JPH0510651Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は紐付き靴の装飾性を向上させるために
靴に取付けられる紐付き靴用飾り具に関するもの
である。

（従来の技術） 一般に靴のデザインは、紐付き靴、紐無し靴に
大別され、その輪郭形状と色彩の結合によつて各
種のものに分けられるが、さらに靴に付設される
飾り金具、飾り環、布製飾り体等の飾り体によつ
てもデザインが異なるものとなる。

前記飾り体を靴に固定的に取付けた場合には、
一足の靴はそのデザインでしか楽しむことはでき
ないが、これが自由に交換できるとなれば、一足
の靴を種々のデザインに変更して経済的に楽しむ
ことができるため、需要者、特に子供、女性の趣
向要求が強い。このような要求に答えるために、
ホツク手段等により靴の甲部に対し飾り体が着脱
自在となるようにしたものが考案されている。

（考案が解決しようとする課題） ところが、ホツク手段等により靴の甲部に対し
飾り体を着脱自在とするためには、靴自体に飾り
体取付けのための細工（ホツクの取付け）をしな
ければならず、また飾り体を付けないとホツク等
の着脱自在構成部分が露出することになることか
ら、現状では専ら紐無しの靴を対象に実用化され
ているが、このような飾り体を付設して一足の靴
を異なるデザインのもとで経済的に使用したいと
いつた要求は、紐無しの靴だけでなく紐付きの靴
においても同様である。

しかし紐付きの靴においては、装飾体の取付け
位置の設定が困難であるだけでなく、紐の装飾性
を十分に生かすことができないといつた問題点も
あつて、未だ紐付き靴に着脱自在とした飾り体は
考案されていない。

一方、紐付き靴は、装飾性の異なる経済的使用
とは別に、結んだ靴紐が解けないようになること
も要求されている。

本考案は上記問題点、要求に着眼してなされた
ものであつて、紐付き靴としての使用を害するこ
となく、また紐付の解けるのを防止する状態で飾
り体を自由に装着することができるとともに、自
由に飾り体を交換できるところの紐付き靴用飾り
体を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本考案の紐付き靴用飾り体は、前記目的を達成
するために、靴紐結び目部分を挟着すべく挟着手
段を具備させた可撓性バンドと任意形態の飾り体
とを着脱自在に結合した構成としたのである。

（実施例） 次に本考案の紐付き靴用飾り体の実施例を図面
に基づいて説明すると以下の通りである。

第１図は本考案を実施した紐付き靴用飾り体の
分解状態側面図、第２図は可撓性バンド１の正面
図であつて、靴紐結び目部分を挟着すべく挟着手
段を具備させた可撓性バンド１と、この可撓性バ
ンド１に着脱自在に結合される飾り体２とから構
成されている。

前記可撓性バンド１は、帯状の基布３の表面中
央部に雌ホツク４を固定するとともに、基布３を
縦長とした場合における裏面の上半分に、挟着手
段となる面フアスナーのループ面５を、下半分を
フツク面６を形成した構成となつている。

また飾り体２は適宜の立体形態とした装飾片７
の裏面８に、前記可撓性バンド１の雌ホツク４に
止められる雄ホツク９を固定した構成となつてい
る。

上記構成した紐付き靴用飾り体は、第６図に使
用状態説明図に示したように、靴本体Ｓの甲部Ｋ
に結ばれた靴紐Ｒの結び目Ｍ部分を、ループ面５
とフツク面６とで挟着し、雌ホツク４が上面とな
るように可撓性バンド１で挟着した後、上面に露
出した雌ホスク４に飾り体２の雄ホツク９を止め
ることにより取付けるのである。

これにより紐結び目Ｍがループ面５とフツク面
６に挟着されて紐の解けるのを防止するようにな
るとともに、可撓性バンド１が靴紐に固定される
ようになつて、飾り体２が靴本体に着脱自在に装
着されるのである。

尚、上記実施例では、可撓性バンド１と飾り体
２に一対のホツクを取付けたが、第３図に示すよ
うに可撓性バンド１に二個の雌ホツク４を取付
け、図示省略したが飾り体２にも二個の雄ホツク
９を取付けて、飾り体２の方向性を確保するよう
にする場合もある。

第４図は別実施例の紐付き靴用飾り体の側面
図、第５図は第４図の正面図であつて、可撓性バ
ンド１をループ面５とフツク面６とが開閉自在に
重合されるように二つ折りにし、その折曲縁部に
雌ホツク４を取付けた構成としたものである。

この場合も前記実施例と同様に、開閉できるル
ープ面５とフツク面６の間に靴紐Ｒの結び目Ｍを
挟着することにより靴本体Ｓの甲部Ｋに取付けら
れる。

尚上記実施例ではいずれも、挟着手段として面
フアスナーを使用し、また可撓性バンド１と飾り
体２との結合手段として一対の雌、雄ホツクを使
用したが、いずれもこれらに限定されるものでは
ないことはいうまでもない。

（考案の作用効果） 本考案の紐付き靴用飾り体は、靴紐結び目部分
を挟着すべく挟着手段を具備させた可撓性バンド
と任意形態の飾り体とを着脱自在に結合した構成
としたから、靴本体に細工を施さなくても靴紐に
簡単に取付けることができるものであり、このた
め飾り体を使用しない場合には通常の紐付き靴と
して何等支障なく使用でき、紐付き靴としての使
用を害することがない。

また、靴紐の結び目部分に可撓性バンドを巻く
付けるように挟着するから、靴紐の解けるのを防
止した状態で飾り体を自由に装着したり、自由に
飾り体を交換することができるので、一足の紐付
き靴を異なるデザインで経済的に楽しむことがで
きるところの紐付き靴用飾り体を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した紐付き靴用飾り体の
分解状態側面図、第２図は可撓性バンド１の正面
図、第３図は他の実施例における可撓性バンドの
正面図、第４図はさらに他の実施例における可撓
性バンドの側面図、第５図は第４図の実施例の正
面図、第６図は使用状態を説明するための説明図
である。 １……可撓性バンド、２……飾り体、３……基
布、４……雌ホツク、５……ループ面、６……フ
ツク面、７……装飾片、８……裏面、９……雄ホ
ツク、Ｍ……結び目、Ｓ……靴本体、Ｋ……甲
部、Ｒ……靴紐。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 靴紐結び目部分を挟着すべく挟着手段を具備
   させた可撓性バンドと任意形態の飾り体とを着
   脱自在に結合してなる紐付き靴用飾り具。 ２ 挟着手段は、可撓性バンドを二つ折りした場
   合の重合面を面フアスナーとしたものである請
   求項１記載の紐付き靴用飾り具。 ３ 着脱自在手段は、一対の雌、雄ホツク、面フ
   アスナーのいずれかである請求項１、２記載の
   紐付き靴用飾り具。