JPH05107683A - 直接ポジ写真感光材料 - Google Patents
直接ポジ写真感光材料Info
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- JPH05107683A JPH05107683A JP29785491A JP29785491A JPH05107683A JP H05107683 A JPH05107683 A JP H05107683A JP 29785491 A JP29785491 A JP 29785491A JP 29785491 A JP29785491 A JP 29785491A JP H05107683 A JPH05107683 A JP H05107683A
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- silver halide
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 露光時の温度の変動による白地部の濃度の変
動が少なく、また過剰の露光がなされた場合にもネガ像
の出にくい、高い白色度が安定して実現できる直接ポジ
写真感光材料を提供する。 【構成】 支持体上に、予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀粒子を含む写真乳剤層を少なくとも一
層有する直接ポジ写真感光材料において、該粒子がM
n、Cu、Zn,Cd、Pb、Bi及び周期率表第VIII
族金属から選ばれた少なくとも一種の金属を内蔵してお
り、かつテルル化合物の存在下で化学増感されているこ
とを特徴とする直接ポジ写真感光材料及び該乳剤層が特
定のハイドロキノン系化合物を含み、かつ上記ハロゲン
化銀粒子がテルル化合物の存在下で化学増感されている
ことを特徴とする直接ポジ写真感光材料。
動が少なく、また過剰の露光がなされた場合にもネガ像
の出にくい、高い白色度が安定して実現できる直接ポジ
写真感光材料を提供する。 【構成】 支持体上に、予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀粒子を含む写真乳剤層を少なくとも一
層有する直接ポジ写真感光材料において、該粒子がM
n、Cu、Zn,Cd、Pb、Bi及び周期率表第VIII
族金属から選ばれた少なくとも一種の金属を内蔵してお
り、かつテルル化合物の存在下で化学増感されているこ
とを特徴とする直接ポジ写真感光材料及び該乳剤層が特
定のハイドロキノン系化合物を含み、かつ上記ハロゲン
化銀粒子がテルル化合物の存在下で化学増感されている
ことを特徴とする直接ポジ写真感光材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接ポジ画像を得るこ
とができる、内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を利用した直
接ポジ写真感光材料に関する。更に詳しくは、本発明
は、特にカラープリント、カラーコピー、あるいはカラ
ープルーフの作成に好適に利用できる直接ポジ写真感光
材料に関する。
とができる、内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を利用した直
接ポジ写真感光材料に関する。更に詳しくは、本発明
は、特にカラープリント、カラーコピー、あるいはカラ
ープルーフの作成に好適に利用できる直接ポジ写真感光
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】反転処理工程またはネガフィルムを必要
とせずに、直接ポジ像を得る写真法はよく知られてい
る。従来から知られている直接ポジハロゲン化銀写真感
光材料を用いてポジ画像を作成するための方法として、
予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を
用いる方法がある。この方法は、写真感光材料を画像露
光後、カブらせ処理を施した後あるいはカブらせ処理を
施しながら、表面現像を行い、直接ポジ画像を得る方法
である。上記予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲ
ン化銀写真乳剤とは、ハロゲン化銀粒子の主として内部
に感光核を有し、露光によって粒子内部に主として潜像
が形成されるようなタイプのハロゲン化銀写真感光乳剤
をいう。この分野においては種々の技術がこれまでに知
られている。例えば、米国特許第2592250号、同
2466957号、同2497875号、同25889
82号、同3317322号、同3761266号、同
3796577号および英国特許第1151363号、
同1150553号、同1011062号各明細書等に
記載されているものがその主なものである。直接ポジ像
の形成機構は以下のように説明されている。すなわち、
像様露光すると上記ハロゲン化銀に、いわゆる内部潜像
が生じ、次いでカブらせ処理を施すことによって、この
内部潜像に起因する表面減感作用が働き(すなわち、露
光部でのハロゲン化銀の表面には現像核(カブリ核)が
生じることなく)、未露光部のハロゲン化銀の表面にの
み選択的に現像核が生じ、その後通常の表面現像処理を
行うことによって未露光部に写真像(ポジ像)が形成さ
れる。上記カブらせ処理の方法には、いわゆる「光カブ
らせ法」と呼ばれる感光層を全面露光する方法と、「化
学的カブらせ法」と呼ばれる造核剤を用いる方法とがあ
る。上記造核剤としては、例えば、リサーチ・ディスク
ロージャー誌、No.22534(1983年1月)5
0〜54頁、同誌、No.15162(1976年11
月)76〜77頁、同誌No.23510(1983年
11月)346〜352頁に記載されている四級複素環
化合物、およびヒドラジン系化合物等が知られている
(特開平3−155543号公報、あるいは同3−95
546号公報参照)。前記予めかぶらされていない内部
潜像型ハロゲン化銀乳剤は、通常化学増感処理されて調
製されている。化学増感法としては、上記の公報にも記
載されているように、従来から硫黄増感、セレン増感、
還元増感、あるいは貴金属増感などの公知の方法が知ら
れており、特に硫黄増感(チオ硫酸ナトリウム)と貴金
属増感(塩化金酸)を併用する方法が好ましく利用され
ている。上記のような予めかぶらされていない内部潜像
型ハロゲン化銀乳剤を用いた直接ポジハロゲン化銀写真
感光材料は、近年その処理工程の簡便さが受け入れられ
て、コピー用材料や印刷の検版、検調用カラープルーフ
の作成用の材料として用いられてきている。これに伴な
い、得られる画像(画質)に対する要求はますます厳し
くなっており、特に画像の白地部を更に白く再現する
(白色度を高める)ことが重要な課題となってきてい
る。
とせずに、直接ポジ像を得る写真法はよく知られてい
る。従来から知られている直接ポジハロゲン化銀写真感
光材料を用いてポジ画像を作成するための方法として、
予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を
用いる方法がある。この方法は、写真感光材料を画像露
光後、カブらせ処理を施した後あるいはカブらせ処理を
施しながら、表面現像を行い、直接ポジ画像を得る方法
である。上記予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲ
ン化銀写真乳剤とは、ハロゲン化銀粒子の主として内部
に感光核を有し、露光によって粒子内部に主として潜像
が形成されるようなタイプのハロゲン化銀写真感光乳剤
をいう。この分野においては種々の技術がこれまでに知
られている。例えば、米国特許第2592250号、同
2466957号、同2497875号、同25889
82号、同3317322号、同3761266号、同
3796577号および英国特許第1151363号、
同1150553号、同1011062号各明細書等に
記載されているものがその主なものである。直接ポジ像
の形成機構は以下のように説明されている。すなわち、
像様露光すると上記ハロゲン化銀に、いわゆる内部潜像
が生じ、次いでカブらせ処理を施すことによって、この
内部潜像に起因する表面減感作用が働き(すなわち、露
光部でのハロゲン化銀の表面には現像核(カブリ核)が
生じることなく)、未露光部のハロゲン化銀の表面にの
み選択的に現像核が生じ、その後通常の表面現像処理を
行うことによって未露光部に写真像(ポジ像)が形成さ
れる。上記カブらせ処理の方法には、いわゆる「光カブ
らせ法」と呼ばれる感光層を全面露光する方法と、「化
学的カブらせ法」と呼ばれる造核剤を用いる方法とがあ
る。上記造核剤としては、例えば、リサーチ・ディスク
ロージャー誌、No.22534(1983年1月)5
0〜54頁、同誌、No.15162(1976年11
月)76〜77頁、同誌No.23510(1983年
11月)346〜352頁に記載されている四級複素環
化合物、およびヒドラジン系化合物等が知られている
(特開平3−155543号公報、あるいは同3−95
546号公報参照)。前記予めかぶらされていない内部
潜像型ハロゲン化銀乳剤は、通常化学増感処理されて調
製されている。化学増感法としては、上記の公報にも記
載されているように、従来から硫黄増感、セレン増感、
還元増感、あるいは貴金属増感などの公知の方法が知ら
れており、特に硫黄増感(チオ硫酸ナトリウム)と貴金
属増感(塩化金酸)を併用する方法が好ましく利用され
ている。上記のような予めかぶらされていない内部潜像
型ハロゲン化銀乳剤を用いた直接ポジハロゲン化銀写真
感光材料は、近年その処理工程の簡便さが受け入れられ
て、コピー用材料や印刷の検版、検調用カラープルーフ
の作成用の材料として用いられてきている。これに伴な
い、得られる画像(画質)に対する要求はますます厳し
くなっており、特に画像の白地部を更に白く再現する
(白色度を高める)ことが重要な課題となってきてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から上記のような
感光材料は、露光時の温度によって得られる画像の最小
濃度が変動し易いという問題があった。特に、気温の高
い時に露光した場合には、白色度が低下し、画質が損な
われ易かった。またこの感光材料は本来露光された部分
が白くなるべきものであるが、最適露光量より大きい露
光がなされると、白地部の濃度が上昇する(いわゆるネ
ガ像の発生)という問題もあった。一方、白色度を高め
る技術としては、ハイドロキノン系化合物を感光材料に
含ませる方法(特開平2−220049号公報)や乳剤
粒子に金属を内蔵させる方法(特開平1−145647
号公報)が知られている。しかしながら、このような白
色度を高める技術を導入しても、前記高温時の露光や過
度の露光を行った場合には、十分満足できる白色度が得
られないことが判明した。従って、本発明の目的は、上
記のような露光時の温度の変動に対して、白地部の濃度
の変動が少なく(特に、気温の高い時の露光に対して白
色度の低下が少なく)、また過剰の露光がなされた場合
にもネガ像の出にくい、高い白色度が安定して実現でき
る直接ポジ写真感光材料を提供することである。
感光材料は、露光時の温度によって得られる画像の最小
濃度が変動し易いという問題があった。特に、気温の高
い時に露光した場合には、白色度が低下し、画質が損な
われ易かった。またこの感光材料は本来露光された部分
が白くなるべきものであるが、最適露光量より大きい露
光がなされると、白地部の濃度が上昇する(いわゆるネ
ガ像の発生)という問題もあった。一方、白色度を高め
る技術としては、ハイドロキノン系化合物を感光材料に
含ませる方法(特開平2−220049号公報)や乳剤
粒子に金属を内蔵させる方法(特開平1−145647
号公報)が知られている。しかしながら、このような白
色度を高める技術を導入しても、前記高温時の露光や過
度の露光を行った場合には、十分満足できる白色度が得
られないことが判明した。従って、本発明の目的は、上
記のような露光時の温度の変動に対して、白地部の濃度
の変動が少なく(特に、気温の高い時の露光に対して白
色度の低下が少なく)、また過剰の露光がなされた場合
にもネガ像の出にくい、高い白色度が安定して実現でき
る直接ポジ写真感光材料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子を
含む写真乳剤層を少なくとも一層有する直接ポジ写真感
光材料において、該粒子がMn、Cu、Zn,Cd、P
b、Bi及び周期率表第VIII族金属から選ばれた少なく
とも一種の金属を内蔵しており、かつテルル化合物(テ
ルル増感剤)により化学増感されていることを特徴とす
る直接ポジ写真感光材料にある。また本発明は、支持体
上に、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子を含む写真乳剤層を少なくとも一層有する直接ポジ
写真感光材料において、該乳剤層が下記式(III)または
(IV)で表される化合物(ハイドロキノン系化合物)を
含み、かつ上記ハロゲン化銀粒子がテルル化合物(テル
ル増感剤)により化学増感されていることを特徴とする
直接ポジ写真感光材料にある。
予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子を
含む写真乳剤層を少なくとも一層有する直接ポジ写真感
光材料において、該粒子がMn、Cu、Zn,Cd、P
b、Bi及び周期率表第VIII族金属から選ばれた少なく
とも一種の金属を内蔵しており、かつテルル化合物(テ
ルル増感剤)により化学増感されていることを特徴とす
る直接ポジ写真感光材料にある。また本発明は、支持体
上に、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子を含む写真乳剤層を少なくとも一層有する直接ポジ
写真感光材料において、該乳剤層が下記式(III)または
(IV)で表される化合物(ハイドロキノン系化合物)を
含み、かつ上記ハロゲン化銀粒子がテルル化合物(テル
ル増感剤)により化学増感されていることを特徴とする
直接ポジ写真感光材料にある。
【0005】
【化7】
【0006】[式(III)中、R31およびR32はそれぞれ
独立に、水素原子または現像処理時に酸素原子との結合
が切断されて水酸基を放出する基を表わし、R33、R34
およびR36はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、スルホ基、カルボキシル基、シアノ基、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アシルアミノ基、スル
ホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アシルオキシ
基、スルホニル基、カルバモイル基、アルコキシカルボ
ニル基、スルファモイル基、ウレイド基、ウレタン基ま
たは炭酸エステル基を表わし、R35は、上記R33で示さ
れる基と同一の基または連結基を介して結合するアリー
ル基を表わす、但し、上記R35は、上記R33で示される
基と同一の基のとき、上記R33とR34またはR35とR36
は共同して炭素環または複素環を形成しても良く、また
上記R33〜R36のうちの少なくとも1つは水素原子では
なく、かつR33〜R36が水素原子とアルキル基のみから
なる場合、そのアルキル基の少なくとも1つは炭素数6
以上であり、かつR33〜R36の総炭素数は15以下であ
る。]
独立に、水素原子または現像処理時に酸素原子との結合
が切断されて水酸基を放出する基を表わし、R33、R34
およびR36はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、スルホ基、カルボキシル基、シアノ基、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アシルアミノ基、スル
ホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アシルオキシ
基、スルホニル基、カルバモイル基、アルコキシカルボ
ニル基、スルファモイル基、ウレイド基、ウレタン基ま
たは炭酸エステル基を表わし、R35は、上記R33で示さ
れる基と同一の基または連結基を介して結合するアリー
ル基を表わす、但し、上記R35は、上記R33で示される
基と同一の基のとき、上記R33とR34またはR35とR36
は共同して炭素環または複素環を形成しても良く、また
上記R33〜R36のうちの少なくとも1つは水素原子では
なく、かつR33〜R36が水素原子とアルキル基のみから
なる場合、そのアルキル基の少なくとも1つは炭素数6
以上であり、かつR33〜R36の総炭素数は15以下であ
る。]
【0007】
【化8】
【0008】[式(IV)中、R41〜R46はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシル
基、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アシル基、アシルオキシ基、スルホニル基、カルバ
モイル基、アルコキシカルボニル基またはスルファモイ
ル基を表わし、上記R41とR42またはR44とR45は共同
して炭素環、または複素環を形成していても良く;R47
およびR48はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、ア
リール基または複素環基を表わし、上記R47とR48は共
同して炭素環、または複素環を形成していても良い。]
なお、米国特許4704349号明細書には、硫黄、セ
レンおよび/またはテルル化合物を用いて化学増感し
た、ヨードイオンでコンバージョンした直接ポジ写真乳
剤が開示されている。しかしながら、この乳剤に含まれ
るハロゲン化銀粒子には金属イオンは内蔵されておら
ず、またこの乳剤とハイドロキノン系化合物との併用に
ついての記載はない。
に、水素原子、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシル
基、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アシル基、アシルオキシ基、スルホニル基、カルバ
モイル基、アルコキシカルボニル基またはスルファモイ
ル基を表わし、上記R41とR42またはR44とR45は共同
して炭素環、または複素環を形成していても良く;R47
およびR48はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、ア
リール基または複素環基を表わし、上記R47とR48は共
同して炭素環、または複素環を形成していても良い。]
なお、米国特許4704349号明細書には、硫黄、セ
レンおよび/またはテルル化合物を用いて化学増感し
た、ヨードイオンでコンバージョンした直接ポジ写真乳
剤が開示されている。しかしながら、この乳剤に含まれ
るハロゲン化銀粒子には金属イオンは内蔵されておら
ず、またこの乳剤とハイドロキノン系化合物との併用に
ついての記載はない。
【0009】以下に本発明の好ましい態様を記載する。 (1)予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子が、硫黄増感剤、金増感剤およびテルル増感剤で化
学増感されている。 (2)予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子が、コア/シェル型のハロゲン化銀粒子であって、
コア部分(内部)がテルル増感剤によって化学増感され
ている。 (3)上記(1)の場合のテルル増感剤の量が、硫黄増
感剤の量の1モル%以上、25モル%以下である。 (4)予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子が、鉛、ルテニウム、ロジウム及びイリジウムから
なる群より選ばれた少なくとも一種の金属を内蔵してい
る。 (5)予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子が、鉛と、ルテニウム及びロジウムの内の少なくと
も一種の金属とを内蔵している。 (6)上記式(III)において、上記R35が下記式(III-
a)で表わされる。
粒子が、硫黄増感剤、金増感剤およびテルル増感剤で化
学増感されている。 (2)予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子が、コア/シェル型のハロゲン化銀粒子であって、
コア部分(内部)がテルル増感剤によって化学増感され
ている。 (3)上記(1)の場合のテルル増感剤の量が、硫黄増
感剤の量の1モル%以上、25モル%以下である。 (4)予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子が、鉛、ルテニウム、ロジウム及びイリジウムから
なる群より選ばれた少なくとも一種の金属を内蔵してい
る。 (5)予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
粒子が、鉛と、ルテニウム及びロジウムの内の少なくと
も一種の金属とを内蔵している。 (6)上記式(III)において、上記R35が下記式(III-
a)で表わされる。
【0010】
【化9】
【0011】[式(III-a)において、R37はベンゼン
環上に置換可能な基を表わし、R38はアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、複素環基またはアミノ基を表
わし、Lは二価の連結基を表わし、そしてmは0〜4の
整数を表わし、pは1〜3の整数を表わす、但し、mが
2以上の整数とき、複数のR37で表される基は、互いに
同一であっても異っていてもよい。] (7)上記(6)の式(III-a)において、p=1であ
る。 (8)上記(6)の式(III-a)において、Lで表わさ
れる連結基が、アルキレン基(特に、−CH2 −)、−
NHCO−、−NHCO−アルキレン基(特に、−CH
2 −)、−NHSO2 −、−NHCONH−または−N
HSO2 NH−である。 (9)前記写真乳剤層が、赤感光性乳剤層、緑感光性乳
剤層および青感光性乳剤層からなり、赤感光性乳剤層に
シアンカプラーが、緑感光性乳剤層にマゼンタカプラー
が、そして青感光性乳剤層にイエローカプラーがそれぞ
れ含まれている。 (10)上記(9)において、マゼンタカプラーが、ピ
ラゾロアゾール型マゼンタカプラーである。 (11)上記(9)において、シアンカプラーが、ジア
シルアミノカプラーである。
環上に置換可能な基を表わし、R38はアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、複素環基またはアミノ基を表
わし、Lは二価の連結基を表わし、そしてmは0〜4の
整数を表わし、pは1〜3の整数を表わす、但し、mが
2以上の整数とき、複数のR37で表される基は、互いに
同一であっても異っていてもよい。] (7)上記(6)の式(III-a)において、p=1であ
る。 (8)上記(6)の式(III-a)において、Lで表わさ
れる連結基が、アルキレン基(特に、−CH2 −)、−
NHCO−、−NHCO−アルキレン基(特に、−CH
2 −)、−NHSO2 −、−NHCONH−または−N
HSO2 NH−である。 (9)前記写真乳剤層が、赤感光性乳剤層、緑感光性乳
剤層および青感光性乳剤層からなり、赤感光性乳剤層に
シアンカプラーが、緑感光性乳剤層にマゼンタカプラー
が、そして青感光性乳剤層にイエローカプラーがそれぞ
れ含まれている。 (10)上記(9)において、マゼンタカプラーが、ピ
ラゾロアゾール型マゼンタカプラーである。 (11)上記(9)において、シアンカプラーが、ジア
シルアミノカプラーである。
【0012】
【発明の効果】本発明の直接ポジ写真感光材料によれ
ば、露光時の温度の変動や過剰の露光がなされた場合に
も白色度の良好な画像が安定して得られる。
ば、露光時の温度の変動や過剰の露光がなされた場合に
も白色度の良好な画像が安定して得られる。
【0013】[発明の詳細な記述]以下に本発明の直接
ポジ写真感光材料について詳細に説明する。本発明の直
接ポジ写真感光材料は、支持体上に、予めかぶらされて
いない内部潜像型ハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤
層を少なくとも一層有する。そして前記写真乳剤層に
は、イエローカプラー、マゼンタカプラーおよびシアン
カプラーのうちのいずれかのカプラーを含ませることが
できる。これにより、ポジカラー画像を得ることができ
る。写真乳剤層は一層のみを支持体上に設けた構成でも
よいが、通常は、赤感性乳剤層(赤感層)、緑感層およ
び青感層の三感色性の乳剤層が設けられていることが好
ましい。そして、赤感層にはシアンカプラーを、緑感層
にはマゼンタカプラーを、そして青感層にはイエローカ
プラーをそれぞれ含ませた構成が一般的である。以下
に、本発明の感光材料として、上記三感色性の乳剤層を
有する感光材料を例に取って説明する。
ポジ写真感光材料について詳細に説明する。本発明の直
接ポジ写真感光材料は、支持体上に、予めかぶらされて
いない内部潜像型ハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤
層を少なくとも一層有する。そして前記写真乳剤層に
は、イエローカプラー、マゼンタカプラーおよびシアン
カプラーのうちのいずれかのカプラーを含ませることが
できる。これにより、ポジカラー画像を得ることができ
る。写真乳剤層は一層のみを支持体上に設けた構成でも
よいが、通常は、赤感性乳剤層(赤感層)、緑感層およ
び青感層の三感色性の乳剤層が設けられていることが好
ましい。そして、赤感層にはシアンカプラーを、緑感層
にはマゼンタカプラーを、そして青感層にはイエローカ
プラーをそれぞれ含ませた構成が一般的である。以下
に、本発明の感光材料として、上記三感色性の乳剤層を
有する感光材料を例に取って説明する。
【0014】本発明の直接ポジ写真感光材料は、前述の
ような特定の金属イオンを内蔵し、かつテルル化合物に
より化学増感されているハロゲン化銀粒子を含む第一の
態様と、前記式(III)または(IV)で表される化合物を
乳剤層に含み、かつテルル化合物により化学増感されて
いるハロゲン化銀粒子を含む第二の態様との二つの態様
が含まれる。まず、テルル化合物を用いる増感法(テル
ル増感法)について説明する。なお予めかぶらされてい
ない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤については後述する。
テルル増感法に関しては、米国特許第1623499
号、同第3320069号、同第3772031号、英
国特許第235211号、同第1121496号、同1
295462号、同1396696号、カナダ特許第8
00958号、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイア
ティー・ケミカル・コミュニケーション(J.Che
m.Soc.Chem.Commun.)635(19
80)、ibid 1102(1979)、ibid
645(1979)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サイアティー・パーキン・トランザクション(J.Ch
em.Soc.Perkin Trans.)1,21
91(1980)等に記載の化合物を用いることが好ま
しい。
ような特定の金属イオンを内蔵し、かつテルル化合物に
より化学増感されているハロゲン化銀粒子を含む第一の
態様と、前記式(III)または(IV)で表される化合物を
乳剤層に含み、かつテルル化合物により化学増感されて
いるハロゲン化銀粒子を含む第二の態様との二つの態様
が含まれる。まず、テルル化合物を用いる増感法(テル
ル増感法)について説明する。なお予めかぶらされてい
ない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤については後述する。
テルル増感法に関しては、米国特許第1623499
号、同第3320069号、同第3772031号、英
国特許第235211号、同第1121496号、同1
295462号、同1396696号、カナダ特許第8
00958号、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイア
ティー・ケミカル・コミュニケーション(J.Che
m.Soc.Chem.Commun.)635(19
80)、ibid 1102(1979)、ibid
645(1979)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サイアティー・パーキン・トランザクション(J.Ch
em.Soc.Perkin Trans.)1,21
91(1980)等に記載の化合物を用いることが好ま
しい。
【0015】具体的なテルル増感剤としては、コロイド
状テルル、テルロ尿素類(例えば、アリルテルロ尿素、
N,N−ジメチルテルロ尿素、テトラメチルテルロ尿
素、N−カルボキシエチル−N’N’−ジメチルテルロ
尿素、N,N’−ジメチルエチレンテルロ尿素、N,
N’−ジフェニルエチレンテルロ尿素)、イソテルロシ
アナート類(例えば、アリルイソテルロシアナート)、
テルロケトン類(例えば、テルロアセトン、テルロアセ
トフェノン)、テルロアミド類(例えば、テルロアセト
アミド、N,N’−ジメチルテルロベンズアミド)、テ
ルロヒドラジド(例えば、N’,N’−トリメチルテル
ロベンズヒドラジド)、テルロエステル(例えば、t−
ブチル−t−ヘキシルテルロエステル)、ホスフィンテ
ルリド類(例えば、トリブチルホスフィンテルリド、ト
リシクロヘキシルホスフィンテルリド、トリイソプロピ
ルホスフィンテルリド、ブチル−ジイソプロピルホスフ
ィンテルリド、ジブチルフェニルホスフィンテルリ
ド)、他のテルル化合物(例えば、英国特許第1295
462号記載の負電荷のテルライドイオン含有ゼラチ
ン、ポタシウムテルリド、ポタシウムテルロシアナー
ト、テルロペンタチオネートナトリウム塩、アリルテル
ロシアネート)等が挙げられる。
状テルル、テルロ尿素類(例えば、アリルテルロ尿素、
N,N−ジメチルテルロ尿素、テトラメチルテルロ尿
素、N−カルボキシエチル−N’N’−ジメチルテルロ
尿素、N,N’−ジメチルエチレンテルロ尿素、N,
N’−ジフェニルエチレンテルロ尿素)、イソテルロシ
アナート類(例えば、アリルイソテルロシアナート)、
テルロケトン類(例えば、テルロアセトン、テルロアセ
トフェノン)、テルロアミド類(例えば、テルロアセト
アミド、N,N’−ジメチルテルロベンズアミド)、テ
ルロヒドラジド(例えば、N’,N’−トリメチルテル
ロベンズヒドラジド)、テルロエステル(例えば、t−
ブチル−t−ヘキシルテルロエステル)、ホスフィンテ
ルリド類(例えば、トリブチルホスフィンテルリド、ト
リシクロヘキシルホスフィンテルリド、トリイソプロピ
ルホスフィンテルリド、ブチル−ジイソプロピルホスフ
ィンテルリド、ジブチルフェニルホスフィンテルリ
ド)、他のテルル化合物(例えば、英国特許第1295
462号記載の負電荷のテルライドイオン含有ゼラチ
ン、ポタシウムテルリド、ポタシウムテルロシアナー
ト、テルロペンタチオネートナトリウム塩、アリルテル
ロシアネート)等が挙げられる。
【0016】これらのテルル化合物のうちでは、下記の
式(I)または(II)で表わされる化合物が好ましい。
式(I)または(II)で表わされる化合物が好ましい。
【0017】
【化10】
【0018】[式中、R11、R12およびR13は互いに独
立な、脂肪族基、芳香族基、複素環基、−OR14、−N
R15(R16)、−SR17、−OSiR18(R19)R20、
ハロゲン原子または水素原子を表わし(上記R14および
R17はそれぞれ、脂肪族基、芳香族基、複素環基、水素
原子またはカチオンを表わし、R15およびR16はそれぞ
れ脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を表わ
し、そしてR18、R19およびR20はそれぞれ脂肪族基を
表わす。]
立な、脂肪族基、芳香族基、複素環基、−OR14、−N
R15(R16)、−SR17、−OSiR18(R19)R20、
ハロゲン原子または水素原子を表わし(上記R14および
R17はそれぞれ、脂肪族基、芳香族基、複素環基、水素
原子またはカチオンを表わし、R15およびR16はそれぞ
れ脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を表わ
し、そしてR18、R19およびR20はそれぞれ脂肪族基を
表わす。]
【0019】
【化11】
【0020】[式中、R21は、脂肪族基、芳香族基、複
素環基または−NR23(R24)を表わし、R22は、−N
R25(R26)、−N(R27)NR28(R29)または−O
R30を表わし(上記R23、R24、R25、R26、R27、R
28、R29またはR30は、それぞれ水素原子、脂肪族基、
芳香族基またはアシル基を表わす)、但し、R21と
R25、R21とR27、R21とR28、R21とR30、R23とR
25、R23とR27、R23とR28、およびR23とR30は、そ
れぞれ互に結合して環を形成してもよい。]
素環基または−NR23(R24)を表わし、R22は、−N
R25(R26)、−N(R27)NR28(R29)または−O
R30を表わし(上記R23、R24、R25、R26、R27、R
28、R29またはR30は、それぞれ水素原子、脂肪族基、
芳香族基またはアシル基を表わす)、但し、R21と
R25、R21とR27、R21とR28、R21とR30、R23とR
25、R23とR27、R23とR28、およびR23とR30は、そ
れぞれ互に結合して環を形成してもよい。]
【0021】上記式(I)で表わされるテルル化合物に
ついて更に詳細に説明する。上記R11、R12、R13、R
14、R15、R16、R17、R18、R19およびR20で表わさ
れる脂肪族基としては、炭素数1〜30の脂肪族基が好
ましく、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状の
アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デシ
ル、n−ヘキサデシル、シクロペチル、シクロヘキシ
ル)、アルケニル基(例えば、アリル、2−ブテニル、
3−ペンテニル)、アルキニル基(例えば、プロパルギ
ル、3−ペンチニル)およびアラルキル基(例えば、ベ
ンジル、フェネチル)が好ましい。
ついて更に詳細に説明する。上記R11、R12、R13、R
14、R15、R16、R17、R18、R19およびR20で表わさ
れる脂肪族基としては、炭素数1〜30の脂肪族基が好
ましく、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状の
アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デシ
ル、n−ヘキサデシル、シクロペチル、シクロヘキシ
ル)、アルケニル基(例えば、アリル、2−ブテニル、
3−ペンテニル)、アルキニル基(例えば、プロパルギ
ル、3−ペンチニル)およびアラルキル基(例えば、ベ
ンジル、フェネチル)が好ましい。
【0022】上記R11、R12、R13、R14、R15、R16
およびR17で表わされる芳香族基としては、炭素数6〜
30の芳香族基が好ましく、特に炭素数6〜20の単環
または縮環のアリール基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基)が好ましい。
およびR17で表わされる芳香族基としては、炭素数6〜
30の芳香族基が好ましく、特に炭素数6〜20の単環
または縮環のアリール基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基)が好ましい。
【0023】上記R11、R12、R13、R14、R15、R16
およびR17で表わされる複素環基としては、窒素原子、
酸素原子および硫黄原子のうち少なくとも一つを含む3
〜10員環の飽和もしくは不飽和の複素環基である。こ
れらは単環であってもよいし、さらに他の芳香環もしく
は複素環と縮合環を形成してもよい。複素環基として
は、好ましくは5〜6員環の芳香族複素環であり、例え
ば、ピリジル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル
基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基等を挙げる
ことができる。
およびR17で表わされる複素環基としては、窒素原子、
酸素原子および硫黄原子のうち少なくとも一つを含む3
〜10員環の飽和もしくは不飽和の複素環基である。こ
れらは単環であってもよいし、さらに他の芳香環もしく
は複素環と縮合環を形成してもよい。複素環基として
は、好ましくは5〜6員環の芳香族複素環であり、例え
ば、ピリジル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル
基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基等を挙げる
ことができる。
【0024】上記R14およびR17で表わされるカチオン
は、アルカリ金属、アンモニウムを表わす。上記R11、
R12およびR13で表わされるハロゲン原子は、例えば、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子または沃素原子を表わ
す。
は、アルカリ金属、アンモニウムを表わす。上記R11、
R12およびR13で表わされるハロゲン原子は、例えば、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子または沃素原子を表わ
す。
【0025】上記脂肪族基、芳香族基および複素環基は
置換されていてもよい。代表的な置換基としては以下の
ものが挙げられる。アルキル基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド
基、ウレタン基、スルホニルアミノ基、スルファモイル
基、カルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、
アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、アシルオキシ基、リン酸アミド基、ジ
アシルアミノ基、イミド基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキ
シ基、ヒドロキシ基、ホスホノ基、ニトロ基、および複
素環基等。これらの基はさらに置換されていてもよい。
そして置換基が二以上有るときは同一でも異っていても
よい。
置換されていてもよい。代表的な置換基としては以下の
ものが挙げられる。アルキル基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド
基、ウレタン基、スルホニルアミノ基、スルファモイル
基、カルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、
アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、アシルオキシ基、リン酸アミド基、ジ
アシルアミノ基、イミド基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキ
シ基、ヒドロキシ基、ホスホノ基、ニトロ基、および複
素環基等。これらの基はさらに置換されていてもよい。
そして置換基が二以上有るときは同一でも異っていても
よい。
【0026】上記R11、R12およびR13は互に結合して
リン原子と一緒に環を形成してもよく、またR15とR16
は結合して含窒素複素環を形成してもよい。
リン原子と一緒に環を形成してもよく、またR15とR16
は結合して含窒素複素環を形成してもよい。
【0027】上記R11、R12およびR13は、それぞれ脂
肪族基(特に、アルキル基)または芳香族基であること
が好ましい。
肪族基(特に、アルキル基)または芳香族基であること
が好ましい。
【0028】以下に上記式(I)で表わされる化合物の
具体例を示すが、これらの例に限定されるものではな
い。
具体例を示すが、これらの例に限定されるものではな
い。
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】次に、式(II)で表わされるテルル化合物
について詳細に説明する。上記R21、R22、R23、
R24、R25、R26、R27、R28、R29およびR30で表わ
される脂肪族基としては、炭素数1〜30の脂肪族基が
好ましく、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状
のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デ
シル、n−ヘキサデシル、シクロペチル、シクロヘキシ
ル)、アルケニル基(例えば、アリル、2−ブテニル、
3−ペンテニル)、アルキニル基(例えば、プロパルギ
ル、3−ペンチニル)およびアラルキル基(例えば、ベ
ンジル、フェネチル)が好ましい。
について詳細に説明する。上記R21、R22、R23、
R24、R25、R26、R27、R28、R29およびR30で表わ
される脂肪族基としては、炭素数1〜30の脂肪族基が
好ましく、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状
のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デ
シル、n−ヘキサデシル、シクロペチル、シクロヘキシ
ル)、アルケニル基(例えば、アリル、2−ブテニル、
3−ペンテニル)、アルキニル基(例えば、プロパルギ
ル、3−ペンチニル)およびアラルキル基(例えば、ベ
ンジル、フェネチル)が好ましい。
【0033】上記R21、R22、R23、R24、R25、
R26、R27、R28、R29およびR30で表わされる芳香族
基としては、炭素数6〜30の芳香族基が好ましく、特
に炭素数6〜20の単環または縮環のアリール基(例え
ば、フェニル基、ナフチル基)が好ましい。
R26、R27、R28、R29およびR30で表わされる芳香族
基としては、炭素数6〜30の芳香族基が好ましく、特
に炭素数6〜20の単環または縮環のアリール基(例え
ば、フェニル基、ナフチル基)が好ましい。
【0034】上記R21、R22、R23、R24、R25、
R26、R27、R28、R29およびR30で表わされる複素環
基は窒素原子、酸素原子および硫黄原子のうち少なくと
も一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不飽和の複素
環基である。これらは単環であってもよいし、さらに他
の芳香環もしくは複素環と縮合環を形成してもよい。複
素環基としては、5〜6員環の芳香族複素環基(例え
ば、ピリジル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル
基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基等)が好ま
しい。
R26、R27、R28、R29およびR30で表わされる複素環
基は窒素原子、酸素原子および硫黄原子のうち少なくと
も一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不飽和の複素
環基である。これらは単環であってもよいし、さらに他
の芳香環もしくは複素環と縮合環を形成してもよい。複
素環基としては、5〜6員環の芳香族複素環基(例え
ば、ピリジル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル
基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基等)が好ま
しい。
【0035】上記R21、R22、R23、R24、R25、
R26、R27、R28、R29およびR30で表わされるアシル
基としては、炭素数1〜30のものが好ましく、特に炭
素数1〜20の直鎖または分岐のアシル基(例えば、ア
セチル基、ベンゾイル基、ホルミル基、ピバロイル基、
デカノイル基等)が好ましい。
R26、R27、R28、R29およびR30で表わされるアシル
基としては、炭素数1〜30のものが好ましく、特に炭
素数1〜20の直鎖または分岐のアシル基(例えば、ア
セチル基、ベンゾイル基、ホルミル基、ピバロイル基、
デカノイル基等)が好ましい。
【0036】上記R21とR25、R21とR27、R21と
R28、R21とR30、R23とR25、R23とR27、R23とR
28、およびR23とR30は、それぞれ互に結合して環を形
成する場合の連結基としては、例えば、アルキレン基、
アリーレン基、アラルキレン基またはアルケニレン基等
を挙げることができる。上記脂肪族基、芳香族基および
複素環基は、上記式(I)で挙げた置換基で置換されて
いてもよい。
R28、R21とR30、R23とR25、R23とR27、R23とR
28、およびR23とR30は、それぞれ互に結合して環を形
成する場合の連結基としては、例えば、アルキレン基、
アリーレン基、アラルキレン基またはアルケニレン基等
を挙げることができる。上記脂肪族基、芳香族基および
複素環基は、上記式(I)で挙げた置換基で置換されて
いてもよい。
【0037】上記R21は、脂肪族基、芳香族基または−
NR23(R24)が好ましく、更に好ましくは、芳香族基
または−NR23(R24)である。上記R22は、−NR25
(R26)が好ましく、R23、R24、R25およびR26は脂
肪族基(更に好ましくはアルキル基)又は芳香族基が好
ましい。R21とR25およびR23とR25は、アルキレン
基、アリーレン基、アラルキレン基またはアルケニレン
基を介して環を形成することが好ましい。
NR23(R24)が好ましく、更に好ましくは、芳香族基
または−NR23(R24)である。上記R22は、−NR25
(R26)が好ましく、R23、R24、R25およびR26は脂
肪族基(更に好ましくはアルキル基)又は芳香族基が好
ましい。R21とR25およびR23とR25は、アルキレン
基、アリーレン基、アラルキレン基またはアルケニレン
基を介して環を形成することが好ましい。
【0038】以下に上記式(II)で表わされる化合物の
具体例を示すが、これらの例に限定されるものではな
い。
具体例を示すが、これらの例に限定されるものではな
い。
【0039】
【化15】
【0040】
【化16】
【0041】
【化17】
【0042】上記式(I)および(II)で表わされる化
合物は既に知られている方法に準じて合成することがで
きる。例えば、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイア
ティ(J.Chem.Soc.(A))1969,29
27;ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケミス
トリー(J.Organomet.Chem.)4,3
20(1965);ibid,1,200(196
3);ibid,113,C35(1976);フォス
フォラス・サルファー(Phosphorus Sul
fur)15,155(1983);ヘミッシェ・ベリ
ヒテ(Chem.Ber.)109,2996(197
6);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアティ・ケ
ミカル・コミュニケーション(J.Chem.Soc.
Chem.Commun.)635(1980);ib
id,1102(1979);ibid,645(19
79);ibid,820(1987);ジャーナル・
オブ・ケミカル・ソサイアティ・パーキン・トランザク
ション(J.Chem.Soc.Perkin.Tra
ns.)1,2191(1980);ザ・ケミストリー
・オブ・オルガノ・セレニウム・アンド・テルリウム・
カンパウンズ(The Chemistry of O
rgano Selenium and Tellur
ium Compounds)2巻の216〜267
(1987)に記載の方法で合成することができる。
合物は既に知られている方法に準じて合成することがで
きる。例えば、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイア
ティ(J.Chem.Soc.(A))1969,29
27;ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケミス
トリー(J.Organomet.Chem.)4,3
20(1965);ibid,1,200(196
3);ibid,113,C35(1976);フォス
フォラス・サルファー(Phosphorus Sul
fur)15,155(1983);ヘミッシェ・ベリ
ヒテ(Chem.Ber.)109,2996(197
6);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアティ・ケ
ミカル・コミュニケーション(J.Chem.Soc.
Chem.Commun.)635(1980);ib
id,1102(1979);ibid,645(19
79);ibid,820(1987);ジャーナル・
オブ・ケミカル・ソサイアティ・パーキン・トランザク
ション(J.Chem.Soc.Perkin.Tra
ns.)1,2191(1980);ザ・ケミストリー
・オブ・オルガノ・セレニウム・アンド・テルリウム・
カンパウンズ(The Chemistry of O
rgano Selenium and Tellur
ium Compounds)2巻の216〜267
(1987)に記載の方法で合成することができる。
【0043】以上説明した、テルル増感剤は、通常水、
またはメタノール、エタノールなどの有機溶媒の単独ま
たは混合溶媒に溶解させて用いられる。化学増感の条件
は特に制限はないが、pAgとしては、6〜11、好ま
しくは7〜10であり、温度は40〜90℃、好ましく
は45〜85℃である。テルル増感剤の使用量は、使用
するハロゲン化銀粒子の種類や大きさ、化学熟成の条件
等により変動するが、一般にハロゲン化銀1モル当たり
1×10-8〜1×10-2モル、好ましくは1×10-7〜
5×10-3モルの範囲である。
またはメタノール、エタノールなどの有機溶媒の単独ま
たは混合溶媒に溶解させて用いられる。化学増感の条件
は特に制限はないが、pAgとしては、6〜11、好ま
しくは7〜10であり、温度は40〜90℃、好ましく
は45〜85℃である。テルル増感剤の使用量は、使用
するハロゲン化銀粒子の種類や大きさ、化学熟成の条件
等により変動するが、一般にハロゲン化銀1モル当たり
1×10-8〜1×10-2モル、好ましくは1×10-7〜
5×10-3モルの範囲である。
【0044】本発明においては、ハロゲン化銀粒子は、
上記テルル増感剤と共に公知の、貴金属増感剤、硫黄増
感剤およびセレン増感剤の単独またはこれらの二種以上
の増感剤とを組合せて化学増感されていることが好まし
い。特に、テルル増感は、貴金属(特に、金)増感およ
び硫黄増感と併用して行うことが好ましい。このように
貴金属増感剤および硫黄増感剤とを併用して化学増感処
理を行う場合のテルル化合物の使用量は、硫黄増感剤の
量の1モル%以上、25モル%以下(好ましくは、3〜
20モル%の範囲)であり、またこの量は、貴金属増感
剤の量の0.5モル%以上、50モル%以下(好ましく
は、1〜20モル%の範囲)である。
上記テルル増感剤と共に公知の、貴金属増感剤、硫黄増
感剤およびセレン増感剤の単独またはこれらの二種以上
の増感剤とを組合せて化学増感されていることが好まし
い。特に、テルル増感は、貴金属(特に、金)増感およ
び硫黄増感と併用して行うことが好ましい。このように
貴金属増感剤および硫黄増感剤とを併用して化学増感処
理を行う場合のテルル化合物の使用量は、硫黄増感剤の
量の1モル%以上、25モル%以下(好ましくは、3〜
20モル%の範囲)であり、またこの量は、貴金属増感
剤の量の0.5モル%以上、50モル%以下(好ましく
は、1〜20モル%の範囲)である。
【0045】以下に、貴金属増感剤、硫黄増感剤及びセ
レン増感剤について簡単に説明する。貴金属増感剤とし
ては、金、白金、バラジウム、イリジウム等が好ましい
が、特に金増感剤を使用することが好ましい。金増感剤
の具体的例としては、塩化金酸、カリウムクロロオーレ
ート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金セレ
ナイド等が挙げられる。使用量は、ハロゲン化銀1モル
当たり、1×10-7〜1×10-2モル程度である。
レン増感剤について簡単に説明する。貴金属増感剤とし
ては、金、白金、バラジウム、イリジウム等が好ましい
が、特に金増感剤を使用することが好ましい。金増感剤
の具体的例としては、塩化金酸、カリウムクロロオーレ
ート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金セレ
ナイド等が挙げられる。使用量は、ハロゲン化銀1モル
当たり、1×10-7〜1×10-2モル程度である。
【0046】硫黄増感剤としては、例えば、チオ硫酸塩
(例えば、ハイポ)、チオ尿素類(例えば、ジフェノル
チオ尿素、トリエチルチオ尿素、アリルチオ尿素等)、
ローダニン類等の公知の不安定イオウ化合物が挙げられ
る。これらの使用量は、ハロゲン化銀1モル当たり、1
×10-7〜1×10-2モル程度である。
(例えば、ハイポ)、チオ尿素類(例えば、ジフェノル
チオ尿素、トリエチルチオ尿素、アリルチオ尿素等)、
ローダニン類等の公知の不安定イオウ化合物が挙げられ
る。これらの使用量は、ハロゲン化銀1モル当たり、1
×10-7〜1×10-2モル程度である。
【0047】セレン増感剤としては、例えば、特公昭4
4−15748号公報に記載の不安定セレン増感剤が好
ましく用いられる。更に具体的には、コロイド状セレ
ン、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレノ尿
素、セレノ尿素、テトラメチルセレノ尿素)、セレノア
ミド類(例えば、セレノアセトアシド、N,N−ジメチ
ル−セレノベンズアミド)、セレノケトン類(例えば、
セレノアセトン、セテノベンゾフェノン)、セレニド類
(例えば、トリフェニルフォスフィンセレニド、ジエチ
ルセレナイド)、セレノフォスフェート類(例えば、ト
リ−p−トリルセレノフォスフェート)、セレノカルボ
ン酸およびエステル類、イソセレノシアネート類等の化
合物があげれる。これらの使用量は、ハロゲン化銀1モ
ル当たり、1×10-8〜1×10-3モル程度である。
4−15748号公報に記載の不安定セレン増感剤が好
ましく用いられる。更に具体的には、コロイド状セレ
ン、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレノ尿
素、セレノ尿素、テトラメチルセレノ尿素)、セレノア
ミド類(例えば、セレノアセトアシド、N,N−ジメチ
ル−セレノベンズアミド)、セレノケトン類(例えば、
セレノアセトン、セテノベンゾフェノン)、セレニド類
(例えば、トリフェニルフォスフィンセレニド、ジエチ
ルセレナイド)、セレノフォスフェート類(例えば、ト
リ−p−トリルセレノフォスフェート)、セレノカルボ
ン酸およびエステル類、イソセレノシアネート類等の化
合物があげれる。これらの使用量は、ハロゲン化銀1モ
ル当たり、1×10-8〜1×10-3モル程度である。
【0048】上記の増感剤とともに還元増感剤を併用し
てもよい。還元増感剤としては、例えば、塩化第1ス
ズ、アミノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導
体、ボラン化合物(例えば、ジメチルアミンボラン)、
シラン化合物、ポリアミン化合物等を挙げることができ
る。
てもよい。還元増感剤としては、例えば、塩化第1ス
ズ、アミノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導
体、ボラン化合物(例えば、ジメチルアミンボラン)、
シラン化合物、ポリアミン化合物等を挙げることができ
る。
【0049】本発明において、テルル増感は、ハロゲン
化銀溶剤の存在下で行うことが好ましい。具体的には、
チオシアン酸塩(例えば、チオシアン酸カリウム)、チ
オエーテル化合物(例えば、米国特許第3021215
号および同3271157号の各明細書、あるいは特公
昭58−30571号、特開昭60−136736号の
各公報等に記載の化合物、特に、3,6−ジチア−1,
8オクタンジオール等)、4置換チオ尿素化合物(例え
ば、特公昭59−11892号公報、米国特許第422
1863号明細書に記載の化合物、特に、テトラメチル
チオ尿素等)、更に特公昭60−11341号公報に記
載のチオン化合物、特公昭63−29727号公報に記
載のメルカプト化合物、特開昭60−163042号公
報に記載のメソイオン化合物、米国特許第478201
3号公報に記載のセレノエーテル化合物、特開平2−1
18566号公報に記載のテルロエーテル化合物、亜硫
酸塩等が挙げられる。特にこれらの中では、チオシアン
酸塩、チオエーテル化合物、4置換チオ尿素化合物およ
びチオン化合物が好ましく使用することができる。使用
量は、ハロゲン化銀1モル当たり、1×10-5〜1×1
0-2モル程度である。
化銀溶剤の存在下で行うことが好ましい。具体的には、
チオシアン酸塩(例えば、チオシアン酸カリウム)、チ
オエーテル化合物(例えば、米国特許第3021215
号および同3271157号の各明細書、あるいは特公
昭58−30571号、特開昭60−136736号の
各公報等に記載の化合物、特に、3,6−ジチア−1,
8オクタンジオール等)、4置換チオ尿素化合物(例え
ば、特公昭59−11892号公報、米国特許第422
1863号明細書に記載の化合物、特に、テトラメチル
チオ尿素等)、更に特公昭60−11341号公報に記
載のチオン化合物、特公昭63−29727号公報に記
載のメルカプト化合物、特開昭60−163042号公
報に記載のメソイオン化合物、米国特許第478201
3号公報に記載のセレノエーテル化合物、特開平2−1
18566号公報に記載のテルロエーテル化合物、亜硫
酸塩等が挙げられる。特にこれらの中では、チオシアン
酸塩、チオエーテル化合物、4置換チオ尿素化合物およ
びチオン化合物が好ましく使用することができる。使用
量は、ハロゲン化銀1モル当たり、1×10-5〜1×1
0-2モル程度である。
【0050】また本発明で用いられるハロゲン化銀粒子
は、上記の化学増感処理によりハロゲン化銀粒子の内部
および/または表面が増感されている。すなわち、上記
の化学増感処理は粒子形成過程(粒子内部)で実施して
もよいし、あるいは粒子形成後(粒子表面)に実施して
もよい。あるいは両方の段階で行ってもよい。コア/シ
エル型のハロゲン化銀粒子においてはコア部分が前記の
増感剤により化学増感処理されていることが好ましい。
は、上記の化学増感処理によりハロゲン化銀粒子の内部
および/または表面が増感されている。すなわち、上記
の化学増感処理は粒子形成過程(粒子内部)で実施して
もよいし、あるいは粒子形成後(粒子表面)に実施して
もよい。あるいは両方の段階で行ってもよい。コア/シ
エル型のハロゲン化銀粒子においてはコア部分が前記の
増感剤により化学増感処理されていることが好ましい。
【0051】次に、前記式(III)または(IV)で表わさ
れる化合物(ハイドロキノン系化合物)について説明す
る。まず、下記式(III)で表わされる化合物ついて詳細
に説明する。
れる化合物(ハイドロキノン系化合物)について説明す
る。まず、下記式(III)で表わされる化合物ついて詳細
に説明する。
【0052】
【化18】
【0053】上記式(III)において、R31およびR32で
表わされる、現像処理時酸素原子との結合が切断されて
水酸基を放出する基の例としては、アシル基、アルコキ
シカルボニル基、アミノカルボニル基、あるいはまた特
開昭59−197037号、あるいは同59−2010
57号公報に記載されている基を挙げることができる。
表わされる、現像処理時酸素原子との結合が切断されて
水酸基を放出する基の例としては、アシル基、アルコキ
シカルボニル基、アミノカルボニル基、あるいはまた特
開昭59−197037号、あるいは同59−2010
57号公報に記載されている基を挙げることができる。
【0054】上記アシル基の例としては、アセチル基、
クロルアセチル基、ジクロルアセチル基、ベンゾイル
基、4−シアノベンゾイル基および4−オキソペンタノ
イル基を挙げることができる。
クロルアセチル基、ジクロルアセチル基、ベンゾイル
基、4−シアノベンゾイル基および4−オキソペンタノ
イル基を挙げることができる。
【0055】上記アルコキシカルボニル基の例として
は、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基お
よび4−メトキシベンジルオキシカルボニル基を挙げる
ことができる。
は、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基お
よび4−メトキシベンジルオキシカルボニル基を挙げる
ことができる。
【0056】上記アミノカルボニル基の例としては、メ
チルアミノカルボニル基、4−ニトロフェニルアミノカ
ルボニル基、2−ピリジルアミノカルボニル基および1
−イミダゾリルカルボニル基を挙げることができる。
チルアミノカルボニル基、4−ニトロフェニルアミノカ
ルボニル基、2−ピリジルアミノカルボニル基および1
−イミダゾリルカルボニル基を挙げることができる。
【0057】さらに上記R31およびR32で表わされる、
現像処理時酸素原子との結合が切断されて水酸基を放出
する基は、R33、R34およびR36、またはR35に結合す
る連結基と結合して5〜7員環を形成してもよい。この
ような例としては、*−COCH2 CH2 −**、*−
COCH2 CH2 CH2 −**、*−COCH2 SCH
2 −**、*−CONHCH2 −**、*−COOCH
2 −**、*−CONHCH2 CH2 −**、*−CH
2 CH2 SCH2 −**、*−CH2 CH2 COCH2
−**、*−COCH2O−**、*−COCONH−
**を挙げることができる。ここで*はハイドロキノン
の酸素原子と結合し、**はR33、R34およびR36、ま
たはR35に結合する連結基を介してハイドロキノン骨格
と結合する位置を表わす。
現像処理時酸素原子との結合が切断されて水酸基を放出
する基は、R33、R34およびR36、またはR35に結合す
る連結基と結合して5〜7員環を形成してもよい。この
ような例としては、*−COCH2 CH2 −**、*−
COCH2 CH2 CH2 −**、*−COCH2 SCH
2 −**、*−CONHCH2 −**、*−COOCH
2 −**、*−CONHCH2 CH2 −**、*−CH
2 CH2 SCH2 −**、*−CH2 CH2 COCH2
−**、*−COCH2O−**、*−COCONH−
**を挙げることができる。ここで*はハイドロキノン
の酸素原子と結合し、**はR33、R34およびR36、ま
たはR35に結合する連結基を介してハイドロキノン骨格
と結合する位置を表わす。
【0058】上記R31およびR32は、水素原子であるこ
とが好ましい。
とが好ましい。
【0059】上記式(III)において、R33、R34および
R36で表わされるハロゲン原子としては、例えば、塩素
原子、臭素原子、フッ素原子を挙げることができる。
R36で表わされるハロゲン原子としては、例えば、塩素
原子、臭素原子、フッ素原子を挙げることができる。
【0060】R33、R34およびR36で表わされるアルキ
ル基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜15)
のアルキル基、例えば、メチル、sec-ブチル、t-ブチ
ル、t-ペンチル、t-ヘキシル、シクロヘキシル、t-オク
チル、ベンジルなどの基を挙げることができる。
ル基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜15)
のアルキル基、例えば、メチル、sec-ブチル、t-ブチ
ル、t-ペンチル、t-ヘキシル、シクロヘキシル、t-オク
チル、ベンジルなどの基を挙げることができる。
【0061】R33、R34およびR36で表わされるアルケ
ニル基としては、アリル基を挙げることができる。
ニル基としては、アリル基を挙げることができる。
【0062】R33、R34およびR36で表わされるアリー
ル基としては、炭素数6〜30(好ましくは6〜15)
のアリール基、例えば、フェニル、p-トリルなどの基を
挙げることができる。
ル基としては、炭素数6〜30(好ましくは6〜15)
のアリール基、例えば、フェニル、p-トリルなどの基を
挙げることができる。
【0063】R33、R34およびR36で表わされるアシル
アミノ基としては、炭素数2〜30(好ましくは2〜1
5)のアシルアミノ基、例えば、アセチルアミノ、ベン
ゾイルアミノなどの基を挙げることができる。
アミノ基としては、炭素数2〜30(好ましくは2〜1
5)のアシルアミノ基、例えば、アセチルアミノ、ベン
ゾイルアミノなどの基を挙げることができる。
【0064】R33、R34およびR36で表わされるスルホ
ンアミド基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜
15)のスルホンアミド基、例えば、メタンスルホンア
ミド、ベンゼンスルホンアミドなどの基を挙げることが
できる。
ンアミド基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜
15)のスルホンアミド基、例えば、メタンスルホンア
ミド、ベンゼンスルホンアミドなどの基を挙げることが
できる。
【0065】R33、R34およびR36で表わされるアルコ
キシ基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)のアルコキシ基、例えば、メトキシ、ブトキシ、ベ
ンジルオキシ、ドデシルオキシなどの基を挙げることが
できる。
キシ基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)のアルコキシ基、例えば、メトキシ、ブトキシ、ベ
ンジルオキシ、ドデシルオキシなどの基を挙げることが
できる。
【0066】R33、R34およびR36で表わされるアリー
ルオキシ基としては、炭素数6〜30(好ましくは6〜
15)のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、p-メ
トキシフェノキシなどの基を挙げることができる。
ルオキシ基としては、炭素数6〜30(好ましくは6〜
15)のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、p-メ
トキシフェノキシなどの基を挙げることができる。
【0067】R33、R34およびR36で表わされるアルキ
ルチオ基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)のアルキルチオ基、例えば、ブチルチオ、デシルチ
オなどの基を挙げることができる。
ルチオ基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)のアルキルチオ基、例えば、ブチルチオ、デシルチ
オなどの基を挙げることができる。
【0068】R33、R34およびR36で表わされるアリー
ルチオ基としては、炭素数6〜30(好ましくは6〜1
5)のアリールチオ基、例えば、フェニルチオ、p-ヘキ
シロキシフェニルチオなどの基を挙げることができる。
ルチオ基としては、炭素数6〜30(好ましくは6〜1
5)のアリールチオ基、例えば、フェニルチオ、p-ヘキ
シロキシフェニルチオなどの基を挙げることができる。
【0069】R33、R34およびR36で表わされるアシル
基としては、炭素数2〜30(好ましくは2〜15)の
アシル基、例えば、アセチル、ベンゾイル、ヘキサノイ
ルなどの基を挙げることができる。
基としては、炭素数2〜30(好ましくは2〜15)の
アシル基、例えば、アセチル、ベンゾイル、ヘキサノイ
ルなどの基を挙げることができる。
【0070】R33、R34およびR36で表わされるアシル
オキシ基としては、炭素数2〜30(好ましくは2〜1
5)のアシルオキシ基、例えば、アセチルオキシ、ベン
ゾイルオキシなどの基を挙げることができる。
オキシ基としては、炭素数2〜30(好ましくは2〜1
5)のアシルオキシ基、例えば、アセチルオキシ、ベン
ゾイルオキシなどの基を挙げることができる。
【0071】R33、R34およびR36で表わされるスルホ
ニル基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)のスルホニル基、例えば、メタンスルホニル、ベン
ゼンスルホニルなどの基を挙げることができる。
ニル基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)のスルホニル基、例えば、メタンスルホニル、ベン
ゼンスルホニルなどの基を挙げることができる。
【0072】R33、R34およびR36で表わされるカルバ
モイル基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)の置換基を有するカルバモイル基、例えば、N,N
−ジエチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイルな
どの基をげることができる。
モイル基としては、炭素数1〜30(好ましくは1〜1
5)の置換基を有するカルバモイル基、例えば、N,N
−ジエチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイルな
どの基をげることができる。
【0073】R33、R34およびR36で表わされるアルコ
キシカルボニル基としては、炭素数2〜30(好ましく
は2〜15)のアルコキシカルボニル基、例えば、メト
キシカルボニル、ブトキシカルボニルなどの基を挙げる
ことができる。
キシカルボニル基としては、炭素数2〜30(好ましく
は2〜15)のアルコキシカルボニル基、例えば、メト
キシカルボニル、ブトキシカルボニルなどの基を挙げる
ことができる。
【0074】R33、R34およびR36で表わされるスルフ
ァモイル基としては、無置換または炭素数1〜30(好
ましくは1〜15)の置換基を有するスルファモイル
基、例えば、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−
フェニルスファモイルなどの基をげることができる。
ァモイル基としては、無置換または炭素数1〜30(好
ましくは1〜15)の置換基を有するスルファモイル
基、例えば、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−
フェニルスファモイルなどの基をげることができる。
【0075】R33、R34およびR36で表わされるウレイ
ド基としては、炭素数1〜20(好ましくは1〜15)
の置換基を有するウレイド基、例えば、3−メチルウレ
イド、3−イソプロピルウレイド、3−シクロヘキシル
ウレイド、3−ヘキサデシルウレイドおよび3−フェニ
ルウレイドなどの基を挙げることができる。
ド基としては、炭素数1〜20(好ましくは1〜15)
の置換基を有するウレイド基、例えば、3−メチルウレ
イド、3−イソプロピルウレイド、3−シクロヘキシル
ウレイド、3−ヘキサデシルウレイドおよび3−フェニ
ルウレイドなどの基を挙げることができる。
【0076】R33、R34およびR36で表わされるウレタ
ン基としては、炭素数2〜20(好ましくは2〜15)
のウレタン基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、t-
ブチルオキシカルボニルアミノ、ドデシルオキシカルボ
ニアミノおよびフェノキシカルボニルアミノなどの基を
挙げることができる。
ン基としては、炭素数2〜20(好ましくは2〜15)
のウレタン基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、t-
ブチルオキシカルボニルアミノ、ドデシルオキシカルボ
ニアミノおよびフェノキシカルボニルアミノなどの基を
挙げることができる。
【0077】R33、R34およびR36で表わされる炭酸エ
ステル基としては、炭素数2〜20(好ましくは2〜1
5)の炭酸エステル基、例えば、エトキシカルボニルオ
キシおよびフェノキシカルボニルオキシなどの基をげる
ことができる。
ステル基としては、炭素数2〜20(好ましくは2〜1
5)の炭酸エステル基、例えば、エトキシカルボニルオ
キシおよびフェノキシカルボニルオキシなどの基をげる
ことができる。
【0078】R35は上記R33で示される基と同一の基、
または連結基を介して結合するきアリール基を表わす。
または連結基を介して結合するきアリール基を表わす。
【0079】上記R33、R34、R35およびR36は置換基
を有していてもよい。置換基としては後述するR38に置
換する基を挙げることができる。
を有していてもよい。置換基としては後述するR38に置
換する基を挙げることができる。
【0080】ただし、R35が上記R33で示される基と同
一の基を表わすとき、上記R33とR34およびR35とR36
は、それぞれ共同して炭素環あるいは複素環を形成して
いてもよい。
一の基を表わすとき、上記R33とR34およびR35とR36
は、それぞれ共同して炭素環あるいは複素環を形成して
いてもよい。
【0081】また、R35が上記R33で示される基と同一
の基を表わすとき、上記R33、R34、R35およびR36の
うちの少なくとも1つは水素原子ではなく、かつ上記R
33、R34、R35およびR36が水素原子とアルキル基のみ
からなる場合、そのアルキル基の少なくとも1つは炭素
数6以上であり、かつR33、R34、R35およびR36の炭
素数の合計は15以下(好ましくは4〜13、より好ま
しくは7〜13)である。
の基を表わすとき、上記R33、R34、R35およびR36の
うちの少なくとも1つは水素原子ではなく、かつ上記R
33、R34、R35およびR36が水素原子とアルキル基のみ
からなる場合、そのアルキル基の少なくとも1つは炭素
数6以上であり、かつR33、R34、R35およびR36の炭
素数の合計は15以下(好ましくは4〜13、より好ま
しくは7〜13)である。
【0082】上記式(III)において、R35がR33で示さ
れる基と同一の基を表わすとき、上記R33、R34、R35
およびR36は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、シアノ基、アシルアミノ基ま
たはアルキルチオ基であることが好ましく、更に好まし
くは水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアシル
アミノ基である。
れる基と同一の基を表わすとき、上記R33、R34、R35
およびR36は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、シアノ基、アシルアミノ基ま
たはアルキルチオ基であることが好ましく、更に好まし
くは水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアシル
アミノ基である。
【0083】上記式(III)において、R35は下記式(II
I-a)で表わされる基であることが好ましい。
I-a)で表わされる基であることが好ましい。
【0084】
【化19】
【0085】[式中、R37はベンゼン環上に置換可能な
基を表わし、R38は、アルキル基、アリール基、アルケ
ニル基、アルキニル基、複素環基またはアミノ基を表わ
し、Lは二価の連結基を表わし、そしてpは1〜3の整
数を表わし、mは0〜4の整数を表わす、但し、mが2
以上のときは、複数のR37は同一であっても異っていて
もよい。]
基を表わし、R38は、アルキル基、アリール基、アルケ
ニル基、アルキニル基、複素環基またはアミノ基を表わ
し、Lは二価の連結基を表わし、そしてpは1〜3の整
数を表わし、mは0〜4の整数を表わす、但し、mが2
以上のときは、複数のR37は同一であっても異っていて
もよい。]
【0086】上記R37で表わされる、ベンゼン環上に置
換可能な基としては、前述した、R33で示される基と同
一の基を挙げることができる。これらの中では、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アリール基、アシルアミノ基、ス
ルファモイル基、スルホンアミド基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、ウレイド基またはウレタン基が好まし
く、更にに好ましくは、アルキル基、アルコキシ基、ス
ルファモイル基またはアシルアミノ基である。
換可能な基としては、前述した、R33で示される基と同
一の基を挙げることができる。これらの中では、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アリール基、アシルアミノ基、ス
ルファモイル基、スルホンアミド基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、ウレイド基またはウレタン基が好まし
く、更にに好ましくは、アルキル基、アルコキシ基、ス
ルファモイル基またはアシルアミノ基である。
【0087】本発明において、mは0または1であるこ
とが好ましい。
とが好ましい。
【0088】前述した、R33、R34およびR36と、上記
R37との合計炭素数は50以下であることが好ましく、
更に好ましくは35以下、特に20以下である。
R37との合計炭素数は50以下であることが好ましく、
更に好ましくは35以下、特に20以下である。
【0089】上記Lで表わされる二価の連結基として
は、C、N、SおよびOのうちの少なくとも一種を含む
原子又は原子団である。具体的には、(1)アルキレン
基(好ましくは炭素数1〜12のもの、例、メチレン、
エチレン、トリメチレンなど)、(2)アルケニレン基
(好ましくは炭素数2〜12のもの、例、ビニレン、ブ
チレンなど)、(3)アルキニレン基(好ましくは炭素
数2〜12のもの、例、エチニレン、ブチニレンな
ど)、(4)アリーレン基(好ましくは炭素数6〜10
のもの、例、フェニレン、ナフチレンなど)、(5)−
O−、(6)−S−、(7)−NH−、(8)−CO
−、および(9)−SO2 −(これらの基は置換基を有
していてもよい)等の単独、またはこれらの組合せから
なるものである。
は、C、N、SおよびOのうちの少なくとも一種を含む
原子又は原子団である。具体的には、(1)アルキレン
基(好ましくは炭素数1〜12のもの、例、メチレン、
エチレン、トリメチレンなど)、(2)アルケニレン基
(好ましくは炭素数2〜12のもの、例、ビニレン、ブ
チレンなど)、(3)アルキニレン基(好ましくは炭素
数2〜12のもの、例、エチニレン、ブチニレンな
ど)、(4)アリーレン基(好ましくは炭素数6〜10
のもの、例、フェニレン、ナフチレンなど)、(5)−
O−、(6)−S−、(7)−NH−、(8)−CO
−、および(9)−SO2 −(これらの基は置換基を有
していてもよい)等の単独、またはこれらの組合せから
なるものである。
【0090】上記の組合せの具体例としては、例えば、
(10)−NHCO−、(11)−OCO−、(12)
−NHSO2 −、(13)−OCO−NH−、(14)
−NHCO−O−、(15)−NHCO−NH−、(1
6)−OCO−O−、(17)−NHSO2 −NH−お
よび、上記(1)〜(4)と(5)〜(17)の組合せ
(例えば、−NHCO−(アルキレン)−、−NHSO
2 −(アルキレン)−、−NHCONH−(アルキレ
ン)−など)を挙げることができる。
(10)−NHCO−、(11)−OCO−、(12)
−NHSO2 −、(13)−OCO−NH−、(14)
−NHCO−O−、(15)−NHCO−NH−、(1
6)−OCO−O−、(17)−NHSO2 −NH−お
よび、上記(1)〜(4)と(5)〜(17)の組合せ
(例えば、−NHCO−(アルキレン)−、−NHSO
2 −(アルキレン)−、−NHCONH−(アルキレ
ン)−など)を挙げることができる。
【0091】本発明においては、Lは、アルキレン(特
に、−CH2 −)、−NHCO−、−NHSO2 −、−
NHCONH−、NHSO2 NH−および−NHCO−
(アルキレン)−が好ましく、−NHCO−が特に好ま
しい。
に、−CH2 −)、−NHCO−、−NHSO2 −、−
NHCONH−、NHSO2 NH−および−NHCO−
(アルキレン)−が好ましく、−NHCO−が特に好ま
しい。
【0092】pは1〜2が好ましく、特に1である。
【0093】上記R38で表わされるアルキル基として
は、炭素数1〜30のアルキル基、例えば、メチル、エ
チル、ブチル、イソプロピル、t-ブチル、シクロヘキシ
ル、オクチルおよびヘキサデシルを挙げることができ
る。
は、炭素数1〜30のアルキル基、例えば、メチル、エ
チル、ブチル、イソプロピル、t-ブチル、シクロヘキシ
ル、オクチルおよびヘキサデシルを挙げることができ
る。
【0094】上記R38で表わされるアルケニル基として
は、炭素数2〜30のアルケニル基、例えば、アリル、
2−ペンテニルおよびオクタデセニルを挙げることがで
きる。
は、炭素数2〜30のアルケニル基、例えば、アリル、
2−ペンテニルおよびオクタデセニルを挙げることがで
きる。
【0095】上記R38で表わされるアルキニル基として
は、炭素数2〜30のアルキニル基、例えば、プロパル
ギルを挙げることができる。
は、炭素数2〜30のアルキニル基、例えば、プロパル
ギルを挙げることができる。
【0096】上記R38で表わされるアリール基として
は、炭素数6〜30のアルール基、例えば、フェニルお
よびナフチルを挙げることができる。
は、炭素数6〜30のアルール基、例えば、フェニルお
よびナフチルを挙げることができる。
【0097】上記R38で表わされる複素環基としては、
窒素原子、酸素原子、硫黄原子またはセレンから選ばれ
るヘテロ原子を少なくとも一つ含有する3〜12員環の
複素環である。このような例としては、ピリジル、トリ
アジニル、ウラシル、ピロリル、チエニル、フラニル、
オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリリ
ル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリ
ル、テトラゾリル、ピロリジニルおよびモルホリニルを
挙げることができる。
窒素原子、酸素原子、硫黄原子またはセレンから選ばれ
るヘテロ原子を少なくとも一つ含有する3〜12員環の
複素環である。このような例としては、ピリジル、トリ
アジニル、ウラシル、ピロリル、チエニル、フラニル、
オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリリ
ル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリ
ル、テトラゾリル、ピロリジニルおよびモルホリニルを
挙げることができる。
【0098】上記R38は、置換基(原子も含む)を有し
ていてもよい。置換基としては、アルキル基(炭素数1
〜18)、アルケニル基(炭素数2〜18)、アルキニ
ル基(炭素数2〜18)、アラルキル基(炭素数7〜2
0)、アリール基(炭素数6〜20)、ヒドロキシル
基、アルコキシ基(炭素数1〜18)、アリールオキシ
基(炭素数6〜20)、ハロゲン原子、アミノ基、アル
キルチオ基(炭素数1〜18)、アリールチオ基(炭素
数6〜20)、アシルオキシ基(炭素数1〜18)、ス
ルホニルオキシ基(炭素数1〜18)、アシルアミノ基
(炭素数1〜18)、スルホンアミド基(炭素数1〜1
8)、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基(炭素
数2〜18)、アリールオキシカルボニル基(炭素数7
〜20)、アシル基(炭素数1〜20)、カルバモイル
基(炭素数1〜20の置換基を有する)、スルファモイ
ル基(無置換または炭素数1〜20の置換基を有す
る)、スルホ基、シアノ基、ウレイド基(炭素数1〜2
0の置換基を有する)、ウレタン基(炭素数2〜2
0)、および炭酸エステル基(炭素数2〜20)を挙げ
ることができる。
ていてもよい。置換基としては、アルキル基(炭素数1
〜18)、アルケニル基(炭素数2〜18)、アルキニ
ル基(炭素数2〜18)、アラルキル基(炭素数7〜2
0)、アリール基(炭素数6〜20)、ヒドロキシル
基、アルコキシ基(炭素数1〜18)、アリールオキシ
基(炭素数6〜20)、ハロゲン原子、アミノ基、アル
キルチオ基(炭素数1〜18)、アリールチオ基(炭素
数6〜20)、アシルオキシ基(炭素数1〜18)、ス
ルホニルオキシ基(炭素数1〜18)、アシルアミノ基
(炭素数1〜18)、スルホンアミド基(炭素数1〜1
8)、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基(炭素
数2〜18)、アリールオキシカルボニル基(炭素数7
〜20)、アシル基(炭素数1〜20)、カルバモイル
基(炭素数1〜20の置換基を有する)、スルファモイ
ル基(無置換または炭素数1〜20の置換基を有す
る)、スルホ基、シアノ基、ウレイド基(炭素数1〜2
0の置換基を有する)、ウレタン基(炭素数2〜2
0)、および炭酸エステル基(炭素数2〜20)を挙げ
ることができる。
【0099】上記R38は、アルキル基(炭素数1〜16
(好ましくは1〜10、更に好ましくは8〜10))ま
たはアリール基(フェニル)が好ましい。
(好ましくは1〜10、更に好ましくは8〜10))ま
たはアリール基(フェニル)が好ましい。
【0100】以下に、式(III)で示される化合物の具体
例を示す。
例を示す。
【0101】
【化20】
【0102】
【化21】
【0103】
【化22】
【0104】
【化23】
【0105】
【化24】
【0106】
【化25】
【0107】
【化26】
【0108】
【化27】
【0109】
【化28】
【0110】
【化29】
【0111】
【化30】
【0112】
【化31】
【0113】上記式(III)で表わされる化合物の合成例
を以下に示す。 化合物(III −28)の合成 アセトニリル100mlに2,5−ジメトキシアニリン
15.3gとトリエチルアミン10.1gを加え、氷冷
下撹拌しながら、さらに2−オクタンスルホンアミド安
息香酸クロリド33.2gを添加した。更に室温にて2
時間反応させた後、水50mlを加え、析出した結晶を
濾取、水洗し、50℃にて乾燥させた。得られた固体を
トルエン200mlに加え、さらに塩化アルミニウム4
0gを加えて、120℃にて5時間反応させた。得られ
た反応物を氷水に少量ずつ添加した後、酢酸エチルで抽
出し、水洗を3回行い、次いで有機層を減圧下濃縮し
た。残渣をイソプロピルアルコール150mlに溶解し
た後、n−ヘキサン500mlを加えて析出した結晶を
濾取することにより目的物を25.8g(収率61%)
得た。
を以下に示す。 化合物(III −28)の合成 アセトニリル100mlに2,5−ジメトキシアニリン
15.3gとトリエチルアミン10.1gを加え、氷冷
下撹拌しながら、さらに2−オクタンスルホンアミド安
息香酸クロリド33.2gを添加した。更に室温にて2
時間反応させた後、水50mlを加え、析出した結晶を
濾取、水洗し、50℃にて乾燥させた。得られた固体を
トルエン200mlに加え、さらに塩化アルミニウム4
0gを加えて、120℃にて5時間反応させた。得られ
た反応物を氷水に少量ずつ添加した後、酢酸エチルで抽
出し、水洗を3回行い、次いで有機層を減圧下濃縮し
た。残渣をイソプロピルアルコール150mlに溶解し
た後、n−ヘキサン500mlを加えて析出した結晶を
濾取することにより目的物を25.8g(収率61%)
得た。
【0114】次に、下記式(IV)で表わされる化合物つ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0115】
【化32】
【0116】上記式(IV)において、R41〜R46で表わ
される基は、それぞれ前述したR33で表わされる基と同
じである。またR41とR42およびR44とR45は共同して
炭素環あるいは複素環を形成していてもよく、さらにR
41〜R46は、前記R33の置換基としてあげた置換基で置
換されていてもよい。
される基は、それぞれ前述したR33で表わされる基と同
じである。またR41とR42およびR44とR45は共同して
炭素環あるいは複素環を形成していてもよく、さらにR
41〜R46は、前記R33の置換基としてあげた置換基で置
換されていてもよい。
【0117】上記R47およびR48で表わされるアルキル
基としては、炭素数1〜40のアルキル基、例えば、メ
チル、i-プロピル、ウンデシル、ベンジルなどの基を挙
げることができる。
基としては、炭素数1〜40のアルキル基、例えば、メ
チル、i-プロピル、ウンデシル、ベンジルなどの基を挙
げることができる。
【0118】上記R47およびR48で表わされるアリール
基としては、炭素数6〜40のアリール基、例えば、フ
ェニル、p−トリルなどの基を挙げることができる。
基としては、炭素数6〜40のアリール基、例えば、フ
ェニル、p−トリルなどの基を挙げることができる。
【0119】上記R47およびR48で表わされる複素環基
としては、炭素数1〜40の複素環基、例えば、ピリジ
ン−2−イル基を挙げることができる。
としては、炭素数1〜40の複素環基、例えば、ピリジ
ン−2−イル基を挙げることができる。
【0120】また上記R47とR48は共同して炭素環また
は複素環を形成しても良い。上記R47およびR48は更に
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、スルホ基、カルボキシル基、アミド基、カルバモ
イル基、またはハロゲン原子で置換されていても良い。
さらに式(IV)の化合物は、このR47及び/またはR48
においてビス体(ハイドロキノン部としてはテトラキス
体)を形成しても良い。
は複素環を形成しても良い。上記R47およびR48は更に
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、スルホ基、カルボキシル基、アミド基、カルバモ
イル基、またはハロゲン原子で置換されていても良い。
さらに式(IV)の化合物は、このR47及び/またはR48
においてビス体(ハイドロキノン部としてはテトラキス
体)を形成しても良い。
【0121】上記式(IV)において、R41〜R46は、好
ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリー
ル基、アシルアミノ基またはアルキルチオ基である。よ
り好ましくは水素原子、アルキル基またはアシルアミノ
基である。
ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリー
ル基、アシルアミノ基またはアルキルチオ基である。よ
り好ましくは水素原子、アルキル基またはアシルアミノ
基である。
【0122】またR47およびR48は好ましくは水素原子
またはアルキル基であり、R47とR48が共同して炭素環
を形成する場合も好ましい。より好ましくはR47が水素
原子であり、R48が水素原子またはアルキル基である。
またはアルキル基であり、R47とR48が共同して炭素環
を形成する場合も好ましい。より好ましくはR47が水素
原子であり、R48が水素原子またはアルキル基である。
【0123】なお、R41〜R48の炭素数の合計は60以
下であり、好ましくは5〜45、より好ましくは10〜
30である。
下であり、好ましくは5〜45、より好ましくは10〜
30である。
【0124】以下に、式(IV)で示される化合物の具体
例を示す。
例を示す。
【0125】
【化33】
【0126】
【化34】
【0127】
【化35】
【0128】
【化36】
【0129】
【化37】
【0130】
【化38】
【0131】
【化39】
【0132】
【0133】
【化40】
【0134】上記の式(III)または(IV)で表わされる
化合物は、それぞれについて単独で使用してもよいし、
二種以上のものを併用してもよい。また式(III)と(I
V)で表わされる化合物を併用してもよい。
化合物は、それぞれについて単独で使用してもよいし、
二種以上のものを併用してもよい。また式(III)と(I
V)で表わされる化合物を併用してもよい。
【0135】前記式(III)または(IV)で表わされる化
合物は、前述したテルル化合物によって化学増感された
ハロゲン化銀粒子を含有する感光性乳剤層に含まれてい
る。好ましくは、感光材料に設けられているすべての感
光性乳剤層に該化合物が含まれていることが好ましい。
なお、該化合物は中間層に含有されていてもよい。本発
明においては、上記式(III)で表わされる化合物が含ま
れていることが好ましい。
合物は、前述したテルル化合物によって化学増感された
ハロゲン化銀粒子を含有する感光性乳剤層に含まれてい
る。好ましくは、感光材料に設けられているすべての感
光性乳剤層に該化合物が含まれていることが好ましい。
なお、該化合物は中間層に含有されていてもよい。本発
明においては、上記式(III)で表わされる化合物が含ま
れていることが好ましい。
【0136】前記式(III)または(IV)で表わされる化
合物は、感光材料1m2 当たり、一般に、1×10-8モ
ル/m2 〜1×10-2モル/m2 、好ましくは1×10
-7モル/m2 〜1×10-3モル/m2 、さらに好ましく
は1×10-6モル/m2 〜1×10-4モル/m2 の範囲
で使用される。
合物は、感光材料1m2 当たり、一般に、1×10-8モ
ル/m2 〜1×10-2モル/m2 、好ましくは1×10
-7モル/m2 〜1×10-3モル/m2 、さらに好ましく
は1×10-6モル/m2 〜1×10-4モル/m2 の範囲
で使用される。
【0137】本発明の予めかぶらされていない内部潜像
型ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の表面がかぶ
らされてなく、しかも潜像を主として粒子内部に形成す
るハロゲン化銀を含有する乳剤であるが、更に具体的に
は、ハロゲン化銀乳剤を透明支持体上に一定量(0.5
〜3g/m2 )塗布し、これに0.01ないし10秒の
固定された時間で露光を与え下記現像液(内部型現像
液)中で、20℃、5分間現像したとき通常の写真濃度
測定方法によって測られる最大濃度が、上記と同量塗布
して同様にして露光したハロゲン化銀乳剤を下記現像液
(表面型現像液)中で、18℃、6分間現像した場合に
得られる最大濃度の、少なくとも5倍大きい濃度を有す
るものが好ましく、より好ましくは少なくとも10倍大
きい濃度を有するものである。 内部型現像液 メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水物) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(一水塩) 52.8g KBr 5.0g KI 0.5g 水を加えて 1000ml 表面型現像液 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g NaBO2 ・4H2 O 35.0g KBr 1.0g 水を加えて 1000ml
型ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の表面がかぶ
らされてなく、しかも潜像を主として粒子内部に形成す
るハロゲン化銀を含有する乳剤であるが、更に具体的に
は、ハロゲン化銀乳剤を透明支持体上に一定量(0.5
〜3g/m2 )塗布し、これに0.01ないし10秒の
固定された時間で露光を与え下記現像液(内部型現像
液)中で、20℃、5分間現像したとき通常の写真濃度
測定方法によって測られる最大濃度が、上記と同量塗布
して同様にして露光したハロゲン化銀乳剤を下記現像液
(表面型現像液)中で、18℃、6分間現像した場合に
得られる最大濃度の、少なくとも5倍大きい濃度を有す
るものが好ましく、より好ましくは少なくとも10倍大
きい濃度を有するものである。 内部型現像液 メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水物) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(一水塩) 52.8g KBr 5.0g KI 0.5g 水を加えて 1000ml 表面型現像液 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g NaBO2 ・4H2 O 35.0g KBr 1.0g 水を加えて 1000ml
【0138】内部潜像型ハロゲン化銀乳剤の具体例とし
ては例えば、米国特許第2592250号明細書に記載
されているコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤;あるい
は米国特許3761276号、同3850637号、同
3923513号、同4035185号、同43954
78号、同4504570号の各明細書、特開昭52−
156614号、同55−127549号、同53−6
0222号、同56−22681号、同59−2085
40号、同60−107641号、同61−3137
号、および同62−215272号の各公報、ドイツ特
許第2332802c2号明細書、リサーチ・ディスク
ロージャー誌No.23510(1983年11月発
行)236頁に開示されている特許;さらに塩化銀シェ
ルを有する米国特許4789627号の明細書;塩臭化
銀コアシェル乳剤に関する特開昭63−10160号、
同63−47766号の各公報、および特願平1−24
67号明細書;金属イオンをドープした乳剤に関する特
開昭63−191145号、および特開平1−5214
6号の各公報に記載のコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤
を挙げることができる。本発明に用いる予めかぶらされ
ていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子としてはコア/シ
ェル型のものであることが好ましい。そして、内部潜像
型コア/シェルハロゲン化銀乳剤のコアとシェルのハロ
ゲン化銀のモル比は、20/1以下で、かつ、1/10
0以上が特に好ましい。
ては例えば、米国特許第2592250号明細書に記載
されているコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤;あるい
は米国特許3761276号、同3850637号、同
3923513号、同4035185号、同43954
78号、同4504570号の各明細書、特開昭52−
156614号、同55−127549号、同53−6
0222号、同56−22681号、同59−2085
40号、同60−107641号、同61−3137
号、および同62−215272号の各公報、ドイツ特
許第2332802c2号明細書、リサーチ・ディスク
ロージャー誌No.23510(1983年11月発
行)236頁に開示されている特許;さらに塩化銀シェ
ルを有する米国特許4789627号の明細書;塩臭化
銀コアシェル乳剤に関する特開昭63−10160号、
同63−47766号の各公報、および特願平1−24
67号明細書;金属イオンをドープした乳剤に関する特
開昭63−191145号、および特開平1−5214
6号の各公報に記載のコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤
を挙げることができる。本発明に用いる予めかぶらされ
ていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子としてはコア/シ
ェル型のものであることが好ましい。そして、内部潜像
型コア/シェルハロゲン化銀乳剤のコアとシェルのハロ
ゲン化銀のモル比は、20/1以下で、かつ、1/10
0以上が特に好ましい。
【0139】本発明の第一の態様の直接ポジ写真感光材
料に使用されている予めかぶらされてない内部潜像型ハ
ロゲン化銀粒子は、Mn、Cu、Zn、Cd、Pb、B
iもしくは周期率表第VIII族(Fe、Co、Ni、R
u、Rh、Pd、Os及びPt)に属する金属からなる
群から選ばれた少なくとも一種の金属を内蔵している。
なお、本発明の第二の態様の直接ポジ写真感光材料に使
用されている予めかぶらされてない内部潜像型ハロゲン
化銀粒子も上記の金属のうち一以上を内蔵していること
が好ましい。本発明においては、いずれの態様において
も鉛(Pb)と、ルテニウム(Ru)及びロジウム(R
h)の内の少なくとも一種の金属とを内蔵していること
が好ましく、鉛と、ルテニウム及びロジウムの内の少な
くとも一種の金属とを内蔵していることが更に好まし
い。これらの金属は、銀イオン溶液とハロゲン水溶液を
混合撹拌させながら、ハロゲン化銀粒子を形成する際
に、該金属(金属イオン)を水溶液または有機溶剤で溶
解させた溶液の形で前記混合反応液中に添加することに
より(あるいはまたハロゲン水溶液中に共存させて)、
ハロゲン化銀粒子に内蔵させることができる。またハロ
ゲン化銀粒子を形成した後に、該乳剤中に上記のような
金属の水溶液または有機溶剤で溶解させた溶液の形で添
加し、上記金属を粒子に内蔵させることもできる。また
この場合、さらにハロゲン化銀で覆ってもよい。上記の
金属は通常、金属の錯塩(錯体)、あるいは該金属の酸
素酸塩、有機酸塩などの金属化合物の形態で添加され
る。これらの金属の内蔵方法については、米国特許第3
761276号、同4395478号明細書および特開
昭59−216136号公報等に記載されている。本発
明の感光材料において、予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀粒子が内蔵する金属の量は、ハロゲン
化銀1モル当たり10-9〜10-2モルが好ましく、10
-7〜10-3モルがより好ましい。
料に使用されている予めかぶらされてない内部潜像型ハ
ロゲン化銀粒子は、Mn、Cu、Zn、Cd、Pb、B
iもしくは周期率表第VIII族(Fe、Co、Ni、R
u、Rh、Pd、Os及びPt)に属する金属からなる
群から選ばれた少なくとも一種の金属を内蔵している。
なお、本発明の第二の態様の直接ポジ写真感光材料に使
用されている予めかぶらされてない内部潜像型ハロゲン
化銀粒子も上記の金属のうち一以上を内蔵していること
が好ましい。本発明においては、いずれの態様において
も鉛(Pb)と、ルテニウム(Ru)及びロジウム(R
h)の内の少なくとも一種の金属とを内蔵していること
が好ましく、鉛と、ルテニウム及びロジウムの内の少な
くとも一種の金属とを内蔵していることが更に好まし
い。これらの金属は、銀イオン溶液とハロゲン水溶液を
混合撹拌させながら、ハロゲン化銀粒子を形成する際
に、該金属(金属イオン)を水溶液または有機溶剤で溶
解させた溶液の形で前記混合反応液中に添加することに
より(あるいはまたハロゲン水溶液中に共存させて)、
ハロゲン化銀粒子に内蔵させることができる。またハロ
ゲン化銀粒子を形成した後に、該乳剤中に上記のような
金属の水溶液または有機溶剤で溶解させた溶液の形で添
加し、上記金属を粒子に内蔵させることもできる。また
この場合、さらにハロゲン化銀で覆ってもよい。上記の
金属は通常、金属の錯塩(錯体)、あるいは該金属の酸
素酸塩、有機酸塩などの金属化合物の形態で添加され
る。これらの金属の内蔵方法については、米国特許第3
761276号、同4395478号明細書および特開
昭59−216136号公報等に記載されている。本発
明の感光材料において、予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀粒子が内蔵する金属の量は、ハロゲン
化銀1モル当たり10-9〜10-2モルが好ましく、10
-7〜10-3モルがより好ましい。
【0140】本発明に使用するハロゲン化銀粒子の形は
立方体、八面体、十二面体、十四面体(特開平2−22
3948号公報)のような規則的な結晶体、球状などの
ような変則的な結晶形、また特開平1−131547
号、同1−158429号公報記載の長さ/厚み比の値
が5以上、特に8以上の平板状の形の粒子が、粒子の全
投影面積の50%以上を占める乳剤を用いてもよい。ま
た、これら種々の結晶系の複合形をもつもの、またそれ
らの混合から成る乳剤であってもよい。ハロゲン化銀の
組成としては、塩化銀、臭化銀、混合ハロゲン化銀があ
り、本発明に好ましく使用されるハロゲン化銀は沃化銀
を含まないか、あるいは沃化銀を含んでいても3モル%
以下の塩(沃)臭化銀、(沃)塩化銀または(沃)臭化
銀である。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(球状も
しくは球に近い粒子の場合は粒子直径を、立方体粒子の
場合は縦の長さを、それぞれ粒子サイズとし投影表面に
基づく平均で表す。)は1.5μm以下、0.1μm以
上が好ましいが、特に好ましいのは1.2μm以下、
0.2μm以上である。粒子サイズ分布は狭くても広く
てもいずれでもよいが、粒状性や鮮鋭度等の改良のため
に粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±40%以
内、好ましくは±30%以内、最も好ましくは±20%
以内に全粒子の90%以上、特に95%以上が入るよう
な粒子サイズ分布の狭い、いわゆる「単分散」ハロゲン
化銀乳剤を本発明に使用するのが好ましい。
立方体、八面体、十二面体、十四面体(特開平2−22
3948号公報)のような規則的な結晶体、球状などの
ような変則的な結晶形、また特開平1−131547
号、同1−158429号公報記載の長さ/厚み比の値
が5以上、特に8以上の平板状の形の粒子が、粒子の全
投影面積の50%以上を占める乳剤を用いてもよい。ま
た、これら種々の結晶系の複合形をもつもの、またそれ
らの混合から成る乳剤であってもよい。ハロゲン化銀の
組成としては、塩化銀、臭化銀、混合ハロゲン化銀があ
り、本発明に好ましく使用されるハロゲン化銀は沃化銀
を含まないか、あるいは沃化銀を含んでいても3モル%
以下の塩(沃)臭化銀、(沃)塩化銀または(沃)臭化
銀である。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(球状も
しくは球に近い粒子の場合は粒子直径を、立方体粒子の
場合は縦の長さを、それぞれ粒子サイズとし投影表面に
基づく平均で表す。)は1.5μm以下、0.1μm以
上が好ましいが、特に好ましいのは1.2μm以下、
0.2μm以上である。粒子サイズ分布は狭くても広く
てもいずれでもよいが、粒状性や鮮鋭度等の改良のため
に粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±40%以
内、好ましくは±30%以内、最も好ましくは±20%
以内に全粒子の90%以上、特に95%以上が入るよう
な粒子サイズ分布の狭い、いわゆる「単分散」ハロゲン
化銀乳剤を本発明に使用するのが好ましい。
【0141】また感光材料が目標とする階調を満足させ
るために、実質的に同一の感色性を有する乳剤層におい
て粒子サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳
剤もしくは同一サイズで感度の異なる複数の粒子を同一
層に混合または別層に重層塗布することができる。さら
に2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散
乳剤と多分散乳剤との組合せを混合あるいは重層して使
用することもできる。
るために、実質的に同一の感色性を有する乳剤層におい
て粒子サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳
剤もしくは同一サイズで感度の異なる複数の粒子を同一
層に混合または別層に重層塗布することができる。さら
に2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散
乳剤と多分散乳剤との組合せを混合あるいは重層して使
用することもできる。
【0142】本発明に使用するハロゲン化銀乳剤は、そ
の粒子内部または表面が硫黄もしくはセレン増感、還元
増感、貴金属増感などの単独もしくは併用により化学増
感されていることが好ましい。コア粒子の化学増感法と
しては特開平2−199450号、同2−199449
号公報に記載の方法を用いることができる。特開平1−
197742号公報記載のようにメルカプト化合物の存
在下で、また同1−254946号公報、特開平2−6
9738号、同2−273735号公報に記載のように
チオスルフィン酸、スルフィン酸、亜硫酸塩を添加して
もよい。詳しい具体例は例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー誌No.17643−III(1978年12月
発行)23頁などに記載の特許にある。
の粒子内部または表面が硫黄もしくはセレン増感、還元
増感、貴金属増感などの単独もしくは併用により化学増
感されていることが好ましい。コア粒子の化学増感法と
しては特開平2−199450号、同2−199449
号公報に記載の方法を用いることができる。特開平1−
197742号公報記載のようにメルカプト化合物の存
在下で、また同1−254946号公報、特開平2−6
9738号、同2−273735号公報に記載のように
チオスルフィン酸、スルフィン酸、亜硫酸塩を添加して
もよい。詳しい具体例は例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー誌No.17643−III(1978年12月
発行)23頁などに記載の特許にある。
【0143】本発明に用いる写真乳剤は慣用の方法で写
真用増感色素によって分光増感される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素および複合メロシ
アニン色素に属する色素であり、これらの色素は単独ま
たは組合せて使用できる。また上記の色素と強色増感剤
を併用してもよい。詳しい具体例は、例えばリサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643−IV(197
8年12月発行)23〜24頁などに記載の特許にあ
る。本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造
工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、あ
るいは写真性能を安定化させる目的でカブリ防止剤また
は安定剤を含有させることができる。詳しい具体例は、
例えばリサーチ・ディスクロージャー誌No.1764
3−VI(1978年12月発行)および、E.J.B
irr著 "Stabiliaution of Photographic Silver Hai
lde Emulsion" (Focal Press) 、1974年刊などに記
載されている。
真用増感色素によって分光増感される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素および複合メロシ
アニン色素に属する色素であり、これらの色素は単独ま
たは組合せて使用できる。また上記の色素と強色増感剤
を併用してもよい。詳しい具体例は、例えばリサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643−IV(197
8年12月発行)23〜24頁などに記載の特許にあ
る。本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造
工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、あ
るいは写真性能を安定化させる目的でカブリ防止剤また
は安定剤を含有させることができる。詳しい具体例は、
例えばリサーチ・ディスクロージャー誌No.1764
3−VI(1978年12月発行)および、E.J.B
irr著 "Stabiliaution of Photographic Silver Hai
lde Emulsion" (Focal Press) 、1974年刊などに記
載されている。
【0144】本発明においては、種々のカラーカプラー
を使用することができる。有用なカラーカプラーの典型
例には、ナフトールもしくはフェノール系化合物、ピラ
ゾロンもしくはピラゾロアゾール系化合物および開鎖も
しくは複素環のケトメチレン化合物がある。本発明で使
用できるこれらのシアン、マゼンタおよびイエローカプ
ラーの具体例は「リサーチ・ディスクロージャー」誌N
o.17643(1978年12月発行)25頁、VI
I−D項、同No.18717(1979年11月発
行)および特開昭62−215272号に記載の化合物
およびそれらに引用された特許に記載されている。なか
でも、本発明に好ましく使用される5−ピラゾロン系マ
ゼンタカプラーとしては、3位がアリールアミノ基また
はアシルアミノ基で置換された5−ピラゾロン系カプラ
ー(なかでも硫黄原子離脱型に二当量カプラー)であ
る。さらに好ましいのはピラゾロアゾール系カプラーで
あって、なかでも米国特許3725067号明細書に記
載のピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアゾー
ル類等が好ましいが、発色色素のイエロー副吸収の少な
さおよび光堅牢性の点で米国特許第4500630号明
細書に記載のイミダゾ[1,2−b]ピラゾール類はい
っそう好ましく、米国特許第4540654号に記載の
ピラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアゾールは
特に好ましい。本発明に好ましく使用できるシアンカプ
ラーとしては、米国特許第2474293号、同405
2212号明細書等に記載されたナフトール系およびフ
ェノール系のカプラー、米国特許3772002号明細
書に記載された、フェノール基のメタ位にメチル基以上
のアルキル基を有するフェノール系シアンカプラーであ
り、その他2,5−ジアシルアミノ置換フェノール系カ
プラーも色堅牢性の点で好ましい。イエローカプラーと
しては、例えば、米国特許第3933501号、同第4
022620号、同第4326024号同第44017
52号各明細書、特公昭58−10739号公報、英国
特許第1425020号、同第1476760号明細書
等に記載のものが好ましい。
を使用することができる。有用なカラーカプラーの典型
例には、ナフトールもしくはフェノール系化合物、ピラ
ゾロンもしくはピラゾロアゾール系化合物および開鎖も
しくは複素環のケトメチレン化合物がある。本発明で使
用できるこれらのシアン、マゼンタおよびイエローカプ
ラーの具体例は「リサーチ・ディスクロージャー」誌N
o.17643(1978年12月発行)25頁、VI
I−D項、同No.18717(1979年11月発
行)および特開昭62−215272号に記載の化合物
およびそれらに引用された特許に記載されている。なか
でも、本発明に好ましく使用される5−ピラゾロン系マ
ゼンタカプラーとしては、3位がアリールアミノ基また
はアシルアミノ基で置換された5−ピラゾロン系カプラ
ー(なかでも硫黄原子離脱型に二当量カプラー)であ
る。さらに好ましいのはピラゾロアゾール系カプラーで
あって、なかでも米国特許3725067号明細書に記
載のピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアゾー
ル類等が好ましいが、発色色素のイエロー副吸収の少な
さおよび光堅牢性の点で米国特許第4500630号明
細書に記載のイミダゾ[1,2−b]ピラゾール類はい
っそう好ましく、米国特許第4540654号に記載の
ピラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアゾールは
特に好ましい。本発明に好ましく使用できるシアンカプ
ラーとしては、米国特許第2474293号、同405
2212号明細書等に記載されたナフトール系およびフ
ェノール系のカプラー、米国特許3772002号明細
書に記載された、フェノール基のメタ位にメチル基以上
のアルキル基を有するフェノール系シアンカプラーであ
り、その他2,5−ジアシルアミノ置換フェノール系カ
プラーも色堅牢性の点で好ましい。イエローカプラーと
しては、例えば、米国特許第3933501号、同第4
022620号、同第4326024号同第44017
52号各明細書、特公昭58−10739号公報、英国
特許第1425020号、同第1476760号明細書
等に記載のものが好ましい。
【0145】生成する色素が有する短波長域の不要吸収
を補正するためのカラードカプラー、発色色素が適度の
拡散性を有するカプラー、無呈色カプラー、カップリン
グ反応に伴って現像抑制剤を放出するDIRカプラーや
ポリマー化されたカプラーもまた使用できる。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーも
また本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出す
るDIRカプラーはリサーチ・ディスクロージャー誌N
o.17643、VII〜F項に記載された特許、特開
昭57−151944、同57−154234、同60
−184248各公報、米国特許第4248962号明
細書に記載されたものおよび特開昭63−146035
号公報に記載されたものが好ましい。現像時に、画像状
に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2097140号、同第2131188
号各明細書、特開昭59−157638号、同59−1
70840号各公報、国際出願公開(WO)88/01
402号公報に記載のものが好ましい。カラーカプラー
の標準的な使用量は、感光性ハロゲン化銀1モル当り
0.001ないし1モルの範囲であり、好ましくはイエ
ローカプラーでは0.01ないし0.5モル、マゼンタ
カプラーでは、0.03モルないし0.5モルであり、
シアンカプラーでは、0.02〜1.0モルである。
を補正するためのカラードカプラー、発色色素が適度の
拡散性を有するカプラー、無呈色カプラー、カップリン
グ反応に伴って現像抑制剤を放出するDIRカプラーや
ポリマー化されたカプラーもまた使用できる。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーも
また本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出す
るDIRカプラーはリサーチ・ディスクロージャー誌N
o.17643、VII〜F項に記載された特許、特開
昭57−151944、同57−154234、同60
−184248各公報、米国特許第4248962号明
細書に記載されたものおよび特開昭63−146035
号公報に記載されたものが好ましい。現像時に、画像状
に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2097140号、同第2131188
号各明細書、特開昭59−157638号、同59−1
70840号各公報、国際出願公開(WO)88/01
402号公報に記載のものが好ましい。カラーカプラー
の標準的な使用量は、感光性ハロゲン化銀1モル当り
0.001ないし1モルの範囲であり、好ましくはイエ
ローカプラーでは0.01ないし0.5モル、マゼンタ
カプラーでは、0.03モルないし0.5モルであり、
シアンカプラーでは、0.02〜1.0モルである。
【0146】本発明の感光材料の乳剤層や中間層に用い
ることのできる結合剤または保護コロイドとしては、ゼ
ラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性コ
ロイドも用いることができる。本発明の感光材料には、
色カブリ防止剤もしくは混色防止剤も使用できる。これ
らの代表例は特開昭62−215272号公報、185
〜193頁に記載されている化合物を挙げることができ
る。写真性有用基を放出する化合物としては、特開昭6
3−153540号、同63−259555号各公報、
特開平2−61636号、同2−244041号、同2
−308240号の各公報に記載の化合物を挙げられ
る。本発明にはカプラーの発色性を向上させる目的で発
色増強剤を用いることができる。化合物の代表例は特開
昭62−215272号公報、121〜125頁に記載
のものが挙げられる。本発明の感光材料には、イラジエ
ーションやハレーションを防止する染料(例えば特開平
2−85850号、同2−89047号の各公報に記載
の化合物を用いてもよい。また染料の分散法としては固
体微結晶分散法を用いてもよい。)、紫外線吸収剤、可
塑剤、蛍光増白剤、マット剤、空気カブリ防止剤、塗布
助剤、硬膜剤、帯電防止剤やスベリ性改良剤等を添加す
る事ができる。これらの添加剤の代表例は、リサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643VII〜XII
I項(1978年12月発行)25〜27頁、および同
18716(1979年11月発行)647〜651頁
に記載されている。
ることのできる結合剤または保護コロイドとしては、ゼ
ラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性コ
ロイドも用いることができる。本発明の感光材料には、
色カブリ防止剤もしくは混色防止剤も使用できる。これ
らの代表例は特開昭62−215272号公報、185
〜193頁に記載されている化合物を挙げることができ
る。写真性有用基を放出する化合物としては、特開昭6
3−153540号、同63−259555号各公報、
特開平2−61636号、同2−244041号、同2
−308240号の各公報に記載の化合物を挙げられ
る。本発明にはカプラーの発色性を向上させる目的で発
色増強剤を用いることができる。化合物の代表例は特開
昭62−215272号公報、121〜125頁に記載
のものが挙げられる。本発明の感光材料には、イラジエ
ーションやハレーションを防止する染料(例えば特開平
2−85850号、同2−89047号の各公報に記載
の化合物を用いてもよい。また染料の分散法としては固
体微結晶分散法を用いてもよい。)、紫外線吸収剤、可
塑剤、蛍光増白剤、マット剤、空気カブリ防止剤、塗布
助剤、硬膜剤、帯電防止剤やスベリ性改良剤等を添加す
る事ができる。これらの添加剤の代表例は、リサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643VII〜XII
I項(1978年12月発行)25〜27頁、および同
18716(1979年11月発行)647〜651頁
に記載されている。
【0147】本発明の感光材料は、支持体上に赤感性乳
剤層、緑感性乳剤層および青感性乳剤層を各々少なくと
も一つ有していることが好ましい。これらの層の順序は
必要に応じて任意にえらべる。好ましい層配列の順序は
支持体側から赤感性、緑感性、青感性または支持体側か
ら緑感性、赤感性、青感性である。また前記の各乳剤層
は感度の異なる2つ以上の乳剤層からできていてもよ
く、また同一感色性をもつ2つ以上の乳剤層の間に非感
光性層が存在していてもよい。赤感性乳剤層にシアン形
成カプラーを、緑感性乳剤層にマゼンタ形成カプラー
を、青感性乳剤層にイエロー形成カプラーをそれぞれ含
むのが通常であるが、場合により緑感層にイエローカプ
ラーとマゼンタカプラーを混合して用いるような異なる
組合せをとることもできる。本発明の感光材料は、ハロ
ゲン化銀乳剤層の他に、非感光層である、保護層、中間
層、フィルター層、ハレーション防止層、バック層、白
色反射層などの補助層を適宜設けることが好ましい。
剤層、緑感性乳剤層および青感性乳剤層を各々少なくと
も一つ有していることが好ましい。これらの層の順序は
必要に応じて任意にえらべる。好ましい層配列の順序は
支持体側から赤感性、緑感性、青感性または支持体側か
ら緑感性、赤感性、青感性である。また前記の各乳剤層
は感度の異なる2つ以上の乳剤層からできていてもよ
く、また同一感色性をもつ2つ以上の乳剤層の間に非感
光性層が存在していてもよい。赤感性乳剤層にシアン形
成カプラーを、緑感性乳剤層にマゼンタ形成カプラー
を、青感性乳剤層にイエロー形成カプラーをそれぞれ含
むのが通常であるが、場合により緑感層にイエローカプ
ラーとマゼンタカプラーを混合して用いるような異なる
組合せをとることもできる。本発明の感光材料は、ハロ
ゲン化銀乳剤層の他に、非感光層である、保護層、中間
層、フィルター層、ハレーション防止層、バック層、白
色反射層などの補助層を適宜設けることが好ましい。
【0148】本発明の写真感光材料のカブらせ処理は下
記の「光カブらせ法」および/または「化学的カブらせ
法」によりなされる。「光カブらせ法」における全面露
光即ち、カブらせ露光は、像様露光後、発色現像処理前
または発色現像処理中に行なわれる。即ち、像様露光し
た感光材料を発色現像液中、あるいは発色現像液の前浴
中に浸漬し、あるいはこれらの液より取り出して乾燥し
ないうちに露光を行なうが、発色現像液中で露光するの
が最も好ましい。カブらせ露光の光源としては、例え
ば、特開昭56−137350号や同58−70223
号各公報に記載されているような演色性の高い(なるべ
く白色に近い)光源がよい。光の照度は0.01〜20
00ルックス、好ましくは0.05〜30ルックス、よ
り好ましくは0.05〜5ルックスが適当である。より
高感度の乳剤を使用している感光材料ほど、低照度の感
光の方が好ましい。照度の調整は、光源の光度を変化さ
せてもよいし、各種フィルター類による感光や感光材料
と光源の距離、感光材料と光源の角度を変化させてもよ
い。また上記カブらせ光の照度を低照度から高照度へ連
続的に、または段階的に増加させることもできる。発色
現像液またはその前浴の液に感光材料を浸漬し、液が感
光材料の乳剤層に充分に浸透してから光照射するのがよ
い。液が浸透してから光カブらせ露光をするまでの時間
は、一般に2秒〜2分、好ましくは5秒〜1分、より好
ましくは10秒〜30秒である。カブらせのための露光
時間は、一般的に0.01秒〜2分、好ましくは0.1
秒〜1分、さらに好ましくは1秒〜40秒である。
記の「光カブらせ法」および/または「化学的カブらせ
法」によりなされる。「光カブらせ法」における全面露
光即ち、カブらせ露光は、像様露光後、発色現像処理前
または発色現像処理中に行なわれる。即ち、像様露光し
た感光材料を発色現像液中、あるいは発色現像液の前浴
中に浸漬し、あるいはこれらの液より取り出して乾燥し
ないうちに露光を行なうが、発色現像液中で露光するの
が最も好ましい。カブらせ露光の光源としては、例え
ば、特開昭56−137350号や同58−70223
号各公報に記載されているような演色性の高い(なるべ
く白色に近い)光源がよい。光の照度は0.01〜20
00ルックス、好ましくは0.05〜30ルックス、よ
り好ましくは0.05〜5ルックスが適当である。より
高感度の乳剤を使用している感光材料ほど、低照度の感
光の方が好ましい。照度の調整は、光源の光度を変化さ
せてもよいし、各種フィルター類による感光や感光材料
と光源の距離、感光材料と光源の角度を変化させてもよ
い。また上記カブらせ光の照度を低照度から高照度へ連
続的に、または段階的に増加させることもできる。発色
現像液またはその前浴の液に感光材料を浸漬し、液が感
光材料の乳剤層に充分に浸透してから光照射するのがよ
い。液が浸透してから光カブらせ露光をするまでの時間
は、一般に2秒〜2分、好ましくは5秒〜1分、より好
ましくは10秒〜30秒である。カブらせのための露光
時間は、一般的に0.01秒〜2分、好ましくは0.1
秒〜1分、さらに好ましくは1秒〜40秒である。
【0149】本発明において、いわゆる「化学的カブら
せ法」を施す場合に使用する造核剤は感光材料中または
感光材料の処理液に含有させることができる。好ましく
は感光材料中に含有させて使用する方法である。ここ
で、造核剤とは、予めかぶらされていない内部潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤を表面現像処理する際に作用して直接ポ
ジ像を形成する働きをする物質である。本発明において
は、カブらせ処理は造核剤を用いて行うことが好まし
い。感光材料中に含有させる場合には、内部潜像型ハロ
ゲン化銀乳剤層に添加することが好ましいが、塗布中あ
るいは処理中に拡散して造核剤がハロゲン化銀に吸着す
る限り、他の層たとえば、中間層、下塗り層やバック層
に添加してもよい。本発明に用いることのできる造核剤
としては、例えば、リサーチ・ディスクロージャー誌、
No.22534(1983年1月)50〜54頁、同
誌、No.15162(1976年11月)76〜77
頁、同誌No.23510(1983年11月)346
〜352頁に記載されている四級複素環化合物、ヒドラ
ジン系化合物等が挙げられる。これらの造核剤は2種類
以上を併用してもよい。本発明においては、下記公報に
記載されている造核剤が好ましく使用することができ
る。すなわち、特開平3−155543号公報の510
〜514頁に記載の一般式(N−I)で示される四級複
素環化合物および特開平3−95546号公報の60〜
65頁に記載の一般式(N−II)で示されるヒドラジン
系化合物;上記一般式(N−I)および(N−II)で示
される代表的な造核剤は、以下の通りである。 (N−I−1)7−(3−シクロヘキシルメトキシチオ
カルボニルアミノベンズアミド)−10−プロパルギル
−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウムトリフ
ルオロメタンスルホナート、(N−I−2)6−(3−
エトキシチオカルボニルアミノベンズアミド)−1−プ
ロパルギル−2,3−トリメチレンキノリニウム トリ
フルオロメタンスルホナート、(N−I−3)6−エト
キシチオカルボニルアミノ−2−メチル−1−プロパル
ギルキノリニウム トリフルオロメタンスルホナート、
(N−I−4)7−[3−(5−メルカプトテトラゾー
ル−1−イル)ベンズアミド]−10−プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ペルク
ロラート、(N−II−1)1−ホルミル−2−{4−
[3−{3−[3−(5−メルカプトテトラゾール−1
−イル)フェニル]ウレイド}ベンズスルホンアミド]
フェニル}ヒドラジン、(N−II−2)1−ホルミル−
2−{4−[3−(5−メルカプトテトラゾール−1−
イル)ベンゼンスルホンアミド]フェニル}ヒドラジ
ン、
せ法」を施す場合に使用する造核剤は感光材料中または
感光材料の処理液に含有させることができる。好ましく
は感光材料中に含有させて使用する方法である。ここ
で、造核剤とは、予めかぶらされていない内部潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤を表面現像処理する際に作用して直接ポ
ジ像を形成する働きをする物質である。本発明において
は、カブらせ処理は造核剤を用いて行うことが好まし
い。感光材料中に含有させる場合には、内部潜像型ハロ
ゲン化銀乳剤層に添加することが好ましいが、塗布中あ
るいは処理中に拡散して造核剤がハロゲン化銀に吸着す
る限り、他の層たとえば、中間層、下塗り層やバック層
に添加してもよい。本発明に用いることのできる造核剤
としては、例えば、リサーチ・ディスクロージャー誌、
No.22534(1983年1月)50〜54頁、同
誌、No.15162(1976年11月)76〜77
頁、同誌No.23510(1983年11月)346
〜352頁に記載されている四級複素環化合物、ヒドラ
ジン系化合物等が挙げられる。これらの造核剤は2種類
以上を併用してもよい。本発明においては、下記公報に
記載されている造核剤が好ましく使用することができ
る。すなわち、特開平3−155543号公報の510
〜514頁に記載の一般式(N−I)で示される四級複
素環化合物および特開平3−95546号公報の60〜
65頁に記載の一般式(N−II)で示されるヒドラジン
系化合物;上記一般式(N−I)および(N−II)で示
される代表的な造核剤は、以下の通りである。 (N−I−1)7−(3−シクロヘキシルメトキシチオ
カルボニルアミノベンズアミド)−10−プロパルギル
−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウムトリフ
ルオロメタンスルホナート、(N−I−2)6−(3−
エトキシチオカルボニルアミノベンズアミド)−1−プ
ロパルギル−2,3−トリメチレンキノリニウム トリ
フルオロメタンスルホナート、(N−I−3)6−エト
キシチオカルボニルアミノ−2−メチル−1−プロパル
ギルキノリニウム トリフルオロメタンスルホナート、
(N−I−4)7−[3−(5−メルカプトテトラゾー
ル−1−イル)ベンズアミド]−10−プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ペルク
ロラート、(N−II−1)1−ホルミル−2−{4−
[3−{3−[3−(5−メルカプトテトラゾール−1
−イル)フェニル]ウレイド}ベンズスルホンアミド]
フェニル}ヒドラジン、(N−II−2)1−ホルミル−
2−{4−[3−(5−メルカプトテトラゾール−1−
イル)ベンゼンスルホンアミド]フェニル}ヒドラジ
ン、
【0150】本発明においては、上記の四級複素環系化
合物とヒドラジン系化合物とを併用することが好まし
い。造核剤を処理液に添加する場合は、現像液または特
開昭58−178350号公報に記載されているような
低pHの前浴に含有される。造核剤を処理液に添加する
場合、その使用量は、1リットル当り、10-8〜10-1
モルが好ましく、より好ましくは10-7〜10-3モルで
ある。本発明において造核剤はハロゲン化銀乳剤層に隣
接する親水性コロイド層に含有されていてもよいが、ハ
ロゲン化銀乳剤層に含有されていることが好ましい。そ
の添加量は、実際上用いられるハロゲン化銀乳剤の特
性、造核剤の化学構造および現像条件によって異なるの
で、広い範囲にわたって変化し得るが、ハロゲン化銀乳
剤中の銀1モル当り約1×10-8モル〜約1×10-2モ
ルの範囲が実際上有用で、好ましいのは銀1モル当り約
1×10-5モル〜約1×10-3モルの範囲である。
合物とヒドラジン系化合物とを併用することが好まし
い。造核剤を処理液に添加する場合は、現像液または特
開昭58−178350号公報に記載されているような
低pHの前浴に含有される。造核剤を処理液に添加する
場合、その使用量は、1リットル当り、10-8〜10-1
モルが好ましく、より好ましくは10-7〜10-3モルで
ある。本発明において造核剤はハロゲン化銀乳剤層に隣
接する親水性コロイド層に含有されていてもよいが、ハ
ロゲン化銀乳剤層に含有されていることが好ましい。そ
の添加量は、実際上用いられるハロゲン化銀乳剤の特
性、造核剤の化学構造および現像条件によって異なるの
で、広い範囲にわたって変化し得るが、ハロゲン化銀乳
剤中の銀1モル当り約1×10-8モル〜約1×10-2モ
ルの範囲が実際上有用で、好ましいのは銀1モル当り約
1×10-5モル〜約1×10-3モルの範囲である。
【0151】造核剤を使用する場合、造核剤の作用を促
進するための造核促進剤を使用することが好ましい。造
核促進剤とは、造核剤としての機能は実質的にないが、
造核剤の作用を促進して直接ポジ画像の最大濃度を高め
るおよび/または一定の直接ポジ画像の最大濃度を得る
に必要な現像時間を速める働きをする物質をいう。この
ような造核促進剤としては、任意にアルカリ金属原子ま
たはアンモニウム基で置換されていてもよいメルカプト
基を少なくとも1つ有する、チアジアゾール類、オキサ
ジアゾール類、ベンゾトリアゾール類、テトラザインデ
ン類、トリアザインデン類およびペンタザインデン類お
よび特開昭63−106656号公報、第5〜16頁に
記載の化合物を挙げることができる。また特開昭63−
226652号、同63−106656号、同63−8
740号記載の化合物をあげることができる。
進するための造核促進剤を使用することが好ましい。造
核促進剤とは、造核剤としての機能は実質的にないが、
造核剤の作用を促進して直接ポジ画像の最大濃度を高め
るおよび/または一定の直接ポジ画像の最大濃度を得る
に必要な現像時間を速める働きをする物質をいう。この
ような造核促進剤としては、任意にアルカリ金属原子ま
たはアンモニウム基で置換されていてもよいメルカプト
基を少なくとも1つ有する、チアジアゾール類、オキサ
ジアゾール類、ベンゾトリアゾール類、テトラザインデ
ン類、トリアザインデン類およびペンタザインデン類お
よび特開昭63−106656号公報、第5〜16頁に
記載の化合物を挙げることができる。また特開昭63−
226652号、同63−106656号、同63−8
740号記載の化合物をあげることができる。
【0152】これらの造核促進剤は、2種以上を併用す
ることもできる。造核促進剤は、感光材料中或いは処理
液中に含有させることができるが、感光材料中なかでも
内部潜像型ハロゲン化銀乳剤やその他の親水性コロイド
層(中間層や保護層など)中に含有させるのが好まし
い。特に好ましいのはハロゲン化銀乳剤中またはその隣
接層である。造核促進剤の添加量はハロゲン化銀1モル
当り10-6〜10-2モルが好ましく、さらに好ましくは
10-5〜10-2モルである。また、造核促進剤を処理
液、即ち現像液或いはその前浴に添加する場合にはその
1リットル当り10-8〜10-3モルが好ましく、さらに
好ましくは10-7〜10-4モルである。
ることもできる。造核促進剤は、感光材料中或いは処理
液中に含有させることができるが、感光材料中なかでも
内部潜像型ハロゲン化銀乳剤やその他の親水性コロイド
層(中間層や保護層など)中に含有させるのが好まし
い。特に好ましいのはハロゲン化銀乳剤中またはその隣
接層である。造核促進剤の添加量はハロゲン化銀1モル
当り10-6〜10-2モルが好ましく、さらに好ましくは
10-5〜10-2モルである。また、造核促進剤を処理
液、即ち現像液或いはその前浴に添加する場合にはその
1リットル当り10-8〜10-3モルが好ましく、さらに
好ましくは10-7〜10-4モルである。
【0153】本発明で使用できる公知の写真用添加剤は
前述のリサーチ・ディスクロージャーNo.17643
(1978年12月)および同No.18716(19
79年11月)に記載されており、その該当箇所を以下
の表にまとめた。 添加剤種類 RD17643 RD18716 ───────────────────────────── 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同上 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 安 定 剤 650頁右欄 6 光吸収剤、 25頁右欄 649頁右欄〜 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同上 ─────────────────────────────
前述のリサーチ・ディスクロージャーNo.17643
(1978年12月)および同No.18716(19
79年11月)に記載されており、その該当箇所を以下
の表にまとめた。 添加剤種類 RD17643 RD18716 ───────────────────────────── 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同上 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 安 定 剤 650頁右欄 6 光吸収剤、 25頁右欄 649頁右欄〜 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同上 ─────────────────────────────
【0154】本発明の写真感光材料において、写真乳剤
層その他の層は写真感光材料に通常用いられているプラ
スチックフィルム、紙、布などの可撓性支持体またはガ
ラス、陶器、金属などの剛性の支持体上に塗設される。
可撓性支持体として有用なものは、硝酸セルロース、酢
酸セルロース、酢酸醋酸セルロース、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の半合成または合成高分子から成るフィル
ム、バライタ層またはαーオレフィンポリマー(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重
合体)等を塗布またはラミネートした紙等である。支持
体は染料や顔料を用いて着色されてもよい。ハロゲン化
銀写真乳剤層やその他の親水性コロイド層の塗布には、
例えばディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、押し出し塗布法などの公知の種々の方法を使用する
ことができる。また、必要に応じて、米国特許第268
1294号、同第2761791号、同第352652
8号、同第3508947号等に記載の方法により、多
層を同時に塗布してもよい。
層その他の層は写真感光材料に通常用いられているプラ
スチックフィルム、紙、布などの可撓性支持体またはガ
ラス、陶器、金属などの剛性の支持体上に塗設される。
可撓性支持体として有用なものは、硝酸セルロース、酢
酸セルロース、酢酸醋酸セルロース、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の半合成または合成高分子から成るフィル
ム、バライタ層またはαーオレフィンポリマー(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重
合体)等を塗布またはラミネートした紙等である。支持
体は染料や顔料を用いて着色されてもよい。ハロゲン化
銀写真乳剤層やその他の親水性コロイド層の塗布には、
例えばディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、押し出し塗布法などの公知の種々の方法を使用する
ことができる。また、必要に応じて、米国特許第268
1294号、同第2761791号、同第352652
8号、同第3508947号等に記載の方法により、多
層を同時に塗布してもよい。
【0155】次に、上記直接ポジ写真感光材料を用いた
画像形成方法について簡単に説明する。すなわち上記感
光材料を画像露光後、現像処理を施すことにより、ポジ
画像を得ることができる。現像処理としては、感光材料
の種類に応じて黒白現象処理、あるいは発色現像処理が
行われる。本発明の感光材料の発色現像処理に用いる発
色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像
主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。発色現像
主薬としては、p−フェニレンジアミン誘導体が好まし
い。以下に代表的な例を示すがこれらに限定されるもの
ではない。 (1)4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエ
チルアニリン、(2)3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、
(3)3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−
ヒドロキシエチルアニリン、およびこれらの硫酸塩、塩
酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩などを挙げるこ
とができる。 上記芳香族一級アミン現像主薬の使用量は、現像液全体
の50%モル以上用いることが好ましい。上記発色現像
処理後の写真感光材料は、通常漂白、定着処理からなる
脱銀処理が施され、更に脱銀処理後、水洗および/また
は安定化処理が施されるのが一般的である。上記一連の
処理工程については、特開平3−120537号公報の
380〜381頁に記載されている方法が好ましく利用
できる。なお、黒白現像処理方法については、上記公報
の379〜380頁に記載されている方法が好ましく利
用できる。
画像形成方法について簡単に説明する。すなわち上記感
光材料を画像露光後、現像処理を施すことにより、ポジ
画像を得ることができる。現像処理としては、感光材料
の種類に応じて黒白現象処理、あるいは発色現像処理が
行われる。本発明の感光材料の発色現像処理に用いる発
色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像
主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。発色現像
主薬としては、p−フェニレンジアミン誘導体が好まし
い。以下に代表的な例を示すがこれらに限定されるもの
ではない。 (1)4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエ
チルアニリン、(2)3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、
(3)3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−
ヒドロキシエチルアニリン、およびこれらの硫酸塩、塩
酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩などを挙げるこ
とができる。 上記芳香族一級アミン現像主薬の使用量は、現像液全体
の50%モル以上用いることが好ましい。上記発色現像
処理後の写真感光材料は、通常漂白、定着処理からなる
脱銀処理が施され、更に脱銀処理後、水洗および/また
は安定化処理が施されるのが一般的である。上記一連の
処理工程については、特開平3−120537号公報の
380〜381頁に記載されている方法が好ましく利用
できる。なお、黒白現像処理方法については、上記公報
の379〜380頁に記載されている方法が好ましく利
用できる。
【0156】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。ただし、本発明はこれらの例に限定されな
い。 [実施例1] [試料101の作成]ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体(厚さ100μm)の表側に、以下の第1層
から第11層を、裏側に第12層から第13層を重層塗
布したカラー写真感光材料を作成した(比較試料)。第
1層塗布側のポリエチレンには、酸化チタン(4g/m
2 )を白色顔料として、また微量(0.003g/m
2 )の群青を青味付け染料として含む(支持体の表面の
色度はL*,a*、b*系で88.0、−0.20、−
0.75であった)。 (感光層組成)以下に成分と塗布量(g/m2 )を示
す。ただし、増感色素の添加量は銀1モル当たりのモル
で示す。なお、ハロゲン化銀については銀換算の塗布量
を示す。各層に用いた乳剤は、後述する乳剤EM−1の
製法に準じ、粒子形成温度を変えることで粒子サイズを
変え、調製された。ただし、第11層の乳剤としては表
面化学増感されていないリップマン乳剤が用いられた。
説明する。ただし、本発明はこれらの例に限定されな
い。 [実施例1] [試料101の作成]ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体(厚さ100μm)の表側に、以下の第1層
から第11層を、裏側に第12層から第13層を重層塗
布したカラー写真感光材料を作成した(比較試料)。第
1層塗布側のポリエチレンには、酸化チタン(4g/m
2 )を白色顔料として、また微量(0.003g/m
2 )の群青を青味付け染料として含む(支持体の表面の
色度はL*,a*、b*系で88.0、−0.20、−
0.75であった)。 (感光層組成)以下に成分と塗布量(g/m2 )を示
す。ただし、増感色素の添加量は銀1モル当たりのモル
で示す。なお、ハロゲン化銀については銀換算の塗布量
を示す。各層に用いた乳剤は、後述する乳剤EM−1の
製法に準じ、粒子形成温度を変えることで粒子サイズを
変え、調製された。ただし、第11層の乳剤としては表
面化学増感されていないリップマン乳剤が用いられた。
【0157】 第1層(アンチハレーション層) 黒色コロイド銀 0.10 ゼラチン 0.70 混色防止剤(Cpd−7) 0.05 混色防止剤溶媒(Solv−4、5各等量) 0.12 第2層(中間層) ゼラチン 0.70 第3層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3、各等量、 計5.4×10-4)で分光増感された臭化銀 (平均粒子サイズ:0.4μm、粒子サイズ分布: 10%、八面体) 0.28 ゼラチン 1.00 シアンカプラー(ExC−1、2、3を 0.30 1:1:0.2の比で) 退色防止剤(Cpd−1、2、3、4各等量) 0.18 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.03 カプラー溶媒(Solv−1、2、3各等量) 0.12 第4層(中間層) ゼラチン 1.00 混色防止剤(Cpd−7) 0.08 混色防止剤溶媒(Solv−4、5各等量) 0.16 ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.10
【0158】 第5層(緑感層) 緑増感色素(ExS−4、2.6×10-4) で分光増感された臭化銀(平均粒子サイズ: 0.40μm、粒子サイズ分布10%、八面体) 0.25 ゼラチン 0.80 マゼンタカプラー(ExM−1、2、3各等量) 0.11 イエローカプラー(ExY−1) 0.03 退色防止剤(Cpd−9、26を各等量) 0.15 ステイン防止剤(Cpd−10、11、12、13を 10:7:7:1の比で) 0.025 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒(Solv−4、6各等量) 0.15 第6層(中間層) 第4層と同じ 第7層(イエローフィルター層) イエローコロイド銀(粒子サイズ100Å) 0.12 ゼラチン 0.70 混色防止剤(Cpd−7) 0.03 混色防止剤溶媒(Solv−4、5各等量) 0.10 ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.07 第8層(中間層) 第4層と同じ
【0159】 第9層(青感層) 青増感色素(ExS−5、6各等量、 計3.5×10-4)で分光増感された 臭化銀(平均粒子サイズ:0.60μm、 粒子サイズ分布11%、八面体) 0.40 ゼラチン 0.80 イエローカプラー(ExY−1、2、3を各等量) 0.35 退色防止剤(Cpd−14) 0.10 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒(Solv−2) 0.10 第10層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.00 紫外線吸収剤(Cpd−2、4、16を各等量) 0.50 混色防止剤(Cpd−7、17を各等量) 0.03 分散媒(Cpd−6) 0.02 紫外線吸収剤溶媒(Solv−2、7を各等量) 0.08 イラジエーション防止染料(Cpd−18、 19、20、21、27を10:10: 13:15:20の比で) 0.05
【0160】 第11層(保護層) 微粒子塩臭化銀(塩化銀97モル%、 平均サイズ0.1μm) 0.03 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体 0.01 (分子量:50000) ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子サイズ: 2.4μm)と酸化けい素(平均粒子サイズ5μm) を各等量 0.05 ゼラチン 1.80 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.18 第12層(裏層) ゼラチン 2.50 紫外線吸収剤(Cpd−2、4、16を各等量) 0.50 染料(Cpd−18、19、20、21、27を各等量) 0.06 第13層(裏層保護層) ポリメチルメタクリレート粒子 (平均粒子サイズ2.4μm)と酸化けい素 (平均粒子サイズ5μm)を各等量 0.05 ゼラチン 2.00 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.14
【0161】(乳剤EM−1の調製)臭化カリウムと硝
酸銀の水溶液を、銀1モル当たり0.3gの3,4−ジ
メチル−1,3−チアゾリン−2−チオンを添加したゼ
ラチン水溶液に激しく攪拌させながら65℃で15分を
要して同時に添加し、平均粒径が0.23μmの八面体
臭化銀粒子を得た。この乳剤に銀1モル当たり7.9m
gのチオ硫酸ナトリウムと20.6mgの塩化金酸(4
水塩)を加え75℃で80分間加熱することにより化学
増感処理した。こうして得た臭化銀粒子(コア)に、第
一回目と同じ沈澱環境で更にシェル形成を行い、最終的
に平均粒径が0.4μmの八面体単分散コア/シェル臭
化銀乳剤を得た。粒子サイズの変動係数は約10%であ
った。この乳剤に銀1モル当たり1.5mgのチオ硫酸
ナトリウムと1.5mgの塩化金酸(4水塩)を加え6
0℃で60分間加熱して、化学増感処理を行った。この
ようにして内部潜像型ハロゲン化銀乳剤EM−1を調製
した。各感光層には、造核剤として(ExZK−1)と
(ExZK−2)をハロゲン化銀に対しそれぞれ10-3
重量%、10-2重量%、造核促進剤としてCpd−2
2、28、29を各々10-2重量%用いた。さらに各層
には乳化分散助剤としてアルカノールXC(Du Po
nt社)及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
を、塗布助剤としてコハク酸エステル及びMagefa
c F−120(大日本インキ化学工業(株)製)を用
いた。ハロゲン化銀及びコロイド銀含有層には安定剤と
してCpd−23、24、25を各等量を用いた。以下
に上記試料作成で用いた化合物を示す。
酸銀の水溶液を、銀1モル当たり0.3gの3,4−ジ
メチル−1,3−チアゾリン−2−チオンを添加したゼ
ラチン水溶液に激しく攪拌させながら65℃で15分を
要して同時に添加し、平均粒径が0.23μmの八面体
臭化銀粒子を得た。この乳剤に銀1モル当たり7.9m
gのチオ硫酸ナトリウムと20.6mgの塩化金酸(4
水塩)を加え75℃で80分間加熱することにより化学
増感処理した。こうして得た臭化銀粒子(コア)に、第
一回目と同じ沈澱環境で更にシェル形成を行い、最終的
に平均粒径が0.4μmの八面体単分散コア/シェル臭
化銀乳剤を得た。粒子サイズの変動係数は約10%であ
った。この乳剤に銀1モル当たり1.5mgのチオ硫酸
ナトリウムと1.5mgの塩化金酸(4水塩)を加え6
0℃で60分間加熱して、化学増感処理を行った。この
ようにして内部潜像型ハロゲン化銀乳剤EM−1を調製
した。各感光層には、造核剤として(ExZK−1)と
(ExZK−2)をハロゲン化銀に対しそれぞれ10-3
重量%、10-2重量%、造核促進剤としてCpd−2
2、28、29を各々10-2重量%用いた。さらに各層
には乳化分散助剤としてアルカノールXC(Du Po
nt社)及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
を、塗布助剤としてコハク酸エステル及びMagefa
c F−120(大日本インキ化学工業(株)製)を用
いた。ハロゲン化銀及びコロイド銀含有層には安定剤と
してCpd−23、24、25を各等量を用いた。以下
に上記試料作成で用いた化合物を示す。
【0162】
【化41】
【0163】
【化42】
【0164】
【化43】
【0165】
【化44】
【0166】
【化45】
【0167】
【化46】
【0168】
【化47】
【0169】
【化48】
【0170】
【化49】
【0171】
【化50】
【0172】
【化51】
【0173】
【化52】
【0174】 Solv−1 ジ(2−エチルヘキシル)セバケート Solv−2 トリノニルホスフェート Solv−3 ジ(3−メチルヘキシル)フタレート Solv−4 トリクレジルホスフェート Solv−5 ジブチルフタレート Solv−6 トリオクチルホスフェート Solv−7 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート H−1 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセタ
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジン・Na塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミノベンズアミ
ド)−9−メチル−10プロパルギル−1,2,3,4
−テトラヒドロアクリジニウム・トリフルオロメタンス
ルホナート ExZK−2 2−[4−{3−[3−{3−[5−{3−[2−クロ
ロ−5−(1−ドデシルオキシカルボニルエトキシカル
ボニル)フェニルカルバモイル]−4−ヒドロキシ−1
−ナフチルチオ}テトラゾール−1−イル]フェニル}
ウレイド]ベンゼンスルホンアミド}フェニル]−1−
ホルミルヒドラジン
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジン・Na塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミノベンズアミ
ド)−9−メチル−10プロパルギル−1,2,3,4
−テトラヒドロアクリジニウム・トリフルオロメタンス
ルホナート ExZK−2 2−[4−{3−[3−{3−[5−{3−[2−クロ
ロ−5−(1−ドデシルオキシカルボニルエトキシカル
ボニル)フェニルカルバモイル]−4−ヒドロキシ−1
−ナフチルチオ}テトラゾール−1−イル]フェニル}
ウレイド]ベンゼンスルホンアミド}フェニル]−1−
ホルミルヒドラジン
【0175】[試料102の作成] (乳剤EM−2の調製)上記試料101の乳剤EM−1
の調製において、臭化カリウムと硝酸銀の水溶液添加前
(二回目の添加前)のゼラチン水溶液に、銀1モル当た
り1×10-5モルの硝酸鉛を添加した以外は、上記乳剤
EM−1と同様にして乳剤EM−2を調製した。上記試
料101の作成において、乳剤EM−1の代わりに、上
記で調製した乳剤EM−2を使用した以外は、上記試料
101と同様にして試料102を作成した。
の調製において、臭化カリウムと硝酸銀の水溶液添加前
(二回目の添加前)のゼラチン水溶液に、銀1モル当た
り1×10-5モルの硝酸鉛を添加した以外は、上記乳剤
EM−1と同様にして乳剤EM−2を調製した。上記試
料101の作成において、乳剤EM−1の代わりに、上
記で調製した乳剤EM−2を使用した以外は、上記試料
101と同様にして試料102を作成した。
【0176】[試料103の作成] (乳剤EM−3の調製)上記試料102の乳剤EM−2
の調製において、シェル形成時の臭化カリウム水溶液に
銀1モル当たり1×10-7モルのK3 RhBr6 を添加
した以外は、上記乳剤EM−2と同様にして乳剤EM−
3を調製した。上記試料102の作成において、乳剤E
M−2の代わりに、上記で調製した乳剤EM−3を使用
した以外は、上記試料102と同様にして試料103を
作成した。
の調製において、シェル形成時の臭化カリウム水溶液に
銀1モル当たり1×10-7モルのK3 RhBr6 を添加
した以外は、上記乳剤EM−2と同様にして乳剤EM−
3を調製した。上記試料102の作成において、乳剤E
M−2の代わりに、上記で調製した乳剤EM−3を使用
した以外は、上記試料102と同様にして試料103を
作成した。
【0177】[試料104の作成] (乳剤EM−4の調製)上記試料101の乳剤EM−1
の調製において、粒子のコアの部分の化学増感剤とし
て、チオ硫酸ナトリウム(5×10-5モル/モルAg)
及び塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/モルAg)
の代わりに、チオ硫酸ナトリウム(2.7×10-5モル
/モルAg)、塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/
モルAg)及び下記に示されるテルル化合物I−10
(1×10-6モル/モルAg)を使用した以外は、上記
乳剤EM−1と同様にして乳剤EM−4を調製した。上
記試料101の作成において、乳剤EM−1の代わり
に、上記で調製した乳剤EM−4を使用した以外は、上
記試料101と同様にして試料104を作成した。
の調製において、粒子のコアの部分の化学増感剤とし
て、チオ硫酸ナトリウム(5×10-5モル/モルAg)
及び塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/モルAg)
の代わりに、チオ硫酸ナトリウム(2.7×10-5モル
/モルAg)、塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/
モルAg)及び下記に示されるテルル化合物I−10
(1×10-6モル/モルAg)を使用した以外は、上記
乳剤EM−1と同様にして乳剤EM−4を調製した。上
記試料101の作成において、乳剤EM−1の代わり
に、上記で調製した乳剤EM−4を使用した以外は、上
記試料101と同様にして試料104を作成した。
【0178】
【化53】
【0179】[試料105の作成] (乳剤EM−5の調製)上記試料102の乳剤EM−2
の調製において、粒子のコアの部分の化学増感剤とし
て、チオ硫酸ナトリウム(5×10-5モル/モルAg)
及び塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/モルAg)
の代わりに、チオ硫酸ナトリウム(2.7×10-5モル
/モルAg)、塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/
モルAg)及び上記乳剤EM−4の調製で使用したテル
ル化合物I−10(1×10-6モル/モルAg)を使用
した以外は、上記乳剤EM−2と同様にして乳剤EM−
5を調製した。上記試料102の作成において、乳剤E
M−2の代わりに、上記で調製した乳剤EM−5を使用
した以外は、上記試料102と同様にして試料105を
作成した。
の調製において、粒子のコアの部分の化学増感剤とし
て、チオ硫酸ナトリウム(5×10-5モル/モルAg)
及び塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/モルAg)
の代わりに、チオ硫酸ナトリウム(2.7×10-5モル
/モルAg)、塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/
モルAg)及び上記乳剤EM−4の調製で使用したテル
ル化合物I−10(1×10-6モル/モルAg)を使用
した以外は、上記乳剤EM−2と同様にして乳剤EM−
5を調製した。上記試料102の作成において、乳剤E
M−2の代わりに、上記で調製した乳剤EM−5を使用
した以外は、上記試料102と同様にして試料105を
作成した。
【0180】[試料106の作成] (乳剤EM−6の調製)上記試料103の乳剤EM−3
の調製において、粒子のコアの部分の化学増感剤とし
て、チオ硫酸ナトリウム(5×10-5モル/モルAg)
及び塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/モルAg)
の代わりに、チオ硫酸ナトリウム(2.7×10-5モル
/モルAg)、塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/
モルAg)及び上記乳剤EM−4の調製で使用したテル
ル化合物I−10(1×10-6モル/モルAg)を使用
した以外は、上記乳剤EM−3と同様にして乳剤EM−
6を調製した。上記試料103の作成において、乳剤E
M−3の代わりに、上記で調製した乳剤EM−6を使用
した以外は、上記試料103と同様にして試料106を
作成した。
の調製において、粒子のコアの部分の化学増感剤とし
て、チオ硫酸ナトリウム(5×10-5モル/モルAg)
及び塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/モルAg)
の代わりに、チオ硫酸ナトリウム(2.7×10-5モル
/モルAg)、塩化金酸(4水塩)(5×10-5モル/
モルAg)及び上記乳剤EM−4の調製で使用したテル
ル化合物I−10(1×10-6モル/モルAg)を使用
した以外は、上記乳剤EM−3と同様にして乳剤EM−
6を調製した。上記試料103の作成において、乳剤E
M−3の代わりに、上記で調製した乳剤EM−6を使用
した以外は、上記試料103と同様にして試料106を
作成した。
【0181】[試料107の作成] (乳剤EM−7の調製)上記試料106の乳剤EM−6
の調製において、銀1モル当たり1×10-7モルのK3
RhBr6 の代りに、K3 Ru(NO)Cl5 を同量使
用した以外は、上記乳剤EM−6と同様にして乳剤EM
−7を調製した。上記試料106の作成において、乳剤
EM−6の代わりに、上記で調製した乳剤EM−7を使
用した以外は、上記試料106と同様にして試料107
を作成した。上記で得た試料(101〜107)で使用
されたハロゲン化銀粒子の特徴を以下の表1に示す。
の調製において、銀1モル当たり1×10-7モルのK3
RhBr6 の代りに、K3 Ru(NO)Cl5 を同量使
用した以外は、上記乳剤EM−6と同様にして乳剤EM
−7を調製した。上記試料106の作成において、乳剤
EM−6の代わりに、上記で調製した乳剤EM−7を使
用した以外は、上記試料106と同様にして試料107
を作成した。上記で得た試料(101〜107)で使用
されたハロゲン化銀粒子の特徴を以下の表1に示す。
【0182】
【表1】
【0183】 表1 ──────────────────────────────────── 内蔵された金属 AgX粒子のコアの部分の化学増感処理 試料No.(内蔵位置) 増感剤の種類 添加量(モル/モル銀) ──────────────────────────────────── 101 − チオ硫酸ナトリウム 5.0×10-5 (比較例) 塩化金酸(4水塩) 5.0×10-5 ──────────────────────────────────── 102 Pb チオ硫酸ナトリウム 5.0×10-5 (比較例)(コア) 塩化金酸(4水塩) 5.0×10-5 ──────────────────────────────────── 103 Pb、 Rh チオ硫酸ナトリウム 5.0×10-5 (比較例)(コア)(シェル) 塩化金酸(4水塩) 5.0×10-5 ──────────────────────────────────── 104 − チオ硫酸ナトリウム 2.7×10-5 (比較例) 塩化金酸(4水塩) 5.0×10-5 テルル化合物(I−10)1.0×10-6 ──────────────────────────────────── 105 Pb チオ硫酸ナトリウム 2.7×10-5 (本発明例)(コア) 塩化金酸(4水塩) 5.0×10-5 テルル化合物(I−10)1.0×10-6 ──────────────────────────────────── 106 Pb、 Rh チオ硫酸ナトリウム 2.7×10-5 (本発明例)(コア)(シェル) 塩化金酸(4水塩) 5.0×10-5 テルル化合物(I−10)1.0×10-6 ──────────────────────────────────── 107 Pb、 Ru チオ硫酸ナトリウム 2.7×10-5 (本発明例)(コア)(シェル) 塩化金酸(4水塩) 5.0×10-5 テルル化合物(I−10)1.0×10-6 ────────────────────────────────────
【0184】[試料201の作成]上記試料101の作
成において、第5層(緑感層)に下記で示される化合物
(ハイドロキノン系化合物(IV−26)を銀1モル当た
り7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料10
1と同様にして試料201を作成した。
成において、第5層(緑感層)に下記で示される化合物
(ハイドロキノン系化合物(IV−26)を銀1モル当た
り7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料10
1と同様にして試料201を作成した。
【0185】
【化54】
【0186】[試料202の作成]上記試料104の作
成において、第5層(緑感層)に上記で使用した化合物
(ハイドロキノン系化合物(IV−26))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
04と同様にして試料202を作成した。
成において、第5層(緑感層)に上記で使用した化合物
(ハイドロキノン系化合物(IV−26))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
04と同様にして試料202を作成した。
【0187】[試料203の作成]上記試料101の作
成において、第5層(緑感層)に下記で示される化合物
(ハイドロキノン系化合物(III-27))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
01と同様にして試料203を作成した。
成において、第5層(緑感層)に下記で示される化合物
(ハイドロキノン系化合物(III-27))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
01と同様にして試料203を作成した。
【0188】
【化55】
【0189】[試料204の作成]上記試料104の作
成において、第5層(緑感層)に上記で使用した化合物
(ハイドロキノン系化合物(III-27))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
04と同様にして試料204を作成した。
成において、第5層(緑感層)に上記で使用した化合物
(ハイドロキノン系化合物(III-27))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
04と同様にして試料204を作成した。
【0190】[試料205の作成]上記試料106の作
成において、第5層(緑感層)に上記で使用した化合物
(ハイドロキノン系化合物(III-27))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
06と同様にして試料205を作成した。
成において、第5層(緑感層)に上記で使用した化合物
(ハイドロキノン系化合物(III-27))を銀1モル当
たり7.5×10-3モル含有させた以外は、上記試料1
06と同様にして試料205を作成した。
【0191】上記で得た試料(201〜205)で使用
されたハロゲン化銀粒子の特徴を以下の表2に示す。
されたハロゲン化銀粒子の特徴を以下の表2に示す。
【0192】
【表2】
【0193】 表2 ──────────────────────────────────── AgX粒子のコアの部分 第5層に含まれた 内蔵された金属 の化学増感処理 ハイドロキノン 試料No.(内蔵位置) 増感剤の種類 系化合物 ──────────────────────────────────── 201 − チオ硫酸ナトリウム IV−26 (比較例) 塩化金酸(4水塩) ──────────────────────────────────── 202 − チオ硫酸ナトリウム IV−26 (本発明例) 塩化金酸(4水塩) ──────────────────────────────────── 203 − チオ硫酸ナトリウム III-27 (比較例) 塩化金酸(4水塩) ──────────────────────────────────── 204 − チオ硫酸ナトリウム III-27 (本発明例) 塩化金酸(4水塩) テルル化合物(I−10) ──────────────────────────────────── 205 Pb Rh チオ硫酸ナトリウム III-27 (本発明例)(コア)(シェル)塩化金酸(4水塩) テルル化合物(I−10) ────────────────────────────────────
【0194】[ポジカラー写真感光材料としての評価]
以上のようにして調製した各試料を温度30℃、相対湿
度63%の条件下で10日間保存した後、以下に示す処
理を行い、評価した。温度10℃の条件下で各試料に色
温度4800°K、照度300ルクスの白色光で0.1
秒間露光を行った。露光後ただちに以下に示す発色現像
処理を行った。得られた白地の濃度を測定し、露光温度
10℃での白地のマゼンタ濃度Dmin(10)を求め
た。次に、温度37℃の条件下で各試料に上記と同様に
露光と処理を行って、露光温度37℃での白地のマゼン
タ濃度Dmin (37)を求めた。更に温度37℃の条件
下で各試料に過剰の露光(すなわち色温度4800°
K、照度3000ルクスの白色光で0.1秒間露光)を
行い、上記と同様な処理を行った。得られた白地のマゼ
ンタ濃度(ネガ像)Dnega(37)を測定した。結果を
下記の表3及び表4に示す。なお、表3及び表4におい
て、△Dmin(10−37) は、露光温度を10℃から37℃
に変更した場合における白地の濃度の上昇量を示す。
以上のようにして調製した各試料を温度30℃、相対湿
度63%の条件下で10日間保存した後、以下に示す処
理を行い、評価した。温度10℃の条件下で各試料に色
温度4800°K、照度300ルクスの白色光で0.1
秒間露光を行った。露光後ただちに以下に示す発色現像
処理を行った。得られた白地の濃度を測定し、露光温度
10℃での白地のマゼンタ濃度Dmin(10)を求め
た。次に、温度37℃の条件下で各試料に上記と同様に
露光と処理を行って、露光温度37℃での白地のマゼン
タ濃度Dmin (37)を求めた。更に温度37℃の条件
下で各試料に過剰の露光(すなわち色温度4800°
K、照度3000ルクスの白色光で0.1秒間露光)を
行い、上記と同様な処理を行った。得られた白地のマゼ
ンタ濃度(ネガ像)Dnega(37)を測定した。結果を
下記の表3及び表4に示す。なお、表3及び表4におい
て、△Dmin(10−37) は、露光温度を10℃から37℃
に変更した場合における白地の濃度の上昇量を示す。
【0195】[発色現像処理]自動現像機を用いて以下
に記載の方法で、液の累積補充量がそのタンク容量の3
倍になるまで連続処理した。 ──────────────────────────────────── 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 ──────────────────────────────────── 発色現像 135秒 38℃ 30リットル 240ml/m2 漂白定着 60秒 35℃ 15リットル 300ml/m2 水洗(1) 40秒 35℃ 10リットル −−− 水洗(2) 40秒 35℃ 3リットル 320ml/m2 乾燥 30秒 75℃ ──────────────────────────────────── 水洗水の補充方式は、水洗浴(2)に補充し、水洗浴
(2)のオーバーフロー液を水洗浴(1)に導く、いわ
ゆる向流補充方式とした。このとき感光材料による漂白
定着から水洗浴(1)への漂白定着液の持ち込み量は3
5ml/m2 であり、漂白定着液の持ち込み量に対する
水洗補充量の倍率は9.1倍であった。各処理液の組成
は、以下の通りであった。
に記載の方法で、液の累積補充量がそのタンク容量の3
倍になるまで連続処理した。 ──────────────────────────────────── 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 ──────────────────────────────────── 発色現像 135秒 38℃ 30リットル 240ml/m2 漂白定着 60秒 35℃ 15リットル 300ml/m2 水洗(1) 40秒 35℃ 10リットル −−− 水洗(2) 40秒 35℃ 3リットル 320ml/m2 乾燥 30秒 75℃ ──────────────────────────────────── 水洗水の補充方式は、水洗浴(2)に補充し、水洗浴
(2)のオーバーフロー液を水洗浴(1)に導く、いわ
ゆる向流補充方式とした。このとき感光材料による漂白
定着から水洗浴(1)への漂白定着液の持ち込み量は3
5ml/m2 であり、漂白定着液の持ち込み量に対する
水洗補充量の倍率は9.1倍であった。各処理液の組成
は、以下の通りであった。
【0196】 ──────────────────────────────────── 発色現像液 母液 補充液 ──────────────────────────────────── D−ソルビット 0.15g 0.20g ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ 0.15g 0.20g ホルマリン縮合物 エチレンジアミンテトラキスメチレン 1.5g 1.5g ホスホン酸 ジエチレングリコール 12.0ml 16.0ml ベンジルアルコール 13.5ml 18.0ml 臭化カリウム 0.80g −−− ベンゾトリアゾール 0.003g 0.004g 亜硫酸ナトリウム 2.4g 3.2g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 3.0g 4.0g D−グルコース 2.0g 2.4g トリエタノールアミン 6.0g 8.0g N−エチル−N−ヒドロキシエチル 4.2g 5.6g −4−アミノアニリン硫酸塩 炭酸カリウム 30.0g 25.0g 蛍光増白剤(ジアミノスチルベン系) 1.0g 1.2g 水を加えて 1000ml 1000ml ──────────────────────────────────── pH(25℃) 10.50 11.00 ────────────────────────────────────
【0197】 ──────────────────────────────────── 漂白定着液 母液 補充液 ──────────────────────────────────── エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム・2水塩 4.0g 母液に同じ エチレンジアミン4酢酸・Fe(III )・ 70.0g アンモニウム・2水塩 チオ硫酸アンモニウム(700g/l) 180ml p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 20.0g 重亜硫酸ナトリウム 20.0g 5−メルカプト−1,3,4−トリアゾール 0.5g 硫酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1000ml ──────────────────────────────────── pH(25℃) 6.20 ──────────────────────────────────── 「水洗水」母液、補充液とも水道水をH型強酸性カチオ
ン交換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトI
R−120B)と、OH型アニオン交換樹脂(同アンバ
ーライトIR−400)を充填した混床式カラムに通水
してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3mg/
l以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリ
ウム20mg/lと硫酸ナトリウム1.5g/lを添加
した。この液のpHは6.5〜7.5の範囲にあった。
ン交換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトI
R−120B)と、OH型アニオン交換樹脂(同アンバ
ーライトIR−400)を充填した混床式カラムに通水
してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3mg/
l以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリ
ウム20mg/lと硫酸ナトリウム1.5g/lを添加
した。この液のpHは6.5〜7.5の範囲にあった。
【0198】
【表3】
【0199】 表3 ──────────────────────────────────── 評 価 結 果(白地濃度) 試料No. Dmin(37) Dmin(10) △Dmin(10−37) Dnega(37) ──────────────────────────────────── 101(比較例) 0.256 0.190 0.066 0.432 102(比較例) 0.226 0.173 0.053 0.386 103(比較例) 0.205 0.158 0.047 0.308 104(比較例) 0.233 0.188 0.045 0.376 ──────────────────────────────────── 105(本発明例)0.192 0.167 0.025 0.294 106(本発明例)0.166 0.153 0.013 0.171 107(本発明例)0.154 0.144 0.010 0.202 ────────────────────────────────────
【0200】
【表4】
【0201】 表4 ──────────────────────────────────── 評 価 結 果(白地濃度) 試料No. Dmin(37) Dmin(10) △Dmin(10−37) Dnega(37) ──────────────────────────────────── 201(比較例) 0.218 0.167 0.051 0.343 202(本発明例)0.186 0.153 0.033 0.195 ──────────────────────────────────── 203(比較例) 0.205 0.157 0.048 0.324 204(本発明例)0.171 0.142 0.029 0.253 205(本発明例)0.130 0.121 0.009 0.162 ────────────────────────────────────
【0202】上記表3及び表4に示された結果から明ら
かなように、本発明に従う直接ポジカラー写真感光材料
(試料105〜107、並びに試料202、204及び
205)を使用すると、露光温度による白地部の濃度変
動が少なく、また過剰の露光条件下で画像形成した場合
でも白地部の、いわゆるネガ像による濃度上昇が少な
い。従って、白色度の良好な画像が安定して得られる。
かなように、本発明に従う直接ポジカラー写真感光材料
(試料105〜107、並びに試料202、204及び
205)を使用すると、露光温度による白地部の濃度変
動が少なく、また過剰の露光条件下で画像形成した場合
でも白地部の、いわゆるネガ像による濃度上昇が少な
い。従って、白色度の良好な画像が安定して得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上に、予めかぶらされていない内
部潜像型ハロゲン化銀粒子を含む写真乳剤層を少なくと
も一層有する直接ポジ写真感光材料において、 該粒子がMn、Cu、Zn,Cd、Pb、Bi及び周期
率表第VIII族金属から選ばれた少なくとも一種の金属を
内蔵しており、かつテルル化合物により化学増感されて
いることを特徴とする直接ポジ写真感光材料。 - 【請求項2】 上記テルル化合物が下記式(I)または
(II)で表わされる請求項1に記載の直接ポジ写真感光
材料。 【化1】 [式(I)中、R11、R12およびR13はそれぞれ独立
に、脂肪族基、芳香族基、複素環基、−OR14、−NR
15(R16)、−SR17、−OSiR18(R19)R20、ハ
ロゲン原子または水素原子を表わす(上記R14およびR
17は互に独立に、脂肪族基、芳香族基、複素環基、水素
原子またはカチオンを表わし、R15およびR16は互に独
立に、脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を
表わし、R18、R19およびR20は互に独立に、脂肪族基
を表わす)。] 【化2】 [式(II)中、R21は、脂肪族基、芳香族基、複素環基
または−NR23(R24)を表わし、R22は、−NR
25(R26)、−N(R27)N(R28)R29または−OR
30を表わす(上記R25、R26、R27、R28、R29および
R30はそれぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族
基、複素環基またはアシル基を表わす。)、ただし、上
記R21とR25、R21とR27、R21とR28、R21とR30、
R23とR25、R23とR27、R23とR28、およびR23とR
30はそれぞれ互に結合して環を形成してもよい。] - 【請求項3】 支持体上に、予めかぶらされていない内
部潜像型ハロゲン化銀粒子を含む写真乳剤層を少なくと
も一層有する直接ポジ写真感光材料において、 該乳剤層が下記式(III)または(IV)で表される化合物
を含み、かつ上記ハロゲン化銀粒子がテルル化合物によ
り化学増感されていることを特徴とする直接ポジ写真感
光材料。 【化3】 [式(III)中、R31およびR32はそれぞれ独立に、水素
原子または現像処理時に酸素原子との結合が切断されて
水酸基を放出する基を表わし、R33、R34およびR36は
それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、スルホ基、
カルボキシル基、シアノ基、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、アシル基、アシルオキシ基、スルホニル
基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、スルフ
ァモイル基、ウレイド基、ウレタン基または炭酸エステ
ル基を表わし、R35は、上記R33で示される基と同一の
基または連結基を介して結合するアリール基を表わす、
但し、上記R35は、上記R33で示される基と同一の基の
とき、上記R33とR34またはR35とR36は共同して炭素
環または複素環を形成しても良く、また上記R33〜R36
のうちの少なくとも1つは水素原子ではなく、かつR33
〜R36が水素原子とアルキル基のみからなる場合、その
アルキル基の少なくとも1つは炭素数6以上であり、か
つR33〜R36の総炭素数は15以下である。] 【化4】 [式(IV)中、R41〜R46はそれぞれ独立に、水素原
子、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシル基、シアノ
基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アシルア
ミノ基、スルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、
アシルオキシ基、スルホニル基、カルバモイル基、アル
コキシカルボニル基またはスルファモイル基を表わし、
上記R41とR42またはR44とR45は共同して炭素環、ま
たは複素環を形成していても良く;R47およびR48はそ
れぞれ独立に水素原子、アルキル基、アリール基または
複素環基を表わし、上記R47とR48は共同して炭素環、
または複素環を形成していても良い。] - 【請求項4】 上記テルル化合物が下記式(I)または
(II)で表わされる請求項3に記載の直接ポジ写真感光
材料。 【化5】 [式(I)中、R11、R12およびR13はそれぞれ独立
に、脂肪族基、芳香族基、複素環基、−OR14、−NR
15(R16)、−SR17、−OSiR18(R19)R20、ハ
ロゲン原子または水素原子を表わす(上記R14およびR
17は互に独立に、脂肪族基、芳香族基、複素環基、水素
原子またはカチオンを表わし、R15およびR16は互に独
立に、脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を
表わし、R18、R19およびR20は互に独立に、脂肪族基
を表わす)。] 【化6】 [式(II)中、R21は、脂肪族基、芳香族基、複素環基
または−NR23(R24)を表わし、R22は、−NR
25(R26)、−N(R27)N(R28)R29または−OR
30を表わす(上記R25、R26、R27、R28、R29および
R30はそれぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族
基、複素環基またはアシル基を表わす。)、ただし、上
記R21とR25、R21とR27、R21とR28、R21とR30、
R23とR25、R23とR27、R23とR28、およびR23とR
30はそれぞれ互に結合して環を形成してもよい。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29785491A JPH05107683A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 直接ポジ写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29785491A JPH05107683A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 直接ポジ写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05107683A true JPH05107683A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17852015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29785491A Withdrawn JPH05107683A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 直接ポジ写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05107683A (ja) |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP29785491A patent/JPH05107683A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990107 |