JP2793192B2 - 自動二輪車のカウリング支持構造 - Google Patents

自動二輪車のカウリング支持構造

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JP2793192B2
JP2793192B2 JP63107136A JP10713688A JP2793192B2 JP 2793192 B2 JP2793192 B2 JP 2793192B2 JP 63107136 A JP63107136 A JP 63107136A JP 10713688 A JP10713688 A JP 10713688A JP 2793192 B2 JP2793192 B2 JP 2793192B2
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昌衛 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動二輪車において、フロントカウル
と、このフロントカウルの車幅方向における各外側部の
後側に位置する左右一対のサイドカウルとを有するカウ
リングの支持構造に関する。
(従来の技術) 自動二輪車のカウリングには、例えば、実開昭62−16
6184号公報で示されるものがある。
これによれば、車体フレームをその前方から覆う平面
視でほぼU字状のフロントカウルが設けられている。ま
た、同上車体フレームの前部をその外側方からそれぞれ
覆う前後に長い偏平なサイドカウルが設けられている。
そして、これら各サイドカウルはその前部が上記フロン
トカウルの車幅方向における各外側部に接合してこのフ
ロントカウルに連結されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記フロントカウルの外側部とサイドカウ
ルの前部との各接合部における強度が不足しがちである
場合には、上記接合部において、締結具を用い上記両者
を連結させることが考えられるが、単にこのようにする
と部品点数が増えて構成が複雑になるおそれがある。
また、上記フロントカウルは走行風が直撃するもので
あるために、これには十分の強度が要求される。そこ
で、フロントカウルは既述したように平面視でほぼU字
状に形成されているが、この構成のようにすると、例え
ば、このカウリングの搬送時に、このカウリングをフロ
ントカウルと、二つのサイドカウルとに分解して、これ
ら三者を重ね合せたときには、これらは全体として大き
な嵩になってしまい、よって、その搬送が煩雑になると
いう不都合がある。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、フロントカウルの外側部とサイドカウルの前部と
の接合部に、簡単な構成により十分の強度が確保される
ようにし、しかも、カウリングをフロントカウルと、二
つのサイドカウルとに分解して重ね合せたとき、これら
三者が小さい嵩になるようにしてその搬送が容易にでき
るようにすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、次の如くである。
なお、この「発明の構成」の項において、下記した
( )内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するも
のである。
即ち、上記特徴とするところは、車体フレーム2の前
方にステー55とヘッドランプ56とを設け、上記ステー55
を上記車体フレーム2の前部に支持させると共に、上記
ステー55にヘッドランプ56を支持させ、上記ステー55と
共に車体フレーム2の前部をその前方から覆うフロント
カウル63を設けると共に、上記ヘッドランプ56、ステー
55、および車体フレーム2の前部をその外側方から一体
的に覆うサイドカウル65を設け、これら各サイドカウル
65の前部を上記フロントカウル63の車幅方向における各
外側部に接合させた自動二輪車において、 上記フロントカウル63の外側部とサイドカウル65との
各接合部を上記ヘッドランプ56の左右外側方に位置させ
ると共に、上記ステー55の副ステー(一部)74を上記ヘ
ッドランプ56の左右外側方に延出させ、上記フロントカ
ウル63の各外側部を、上記ステー55の副ステー(一部)
74の各延出端にそれぞれ連結させた点にある。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
なお、この「作用」の項において、下記した( )内
の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するものであ
る。
フロントカウル63の各外側部の強度は、これら各外側
部を上記ステー55の副ステー(一部)74に連結させたこ
とにより向上させられ、その分、上記フロントカウル63
の外側部とサイドカウル65の前部との接合部の強度も向
上させられる。
そして、上記した強度の向上には、ヘッドランプ65支
持用のステー55が利用されたのであり、このため、上記
強度の向上は簡単な構成により達成される。
しかも、上記フロントカウル63は、その各外側部が上
記ステー55の副ステー(一部)74により両端支持され
て、補強されることになるため、このフロントカウル63
を、一般的に強度が低いと考えられる偏平な形状にした
としても、強度上の支障が生じることはない。
よって、上記フロントカウル63を偏平な形状にさせる
ことができる。このため、カウリング62をフロントカウ
ル63と二つのサイドカウル65,65に分解してこれら三者
を重ね合せたとき、これら三者は嵩の小さいものとな
る。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図と第3図とにおいて、1は自動二輪車、2はそ
の車体フレームで、この車体フレーム2はセミダブルク
レードル形をなしている。即ち、この車体フレーム2は
その前部にヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイプ3
の上部から後下方に向って主フレーム4が延び、更に、
この主フレーム4の後端から左右一対のシートピラーチ
ューブ6が下方に向って延びている。
一方、上記ヘッドパイプ3の下部から後下方に延びて
その後端が上記シートピラーチューブ6の下端に連結さ
れるダウンチューブ7が設けられる。このダウンチュー
ブ7は上記ヘッドパイプ3の下部から下方に向って延び
る前部チューブ8と、この前部チューブ8の下端から一
旦下方に延びた後、後方に向って折れ曲げられる左右一
対の後部チューブ9,9とで構成されている。
上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク11が操向自
在に支承される。即ち、このフロントフォーク11はヘッ
ドパイプ3に挿入される操向軸を有し、この操向軸はヘ
ッドパイプ3の軸心上でその軸心回りに回動自在となっ
ている。このヘッドパイプ3の上端にアッパブラケット
12が取り付けられ、下端にはロアブラケット13が取り付
けられる。そして、このアッパブラケット12とロアブラ
ケット13に左右一対のフォークパイプ14,14が支持さ
れ、この両フォークパイプ14,14の下端間に前輪15が支
承され、一方、上記アッパブラケット12上にハンドル16
が支持されている。
前記シートピラーチューブ6,6の下部には枢支軸18に
よりリヤアーム19が上下揺動自在に枢支され、このリヤ
アーム19の揺動端に後輪20が支承されている。また、上
記シートピラーチューブ6,6の上部とリヤアーム19との
間には緩衝器21がリンク機構22を介して介在している。
この緩衝器21は、路面23から後輪20やリヤアーム19を通
って車体フレーム2側に伝わろうとする衝撃を緩衝す
る。
また、この際、上記リンク機構22は次のように働く。
つまり、自動二輪車1の走行中に後輪20が路面23から衝
撃を受けてリヤアーム19が上方回動する際、このリンク
機構22はリヤアーム19が上方回動するのに従い緩衝器21
の有するダンパの縮小量を非線形に増大させ、これによ
り、路面23に対する後輪20の追従性を向上させる。
25は1気筒4サイクルのエンジンで、このエンジン25
は車体フレーム2の内部に位置してこの車体フレーム2
に締結されている。このエンジン25の吸気孔には気化器
26が取り付けられ、また、この気化器26に吸入される外
気を清浄にするエアクリーナ27が設けられる。
上記エンジン25の排気孔には排気管29が連結され、そ
の後端にはマフラ33が取り付けられている。
上記気化器26に燃料を供給する燃料タンク35が設けら
れる。この燃料タンク35は前記主フレーム4を左右から
挟むように設けられる一対の前部タンク36,36を有し、
この両前部タンク36,36はボルト36aにより互いにねじ止
めされて図示しない緩衝体を介し上記主フレーム4上に
支持されている。この各前部タンク36の下端には燃料コ
ック37が取り付けられている。
また、上記燃料タンク35は車体フレーム2の後方に後
部タンク38を有し、この後部タンク38はシートピラーチ
ューブ6に突設したステー6aにねじ止めされている。こ
の後部タンク38は正面視で逆U字状をなし、その左右各
下端にはそれぞれ燃料コック39が取り付けられている。
そして、上記各燃料コック37,39は気化器26に接続され
る。
前記エンジン25には駆動鎖車41が設けられ、一方、後
輪20には従動鎖車42が設けられ、これら両鎖車41,42に
伝動チェーン43が巻き掛けられている。そして、エンジ
ン25はエアクリーナ27や気化器26を通して外気を吸入す
ると共に、気化器26を介して燃料タンク35からの燃料を
吸入することにより作動する。このエンジン25の動力を
上記伝動チェーン43等を介して後輪20に伝達させれば、
自動二輪車1の走行が可能となる。
前記後部タンク38はその上面にシート44を支持してい
る。つまり、この後部タンク38はシート44の支持用ブラ
ケットともなっている。また、前記各前部タンク36の後
部外側面にはシート44上のライダーのひざを嵌め込ませ
る凹状のニーグリップ45が形成されている。
前記ダウンチューブ7の前面には矩形状の剛性の高い
枠体50が設けられる。この枠体50の上部は左右一対のボ
ルト51,51により前部チューブ8にねじ止めされ、同上
枠体50下部は左右一対のボルト52,52により左右後部チ
ューブ9,9にねじ止めされている。
前記ヘッドパイプ3の前方にはステー55と、左右一対
のヘッドランプ56,56とが設けられ、上記ステー55は上
記ヘッドパイプ3に支持されると共に、上記ステー55に
上記各ヘッドランプ56,56が支持されている。これらヘ
ッドランプ56,56を保護するためのランプカバー57が設
けられている。更に、上記ステー55はその上面側で計器
たる走行案内表示計59と速度計60とを支持している。
62は樹脂製のカウリングである。このカウリング62
は、上記ヘッドランプ56,56の前面側に位置して上記ス
テー55、および車体フレーム2の前部をその前方から覆
うフロントカウル63を有し、このフロントカウル63の上
端にはウィンドシールド64が連なっている。また、上記
カウリング62は、上記車体フレーム2の前部、ステー5
5、およびヘッドランプ56をその各外側方からそれぞれ
一体的に覆うサイドカウル65を有し、これら各サイドカ
ウル65の前部は上記フロントカウル63の車幅方向におけ
る各外側部に接合させられている。
上記各サイドカウル65の上部には外側方に膨らむ膨出
部66が形成されている。この膨出部66は走行風がハンド
ル16を握るライダーの腕に直接衝突しないようにこの走
行風を案内する(第2図中矢印図示)。また、同上各サ
イドカウル65の後端は前記ニーグリップ45の前縁に沿う
ように形成され、サイドカウル65の外面とニーグリップ
45とは滑らかな面で結ばれている。
第4図と第5図において、前記ステー55は側面視コの
字状の主ステー73を備えており、この主ステー73から左
右各側方に一対の副ステー74,74が突出している。上記
ステー55は前記ヘッドパイプ3に支持手段75により支持
されている。
上記支持手段75はボルト76によりヘッドパイプ3にね
じ付けられた上下一対の支持パイプ77,77を有し、この
各支持パイプ77は前方に向って延びている。この各支持
パイプ77の前端側にはすり割り78が形成され、このすり
割り78を設けた部分に締結ボルト79がねじ付けられてい
る。また、上記各支持パイプ77にはパイプ80の後端が摺
動自在に挿入され、このパイプ80の前端はボルト81によ
り前記主ステー73の後部にねじ付けられている。
上記各ボルト76,81の軸心は共に車幅方向に延びてお
り、このボルト76,81を緩めれば、上記軸心回りに支持
パイプ77やパイプ80が上下回動できるようになってい
る。
従って、上記支持パイプ77やパイプ80を回動させ、か
つ、支持パイプ77に対しパイプ80を摺動させれば、ステ
ー55を前後、上下に任意に位置調整でき、また、車体中
心を通る垂直面上において任意に角度調整もできる。そ
して、所望位置、所望角度に調整した状態で各ボルト7
6,81、および締結ボルト79を締め付ければ、ヘッドパイ
プ3に対しステー55を固定することができる。
なお、上記ボルト76と支持パイプ77との間には緩衝ゴ
ム82が介在しており、この緩衝ゴム82はボルト76と支持
パイプ77の一方から他方へ伝わろうとする振動を吸収す
る。
上記副ステー74,74の正面視形状は左右方向に長い長
円状をなしており、各副ステー74に前記ヘッドランプ56
が嵌め込まれている。そして、このヘッドランプ56はボ
ルト85によりステー55にねじ止めされている。
一方、上記主ステー73の上下各端から前方に向ってボ
ルト90,90が突設されている。このボルト90,90に前記ラ
ンプカバー57がねじ止めされる。このランプカバー57は
正面視で左右に長いカバーフレーム91を有し、このカバ
ーフレーム91は左右ヘッドランプ56,56を縁取るように
形成される。そして、このカバーフレーム91の左右中央
部が上記ボルト90,90に嵌め付けられて蝶ナット93によ
り締め付けられている。また、上記カバーフレーム91の
前面に格子体94が溶接され、この格子体94は両ヘッドラ
ンプ56,56の前面を保護すべくこれらを覆っている。上
記の場合、各蝶ナット93の突片には孔が形成されてお
り、ばね95の各端がこの孔に掛け止められている。つま
り、このばね95は各蝶ナット93の緩み止めとなってい
る。
上記ステー55から上方にブラケット97が突出してお
り、このブラケット97に前記走行案内表示計59がボルト
98によりねじ止めされている。この場合、ブラケット97
と走行案内表示計59との間には緩衝ゴム99が介在してお
り、これはブラケット97側から走行案内表示計59に伝わ
ろうとする振動を吸収する。なお、この走行案内表示計
59は例えばラリー用に設けられるもので、現在位置や、
行先の表示がなされるようになっている。
また、同上ステー55の上部には前記速度計60がボルト
100によりねじ止めされている。この場合、ステー55と
速度計60との間には緩衝ゴム101が介在しており、ステ
ー55側から速度計60に伝わろうとする振動を吸収する。
106はスポンジ状の仕切板で、走行案内表示計59や速
度計60の位置をほぼ境とした上下空間を仕切っており、
これは速度計60に対しボルト107によりねじ止めされて
いる。
次に、同上第4図と第5図において、カウリング62と
ウィンドシールド64について説明する。
フロントカウル63の前面には左右一対の円形孔113,11
3が形成され、各円形孔113はそれぞれヘッドランプ56に
対応しており、このヘッドランプ56は円形孔113を通し
て車体前方を照射するようになっている。また、このフ
ロントカウル63はステー55の前面側に接近して設けられ
ており、このフロントカウル63は前記したボルト90と蝶
ナット93とにより主ステー73に共締めされている。
上記の場合、ヘッドランプ56、走行案内表示計59およ
び速度計60の各機器や、フロントカウル63は前記支持手
段75に支持されているため、上記各機器等はこの支持手
段75により一体的に位置調整することができる。
上記ウィンドシールド64はその下端がフロントカウル
63の上縁にボルト114によりねじ止めされることにより
取り付けられている。また、上記ボルト114よりも上方
に位置するフロントカウル63の上端はウィンドシールド
64から離れるように後方に折り曲げられており、このフ
ロントカウル63の上端とウィンドシールド64との間の空
間にラリー用のゼッケン115が嵌め付けられている。116
は通気孔であり、これはウィンドシールド64の下部に左
右一対形成されている。
特に、第1図、第4図、および第5図において、フロ
ントカウル63は前方に凸状となる偏平な円弧状をなし、
このフロントカウル63の車幅方向における各外側部の内
面に、前後に長く延びて全体として偏平な形状の各サイ
ドカウル65の前部が接合している。これら各接合部は前
記ヘッドランプ56の左右各外側方に位置させられてい
る。
前記ステー55の一部である上記各副ステー74が、上記
ヘッドランプ56の左右の各外側方に延出させられてい
る。そして、上記フロントカウル63の各外側部は、これ
に接合する上記各サイドカウル65の前部と共に、上記各
副ステー74の延出端(外側端)にそれぞれ連結されてい
る。この連結につき、より具体的に説明すると、上記副
ステー74の外側端にボス部119が溶接され、これにねじ
付けられる蝶ボルト118,118により緩衝ゴム120を介し、
上記フロントカウル63の各外側部と、これに接合してい
る各サイドカウル65の前部とが共締めされている。そし
て、これによってカウリング62がステー55に支持されて
いる。
上記の場合、副ステー74,74は、ヘッドランプ56の外
側方にまで延びた左右に長い形状であり、このため、こ
の副ステー74,74の外側端は更に上記接合部に近いとこ
ろに位置することとなる。よって、上記ボス部119に接
合部をねじ止めすることは極めて合理的である。
前記ステー55はヘッドランプ56や既述したその他の機
器を支持するものであるため、支持手段75と共に十分の
強度を有している。よって、上記したように、ステー55
の副ステー74にフロントカウル63の外側部とサイドカウ
ル65の前部とを共締めすれば、これら両者の接合部には
十分の強度が確保されることになる。しかも、フロント
カウル63は副ステー74の左右両端に両端支持されるた
め、このフロントカウル63も十分に補強されることとな
り、よって、これは走行風に十分耐えることができる。
なお、上記実施例では、フロントカウル63とサイドカ
ウル65とをボス部119に共締めしたが、フロントカウル6
3の外側部のみをボス部119にねじ止めしてもよく、この
ようにした場合にも、上記接合部には十分の強度が確保
される。また、同上実施例では、フロントカウル63の外
側部における端部をボス部119にねじ止めしているが、
この端部よりも若干車幅方向内方に寄った部分をボス部
119にねじ止めしてもよい。
また、上記の場合、サイドカウル65の前端には車幅方
向内方に向う段差面122が形成されており、ここにフロ
ントカウル63の外側端が嵌り込んでいる。そして、これ
によりフロントカウル63とサイドカウル65の外面は平滑
に連続させられている。
上記左右蝶ボルト118,118は車幅方向に延びる同一軸
心上に位置しており、各サイドカウル65の後端部は各蝶
ボルト118の軸心を中心として上下回動自在となってい
る。そして、この回動により、サイドカウル65の後端側
は前部タンク36の外面の所望位置に位置させることがで
きる。
また、上記サイドカウル65外側面の一般面から段差面
122に至る折れ曲り面122aと、フロントカウル63の外側
部端縁との間には、上記接合部の全体に渡り間隙122bが
形成されている。そして、この間隙122bは、上記したよ
うに蝶ボルト118回りにサイドカウル65が回動すると
き、フロントカウル63の端縁に上記折れ曲り面122aが当
接することを防止している。
上記フロントカウル63の外側部とサイドカウル65の前
部の接合部は、全体として車幅方向にほぼ直角な仮想平
面上に位置している。このため、この接合部の各型成形
は比較的容易にできる。
なお、上記のように接合部を平面的な形状にすると、
この部分の強度が問題となるが、この接合部は前記した
ようにステー55に連結されて十分の強度を保持してお
り、しかも、この接合部の近傍におけるサイドカウル65
には膨出部66が形成されているため、この膨出部66によ
っても更に強度が高められている。
第1図と第6図において、上記位置合せをしたサイド
カウル65を前部タンク36側に固定するために、上下一対
のゴムバンド123,123が設けられる。この各ゴムバンド1
23はその一端がサイドカウル65の内面に設けたフック12
4に係脱自在に係止され、他端は前部タンク36に設けた
フック125に弾性的に係脱自在に係止されている。
また、上記各フック124が前部タンク36の外面に接触
しないように上記フック124と前部タンク36との間には
弾性体126がそれぞれ介在し、これはサイドカウル65側
に取り付けられている。また、上下ゴムバンド123,123
間において、2つの緩衝用スポンジ材127,127がサイド
カウル65と前部タンク36との間に介在している。
上記各弾性体126やスポンジ材127は、上記前部タンク
36側壁の保護を図り、かつ、サイドカウル65と前部タン
ク36に生じる振動を吸収する。また、サイドカウル65と
前部タンク36との間に適当な空間128を形成し、この空
間128を通して上記両者間を走行風が円滑に流れるよう
にしている。また、この場合、各スポンジ材127は、上
記走行風の流れを後方に向って案内するように前後に長
い形状となっている。
第1図、第7図および第8図において、フロントカウ
ル63と各サイドカウル65の連結をより強固にするため、
フロントカウル63の外側部と、各サイドカウル65の前部
とを連結する上下一対のゴムバンド129,129が設けられ
る。この各ゴムバンド129はその一端がフロントカウル6
3の内面に設けたフック130に係脱自在に係止され、他端
はサイドカウル65の内面に設けたフック131に弾性的に
係脱自在に係止されている。なお、上記の場合、フロン
トカウル63の外側部と、各フック130の一部130aとの間
の隙間にサイドカウル65の前部が嵌脱自在に嵌入されて
係止されている。
第1図、第3図および第6図において、上記に加えて
各サイドカウル65の前下端を前記枠体50に弾性的に固定
するゴムバンド133が設けられる。このゴムバンド133は
その一端がサイドカウル65の前下端に設けたフック134
に係脱自在に係止され、他端は枠体50に設けたフック13
5に弾性的に係脱自在に係止されている。
第9図において、サイドカウル65の前下端はフック状
の折り曲げ部136となっており、この折り曲げ部136は弾
性体137を介して前部タンク36の前下端に係脱自自在に
係止している。つまり、サイドカウル65を組み付ける場
合には、まず、このサイドカウル65を車体フレーム2側
に蝶ボルト118で仮止めし、次に、この蝶ボルト118を中
心としてサイドカウル65を後方回動させ、ここで、上記
折り曲げ部136を前部タンク36の前下端に係止させれ
ば、このサイドカウル65の概の位置決めができるように
なっている。
なお、図中、37は既述の燃料コックで、138は燃料の
排出管である。
(発明の効果) この発明によれば、車体フレームの前方にステーとヘ
ッドランプとを設け、上記ステーを上記車体フレームの
前部に支持させると共に、上記ステーにヘッドランプを
支持させ、上記ステーと共に車体フレームの前部をその
前方から覆うフロントカウルを設けると共に、上記ヘッ
ドランプ、ステー、および車体フレームの前部をその外
側方から一体的に覆うサイドカウルを設け、これら各サ
イドカウルの前部を上記フロントカウルの車幅方向にお
ける各外側部に接合させた自動二輪車において、 上記フロントカウルの外側部とサイドカウルとの各接
合部を上記ヘッドランプの左右外側方に位置させると共
に、上記ステーの一部を上記ヘッドランプの左右外側方
に延出させ、上記フロントカウルの各外側部を、上記ス
テーの一部の各延出端にそれぞれ連結させてある。
このため、上記フロントカウルの各外側部の強度は、
これら各外側部を上記ステーの一部に連結させたことに
より向上させられ、その分、上記フロントカウルの外側
部とサイドカウルの前部との接合部の強度も向上させら
れて、カウリングの強度が向上する。
そして、上記した強度の向上には、ヘッドランプ支持
用のステーが利用されたのであり、このため、上記強度
の向上は簡単な構成により達成される。
しかも、上記フロントカウルは、その各外側部が上記
ステーの一部により両端支持されて、補強されることに
なるため、このフロントカウルを、一般的に強度が低い
と考えられる偏平な形状にしたとしても、強度上の支承
が生じることはない。
よって、上記フロントカウルを偏平な形状にさせるこ
とができる。このため、カウリングをフロントカウルと
二つのサイドカウルに分解してこれら三者を重ね合せた
とき、これら三者は嵩の小さいものとなり、この結果、
カウリングを搬送する際の作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図はカウリングの側
面図、第2図は自動二輪車の全体側面図、第3図は正面
図、第4図は第2図の部分拡大断面図、第5図は第1図
のV−V線矢視断面図、第6図は同上第1図のVI−VI線
矢視断面図、第7図は同上第1図のVII−VII線矢視断面
図、第8図は同上第1図のVIII−VIII線矢視断面図、第
9図は同上第1図のIX−IX線矢視断面図である。 1……自動二輪車、2……車体フレーム、55……ステ
ー、56……ヘッドランプ、62……カウリング、63……フ
ロントカウル、65……サイドカウル、73……主ステー、
74……副ステー(一部)、75……支持手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームの前方にステーとヘッドラン
    プとを設け、上記ステーを上記車体フレームの前部に支
    持させると共に、上記ステーにヘッドランプを支持さ
    せ、上記ステーと共に車体フレームの前部をその前方か
    ら覆うフロントカウルを設けると共に、上記ヘッドラン
    プ、ステー、および車体フレームの前部をその外側方か
    ら一体的に覆うサイドカウルを設け、これら各サイドカ
    ウルの前部を上記フロントカウルの車幅方向における各
    外側部に接合させた自動二輪車において、 上記フロントカウルの外側部とサイドカウルとの各接合
    部を上記ヘッドランプの左右外側方に位置させると共
    に、上記ステーの一部を上記ヘッドランプの左右外側方
    に延出させ、上記フロントカウルの各外側部を、上記ス
    テーの一部の各延出端にそれぞれ連結させた自動二輪車
    のカウリング支持構造。
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