JPH05105157A - 鞍乗型車両のエアクリーナ装置 - Google Patents

鞍乗型車両のエアクリーナ装置

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JPH05105157A
JPH05105157A JP3292480A JP29248091A JPH05105157A JP H05105157 A JPH05105157 A JP H05105157A JP 3292480 A JP3292480 A JP 3292480A JP 29248091 A JP29248091 A JP 29248091A JP H05105157 A JPH05105157 A JP H05105157A
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cleaner device
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気ダクトを短かく構成でき低コスト、軽量
化およびエンジン出力の損失の低減を図ることができる
エアクリーナ装置を供する。 【構成】 シート前方に燃料タンク60を配設した鞍乗型
車両において、前記燃料タンク60の後下部に凹部62を形
成し、同凹部62に開口してエアクリーナ65の吸気ダクト
69を臨ませ、同吸気ダクト69の下方を覆う邪魔板70をエ
アクリーナケース66と一体に設けたことを特徴とする鞍
乗型車両のエアクリーナ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鞍乗型車両におけるエ
アクリーナ装置に関する。
【0002】
【従来技術】シート前方に燃料タンクを備えた鞍乗型車
両の場合、エアクリーナ装置は、例えば特開昭63−3097
61号等にあるように、エアクリーナケースより延出した
吸気ダクトがシート下方を前方へ長尺に亘って延び上方
へ屈曲して開口している。この長尺の吸気ダクトにより
泥や水等の侵入を防止して空気をエアクリーナ装置に供
給している。
【0003】
【解決しようとする課題】このように専用の吸気ダクト
を長尺に用いているので、コストおよび重量が増すとと
もにエンジン出力の損失が大きい。
【0004】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、低コスト、低重量で出力の損失の
少ないエアクリーナ装置を供する点である。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、シート前方に燃料タンクを配
設した鞍乗型車両において、前記燃料タンクの後下部に
凹部を形成し、同凹部に開口してエアクリーナの吸気ダ
クトを臨ませ、同吸気ダクトの下方を覆う邪魔板をエア
クリーナケースと一体に設けた鞍乗型車両のエアクリー
ナ装置とした。
【0006】燃料タンクの凹部とエアクリーナケースに
一体の邪魔板とによってチャンバーが形成され、同チャ
ンバーに吸気ダクトを臨ませたので、泥や水等の侵入を
邪魔板が防止し、専用の長いダクトを用いる必要がな
く、低コスト、低重量およびエンジン出力の損失の低減
を図ることができる。
【0007】
【実 施 例】以下図1ないし図10に図示した本発明の
一実施例について説明する。
【0008】本実施例は、不整地走行用の鞍乗型自動四
輪車1におけるもので、図2にその自動四輪車の全体側
面図、図3に同平面図を図示する。
【0009】幅方向中央に位置した車体フレーム2の前
後においてそれぞれ左右に張り出して左右一対の前輪3
および後輪4が設けられている。下端を前方にして傾斜
したステアリングコラム5が車体フレーム2の前部を上
下に貫挿しており、このステアリングコラム5の上端か
ら左右に展開してバーハンドル6が設けられている。
【0010】車体フレーム2の前半上部の左右側面をサ
イドカバー7が覆い、サイドカバー7の下端縁から前輪
3の上方へフロントフェンダ8が左右に展開して延出し
ている。左右のサイドカバー7は、その前部がステアリ
ングコラム5の前方へ回り込んで中央で接合され、その
接合部上方をフロントカバー10が覆っている。サイドカ
バー7のフロントフェンダ8近傍にはエアー抜きの開口
7aが形成されている。
【0011】なおステアリングコラム5の上端からバー
ハンドル6にかけてハンドルカバー14が覆っている。左
右のサイドカバー7の上部後方は上方へ回り込んで中央
で接合されており、その後方にシート9が配設されてい
る。シート9の左右側部の下端縁から左右側方へリヤフ
ェンダ11が突設されて後輪4の上方を覆っており、リヤ
フェンダ11はシート9の後方を回り込んで左右一体に形
成されている。
【0012】また左右リヤフェンダ11の内縁部はシート
9の側部下方を前方へ延出してサイドカバー7と面一に
接し、同延出部11aの下端とリヤフェンダ11の湾曲した
下端部に接合されて、下方にリヤマッドガード15が設け
られている。リヤマッドガード15は下端が外側へ湾曲し
て略水平となり、左右へ突出したステップバー16を下方
から巻くようにして覆い前方からボルト16bにより螺着
されステップバー16の側方もおおっている。リヤマッド
ガード15の水平部には矩形の穴15aが2個ずつ形成さ
れ、その後方に凹部が形成されている。
【0013】ここで車体フレーム2の構造を図4ないし
図7に図示し詳説する。車体フレーム2の前部には、左
右一対のフロントパイプ20が前後に傾斜して配置され、
同左右のフロントパイプ20の下端よりそれぞれ後方へ略
水平にフロントロアパイプ19が延出し、フロントロアパ
イプ19は途中から内側へ湾曲し、その湾曲部外側面から
後方へ連なってロアパイプ21が延出し、その後端部で上
方へ屈曲してセンターパイプ22を形成している。ロアパ
イプ21とセンターパイプ22は一本の連なった一体のもの
である。左右のセンターパイプ22の上端間を連結してク
ロスパイプ23が設けられている。
【0014】前記フロントパイプ20の上端部とセンター
パイプ22の中央部との間に直線状にメインパイプ24が左
右それぞれ架設されている。また左右のフロントパイプ
20の中央部からそれぞれ後方へ斜め下向きに延びたフロ
ントサイドパイプ25がロアパイプ21との間に架設され、
フロントパイプ20、ロアパイプ21(一部フロントロアパ
イプ19)、フロントサイドパイプ25を3辺とする三角形
が構成されている。
【0015】そしてメインパイプ24の中央部に前端を溶
接しセンターパイプ22の上端のクロスパイプ23の両端を
経てさらに直線的に後方へシートレールパイプ26が延出
して水平より若干後方を高く傾斜して配設されている。
なおシートレールパイプ26は左右対をなし後端が一つに
連結されている。センターパイプ22より後方へ延出した
シートレールパイプ26とセンターパイプ22の下部とを補
強パイプ28が連結し補強している。
【0016】またフロントサイドパイプ25の上部とメイ
ンパイプ24の中央部にそれぞれ両端を溶接されて両者を
連結した補強パイプ27が前記シートレールパイプ26と同
一直線上に配設されている。
【0017】以上の各フレームパイプ19,20,21,22,
24,25,26,27,28は各々左右に対をなしている。
【0018】左右のフロントパイプ20間には、フロント
サイドパイプ25との結合部において断面コ字状のクロス
プレート29が架設され、その左右両端は左右のフロント
パイプ20より外側へ突出して後記するフロントクッショ
ン56の上端取付部29aを形成している。クロスプレート
29の後壁および前壁の下端一部が一部切欠かれて、クロ
スプレート29に溶接され、後壁の切欠きより外側部は下
端がフロントサイドパイプ25に沿って屈曲してフロント
サイドパイプ25に溶接されている。さらにフロントパイ
プ20の上部間にクロスステー30、その直ぐ下方に前方へ
突出してクロスプレート31が架設されフロントパイプ20
の下部にはバンパー取付けブラケット18が架設されてい
る。
【0019】また左右のロアパイプ21間には、フロント
サイドパイプ25の下端より前方にクロスプレート32が架
設され、後方にクロスパイプ33,34,35が順次架設され
て、前方のクロスプレート32にはステアリングロアホル
ダー36とその前後に前輪支持用の腕部材54,55を枢支す
る軸受37,38が設けられクロスパイプ34と35間にはエン
ジン支持用プレート47が設けられている。前記フロント
ロアパイプ19の内側へ湾曲した後半部はクロスパイプ33
にその後端を溶接されている。クロスパイプ34の左右側
方にはステップバー16の取付けブラケット16aが突設さ
れている。
【0020】左右のシートレールパイプ26間にも、クロ
スパイプ23のほかに後部にクロスプレート39が架設され
ている。
【0021】以上のように車体フレーム2は構成されて
おり、フロントパイプ20、ロアパイプ21、フロントサイ
ドパイプ25からなる三角形の剛性の高い前部からメイン
パイプ24と交叉して補強パイプ27とシートレールパイプ
26とが一直線状に後部まで貫ぬいており、車体フレーム
2全体の剛性を高めている。
【0022】センターパイプ22において、メインパイプ
24との結合部から下端屈曲部にかけてリヤフォーク枢支
用のブラケット40が設けられ、メインパイプ24にはエン
ジン懸架用のブラケット41,クロスパイプ95を介してブ
ラケット42が下方へ垂設されている。
【0023】またクロスパイプ23の中央にはリヤクッシ
ョン52の上端を支承するブラケット43が設けられ、メイ
ンパイプ24にはシートレールパイプ26との結合部より前
に燃料タンク支持用のブラケット44、同結合部より後方
のシートレールパイプ26にはエアクリーナケース支持用
のブラケット45がそれぞれ左右に設けられている。そし
て右側の補強パイプ28にはマフラー支持用のブラケット
46が斜め下方へ突設されている。なおフロントロアパイ
プ19の先端からは前方へ斜め上向きに湾曲してバンパー
パイプ96が突設される。
【0024】以上のような車体フレーム2において、メ
インパイプ24とロアパイプ21との間でプレート47の上に
エンジン12が配置され下からボルトで固定されるととも
に、ブラケット41,42にフランジボルト48,49により固
定支持される。なおエンジン12にはリコイルノブ12aが
左側部に設けられている。
【0025】ブラケット40にはリヤフォーク13の前端が
枢軸50によって支持され、リヤフォーク13の後端に軸支
された後輪4を上下に揺動自在とし、リヤフォーク13の
後部の中央上面に突設されたブラケット51と前記クロス
パイプ23に設けられたブラケット43との間にリヤクッシ
ョン52が介装されている。
【0026】エンジン12の出力軸53に嵌着されたスプロ
ケットと後輪4の車軸に設けられたスプロケットとの間
にチェーン53が架設されて動力の伝達が行われる。
【0027】一方前部のクロスプレート32に設けられた
軸受37,38からは左右に腕部材54,55が基端部を枢支さ
れて突出しており、上下に揺動する腕部材54,55の先端
は一つに結合されて前輪3の車軸を支持している。この
左右の腕部材54,55の先端結合部と前記クロスプレート
29の左右に突出した取付部29aとの間に左右それぞれフ
ロントクッション56が介装されている。
【0028】フロントクッション56の上端が枢着された
クロスプレート29の近傍とリヤクッション52の上端が枢
着されたクロスパイプ23とを、車体を前後に一直線上に
貫通した補強パイプ27とシートレールパイプ26が連結す
る形となり、車体前後方向の荷重を補強パイプ27とシー
トレールパイプ26を介してフロントクッション56とリヤ
クッション52とが互いに打消すことができる構成となっ
ている。
【0029】ステアリングコラム5は、クロスステー30
の前方でクロスプレート31との間を貫通しており、その
上部をクロスステー30に取付けられるステアリングアッ
パーホルダー90によって固定され、斜め下方に延びたス
テアリングコラム5の下端はクロスプレート32の中央の
ステアリングロアホルダー36に固定されている。
【0030】なおステアリングシャフトの回動は、セン
ターアーム92を介して左右のタイロッド93に伝達され、
タイロッド93が前輪3の舵角を変えるようになってい
る。
【0031】メインパイプ24の前半部上方には燃料タン
ク60が配置され、燃料タンク60の前面より突設されたブ
ラケット60aがフロントパイプ20上端のクロスステー30
にボルト63によって固定され、燃料タンク60の下面左右
がメインパイプ24に設けられた前記ブラケット44に固着
されて燃料タンク60は支持される。
【0032】この燃料タンク60は、その上部に給油口が
ありブリーザチューブ61aが延出したキャップ61が被せ
られ、後下部中央に凹部62が形成されている。
【0033】この燃料タンク60の後方で斜下方にエアク
リーナ装置65が配設される。エアクリーナ装置65は、エ
アクリーナケース66の上方開口にリッド67を被せセット
スプリング77で押え、内部にエレメント68を内蔵したも
ので、リッド67より前方へ極めて短い吸気ダクト69が突
出している。
【0034】エアクリーナケース66の開口周縁の後部左
右に突設されたブラケット66aを前記シートレールパイ
プ26に設けたブラケット45にボルト72で固定してエアク
リーナケース66を支持すると、リッド67より突出した吸
気ダクト69は燃料タンク60の後下部の凹部62に臨在する
ことになる。
【0035】そしてエアクリーナケース66の開口周縁の
前部から邪魔板70が前方へ突設されており、同邪魔板70
が燃料タンク60の凹部62を仕切ってチャンバー73を形成
し、同チャンバー73に吸気ダクト69が前方を開口して配
置されている。
【0036】吸気ダクト69は極めて短いので、軽量でコ
ストも安価であるとともにエンジン出力の損失が少な
い。また吸気ダクト69の開口はチャンバー73内にあって
邪魔板70により泥や水等の侵入も防止できる。
【0037】エアクリーナケース66の前面からは、エレ
メント68のクリーン側に連結されたダクト75が延出して
キャブレタ76に連結され、キャブレタ76からは吸気管77
が延出してエンジン12の吸気口に連結されている。エア
クリーナ装置65の後方には支持ステー78aに支持されて
バッテリー78が配設されている。
【0038】一方排気装置のマフラー80は円筒状をし
て、その左側面に取付ブラケット79が突設されており、
該マフラー80が右側の補強パイプ28に外側から当てがわ
れて、取付ブラケット79が前記補強パイプ28のブラケッ
ト46に重ねられてボルト82によって螺着支持される。こ
のように支持されたマフラー80は右側後輪4の内側でセ
ンターパイプ22よりも後方に位置する。
【0039】そしてエンジン12の前方に向いたシリンダ
ヘッド12aの下面から排気管81が下方へ延出し、直ぐに
右側へ湾曲して上方へ向い、右側シートレールパイプ26
の前端のメインパイプ24との交叉部下方で後方へ屈曲し
て左側シートレールパイプ26に沿って延び、途中メイン
パイプ24に設けられたブラケットに支持されて後方へ向
ったのち、右側に徐々に偏っていってマフラー80に連結
されている。
【0040】マフラー80の前壁より僅かに突出した導入
管83は、排気管81の後端に取付けられた結合管84にガス
ケットを介して嵌入され、結合管84に外側から締付バン
ド86を巻回して、その端部どうしをボルト87によって締
付け結合する。この結合部は、右側リヤフェンダ11の後
輪4の前方を覆う壁部より後方に位置している。
【0041】以上のように車体フレームに各種機器が搭
載され、そのうちエアクリーナ装置65はエンジン12の上
方にあって、その吸気ダクト69は燃料タンク60の後下部
の凹部62に臨み邪魔板70に仕切られたチャンバー73内に
あるので、泥や水等の侵入も防止でき、吸気ダクト69は
短くすみ軽量化、低コスト化が図れるとともにエンジン
出力の損失低減を実現できる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、燃料タンクの凹部とエアクリ
ーナケースに一体の邪魔板により形成されたチャンバー
に吸気ダクトを臨ませることで吸気ダクトを短くして低
コスト、軽量化、エンジン出力の損失低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の不整地走行用の鞍乗型
自動四輪車の全体側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】車体カバーその他一部を省略した全体側面図で
ある。
【図4】車体フレーム構造を示す斜視図である。
【図5】車体フレーム構造の前部を示す側面図である。
【図6】車体フレーム構造の正面図である。
【図7】車体フレーム構造の一部平面図である。
【図8】一部省略した要部側面図である。
【図9】同要部平面図である。
【図10】図8におけるXーX端面図である。
【符号の説明】
1…鞍乗型自動四輪車、2…車体フレーム、3…前輪、
4…後輪、5…ステアリングコラム、6…バーハンド
ル、7…サイドカバー、8…フロントフェンダ、9…シ
ート、10…フロントカバー、11…リヤフェンダ、12…エ
ンジン、13…リヤフォーク、14…ハンドルカバー、15…
リヤマッドカバー、16…ステップバー、18…バンパー取
付けブラケット、19…フロントロアパイプ、20…フロン
トパイプ、21…ロアパイプ、22…センターパイプ、23…
クロスパイプ、24…メインパイプ、25…フロントサイド
パイプ、26…シートレールパイプ、27,28…補強パイ
プ、29…クロスプレート、30…クロスステー、31,32…
クロスプレート、33,34,35…クロスパイプ、36…ステ
アリングロアホルダー、軸受37,38…軸受、39…クロス
プレート、40,41,42,43,44,45,46…ブラケット、
47…プレート、48,49…フランジボルト、50…枢軸、51
…ブラケット、52…リヤクッション、53…チェーン、5
4,55…腕部材、56…フロントクッション、60…燃料タ
ンク、61…キャップ、62…凹部、63…ボルト、65…エア
クリーナ装置、66…エアクリーナケース、67…リッド、
68…エレメント、69…吸気ダクト、70…邪魔板、71…セ
ットスプリング、72…ボルト、73…チャンバー、75…ダ
クト、76…キャブレタ、77…吸気管、78…バッテリー、
79…取付ブラケット、80…マフラー、81…排気管、83…
導入管、84…結合管、86…締付バンド、87…ボルト、90
…ステアリングアッパーホルダー、92…センターアー
ム、93…タイロッド、95…クロスパイプ、96…バンパー
パイプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート前方に燃料タンクを配設した鞍乗
    型車両において、前記燃料タンクの後下部に凹部を形成
    し、同凹部に開口してエアクリーナの吸気ダクトを臨ま
    せ、同吸気ダクトの下方を覆う邪魔板をエアクリーナケ
    ースと一体に設けたことを特徴とする鞍乗型車両のエア
    クリーナ装置。
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