JPH05106226A - 補強盛土面の植生基盤形成方法 - Google Patents

補強盛土面の植生基盤形成方法

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JPH05106226A
JPH05106226A JP33385791A JP33385791A JPH05106226A JP H05106226 A JPH05106226 A JP H05106226A JP 33385791 A JP33385791 A JP 33385791A JP 33385791 A JP33385791 A JP 33385791A JP H05106226 A JPH05106226 A JP H05106226A
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JP
Japan
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vegetation base
forming
vegetation
reinforced embankment
embankment slope
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JP33385791A
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Kiyoshi Yamamoto
山本  清
Takeshi Yamamoto
毅 山本
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OYO KIKAKU KK
Oyo Kikaku KK
Original Assignee
OYO KIKAKU KK
Oyo Kikaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 盛土法面を出来るだけ急な勾配に形成して
安定させるため、引張強度の大きいアンカー材を盛土内
に複数層に埋設し、盛土とアンカー材との間に働く摩擦
力によってアンカー材を盛土内に固定し、その引張力で
斜面の滑り破壊力に対抗して滑り破壊を防ぐ方法が用い
られている。この盛土法面に安価に植生基盤を形成する
ことを目的とする。 【構成】 この発明では、盛土法面の上下方向は引張強
度の大きい連結索、水平方向は連結索で所定間隔に保持
された剛性のある柵体で構成された土止め柵を形成す
る。この土止め柵の連結索と盛土内のアンカー材とを互
いに連結して法面上に固定し、この上に泥吹きをして植
生基盤を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は補強盛土法面の植生基
盤形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】盛土法面をできるだけ急な勾配に形成し
て安定させるために、最近はジオグリッド材などと呼称
される引張強度の大きいシート状や帯状のアンカー材を
盛土内に複数層に埋設し、盛土とアンカー材との間に働
く摩擦力によってアンカー材を盛土内に固定し、その引
張力で斜面の滑り破壊力に対抗して、斜面の滑り破壊を
防ぐ方法が用いられている。このような急勾配の補強盛
土の大きな問題点は、その表面の保護方法であり、従来
はコンクリート製の壁体を盛土の前面に立設する方法が
多用されていた。しかし、環境の景観を保つために、近
時は盛土法面に植生を施したいという要請が強く、盛土
法面に植生土嚢袋を積み上げて植生緑化する方法が用い
られるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法には、しか
し、二つの大きな問題がある。即ち、一は植生土嚢袋を
急勾配で安定させるためにはアンカー材を盛土表面に巻
き上げて植生土嚢袋を包み込むように施工する必要があ
り、アンカー材が盛土法面の表に出るため、その耐候性
と燃焼性が問題とされることである。二には土嚢袋に土
を詰める作業に多くの人手を要し、コストが高くなると
ともに、人夫が集まらないことである。この発明はこの
ような問題を解決し、植生基盤を吹きつけで行う方法を
提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者は、特公昭63−
11487号、発明の名称「法面の土止め用柵」、実開
昭58−38846号、考案の名称「法面の土止め用
柵」などにより、盛土法面の上下方向は引張強度の大き
い連結索、水平方向は連結索で所定間隔に保持された剛
性のある柵体で構成された土止め柵を提案した。これら
の柵は実用上は極めて有効であるが、最上端で支えるア
ンカーピンが何かの場合に抜けた場合の懸念が指摘され
ていた。この発明は、盛土法面内に複数の層状に埋設さ
れるアンカー材と、上記の土止め柵に用いる連結索とを
互いに連結することにより、従来の土止め柵の欠点を補
うと共に、急勾配の補強盛土法面の植生基盤を形成する
ことが可能となる。
【0005】
【作用】本発明はこのように構成されているので、植生
基盤は土止め柵により保持され、土止め柵は連結索によ
り保持され、連結索はアンカー材により保持されるので
安定した植生基盤を形成することができる。
【0006】
【実施例1】以下、この発明の実施例を図面について詳
しく説明する。アンカー材は盛土内に水平方向に埋設す
ることにより、盛土の円弧滑りなどに対抗して盛土を安
定させるためのものであり、面状、帯状、線状などの形
状のものを用いる。面状アンカー材としては、一般にジ
オグリッド材と呼ばれるプラスチックないし合繊製のネ
ット、不織布、透水マット、鋼板など引張強度の大きい
ものなら特に材料を規定するものではない。図2に示す
のはプラスチックネットからなる面状アンカー材11で
あり、その盛土法面側の端辺には連結具2を取付ける。
連結具2は厚さ3mm、巾10cm、長さ1mの帯状の
亜鉛メッキ鋼板からなり、一側縁の表面中央には内面に
凹凸がある相対峙する二本の半筒状体からなる挟持具2
1が付設してある。反対側の側縁には下方に屈曲した多
数の係止突起22が付設され、この係止突起が面状アン
カー材11の網目12に差し込まれている。
【0007】図3に示すのは、土止め柵3であり、剛性
の大きなプラスチックからなる長さ3m、直径5cmの
目合いの大きいネット状パイプ31多数を、丈夫な鋼索
32を用いて30cmの間隔で平行に連結して形成す
る。鋼索32は両端を含め4本を1m間隔で用いる。
【0008】図1に示すように、盛土体を形成する地盤
を締め固めて平坦にした後に、面状アンカー材11を連
結具2が計画法尻にくるように水平に敷設する。次に、
面状アンカー材11の上に盛土4を行い、締め固めて平
坦にする。このような作業を繰り返して行い、勾配が5
分の盛土体を構築する。最上層では敷設した面状アンカ
ー材11を盛土4内に巻き込む。各層の盛土4の厚さは
諸条件によって異なるが、下部では間隔を狭め、上部で
は間隔を拡げるのが一般的である。
【0009】盛土体構築後、盛土法面上に土止め柵3を
鋼索32を上下方向にして全面に敷き詰める。土止め柵
3と各層の面状アンカー材11の交わる個所では、図4
に示すように、鋼索32は面状アンカー材11の端辺に
付設した連結具2の挟持具21の間に挟み付けて両者を
確りと結合する。
【0010】このように盛土法面上に固定された土止め
柵3の上からは、スラリー状の植生基盤材5を吹きつけ
て植生基盤を形成する。植生基盤材5には、通常、土の
中に植生種子の他に、肥料、堆肥、保水材、土壌改良剤
などを必要に応じて混入したものを使用する。
【0011】
【その他の場合】帯状アンカー材13は、図5に示すよ
うに、上記面状アンカー材を帯状に分断したものであ
り、巾の狭い連結具2を盛土法面側の端辺に付設する。
図6に示すように、線状アンカー材14は異形鉄筋のよ
うに表面に凹凸を設けて摩擦抵抗を大きくした棒状体な
どを用いる。この線状アンカー材14の盛土法面側の端
辺には、直接に上記の挟持具21を取付ける。面状アン
カー材や帯状アンカー材の補助材として併用されること
も多い。連結具は実施例に限定されることなく、アンカ
ー材と上下方向に敷設される連結材と確りと且つ能率的
に連結できれば、特にその素材・形状は問わない。連結
材も引張強度が大きく耐久性能がよければ、実施例の鋼
索に限定されず、合成繊維ロープの他、ある程度巾のあ
るネットなどを用いることができる。図7に示すよう
に、上下方向の連結索として帯状テープ33を用い、水
平方向の土止め柵として、通水孔のある鋼製の帯状板体
34やプラスチック管を使用することも可能である。
又、植生基盤材のより一層の安定を図るために、図1の
一部分に図示したように、プラスチックネット状パイプ
31の上から、金網35を張り付けてもよい。尚、本発
明の植生基盤の形成は通常は泥吹き工法によるが、土嚢
積みや客土工法によることを妨げない。
【0012】
【本発明の効果】この発明は次のような効果を得ること
ができる。 (1)上下方向の連結索はアンカー材と確りと結合され
ているので、土止め柵を確りと保持することができる。 (2)上下方向の連結索は可撓性があるので、予め工場
で土止め柵を取付けて置くなど、現場の省力化が図れ
る。 (3)土止め柵により法面には凹凸が形成され、ネット
製パイプの目を通して中にも充填されるので、植生基盤
材を法面に確り保持できるから、容易に流亡することが
なく、安定した植生が可能になる。 (4)施工中も植生基盤材は土止め柵で保持されるの
で、泥吹き工法を用いて、厚層の基盤を形成できる。 (5)泥吹き工法を採用するため、作業能率が大幅に向
上でき、人手問題からも解放される。 (6)表面が植生基盤で覆われるので、アンカー材の耐
候性・燃焼性の問題は解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 盛土表面の形成状況を示す側断面図である。
【図2】 連結具を取付けた面状アンカー材の裏面から
の斜視図である。
【図3】 土止め柵の斜視図である。
【図4】 連結索とアンカー材の結合方法を示す説明図
である。
【図5】 帯状アンカー材の斜視図である。
【図6】 線状アンカー材の斜視図である。
【図7】 土止め柵の他の例の斜視図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張強度の大きいアンカー材を盛土内に
    層状に略水平に埋設して補強盛土を形成し、引張強度が
    大で可撓性のある長尺の連結索多数を盛土法面上に上下
    方向に敷設し、アンカー材の各層の端辺と交わる個所で
    上記連結索をアンカー材とを結合し、上記連結索の少な
    くとも二条と連結することにより剛性のある帯状ないし
    棒状の土止め柵材を盛土法面上に所定間隔をおいて横断
    方向に設置した上に、植生基盤を形成することを特徴と
    した、補強盛土法面の植生基盤形成方法。
  2. 【請求項2】 植生基盤の形成は、泥状の植生基盤材を
    吹きつけて行うことを特徴とした、請求項1記載の補強
    盛土法面の植生基盤形成方法。
  3. 【請求項3】 連結索は、ロープ状物であることを特徴
    とした、請求項1ないし請求項2記載の補強盛土法面の
    植生基盤形成方法。
  4. 【請求項4】 連結索は、帯状物であることを特徴とし
    た、請求項1ないし請求項2記載の補強盛土法面の植生
    基盤形成方法。
  5. 【請求項5】 土止め柵材は、帯状板であることを特徴
    とした、請求項1ないし請求項4記載の補強盛土法面の
    植生基盤形成方法。
  6. 【請求項6】 土止め柵材は、管状物であることを特徴
    とした、請求項1ないし請求項4記載の補強盛土法面の
    植生基盤形成方法。
  7. 【請求項7】 土止め柵材は、通水性を有することを特
    徴とした、請求項1ないし請求項6記載の補強盛土法面
    の植生基盤形成方法。
  8. 【請求項8】 土止め柵材には、透水材料からなる袋体
    に封入された緩効性肥料が、所定間隔で水平方向に付設
    されたことを特徴とした、請求項1ないし請求項7記載
    の補強盛土法面の植生基盤形成方法。
  9. 【請求項9】 植生基盤の形成に先立って土止め柵材の
    上にネット状物を展張することを特徴とした、請求項1
    ないし請求項8記載の補強盛土法面の植生基盤形成方
    法。
JP33385791A 1991-10-17 1991-10-17 補強盛土面の植生基盤形成方法 Pending JPH05106226A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227210A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Suzuken Kk 伐採材による法面の保護及び緑化工法

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JP2002227210A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Suzuken Kk 伐採材による法面の保護及び緑化工法

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