JPH05105686A - 液晶性化合物、それを含有する液晶組成物およびそれの使用方法、それを使用した液晶素子、表示装置 - Google Patents

液晶性化合物、それを含有する液晶組成物およびそれの使用方法、それを使用した液晶素子、表示装置

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JPH05105686A
JPH05105686A JP3293786A JP29378691A JPH05105686A JP H05105686 A JPH05105686 A JP H05105686A JP 3293786 A JP3293786 A JP 3293786A JP 29378691 A JP29378691 A JP 29378691A JP H05105686 A JPH05105686 A JP H05105686A
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JP
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liquid crystal
chemical
crystal composition
crystal compound
general formula
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JP3293786A
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English (en)
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Takashi Iwaki
孝志 岩城
Takao Takiguchi
隆雄 滝口
Gouji Tokanou
剛司 門叶
Yoko Yamada
容子 山田
Shinichi Nakamura
真一 中村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 応答速度が速く、その応答速度の温度依存性
を軽減させるのに効果的な液晶性化合物、これを含む液
晶組成物、及び該液晶組成物を使用する液晶素子、表示
装置を提供する。 【構成】 一般式(I)、例えば式(I−42) で示される液晶性化合物、該液晶性化合物の少なくとも
一種を含有する液晶組成物、及び該液晶組成物を一対の
電極基板間に配置してなる液晶素子並びに表示装置、前
記液晶組成物及び液晶素子を表示に使用する使用方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な液晶性化合物、
それを含有する液晶組成物およびそれを使用した液晶素
子並びに表示装置に関し、さらに詳しくは、電界に対す
る応答特性が改善された新規な液晶組成物、およびそれ
を使用した液晶表示素子や液晶−光シャッター等に利用
される液晶素子並びに該液晶素子を表示に使用した表示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶は電気光学素子として種
々の分野で応用されている。現在実用化されている液晶
素子はほとんどが、例えばエム シャット(M.Sch
adt)とダブリュ ヘルフリッヒ(W.Helfri
ch)著“アプライド フィジックス レターズ”
(“Applied Physics Letter
s”)Vo.18,No.4(1971.2.15)
P.127〜128の“Voltage Depend
ent Optical Activity ofa
Twisted Nematic Liquid
Crystal”に示されたTN(Twisted N
ematic)型の液晶を用いたものである。
【0003】これらは、液晶の誘電的配列効果に基づい
ており、液晶分子の誘電異方性のために平均分子軸方向
が、加えられた電場により特定の方向に向く効果を利用
している。これらの素子の光学的な応答速度の限界はミ
リ秒であるといわれ、多くの応用のためには遅すぎる。
一方、大型平面ディスプレイへの応用では、価格,生産
性などを考え合わせると、単純マトリクス方式による駆
動が最も有力である。単純マトリクス方式においては、
走査電極群と信号電極群をマトリクス状に構成した電極
構成が採用され、その駆動のためには、走査電極群に順
次周期的にアドレス信号を選択印加し、信号電極群には
所定の情報信号をアドレス信号と同期させて並列的に選
択印加する時分割駆動方式が採用されている。
【0004】しかし、この様な駆動方式の素子に前述し
たTN型の液晶を採用すると、走査電極が選択され、信
号電極が選択されない領域、或いは走査電極が選択され
ず、信号電極が選択される領域(所謂“半選択点”)に
も有限に電界がかかってしまう。
【0005】選択点にかかる電圧と、半選択点にかかる
電圧の差が充分に大きく、液晶分子を電界に垂直に配列
させるのに要する電圧閾値がこの中間の電圧値に設定さ
れるならば、表示素子は正常に動作するわけであるが、
走査線数(N)を増加して行なった場合、画面全体(1
フレーム)を走査する間に一つの選択点に有効な電界が
かかっている時間(duty比)が1/Nの割合で減少
してしまう。
【0006】このために、くり返し走査を行なった場合
の選択点と非選択点にかかる実効値としての電圧差は、
走査線数が増えれば増える程小さくなり、結果的には画
像コントラストの低下やクロストークが避け難い欠点と
なっている。
【0007】この様な現象は、双安定性を有さない液晶
(電極面に対し、液晶分子が水平に配向しているのが安
定状態であり、電界が有効に印加されている間のみ垂直
に配向する)を時間的蓄積効果を利用して駆動する(即
ち、繰り返し走査する)ときに生ずる本質的には避け難
い問題点である。
【0008】この点を改良する為に、電圧平均化法、2
周波駆動法や、多重マトリクス法等が既に提案されてい
るが、いずれの方法でも不充分であり、表示素子の大画
面化や高密度化は走査線数が充分に増やせないことによ
って頭打ちになっているのが現状である。
【0009】このような従来型の液晶素子の欠点を改善
するものとして、双安定性を有する液晶素子の使用がク
ラーク(Clark)およびラガウェル(Lagerw
all)により提案されている(特開昭56−1072
16号公報、米国特許第4,367,924号明細書
等)。
【0010】双安定性液晶としては、一般にカイラルス
メクティックC相(SmC*相)又はH相(SmH*)を
有する強誘電性液晶が用いられる。
【0011】この強誘電性液晶は電界に対して第1の光
学的安定状態と第2の光学的安定状態からなる双安定状
態を有し、従って前述のTN型の液晶で用いられた光学
変調素子とは異なり、例えば一方の電界ベクトルに対し
て第1の光学的安定状態に液晶が配向し、他方の電界ベ
クトルに対しては第2の光学的安定状態に液晶が配向さ
れている。また、この型の液晶は、加えられる電界に応
答して、上記2つの安定状態のいずれかを採り、且つ電
界の印加のないときはその状態を維持する性質(双安定
性)を有する。
【0012】以上の様な双安定性を有する特徴に加え
て、強誘電性液晶は高速応答性であるという優れた特徴
を持つ。それは強誘電性液晶の持つ自発分極と印加電場
が直接作用して配向状態の転移を誘起するためであり、
誘電率異方性と電場の作用による応答速度より3〜4オ
ーダー速い。
【0013】このように強誘電性液晶はきわめて優れた
特性を潜在的に有しており、このような性質を利用する
ことにより、上述した従来のTN型素子の問題点の多く
に対して、かなり本質的な改善が得られる。特に、高速
光学光シャッターや、高密度,大画面ディスプレイへの
応用が期待される。
【0014】このため強誘電性を持つ液晶材料に関して
は広く研究がなされているが、現在までに開発された強
誘電性液晶材料は、低温作動特性、高速応答性等を含め
て液晶素子に用いる十分な特性を備えているとは言い難
い。
【0015】応答時間τと自発分極の大きさPsおよび
粘度ηの間には、下記の式(II)
【0016】
【数1】
【0017】(ただし、Eは印加電界である)の関係が
存在する。
【0018】したがって応答速度を速くするには、 (ア)自発分極の大きさPsを大きくする (イ)粘度ηを小さくする (ウ)印加電界Eを大きくする 方法がある。しかし印加電界は、IC等で駆動するため
上限があり、出来るだけ低い方が望ましい。よって、実
際には粘度ηを小さくするか、自発分極の大きさPsの
値を大きくする必要がある。
【0019】一般的に自発分極の大きい強誘電性カイラ
ルスメクチック液晶化合物においては、自発分極のもた
らすセルの内部電界も大きく、双安定状態をとり得る素
子構成への制約が多くなる傾向にある。又、いたずらに
自発分極を大きくしても、それにつれて粘度も大きくな
る傾向にあり、結果的には応答速度はあまり速くならな
いことが考えられる。
【0020】また、実際のディスプレイとしての使用温
度範囲が、例えば5〜40℃程度とした場合、応答速度
の変化が一般に20倍程もあり、駆動電圧及び周波数に
よる調節の限界を越えているのが現状である。
【0021】以上述べたように、強誘電性液晶素子を実
用化するためには、粘度が低く、高速応答性を有し、か
つ応答速度の温度依存性の小さなカイラルスメクチック
相を示す液晶組成物が要求されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の強誘電性液晶素子を実用できるようにするために、応
答速度が速く、しかもその応答速度の温度依存性を軽減
させるのに効果的な液晶性化合物、これを含む液晶組成
物、特に強誘電性カイラルスメクチック相を示す液晶組
成物、および該液晶組成物を使用する液晶素子、表示装
置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記一
般式(I)
【0024】
【化20】
【0025】(式中、R は炭素原子数2〜16の直
鎖状または分岐状アルキル基であり、該アルキル基中の
1つまたは隣接していない2つの−CH −基は−O
−,−S−,−CO−, −COO−, −OCO−で
置換されていてもよく、また水素原子がフッ素原子に置
換されていてもよい。Aは−A −または−A
−を示し、Bは−B −または−B −B
−を示す。A ,A ,B ,B は、
【0026】
【化21】
【0027】であり、ここでY ,Y は水素原
子,F, Cl,Br, CH ,CNまたはCF
である。Z ,Zは単結合,
【0028】
【化22】 を示し、Z
【0029】
【化23】 を示す。
【0030】R ,R ,R は炭素原子数1〜
16の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アル
キル基中のヘテロ原子と隣り合わない−CH −基は
【0031】
【化24】
【0032】で置換されていてもよい。p,qは0また
は1であり、p+q≠0である。nは1〜12の整数を
表わす。ただし、(1)A ,A ,B ,B
の少なくとも1つは複素環であり、(2)A ,A
の少なくとも1つがピリミジン−2,5−ジイルの
場合はZは単結合であり、B ,B の少なくと
も1つがピリミジン−2,5−ジイルの場合はZ
単結合である。)
【0033】で示される液晶性化合物、該液晶性化合物
の少なくとも一種を含有する液晶組成物、および該液晶
組成物を一対の電極基板間に配置してなる液晶素子並び
に表示装置、前記液晶組成物および液晶素子を表示に使
用する使用方法を提供するものである。
【0034】また、前記一般式(I)で示される液晶性
化合物において、R1 は以下の(i)〜(iii)のい
ずれかを示す。
【0035】 (i) −X−C2a−b+1 (ただし、aは4〜14、bは0〜29であるn−アル
キル基またはn−ポリフルオロアルキル基である。)
【0036】
【化25】
【0037】(ただし、QはCH またはCF
ある。mは0〜6の整数であり、Lは1〜8の整数であ
る。また、光学活性であってもよい。)
【0038】
【化26】
【0039】(ただし、rは0〜6の整数であり、sは
0もしくは1である。また、tは1〜12の整数であ
る。また、光学活性であってもよい。)(ただし、Xは
単結合、
【0040】
【化27】 である。)
【0041】なお、R1 は好ましくはアルキル基、アル
コキシ基、アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニ
ル基である。
【0042】また、A1 ,A2 ,B1 ,B2 の少なくと
も1つは
【0043】
【化28】
【0044】である。
【0045】前記一般式(I)で示される液晶性化合物
において、R2 ,R3 ,R4 は炭素原子数1〜12のア
ルキル基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の直鎖状
アルキル基であり、より好ましくはR2 ,R3 ,R4
少なくとも2つはメチル基である。
【0046】以下、本発明を詳細に説明する。本発明者
等は、骨格中にナフタレン環および複素環を有し、かつ
側鎖にトリアルキルシリルアルキル基を有する化合物を
少なくとも一種含有する強誘電性カイラルスメクチック
液晶組成物、およびそれを使用した液晶素子が、良好な
配向性、高速応答性、応答速度の温度依存性の軽減等の
諸特性の改良がなされ、良好な表示特性が得られること
を見出したものである。
【0047】次に、前記一般式(I)で表わされる液晶
性化合物の合成例の一例を以下に示す。 (1)p=1のとき
【0048】
【化29】
【0049】
【化30】
【0050】(2)q=1のとき
【0051】
【化31】
【0052】
【化32】
【0053】(3)最後にトリアルキルシリルアルキル
基を導入するとき
【0054】
【化33】
【0055】
【化34】
【0056】
【化35】
【0057】(式中、Gはハロゲンまたは
【0058】
【化36】 基を表わす)また、
【0059】
【化37】 基は以下に示す様に導入することも可能である。
【0060】
【化38】
【0061】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,A,
B,Z1 ,Z2 ,Z3 ,p,q,nは前記定義のとうり
である。)
【0062】次に、前記一般式(I)で表わされる液晶
性化合物の具体的な構造式を以下に示す。
【0063】
【化39】
【0064】
【化40】
【0065】
【化41】
【0066】
【化42】
【0067】
【化43】
【0068】
【化44】
【0069】
【化45】
【0070】
【化46】
【0071】
【化47】
【0072】
【化48】
【0073】
【化49】
【0074】
【化50】
【0075】
【化51】
【0076】
【化52】
【0077】
【化53】
【0078】
【化54】
【0079】
【化55】
【0080】
【化56】
【0081】
【化57】
【0082】
【化58】
【0083】
【化59】
【0084】
【化60】
【0085】
【化61】
【0086】
【化62】
【0087】
【化63】
【0088】
【化64】
【0089】
【化65】
【0090】
【化66】
【0091】
【化67】
【0092】
【化68】
【0093】
【化69】
【0094】
【化70】
【0095】
【化71】
【0096】
【化72】
【0097】
【化73】
【0098】
【化74】
【0099】
【化75】
【0100】
【化76】
【0101】
【化77】
【0102】
【化78】
【0103】
【化79】
【0104】
【化80】
【0105】
【化81】
【0106】
【化82】
【0107】
【化83】
【0108】
【化84】
【0109】
【化85】
【0110】本発明の液晶組成物は前記一般式(I)で
示される液晶性化合物の少なくとも1種と他の液晶性化
合物1種以上とを適当な割合で混合することにより得る
ことができる。また、本発明による液晶組成物は強誘電
性液晶組成物、特に強誘電性カイラルスメクチック液晶
組成物が好ましい。
【0111】本発明で用いる他の液晶性化合物を一般式
(III)〜(XII)で次に示す。
【0112】
【化86】
【0113】e:0または1,f:0または1,ただし
e+f=0または1 Y′:H,ハロゲン,CH3 ,CF3
【0114】
【化87】
【0115】
【化88】
【0116】(III)式の好ましい化合物として、下
記の(IIIa)〜(IIId)が挙げられる。
【0117】
【化89】
【0118】
【化90】
【0119】g,h:0または1,ただしg+h=1 i:0または1
【0120】
【化91】
【0121】
【化92】
【0122】(IV)式の好ましい化合物として、下記
の(IVa)〜(IVc)が挙げられる。
【0123】
【化93】
【0124】
【化94】
【0125】j:0または1 Y1 ′,Y2 ′,Y3 ′:H,ハロゲン,CH3 ,CF
3
【0126】
【化95】
【0127】
【化96】
【0128】
【化97】 (V)式の好ましい化合物として、下記の(Va),
(Vb)が挙げられる。
【0129】
【化98】
【0130】
【化99】 k,l,m:0または1,ただしk+l+m=0,1ま
たは2
【0131】
【化100】
【0132】
【化101】
【0133】(VI)式の好ましい化合物として、下記
の(VIa)〜(VIf)が挙げられる。
【0134】
【化102】
【0135】ここで、R1 ′,R2 ′は炭素原子数1〜
18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アル
キル基中の1つもしくは隣接しない2つ以上の−CH2
−基は−CHハロゲン−によって置換されていてもよ
い。さらに、X1 ′,X2 ′と直接結合する−CH2
基を除く1つもしくは隣接しない2つ以上の−CH2
基は、
【0136】
【化103】 に置換されていてもよい。ただし、R1 ′またはR2
が1個の−CH2 −基を
【0137】
【化104】 または−CHハロゲン−で置換したハロゲン化アルキル
である場合、R1′またはR2 ′は環に対して単結合で
結合しない。
【0138】R1 ′,R2 ′は好ましくは、
【0139】i)炭素原子数1〜15の直鎖状アルキル
基 ii)
【0140】
【化105】
【0141】p:0〜5、q:2〜11の整数、光学活
性でもよい。
【0142】iii)
【0143】
【化106】
【0144】r:0〜6、s:0,1、t:1〜14の
整数、光学活性でもよい。
【0145】iv)
【0146】
【化107】
【0147】u:0,1、v:1〜16の整数 v)
【0148】
【化108】
【0149】w:1〜15の整数、光学活性でもよい。
【0150】vi)
【0151】
【化109】
【0152】x:0〜2,y:1〜15の整数 vii)
【0153】
【化110】 z:1〜15の整数 viii)
【0154】
【化111】
【0155】A:0〜2、B:1〜15の整数、光学活
性でもよい。
【0156】ix)
【0157】
【化112】
【0158】C:0〜2、D:1〜15の整数、光学活
性でもよい。
【0159】(IIIa)〜(IIId)のさらに好ま
しい化合物として、下記の(IIIaa)〜(IIId
c)が挙げられる。
【0160】
【化113】
【0161】
【化114】
【0162】(IVa)〜(IVc)のさらに好ましい
化合物として、下記の(IVaa)〜(IVcb)が挙
げられる。
【0163】
【化115】
【0164】(Va)〜(Vb)のさらに好ましい化合
物として、下記の(Vaa)〜(Vbf)が挙げられ
る。
【0165】
【化116】
【0166】
【化117】
【0167】(VIa)〜(VIf)のさらに好ましい
化合物として、下記の(VIaa)〜(VIfa)が挙
げられる。
【0168】
【化118】
【0169】
【化119】 E:0または1
【0170】
【化120】
【0171】
【化121】
【0172】
【化122】 F,G:0または1
【0173】
【化123】
【0174】
【化124】
【0175】(VII)式のより好ましい化合物とし
て、下記の(VIIa),(VIIb)が挙げられる。
【0176】
【化125】
【0177】(VIII)式の好ましい化合物として、
下記の(VIIIa),(VIIIb)が挙げられる。
【0178】
【化126】
【0179】(VIIIb)式のさらに好ましい化合物
として、下記の(VIIIba),(VIIIbb)が
挙げられる。
【0180】
【化127】
【0181】ここで、R3 ′,R4 ′は炭素原子数1〜
18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アル
キル基中の1つもしくは隣接しない2つ以上の−CH2
−基は−CHハロゲン−によって置換されていてもよ
い。さらに、X1 ′,X2 ′と直接結合する−CH2
基を除く1つもしくは隣接しない2つ以上の−CH2
基は、
【0182】
【化128】
【0183】に置換されていてもよい。ただし、R3
またはR4 ′が1個の−CH2 −基を−CHハロゲン−
で置換したハロゲン化アルキルである場合、R3 ′また
はR4′は環に対して単結合で結合しない。
【0184】さらに、R3 ′,R4 ′は好ましくは、 i)炭素原子数1〜15の直鎖状アルキル基 ii)
【0185】
【化129】
【0186】p:0〜5、q:2〜11の整数、光学活
性でもよい。
【0187】iii)
【0188】
【化130】
【0189】r:0〜6、s:0,1、t:1〜14の
整数、光学活性でもよい。
【0190】iv)
【0191】
【化131】
【0192】u:0,1、v:1〜16の整数 v)
【0193】
【化132】 w:1〜15の整数、光学活性でもよい。
【0194】vi)
【0195】
【化133】
【0196】A:0〜2、B:1〜15の整数、光学活
性でもよい。
【0197】vii)
【0198】
【化134】 C:0〜2、D:1〜15の整数、光学活性でもよい。
【0199】
【化135】 H,J:0または1,ただしH+J=0または1
【0200】
【化136】 1 ′:
【0201】
【化137】
【0202】
【化138】
【0203】
【化139】
【0204】
【化140】 2 ′:
【0205】
【化141】
【0206】
【化142】
【0207】
【化143】
【0208】
【化144】 3 ′:
【0209】
【化145】
【0210】
【化146】
【0211】
【化147】
【0212】K,L:Mまたは1,ただしK+J+M=
0または1 Y4 ′,Y5 ′,Y6 ′:HまたはF
【0213】
【化148】
【0214】
【化149】
【0215】(IX)式の好ましい化合物として、下記
の(IXa)〜(IXc)が挙げられる。
【0216】
【化150】 (X)式の好ましい化合物として、下記の(Xa),
(IXb)が挙げられる。
【0217】
【化151】
【0218】(XII)式の好ましい化合物として、下
記の(XIIa)〜(XIId)が挙げられる。
【0219】
【化152】
【0220】(IXa)〜(IXc)のさらに好ましい
化合物として、下記の(IXaa)〜(IXcc)が挙
げられる。
【0221】
【化153】
【0222】
【化154】
【0223】(Xa),(Xb)のさらに好ましい化合
物として、下記の(Xaa),(Xbb)が挙げられ
る。
【0224】
【化155】
【0225】(XI)のより好ましい化合物として、下
記の(XIa)〜(XIg)が挙げられる。
【0226】
【化156】
【0227】(XIIa),(XIId)のさらに好ま
しい化合物として、下記の(XIIaa),(XIId
b)が挙げられる。
【0228】
【化157】
【0229】
【化158】
【0230】ここで、R5 ′,R6 ′は炭素原子数1〜
18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アル
キル基中のX1 ′,X2 ′と直接結合する−CH2 −基
を除く1つもしくは隣接しない2つ以上の−CH2 −基
は、
【0231】
【化159】 に置換されていてもよい。
【0232】さらに、R5 ′,R6 ′は好ましくは、 i)炭素原子数1〜15の直鎖状アルキル基 ii)
【0233】
【化160】
【0234】p:0〜5、q:2〜11の整数、光学活
性でもよい。
【0235】iii)
【0236】
【化161】
【0237】r:0〜6、s:0,1、t:1〜14の
整数、光学活性でもよい。
【0238】iv)
【0239】
【化162】
【0240】w:1〜15の整数、光学活性でもよい。
【0241】v)
【0242】
【化163】
【0243】A:0〜2、B:1〜15の整数、光学活
性でもよい。
【0244】vi)
【0245】
【化164】 C:0〜2、D:1〜15の整数、光学活性でもよい。
【0246】本発明の液晶性化合物と、1種以上の上述
の液晶性化合物あるいは液晶組成物とを混合する場合、
混合して得られた液晶組成物中に占める、本発明の液晶
性化合物の割合は、通常1〜80重量%、好ましくは1
〜60重量%とすることが望ましい。
【0247】また、本発明の液晶性化合物を2種以上用
いる場合は、混合して得られた液晶組成物中に占める、
本発明の液晶性化合物の2種以上の混合物の割合は、通
常1〜80重量%、好ましくは1〜60重量%とするこ
とが望ましい。
【0248】次に、本発明の液晶素子は、上述の液晶組
成物を一対の電極基板間に配置してなるが、特に強誘電
性液晶素子における強誘電性液晶層は、先に示したよう
にして作成した強誘電性液晶組成物を真空中、等方性液
体温度まで加熱し、素子セル中に封入し、徐々に冷却し
て液晶層を形成させ常圧にもどすことが好ましい。
【0249】図1は強誘電性を利用した液晶素子の構成
の説明するための、カイラルスメクチック液晶層を有す
る液晶素子の一例を示す断面概略図である。
【0250】図1を参照して、液晶素子は、それぞれ透
明電極3および絶縁性配向制御層4を設けた一対のガラ
ス基板2間にカイラルスメクチック相を示す液晶層1を
配置し、且つその層厚をスペーサー5で設定してなるも
のであり、一対の透明電極3間にリード線6を介して電
源7より電圧を印加可能に接続する。また一対の基板2
は、一対のクロスニコル偏光板8により挟持され、その
一方の外側には光源9が配置される。
【0251】すなわち、2枚のガラス基板2には、それ
ぞれIn23 ,SnO2 あるいはITO(インジウム
チン オキサイド;Indium Tin Oxid
e)等の薄膜から成る透明電極3が被覆されている。そ
の上にポリイミドの様な高分子の薄膜をガーゼやアセテ
ート植毛布等でラビングして、液晶をラビング方向に配
列するための絶縁性配向制御層4が形成されている。
【0252】また、絶縁性配向制御層4として、例えば
シリコン窒化物、水素を含有するシリコン窒化物、シリ
コン炭化物、水素を含有するシリコン炭化物、シリコン
酸化物、硼素窒化物、水素を含有する硼素窒化物、セリ
ウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化
物、チタン酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機物質
絶縁層を形成し、その上にポリビニルアルコール、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリ
パラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
ビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン
樹脂、ユリヤ樹脂、アクリル樹脂やフォトレジスト樹脂
などの有機絶縁物質を層形成した2層構造であってもよ
く、また無機物質絶縁性配向制御層あるいは有機物質絶
縁性配向制御層単層であっても良い。
【0253】この絶縁性配向制御層が無機系ならば蒸着
法などで形成でき、有機系ならば有機絶縁物質を溶解さ
せた溶液、またはその前駆体溶液(溶剤に0.1〜20
重量%、好ましくは0.2〜10重量%)を用いて、ス
ピンナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、スプ
レー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の硬化条件
下(例えば加熱下)で硬化させ形成させることができ
る。
【0254】絶縁性配向制御層4の層厚は通常30Å〜
1μm、好ましくは30Å〜3000Å、さらに好まし
くは50Å〜1000Åが適している。
【0255】この2枚のガラス基板2はスペーサー5に
よって任意の間隔に保たれている。例えば、所定の直径
を持つシリカビーズ、アルミナビーズをスペーサーとし
てガラス基板2枚で挟持し、周囲をシール材、例えばエ
ポキシ系接着材を用いて密封する方法がある。その他、
スペーサーとして高分子フィルムやガラスファイバーを
使用しても良い。この2枚のガラス基板の間にカイラル
スメクチック相を示す液晶が封入されている。液晶層1
は、一般には0.5〜20μm、好ましくは1〜5μm
の厚さに設定されている。
【0256】透明電極3からはリード線によって外部の
電源7に接続されている。また、ガラス基板2の外側に
は、互いの偏光軸を例えば直交クロスニコル状態とした
一対の偏光板8が貼り合わせてある。図1の例は透過型
であり、光源9を備えている。
【0257】図2は、強誘電性を利用した液晶子の動作
説明のために、セルの例を模式的に描いたものである。
21aと21bは、それぞれIn23 ,SnO2 ある
いはITO(インジウム チン オキサイド;Indi
um Tin Oxide)等の薄膜からなる透明電極
で被覆された基板(ガラス板)であり、その間に液晶分
子層22がガラス面に垂直になるよう配向したSmC*
相又はSmH* 相の液晶が封入されている。太線で示し
た線23が液晶分子を表わしており、この液晶分子23
はその分子に直交した方向に双極子モーメント(P⊥)
24を有している。基板21aと21b上の電極間に一
定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子23のらせ
ん構造がほどけ、双極子モーメント(P⊥)24がすべ
て電界方向に向くよう、液晶分子23は配向方向を変え
ることができる。液晶分子23は、細長い形状を有して
おり、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、
従って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの偏
光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変わる
液晶光学変調素子となることは、容易に理解される。
【0258】本発明における光学変調素子で好ましく用
いられる液晶セルは、その厚さを充分に薄く(例えば1
0μ以下)することができる。このように液晶層が薄く
なるにしたがい、図3に示すように電界を印加していな
い状態でも液晶分子のらせん構造がほどけ、その双極子
モーメントPaまたはPbは上向き(34a)又は下向
き(34b)のどちらかの状態をとる。このようなセル
に、図3に示す如く一定の閾値以上の極性の異なる電界
Ea又はEbを電圧印加手段31aと31bにより付与
すると、双極子モーメントは、電界Ea又はEbの電界
ベクトルに対応して上向き34a又は下向き34bと向
きを変え、それに応じて液晶分子は、第1の安定状態3
3aかあるいは第2の安定状態33bの何れか一方に配
向する。
【0259】このような強誘電性液晶素子を光学変調素
子として用いることの利点は、先にも述べたが2つあ
る。その第1は、応答速度が極めて速いことであり、第
2は液晶分子の配向が双安定性を有することである。第
2の点を、例えば図3によって更に説明すると、電界E
aを印加すると液晶分子は第1の安定状態33aに配向
するが、この状態は電界を切っても安定である。又、逆
向きの電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状
態33bに配向して、その分子の向きを変えるが、やは
り電界を切ってもこの状態に留っている。又、与える電
界EaあるいはEbが一定の閾値を越えない限り、それ
ぞれ前の配向状態にやはり維持されている。
【0260】本発明の液晶素子を表示パネル部に使用
し、図4及び図5に示した走査線アドレス情報をもつ画
像情報なるデータフォーマット及びSYNC信号による
通信同期手段をとることにより、液晶表示装置を実現す
る。
【0261】図中、符号はそれぞれ以下の通りである。 101 強誘電性液晶表示装置 102 グラフィックスコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM 本発明の液晶素子を表示パネル部に使用し、図4及び図
5に示した走査線アドレス情報をもつ画像情報なるデー
タフォーマット及びSYNC信号による通信同期手段を
とることにより、液晶表示装置を実現する。
【0262】画像情報の発生は、本体装置側のグラフィ
ックスコントローラ102にて行われ、図4及び図5に
示した信号転送手段にしたがって表示パネル103に転
送される。グラフィックスコントローラ102は、CP
U(中央演算処理装置、以下GCPU112と略す)及
びVRAM(画像情報格納用メモリ)114を核に、ホ
ストCPU113と液晶表示装置101間の画像情報の
管理や通信をつかさどっており、本発明の制御方法は主
にこのグラフィックスコントローラ102上で実現され
るものである。なお、該表示パネルの裏面には光源が配
置されている。
【0263】
【実施例】以下、実施例により本発明について更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0264】実施例1 下記工程に従い、5−オクチルチオフェン−2−カルボ
ン酸−6−(3−トリメチルシリル)プロポキシナフタ
レン−2−イル(例示化合物I−42)を製造した。
【0265】
【化165】
【0266】
【化166】
【0267】(1)2−ヒドロキシ−6−(3−トリメ
チルシリル)プロポキシナフタレンの合成 2,6−ジヒドロキシナフタレン2.4g(14.54
mmol)、85%水酸化カリウム0.76g(11.
49mmol)、メタノール4mlおよびエタノール2
0mlを加え65℃で撹拌下、p−トルエンスルホン酸
−3−(トリメチルシリル)プロピル3.0g(104
7mmol)を35分かけて滴下した。
【0268】滴下後、この温度で30分撹拌し、次いで
80℃で5.5時間加熱撹拌した。冷水中に注入し、塩
酸で酸性(pH〜1)とし、酢酸エチルで抽出した。水
洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシ
ウムをロ過後、ロ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)で精製し、2
−ヒドロキシ−6−(3−トリメチルシリル)プロポキ
シナフタレン1.12gを得た。収率39.0%。
【0269】(2)5−オクチルチオフェン−2−カル
ボン酸−6−(3−トリメチルシリル)プロポキシナフ
タレン−2−イルの合成 5−オクチルチオフェン−2−カルボン酸0.44g
(1.83mmol)、2−ヒドロキシ−6−(3−ト
リメチルシリル)プロポキシナフタレン0.50g
(1.82mmol)にジクロロメタン20mlを加
え、室温で撹拌下、N,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)0.37g(1.79mmol)、
4−ピロリジノピリジン0.02gを添加し、この温度
で7.5時間撹拌した。
【0270】生成したジシクロヘキシル尿素を濾別し、
ジクロロメタンで洗浄し、濾液にあわせた。このジクロ
ロメタン溶液を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:トルエン)で精製
し、エタノールから再結晶し、5−オクチルチオフェン
−2−カルボン酸−6−(3−トリメチルシリル)プロ
ポキシナフタレン−2−イル0.56gを得た。収率5
9.6%。
【0271】相転移温度(℃)
【0272】
【数2】
【0273】実施例2 下記工程に従い、2−ヘキシル−5−[6−(3−トリ
メチルシリル)プロポキシナフタレン−2−イル]−
1,3−チアゾール(例示化合物I−53)を製造し
た。
【0274】
【化167】
【0275】
【化168】
【0276】(2)2−ヘキシル−5−[6−(3−ト
リメチルシリル)プロポキシナフタレン−2−イル]−
1,3−チアゾールの合成 2−ヘキシル−5−(6−ヒドロキシナフタレン−2−
イル)−1,3−チアゾール0.5g(1.61mmo
l)、85%KOH0.13gおよびn−ブタノール5
mlを加え、100℃で撹拌下、p−トルエンスルホン
酸−3−(トリメチルシリル)プロピル0.46g
(1.61mmol)を滴下した。滴下後、100℃で
6時間撹拌した。水に注入し、トルエンで抽出した。
【0277】水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、濾液を濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:トルエン)
により精製し、エタノールから再結晶し、2−ヘキシル
−5−[6−(3−トリメチルシリル)プロポキシナフ
タレン−2−イル]−1,3−チアゾール0.34gを
得た。収率50.0%。
【0278】相転移温度(℃)
【0279】
【数3】
【0280】実施例3 下記工程に従い、2−ヘキシル−5−[6−(3−ブチ
ルジメチルシリル)プロポキシナフタレン−2−イル]
−1,3,4−チアゾール(例示化合物I−112)を
製造した。
【0281】
【化169】
【0282】
【化170】
【0283】
【化171】
【0284】
【化172】
【0285】(1) N−ヘプタル−N′−(6−アセ
トキシ−2−ナフトイル)ヒドラジンの合成 ヘプタノヒドラジド1.77g(12.3mmol
e),6−アセトキシ−2−ナフトエ酸塩化物(13.
0mmole),ジオキサン90mlを200ml三口
フラスコに入れ、内温を80℃付近に保って、撹拌下、
ピリジン5.0mlを加えた。その後、内温90〜92
℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後反応物を氷冷し、
氷水350mlに注入した。析出した結晶を濾取水洗
し、アセトン−酢酸エチル混合溶媒で再結晶して、N−
ヘプタノイル−N′−(6−アセトキシ−2−ナフトイ
ル)ヒドラジン3.23g(収率75.4%)を得た。
【0286】(2) 2−ヘキシル−5−(6−アセト
キシナフタレン−2−イル)−1,3,4−チアジアゾ
ールの合成 N−ヘプタノイル−N′−(6−アセトキシ−2−ナフ
トイル)ヒドラジン3.00g(8.42mmol),
ローエソン(Lawesson′s)試薬3.83g
(9.47mmol),テトラヒドロフラン40mlを
100mlナスフラスコに入れ、1時間還流撹拌した。
反応終了後反応物を氷冷し、水酸化ナトリウム3.00
gを溶かした氷水250mlに注入した。析出した結晶
を濾取水洗し、2−ヘキシル−5−(6−アセトキシナ
フタレン−2−イル)−1,3,4−チアジアゾール
2.92g(収率97.9%)を得た。
【0287】(3) 2−ヘキシル−5−[6−ヒドロ
キシナフタレン−2−イル]−1,3,4−チアジアゾ
ールの合成 水酸化カリウム1.50g(22.7mmol)をエタ
ノール72mlに60〜65℃で溶かし、2−ヘキシル
−5−(6−アセトキシナフタレン−2−イル)−1,
3,4−チアジアゾール2.90g(8.81mmo
l)を加えて、同じ温度で20分間加熱撹拌した。反応
物を氷水200mlに注入し、濃塩酸3mlを加えて析
出した結晶を濾取水洗し、2−ヘキシル−5−(6−ヒ
ドロキシナフタレン−2−イル)−1,3,4−チアジ
アゾール1.90g(収率71.9%)を得た。
【0288】(4) 2−ヘキシル−5−[6−(3−
ブチルジメチルシリル)プロポキシナフタレン−2−イ
ル]−1,3,4−チアジアゾールの合成。
【0289】2−ヘキシル−5−(6−ヒドロキシナフ
タレン−2−イル)−1,3,4−チアジアゾール0.
28g(0.9mmol),85%KOH0.06gお
よびn−ブタノール12mlを加え、100℃で撹拌
下、p−トルエンスルホン酸−3−(ブチルジメチルシ
リル)プロピル0.30g(0.9mmol)を滴下し
た。滴下後、100℃で5.5時間撹拌した。
【0290】水に注入しトルエンで抽出した。水洗後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを
濾過後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:トルエン)により精製し、エ
タノールから再結晶し、2−ヘキシル−5−[6−(3
−ブチルジメチルシリル)プロポキシナフタレン−2−
イル]−1,3,4−チアジアゾール0.15gを得
た。収率35.7%。
【0291】相転移温度(℃)
【0292】
【数4】
【0293】実施例4 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Aを作
成した。
【0294】
【化173】
【0295】更に、この液晶組成物Aに対して、例示化
合物 No.I−112を以下に示す重量部で混合し、液晶
組成物Bを作成した。
【0296】
【化174】 これは下記の相転移温度(℃)を示す。
【0297】
【数5】
【0298】実施例5 2枚の0.7mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガ
ラス板上にITO膜を形成し、電圧印加電極を作成し、
さらにこの上にSiO2 を蒸着させ絶縁層とした。ガラ
ス板上にシランカップリング剤〔信越化学(株)製、K
BM−602〕0.2%イソプロピルアルコール溶液を
回転数2000r.p.m.のスピンナーで15秒間塗
布し、表面処理を施した。この後120℃にて20分間
加熱乾燥処理を施した。
【0299】さらに、表面処理を行なったITO膜付き
のガラス板上にポリイミド樹脂前駆体〔東レ(株)製、
SP−510〕1.5%ジメチルアセトアミド溶液を回
転数2000r.p.m.のスピンナーで15秒間塗布
した。成膜後、60分間、300℃で加熱縮合焼成処理
を施した。この時の塗膜の膜厚は、約250Åであっ
た。
【0300】この焼成後の被膜には、アセテート植毛布
によるラビング処理がなされ、その後イソプロピルアル
コール液で洗浄し、平均粒径2μmのアルミナビーズを
一方のガラス板上に散布した後、それぞれのラビング処
理軸が互いに平行となる様にし、接着シール剤〔チッソ
(株)製、リクソンボンド〕を用いてガラス板をはり合
わせ、60分間,100℃にて加熱乾燥しセルを作成し
た。
【0301】このセルに実施例8で混合した液晶組成物
Bを等方性液体状態で注入し、等方相から20℃/hで
25℃まで徐冷することにより強誘電性液晶素子を作成
した。このセルのセル厚をベレック位相板によって測定
したところ、約2μmであった。
【0302】この強誘電性液晶素子を使って自発分極の
大きさPsとピーク・トゥ・ピーク電圧Vpp=20V
の電圧印加により直交ニコル下での光学的な応答(透過
光量変化0〜90%)を検知して応答速度(以後、光学
応答速度という)を測定した。その結果を次に示す。
【0303】
【表1】 30℃ 40℃ 50℃ 応答速度 293μsec 200μsec 150μsec Ps 3.4nC/cm2 2.9nC/cm2 1.8nC/cm2
【0304】実施例6 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Cを作
成した。
【0305】
【化175】
【0306】
【化176】
【0307】更に、この液晶組成物Cに対して、以下に
示す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶
組成物Dを作成した。
【0308】
【化177】
【0309】液晶組成物Dをセル内に注入する以外は、
全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成
し、光学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
【0310】
【表2】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 711μsec 370μsec 190μsec
【0311】比較例1 実施例6で混合した液晶組成物Cをセル内に注入する以
外は、全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を
作成し、光学応答速度を測定した。その結果を次に示
す。
【0312】
【表3】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 784μsec 373μsec 197μsec
【0313】実施例7 実施例6で使用した例示化合物I−5,I−17,I−
64のかわりに、以下に示す例示化合物を各々以下に示
す重量部で混合し、液晶組成物Eを作成した。
【0314】
【化178】
【0315】この液晶組成物を用いた以外は、全く実施
例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応
答速度を測定した。その測定結果を次に示す。
【0316】
【表4】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 720μsec 368μsec 188μsec
【0317】実施例8 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Fを作
成した。
【0318】
【化179】
【0319】
【化180】
【0320】更に、この液晶組成物Fに対して、以下に
示す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶
組成物Gを作成した。
【0321】
【化181】
【0322】液晶組成物Gをセル内に注入する以外は、
全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成
し、光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察
した。この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノ
ドメイン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0323】
【表5】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 592μsec 310μsec 149μsec
【0324】また、駆動時には明瞭なスイッチング動作
が観察され、電圧印加を止めた際の双安定性も良好であ
った。
【0325】比較例2 実施例8で混合した液晶組成物Fをセル内に注入する以
外は全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成し、光学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
【0326】
【表6】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 653μsec 317μsec 159μsec
【0327】実施例9 実施例8で使用した例示化合物I−25,I−35,I
−115のかわりに、以下に示す例示化合物を各々以下
に示す重量部で混合し、液晶組成物Hを作成した。
【0328】
【化182】
【0329】この液晶組成物を用いた以外は、全く実施
例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応
答速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。この
液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイン状
態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0330】
【表7】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 520μsec 302μsec 139μsec
【0331】実施例10 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Iを作
成した。
【0332】
【化183】
【0333】
【化184】
【0334】更に、この液晶組成物Iに対して、以下に
示す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶
組成物Jを作成した。
【0335】
【化185】
【0336】この液晶組成物を用いた以外は、全く実施
例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応
答速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。この
液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイン状
態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0337】
【表8】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 630μsec 335μsec 180μsec
【0338】比較例3 実施例10で混合した液晶組成物Iをセル内に注入する
以外は全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を
作成し、光学応答速度を測定した。その結果を次に示
す。
【0339】
【表9】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 668μsec 340μsec 182μsec
【0340】実施例11 実施例10で使用した例示化合物I−95,I−22
9,I−270のかわりに、以下に示す例示化合物を各
々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Kを作成し
た。
【0341】
【化186】
【0342】この液晶組成物を用いた以外は、全く実施
例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応
答速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。この
液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイン状
態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0343】
【表10】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 609μsec 333μsec 175μsec
【0344】実施例6〜11より明らかな様に、本発明
による液晶組成物D,E,G,H,JおよびKを含有す
る強誘電性液晶素子は、低温における作動特性、高速応
答性が改善され、また応答速度の温度依存性も軽減され
たものとなっている。
【0345】実施例12 実施例6で使用したポリイミド樹脂前駆体1.5%ジメ
チルアセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアルコール
樹脂〔クラレ(株)製、PUA−117〕2%水溶液を
用いた他は全く同様の方法で強誘電性液晶素子を作成
し、実施例5と同様の方法で光学応答速度を測定した。
その結果を次に示す。
【0346】
【表11】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 709μsec 371μsec 187μsec
【0347】実施例13 実施例6で使用したSiO2 を用いずに、ポリイミド樹
脂だけで配向制御層を作成した以外は全く実施例5と同
様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様
の方法で光学応答速度を測定した。その結果を次に示
す。
【0348】
【表12】 10℃ 30℃ 40℃ 応答速度 712μsec 373μsec 193μsec
【0349】実施例12,13より明らかな様に、素子
構成を変えた場合でも本発明に係わる強誘電性液晶組成
物を含有する素子は、実施例6と同様に、低温作動特性
が非常に改善され、かつ、応答速度の温度依存性が軽減
されたものとなっている。
【0350】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のカイラルス
メクチック相を有する液晶組成物を含有する素子は、液
晶組成物が示す強誘電性を利用して動作させることがで
きる。このように利用されうる強誘電性液晶素子は、ス
イッチング特性が良好で、低温作動特性の改善された液
晶素子、及び応答速度の温度依存性の軽減された液晶素
子とすることができる。
【0351】なお、本発明の液晶素子を表示素子とし
て、光源、駆動回路等と組み合わせた表示装置は視覚特
性が良好な装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カイラルスメクチック相を示す液晶を用いた液
晶素子の一例を示す断面概略図である。
【図2】液晶のもつ強誘電性を利用した液晶素子の動作
説明のために、素子セルの一例を模式的に表わす斜視図
である。
【図3】液晶のもつ強誘電性を利用した液晶素子の動作
説明のために、素子セルの一例を模式的に表わす斜視図
である。
【図4】強誘電性を利用した液晶素子を有する液晶表示
装置とグラフィツクスコントローラを示すブロック構成
図である。
【図5】液晶表示装置とグラフィツクスコントローラと
の間の画像情報通信タイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 液晶層 2 ガラス基板 3 透明電極 4 絶縁性配向制御層 5 スペーサー 6 リード線 7 電源 8 偏光板 9 光源 I0 入射光 I 透過光 21a 基板 21b 基板 22 液晶分子層 23 液晶分子 24 双極子モーメント(P⊥) 31a,31b 電圧印加手段 33a 第1の安定状態 33b 第2の安定状態 34a 上向き双極子モーメント 34b 下向き双極子モーメント Ea 上向きの電界 Eb 下向きの電界
フロントページの続き (72)発明者 山田 容子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される液晶性化合
    物。 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数2〜16の直鎖状または分岐
    状アルキル基であり、該アルキル基中の1つまたは隣接
    していない2つの−CH2 −基は−O−,−S−,−C
    O−, −COO−, −OCO−で置換されていてもよ
    く、また水素原子がフッ素原子に置換されていてもよ
    い。Aは−A1 −または−A1 −A2 −を示し、Bは−
    1 −または−B1 −B2 −を示す。A1,A2 ,B
    1 ,B2 は、 【化2】 であり、ここでY1 ,Y2 は水素原子,F, Cl, B
    r, CH3 ,CNまたはCF3 である。Z1 ,Z2 は単
    結合, 【化3】 を示し、Z3 は 【化4】 を示す。R2 ,R3 ,R4 は炭素原子数1〜16の直鎖
    状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の
    ヘテロ原子と隣り合わない−CH2 −基は 【化5】 で置換されていてもよい。p,qは0または1であり、
    p+q≠0である。nは1〜12の整数を表わす。ただ
    し、(1)A1 ,A2 ,B1 ,B2 の少なくとも1つは
    複素環であり、(2)A1 ,A2 の少なくとも1つがピ
    リミジン−2,5−ジイルの場合はZ1 は単結合であ
    り、B1 ,B2 の少なくとも1つがピリミジン−2,5
    −ジイルの場合はZ2 は単結合である。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で示される液晶性化合
    物において、A1,A2 ,B1 ,B2 の少なくとも1つ
    は 【化6】 である請求項1記載の液晶性化合物。
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)で示される液晶性化合
    物において、R2,R3 ,R4 が炭素原子数1〜12の
    アルキル基である請求項1記載の液晶性化合物。
  4. 【請求項4】 前記一般式(I)で示される液晶性化合
    物において、R2,R3 ,R4 が炭素原子数1〜8の直
    鎖状アルキル基である請求項1記載の液晶性化合物。
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)で示される液晶性化合
    物において、R2,R3 ,R4 の少なくとも2つはメチ
    ル基である請求項1記載の液晶性化合物。
  6. 【請求項6】 前記一般式(I)で示される液晶性化合
    物において、R1が以下の(i)〜(iii)のいずれ
    かである請求項1記載の液晶性化合物。 (i) −X−Cab2a-b+1 (ただし、aは4〜14、bは0〜29であるn−アル
    キル基またはn−ポリフルオロアルキル基である。) 【化7】 (ただし、QはCH3 またはCF3 である。mは0〜6
    の整数であり、Lは1〜8の整数である。また、光学活
    性であってもよい。) 【化8】 (ただし、rは0〜6の整数であり、sは0もしくは1
    である。また、tは1〜12の整数である。また、光学
    活性であってもよい。)(ただし、Xは単結合、 【化9】 である。)
  7. 【請求項7】 請求項1記載の液晶性化合物を少なくと
    も一種含有することを特徴とする液晶組成物。
  8. 【請求項8】 下記一般式(I)で示される液晶性化合
    物と他の液晶性化合物、あるいはそれを含む液晶組成物
    とを混合する場合、混合して得られた液晶組成物中に占
    める、下記一般式(I)で示される液晶性化合物の割合
    が1〜80重量%である請求項7記載の液晶組成物。 一般式(I) 【化10】 (式中、R1 は炭素原子数2〜16の直鎖状または分岐
    状アルキル基であり、該アルキル基中の1つまたは隣接
    していない2つの−CH2 −基は−O−,−S−,−C
    O−, −COO−, −OCO−で置換されていてもよ
    く、また水素原子がフッ素原子に置換されていてもよ
    い。Aは−A1 −または−A1 −A2 −を示し、Bは−
    1 −または−B1 −B2 −を示す。A1,A2 ,B
    1 ,B2 は、 【化11】 であり、ここでY1 ,Y2 は水素原子,F, Cl, B
    r, CH3 ,CNまたはCF3 である。Z1 ,Z2 は単
    結合, 【化12】 を示し、Z3 は 【化13】 を示す。R2 ,R3 ,R4 は炭素原子数1〜16の直鎖
    状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の
    ヘテロ原子と隣り合わない−CH2 −基は 【化14】 で置換されていてもよい。p,qは0または1であり、
    p+q≠0である。nは1〜12の整数を表わす。ただ
    し、(1)A1 ,A2 ,B1 ,B2 の少なくとも1つは
    複素環であり、(2)A1 ,A2 の少なくとも1つがピ
    リミジン−2,5−ジイルの場合はZ1 は単結合であ
    り、B1 ,B2 の少なくとも1つがピリミジン−2,5
    −ジイルの場合はZ2 は単結合である。)
  9. 【請求項9】 前記一般式(I)で示される液晶性化合
    物と他の液晶性化合物、あるいはそれを含む液晶組成物
    とを混合する場合、混合して得られた液晶組成物中に占
    める、前記一般式(I)で示される液晶性化合物の割合
    が1〜60重量%である請求項8記載の液晶組成物。
  10. 【請求項10】 下記一般式(I)で示される液晶性化
    合物の2種以上と、他の液晶性化合物、あるいはそれを
    含む液晶組成物とを混合する場合、混合して得られた液
    晶組成物中に占める、下記一般式(I)で示される液晶
    性化合物の2種以上の混合物の割合が1〜80重量%で
    ある請求項7記載の液晶組成物。 一般式(I) 【化15】 (式中、R1 は炭素原子数2〜16の直鎖状または分岐
    状アルキル基であり、該アルキル基中の1つまたは隣接
    していない2つの−CH2 −基は−O−,−S−,−C
    O−, −COO−, −OCO−で置換されていてもよ
    く、また水素原子がフッ素原子に置換されていてもよ
    い。Aは−A1 −または−A1 −A2 −を示し、Bは−
    1 −または−B1 −B2 −を示す。A1,A2 ,B
    1 ,B2 は、 【化16】 であり、ここでY1 ,Y2 は水素原子,F, Cl, B
    r, CH3 ,CNまたはCF3 である。Z1 ,Z2 は単
    結合, 【化17】 を示し、Z3 は 【化18】 を示す。R2 ,R3 ,R4 は炭素原子数1〜16の直鎖
    状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の
    ヘテロ原子と隣り合わない−CH2 −基は 【化19】 で置換されていてもよい。p,qは0または1であり、
    p+q≠0である。nは1〜12の整数を表わす。ただ
    し、(1)A1 ,A2 ,B1 ,B2 の少なくとも1つは
    複素環であり、(2)A1 ,A2 の少なくとも1つがピ
    リミジン−2,5−ジイルの場合はZ1 は単結合であ
    り、B1 ,B2 の少なくとも1つがピリミジン−2,5
    −ジイルの場合はZ2 は単結合である。)
  11. 【請求項11】 前記一般式(I)で示される液晶性化
    合物の2種以上と、他の液晶性化合物、あるいはそれを
    含む液晶組成物とを混合する場合、混合して得られた液
    晶組成物中に占める、前記一般式(I)で示される液晶
    性化合物の2種以上の混合物の割合が1〜60重量%で
    ある請求項10記載の液晶組成物。
  12. 【請求項12】 前記液晶組成物がカイラルスメクチッ
    ク相を示す請求項7記載の液晶組成物。
  13. 【請求項13】 請求項7記載の液晶組成物を一対の電
    極基板間に配置してなることを特徴とする液晶素子。
  14. 【請求項14】 配向膜を有している請求項13記載の
    液晶素子。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の液晶素子を有する表
    示装置。
  16. 【請求項16】 液晶組成物が示す強誘電性を利用して
    液晶分子をスイッチングさせて表示を行なう請求項15
    記載の表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項7記載の液晶組成物を表示に使
    用する使用方法。
  18. 【請求項18】 請求項13記載の液晶素子を表示に使
    用する使用方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063304A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Fujifilm Corp 液晶性組成物
JP2010090057A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Sony Corp 液晶分子、液晶表示素子及び液晶光空間変調素子

Cited By (3)

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JP2010090057A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Sony Corp 液晶分子、液晶表示素子及び液晶光空間変調素子
US7935395B2 (en) 2008-10-08 2011-05-03 Sony Corporation Liquid crystal molecule, liquid crystal display device and liquid crystal optical spatial modulation device

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