WO2019175916A1

WO2019175916A1 - 履物用装飾具

Info

Publication number: WO2019175916A1
Application number: PCT/JP2018/009361
Authority: WO
Inventors: 尚也吉村
Original assignee: 尚也吉村
Priority date: 2018-03-10
Filing date: 2018-03-10
Publication date: 2019-09-19

Abstract

履物の緊締部に装着する装飾具で、歩行動作を妨げず且つ安全性に優れた汎用性、利便性、安全性、ファッション性、カスタム性の高い履物用装飾具を提供する。履物（６）の緊締部（５）へ取り付ける履物用装飾具であって、緊締部（５）に装着する装飾プレート（１）を容易に着脱可能とする装着部（４）を備える。装飾プレート（１）は、上部に設けられた装着部（４）を介して靴紐（５）に一点支持で固定されているため、先端側が履物（６）のつま先側に対し回動可能となっている。装飾プレート（１）は緊締部の一部を覆う立体面とし、表面には印刷、描画、成型等による装飾が可能である。

Description

履物用装飾具

本発明は、履物の緊締部に装着して使用する汎用性、利便性、安全性、ファッション性、カスタム性の高い装飾具に関する。

従来、履物に取り付けるものとして、キャラクター物や様々なモチーフの靴紐や履物の表面に直接取り付けるアクセサリー小物が知られている（特許文献１）。そこでは、環形状の完成された装飾品を靴紐に通すものや、公知である環などの部品によって構成されている。

他に履物に装着するものとして、防水や汚れ防止を目的とした履物用のカバーがある（特許文献２）。そこでは、弾性変形する材質のカバーを面テープで緊締部に固定し、緊締部を完全に覆い、中心部で面固定し防水するように構成されている。

また、甲被を挟んで装着するシューズクリップを設けた女性用履物のカバーがある（特許文献３）。そこでは、つま先部に固定するカバー先端と、直線上の甲被を挟んで固定するシューズクリップによって構成されている。

また、作業員の足の保護を目的とした安全靴およびプロテクターがある（特許文献４）。そこでは、装着方法は専用の靴のみに装着可能な専用設計のものである。

また、靴紐に通すプロテクターがある（非特許文献１）。靴紐を解き、プロテクターに施された穴に靴紐を通し、固定するように構成されている。

実用新案登録第３０９４４９４号公報特開２００１－２５８６０３号公報特開２０１７－７０５７２号公報特開２０１０－１４８８１８号公報

株式会社シモンｗｅｂサイト、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｓｉｍｏｎ．ｃｐ．ｊｐ／ｓｈｏｅｓ／２３０８

しかしながら上記の履物に装着する物によれば、提供される完成された装飾品しかないことや、寸法および形状が合わなければ固定ができない、専用の履物以外取り付けできない、着脱のたびに靴紐を解かなければならないなどの使用条件があり、汎用性、利便性、カスタム性が乏しいという問題があった。

また、弾性変形するカバーは歩行動作や予期せぬ動作などにより変形したカバーの反作用の力に対し、面ファスナーや両面粘着テープを用いてカバーを中央部分または全面的に履物に固定装着する接合方法では、接合強度に非常に問題がある。加えて靴紐や糸くずなどの付着により吸着力が劣化する問題がある。

本発明は、緊締部を持つ様々な履物に装着可能な汎用性、利用者が自由に装飾可能なファッション性とカスタム性、履物の緊締部を解く手間がなく容易に着脱できる利便性、老若男女が利用できる安全性を備えており、使用目的に適合する耐久性のある履物用装飾具を安価に提供することにある。とくに今までになかった履物の装飾具であり、まったく新しい足元ファッションの可能性および価値を提供する。

前述した課題を解決するため、本発明は以下に示す要素によって構成される履物用装飾具を提供する。

本発明の第１の態様は、装飾加工済もしくは装飾加工前の装飾プレートと、前記装飾プレートを履物の緊締部に装着するための装着部を備えることを特徴とする履物用装飾具である。

ここでいう装飾加工済とは、印刷、描画、成型、装飾物の配置などの各手法により装飾加工されている状態のことである。
装飾加工前とは、印刷、描画、成型、装飾物の配置などの各手法により装飾加工される前のプレーン（無地）の状態のことである。
履物の緊締部とは、履物を履いた際に締める、留めるなどの手段により履物を足に固定し、緩める、解くなどの手段により解除される部分のことであり、代表的なものに紐、面ファスナー（Ｖｅｌｃｒｏ　商標名）、バックル留めのストラップなどがある。
装着部とは、装飾プレートを緊締部に装着する部分のことであり、代表的なものにフック、クリップ、リング、帯形状などの形態がある。

本発明の第２の態様は、前記装飾プレートが、前記緊締部の最上部もしくは上部寄りの位置を中心として回動可能に装着されることを特徴とする、履物用装飾具である。

本発明の第３の態様は、前記装飾プレートと前記装着部とを着脱自在に接合する一対の接合機構をさらに備え、一方の接合機構が前記装飾プレートに備えられ、他方の接合機構が前記装着部に備えられている、履物用装飾具である。

ここでいう接合機構とは、装飾プレートと、装着部を接合する仕組みのことであり、代表的なものにスナップボタン、面ファスナー、キボシ、マグネットなどの手段がある。

前述した履物用装飾具の構成により、本発明は以下の効果を奏する。

履物用装飾具の第１の態様によれば、装飾加工済もしくは装飾加工前の装飾プレートと、前記装飾プレートを履物の緊締部に着脱可能な形態で装着するための装着部を備えることによって、利用者によって自由にデザインなどができるため、汎用性、ファッション性、カスタム性が高い履物用装飾具を提供することができるようになる。また、前記装着部によって、容易に着脱できるなどの利便性を得ることができる。

履物用装飾具の第２の態様によれば、前記装飾プレートは前記装着部を介して前記緊締部に一点支持固定とし、前記装飾プレートの固定端が、前記緊締部の最上部もしくは上部寄りの位置を中心として回動可能に装着されることによって、歩行動作による物理的抵抗の軽減などが図られ、高い安全性を確保できる。

履物用装飾具の第３の態様によれば、前記装飾プレートと前記装着部とを着脱自在に接合する一対の接合機構を備え、一方の接合機構を備えた前記装飾プレートと、他方の接合機構を備えた前記装着部で構成される。前記装着プレートは前記装着部と、前記装着部は前記緊締部と、それぞれ着脱可能であるため、前記装着部を前記緊締部に装着したままの状態で他の前記装飾プレートに容易に付け替えることができ、また前記緊締部から容易に着脱できるなど、より高い利便性を得ることができる。また、前記一対の接合機構によって、前記装飾プレートは前記装着部から分離することによって、より高い安全性を確保できる。

前記装飾プレートは、印刷、描画、成型、装飾物の配置などの各手法により装飾加工を施される、または利用者によって装飾加工を施すことができることによって、デザインの自由度が高く、幅広いジャンルで利用することができる。

前記装着部は、フック、クリップ、リング、帯形状の各形態のうち何れかの形態とすることによって、容易に着脱することができる。加えて、緊締部の様式に適合する形状で製造することができるため、多様な履物に装着可能とすることができ、汎用性が高い履物用装飾具を提供することができる。

本発明に係る履物用装飾具の実施例を示す斜視図履物用装飾具の第１の態様を示す斜視図履物用装飾具の第２の態様を示す斜視図履物用装飾具の第２の態様における装着プレートの動作を示す斜視図履物用装飾具の第３の態様を示す斜視図履物用装飾具の第３の態様における装着プレートの装着例を示す斜視図履物用装飾具の第３の態様の他の装着例を示す斜視図履物用装飾具の第３の態様の他の装着例を示す斜視図履物用装飾具の第３の態様の他の装着例を示す斜視図履物用装飾具の第３の態様の他の装着例を示す斜視図

図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において、装飾プレート、および装着部、装着部品の素材は合成樹脂とする。また履物は紐靴とし、緊締部は靴紐とする。また一対の接合機構はスナップボタンとする。また装着部の形状はフックとする。

図１は、履物の緊締部へ取り付ける履物用装飾具の実施図である。図２に示すように、靴紐に装着する装飾プレート１は装着部４を備えており、緊締部に着脱可能な形態で装着されている。

図３に示すように、装着部４は靴紐の最上部５ａまたは、図８に示す上部５ｂに一点支持で固定されるため、装飾プレート１は歩行動作による物理的抵抗や引っかかりなど物理的接触による突発的な強い力が生じた場合、図４に示すように靴紐５を軸に固定端がつま先に対し回動することによって力を逃がし、転倒または怪我を防止することができるため、高い安全性を確保することができる。

図５に示すように、一方の接合機構３ａを備える装飾プレート１と、他方の接合機構３ｂを備える装着部４で構成される。この構成により装飾プレート１が履物６に対し２つのパターンで着脱ができるようになるため、目的に合わせて容易に着脱することができ、また装着部４を履物に装着したままの状態で他の装飾プレート１と容易に付け替えることができる。さらに一対の接合機構により、装飾プレート１と装着部４が分離することによって、転倒または怪我を回避できるようになるため、さらに高い安全性を確保することができる。

装着部４は、好ましくは２部分に備える。この構造により履物に対する装飾プレート１の左右方向への振れを軽減させることができる。

一対の接合機構は、装飾プレート１と装着部４に対し、好ましくは２部分に備える。この構造により側面からの物理的接触による装着部４に対する装飾プレート１の回転ズレを回避することができる。この他に、一対の接合機構を１部分に備え、さらに装飾プレート１と装着部４に対し、凸起と相対する凹みを備えることで、同様の効果を得ることができる。

図２に示すように、装飾プレート１と装着部４を一体成型とすることによって、部品点数を最小限にすることができるため製造がシンプルかつ容易となって、コストを削減することができるようになる。これによって更に安価で提供することができる。

図５に示すように、一方の接合機構３ａと装飾プレート１とが一体成型により構成し、他方の接合機構３ｂと装着部４とが一体成型により構成することによって、部品点数および製造工程数を最低限にとどめることができるため製造がシンプルかつ容易となって、コストを削減することができるようになる。これによって安価で提供することができる。

装飾プレート１は、直接印刷やペイント、様々な装飾物の設置、彫刻や型抜きに代表される造形などの装飾加工を施すことが可能である。これによって利用者は自由にデザインでき、汎用性、ファッション性、カスタム性が非常に高い履物用装飾具が提供できる。

装着部４は、フックまたはクリップまたはリングまたは帯形状の各形態のうち何れかによって、軟質素材、硬質素材問わず、靴紐へ一点支持の固定条件を満たし、さらに靴紐の様式に適合する形状で製造することができるため、汎用性の高い履物用装飾具が提供できる。

本明細書において、一対の接合機構は、スナップボタンとするが、スナップボタンに限らなくてもよい。但し、スナップボタンであればオーバースペックおよびアンダースペックにならず、上述の効果を奏する適切な接合強度とコストの点で優れている。また一対の接合機構の素材が、装飾プレート１および装着部４と同一素材であれば、それぞれに一体成型とすることが可能であり、製造コスト面に優れている。

本明細書において、装着部４によって履物６の靴紐の最上部５ａに装着するが、靴紐の最上部５ａに限らなくてもよい。但し、靴紐の最上部５ａであれば固定端がつま先側に対し回動する可動域が広くなる点で優れている。

本明細書において、一対の接合機構は、２部分ずつ備えているが、２部分に限らなくてもよい。但し、２部分に備えればオーバースペックおよびアンダースペックにならず、上述の効果を奏する最適な数であり、着脱の容易性、製造難易度、製造コストの点で優れている。

本明細書において、装着部４は装飾プレート１に対し２部分に備えているが、２部分に限らなくてもよい。但し、２部分に備えればオーバースペックおよびアンダースペックにならず、上述の効果を奏する適切な数であり、着脱の容易性、製造難易度、製造コストの点で優れている。

本明細書において、装着部品２は１部品とするが、図９に示すように他方の接合機構３ｂと装着部４を各１部分ずつ備える装着部品２を２部品とする構成であってもよい。但し、装着部品２は１部品であれば、部品点数、着脱の容易性、製造コストの点で優れている。

本明細書において、緊締部は紐靴の靴紐とするが、面ファスナー（Ｖｅｌｃｒｏ　商標名）やバックル留めのストラップなど他の緊締方法であってもよい。

本明細書において、装飾プレート１および装着部４の素材は合成樹脂とするが、合成ゴム、金属、非金属、レザー、加工を施したファブリックまたは紙であってもよい。但し、合成樹脂であればカスタム性、コストに見合う耐久性、加工性、製造難易度、製造コストの点で優れている。

本発明の履物用装飾具の素材は、再生材料また生分解性の素材によって製造可能なため、エコロジーな製品を製造することができる。また、これらによって利用者は、環境への問題意識または社会貢献を訴求、もしくはそれに参加することができる。

装飾プレート１に施す装飾加工において印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、活版印刷、スクリーン印刷、シール印刷、フォーム印刷、オンデマンド印刷、インクジェット印刷、レーザー印刷、転写（水転写、熱転写を含む）などにより、施すことができる。

装飾プレート１に施す装飾加工において描画は、直接または下地処理を施した後に、アクリル絵具、固形絵具、水彩色鉛筆、ペン、各種インク、油絵具、スプレー、メッキなどにより、施すことができる。

装飾プレート１に施す装飾加工において成型は、射出成形に代表される金型および型を用いた各種成形、押出しによる各種成形、光造形、積層成形、インクジェット成形、プロジェクション成形、各種粉末成形、ＮＣ加工に代表される各種切削成形、手作業による鍛造などの方法により、施すことができる。

装飾プレート１に施す装飾加工において装飾物は、ビーズ、スワロフスキー、宝石、チェーン、羽根、金属片、木材、シール、各種バッヂ、スタッズ、タッセル、レザー、ファブリック、エンブレム、バックル、時計やアクセサリー、エンボス加工された装飾パーツ、ＬＥＤに代表される電飾、液晶ディスプレイやモジュールなどの配置により、施すことができる。

本発明の履物用装飾具は、前述したような高い汎用性、利便性、安全性を備えた審美性の高いものであるが、例えばバイクのシフトチェンジ時の衝撃または汚れから履物を保護するカバーとしても利用することができるなどの実用性も備えている。

ただでさえ種類が少ない履物用装飾具において、汎用性、利便性、安全性、ファッション性、カスタム性が高いこれまでにない履物用装飾具の提供ができることによって、老若男女に新しい楽しみを与えることができる。

商品企画の頭打ち感に困っている製造業、卸、小売業に新しい商品企画を提供することによって、新しい消費を生み、継続的売上に寄与することができる。

本発明は、汎用性、利便性、安全性、ファッション性、カスタム性が非常に高い履物用装飾具であり、安価で量産可能なため、プロスポーツチームのファングッズやミュージシャンやアーティストのファングッズ、デコレーションアイテムのベース資材、ファッションブランドやキャラクターグッズなどのシューズアクセサリー、バイクのシフトチェンジ用カバーなどの用途に利用できる。

１　　装飾プレート
２　　装着部品
３ａ　一方の接合機構
３ｂ　他方の接合機構
４　　装着部
５　　靴紐
５ａ　靴紐の最上部
５ｂ　靴紐の上部
６　　紐靴
７　　革靴

Claims

装飾加工済もしくは装飾加工前の装飾プレートと、
前記装飾プレートを履物の緊締部に着脱可能な形態で装着するための装着部、
を備えることを特徴とする履物用装飾具。
前記装飾プレートが、前記緊締部の最上部もしくは上部寄りの位置を中心として回動可能に装着されることを特徴とする、
請求項１に記載の履物用装飾具。
前記装飾プレートと前記装着部とを着脱自在に接合する一対の接合部をさらに備え、
一方の接合部が前記装飾プレートに設けられるとともに、他方の接合部が前記装着部に設けられていることを特徴とする、
請求項１または２に記載の履物用装飾具。
前記装飾プレートが、印刷、描画、成型、装飾物の配置の各手法のうち何れかの手法により装飾加工されていることを特徴とする、
請求項１乃至３の何れかに記載の履物用装飾具。
前記装着部が、フック、クリップ、リング、帯形状の各形態のうち何れかの形態であることを特徴とする、
請求項１乃至４の何れかに記載の履物用装飾具。