JPH0510500A - 低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造 - Google Patents
低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造Info
- Publication number
- JPH0510500A JPH0510500A JP15904591A JP15904591A JPH0510500A JP H0510500 A JPH0510500 A JP H0510500A JP 15904591 A JP15904591 A JP 15904591A JP 15904591 A JP15904591 A JP 15904591A JP H0510500 A JPH0510500 A JP H0510500A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- membrane
- anchor member
- universal joint
- tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
するために、屋根とメンブレンとの面方向の相対移動が
許容される低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造を提
供する。 【構成】 屋根とメンブレンとをアンカ部材で連結する
と共に上記メンブレンの熱収縮移動を許容するために上
記アンカ部材と屋根とを自在継手で結んで構成した。
Description
ブレンアンカ構造に係り、特に屋根内側に保冷材層を介
在させてメンブレンを張設した低温タンクに低温液が投
入されてメンブレンが熱収縮する時、屋根とメンブレン
との面方向の相対移動が許容されることにより、熱収縮
によるメンブレンの歪みが解消される低温タンクの屋根
メンブレンアンカ構造に関するものである。
スを大量に貯蔵するためのタンクとしては、地下式低温
タンクが知られている。従来の地下式低温タンクは図5
に示すものが採用されている。図示するように、地下式
低温タンク1は地中にその上部が開放されて建造された
有底筒体状のコンクリ−ト槽体2と、これを覆うド−ム
状に形成された屋根3とから主に構成されている。コン
クリ−ト槽体2内壁に保冷材層4を挟んでメンブレン5
が張設されている。コンクリ−ト槽体2の上部開口部に
はこれを覆うようにド−ム状に形成された屋根3が設け
られている。このように、従来の地下式低温タンクはそ
の屋根3が少なくとも地上に露出されて構成されてい
る。また、屋根の内側にはサスペンデッドデッキ6が屋
根より吊り下げられて設けられ、サスペンデッドデッキ
6上に保冷材層7が載置されている。
共にその建設される敷地の有効利用を達成するためにタ
ンク全体を地中に埋設して全地下式低温タンクとするこ
とが検討されている。また、このように全体を地中に埋
設された全地下式低温タンクの屋根の構造は、タンク埋
設の深さを考慮して平坦面状或いは円錐台状に形成され
たもの即ち平屋根が好適であると考えられるに至ってい
る。さらに、このように平坦面状或いは円錐台状に形成
された平屋根構造を採用する場合、サスペンデッドデッ
キを設けてその上に保冷材層を載置した構造よりも、屋
根に沿わせて保冷材層を介在させメンブレンを張設した
構造のほうが好適であると考えられるに至っている。
を地中に埋設された低温タンクにあっては、屋根が平坦
面状或いは円錐台状に形成されると共に屋根に沿わせて
保冷材層を介在させてメンブレンが張設されることにな
る。このメンブレンは貯液がスロッシングを起こして上
昇した後再度下降する時、貯液から負圧を受けて下方に
吸引されるので、この吸引力に抗するべく屋根と連結さ
れて支持される。即ち、メンブレンは屋根に一体的に取
付けられることになる。メンブレンはその素材として凡
そ2mm厚のステンレス鋼板が用いられている。
の低温液化ガスが投入される時、メンブレンは直接低温
液化ガスの気相に触れて冷却され、その結果熱収縮を起
こそうとする。これに対して、屋根は保冷材層によって
断熱されているため熱収縮することがない。このように
熱収縮するメンブレンが上記のように屋根に連結されて
一体的に取付けられていると、相互間に応力が発生する
ことになる。このようにして発生した応力は比較的構造
の弱いメンブレンの方に歪みをもたらし、変形や破壊を
招くという問題があった。
し、熱収縮によってメンブレンが歪むことを防止するた
めに、屋根とメンブレンとの面方向の相対移動が許容さ
れる低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造を提供する
ことにある。
に、本発明は、屋根とメンブレンとをアンカ部材で連結
すると共に上記メンブレンの熱収縮移動を許容するため
に上記アンカ部材と屋根とを自在継手で結んで構成した
ものである。
連結されると共にアンカ部材と屋根とが自在継手で結ば
れることになる。従って、メンブレンと屋根との相対移
動は自在継手によって許容されることになる。このよう
に屋根とメンブレンとの面方向の相対移動が許容された
屋根メンブレンアンカ構造においては、メンブレンは冷
却されて熱収縮するとその収縮方向に移動することにな
り、屋根との間に応力が発生することがなく、従って歪
みが発生しない。
て詳述する。
クの屋根メンブレンアンカ構造を有する屋根部50は、
メンブレン10とアンカ部材11とが連結されると共に
アンカ部材11と屋根13とが自在継手12で結ばれ、
メンブレン10と屋根13との間に保冷材層14が介設
されて構成されている。
根13の内側に所定の層厚を有する保冷材層14が設け
られ、さらにその内側にメンブレン10が張設されてい
る。これら保冷材層14及びメンブレン10は屋根13
の全面に亘って延出されていると共にアンカ部材11を
設けるために随所で保冷材層14に空隙部15が設けら
れている。空隙部15にはアンカ部材11が設けられて
いる。アンカ部材11は棒状のアンカロッド16の一端
部が径方向外方に延出されてメンブレン10と接合する
ためのフランジ部17が形成され、他端部が自在継手1
2のリング状に形成された可動片18に一体的に接合さ
れて構成されている。フランジ部17の端面がメンブレ
ン10に当接され、両者は溶接等により一体的に接合さ
れている。自在継手12のリング状に形成された可動片
18と、同様にリング状に形成された固定片19とが互
いにリング内を通されて鎖状に組み合わされている。可
動片18と固定片19とは共にその肉厚に比べて充分大
きな口径を有するものである。従って、自在継手12に
おいては、可動片18が固定片19に係合されると共に
径方向への所定の範囲内での移動が許容されていること
になる。
出されて棒状のロッド20を形成し、ロッド20の上端
部にはフランジ21が設けられている。フランジ21の
上には熱伝導を遮断するための枕木22が設けられ、こ
れら屋根13のフランジ21と枕木22とはネジ23で
締め付けて接合されている。さらに、枕木22はその上
面が屋根13に接しておりネジ24により屋根13に固
定されている。即ち、自在継手12の固定片19は枕木
22を介して屋根13に固定されていることになる。
柔軟性を有する保冷材25が充填されている。保冷材2
5は空隙部15の断熱を達成すると共にアンカ部材11
の運動を許容するものである。
在継手12にメンブレン10が吊り下げられて、屋根1
3とメンブレン10との面方向の相対移動が許容された
屋根メンブレンアンカ構造が構成されていることにな
る。このように屋根13とメンブレン10との面方向の
相対移動が許容された屋根メンブレンアンカ構造を有す
る屋根部50を設けた全地下式低温タンクについて図4
を用いて説明する。
の位置に上部が開放された有底筒体状のコンクリ−ト製
槽体31が設けられ、コンクリ−ト製槽体31の底部及
び内周壁には保冷材層32を挟んでメンブレン33が張
設されている。コンクリ−ト製槽体31の上部開口部に
はこれを覆って、平坦面状に形成された屋根部50が設
けられている。屋根部50の随所には空隙部15が設け
られ、アンカ部材11と自在継手12とによりメンブレ
ン10と屋根13とが連結されている。屋根部50はコ
ンクリ−ト製屋根34で覆われ、さらにコンクリ−ト製
屋根34上に土砂が積まれている。即ち、全地下式低温
タンク30はその全体が地中に埋設され、地上部には平
坦地が形成されていることになる。
手12にメンブレン10が吊り下げられて、屋根13と
メンブレン10との面方向の相対移動が許容された屋根
メンブレンアンカ構造で構成されている。従って、地震
等により貯液がスロッシングを起こして上昇した後再度
下降する時、メンブレン10が貯液から負圧を受けて下
方に吸引されても、剥離されることがない。
の枕木22が設けられ、アンカ部材11による熱伝導が
遮断されていると共に空隙部15には保冷材25が充填
されているので断熱を達成することができる。
等の低温液化ガスが投入される時、屋根部50のメンブ
レン10は直接低温液化ガスの気相に触れて冷却され、
その結果熱収縮を起こそうとする。これに対して、屋根
13は保冷材層14によって断熱されているため熱収縮
することがない。上述したように、屋根部50は屋根1
3に固定された自在継手12にメンブレン10が吊り下
げられて、屋根13とメンブレン10との面方向の相対
移動が許容された屋根メンブレンアンカ構造で構成され
ている。従って、メンブレン10は屋根13に対して面
方向の相対移動を起こすことになり、熱収縮によってメ
ンブレン10が歪むことが防止されることになる。
る全地下式低温タンク30の屋根部50の形状を平坦面
状としたが、円錐台状、ド−ム状等の隆起形状の屋根部
であってもよいことは勿論である。また、本実施例にあ
っては、屋根13とメンブレン10との面方向の相対移
動が許容された屋根メンブレンアンカ構造は全地下式低
温タンク30に設けられているが、タンク全体が地上部
に設けられた地上式タンク或いは、タンクの一部が地下
に埋設された地下式タンクに設けられても同等の効果を
もたらすものである。
在継手12としてボ−ル継手40を使用したものであ
る。
で、自在継手12が軸方向にも移動を許容されているも
のである。屋根13の内側に一体的に取り付けられた枕
木22には、アンカ吊具26が取り付けられている。ア
ンカ吊具26は所定の深さを有する皿状の部材で底部中
央にアンカロッド16を挿通するための円穴27が設け
られている。メンブレン10に一体的に接合されて上方
に延出されたアンカロッド16が円穴27に挿通され、
その上端部に円盤28が取り付けられている。円穴27
の径はアンカロッド16の径より充分に大きく、円盤2
8の径は円穴27の径より充分に大きい。また、円盤2
8の表面はテフロン加工等により滑らかに形成されてお
り、アンカロッド16はアンカ吊具26に係止されると
共に径方向への移動が許容されている。さらに、円盤2
8の厚さはアンカ吊具26の深さより小さく形成され、
アンカロッド16の軸方向への移動が許容されて自在継
手12が構成されている。このように自在継手12が径
方向のみならず軸方向にも移動を許容されているので、
メンブレン10の熱収縮による軸方向への移動が可能に
なる。
温液化ガスが投入される時、熱収縮によるメンブレンの
歪みが発生しないことである。
る。
である。
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 屋根の内側に保冷材層を介在させてメン
ブレンを張設してなる低温タンクの屋根構造において、
上記屋根と上記メンブレンとをアンカ部材で連結すると
共に上記メンブレンの熱収縮移動を許容するために上記
アンカ部材と屋根とを自在継手で結んだことを特徴とす
る低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15904591A JP3250235B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15904591A JP3250235B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510500A true JPH0510500A (ja) | 1993-01-19 |
JP3250235B2 JP3250235B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=15685027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15904591A Expired - Lifetime JP3250235B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3250235B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118579393A (zh) * | 2024-08-05 | 2024-09-03 | 中太(苏州)氢能源科技有限公司 | 一种绝热模块的连接结构及其连接方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7896188B2 (en) * | 2007-03-16 | 2011-03-01 | National Steel And Shipbuilding Company | Universal support arrangement for semi-membrane tank walls |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP15904591A patent/JP3250235B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118579393A (zh) * | 2024-08-05 | 2024-09-03 | 中太(苏州)氢能源科技有限公司 | 一种绝热模块的连接结构及其连接方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3250235B2 (ja) | 2002-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3701262A (en) | Means for the underground storage of liquified gas | |
US9945515B2 (en) | Above-ground low-temperature tank | |
JPH0510500A (ja) | 低温タンクの屋根メンブレンアンカ構造 | |
US3267685A (en) | Container for storing liquids at low temperatures | |
JPH1194198A (ja) | 竪型断熱低温タンク | |
JPS587194Y2 (ja) | 低温地下タンク | |
JP4379899B2 (ja) | 低温タンク | |
JPS5848478Y2 (ja) | 低温液化ガス貯槽 | |
JP3479437B2 (ja) | 竪型断熱低温タンク及びその施工方法 | |
JPS5836955Y2 (ja) | 低温貯槽の屋根構造 | |
JPS5936800Y2 (ja) | コンクリ−ト製低温液化ガス貯槽のベ−パ−バリア−固定用ジベル | |
JPH0447520Y2 (ja) | ||
JPH0523918Y2 (ja) | ||
JPH0747679Y2 (ja) | 埋設型低温液体貯蔵タンク | |
JP2571898Y2 (ja) | 低温タンク内部点検作業用歩廊等吊り構造 | |
JPH10220697A (ja) | 低温タンクの内槽用アンカー構造 | |
JPS5810080Y2 (ja) | 吊デツキ式低温液化ガス貯槽の屋根裏保冷構造 | |
JP2744762B2 (ja) | 大容量低温液化ガスタンク | |
JPS60215200A (ja) | 二重穀低温タンクのガス漏洩検知装置 | |
JPH0440079Y2 (ja) | ||
JPH0510497A (ja) | 低温地下式貯槽の屋根内面保冷構造 | |
JPS6233477B2 (ja) | ||
JPS5821100A (ja) | 低温地下タンク | |
JPS622400Y2 (ja) | ||
JPH0522720Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071116 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116 |