JPH06226627A - 電解インプロセスドレッシング研削装置 - Google Patents

電解インプロセスドレッシング研削装置

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Publication number
JPH06226627A
JPH06226627A JP3417993A JP3417993A JPH06226627A JP H06226627 A JPH06226627 A JP H06226627A JP 3417993 A JP3417993 A JP 3417993A JP 3417993 A JP3417993 A JP 3417993A JP H06226627 A JPH06226627 A JP H06226627A
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JP
Japan
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electrode
grinding
grinding tool
conductive
electrolytic
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Withdrawn
Application number
JP3417993A
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English (en)
Inventor
Toshiya Akita
俊哉 秋田
Naoyuki Kishida
尚之 岸田
Shinji Yokoyama
真司 横山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 研削工具の各点のボンド溶出量を一定にし、
研削工具の形状を維持した状態で研削を行う。 【構成】 弾性力を持った絶縁体3が被加工部材1に面
した電極4の端部に保持されている。電源装置7の陽極
は給電ブラシ5を介して研削工具2に接続されている。
電源装置7の陰極は揺動運動する研削工具2の回転中心
Pが電極4の端部近傍に位置した時のみ電流を流すスイ
ッチング装置6を介して電極4に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ等の被加工物の
ならい研削加工等において、ドレッシングムラを防止す
る電解インプロセスドレッシング研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レンズ等の被加工物の研削加工
は、研削工具を回転するとともに、被加工物を研削工具
上で揺動して行っている。しかし、研削工具が目詰まり
を起こして研削能力が低下し、研削に長時間を要する問
題があった。
【0003】そこで、上記問題を解決するため、例えば
特開平3−43144号公報記載の発明が提案されてい
る。上記発明は、図12に示す様に、回転軸81と一体
的に構成された研削工具82の半球形状をした加工面に
は被加工部材83が当接されている。被加工部材83は
保持皿84にて保持されており、保持皿84にはカンザ
シ85が当接している。カンザシ85は保持皿84を介
して被加工部材83を加圧しつつ揺動駆動する様に構成
されている。
【0004】カンザシ85の上部には軸線方向へ対して
直角方向に固定部材86が固定されており、固定部材8
6の端部にはL字形の電極87が支軸88にて回動自在
に設けられている。カンザシ85の中部には軸線方向へ
対して直角方向に螺子孔が穿設され、該螺子孔には調節
ネジ89が螺合されている。調節ネジ89の先端は電極
87の軸の側面に当接して電極87の回転下限位置を調
節し、被加工部材83を研削工具82に加圧した状態
で、電極87と研削工具82の加工面との間に隙間lを
確保できる様に構成されている。90はパルス電圧を発
生する直流の電源であり、電源90はブラシ91および
回転軸81を介して研削工具82へ+極を、電極87に
−極を印加できる様に構成されている。
【0005】上記構成の研削装置は、被加工部材83を
揺動駆動させると同時に、研削工具82を回転駆動させ
る。被加工部材83の揺動にともない、電極87は研削
工具82の加工面と前記隙間lを保ちつつ往復運動す
る。この時、電源90により研削工具82と電極87と
へ電圧を印加するとともに、隙間lに図示省略した弱導
電性クーラントを介在させることで、研削工具82の加
工面は電解によってドレッシングされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術においては、研削工具82の球心揺動によって、被加
工部材83の位置は研削工具82の中心から外周へ、外
周から中心へと往復運動する。電極87はこれと連動し
て研削工具82の外周から中心へ、中心から外周へと往
復運動する。この時、研削工具82の加工面における中
輪帯付近では常に電解される状態となり、中輪帯の内外
部は間欠的に電解される状態となる。故に、研削加工具
82の加工面上では、1回転当たりの電解が作用する時
間が各点で異なる。
【0007】電解作用による研削工具82のボンド溶出
量は、電解の作用する時間に比例する。従って、電解の
作用時間が異なる前記従来技術では、研削工具82の加
工面における各点でボンド溶出量が異なり、研削工具8
2の形状が徐々に崩れ、それにともない被加工部材83
の形状精度が低下する問題があった。
【0008】因って、本発明は前記従来技術における問
題点に鑑みてなされたもので、研削工具の加工面におけ
る各点のボンド溶出量を一定にし、研削工具の形状を維
持することのできる電解インプロセスドレッシング研削
装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、被
加工部材を研削する導電性研削工具と、導電性研削工具
の研削面に対向設置された電極と、上記導電性研削工具
および電極に電圧を印加する電源と、導電性研削工具と
電極との間に弱導電性クーラントを供給する弱導電性ク
ーラント供給手段とからなる電解インプロセスドレッシ
ング研削装置において、前記導電性研削工具の研削面と
接するように電極の被加工部材側に絶縁体を設けて構成
したものである。
【0010】また、被加工部材を研削する導電性研削工
具と、導電性研削工具の研削面に対向設置された電極
と、上記導電性研削工具および電極に電圧を印加する電
源と、導電性研削工具と電極との間に弱導電性クーラン
トを供給する弱導電性クーラント供給手段とからなる電
解インプロセスドレッシング研削装置において、前記導
電性研削工具の研削面に向けて電極の被加工部材側にエ
アーノズルを設けて構成したものである。
【0011】図1は本発明を示す概念図、図2は図1の
作用を示す説明図である。導電性を有する研削工具2は
回転自在に保持されるとともに、被加工部材1に対して
図1中の矢印S方向へ揺動運動自在に保持されている。
被加工部材1は図示省略した上軸によって、揺動自在に
加圧保持されている。また、前記研削工具2の加工面に
は、隙間dを在して非接触に電極4が図示省略した上軸
によって保持されている。この電極4は扇形状に形成さ
れている。
【0012】弾性力を持った絶縁体3(例えばゴム等)
が被加工部材1に面した電極4の端部に保持されてい
る。この絶縁体3の下端は研削工具2の加工面に接触し
ている。さらに、前記研削工具2には給電ブラシ5を介
して電源装置7の陽極が電気的に接続されるとともに、
前記電極4にはスイッチング装置6を介して電源装置7
の陰極が電気的に接続されている。
【0013】スイッチング装置6は研削工具2の揺動に
連動して、電流のON,OFFを行う。電解用ノズル9
は電極4と研削工具2との隙間dに弱導電性のクーラン
ト8aを供給し、加工用ノズル10は被加工部材1の近
傍にクーラント8bを供給する。
【0014】上記構成から成る電解インプロセスドレッ
シング研削装置は、図2に示す様に、電極4直下以外の
研削工具2に広がる電解作用(図2中矢印A)を防止す
るための絶縁体3を設けることで電極4直下のみに電解
が作用する。また、電極4を扇形状に形成し、研削加工
中に揺動運動する研削工具2の回転中心Pが電極端4a
近傍に位置した時のみスイッチング装置6により電流を
流す。
【0015】以上により、研削工具2の加工面における
中心から外周までの半径方向の各点は電極4の下を通過
する時間が一定となり、各点に作用する電解時間を均等
にすることができる。
【0016】
【実施例1】図3および図4は本実施例を示し、図3は
縦断面図、図4は図3のB矢印方向から見た電極と研削
工具の部分断面図である。図示省略した駆動源装置と連
結した回転自在な回転軸11の先端には、導電性を有し
て上面の研削面を半球形状に形成した研削工具12が一
体に形成されている。また、回転軸11は研削面の半球
中心O1 を支点に球心揺動運動される。
【0017】研削工具12の先端には、研削面と対応す
る形状の被加工部材13が当接されている。この被加工
部材13は、下端面が同径形状に形成された保持具14
により保持されている。この保持具14の上面中心は凹
球形状になっており、棒形状のカンザシ15の先端部の
球形部と係合されている。被加工部材13は、保持具1
4を介してカンザシ15により加圧されるとともに、保
持具14の上面中心を支点とて揺動可能になっている。
【0018】研削工具12の研削面には、隙間d1 を在
して非接触に電極20が図示省略した本体に保持されて
いる。この電極20は頂角β1 を持った扇形状に形成さ
れている。また、電極20の上面には弱導電性のクーラ
ント21を供給するノズル部20aが形成されるととも
に、下面には弱導電性クーラントを吐出する孔20bが
少なくとも1つ以上形成されている。
【0019】電極20の被加工部材13に面した電極端
には、弾性力を持ったゴム等の絶縁体19が被加工部材
13側の電極20端面を覆う様に保持されている。この
絶縁体19はその下端が研削工具12の加工面に接触し
ている。さらに、研削工具12には給電ブラシ16を介
して電源装置18の陽極が電気的に接続されるととも
に、前記電極20にはタイマースイッチ17を介して電
源装置18の陰極が電気的に接続されている。
【0020】タイマースイッチ17は電流のONタイム
とOFFタイムとが調整でき、この動作を繰り返し行う
ことができる。加工用ノズル23は被加工部材13の近
傍にクーラント22を供給する。
【0021】上記構成による電解インプロセスドレッシ
ング研削装置によれば、被加工部材13は加工用ノズル
23からクーラント22が供給されるとともに、研削工
具12が揺動角α1 の範囲で球心揺動運動されることに
より湿式研削加工される。電極20の孔20aより供給
された弱導電性クーラント21は、絶縁体19によって
電極20直下のみに供給され、電極20直下以外の研削
工具12の研削面に広がる電解作用が防止される。
【0022】また、研削工具12の回転中心P1 と電極
20の頂点とが一致する瞬間あるいはその近傍を通過す
る時間のみに電流が流れる様にタイマースイッチ17の
ONタイムを設定するとともに、その位置から揺動して
再びその位置に戻ってくる時間をOFFタイムとして設
定する。
【0023】これにより、研削工具12の研削面の各点
に作用する電解時間は、それに対応した電極20の輪帯
を通過する時間に等しい。電極20は扇形状に形成され
ているので、研削工具12の研削面の中心から外周まで
の各点が電極下を通過する時間、即ち、電解時間は均等
になる。
【0024】本実施例によれば、研削工具の各点のボン
ド溶出量が一定となり、研削工具の形状を維持すること
ができることにより、被加工部材の加工精度を保つこと
ができる。
【0025】尚、研削に用いるクーラントは電解用クー
ラントを用いても同様な効果が得られる。また、電極2
0の頂角β1 の範囲が0<β1 <(被加工部材と干渉し
ない角度)ならば、すなわち円の中心から半径方向に引
いた2本線と円周とで囲まれた形状の電極ならば同様な
効果が得られる。さらに、孔により弱導電性クーラント
を供給する代わりに、研削工具の外周からノズルにより
供給しても、同様な効果が得られる。
【0026】
【実施例2】図5は本実施例を示す縦断面図である。本
実施例は、前記実施例1における絶縁体19を廃止し、
代わりに図示省略したエアーコンプレッサーと接続した
エアーノズル29を電極20の端部に保持して構成した
点が異なり、他の構成は同一の構成部分から成るもの
で、同一構成部分には同一番号を付して構成の説明を省
略する。
【0027】本実施例では、エアーノズル29から噴射
されたエアーが、電極20下面に供給されたクーラント
と被加工部材13に供給されたクーラントとを電極20
端部で分離する。
【0028】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られるとともに、研削工具に非接触で2種類の
クーラントを分離できるので、高回転加工に適する。
【0029】
【実施例3】図6は本実施例を示す縦断面図である。本
実施例は乾式研削方式に用いるもので、前記実施例1に
おける加工用ノズル23および絶縁体19を廃止し、代
わりに絶縁性を有した絶縁ブラシ30を電極20の被加
工部材13に面した電極端に保持した点が異なり、他の
構成は同一の構成部分から成るもので、同一構成部分に
には同一番号を付して構成の説明を省略する。
【0030】本実施例は乾式研削方式を用いた研削装置
であるので、被加工部材13に研削用のクーラントを供
給しないため、電極20の電極端にクーラントがかから
ず、前記実施例1で示す様な絶縁体19で覆う必要がな
い。
【0031】本実施例によれば、電極20と研削工具1
2の研削面との隙間に供給された弱導電性クーラント2
1をシャットアウトする簡易的なブラシのみで、前記実
施例1と同様な効果が得られる。
【0032】
【実施例4】図7および図8は本実施例を示し、図7は
縦断面図、図8は図7のC矢印方向から見た電極と研削
工具の部分平面図である。本実施例は、前記実施例1に
おける絶縁体19および電極20を廃止し、代わりに研
削工具12の研削面と非接触に対向するコート電極40
で構成した点が異なり、他の構成は同一の構成部分から
成るもので、同一構成部分には同一番号を付してその説
明を省略する。
【0033】コート電極40には、研削工具12の回転
(図8中の矢印方向)の入側12aよりに、弱導電性ク
ーラント21を供給するノズル部40cを設け、スリッ
ト40bから研削面に吐出するとともに、研削工具12
の回転の出側12bよりには、図示省略したクーラント
吸引装置と接続した吸引ノズル40dが接続され、吸引
スリット40eから弱導電性クーラント21が吸引され
る。また、コート電極40の端面は絶縁コートされ、端
面に設けられた絶縁ブラシ50とともに研削用のクーラ
ント22とコート電極40との接触を防止している。
【0034】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られるとともに、研削工具12の研削面が凸形
状で、弱導電性クーラントが排出しにくい場合に効果的
である。
【0035】
【実施例5】図9は本実施例を示す縦断面図である。本
実施例は、前記実施例1におけるタイマースイッチ17
を廃止し、代わりに回転軸11を保持して揺動運動する
本体部に保持されたアーム71と、このアーム71の先
端がリミットスイッチ70を押圧し、それを電気的な信
号として電源装置18のON,OFFを行う様に構成し
た点が異なり、他の構成は同一の構成部分から成るもの
で、同一構成部分には同一番号を付して構成の説明を省
略する。
【0036】本実施例では、研削工具12が揺動角α1
の範囲で球心揺動運動する際、被加工部材13が研削工
具12の外周側に位置する研削工具12の最大揺動位置
で、回転中心P1 と電極20の頂点が一致するように電
極20を配設し、かつ、その位置で、リミットスイッチ
70がアーム71の先端と接触し、電気信号を電源装置
18に送り電源の電流を流す。
【0037】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られる。また、リミットスイッチで電流のO
N,OFFを行うため、加工条件の変更、例えば揺動速
度を変更しても、電流のON,OFFの調整を必要とし
ない。さらに、被加工部材を変更しても、揺動の最端位
置を変更しなければ、スイッチングの必要は無く、段取
時間の短縮が図れる。
【0038】
【実施例6】図10および図11は本実施例を示し、図
10は正面図、図11は図10のD矢印方向から見た電
極と研削工具の部分断面図である。本実施例は、前記各
実施例にて示した球心揺動によるならい研削装置の代わ
りに、上軸揺動によるならい研削装置を用いたものであ
る。さらに、平面形状に形成された被加工部材13を研
削加工するものである。なお、前記実施例1との共通部
分には同一番号を付してその説明を省略する。
【0039】図示省略した駆動源装置と連結した回転自
在な回転軸11の先端には、導電性を有して上面の研削
面を平面形状に形成した研削工具52が一体形成されて
いる。研削工具52の研削面には、隙間d1 を在して非
接触に電極51があり、頂角β2 が180度を持った
扇、すなわち四角形に形成されている。
【0040】また、弾性力を持ったゴムなどの絶縁体5
5が被加工部材13側の電極51の端面を覆うように保
持されている。この絶縁体55は、下端が研削工具52
の加工面に接触している。電極51の上面は、スライド
テーブル56に保持されている。このスライドテーブル
56は、本体のベース58に保持されたレール57上を
直線往復運動可能に構成されている。
【0041】また、スライドテーブル56は、一方をベ
ース58に固定された引張りバネ60により被加工部材
13の方向へ常に引っ張られており、ベース58に保持
されたリミットスイッチ59を押圧している。さらに、
研削工具52の回転中心P3 と電極51の端面とが一致
する位置で、電極51が停止するように、リミットスイ
ッチ59が配設されている。このリミットスイッチ59
は、電源装置18と接続されていて、押圧されていると
きは電源18にON信号を出し、押圧されていないとき
は電源18にOFF信号を出す様に構成されている。
【0042】保持具14を介して被加工部材13を加圧
・揺動するカンザシ54は図10中のE方向に揺動運動
する。また、カンザシ54には、絶縁体55を介して電
極51を押圧するための突起部54aが設けられてい
る。さらに、研削工具52には給電ブラシ16を介して
電源装置18の陽極が電気的に接続されるとともに、前
記電極51には電源装置18の陰極が電気的に接続され
ている。加工用ノズル23は被加工部材13の近傍にク
ーラントを供給し、電解用ノズル53は隙間d1 に弱導
電性クーラントを供給する。
【0043】上記構成による研削装置は、被加工部材1
3へ加工用ノズル23からクーラントが供給されるとと
もに、カンザシ54が揺動運動することにより湿式研削
加工される。カンザシ54の揺動運動により被加工部材
13が研削工具52の中心部に移動する時、保持具14
が絶縁体55と接触する前に、カンザシ54の突起部5
4aが絶縁体55に当接し、スライドテーブル56を押
圧して後退させる。
【0044】この移動に対し、リミットスイッチ59が
電源装置18に電源OFFの信号を出し、電解作用が停
止する。次に、カンザシ54が研削工具52の外周方向
に揺動すると、カンザシ54の突起部54aも移動す
る。それと連動して、スライドテーブル56および電極
51は引張りバネ59によりリミットスイッチ59を押
圧し、電源ONの信号を出して電解作用を発生させる。
このような動作中に、電極用ノズル53より隙間d1
弱導電性クーラントが供給される。
【0045】以上の様に、電極51が研削工具52の中
心点P3 と一致しているときのみ電解し、供給されたク
ーラントが絶縁体55によって電極51直下のみに供給
されるとともに、電極51を四角形に形成したことによ
り、研削工具52の研削面における各点に作用する電解
時間は、それに対応した電極51の輪帯を通過する時間
に等しい。電極51は四角形に形成されているので、研
削工具52の研削面の中心から外周までの各点が電極下
を通過する時間、すなわち電解時間は均等になる。
【0046】本実施例によれば、上軸揺動の平面研削装
置においても、前記実施例1と同様な効果が得られる。
【0047】尚、上軸揺動方式の球面研削装置において
も、同様な方法で同様な効果を得ることができる。
【0048】以上の各実施例においては、凹形状や平面
形状をしたレンズ単玉の加工例を示したが、本発明はこ
れに限らず、凸形状のレンズ,多数貼りレンズあるいは
多数貼りの研削砥石,研摩砥石であっても同様の効果を
実現することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電解
インプロセスドレッシング研削装置によれば、研削工具
における各点のボンド溶出量を一定にし、研削工具の形
状を維持できる電解インプロセスドレッシング研削が行
え、被加工部材の形状精度を維持しつつ研削加工を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す概念図である。
【図2】図1の作用を示す説明図である。
【図3】実施例1を示す縦断面図である。
【図4】実施例1を示す部分断面図である。
【図5】実施例2を示す縦断面図である。
【図6】実施例3を示す縦断面図である。
【図7】実施例4を示す縦断面図である。
【図8】実施例4を示す部分平面図である。
【図9】実施例5を示す縦断面図である。
【図10】実施例6を示す正面図である。
【図11】実施例6を示す部分断面図である。
【図12】従来例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 被加工部材 2 研削工具 3 絶縁体 4 電極 5 給電ブラシ 6 スイッチング装置 7 電源装置 8a,8b クーラント 9 電解用ノズル 10 加工用ノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工部材を研削する導電性研削工具
    と、導電性研削工具の研削面に対向設置された電極と、
    上記導電性研削工具および電極に電圧を印加する電源
    と、導電性研削工具と電極との間に弱導電性クーラント
    を供給する弱導電性クーラント供給手段とからなる電解
    インプロセスドレッシング研削装置において、前記導電
    性研削工具の研削面と接するように電極の被加工部材側
    に絶縁体を設けて構成したことを特徴とする電解インプ
    ロセスドレッシング研削装置。
  2. 【請求項2】 被加工部材を研削する導電性研削工具
    と、導電性研削工具の研削面に対向設置された電極と、
    上記導電性研削工具および電極に電圧を印加する電源
    と、導電性研削工具と電極との間に弱導電性クーラント
    を供給する弱導電性クーラント供給手段とからなる電解
    インプロセスドレッシング研削装置において、前記導電
    性研削工具の研削面に向けて電極の被加工部材側にエア
    ーノズルを設けて構成したことを特徴とする電解インプ
    ロセスドレッシング研削装置。
  3. 【請求項3】 前記電極は、弱導電性クーラントの注入
    口を有するとともに、研削工具面側に弱導電性クーラン
    トの吐出口を少なくとも一つ以上有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の電解インプロセスドレッシン
    グ研削装置。
  4. 【請求項4】 前記電極における被加工部材側の端面に
    沿って、研削工具の回転入側に弱導電性クーラントの供
    給スリットを設けるとともに、研削工具の回転出側に弱
    導電性クーラントの吸引スリットを設けて構成したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の電解インプロセス
    ドレッシング研削装置。
  5. 【請求項5】 前記電極を保持する往復運動可能な移動
    機構を設けて構成したことを特徴とする請求項1または
    2記載の電解インプロセスドレッシング研削装置。
JP3417993A 1993-01-29 1993-01-29 電解インプロセスドレッシング研削装置 Withdrawn JPH06226627A (ja)

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JP3417993A JPH06226627A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 電解インプロセスドレッシング研削装置

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