上
の残留トナーの除去性、すなわちクリーニング性が著し
く低下する。また潜像担持体が転写材と接触したとき、
転写材の繊維状の紙粉や紙成分の一部が潜像担持体に付
着し、これがクリーニングブレードのエッジ部のところ
に運ばれて堆積すると、クリーニングブレードと潜像担
持体との密着性が低下する。これによってエッジ部のと
ころを残留トナーが通過し、次の画像形成動作時に、こ
の通過したトナーが転写材に転写され、これが黒すじと
して画像上に現われ、画質が劣化するおそれがある。紙
粉等の堆積がさらに増大すると、トナーが潜像担持体表
面に薄層として固着したり、クリーニングブレードの先
端エッジ部が傷付けられるような事態も発生する。また
硬い紙粉は、潜像担持体表面を削り、この表面の帯電電
位を部分的に低下させ、画像上に白すじを生ぜしめるこ
ともある。
【0006】このように、トナーや紙粉がクリーニング
ブレードの先端に堆積すると、クリーニング性の低下が
発生するだけでなく、クリーニングブレードや潜像担持
体を損傷させる不具合が発生することがある。
【0007】従って、経時にわたって安定した画像品質
を保つためには、クリーニングブレード先端の堆積物を
取り除く必要がある。このような観点から、クリーニン
グブレードを潜像担持体に対して接離可能に支持し、そ
の移動経路に設けた清掃部材にクリーニングブレードの
先端エッジ部を摺接させ、堆積物を除去する構成が提案
されているが(例えば特開昭57−181570号公報
を参照)、清掃部材とクリーニングブレードとの密着不
良が生じると、その清掃効果が低下し、堆積物を充分に
除去し得なくなるおそれがある。またクリーニングブレ
ードを潜像担持体表面に当接させたまま潜像担持体を、
通常の画像形成動作時と逆の方向に回転させ、堆積物を
除去する構成も提案されているが(例えば特開昭60−
10288号公報参照)、潜像担持体の逆転だけでは、
堆積物の除去効果が不充分となるおそれがある。
【0008】これに対し、画像形成動作時にクリーニン
グブレードを潜像担持体の軸方向に揺動させるクリーニ
ング装置も公知である。クリーニングブレードを揺動さ
せる主たる目的は、潜像担持体表面に微小な突起があっ
たとき、クリーニングブレードが不動に固定されている
と、この突起が常時同じクリーニングブレード部分に当
ることになるので、クリーニングブレードを揺動させ、
潜像担持体表面の突起がクリーニングブレードの広い範
囲に交互に当るようにする点にあるが、このようにクリ
ーニングブレードを揺動させれば、このときの衝撃によ
ってクリーニングブレード先端の堆積物を除去すること
が可能である。
【0009】このように、クリーニングブレードを揺動
させる構成は、堆積物を除去する上でも大変有効な方法
である。ところが、堆積物を効果的に除去するには、ク
リーニングブレードを高速で揺動させる必要があるのに
対し、画像形成動作時に常時クリーニングブレードを高
速で揺動させると、このときに受ける外力によってクリ
ーニングブレードの先端エッジ部が早期に損傷してしま
うおそれが発生する。すなわち、堆積物を除去するに
は、クリーニングブレードを高速で揺動させなければな
らないのであるが、このようにクリーニングブレードを
高速で長い時間揺動させると、クリーニングブレードが
損傷してしまうのである。このように画像形成動作時に
クリーニングブレードを揺動させる構成は、堆積物を除
去する上で有効な手段ではあるが、実際には堆積物を効
果的に除去できる程度までクリーニングブレードを高速
で揺動させることができなかったのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、先に説明したブレード鳴き音の発生を簡単な構成に
よって除去、ないしは効果的に抑制できる画像形成装置
のクリーニング装置を提供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、画像形成動作時に
クリーニングブレードを潜像担持体の軸方向に揺動させ
るクリーニング装置であって、クリーニングブレードを
早期に損傷させる不具合を伴うことなく、クリーニング
ブレード先端の堆積物を効果的に除去できる画像形成装
置のクリーニング装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、冒頭に記載した形式のクリーニング
装置において、クリーニングブレードの反発弾性率が、
25℃において40乃至60%である構成を提案する。
【0013】また同じ目的を達成するため、冒頭に記載
した形式のクリーニング装置において、クリーニングブ
レードの損失正接が、周波数3000乃至4000Hz
で、0.1以上である構成を提案する。
【0014】さらに第2の目的を達成するため、冒頭に
記載した形式のクリーニング装置において、クリーニン
グブレードを潜像担持体の軸方向に揺動させ、一時的に
その揺動速度を速めてクリーニングブレードを駆動する
駆動手段を設けた構成を提案する。
【0015】その際、画像形成動作時の潜像担持体の回
転方向を正転方向、その逆の方向を逆転方向としたと
き、クリーニングブレードを一時的に高速で揺動させる
とき、潜像担持体を正転方向と逆転方向に交互に駆動す
ると効果的である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0017】図1は電子複写機として構成された画像形
成装置の一例を示す概略図であり、先ずその全体構成を
簡単に説明する。
【0018】潜像担持体の一構成例であるドラム状の感
光体1は、画像形成動作時に図1における時計方向に回
転駆動され、このとき帯電チャージャ2によって表面を
一様に帯電される。次いでこの帯電部分は、符号3で示
す位置で像露光され、これによって感光体上に所定の静
電潜像が形成され、この潜像は現像装置4によってトナ
ー像として可視像化される。このトナー像は、例えば普
通紙より成るシート状の転写材5に転写チャージャ6の
作用によって転写され、転写されたトナー像は図示して
いない定着装置によって転写材5上に定着される。
【0019】一方、トナー像転写後の感光体1の表面に
は、転写材5に転写されなかったトナーが残留してお
り、かかる残留トナーはクリーニング装置7を通るとき
感光体表面から除去される。クリーニング装置7を通過
した感光体部分は除電ランプ8によって除電作用を受け
る。
【0020】クリーニング装置7は、ケーシング9と、
このケーシング9に板状の保持部材10を介して支持さ
れたクリーニングブレード11を有している。クリーニ
ングブレード11は感光体1の軸方向に延びる板状体に
形成され、その長手方向に沿う一側縁のエッジ部12が
感光体1の表面に圧接している。かかるクリーニングブ
レード11は例えばポリウレタンゴムなどの弾性材によ
り構成され、感光体表面に圧接したエッジ部12が、ト
ナー像転写後の感光体表面上に残留するトナーを掻き取
り除去する。13はトナーがクリーニング装置7外へ飛
散することを防止するシール材である。
【0021】上述したクリーニング装置7の構成自体は
従来と変りはない。このような従来のクリーニング装置
においてはクリーニングブレードのエッジ部にトナーが
付着することなどによって、クリーニングブレードが振
動し、高周波のブレード鳴き音が発生する不具合のあっ
たことは先に説明した通りである。
【0022】そこで本発明者は、このブレード鳴き音の
発生原因につき各種検討を加え、次に説明する実験を繰
り返し行うことによって、クリーニングブレード11の
振動には、これを構成する弾性材の特性である反発弾性
率と、一般にtanδとも称せられている損失正接とが大
きく寄与していることを明らかにすることができた。
【0023】先ず、厚さが3mm程度で、硬度が77°程
度のポリウレタンゴム製のクリーニングブレード11で
あって、25℃での反発弾性率(%)が各種異なる多数
のクリーニングブレード11を作製した。反発弾性率の
値は温度によって相違がでるので、その1つの基準とし
て25℃での反発弾性率を取り上げたのである。これら
クリーニングブレード11の反発弾性率はJISK63
01で測定した値である。
【0024】このような各種の反発弾性率のクリーニン
グブレード11を図1に示した複写機のクリーニング装
置7に実際に組込み、これを作動させて、クリーニング
ブレード11に対して通常の画像形成動作時と同じ30
00乃至4000Hzの周波数の振動をクリーニングブレ
ード11に発生させた。このとき、各クリーニングブレ
ード11の温度を変化させ、これらクリーニングブレー
ド11の各反発弾性率と、ブレード鳴き音が発生し始め
るクリーニングブレード11の温度との関係を調べた。
その結果は図2に示す通りであるが、この結果から、ク
リーニングブレード11の反発弾性率とブレード鳴きが
始まる温度とは、ほぼ一直線L上に乗った関係を示すこ
とが判る。
【0025】一方、実際の複写機のクリーニングブレー
ド11の温度は、通常45℃乃至50℃以下であり50
℃よりも高くなることはない。すなわち、クリーニング
ブレード11が45℃以下の状態でブレード鳴きを起こ
さなければ、実際にこれを複写機で使用したときもブレ
ード鳴きをほとんど起こすことはないのである。このよ
うな観点から図2を検討すれば明らかなように、25℃
での反発弾性率がほぼ60%以下のクリーニングブレー
ド11を用いれば、実際の画像形成動作時にこのクリー
ニングブレード11がブレード鳴き音を起こすことはな
い。
【0026】一方、25℃での反発弾性率が40%より
も小なるクリーニングブレード11を用いると、クリー
ニングブレード自体が大変もろくなり、これを長期に亘
って使用できなくなる不具合が発生する。
【0027】このような理由から、本発明は、25℃で
の反発弾性率が40乃至60%であるクリーニングブレ
ードを用いたことをその第1の特徴とし、これが請求項
1に記載した構成である。
【0028】次に、実際の複写機の作動時にクリーニン
グブレード11に生じる3000乃至4000Hzの周波
数での損失正接(tanδ)が互いに相違する多数のクリ
ーニングブレード11を作製し、これらをそれぞれ図1
に示した複写機のクリーニング装置7に組込み、これが
3000乃至4000Hzで振動するように複写機を作動
させ、このとき各クリーニングブレード11の温度を変
化させ、各クリーニングブレード11がブレード鳴きを
始める温度について調査した。その結果、次の表1に示
す事実が判明した。なお、この実験においても、クリー
ニングブレード11として厚さが3mm程度、硬度が77
°程度のポリウレタンゴム製のものを使用した。また損
失正接は、動的粘弾性測定装置(岩本精器製スペクトロ
メーター)で測定したものに基づく値である。
【0029】
【表1】
【0030】この実験結果から周波数3000乃至40
00Hzで、損失正接が0.1であるクリーニングブレー
ド11を用いれば、その振幅を効果的に減少させ、ブレ
ード鳴き音の発生を阻止できることが判る。クリーニン
グブレード11の温度が60℃近くになってもブレード
鳴きが発生しないのである。
【0031】このような理由から、本発明は、損失正接
が周波数3000乃至4000Hz程度で、0.1以上の
クリーニングブレードを用いる点を第2の特徴とし、こ
れが請求項2に記載された構成である。
【0032】なお、参考までに損失正接について説明し
ておく。粘弾性体である高分子物質を模式的に示す方法
として図3及び図4に示すモデルが知られており、図3
に示すものはマックスウェル要素と称され、ばね14と
ダッシュポット15が直列に結ばれたものである。図4
に示すものは、フォークト要素と称され、ばね14とダ
ッシュポット15が並列に接続されたものとなってい
る。これらは、高分子物質の特徴を端的に示すものとし
て広く用いられている。
【0033】ここで、 なる正弦歪みを粘弾性体に対して加えたとすると、その
定常状態での応力σは、 で表わされる。このときの動的な弾性率、すなわち複素
弾性率をEとすると、 E=σ/τ =E0(cosδ+isinδ) =E′+iE″ で表わされる。また E′=E0cosδ E″=E0sinδ であり、E′は貯蔵弾性率、E″は損失弾性率である。
ここで、 tanδ=E″/E′ で表わされるものが損失正接である。
【0034】このようなtanδと温度の関係をグラフに
表わし、周波数交換する。クリーニングブレードの加振
源の振動数を、ブレード鳴き音の周波数である3000
〜4000Hzとすることはできないので、例えば10Hz
或いは11Hzの周波数における損失正接(tanδ)を測
定し、その測定結果を3000〜4000Hzに周波数交
換する。この交換に用いる移動係数をaとすると、WL
F式に従い、 loga=−8.86(T−T1)/(101.5+T−T1) T1はガラス転移点温度T2よりも50℃高く、 T1=T2+50 の関係を有している。
【0035】以上が本発明の第1の目的に対応した実施
例であるが、次に第2の目的に対応した実施例を図5乃
至図7を参照して説明する。
【0036】図5に示したクリーニング装置7は、保持
部材17に支持されたクリーニングブレード11のほか
にブラシローラ16を有し、該ローラ16は感光体1の
回転方向にみてクリーニングブレード11の上流側に位
置し、画像形成動作時に図5における時計方向に回転駆
動される。クリーニングブレード11とブラシローラ1
6はクリーニング装置7のケーシング9内に配置されて
いる。
【0037】時計方向に回転する感光体1上には、図1
を参照して先に説明した実施例と全く同様にしてトナー
像が形成され、このトナー像は図5には示していない転
写材に転写される。トナー像転写後に感光体1の表面に
残留するトナーは、先ず時計方向に回転しつつ感光体表
面に当接するブラシローラ16によって除去され、この
ブラシローラ16によって除去されなかった残留トナー
は、感光体1の表面に先端のエッジ部12が圧接した弾
性材より成るクリーニングブレード11によって感光体
1から完全に掻き落される。ブラシローラ16は、感光
体上の残留トナーを機械的に掻き取るほか、このブラシ
ローラ16に残留トナーと逆極性のバイアス電圧を印加
することにより、ブラシローラ16の側に静電的に残留
トナーを吸引させることもできる。
【0038】ブラシローラ16に付着したトナーは、例
えば反時計方向に回転するトナー回収ローラ18に静電
的に吸引されて回収され、このローラ18上のトナーは
スクレーパ19によって掻き取られてケーシング9の底
部に落下し、回転駆動される搬送スクリュー20によっ
て図示していない廃トナーボトルへ搬送される。トナー
回収ローラ18は、普通、これにバイアス電圧が印加さ
れるので、バイアスローラとも称せられている。
【0039】上述の如く感光体上のクリーニング動作が
行われるとき、クリーニングブレード11は感光体1の
軸方向、すなわち図5の紙面に対して垂直な方向に繰返
し揺動し、かかる揺動を行いながら、そのエッジ部12
が感光体上に摺擦して残留トナーを掻き落す。
【0040】このように、画像形成動作時にクリーニン
グブレード11を揺動させる主たる目的は、感光体1の
表面に微小な突起があっても、これがクリーニングブレ
ード11の同じ部分に繰返し当接してこの部分が早期に
損傷する不具合を防止するためである。
【0041】本例では、図6に示すように1つのモータ
21によってクリーニングブレード11を揺動させ、か
つ他の要素16,18,20を回転駆動できるように構
成されている。すなわち、ケーシング9に固定されたモ
ータ21の出力軸22には、溝カム23が固定され、こ
のカム23のカム溝に、クリーニングブレード11を固
定支持する保持部材17の突部24が嵌合し、モータ2
1により溝カム23を回転駆動することにより、突部2
4をカム溝に沿ってガイドし、これによってクリーニン
グブレード11を感光体1の軸線方向に揺動させる。
【0042】出力軸22は、後に詳しく説明するワンウ
ェイクラッチ25を介して回転軸26が連結され、この
軸26にブラシローラ16が固定されている。また回転
軸26にはギア27が固定され、このギア27はトナー
回収ローラ18に固定されたギア28及び搬送スクリュ
ー20に固定された図示していないギアに、直接又は他
の中間ギアを介して係合している。かかる構成により、
通常の画像形成動作時に、モータ21の回転が、ワンウ
ェイクラッチ25を介して回転軸26に伝えられ、これ
によってブラシローラ16、トナー回収ローラ18及び
搬送スクリュー20が回転駆動される。
【0043】上述の如きクリーニング装置7において、
そのクリーニングブレード11のエッジ部12のところ
にトナーや紙粉などが堆積すると、クリーニング性が低
下するなどの不具合が発生することは先に説明した通り
である。クリーニングブレード11を感光体1の軸方向
に上述の如く揺動させることによって、エッジ部12に
溜った堆積物を除去することが可能であるが、このよう
な堆積物を効果的に除去するにはクリーニングブレード
11の揺動速度を高めなくてはならない。ところが通常
の画像形成動作時にクリーニングブレード11を高速で
揺動させると、クリーニングブレード11を損傷させる
結果となるため、クリーニングブレード11を常時高速
で揺動させることはできない。また図6に示したように
1つのモータ21によってクリーニングブレード11を
揺動させ、かつ他の要素16,18,20を回転駆動す
ると、その負荷が大きくなるため、出力軸22の回転は
かなり低速とならざるを得ない。また溝カム23のカム
溝の波の数を増大してクリーニングブレード11の揺動
速度を高めようとすると、突部24がカム溝に円滑に追
従せず、クリーニングブレード11の安定した揺動動作
が得られなくなるおそれがある。
【0044】このような各種の理由によって画像形成動
作時に常時クリーニングブレード11を高速で揺動させ
ることはできないのである。このため、図6に示した実
施例では、画像形成動作時にクリーニングブレード11
をかなり低速で揺動させているが、このような揺動によ
っては、エッジ部12に溜った堆積物を効果的に除去す
ることはできない。
【0045】そこで、本発明においては、複写機の作動
開始後の適時に一時的にクリーニングブレード11を高
速で揺動させるように構成した。例えば複写機の電源投
入後であって、実際の画像形成動作が行われる前の時期
に、所定時間だけ出力軸22を通常の画像形成動作時よ
りも高速回転させ、クリーニングブレード11を高速で
揺動させるのである。このようなモードを高速揺動モー
ドと称することにすると、この目的で前述のワンウェイ
クラッチ25が設けられている。すなわち、電源投入後
の高速揺動モードにおいては、モータ21を通常の画像
形成動作時の回転方向(正転方向)と逆方向に回転させ
る。この回転は出力軸22を介して溝カム23に伝えら
れ、クリーニングブレード11は揺動するが、ワンウェ
イクラッチ25の働きによって出力軸22の回転は回転
軸26に伝えられることはない。従ってブラシローラ1
6とトナー回収ローラ18と搬送スクリュー20は回転
しない。このため、モータ21の負荷は、通常の画像形
成動作時に比べ、大幅に下がり、出力軸22は通常の画
像形成動作時よりも高速で回転する。このようにしてク
リーニングブレード11は高速で揺動し、そのエッジ部
12に溜った堆積物を効果的に除去することができる。
このような高速揺動モードを例えば10秒程行い、しか
る後、モータ21を正転させ、通常の画像形成動作を行
う。高速揺動モードはこのように短かい時間行われるだ
けであるため、クリーニングブレード11が高速で揺動
しても、これが早期に損傷する不具合は発生しない。
【0046】この実施例では、モータ21、その出力軸
22、溝カム23、突部24、ワンウェイクラッチ25
及び回転軸26などが、クリーニングブレードを潜像担
持体の軸方向に揺動させ、一時的にその揺動速度を速め
てクリーニングブレードを駆動する駆動手段を構成して
いる。
【0047】上述の高速揺動モード時に、感光体1を正
逆転させると、堆積物をより効果的に除去できる。すな
わち、画像形成動作時の感光体1の回転方向を正転方
向、その逆の方向を逆転方向としたとき、クリーニング
ブレード11を一時的に高速で揺動させる高速揺動モー
ド時に、感光体1を正転方向と逆転方向に交互に繰返し
駆動するのである。これにより、クリーニングブレード
11の先端のエッジ部12は、感光体1に対して、該感
光体1の軸方向と周方向とに合成された速度と方向に摺
擦し、堆積物を効率よく除去することができる。
【0048】また上述の如く感光体1を正逆転させると
き、感光体上に予め付着させたパターントナー像をクリ
ーニングブレード11のエッジ部12のところにもたら
すようにすると、エッジ部12に溜った堆積物をトナー
によって洗い流すことができ、堆積物の除去効果を一層
高めることができる。
【0049】図7はこの動作を明らかにするフローチャ
ートであり、複写機の電源投入後に感光体1を正転方向
に駆動させ、かつこの表面を帯電し、これを露光せず
に、ここに現像装置によってトナーを付着させ、黒帯状
のパターントナー像を形成し、しかる後、感光体1を停
止させる。次いでモータ21を逆転方向に作動させてク
リーニングブレード11を高速で揺動し(高速揺動モー
ド)、同時に感光体1を正逆転させる。このとき、感光
体1上に形成されたパターントナー像がクリーニングブ
レード11のところに至り、このトナーがクリーニング
ブレード11のエッジ部12に溜った堆積物を洗い流
す。このような動作を例えば10秒程行う。次いで、プ
リント可能であることを、複写機の表示部に表示する。
オペレータはこれを見て、プリントキーを押下し、画像
形成動作を開始する。
【0050】なお、ブラシローラ16に対してバイアス
電圧を印加するクリーニング方式の場合には、上述の動
作時に、ブラシローラ16へのバイアス電圧印加をオフ
し、ブラシローラ16によってパターントナー像が回収
されないようにし、これがクリーニングブレード11の
ところへ確実に運ばれるようにする。
【0051】図6に示した実施例では、1つのモータ2
1によってクリーニングブレード11を揺動させ、かつ
ブラシローラ16やトナー回収ローラ18などを回転駆
動するように構成されているが、モータ21が専らクリ
ーニングブレード11を揺動させるために用いられ、或
いはブラシローラ16やトナー回収ローラ18などが設
けられていないクリーニング装置においては、高速揺動
モード時に、単にモータ21によってクリーニングブレ
ード11を高速で回転させるようにすればよい。また溝
カムの代りに面カムを用い、その端面のカム面に、クリ
ーニングブレード側の突部24をばねなどによって加圧
して圧接させることもできる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、クリー
ニングブレードとして、反発弾性率が25℃において4
0〜60%のものを使用しているので、画像形成装置内
の温度がかなり上昇してもクリーニングブレードの振動
によるブレード鳴り音が発生することを阻止し、ないし
は抑制することができる。
【0053】請求項2に記載の構成によれば、クリーニ
ングブレードとして3000〜4000Hzにおける損失
正接が0.1以上のものを使用しているので、画像形成
装置内の温度がかなり上昇してもクリーニングブレード
の振動によるブレード鳴り音が発生することを阻止し、
ないしは抑制することができる。
【0054】請求項3に記載の構成によれば、クリーニ
ングブレードのエッジ部に堆積したトナーが紙粉などを
効果的に除去でき、画像上にすじなどを発生させること
なく、長期に亘って安定したクリーニング性を確保する
ことができる。
【0055】請求項4に記載の構成によれば、上記効果
をより一層確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例である電子複写機の概略構
成図である。
【図2】反発弾性率とクリーニングブレードの温度との
関係を示すグラフである。
【図3】粘弾性体のモデルを示す図である。
【図4】粘弾性体のモデルを示す図である。
【図5】クリーニング装置の他の例を示す概略構成図で
ある。
【図6】図5に示したクリーニング装置の各要素の配置
状態を示す図である。
【図7】本発明一実施例におけるフローチャートであ
る。
【符号の説明】
7 クリーニング装置 11 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三砂 奈緒美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 須田 武男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像転写後の潜像担持体表面に残留
    するトナーを、該担持体の表面に圧接した弾性材より成
    るクリーニングブレードによって除去する画像形成装置
    のクリーニング装置において、前記クリーニングブレー
    ドの反発弾性率が、25℃において40乃至60%であ
    ることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 トナー像転写後の潜像担持体表面に残留
    するトナーを、該担持体の表面に圧接した弾性材より成
    るクリーニングブレードによって除去する画像形成装置
    のクリーニング装置において、前記クリーニングブレー
    ドの損失正接が、周波数3000乃至4000Hzで、
    0.1以上であることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 トナー像転写後の潜像担持体表面に残留
    するトナーを、該担持体の表面に圧接した弾性材より成
    るクリーニングブレードによって除去する画像形成装置
    のクリーニング装置において、前記クリーニングブレー
    ドを潜像担持体の軸方向に揺動させ、一時的にその揺動
    速度を速めてクリーニングブレードを駆動する駆動手段
    を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 画像形成動作時の潜像担持体の回転方向
    を正転方向、その逆の方向を逆転方向としたとき、クリ
    ーニングブレードを一時的に高速で揺動させるとき、潜
    像担持体を正転方向と逆転方向に交互に駆動する請求項
    3に記載のクリーニング装置。
JP29798491A 1991-10-18 1991-10-18 画像形成装置のクリーニング装置 Pending JPH05107994A (ja)

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Cited By (5)

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