JPH05106635A - 複合軸受構造 - Google Patents
複合軸受構造Info
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- JPH05106635A JPH05106635A JP3298841A JP29884191A JPH05106635A JP H05106635 A JPH05106635 A JP H05106635A JP 3298841 A JP3298841 A JP 3298841A JP 29884191 A JP29884191 A JP 29884191A JP H05106635 A JPH05106635 A JP H05106635A
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Abstract
る。 【構成】 複合軸受構造は第1の軸受手段と第2の軸受
手段と第3の軸受手段とを備える。第1の軸受手段は、
回転中に回転体に加わるラジアル方向の衝撃力を支持
し、窒化ケイ素系セラミックス焼結体からなる内輪1と
外輪2とから構成される。第2の軸受手段は、回転体に
加わる軸線方向の負荷荷重を回転体と所定の間隙を保っ
た状態で支持し、スラスト方向に対向する2つの永久磁
石12と13の磁気軸受体から構成される。第3の軸受
手段は、回転体のラジアル方向の回転精度を維持し、内
輪1の円筒面に形成されたラジアル動圧発生溝5から構
成される。
Description
に関し、より特定的には所定の負荷を有し、高速度で回
転する回転体を支持する複合軸受構造に関するものであ
る。
に、レーザプリンタ、ファクシミリ、バーコード読取装
置等に設けられる回転駆動部を構成する部材には高速回
転に耐え得るものが要求される。たとえば、印字速度の
高速化に伴い、レーザプリンタにおけるポリゴンミラー
(多面鏡)の回転装置には20000r.p.m.以上
の回転速度が要求されるようになってきた。従来、この
回転装置における摺動部には、たとえば軸受部にはボー
ルベアリングが用いられてきた。しかしながら、焼付、
摩耗等の問題により、従来のボールベアリングを使用す
る限りにおいては、16000r.p.m.程度が耐え
得る上限の回転速度であった。
さらに高速度で回転させるために、SiC、Si3 N4
等のセラミックスからなる空気軸受(動圧気体軸受)を
回転摺動部に用いることが特開平2−173610号公
報において提案されている。この空気軸受を用いる回転
装置においては、回転体が回転されると、少なくともラ
ジアル軸受体またはスラスト軸受体と回転体との間のク
リアランスへ溝を介して空気が強制的に導入される。こ
れにより、そのクリアランス内の空気圧が高められ、各
部材間に設けられた空気軸受を介して回転体が高速度で
回転される。このようにして、高速回転を実現するため
に、空気軸受を用いて高速回転中の回転精度が維持さ
れ、回転体に加わるスラスト方向の負荷荷重が空気軸受
によって支持される。また、上記のラジアル軸受体と回
転体はそれぞれセラミックス材料によって形成されてい
るため、回転体の起動停止時における低速域での各部材
間の摺動に耐え得る。
ミックスによって形成されたラジアル軸受体を5000
r.p.m.を越える高速回転で用いると、軸受部材同
士の接触による衝撃を伴った叩き摩耗現象が発生する。
すなわち、高速回転時において突発的なラジアル方向の
衝撃力が回転体に加わると、高速域で各部材間の摺動が
引き起こされる。従来のセラミックス焼結体はその高速
摺動に耐えることが困難であった。したがって、上述の
ようにラジアル軸受体またはスラスト軸受体をセラミッ
クス焼結体からなる空気軸受体で構成したとしても、高
速回転時の回転精度が維持され、回転体に加わるスラス
ト方向の負荷荷重が支持されるが、高速回転時に回転体
に突発的に加わるラジアル方向の衝撃力を支持すること
は困難であった。
料から形成する場合、セラミックス部材に高い加工・組
立精度を要求し、製造コストの上昇を招くという問題が
ある。さらに、空気軸受は埃の浸入を嫌うため、清浄な
環境下で使用される必要がある。このことから、空気軸
受は密閉容器に収納された形態で用いられるなど、空気
軸受に伴う構造が複雑になり、収納空間が大きくなる等
の欠点がある。このような問題点を解消するために、セ
ラミックスによって形成されたブッシュタイプの滑り軸
受体を高速回転用の軸受体として用いることが考えられ
る。
成されたブッシュタイプの滑り軸受体の概略構造を示す
縦断面図である。このブッシュタイプの滑り軸受体は、
2つのスラスト滑り軸受体81,82と、一対のラジア
ル滑り軸受体および回転体83,84とから構成され
る。このように構成されるブッシュタイプの滑り軸受体
は、起動停止時における低速域での各部材間の摺動には
耐え得る。しかしながら、上述のセラミックス製の空気
軸受体と同様に、5000r.p.m.を越える高速回
転に伴う摺動においては、軸受部材同士の接触による衝
撃を伴った叩き摩耗現象が発生する。そのため、従来の
ブッシュタイプの滑り軸受体はその摺動に耐えることが
困難であり、摺動面が荒れることにより、摩擦抵抗が増
加するという欠点があった。特に、スラスト方向の荷重
に対しては、この傾向が顕著である。同一の負荷荷重で
比較すると、スラスト方向の摩擦抵抗はラジアル方向の
摩擦抵抗に比べて5〜10倍大きい。したがって、高速
回転用の軸受体としてセラミックス製のブッシュタイプ
の滑り軸受体を用いたとしても、回転中の突発的なラジ
アル方向の衝撃力を支持することが困難であるだけでな
く、回転体に加わるスラスト方向の負荷荷重をも支持す
ることが困難であるという問題点があった。
るためになされたもので、高速回転に耐え得る軸受体の
構造を提供することを目的とする。
の発明に従った複合軸受構造は、所定の負荷を有し、高
速度で回転する回転体を支持するものであって、第1の
軸受手段と、第2の軸受手段と、第3の軸受手段とを備
える。第1の軸受手段は、回転中に回転体に加わるラジ
アル方向の衝撃力を支持するセラミックス焼結体を含
む。第2の軸受手段は、回転体に加わる軸線方向の負荷
荷重を回転体と所定の間隙を保った状態で支持する。第
3の軸受手段は、回転体のラジアル方向の回転精度を維
持する。
転体に突発的なラジアル方向の衝撃力が加わったとして
も、第1の軸受手段を構成するセラミックス焼結体がそ
の衝撃力を支持し、高速域での摺動に耐え得る。また、
回転体に加わる軸線(スラスト)方向の負荷荷重は、回
転体との間でクリアランスを保った状態で第2の軸受手
段によって支持される。そのため、回転体が高速度で回
転しても、スラスト方向の荷重に対して生ずる摩擦抵抗
が増加する割合が低減され得る。さらに、高速度で回転
する回転体のラジアル方向の回転精度は第3の軸受手段
によって維持される。このため、精密機械に要求される
回転精度が長時間運転後においても維持され得る。
第2および第3の軸受手段が備えられているので、高速
回転中において突発的な衝撃力によって摩耗現象が発生
せず、また回転体に加わるスラスト方向の荷重による摩
擦抵抗の増加が抑制され、さらに長時間の回転において
も回転精度が維持され得る。したがって、この発明によ
れば、高速度で回転する回転体を支持するのに適した複
合軸受体の構造が提供され得る。
第1の軸受手段を構成するセラミックス焼結体は窒化ケ
イ素系セラミックス焼結体を含む。また、この窒化ケイ
素系セラミックス焼結体は、長さ30μm当たりの線密
度が35個以上である結晶粒子を含み、その粒界相の体
積率が15体積%以下である。さらに、その窒化ケイ素
系の焼結体は、最大径が20μm以下の気孔を含み、そ
の気孔の含有率が3%以下である。このような窒化ケイ
素系焼結体は、少なくともJIS3点曲げ強度として8
0kg/mm2 以上、好ましくは100kg/mm2 以
上、破壊靭性値として5MPa・m1 / 2 以上の機械的
特性を有している。
は、第1の軸受手段を構成する窒化ケイ素系の焼結体
は、一定値以上の線密度を有する結晶粒子を含み、粒界
相の体積率が一定値以下に抑えられており、また気孔率
が一定値以下に抑えられている。そのため、微細な結晶
粒を備えた窒化ケイ素系の焼結体から軸受部材が構成さ
れる。その結果、結晶粒子の脱落等によって、軸受部材
を構成する窒化ケイ素系焼結体の表面が欠損することな
く、耐チッピング性にも優れる。このように上記の窒化
ケイ素系焼結体からなる軸受部材は、叩き摩耗現象を伴
った高速摺動に対しても優れた耐摩耗性を備えている。
したがって、高速回転中において回転体に加わる突発的
なラジアル方向の衝撃力が上記の窒化ケイ素系焼結体に
よって支持され、そのとき引き起こされる高速摺動に対
しても上記の窒化ケイ素系焼結体は優れた耐摩耗性を示
す。
は、第2の軸受手段は、回転体の回転によって発生する
気体圧により負荷荷重を支持する動圧気体軸受手段を含
む。また、第2の軸受手段は、磁気の吸引力または反発
力を利用して負荷荷重を支持する磁気軸受手段を含む。
これらの動圧気体軸受手段と磁気軸受手段は、それぞ
れ、回転体とともに回転する回転部材と、回転部材に軸
線方向に間隙を保って対向する固定部材とを含む。動圧
気体軸受手段においては、回転部材と固定部材はセラミ
ックス焼結体を含み、回転部材および固定部材のいずれ
か一方には、気体圧が発生するように間隙に気体を導入
する溝が形成されている。磁気軸受手段においては、回
転部材と固定部材は間隙に磁気の吸引力または反発力を
発生させる磁石を含む。
の摩擦抵抗の増大に最も大きく寄与するスラスト方向の
荷重が、動圧気体軸受手段によって、溝から間隙に導入
された気体の圧力を用いて支持または軽減され得る。あ
るいは、そのスラスト方向の荷重が、磁気軸受手段によ
って、磁石の反発力または引力を用いて支持または軽減
され得る。これにより、回転速度の増加に対して駆動ト
ルクの上昇が極めて小さく抑えられ得る。特に第2の軸
受手段を磁気軸受手段によって構成すると、動圧気体軸
受手段に比べて、回転速度の増加に対する駆動トルクの
上昇がより小さく抑えられる。
第3の軸受手段は、回転体と所定の間隙を保った状態で
回転精度を維持するセラミックス焼結体を含む。この場
合、その間隙をできるだけ狭めることにより、回転精度
を向上させることが原理的に可能となる。
によれば、第3の軸受手段は、回転体の回転によって発
生する気体圧により回転精度を維持する動圧気体軸受手
段を含む。その動圧気体軸受手段は、回転体とともに回
転する回転部材と、その回転部材にラジアル方向に間隙
を保って対向する固定部材とを含む。回転部材と固定部
材はセラミックス焼結体を含み、回転部材および固定部
材のいずれか一方には、気体圧が発生するように間隙に
気体を導入する溝が形成されている。このように第3の
軸受手段として動圧気体軸受手段を用いる場合には、回
転部材と固定部材との間の間隙(クリアランス)を比較
的大きくしても、長時間の高速回転において回転精度が
高い精度で維持され得る。
面においては、第3の軸受手段は、回転体と所定の間隙
を保った状態で磁気の吸引力または反発力を利用して回
転精度を維持する磁気軸受手段を含む。その磁気軸受手
段は、回転体とともに回転する回転部材と、その回転部
材にラジアル方向に間隙を保って対向する固定部材とを
含む。回転部材と固定部材は間隙に磁気の吸引力または
反発力を発生させる磁石を含む。回転部材と固定部材は
セラミックス焼結体からなり、磁石はセラミックス焼結
体の内部に埋込まれている。このように第3の軸受手段
として磁気軸受手段を用いた場合においても、回転部材
と固定部材との間のクリアランスを比較的大きくした状
態で高速回転を長時間続けたとしても、回転精度が高い
精度で維持され得る。
高速度で回転する回転体を支持するのに適した種々の複
合軸受体の構造が提供され得る。
は表1に示される。表1には、ラジアル軸受手段とスラ
スト軸受手段の組合せとしてA〜Hの構造例が示されて
いる。各構造例はA〜Hに対応して図1〜図8にその概
略的な構造が示されている。なお、構造例B,Hはこの
発明の比較例を示している。以下、表1と各図(図1〜
図8)を参照して、複合軸受体の構造の実施例と比較例
について順に説明する。
的に示す概念図である。図1に示すように、複合軸受構
造は、内輪1と外輪2と下部スラスト板3と上部スラス
ト板4とを備える。各部材1〜4は窒化ケイ素系のセラ
ミックス焼結体からなる。内輪1は所定の軸の外周面を
包囲することができるように円筒形状を有する。内輪1
の円筒面には複数のV字状のラジアル動圧発生溝5が形
成されている。下部スラスト板3と上部スラスト板4は
内輪1の両端面に接触するように設けられる。円筒形状
の外輪2は、内輪1の円筒面と、下部スラスト板3およ
び上部スラスト板4の内側面に対して所定のクリアラン
スを有するように設けられる。外輪2と下部スラスト板
3とが互いに対向する面には複数の渦巻き状のスラスト
動圧発生溝6が形成されている。なお、スラスト動圧発
生溝6は外輪2と下部スラスト板3の両方に形成されて
いるが、いずれか一方に形成されていてもよい。
て、外輪2が回転体とともに回転するものとし、内輪1
とスラスト板3,4とが所定の軸に固定されているもの
とする。このとき、回転体とともに外輪2が回転する
と、ラジアル動圧発生溝5とスラスト動圧発生溝6に沿
って空気が外輪2と内輪1との間、外輪2と下部スラス
ト板3との間に導入され、それぞれの間のクリアランス
が一定に保たれる。これにより、空気軸受が構成され
る。回転体とともに回転する外輪2は各クリアランス内
に発生する空気圧により、内輪1とスラスト板3,4と
に接触することなく、高速度で回転され得る。
スト軸受体の両者がセラミックス空気軸受体から構成さ
れている。そのため、ラジアル方向の回転精度はラジア
ル空気軸受体によって維持され、スラスト方向の荷重は
スラスト空気軸受体によって支持される。また、それぞ
れの空気軸受体を構成するセラミックス焼結体が後述の
窒化ケイ素系焼結体によって形成されることにより、高
速回転中の突発的なラジアル方向の衝撃力がその窒化ケ
イ素系焼結体によって支持される。
概略的に示す概念図であり、図2(B)はその軸受構造
に用いられる永久磁石の部分を拡大して示す図である。
図2に示すように、この比較例の複合軸受体は、内輪1
と外輪2と下部スラスト板3と上部スラスト板4とを備
える。各部材1〜4は窒化ケイ素系のセラミックス焼結
体からなる基材を有する。内輪1は所定の軸の外周面を
包囲することができるように円筒形状を有する。スラス
ト板3,4は内輪1の両端面に接触するように設けられ
る。外輪2は内輪1の円筒面とスラスト板3,4の内側
面に対して所定のクリアランスを保つように設けられ
る。この構造例の場合、内輪1と外輪2とが互いに対向
する円筒面には、それぞれ永久磁石7,8,9,10が
リング状に配置されている。また、外輪2と下部スラス
ト板3とが対向する面には、渦巻き状のスラスト動圧発
生溝6が形成されている。
ては、外輪2が回転体とともに回転すると、スラスト動
圧発生溝6にそって空気が外輪2と下部スラスト板3と
の間に導入され、その間のクリアランスが一定に保たれ
る。これにより空気軸受が構成される。一方、内輪1の
永久磁石7(9)と外輪2の永久磁石8(10)は、図
2(B)に示すように互いに同極同士が対向しているの
で、その反発力により、内輪1と外輪2との間のクリア
ランスを一定に保つ作用をする。
速回転中のスラスト方向の荷重は空気軸受体によって支
持され、ラジアル方向の回転精度は磁気軸受体によって
維持される。しかしながら、高速回転中に突発的なラジ
アル方向の衝撃力が回転体に加わると、対向している永
久磁石7(9)と8(10)とが接触してしまう。その
ため、この構造はラジアル方向の衝撃力に対しては弱
い。
受構造を概略的に示す概念図である。図3(A)に示す
ように、複合軸受体は内輪1と外輪2とスラスト板3,
4とを備える。各部材1〜4は主に窒化ケイ素系のセラ
ミックス焼結体からなる。スラスト板3,4は内輪1の
両端面に接触するように設けられている。外輪2は内輪
1の円筒面とスラスト板3,4の内側面とに対して所定
のクリアランスを保つように設けられている。この構造
例の場合、内輪1と外輪2とが互いに対向する円筒面に
は、それぞれ永久磁石7〜10が設けられている。ま
た、外輪2と下部スラスト板3とが対向する面には、ス
ラスト動圧発生溝6が複数の渦巻き状の形で形成されて
いる。内輪1と外輪2との間のクリアランスは、それぞ
れの部材を構成するセラミックス焼結体の間の第1のク
リアランスと、永久磁石7(9)と8(10)の間の第
2のクリアランスとから構成される。第2のクリアラン
スは第1のクリアランスよりも大きい。
て、回転体とともに外輪2が回転すると、スラスト動圧
発生溝6に沿って空気が外輪2と下部スラスト板3との
間に導入され、その間のクリアランスが一定に保たれ
て、スラスト空気軸受体が構成される。また、ラジアル
方向においては、永久磁石7(9)と8(10)との間
で生じる反発力によって一定のクリアランスが保たれる
ことにより、高速回転中における回転精度が維持され
る。このとき、回転体にラジアル方向の突発的な衝撃力
が加わったとしても、内輪1と外輪2とは永久磁石間で
接触することはなく、高強度の窒化ケイ素系焼結体の間
で接触する。そのため、高速回転に伴う摺動において内
輪1と外輪2との接触による衝撃を伴った叩き摩耗現象
が発生することはない。
ル方向の回転精度が維持され、スラスト方向の荷重が支
持されるだけでなく、ラジアル方向の突発的な衝撃力に
対しても耐えることが可能な複合軸受構造が提供され
る。
れる。図3(A)に示される構造と異なる点は、内輪1
の内部に永久磁石11が埋込まれており、外輪2の外周
円筒面側に永久磁石8,10が設けられていることであ
る。この場合、永久磁石8(10)と11とは、それぞ
れ内輪1と外輪2を構成するセラミックス焼結体を介し
て反発力を発生させる。このとき、内輪1と外輪2との
間のクリアランスは、所定の回転精度を維持するために
必要な磁石間の反発力を考慮して設定される。
的に示す概念図である。図4に示すように、複合軸受体
は内輪1と外輪2とスラスト板3,4とを備える。各部
材1〜4は窒化ケイ素系のセラミックス焼結体からな
る。内輪1は所定の軸の外周面を包囲することができる
ように円筒形状を有する。スラスト板3,4は内輪1の
両端面に接触するように設けられる。外輪2はスラスト
板3,4と内輪1のそれぞれに対して所定のクリアラン
スを保つように設けられる。外輪2と下部スラスト板3
とが対向する面には、渦巻き状のスラスト動圧発生溝6
が形成されている。内輪1と外輪2との間のクリアラン
スは、高速回転中において所定の回転精度を維持するこ
とができるように微小な値に設定される。このようにし
て、スラスト方向の荷重は、上記のように構成される空
気軸受体によって支持され、ラジアル方向の回転精度は
内輪1と外輪2との間の微小なクリアランスによって維
持される。また、高速回転中の突発的なラジアル方向の
衝撃力は、内輪1と外輪2を構成する高強度の窒化ケイ
素系セラミックス焼結体によって支持される。
概略的に示す概念図である。図5に示すように、複合軸
受体は内輪1と外輪2と下部スラスト板13と上部スラ
スト板4とを備える。内輪1と外輪2と上部スラスト板
4とは窒化ケイ素系のセラミックス焼結体から主に構成
される。内輪1は所定の軸の外周面を包囲することがで
きるように円筒形状を有する。内輪1の円筒面には複数
のV字状のラジアル動圧発生溝5が形成されている。下
部スラスト板13は永久磁石からなる。下部スラスト板
13に対向する外輪2の面にはリング状の永久磁石12
が設けられている。
いて、回転体とともに外輪2が回転すると、ラジアル動
圧発生溝5に沿って空気が内輪1と外輪2との間に導入
され、その間のクリアランスが一定に保たれる。これに
より、空気軸受体が構成されるので、ラジアル方向の回
転精度が維持される。また、外輪2の永久磁石12と下
部スラスト板(永久磁石)13とが反発力を発生させる
ので、所定のクリアランスが外輪2と下部スラスト板1
3との間に保たれる。これにより、高速回転中における
スラスト荷重が支持される。さらに、内輪1と外輪2は
高強度の窒化ケイ素系焼結体から構成されているので、
高速回転中において突発的な衝撃力が加わって、内輪1
が外輪2に接触しても、叩き摩耗現象が発生することは
ない。
転中において回転精度が維持され、スラスト方向の荷重
が支持されるとともに、高速回転中における衝撃力に対
しても耐えることが可能な複合軸受体が提供される。
受体の構造を概略的に示す概念図である。図6(A)に
示すように、複合軸受体は内輪1と外輪2とスラスト板
3,4とを備える。各部材1〜4窒化ケイ素系のセラミ
ックス焼結体から主に構成されている。構造例C(図3
(A))と異なる点は、スラスト方向の軸受体の構造で
ある。外輪2と下部スラスト板3とが対向する面には永
久磁石15と16が設けられている。永久磁石15は、
内輪1の永久磁石14にも対向するように設けられてい
る。このようにして、スラスト方向の荷重も磁気軸受体
によって支持されている。この構造例Fによれば、ラジ
アル方向の回転精度が磁気軸受体によって維持され、ス
ラスト方向の荷重が磁気軸受体によって支持され、ラジ
アル方向の衝撃力が高強度のセラミックス焼結体によっ
て支持される。
す。構造例C(図3(B))と異なる点は、スラスト方
向の荷重が空気軸受体によって支持されず、磁気軸受体
によって支持されることである。すなわち、下部スラス
ト板3の永久磁石17は、外輪2の永久磁石10に対向
するように設けられている。
受体の構造を概略的に示す概念図である。図7(A)に
示すように、複合軸受体は内輪1と外輪2と下部スラス
ト板13と上部スラスト板4とを備える。内輪1と外輪
2と上部スラスト板4とは窒化ケイ素系のセラミックス
焼結体から主に構成される。内輪1は所定の軸の外周面
を包囲することができるように円筒形状を有する。スラ
スト板13,4は内輪1の両端面に接触するように設け
られる。下部スラスト板13は永久磁石からなる。下部
スラスト板13と対向する外輪2の面には永久磁石12
が設けられている。内輪1と外輪2との間のクリアラン
スは、高速回転中において所定の回転精度を維持するこ
とができるように微小な値に設定される。このようにし
て、スラスト方向の荷重が、永久磁石12と下部スラス
ト板(永久磁石)13とによって発生する反発力によっ
て支持されるとともに、ラジアル方向の衝撃力は、内輪
1と外輪2を構成する高強度の窒化ケイ素系焼結体によ
って支持される。
永久磁石からなる上部スラスト板19と、それに対向す
る外輪2の面に永久磁石18を備えた複合軸受体におい
ては、内輪1と外輪2との間のクリアランスを、図7
(A)の複合軸受体よりも大きな値に設定しても、高速
回転中における所定の回転精度を維持することができ
る。これは外輪2の上下を磁気軸受によって保持するこ
とにより、高速回転中の外輪2の倒れを抑制できるため
である。
略的に示す概念図である。図8に示すように、複合軸受
体は内輪1と外輪2とスラスト板3,4とを備える。各
部材1〜4は窒化ケイ素系のセラミックス焼結体からな
る。内輪1は所定の軸の外周面を包囲することができる
ように円筒形状を有する。スラスト板3,4は内輪1の
両端面に接触するように設けられる。外輪2は内輪1と
スラスト板3,4に対して所定のクリアランスを保つよ
うに設けられる。このようにして構成された複合軸受体
によれば、高速回転中のラジアル回転精度は内輪1と外
輪2との間のクリアランスを微小な値に設定することに
よって維持される。また、内輪1と外輪2を構成する高
強度の窒化ケイ素系のセラミックス焼結体によって、高
速回転中の突発的な衝撃力が支持される。しかしなが
ら、スラスト方向の荷重をスラスト板3,4によって高
速回転中において支持することは困難である。
スラスト方向の荷重の支持構造に関しては、構造例A〜
Dの空気軸受体に比べて、構造例E〜Gの磁気軸受体の
方が構造の簡略化を図ることが可能である。また、スラ
スト方向の荷重を空気軸受体によって支持する場合に
は、揚力を確保するために一定面積が必要となる。さら
に、空気軸受体によれば、一定回転数以上にならない
と、揚力が発生しないのに対し、磁気軸受体によれば回
転の開始から揚力を発生させることができる。
の手段としては、ラジアル軸受体を空気軸受体とする
(構造例A,E)か、磁気軸受体を併用する(構造例
B,C,F)のが有効である。ブッシュタイプの滑り軸
受体を採用しても、内輪と外輪のクリアランス(ギャッ
プ)を微小な値に設定することにより、回転精度を向上
させることは可能である(構造例D,G,H)。
アル軸受体にセラミックス焼結体を用いない構造例B以
外のすべての構造例が満足し得る。構造例B以外は、高
速回転中に衝撃力が加わり、内輪と外輪が接触しても焼
付くことはない。特に高強度の窒化ケイ素系セラミック
ス焼結体を使用した場合には、欠け、チッピングが発生
しないため、良好な軸受特性が維持され得る。
においてラジアル方向の耐衝撃部材の材料として窒化ケ
イ素系の焼結体の製造方法について説明する。
0.20μm、α結晶化率が96.5%、酸素量が1.
4重量%であるSi3 N4 の原料粉末を準備した。この
Si 3 N4 の原料粉末を92重量%、平均粒径が0.8
μmのY2 O3 粉末を4重量%、平均粒径が0.5μm
のAl2 O3 粉末を3重量%、平均粒径が1.0μmの
AlN粉末を1重量%の割合で、エタノール中で100
時間ボールミルを用いて湿式混合した。その後、乾燥し
て得られた混合粉末を5000kg/cm2 の圧力でC
IP(冷間静水圧)成形した。得られた成形体を1気圧
の窒素ガス雰囲気下で温度1600℃において4時間保
持した。さらに、温度1750℃において6時間、焼結
処理を施すことにより焼結体を得た。その後、この焼結
体に温度1700℃において1000気圧の窒素ガス雰
囲気中で2時間のHIP(熱間静水圧)処理を施した。
結体において、平均長軸粒径は5μm以下であり、その
結晶粒のアスペクト比は4以上、最大の長軸粒径は15
μm以下であった。この焼結体はJIS3点曲げ強度8
0kg/mm2 以上、破壊靭性値5MPa・m1 / 2 以
上の機械的特性を有していた。得られた焼結体からテス
トピースを切出し、アムスラー式摩耗試験に従って耐摩
耗性を評価した。
と回転速度の積(P・V)と摩耗率との関係を示すグラ
フである。図9において各曲線a〜eは以下のサンプル
によって得られた測定結果を示す。
で、長さ30μmあたりの結晶粒子の線密度が40個、
粒界相の体積率が8体積%、気孔率が0.05%、気孔
の最大径が8μmであるもの。
で、長さ30μmあたりの結晶粒子の線密度が30個、
粒界相の体積率が16体積%、気孔率が3.2%、気孔
の最大径が22μmであるもの。
(特にFig.3)に示された窒化ケイ素系の焼結体の
サンプル。
ング状サンプル(φ16mm×φ30mm×8mm)を
互いの円周面が正確に接触している状態で試験機の回転
軸に固定し、所定の荷重を加え、その回転軸を所定の回
転数で駆動させることにより、約100000回転の摺
動試験を行なった後、2個の試料の重量の減少度合いを
測定することにより行なわれた。
明に従った焼結体は耐摩耗性に極めて優れている。図9
におけるP・V(kg・m/s)の値を摺動面の単位面
積当たりに換算すると、図9の(B)に示されるように
なる。
とえばレーザプリンタ用の回転多面鏡の高速回転におけ
る摺動にさらされる場合について考えてみる。多面鏡
(ポリゴンミラー)の大きさは、φ30〜150mm程
度の外接円筒内に入る多面体(6〜20面体)で厚み1
0mm程度である。そのようなポリゴンミラーの重量は
約20〜500gの範囲内である。したがって、上記の
ポリゴンミラーを支持する軸受体の直径を10mmと
し、ポリゴンミラーの回転数を2000〜100000
r.p.m.とすると、その周速は100〜5200c
m/sとなる。このとき、軸受面積を3.14cm2 と
すると、P・V(kg/cm・s)の値は1〜828k
g/cm・sとなる。この範囲内のP・Vの値に対し
て、図9の(B)を参照してみる。本発明の焼結体は1
〜600kg/cm・sの広範囲のP・Vの値に対して
低い摩耗率を示し、上記のポリゴンミラーの高速回転に
おける摺動に対しては十分耐えることができる。
に焼結体が摺動している場合について考えている。その
場合においても、本発明の焼結体は広範囲のP・Vの値
に対して低い摩耗率を示すので、たとえ高速回転中にお
いて突発的な衝撃力が加わり、高速回転に伴う摺動が引
き起こされても、本発明の焼結体はその摺動に十分耐え
得る。
ついて所定の試験機を用いて軸受性能を評価した。
受性能評価試験機の構成を示す概略図である。10mm
の内径を有するように上記の窒化ケイ素系の焼結体から
なる内輪50を作製する。この内輪50は回転体200
とともに回転するように設けられる。外輪100は、上
記の窒化ケイ素系の焼結体からなり、内輪50に対して
所定のクリアランスを保って受けるように設けられる。
また、回転体200の上部には、フェライト磁石の反発
力を利用して構成される磁気軸受体500が装着され
る。
受性能評価試験機の構成を示す概略図である。10mm
の内径を有するように上記の窒化ケイ素系焼結体からな
る内輪1000を作製する。この内輪1000は回転体
200とともに回転するように設けられる。外輪110
0は、内輪1000に対して所定のクリアランスを保つ
ように設けられる。外輪1100は上記の窒化ケイ素系
の焼結体から作製される。外輪1100の下には窒化ケ
イ素系のセラミックス焼結体からなるスラスト板900
が設けられている。このスラスト板900に対向する内
輪1000の面には渦巻き状の動圧発生溝1200が形
成されている。
受性能評価試験機の構成を示す概略図である。10mm
の内径を有するように上記の窒化ケイ素系のセラミック
ス焼結体からなる内輪700が作製される。この内輪7
00は回転体200とともに回転するように設けられ
る。外輪800は、上記の窒化ケイ素系の焼結体からな
り、内輪700に対して所定のクリアランスを保つよう
に設けられる。外輪800の下には、窒化ケイ素系のセ
ラミックス焼結体からなるスラスト板600が設けられ
る。スラスト板600と内輪700との間には所定のク
リアランスが設けられる。
験機を用いて、モータ300によって回転体200の回
転数を設定値まで到達させた後、その設定回転数で10
分間保持した。その後、トルク計400を用いて駆動ト
ルクを測定した。
によって支持される回転体の回転数[r.p.m.]
(または内輪の内周面における周速[m/sec])と
駆動トルク[g・cm]との関係を上記の測定結果に基
づいて示すグラフである。構造例Gの複合軸受体を用い
た測定結果は●で示されている。構造例Dの複合軸受体
を用いた結果は△で示されている。構造例Hの複合軸受
体を用いた測定結果は○で示されている。図13から明
らかなように、回転数(周速)の増加率に対する駆動ト
ルクの増加率の比は、構造例Gの場合が一番小さく、構
造例D、構造例Hの順に小さい。
の構造において、スラスト方向の軸受体として磁気軸受
体を採用すれば、回転速度の増加に対して駆動トルクの
上昇を極めて小さく抑えることが可能になる。すなわ
ち、軸受体の摩擦抵抗の増大に最も大きく寄与するスラ
スト方向の荷重は磁気軸受体によって支持されるのが最
も好ましい。
例として、レーザプリンタ用の回転多面鏡の軸受を挙げ
ることができる。以下、レーザプリンタに使用される回
転多面鏡について説明する。
転多面鏡の一実施例を概略的に示す図である。図14に
示すように、モータ20のフレーム20aには支軸21
が設けられている。その支軸21の外周には、上述の窒
化ケイ素系の焼結体からなる円筒状の内輪22が取付け
られている。また、この内輪22の上下両側に位置する
ように、支軸21の基端と先端には上記の窒化ケイ素系
の焼結体(または永久磁石)からなる平板状のスラスト
板23,24がそれぞれ取付けられている。回転多面鏡
30の軸支部分を構成する回転体としての外輪25は、
同様に上記の窒化ケイ素系の焼結体によってリング状に
形成されている。このようにして、各部材22,23,
24,25から、各構造例A,C,D,E,F,Gに対
応する複合軸受構造が構成される。外輪25の外周には
アルミニウム製の反射枠27が取付けられている。内輪
22と外輪25との間、2つのスラスト板23,24と
外輪25との間には、所定のクリアランスが設けられ
る。また、反射枠27の外周には、内輪22を中心とし
て多面体(たとえば八面体)を構成する複数のミラー面
27aが形成されている。フレーム20aの底壁面の上
においては、支軸21を中心とする円周上に複数個のコ
イル28が配列されている。これらのコイル28に対向
するように、反射枠27の内側面に複数個の永久磁石2
9が配列されている。外輪25と反射枠27とにより、
駆動モータ20のロータが構成されている。
合軸受体として、構造例E,F,Gを用いた場合の性能
評価結果は、それぞれ表2、表3、表4に示される。
リゴンミラー)が定常回転に至ったときの駆動モータの
電流の測定値を示し、駆動トルクに相当する値である。
するために、ミラー面の倒れ角度を測定した。各表に示
される面倒れ角度は、すべてのミラー面を対象にしてそ
の最大振れ幅を測定した値である。
るように、内輪1の外径はφ20mmであり、その長さ
は30mmである。内輪1と外輪2との間のクリアラン
スは60μmである。
示されるように、内輪1の外径はφ20mm(窒化ケイ
素系のセラミックス焼結体から構成される部分の外径)
であり、その長さは30mmである。内輪1と外輪2と
の間のクリアランスは40μmである。
に、内輪1の外径はφ20mmであり、その長さは30
mmである。内輪1と外輪2との間のクリアランスは
2.5μmである。
00000r.p.mで10000時間運転後において
もミラーの面倒れ角度は1分の範囲内に抑えられてい
る。以上の結果から、本発明の複合軸受体を用いたポリ
ゴンミラー回転装置は、高速回転を長時間行なっても非
常に優れた回転精度を有する。
E,F,Gのいずれの軸受構造を採用しても、ほぼ同程
度の面倒れ角度の値が得られている。しかしながら、構
造例G(表4)を採用する場合には、上記のように内輪
と外輪との間のクリアランスを微小な値に設定する必要
がある。これに対して、構造例EとF(表2と表3)を
採用する場合には、内輪と外輪との間のクリアランスを
上記のように比較的大きな値に設定することができる。
られるポリゴンミラー回転装置のもう1つの例を概略的
に示す図である。ケース51の軸芯には回転軸52が設
けられている。この回転軸52は、上述の構造例A,
C,D,E,F,Gのいずれかの複合軸受体53によっ
て回転自在に支持されている。複合軸受体53は、内輪
60とスラスト板61,62と外輪63とから構成され
ている。複合軸受体53の外輪63にロータ54が取付
けられている。ケース51には窓57が設けられてい
る。この窓57に対向するように多面鏡56が取付けら
れている。多面鏡56は回転軸52の上部に取付けられ
ている。
て、回転多面鏡の軸受体を示したが、これに限定される
ことはない。たとえば、80000〜150000r.
p.m.の高速度で回転する過給機用タービン軸受、2
0000〜30000r.p.m.の高速度で回転する
タービン、コンプレッサ用の軸受、ロケットエンジン用
ターボポンプに用いられる高速回転用軸受、CNC超精
密旋盤,円筒加工用超精密旋盤,超精密平面研削盤等の
工作機械に用いられる軸受等にも本発明の複合軸受体は
適合され得る。
す概念図である。
略的に示す概念図(A)と、その構造に用いられる永久
磁石の部分を拡大して示す拡大図(B)である。
プ(A)と(B)を概略的に示す概念図である。
す概念図である。
す概念図である。
プ(A)と(B)を概略的に示す概念図である。
プ(A)と(B)を概略的に示す概念図である。
す概念図である。
の耐衝撃部材を構成する焼結体の摩耗率とP・Vの値と
の関係を従来例、比較例とともに示すグラフ(A)と
(B)である。
を評価するために用いられる試験機の構成を示す概略図
である。
を評価するために用いられる試験機の構成を示す概略図
である。
例Hの軸受性能を評価するために用いられる試験機の構
成を示す概略図である。
て、回転数と駆動トルクとの関係を示すグラフである。
ンミラーの回転装置の一実施例を概略的に示す構成図で
ある。
ンミラーの回転装置のもう1つの実施例を概略的に示す
構成図である。
概略的に示す縦断面図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 所定の負荷を有し、高速度で回転する回
転体を支持する複合軸受構造であって、 回転中に前記回転体に加わるラジアル方向の衝撃力を支
持するセラミックス焼結体を含む第1の軸受手段と、 前記回転体に加わる軸線方向の負荷荷重を前記回転体と
所定の間隙を保った状態で支持する第2の軸受手段と、 前記回転体のラジアル方向の回転精度を維持する第3の
軸受手段と、を備えた、複合軸受構造。 - 【請求項2】 前記セラミックス焼結体は、窒化ケイ素
系セラミックス焼結体を含む、請求項1に記載の複合軸
受構造。 - 【請求項3】 前記窒化ケイ素系セラミックス焼結体
は、長さ30μmあたりの線密度が35個以上である結
晶粒子を含み、その粒界相の体積率が15体積%以下で
あり、最大径が20μm以下の気孔を含み、その気孔の
含有率が3%以下である窒化ケイ素系の焼結体を含む、
請求項2に記載の複合軸受構造。 - 【請求項4】 前記第2の軸受手段は、前記回転体の回
転によって発生する気体圧により前記負荷荷重を支持す
る動圧気体軸受手段を含む、請求項1に記載の複合軸受
構造。 - 【請求項5】 前記動圧気体軸受手段は、前記回転体と
ともに回転する回転部材と、その回転部材に軸線方向に
前記間隙を保って対向する固定部材とを含む、請求項4
に記載の複合軸受構造。 - 【請求項6】 前記回転部材と前記固定部材はセラミッ
クス焼結体を含み、前記回転部材および前記固定部材の
いずれか一方には、前記気体圧が発生するように前記間
隙に気体を導入する溝が形成されている、請求項5に記
載の複合軸受構造。 - 【請求項7】 前記第2の軸受手段は、磁気の吸引力ま
たは反発力を利用して前記負荷荷重を支持する磁気軸受
手段を含む、請求項1に記載の複合軸受構造。 - 【請求項8】 前記磁気軸受手段は、前記回転体ととも
に回転する回転部材と、その回転部材に軸線方向に前記
間隙を保って対向する固定部材とを含む、請求項7に記
載の複合軸受構造。 - 【請求項9】 前記回転部材と前記固定部材は、前記間
隙に磁気の吸引力または反発力を発生させる磁石を含
む、請求項8に記載の複合軸受構造。 - 【請求項10】 前記第3の軸受手段は、前記回転体と
所定の間隙を保った状態で前記回転精度を維持するセラ
ミックス焼結体を含む、請求項1に記載の複合軸受構
造。 - 【請求項11】 前記第3の軸受手段は、前記回転体の
回転によって発生する気体圧により前記回転精度を維持
する動圧気体軸受手段を含む、請求項1に記載の複合軸
受構造。 - 【請求項12】 前記動圧気体軸受手段は、前記回転体
とともに回転する回転部材と、その回転部材にラジアル
方向に前記間隙を保って対向する固定部材とを含む、請
求項11に記載の複合軸受構造。 - 【請求項13】 前記回転部材と前記固定部材はセラミ
ックス焼結体を含み、前記回転部材および前記固定部材
のいずれか一方には、前記気体圧が発生するように前記
間隙に気体を導入する溝が形成されている、請求項12
に記載の複合軸受構造。 - 【請求項14】 前記第3の軸受手段は、前記回転体と
所定の間隙を保った状態で磁気の吸引力または反発力を
利用して前記回転精度を維持する磁気軸受手段を含む、
請求項1に記載の複合軸受構造。 - 【請求項15】 前記磁気軸受手段は、前記回転体とと
もに回転する回転部材と、その回転部材にラジアル方向
に前記間隙を保って対向する固定部材とを含む、請求項
14に記載の複合軸受構造。 - 【請求項16】 前記回転部材と前記固定部材は、前記
間隙に磁気の吸引力または反発力を発生させる磁石を含
む、請求項15に記載の複合軸受構造。 - 【請求項17】 前記回転部材と前記固定部材は前記セ
ラミックス焼結体からなり、前記磁石は前記セラミック
ス焼結体の内部に埋込まれている、請求項16に記載の
複合軸受構造。
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EP92113344A EP0528274B1 (en) | 1991-08-19 | 1992-08-05 | Composite bearing structure |
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JP3-78005 | 1991-04-17 | ||
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