JPH05106237A - 掘削機の掘削制御方法 - Google Patents

掘削機の掘削制御方法

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JPH05106237A
JPH05106237A JP3297700A JP29770091A JPH05106237A JP H05106237 A JPH05106237 A JP H05106237A JP 3297700 A JP3297700 A JP 3297700A JP 29770091 A JP29770091 A JP 29770091A JP H05106237 A JPH05106237 A JP H05106237A
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arm
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータの操作によって所定の形状、大き
さの穴を掘削できるようにする。 【構成】 上部車体3の旋回角とブーム5の角度、アー
ム6の角度、バケット7の角度によりバケット7の先端
部の位置を検出し、掘削する穴の形状・大きさに合せて
各掘削面を決定し、この掘削面に応じて各リミッタを設
定し、オペレータの操作により旋回動作、ブーム上下動
作、アーム上下動作、バケットダンプ掘削動作して穴を
掘削し、この掘削時にバケット先端部が設定したリミッ
タを越える方向の動作を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーショベル等の掘
削機の掘削制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走行体を備えた下部車体に上部車体を3
60度旋回自在に取付け、この上部車体にブーム、アー
ム、バケットより成る腕式掘削作業機を上下回動自在に
取付けた掘削機は、旋回モータ、ブームシリンダ、アー
ムシリンダ、バケットシリンダに圧油を供給する方向制
御弁を備え、これら方向制御弁をオペレータが操作する
ことで旋回動作、ブーム昇降動作、アーム昇降動作、バ
ケット上下回動動作して地面等を掘削する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような掘削機にお
いてバケット先端部を直線的に移動するには複数の方向
制御弁を同時操作する必要があって大変面倒となるか
ら、所定大きさの矩形状穴を掘削することが大変困難と
なるばかりか、掘削面を目視しながら注意深く掘削する
必要があり、夜間等バケット先端部が見えない場合には
掘削できないことがある。なお、従来よりバケット先端
部を直線的に移動させる掘削制御方法が種々提案されて
いる。例えば、ブームの角度、アームの角度、バケット
の角度によってバケット先端部の位置を検出し、予め設
定した直線に沿って移動するように各方向制御弁を自動
的に切換える掘削制御方法が提案されている。しかしな
がら前述の掘削制御方法は主として法面仕上掘削や水平
仕上掘削を目的として、ブーム、アーム、バケットを動
作制御する方法であるから、精度の良い仕上面を得るた
めにブーム、アーム、バケットを微小に遅い速度で動作
制御しており、時間当り掘削量が少なく作業速度が落ち
ちるために掘削能率が通常のオペレータによる掘削作業
に比べて著しく低下し、この掘削制御方法により前述の
矩形状穴を掘削できないばかりか、仮に従来の掘削制御
方法を前述の矩形状穴の掘削に適用したとしても掘削能
率が著しく低下してしまう。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした掘削機の掘削制御方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】旋回する上部車体3にブ
ーム5、アーム6、バケット7を上下揺動自在に順次取
付け、基準点に対するバケット先端部7aの位置を検出
可能とした掘削機で所定形状の穴を掘削する際に、掘削
する穴の形状に応じた掘削面に対向するリミッタを設定
し、オペレータの操作によって旋回動作、ブーム上下動
作、アーム上下動作、バケットダンプ、掘削動作して掘
削する時に前記検出したバケット先端部7aの位置が設
定したリミッタを越える方向の動作を規制するようにし
た掘削機の掘削制御方法。
【0006】
【作 用】オペレータの操作によって旋回動作、ブー
ム上下動作、アーム上下動作、バケットダンプ掘削動作
を行って掘削する際に、バケット先端部位置が設定した
リミッタを越えることがいなように各動作を規制するか
ら、所定の形状・大きさの穴をバケット先端部を目視せ
ずに容易に掘削できるし、設定したリミッタ内では通常
と同様にオペレータの操作で掘削できて掘削速度を速く
して掘削能率を向上できる。
【0007】
【実 施 例】図1に示すように、走行体1を備えた下
部車体2に上部車体3を旋回モータ4を備えた旋回機構
で旋回自在に取付け、この上部車体3にブーム5、アー
ム6、バケット7をブームシリンダ8、アームシリンダ
9、バケットシリンダ10で上下回動自在に取付けて掘
削機を構成している。前記各シリンダ、旋回モータには
図2に示すように旋回用用方向制御弁11、ブーム用方
向制御弁12、アーム用方向制御弁13、バケット用方
向制御弁14によってポンプ15の圧油が供給され、こ
れら各方向制御弁はコントローラ16からの指令で切換
えられ、そのコントローラ16には操作レバー17から
左旋回、右旋回信号、ブーム上げ・下げ信号、アーム上
げ・下げ信号、バケット上げ・下げ信号が入力され、そ
の入力された信号に基づいて各方向制御弁を切換え作動
する。なお、コントローラ16でパイロット圧切換弁を
切換えて各方向制御弁にパイロット圧を供給して切換え
作動することも可能である。
【0008】オペレータによる通常の掘削動作の一例を
図3に基づいて説明する。 掘削開始位置までの動作 図3の(a)に示すように、ブーム5下げ動作、アーム
6を下げ動作、バケット7を上げ動作(以下ダンプ動作
という)し、バケット先端部7aが地面GLに接したこ
とを目視又はブーム5の負荷増加により検知してバケッ
ト先端部7aが掘削開始位置となったと判断する。以上
の動作によりアーム6を予め下げ動作し、バケット7を
予じめダンプ動作してブーム5を下げ動作しても良い。 掘削開始当初 図3の(b)に示すように、ブーム5とバケット7を停
止してアーム6を下げ動作してバケット7で地面GLを
掘削する。 第1の掘削途中 図3の(c)に示すように、ブーム5を上げ動作し、ア
ーム6を下げ動作し、バケット7を停止させる。この
時、掘削負荷が大きい場合にはバケット7を下げ動作
(以下掘削動作という)して掘削力を向上して掘削す
る。 第2掘削途中 図3の(d)に示すようにブーム5停止、アーム6下げ
動作、バケット7を掘削動作して掘削する。実際には
との動作が不連続に行われる。 掬い込み排出動作 図3の(e)に示すようにバケット7を掘削動作、ブー
ム5、アーム6を上げ動作してバケット7を地面GLよ
り上方に移動させてバケットを土砂がこぼれ落ちない略
水平な旋回姿勢とし、上部車体3を旋回してバケット7
をダンプ動作してバケット7内の土砂を排出する。
【0009】オペレータによる通常の掘削面仕上動作の
一例を図4に基づいて説明する。 前方縦掘削面の仕上動作。 図4の(a)に示すように、バケット7を停止させた状
態でブーム5を下げ動作しながらアーム6を上げ動作し
てバケット先端部7aを仕上げたい直線の前方縦掘削面
に沿って鉛直に下降する。 底掘削面の仕上動作 図4の(b)に示すようにアーム6の傾きθが鉛直より
前方の場合には、バケット7を停止してブーム5を上げ
動作しながらアーム6を下げ動作させてバケット先端部
7aを仕上げたい直線状の底掘削面に沿って水平移動さ
せる。図4の(c)に示すようにアーム6の傾きθが鉛
直より後方の場合にはブーム5を下げ動作しながらアー
ム6を下げ動作してバケット先端部7aを底掘削面に沿
って水平移動させる。 後方縦掘削面の仕上動作 図4の(d)に示すように、ブーム5を上げ動作しなが
らアーム6を上げ動作してバケット先端部7aを直線的
な仕上げたい後方縦掘削面に沿って鉛直に移動させる。 左右縦掘削面の仕上動作 図4の(e)に示すように、底掘削面の仕上動作と同様
にブーム5、アーム6を動作して旋回中心からバケット
先端部7aまでの長さ(作業機リーチ)を短くしながら
上部車体3を旋回させる。以上の様に各掘削面のオペレ
ータによる仕上作業はオペレータは複数の方向制御弁を
同時操作して行なう面倒な操作が必要となってオペレー
タの熟練を要する。
【0010】次に方形状穴を掘削する制御方法の一例を
説明する。 ・バケット先端部7aの位置検出 図5に示すように、ブーム5の角度αを検出するブーム
角度センサ20、アーム6の角度βを検出するアーム角
度センサ21、バケット7の角度γを検出するバケット
角度センサ22を設け、それらの値をコントローラ16
に入力して下記(1)式で上部車体3の旋回中心3aか
らバケット先端部7aまでの距離Lと下記(2)式で地
表GLからバケット先端部7aまでの距離Hを演算す
る。 L=L0 +L1 ×cosα+L2 ×cosβ+L3 ×cosγ …(1) H=(H0 +L1 +sinα)−L2 ×sinβ−L3 ×sinγ…(2) 但し、L1 はブーム長さ、L2 はアーム長さ、L3 はバ
ケット長さ、H0 は地表GLからブーム枢着点までの距
離、L0 はブーム枢着点から旋回中心3aまでの距離で
ある。前記L、Hは前述の(1)式、(2)式によらず
従来より知られている他の式によって演算しても良い。
例えば、図6に示すα、β、γ、をとって各センサーで
相対角度を検出すれば、α、β、γをそれぞれθ1 〜θ
3 より下記の式にて表わされる。 α=θ1 β=π−(θ+θ2 ) γ=π−(θ3 −β) =2π−(θ1 +θ2 +θ3 ) 図7に示すように前述の(1)式と上部車体3の旋回角
θ4 から(3)式によって上部車体3が旋回した時の旋
回中心3aからバケット先端部7aまでの前後方向の距
離L4 を演算し、(4)式によって旋回中心3aからバ
ケット先端部7aまでの左右方向の距離L5 を演算す
る。 L4 =L×cosθ4 …(3) L5 =L4 ×tanθ4 =(L×cosθ4 )×tanθ4 …(4) これらの各距離、高さは図8の(a)、(b)に示すよ
うに旋回中心3aを基準位置(0,0,0)としてx、
y、z座標として記憶される。
【0011】・掘削範囲の設定 図9に示すように、バケット先端部7aを掘削する方形
状穴Aの頂点P1 、P2 、P3 に置いてスイッチ等の設
定器を作動して各頂点P1 、P2 、P3 の座標P1 (x
1 、y1 、z1 )、P2 (x2 、y2 、z2 )、P
3 (x3 、y3 、z3 )をコントローラ16で演算して
記憶する。これと同時に深さYをコントローラ16に入
力する。これにより掘削範囲を以下の様にx、y、z座
標に補正して記憶する。 X1 =x3 、Z1 =z1 、X2 =(x1 +x2 )/2=|x1 +x2 | Z2 =z2 Y=Y なお、図10に示すようにX1 、X2 、Z1 、Z2 、Y
をテンキーなどの設定機でコントローラ16に入力して
掘削範囲を記憶しても良い。
【0012】・掘削動作範囲の設定と動作の制限 前述の掘削範囲に共づいて図11(a)、(b)に示す
ように掘削動作範囲リミッタA1 、A2 、A3 、A4
5 、A6 、A7 を設定する。A1 が左右方向に向う前
方縦掘削面でx座標|x1 +x2 |として設定され、A
2 が底掘削面でy座標(y2 )として設定され、A3
後方縦掘削面でx座標(x3 )として設定され、A4
前後方向に向う右縦掘削面でz座標(z4 )として設定
され、A5 が前後方向に向う左縦掘削面でz座標
(z5 )として設定され、A6 が地表GLよりyH だけ
高い地表接地リミッタで、y座標(y6 )として設定さ
れ、A7 が旋回時のリミッタで旋回角θとx、y、z座
標で設定される。そして、バケット先端部7aがリミッ
タA6 より下方の時にはリミッタA1 、A2 、A3 、A
4 、A5 の掘削動作範囲リミッタが機能してバケット先
端部7aが各リミッタを越える方向には動作しないよう
に動作を制限し、バケット先端部7aがリミッタA6
り上方の時にはリミッタA6 、A7 が機能してバケット
先端部7aが上部車体、下部車体、下部走行体に干渉し
ないようにする。
【0013】次に各リミッタが機能する場合について説
明する。図12(a)、(b)に示すように、バケット
先端部7aの位置P(x、y、z)よりy<yH である
からA1 〜A5 のリミッタが対象となり、バケット先端
部7aのx座標がx≦x|1+2 |の時にリミッタA1
機能し、y座標がy≦y2 の時にリミッタA2 が機能
し、x座標がx≧x3 の時にリミッタA3 が機能し、z
座標がz≦z4 の時にリミッチA4 が機能し、z座標が
z≧z5 の時にA5 が機能する。具体的には設定した複
数の掘削範囲リミッタと作業機先端部7aの位置とのベ
クトル(位置の差)をそれぞれ求める。この時各リミッ
タ毎に方向性を定めておき、掘削範囲外に進入した場合
には−の値となるようにする。
【0014】例えば、図13に示すようにx座標成分の
リミッタとしてA1とA3 を設定したが、リミッタA1
の場合にはベクトルdx=x|1+2 |−x、リミッタA
3 の場合にはベクトルdx=x−x1 として算出する。
したがって、バケット先端部7aの位置が図13で
1 、P2 、P3 、P4 のときのベクトルdxは、 P1 の位置の時のベクトルdx1 =x|1+2 |−x=−
dx112 の位置の時のベクトルdx1 =x|1+2 |−x=d
123 の位置の時のベクトルdx2 =x−x3 =dx214 の位置の時のベクトルdx2 =x−x3 =−dx22 として算出する。同様に設定した各リミッタ毎にベクト
ルdx1 、dx2 、dy、dz1 、dz2 を算出し、こ
の内最小の値を持つベクトルを選択し、そのベクトルが
リミッタを越えた時に動作を制限する。
【0015】ただし、ベクトルが設定値F以下の時には
リミッタによって動作を制限しないようにして掘削範囲
以外では自由に動作できるようにする。例えば図14の
(a)に示すようにバケット先端部7aとリミッタA1
のベクトルdx1 が設定値F以下の時には動作制限をし
ないようにする。同様に図14の(b)、(c)に示す
ようにバケット先端部7aがPaの位置の時にはy<y
H であるからリミッタA2 より深く掘る動作を禁止し、
Pbの位置の時には全てのリミッタより設定値F以上離
れているので動作制限をしない。
【0016】・ブーム、アーム、バケットの動作制限 図15に示すように、ブーム5の動作の支点P
0 (x0 、y0 )とバケット先端位置P(x、y)の関
係及び設定値L1 (L1 =x2 )によってブーム5の動
作の制限を行なう。図15に示す状態ではバケット先端
部7aが設定値L1 に達しているのでブーム5の動作へ
の制限を下記のように働かせる。支点P0 及びバケット
先端位置Pのy座標の比較を行ない、y<y0 の時には
上げ方向B動作T信号をキャンセルし下げ方向Cの動作
信号をそのままとしてブーム5の上げ動作を規制し、y
>y0 の時には上げ方向Bの動作信号をそのままとし下
げ方向cの動作信号をキャンセルしてブーム5の下げ動
作を規制する。ブーム6、バケット7も同様にして動作
制限する。
【0017】・作業機の動作制限の詳細 バケット先端部7aの位置P(x、y、z)、作業機支
点の位置Pi(xi、yi、zi)とする。但し、旋回
中心がi=0、ブーム支点がi=1、アーム支点がi=
2、バケット支点がi=3とする。 (1)リミッタA1 による旋回動作制限。 図16の(a)に示すように、i=0でz≧ziの時に
はD方向への旋回動作を制限し、z<ziの時にはE方
向への旋回動作を規制する。 (2)リミッタA1 による上下方向の動作制限。 図16の(b)に示すようにi=1又は2又は3でy≧
yiの時には下げ方向cの動作を制限し、y<yiの時
には上げ方向Bの動作を制限する。 (3)リミッタA3 による旋回動作の制限 図16a(c)に示すように、i=0でZ≧ziの時に
はE方向への旋回動作を制限し、z<ziの時にはD方
向への旋回動作を制限する。 (4)リミッタA3 による上下方向の動作の制限 図16の(d)に示すように、i=1又は2又は3でy
≧yiの時には下げ方向cの動作を制限し、y<yiの
時には上げ方向Bの動作を制限する。 (5)リミッタA4 による旋回動作の制限 図16の(e)に示すように、i=0でzd≧0の時に
E方向の旋回動作を制限する。 (6)リミッタA4 による上下方向の動作の制限 図16の(f)に示すように、zd≧0の時、i=1又
は2又は3でy≧yiの時に下げ方向cの動作を制限
し、y<yiの時に上げ方向Bの動作を制限する。 (7)リミッタA4による旋回動作の制限 図16の(g)に示すように、zd<0の時にはE方向
の旋回動作を制限する。 (8)リミッタA4 による上下方向の動作制限 図16の(h)に示すように、zd,0でi=1〜2に
おいてy≧yiの時には上げ方向Bの動作を制限し、y
<yiの時には下げ方向の動作を制限する。 (9)リミッタA5 による旋回動作の制限 図16の(i)に示すように、zd≦0の時にD方向の
旋回動作を制限する。 (10)リミッタA5 による上下方向の動作の制限 図16の(j)に示すように、zd≦0でi=1又は2
又は3においてy≧yiの時は下げ方向cの動作を制限
し、y<yiの時は上げ方向Bの動作を制限する。同様
にzd>0でi=1又は2又は3においてy≧yiの時
は上げ方向Bの動作を制限し、y>yiの時は下げ方向
cの動作を制限する。 (11)リミッタA2 による上下方向の動作制限 図16の(k)の実線に示す状態で、x≧xiの時に下
げ方向cの動作を制限し、図16の(k)の破線に示す
状態でx<xiの時に下げ方向Cの動作を制限する。 以上の掘削動作の制限とは、例えば図2に示す操作レバ
ー17より動作信号をコンローラ16に入力した時に、
そのコントローラ16から各方向制御弁に切換え信号を
出力しないようにすることである。
【0018】次に方形状穴のオペレータによる掘削操作
を説明する。前述のように掘削範囲を設定した後にオペ
レータは図3に示すように通常の掘削動作を行なうべく
通常時の操作と同様に操作レバーを操作して掘削を開始
する。この時、オペレータはバケット先端部を目視して
掘削範囲境界を意識することなく操作してもリミッタと
動作制限によりバケット先端部が掘削範囲外で地表に接
することがなく境界付近であっても最大速度で地表に接
する、つまり掘削開始位置まで動作できる。例えば、図
3の(a)に示すようにブーム、アーム、バケットを動
作して掘削開始する際に図17に示すようにバケット先
端部7aがリミッタA6を越えた位置でリミッタA1
達するとアーム上げ動作、バケットダンプ動作が制限さ
れてリミッタA1 を越えることが防止されてバケット先
端部7aはF1 で示す軌跡に沿って移動する。また、図
3の(b)、(c)、(d)に示すようにブーム、アー
ム、バケットを動作して掘削する際にバケット先端部7
aがリミットA3 に達するとアームの下げ動作、バケッ
トの掘削動作を制限するからバケット先端部7aがリミ
ッタA3 を越えることがなく、この後に図3の(e)に
示すような掬い込み動作を行なう。以上の掘削動作を示
すと図18に示すようになり、バケット先端部7aの軌
跡はF1 、F2 、F3 、F4 で示され、F1 、F2 の時
にはリミッタA1 で動作が制限され、F4 の時はリミッ
タA3 で規制され、F3 の時には通常の掘削動作と同様
となる。また、図19に示すように底掘削面を掘削する
時にリミッタA2 に達すると前述と同様にアームの下げ
動作、バケットの掘削動作を制限して掬い込み動作し、
この時のバケット先端部7aの軌跡はF5 となる。同様
にしてバケット先端部7aがリミッタA4 、A5 を越え
ないように動作を制限する。掘削した土砂を排土する場
合には図20に示すようにバケット先端部7aがリミッ
タA6 より上方となってリミッタA1 、A2 、A3 、A
4 、A5 が機能しなくなるから、自由な排出位置まで旋
回して排出できるし、リミッタA7 によってバケット先
端部7aが上部車体等に干渉することを防止できる。以
上の様に通常と同様な操作によって図21(a)、
(b)に示すように設定した方形状穴Aと略同一形状の
穴A1 を掘削できる。
【0019】図4に示すような通常の仕上げ動作と同様
にしてオペレータの操作によって仕上げ動作を行なう。
この時も前述と同様にバケット先端部7aがリミッタA
1 、A2 、A3 、A4 、A5 を越える方向の動作は規制
され、それによってバケット先端部7aがリミッタ
1 、A2 、A3 、A4 、A5 より離れるからそのリミ
ッタに接近する方向に動作し、この動作が繰り返して行
なわれることで最終的に所定形状の矩形状穴が掘削でき
る。例えば、図4の(a)に示すようにして前部縦掘削
面を仕上げ動作する際には、オペレータは操作レバーを
操作してブーム下げ信号とアーム上げ信号を出力する
が、図22の(a)に示すようにバケット先端部7aが
リミッタA1 を越えるとコントローラによりアーム6の
上げ動作が規制されてブーム5の下げ動作のみが行なわ
れるから図22の(b)に示すようにバケット先端部7
aがリミッタA 1 と微小距離dxだけ離れ、これによっ
てアーム6の上げ動作の規制が解除されてアーム6が上
げ動作してバケット先端部7aがリミッタA1 に接近す
る。この動作が微小時間で繰り返して行なわれることで
バケット先端部7aはリミッタA1 に沿って降下して前
部縦掘削面を仕上げできる。以上の動作をフローチャー
トで示すと図23に示すようになる。
【0020】
【発明の効果】オペレータの操作によって旋回動作、ブ
ーム上下動作、アーム上下動作、バケットダンプ掘削動
作を行って掘削する際に、バケット先端部位置が設定し
たリミッタを越えることがいなように各動作を規制する
から、所定の形状・大きさの穴をバケット先端部を目視
せずに容易に掘削できるし、設定したリミッタ内では通
常と同様にオペレータの操作で掘削できて掘削速度を速
くして掘削能率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘削機の正面図である。
【図2】掘削機の制御回路図である。
【図3】(a)ないし(e)は通常の掘削動作パターン
を示す説明図である。
【図4】(a)ないし(e)は通常の仕上げ動作パター
ンを示す説明図である。
【図5】バケット先端部位置の検出説明図である。
【図6】バケット先端部位置の検出動作の他の例を示す
説明図である。
【図7】バケット先端部位置の検出動作説明図である。
【図8】(a)、(b)は基準点とバケット先端部位置
の関係を示す平面図、正面図である。
【図9】掘削範囲の設定を説明する斜視図である。
【図10】掘削範囲の設定の他の例を示す説明用の斜視
図である。
【図11】(a)、(b)はリミッタの設定を説明する
平面図、正面図である。
【図12】(a)、(b)は機能するリミッタを選択す
る説明用の平面図、底面図である。
【図13】x座標方向のリミッタとバケット先端部位置
の差のベクトルを説明する正面図である。
【図14】(a)、(b)、(c)はベクトルが設定値
以上の時の説明用の正面図、平面図、正面図である。
【図15】ブームの動作制限の説明用の正面図である。
【図16】(a)、(b)(c)、(d)、(e)、
(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)は各
リミッタによる動作制限の説明図である。
【図17】掘削開始位置の説明図である。
【図18】掘削動作の説明図である。
【図19】底部掘削面の掘削動作制限の説明図である。
【図20】排土動作の説明図である。
【図21】(a)、(b)は概略形状に掘削した穴の平
面図、正面図である。
【図22】(a)、(b)、(c)は仕上動作時の動作
制限を示す説明図である。
【図23】フローチャートである。
【符号の説明】
3…上部車体、5…ブーム、6…アーム、7…バケッ
ト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回する上部車体3にブーム5、アーム
    6、バケット7を上下揺動自在に順次取付け、基準点に
    対するバケット先端部7aの位置を検出可能とした掘削
    機で所定形状の穴を掘削する際に、掘削する穴の形状に
    応じた掘削面に対向するリミッタを設定し、オペレータ
    の操作によって旋回動作、ブーム上下動作、アーム上下
    動作、バケットダンプ、掘削動作して掘削する時に前記
    検出したバケット先端部7aの位置が設定したリミッタ
    を越える方向の動作を規制するようにした掘削機の掘削
    制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018135758A (ja) * 2018-06-07 2018-08-30 株式会社小松製作所 油圧ショベルの掘削制御システム
JP2019132062A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 ヤンマー株式会社 建設機械
JP2020193444A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 株式会社アイメック 作業車両

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