JPH051071U - パツキン - Google Patents
パツキンInfo
- Publication number
- JPH051071U JPH051071U JP056692U JP5669291U JPH051071U JP H051071 U JPH051071 U JP H051071U JP 056692 U JP056692 U JP 056692U JP 5669291 U JP5669291 U JP 5669291U JP H051071 U JPH051071 U JP H051071U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- shaft member
- housing
- lip
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性およびシール性を向上させるパッキ
ンを提供する。 【構成】 ハウジング2の溝3に環状のパッキン4が配
設される。軸部材1は、パッキン4を介してハウジング
2に回転・出没可能に挿通される。パッキン4はその幅
よりも狭い幅のリップ部5が内方に突出していて、その
端部に周方向に蛇行するリップ6が形成されている。よ
って、パッキン4に圧力が作用しても、リップ6が軸部
材1とハウジング2との間にめり込むことはない。また
軸部材1が同じ位置で回転しても、リップ6の蛇行の幅
に対応する軸部材1の部位は、常に潤滑されて潤滑不足
が生じない。さらに軸部材1とハウジング2との間より
圧力が導入されると、圧力はリップ部5と溝3との間の
空所を通じてパッキン4の端面に作用するため、パッキ
ン4に対して各部材への適当な接触圧力が得られる。
ンを提供する。 【構成】 ハウジング2の溝3に環状のパッキン4が配
設される。軸部材1は、パッキン4を介してハウジング
2に回転・出没可能に挿通される。パッキン4はその幅
よりも狭い幅のリップ部5が内方に突出していて、その
端部に周方向に蛇行するリップ6が形成されている。よ
って、パッキン4に圧力が作用しても、リップ6が軸部
材1とハウジング2との間にめり込むことはない。また
軸部材1が同じ位置で回転しても、リップ6の蛇行の幅
に対応する軸部材1の部位は、常に潤滑されて潤滑不足
が生じない。さらに軸部材1とハウジング2との間より
圧力が導入されると、圧力はリップ部5と溝3との間の
空所を通じてパッキン4の端面に作用するため、パッキ
ン4に対して各部材への適当な接触圧力が得られる。
Description
【0001】
この考案は、部材間に配設されることによって両部材間をシールするパッキン
に関し、特に、耐摩耗性およびシール性を向上させたパッキンに関する。
【0002】
従来より、例えばハウジングと軸部材との間に介在させることにより両者間を
シールするパッキンとして、図4に示すようなものが知られている。
すなわち、図4において、パッキン24は、弾性材あるいはポリアミド等の合
成樹脂よりなり、全体として環状をなしているものである。このパッキン24の
内周面には、周方向に環状の凹部27が形成されるとともに、その凹部27の上
下両端部にリップ26が形成されて、このリップ26がパッキン24の内周面で
2重環状をなしている。
【0003】
図4に示すパッキン24を、ハウジングと軸部材との間に介在させた状態を図
5に示す。
すなわち、図5において、ハウジング22の溝23には、環状のパッキン24
が配設されていて、このパッキン24の内側を通るように軸部材21がハウジン
グ22に挿通され、軸部材21がハウジング22に回転・出没可能な状態で保持
されている。そして、パッキン24が軸部材21とハウジング22との間に介在
することにより、軸部材21とハウジング22との間がシールされるようになっ
ている。
【0004】
図5において、ハウジング22は、軸部材21が挿通されて、この軸部材21
を回転・出没可能な状態で保持する部材である。このハウジング22の内部には
、これに挿通される軸部材21の軸線直交方向に溝23が環状に形成されていて
、この溝23にパッキン24が配設されるようになっている。そして、ハウジン
グ22がパッキン24を介して軸部材21を保持することにより、軸部材21が
回転・出没可能な状態でハウジング22と軸部材21との間がシールされるよう
になっている。
【0005】
ハウジング22の溝23に配設されているパッキンは、前述した図4に示して
いるパッキン24であり、全体が環状をなすとともに、内周面に2重環状のリッ
プ26が形成されているものである。そして、軸部材21がパッキン24を介し
てハウジング22に保持されている状態において、軸部材21はパッキン24の
内側に挿通されていて、パッキン24のリップ26が軸部材21の外周面に接触
して、この接触面をシールしている。また他方、パッキン24の外周面は、ハウ
ジング22の溝23の底面に接触して、この接触面をシールしている。
【0006】
以上のように構成することにより、パッキン24は、軸部材21が回転・出没
自在な状態で、軸部材21とハウジング22との間をシールすることとなる。こ
のとき、軸部材21が回転・出没あるいは揺動の動作をしても、軸部材21の外
周面がパッキン24のリップ26に沿って摺動することにより、シール性が確保
されるようになっている。
【0007】
しかしながら、このようなパッキン24にあっては、特に軸部材21が回転ま
たは揺動している場合、パッキン24のリップ26は軸部材21の同一箇所を何
度も摺動するようになるため、リップ26と軸部材21との接触面の潤滑が不足
になりやすく、そのためにリップ26と軸部材21との間に摩擦が生じてリップ
26が摩耗することがあった。あるいは、このリップ26の潤滑不足のために、
リップ26と軸部材21との間に摩擦抵抗が大きくなって、パッキン24が軸部
材21とともに回転・出没あるいは揺動するようになり、パッキン24の外周面
がハウジング22の溝23の底面23aと擦れて摩耗する恐れがあった。
【0008】
さらに、軸部材21とハウジング22との間の隙間よりパッキン24に圧力が
作用すると、図6に示すように、パッキン24のリップ6が軸部材21とハウジ
ング22との間の隙間にめり込んでしまうことがあった。これは、パッキン24
に圧力が作用して、パッキン24の上端面側と下端面側との間に圧力差が生じた
場合、先ずパッキン24が溝23の側面に押しつけられるようになるが、このと
きの圧力差、加圧時間、温度等の条件によって、パッキン24のリップ26が変
形するために生じるものであった。
【0009】
しかしながら図6に示すような状態になると、圧力差の高低が逆転して、軸部
材21とハウジング22との間の隙間の下方側から圧力が作用するようになった
ときに、軸部材21とハウジング22との間の隙間にめり込んでいるパッキン2
4のリップ26で圧力が遮断されて、圧力がパッキン24の下端面側に導入され
なくなる。従って、パッキン24の下端面に圧力が作用しなくなって、軸部材2
1およびハウジング22をシールするための適当な接触圧力がパッキン24に得
られなくなり、いわゆる“吹き抜け現象”が生じて、シール性を低下させてしま
う恐れがあった。
【0010】
この考案は、上記のような問題点を解消し、耐摩耗性およびシール性を向上さ
せることのできるパッキンを提供することを目的とする。
【0011】
この考案は、上述のような問題点を解消するために、環状をなすパッキンの一
方の周面に、周方向に蛇行する形状でリップが形成されているという手段を採用
し、また、環状をなすパッキンの一方の周面の中央部を突出させてリップ部を形
成し、このリップ部の周面にリップを形成するとともに、このリップは周方向に
蛇行する形状で形成されているという手段を採用したものである。
【0012】
この考案は、上記のような手段を採用したことにより、パッキンは、部材間、
例えばハウジングおよび軸部材の間に介在するように配設されて、両者間をシー
ルすることとなる。このとき、軸部材は回転・出没可能な状態でハウジングに保
持されていて、軸部材が回転・出没あるいは揺動しても、パッキンのリップが部
材の周面を摺動することによりシール性が確保されるようになっている。
【0013】
ハウジングと軸部材との間にパッキンが配設されている状態において、軸部材
が回転または揺動したときに、パッキンのリップの摺動面は常に潤滑されていて
、摩擦が生じない。すなわち、パッキンのリップは、周方向に蛇行する形状とな
っているため、リップを基準とした場合に、軸部材の回転・揺動によって、リッ
プと部材との摺動面がリップの蛇行の幅でストロークしているような作用が得ら
れることとなる。
【0014】
従って、軸部材が同じ位置で回転または揺動しても、パッキンのリップは常に
潤滑されている状態を保つことができるため、潤滑不足となることがないように
なっている。
【0015】
また、パッキンのリップ部は、パッキンの一方の周面の中央部を突出させるよ
うに形成しているため、リップ部に形成されているリップが、パッキンに対して
作用する圧力によって、軸部材とハウジングとの間の隙間にめり込むことがない
ようになっている。
【0016】
さらに、軸部材またはハウジングのいずれか一方に形成される溝にパッキンが
配設されて、軸部材がパッキンを介してハウジングに保持されている状態におい
て、軸部材とハウジングとの間の隙間より圧力が導入されると、その圧力はパッ
キンの端面に作用して、軸部材およびハウジングに対する適当な接触圧力が得ら
れるようになっている。
【0017】
このとき、パッキンのリップ部は、パッキンの一方の周面の中央部が突出する
ように形成されて、リップ部の幅がパッキンの幅よりも狭くなっているため、溝
とパッキンのリップ部との間には空所が形成されるようになっていて、軸部材と
ハウジングとの間の隙間より溝側に圧力が導入されても、その圧力が溝とパッキ
ンのリップ部との間の空所を通じてパッキンの端面に作用するようになっている
。
【0018】
以下図面に示す実施例について説明する。
図1は、この考案の一実施例を示す図である。すなわち、このパッキン4は、
全体として環状をなし、その内周面にリップ6を有するリップ部5が形成される
とともに、このリップ6は、周方向に蛇行形状をなすように形成されている。そ
して、このパッキン4は、部材間、例えば軸部材とハウジングとの間に介在する
ように配設されて、両者間をシールするようにしている。
【0019】
図1において、パッキン4は、弾性材あるいはポリアミド等の合成樹脂よりな
り、全体として環状をなすように形成されている。このパッキン4の内周部には
、リップ部5がパッキン4の幅wより狭い幅で内方に突出するように形成されて
いる。そして、このリップ部5の内周面には、周方向に環状の凹部7が設けられ
ていて、リップ部5の内周部の上下両端部にそれぞれ環状のリップ6が形成され
るようになっている。このときリップ部5のリップ6は、幅aの蛇行形状となる
ように形成されていて、パッキン4の周方向に環状をなすようになっている。
ここで、図1に示すパッキン4をハウジング2と軸部材1との間に介在させた
状態を図2に示す。
【0020】
すなわち、図2においては、ハウジング2の溝3に環状のパッキン4が配設さ
れていて、このパッキン4の内側を通るように軸部材1がハウジング2に挿通さ
れて、軸部材1がパッキン4を介してハウジング2に保持されることによって、
パッキン4が軸部材1とハウジング2との間をシールするようになっている。
【0021】
図2において、ハウジング2は、軸部材1が挿通されて、これを回転・出没可
能に保持する部材である。このハウジング2の内部には、これに挿通される軸部
材1の軸線直交方向に溝3が環状に形成されていて、この溝3にパッキン4が配
設されるようになっている。そして、ハウジング2の溝3にパッキン4が配設さ
れたのちに、このパッキン4の内側を通るように軸部材1がハウジング2に挿通
されて、軸部材1がパッキン4を介してハウジング2に保持されるようになって
いる。
【0022】
ハウジング2の溝3内に配設されるパッキン4は、前述した図1に示すパッキ
ン4であり、全体が環状をなすとともに、その内周面側にリップ部5が形成され
ていて、このリップ部5には周方向に蛇行するリップ6が2重環状に形成されて
いるものである。そして、このパッキン4が軸部材1とハウジング2との間に介
在している状態において、パッキン4のリップ部5のリップ6は軸部材1の外周
面に接触し、またパッキン4の外周面はハウジング2の溝3の底面3aに接触す
ることによって、パッキン4が軸部材1およびハウジング2の間をシールするよ
うになっている。
【0023】
次に上記のものの作用を説明する。
このパッキン4は、上記のように軸部材1とハウジング2との間に介在するよ
うに配設されることによって、軸部材1が回転・出没可能な状態で、軸部材1と
ハウジング2との間をシールすることとなる。
【0024】
そして、軸部材1が回転・出没あるいは揺動の動作をしても、軸部材1とパッ
キン4のリップ6との間は潤滑されているため、軸部材1の外周面がパッキン4
のリップ6に沿って摺動することになり、軸部材1の外周面のシール性は確保さ
れるようになっている。
【0025】
このとき、軸部材1とパッキン4のリップ6との接触面は、適当な潤滑状態が
保たれていて、潤滑不足になることがない。つまり、パッキン4のリップ6は、
幅aの蛇行形状をなしているため、軸部材が回転または揺動すると、パッキン4
のリップ6を基準にして見た場合、軸部材1が相対的にaの長さでストロークす
るような作用が得られ、結果として、リップ6の蛇行の幅aに対応する軸部材1
の部位が常に均一に潤滑されることとなる。
【0026】
従って、軸部材1が同一の位置で回転または揺動しても、軸部材1とパッキン
4のリップ6との接触面は常に潤滑されている状態となっていて、軸部材1とパ
ッキン4のリップ6との間に摩擦が発生したり、あるいは軸部材1とパッキン4
のリップ6との間の摩擦抵抗が大きくなってパッキン4が軸部材1とともに回転
して、パッキン4とハウジング2の溝3との間に摩擦が発生したりしないように
なっている。
【0027】
また、パッキン4のリップ部5は、パッキン4の幅wよりも小さい幅で、パッ
キン4の上下両端面よりも内側の部位に、パッキン4の内方に突出させて形成さ
れていて、その先端をリップ6としているため、このリップ6が軸部材1とハウ
ジング2との間の隙間にめり込むことがない。
【0028】
つまり、パッキン4の上端面側と下端面側との間に圧力差が生じて、軸部材1
とハウジング2との間の隙間の一方よりパッキン4に圧力が作用して、パッキン
4がハウジング2の溝3の側面に押し付けられるようになっても、パッキン4の
リップ部5は、パッキン4の上下端面よりも内側に形成されているために、溝3
の側面とリップ部5の側面との間には空所が確保されるようになっている。
【0029】
従って、パッキン4の上端面側と下端面側との間の圧力差が逆転して、軸部材
1とハウジング2との間の他方の隙間よりパッキン4に圧力が作用するようにな
っても、その圧力は、ハウジング2の溝3とパッキン4のリップ部5との間の空
所を通じてパッキン4の端面に作用することとなり、パッキン4に対して軸部材
1およびハウジング2の溝3へ適当な接触圧が得られるようになっている。
【0030】
他の実施例を図3により説明する。
図3は、パッキンを軸部材とハウジングとの間に介在させた状態を示している
図であり、すなわち、軸部材11がハウジング12に挿通されることによって、
軸部材11が回転・出没可能な状態でハウジング12に保持されている。そして
、軸部材11がパッキン14を介してハウジング12に保持されることによって
、パッキン14が軸部材11とハウジング12との間をシールするようになって
いる。
【0031】
図3において、ハウジング12は、軸部材11が挿通されて、これを回転・出
没可能に保持する部材である。このハウジング12に挿通される軸部材11の外
周面には、この軸線直交方向に溝13が環状に形成されていて、この溝13にパ
ッキン14が配設されるようになっている。そして、軸部材11の溝13にパッ
キン14が配設されたのちに、軸部材11がハウジング12に挿通されて、軸部
材11がパッキン14を介してハウジング12に回転・出没自在に保持されるよ
うになっている。
【0032】
ここで、軸部材11の溝13内に配設されるパッキン14は、全体が環状をな
すとともに、その外周面側に蛇行形状のリップ6を有するリップ部5が形成され
ているものを使用している。このパッキン14は、弾性材あるいは合成樹脂より
なり、全体が環状をなすとともに、その外周部にリップ部5がパッキン14の幅
より狭い幅で外方に突出するように形成されている。そして、このリップ部15
の外周面には凹部17が周方向に環状に設けられ、リップ部15の上下両端部に
それぞれ環状のリップ16が形成されるようになっている。このとき、リップ部
15のリップ16は、所定の幅の蛇行形状となるように形成されていて、パッキ
ン14の内周部において、周方向に2重環状をなすようになっている。
【0033】
そして、軸部材11の溝13にパッキン14が配設されたのちに、この軸部材
11をハウジング12に挿通することによって、軸部材11がパッキン14を介
してハウジング12に保持されるようになっている。
このとき、パッキン14が軸部材11とハウジング12との間に介在している
状態において、パッキン14のリップ部15のリップ16はハウジング12の内
周面に接触し、またパッキン14の内周面は軸部材11の溝13の底面13aに
接触することにより、パッキン14が軸部材11およびハウジング12の間をシ
ールするようになっている。
【0034】
つぎに上記のものの作用を説明する。
このパッキン14は、上記のように軸部材11とハウジング12との間に介在
するように配設されることによって、軸部材11が回転・出没可能な状態で、軸
部材11とハウジング12との間がシールされることとなる。
そして、軸部材11が回転・出没あるいは揺動の動作をしても、ハウジング1
2とパッキン14のリップ16との間は潤滑されているため、ハウジング12の
内周面がパッキン14のリップ16に沿って摺動することとなり、ハウジング1
2の内周面のシール性は確保されるようになっている。
【0035】
このとき、軸部材11が回転または揺動しても、ハウジング12とパッキン1
4のリップ16との接触面が潤滑不足になることはない。すなわち、パッキン1
4のリップ16は、周方向に所定幅の蛇行形状をなしているため、軸部材11が
回転または揺動すると、パッキン14のリップ16を基準に見た場合、ハウジン
グ12が相対的にリップ16の蛇行の幅でストロークするようになり、結果とし
て、リップ16の蛇行の幅に対応するハウジング12の部位が常に均一に潤滑さ
れることとなる。
【0036】
従って、軸部材11が回転または揺動しても、ハウジング12とパッキン14
のリップ16との接触面は常に潤滑されている状態となっていて、ハウジング1
2とパッキン14のリップ16との間に摩擦が発生したり、あるいはハウジング
12とパッキン14のリップ16との間の摩擦抵抗が大きくなって、軸部材11
がパッキン14の内周面を擦りながら回転したりすることがないようにしている
。
【0037】
また、パッキン14のリップ部15は、パッキン14の幅よりも小さい幅で、
パッキン14の上下両端面よりも内側の部位に、パッキン14の外方に突出させ
て形成していて、その先端をリップ16としているため、リップ16が軸部材1
1とハウジング12との間の隙間にめり込むことがない。
【0038】
つまり、パッキン14の上端面側と下端面側との間に圧力差が生じて、軸部材
11とハウジング12との間の隙間の一方よりパッキン14に圧力が作用して、
パッキン14が軸部材11の溝13の側面に押し付けられるようになっても、パ
ッキン14のリップ部15は、パッキン14の上下端面よりも内側に形成されて
いるため、溝13の側面とリップ部5の側面との間には空所が確保されるように
なっている。
【0039】
従って、パッキン14の上端面側と下端面側との間の圧力差が逆転して、軸部
材11とハウジング12との間の他方の隙間よりパッキン14に圧力が作用する
ようになっても、その圧力が、軸部材11の溝13とパッキン14のリップ部1
5との間の空所を通じてパッキン14の端面に作用することとなり、パッキン1
4に対して軸部材11の溝13およびハウジング12の内周面への適当な接触圧
が得られるようになっている。
【0040】
以上のようにこの考案によれば、パッキンの一方の周面に、周方向に蛇行する
形状のリップを形成するようにしたため、部材間にパッキンが配設されていると
きに、一方の部材である軸部材が回転または揺動しても、パッキンのリップと部
材との接触面は常に潤滑されている状態を維持することができる。
【0041】
従って、パッキンのリップの接触面に摩擦が生じることがなく、またパッキン
と、これが配設される部材の溝との間にも相対移動による摩擦が生じることがな
く、パッキンの摩耗を防止することができるようになる。
【0042】
また、パッキンのリップ部は、パッキンの幅よりも狭い幅で、内方または外方
に突出するように形成されているため、部材間にパッキンが配設されているとき
に、パッキンに作用する圧力によって、リップ部に形成されているリップが部材
間の隙間にめり込まないようにすることができる。
【0043】
したがって、部材間の隙間より導入される圧力は、常にスムースにパッキンの
端面に作用させることができるようになるため、パッキンが部材に対して適当な
圧力で接触することとなり、パッキンのリップのめり込みによるシール性の低下
を防止することができるという効果がある。
【図1】この考案の実施例を示す図である。
【図2】図1に示すパッキンを部材間に配設した状態を
示す図である。
示す図である。
【図3】他の実施例を説明するための図である。
【図4】従来例を示す図である。
【図5】図4に示すパッキンを部材間に配設した状態を
示す図である。
示す図である。
【図6】従来例を説明する図である。
1、11、21……軸部材
2、12、22……ハウジング
3、13、23……溝
4、14、24……パッキン
5、15……リップ部
6、16、26……リップ
7、17、27……凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 環状をなすパッキン(4)(14)の一
方の周面に、周方向に蛇行する形状でリップ(6)(1
6)が形成されていることを特徴とするパッキン。 - 【請求項2】 環状をなすパッキン(4)(14)の一
方の周面の中央部を突出させてリップ部(5)(15)
を形成し、該リップ部(5)(15)の周面にリップ
(6)(16)を形成するとともに、該リップ(6)
(16)は周方向に蛇行する形状で形成されていること
を特徴とするパッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP056692U JPH051071U (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | パツキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP056692U JPH051071U (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | パツキン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051071U true JPH051071U (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=13034505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP056692U Pending JPH051071U (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | パツキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH051071U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017150674A (ja) * | 2013-06-03 | 2017-08-31 | Nok株式会社 | シールリング |
WO2019230507A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-05 | 株式会社小松製作所 | シール部材及びスイベルジョイント |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP056692U patent/JPH051071U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017150674A (ja) * | 2013-06-03 | 2017-08-31 | Nok株式会社 | シールリング |
US10634254B2 (en) | 2013-06-03 | 2020-04-28 | Nok Corporation | Seal ring |
WO2019230507A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-05 | 株式会社小松製作所 | シール部材及びスイベルジョイント |
JP2019210971A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 株式会社小松製作所 | シール部材及びスイベルジョイント |
CN111836984A (zh) * | 2018-05-31 | 2020-10-27 | 株式会社小松制作所 | 密封构件及回转接头 |
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