JPH05104439A - 電解ドレツシング研削装置 - Google Patents

電解ドレツシング研削装置

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JPH05104439A
JPH05104439A JP29243091A JP29243091A JPH05104439A JP H05104439 A JPH05104439 A JP H05104439A JP 29243091 A JP29243091 A JP 29243091A JP 29243091 A JP29243091 A JP 29243091A JP H05104439 A JPH05104439 A JP H05104439A
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JP
Japan
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negative electrode
grinding tool
grinding
tool
workpiece
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29243091A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Akita
俊哉 秋田
Hisayuki Takei
久幸 武井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05104439A publication Critical patent/JPH05104439A/ja
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解ドレッシング時における研削工具のドレ
ッシングむらを防止する。 【構成】 回転する工具軸1に導電性の研削工具2を保
持し、保持具8に保持した被加工部材7を研削工具2に
当接して、研削加工する。加工時にノズル10から弱導
電性クーラントを供給し、研削工具2をドレッシングす
る。被加工部材7と反対側に陰電極3を設け、陰電極3
と研削工具2との間隔eを保つ。陰電極3の表面形状を
研削工具2への電解作用が均等になる形状とする。陰電
極3に電解電源5の陰極を印加し、研削工具2に陽極を
印加する。被加工物7が揺動して陰電極3と当接したと
き、陰電極3が研削工具2から離反し陰電極への印加を
中断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ等の被加工物の
倣い研削におけるドレッシングむらを防止する電解ドレ
ッシング研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、特願平1−17481号に記
載された従来の研削装置を示す。図示されていない駆動
装置と連結した回転軸106の先端に一体形成された導
電性を有し、その先端部に半球の凹形状に形成された研
削工具116の上面(凹面)、即ち、半球形状の研削面
には、研削面と対応した同形状の被加工物を有する被加
工部材117の凸形状の半球面を当接させている。この
被加工部材117は、その下端面が同径形状に形成され
た保持皿118に保持されている。この保持皿118の
中心には,基端が駆動源(図示省略)と接続されて回転
駆動する円柱形の先端が接続されており、加圧手段(図
示省略)にて、上記保持皿118を介して被加工部材1
17を押圧加工するよう構成されている。
【0003】また、被加工部材117を保持した状態で
研削工具116の加工面と保持皿118の外周縁、即ち
電極115との間に僅かな隙間L(好ましくは0.1m
m〜0.2mm)を確保するような位置に保持皿118
を調整配設している。
【0004】図中において、被加工部材117と研削工
具116間の側方には図示されていない供給装置と連結
したパイプ112が配され、このパイプ112からは被
加工部材117と研削工具116間に供給するクーラン
ト(冷却媒体)111が噴出する。上記研削工具116
は、ダイヤモンド粉末などの砥粒を導電性を有するボン
ドで結合したもので、ある。
【0005】図中符号113は、放電加工用のパルス電
圧を発生する直流電源である。この直流電源113の+
極は、研削工具116の回転軸106の外周壁にブラシ
114にて接続印加される。また、−極は、保持皿11
8の上端面に形成した段部にブラシ119に接続し、保
持皿118を介して、保持皿118の外周壁に配設した
電極115に印加される。また、電極115は、被加工
部材117を保持皿118に保持した状態で研削工具1
16の加工面との間に僅かの隙間Lを設けるよう保持皿
118に固定されている。研削工具116と電極115
の隙間Lには、クーラント111が介在し、それぞれに
印加した電圧によって研削工具116の加工面が電解に
よつてドレッシングされるように設定されている。
【0006】上記構成において、被加工部材117に対
して研削加工を行うと、保持皿118の回転駆動と研削
工具116の回転および揺動駆動と同時に供給装置も駆
動して研削工具116と電極115との隙間Lにクーラ
ント111がパイプ112より噴出し介在する。また、
電極115により研削工具116の加工面(砥粒面)に
電解が生じ、それによって加工面がドレッシングされ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置においては、1回の加工中にリング状の電極115が
研削工具116全面に作用することが可能ではあるが、
研削工具116の各点の上に電極115が作用する時
間、即ち、研削工具116の各点で電解ドレッシングを
行う時間は研削工具116の各点によって異なる。その
ために、研削工具116全面が均等に電解ドレッシング
されず、ドレッシングむらが発生する。そして、このド
レッシングむらに起因して研削加工が進行するにつれて
研削工具116の形状が崩れ、被加工部材117の形状
精度が低下する問題を生じていた。そこで、本発明は電
極を研削工具全面に均等に作用させる構造とすることに
より、ドレッシングむらを生じることなく、形状精度を
維持した加工を可能とした電解ドレッシング研削装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】図1は上記目
的を達成するための本発明の基本構成を示す。図示され
てない駆動源と連結した工具軸1の先端に凸球面形状に
形成された導電性を有する研削工具2に対し、被加工部
材7が当接している。この被加工部材7はその保持面と
反対側の中心部に棒状のカンザシ9の先端球形部と係合
する凹部を有する揺動自在な保持具8によって加圧保持
されている。加工に際しては研削工具2を回転させなが
ら、カンザシ9を揺動させることにより、被加工部材7
を球面に研削加工する。
【0009】被加工部材7の当接位置と異なる研削工具
2の対向部位には球面形状の研削工具の研削面とほぼ一
定の隙間eを形成する曲率半径を有した陰電極3が近接
配置されている。この陰電極3の表面形状は、研削工具
2各部への電解作用が均等になるように外周になるほど
面積が増えるように設定している。また、揺動により被
加工物7が研削工具2の回転中心を越える場合は、陰電
極3が移動部材(図示省略)の作用によって研削工具2
と近接離反するようになっており、陰電極3が研削工具
2に近接した場合にのみ、接点4から陰電極3に印加が
なされるようになっている。
【0010】陽極は給電ブラシ6にて工具軸1に接続さ
れている。直流電源5はパルス電圧を発生する。弱導電
性クーラントはノズル10より供給される。これによ
り、研削工具2各部への電解作用を研削工具の形状を維
持するようにして、レンズの形状精度を維持しながら加
工を行うことができる。
【0011】
【実施例1】図2および図3は本発明の実施例1を示
す。図2において、図示を省略した駆動源により回転す
る工具軸1の端部に導電性を有する研削工具2が装着さ
れている。被加工物であるレンズ7はその保持面と反対
側の中心部に棒状のカンザシ9の先端球形部と係合する
揺動自在な保持具8によって加圧保持され、研削工具2
の研削工具面に当接している。この場合、保持具8の揺
動はレンズ7の外周縁が工具軸1の回転中心を越えない
範囲となっている。研削工具2に対しては、その球面形
状の研削工具面とほぼ一定の隙間eを形成する曲率半径
を有した陰電極3が図示しない装置本体のフレームに固
定された状態で設けられている。この陰電極3の平面形
状は、図3に示すように研削工具各部への電解作用が均
等になるように外周になるほど面積が増えるように設定
されている。一方、電解電源5の陽極は給電ブラシ6に
て工具軸1に接続されている。弱導電性を有するクーラ
ントはノズル10より吐出される。
【0012】次に、本装置による加工について説明す
る。電解電源5の設定電圧を60v、短絡電流値を5
A,陰電極3と研削工具2との隙間eを0.3mmに設
定すると共に、研削工具2の直径を40mm、曲率半径
を40mmとし、レンズ7の直径を20mmとした。そ
して、図示を省略した駆動源によって研削工具2を回転
させながら、加圧当接させたレンズ7にカンザシ9、保
持具8を通して揺動αを与えて研削加工を行った。この
結果、電解を行わない場合の2乃至3倍の加工能力が得
られたと共に、得られた球面の精度も球欠高さで±1μ
m以内であった。以上のように、本実施例によれば、電
解ドレッシングによる高い研削能力を確保しつつ、球面
精度も維持した加工を行うことができる。
【0013】
【実施例2】図4および図5は本発明の実施例2を示
し、実施例1と同一の要素は同一の符号で対応させてあ
る。本実施例では図4に示すように、陰電極3がガイド
部材11に支持されることにより工具軸1に対して垂直
方向に近接、離反が可能となっている。ガイド部材11
は陰電極3が摺動するガイドプレート12を下部に有す
ると共に、陰電極3の長手方向に挿入されるガイドシャ
フト11aを有している。また、ガイド部材11と陰電
極3との間にはばね40が介挿され、このばね40によ
って陰電極3は研削工具2方向に移動するように付勢さ
れている。また、陰電極3の接点3aは、電解電源5の
陰極と接続されている陰電極接点4に対向しており、ば
ね40の付勢により陰電極3が研削工具2に近接した状
態では陰電極3に陰極が印加されて加工に際しての電解
が行われる一方、陰電極3が研削工具2から離反する
と、その接点3aが陰電極接点4から離反されて印加が
切れ、電解が停止するようになっている。
【0014】上記構成において、レンズ7の直径を25
mmとする以外は実施例1と同一の条件で加工を行っ
た。この加工に際してレンズ7が揺動し、その外周部が
陰電極3の先端部に接触すると、陰電極3が研削工具2
から離反し、これにより電解が中断する。従って、加工
時の揺動に伴って陰電極3の近接,離反と、これに基づ
いて電解の入,切が断続的に行われる。従って、本実施
例によればレンズ7の球欠が深く揺動量が大きい場合で
あっても、電極との干渉を回避しながら電解ドレッシン
グを行うことができ、高い加工能力と球面精度を維持し
た加工を両立させて行うことができる。
【0015】なお、レンズが当接する陰電極3の先端部
分には、図4に示すように保護部材41が設けられてお
り、レンズ7と陰電極3との直接接触が回避されてい
る。これによりレンズ7の良好な面精度の加工を行うこ
とができる。図6は本実施例の変形例を示し、陰電極3
に吸気孔42が開口されており、この吸気孔42に吸入
管13が接続されている。吸入管13は圧縮空気を吸気
孔42に供給するものであり、供給された圧縮空気は陰
電極3とガイドシャフト11aとの間に形成された空洞
部43に貯留される。このような構成では、空洞部43
に貯留された圧縮空気によって陰電極3を研削工具2方
向へ付勢することがてきる。さらに、吸入管13には調
整弁14が設けられており、この調整弁14によりレン
ズ7が当接した際の陰電極3の離反が円滑に行われるよ
うになっている。
【0016】
【実施例3】図7ないし図10は本発明の実施例3を示
す。図7において、図示を省略した駆動源により回転す
る工具軸1の端部に導電性を有する研削工具2が装着さ
れている。被加工物であるレンズ7は保持面と反対側の
中心部に棒状のカンザシ9の先端球形部と係合した揺動
自在な保持具8によって加圧保持されている。研削工具
2に対して、被加工部材であるレンズ7が当接、揺動す
る反対側に球面形状の研削工具面とほぼ一定隙間eを形
成するための曲率半径を有した一対の陰電極23a,2
3bが設けられている(図9参照)。
【0017】図9に示すように、陰電極23a,23b
は研削工具2の中心または近傍を頂点とした扇形状とな
っており、対称軸を中心に分離可能となっている。ま
た、各陰電極23a,23bの先端部分には陰電極23
a,23bとレンズ7との直接当接を防止するための保
護部材24a、24bが設けられており、保護部材24
a,24bにレンズ7が当接すると、陰電極23a,2
3bが相互に離反作動する。陰電極23a,23bは互
いに近接・離反する回動できるようにピン20a,20
bにより絶縁部材21に軸支されている。さらに、陰電
極23a,23bの後端部は絶縁部材21に固定したば
ね22a,22bにより互いに閉じる方向に付勢されて
おり、レンズ7が保護部材24a,24bに押されてい
ないときは両陰電極23a,23bが閉じ方向に合わさ
っている(図9参照)。また、一方の保護部材24aの
上面には絶縁体25により陰電極23aと絶縁された状
態で、パルス電圧を発生する直流電源5の陰極に接続さ
れた接点26bが固定されている。この接点26bは、
陰電極23a,23bが閉じているときに、陰電極23
a側の接点26aと接触するようになっている。さら
に、接続コード27により陰電極23aと23bとが接
続されており、陰電極23a,23bに同時に陰極が印
加するようになっている。前記研削工具2へは給電ブラ
シ6により陽極を印加する。陰電極23a,23bと研
削工具2との隙間eには、図示を省略したクーラント供
給装置のノズル10より弱導電性クーラントを介在さ
せ、研削工具2の電解ドレッシングを行う。
【0018】図10はレンズ7の加工時に揺動して保護
部材24a,24bに当接した状態を示し、レンズ7に
より保護部材24a,24bが押されると、陰電極23
a,23bはそれぞれピン20a,20bを中心に回動
し、互いに離反する。このとき、接点26aと26bが
離れ、陰電極23a,23bが印加されず、電解ドレッ
シングが停止する。なお、絶縁部材21は図示省略した
XYテーブルに固定され、工具軸1に対して、平行、垂
直方向に微調整が可能となっており、さらに、XYテー
ブルは、工具軸1と相対的な移動がないように工具軸1
を固定する部材(図示省略)に固定されている。
【0019】本実施例においては、加工中にレンズ7が
研削工具の回転中心方向に揺動したとき、陰電極23
a,23bの先端部に設けられた保護部材24a,24
bをレンズ7または保持具8が押圧するため、陰電極2
3a,23bが両側に離反する。そのとき、接点26a
と26bが離れることにより陰電極23a,23bは印
加されず、電解ドレッシングが停止する。次にレンズ7
が研削工具2の外周側に揺動すると、保護部材24a,
24bからレンズ7または保持具8が離れるため、陰電
極23a,23bは、ばね22a,22bの付勢により
元の位置まで戻り、接点26aと26bが接触して通電
し、電解ドレッシングが開始される。加工中はこの動作
が断続的に行われる。また、被加工物を着脱するとき
も、電解ドレッシングが可能である。
【0020】このような構成では、レンズ7が保護部材
24a,24bに当たらないとき、すなわち、陰電極2
3a,23bが研削工具全面に均等な隙間でセットされ
ているときだけ間欠的または、連続的に電解ドレッシン
グが行われるので、研削工具2のドレッシングむらを防
止した電解ドレッシング研削が可能となる。
【0021】
【実施例4】図11および図12は本発明の実施例4を
示す。この実施例4では図11に示すように、レンズ7
が当接、揺動する反対側の研削工具2に対し、その球面
形状の研削工具面とほぼ一定の隙間e(好ましくは0.
1〜0.3mm)を形成する曲率半径を有した陰電極3
3が設けられている。この陰電極33は、研削工具2ま
たはレンズ7の曲率半径の中心点Oを中心として図12
に示すように、絶縁支持部材34に設けられた軸受32
により保持され、j方向に回動自在となっている。ま
た、陰電極33は扇型形状に成形されており、レンズ7
が後述する保護部材35と接触しないときは、研削工具
2の回転中心に扇形状の頂点が位置する。さらに、陰電
極33はパルス電圧を発生する電解電源5に接続され、
接点30と陰電極33と一体に回動するように固定され
た接点31が当接することにより陰電極33に陰極が印
加される。この場合、接点30,31は陰電極33の扇
型の頂点を研削工具2の回転中心に一致する位置にセッ
トさせるストッパーとしても作用する。なお、研削工具
2は給電ブラシ6、工具軸1を通して陽極が印加され
る。陰電極33と研削工具2との隙間eには図示省略し
たクーラント供給装置のノズル10より弱導電性クーラ
ントを供給して介在させ、研削工具2の電解ドレッシン
グを行う。前記保護部材35は、陰電極33の頂点に設
けられ、陰電極33がレンズ7もしくは保持具8に直接
当たらないようにしている。レンズ7によりこの保護部
材35が押されたとき、すなわちレンズ7が研削工具2
の回転中心の方向に揺動したとき、陰電極33は絶縁部
材34に固定された軸受32により回動する。このと
き、接点30と接点31が離れ、陰電極33は印加され
ず、電解ドレッシングが停止する。なお、絶縁部材34
は図示省略したXYテーブルに固定され、工具軸1に対
して、平行、垂直方向に微調整が可能となっており、さ
らにXYテーブルは工具軸1と相対的な移動がないよう
に工具軸1を固定する部材(図示省略)に固定されてい
る。
【0022】このような構成では、加工中にレンズ7が
研削工具2の回転中心方向に揺動すると、陰電極33の
先端部に固定された保護部材35がレンズ7または保持
具8により押され、これにより陰電極33がレンズ7の
揺動を妨げないように回動する。このとき、接点30と
接点31が離れることにより陰電極33には陰極が印加
されず、電解ドレッシングが停止する。一方、レンズ7
が研削工具2の外周部に揺動すると、陰電極33は接点
31の錘の作用により元の位置まで戻り、接点30と接
点31が接触して通電し、陰電極33が陰極に印加され
て電解ドレッシングが開始される。なお、図示例におい
ては凹面形状の研削工具2であるが凸面形状の研削工具
でも同様に行うことができる。このような実施例では、
レンズ7が陰電極33に当たらないとき、すなわち、陰
電極33が研削工具全面に均等にセットされているとき
だけ間欠的または、連続的に電解ドレッシングが行わる
ので、研削工具2のドレッシングむらを防止した状態で
の電解ドレッシング研削を行うことができる。
【0023】
【実施例5】図13ないし図15は本発明の実施例5を
示し、図13のように球面を有する研削工具2に対して
ほぼ一定の隙間eを形成する曲率半径を有した陰電極7
3が設けられている。陰電極73は、研削工具2の回転
中心に対して、レンズ7が揺動する位置と反対側に取り
付けられている。陰電極73の研削工具2と対向する面
には、図14および図15に示すように複数のクーラン
ト吐出用の穴81が開けられており、継ぎ管82を通し
てクーラントが各穴に供給される。このような構成で
は、加工に際して弱導電性クーラントが陰電極73の複
数の吐出穴81から陰電極73表面と研削工具2の表面
の隙間に均等に供給することができるため、電解ドレッ
シングを研削工具2の表面に均一に作用させることがで
きる。したがって、研削工具2の球面精度が維持され、
高い面精度のレンズを連続的に加工することができる。
【0024】
【実施例6】図16は本発明の実施例6を示し、球面を
有する研削工具92に対してほぼ一定の隙間eを形成す
る曲率半径を有した陰電極3が設けられている。この陰
電極3は研削工具92の回転中心に対して、レンズ7が
揺動する位置と反対側に取り付けられている。研削工具
92には複数のクーラント吐出用の吐出穴92bが開け
られており、工具軸の中空穴1a,研削工具の連通部9
2aを通して研削液が各穴に供給、吐出されるようにな
っている。このような構成では、加工に際して弱導電性
クーラントが研削工具92の複数の吐出穴92bから陰
電極3と研削工具92の表面との隙間に均等に供給する
こことができるため、電解ドレッシングを研削工具92
の表面に均一に作用させることができる。しかも、研削
に要するクーラントの供給も充分に行うことができる。
したがって、研削工具92の球面精度が維持され、高い
面精度のレンズを連続的に加工することができる。
【0025】以上、各実施例では単一のレンズの加工例
を示したが、本発明では多数貼りレンズ、或いは多数貼
りの研削砥石、研磨砥石であっても同様に行うことがで
きる。また、レンズの保持、揺動手段もカンザシに限定
するものでなく、レンズと研削工具間の揺動も相対的な
ものであるため、工具軸側の揺動により行うことができ
る。
【発明の効果】本発明によれば、マイナス電極が研削工
具全面に均等にかかるときだけ、電解ドレッシングする
ため、ドレッシングむらを生じることなく、均等な電解
ドレッシングを行うことができる。このため、研削工具
の形状が崩れることなく、安定した目立てが促進され、
被加工物の加工面が良好に仕上がり、効率の良い研削加
工を行うことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す一部破断側面図。
【図2】本発明の実施例1の一部破断側面図。
【図3】図2のXY線断面図。
【図4】本発明の実施例2の一部破断側面図。
【図5】図4のXY線断面図。
【図6】実施例2の変形例を示す一部破断側面図。
【図7】本発明の実施例3の一部破断側面図。
【図8】図7のA矢視拡大図。
【図9】図7のXY線断面図。
【図10】作動を示す図7のXY線断面図。
【図11】本発明の実施例4の一部破断側面図。
【図12】本発明の実施例4の平面図。
【図13】本発明の実施例5の一部破断側面図。
【図14】図14のB−B線断面図。
【図15】図15のC−C線断面図。
【図16】本発明の実施例6の一部破断側面図。
【図17】従来装置の一部破断側面図。
【符号の説明】
2 研削工具 3 陰電極 7 レンズ 10 ノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極が印加された回転可能な導電性の
    研削工具と、この研削工具の表面に近接配置され陰極が
    印加された陰電極とを有し、前記研削工具と陰電極との
    間に弱導電性クーラントを供給しながら被加工物を研削
    する装置において、前記陰電極の表面形状を前記研削工
    具の表面形状と対向して対をなす略等しい形状に成形し
    たことを特徴とする電解ドレッシング研削装置。
  2. 【請求項2】 陽極が印加された回転可能な導電性の研
    削工具と、この研削工具の表面に近接配置され陰極が印
    加された陰電極とを有し、前記研削工具と、陰電極との
    間に弱導電性クーラントを供給しながら被加工物を研削
    する装置において、前記研削工具の表面に電解作用が均
    等に作用するように前記陰電極の形状が研削工具の回転
    軸の径方向に向かって変化していることを特徴とする電
    解ドレッシング研削装置。
  3. 【請求項3】 陽極が印加された回転可能な導電性の研
    削工具と、この研削工具の表面に近接配置され陰極が印
    加された陰電極とを有し、前記研削工具と陰電極との間
    に弱導電性クーラントを供給しながら被加工物を研削す
    る装置において、前記研削工具と被加工物間の相対的な
    揺動によって陰電極が近接離反可能となっていると共
    に、この近接離反により陰電極への印加の切換えが行わ
    れることを特徴とする電解ドレッシング研削装置。
  4. 【請求項4】 陽極が印加された回転可能な導電性の研
    削工具と、この研削工具の表面に近接配置され陰極が印
    加された陰電極とを有し、前記研削工具と陰電極との間
    に弱導電性クーラントを供給しながら被加工物を研削す
    る装置において、前記陰電極が前記研削工具と対をなす
    表面形状に成形される共に、この陰電極の表面から前記
    弱導電性クーラントが供給されることを特徴とする電解
    ドレッシング研削装置。
  5. 【請求項5】 陽極が印加された回転可能な導電性の研
    削工具と、この研削工具の表面に近接配置され陰極が印
    加された陰電極とを有し、前記研削工具と陰電極との間
    に弱導電性クーラントを供給しながら被加工物を研削す
    る装置において、前記陰電極が前記研削工具と対をなす
    表面形状に形成されており、陰電極との間に弱導電性ク
    ーラントを供給する孔が前記研削工具の表面に複数形成
    されていることを特徴とする電解ドレッシング研削装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002263995A (ja) * 2001-03-09 2002-09-17 Inst Of Physical & Chemical Res 球面の研削加工方法及び装置

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