JPH05177541A - 電解ドレッシング研削装置 - Google Patents

電解ドレッシング研削装置

Info

Publication number
JPH05177541A
JPH05177541A JP35841591A JP35841591A JPH05177541A JP H05177541 A JPH05177541 A JP H05177541A JP 35841591 A JP35841591 A JP 35841591A JP 35841591 A JP35841591 A JP 35841591A JP H05177541 A JPH05177541 A JP H05177541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding tool
negative electrode
electrolytic
tool
grinding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35841591A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Akita
俊哉 秋田
Masaru Saeki
優 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP35841591A priority Critical patent/JPH05177541A/ja
Publication of JPH05177541A publication Critical patent/JPH05177541A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周速度の影響による電解強さの変化をキャン
セルし、均等な電解強さで電解ドレッシングを可能とす
る。 【構成】 導電性を有する研削工具2には被加工部材4
が当接している。被加工部材4を保持する保持具3はカ
ンザシ5の先端球形部と係合している。カンザシ5の先
端部は導電部aとカンザシ絶縁部材8とで形成されてい
る。保持具3のカンザシ5との接触部は導電部bと保持
具絶縁部材10とで形成されている。保持具3の導電部
bの向きは、陰電極の電解強さが最大になる向きと等し
くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ等の被加工物の
ならい研削加工等において、ドレッシングムラを防止す
る電解ドレッシング研削法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電解ドレッシング研削装置とし
て、例えば特開平3−43144号公報記載の発明が開
示されている。上記発明は、図14に示す如く、回転・
揺動自在に保持された回転軸91の先端には加工面を半
球の凹形状に形成された導電性を有する研削工具92が
取着されている。研削工具92はダイヤモンド粉末など
の砥粒を導電性のボンドで形成したものである。研削工
具92の加工面には加工面と対応する形状の被加工部材
93が当接している。被加工部材93は回転自在な保持
皿94に保持されている。保持皿94の外周縁は被加工
部材93を保持した状態で研削工具92の加工面と僅か
な隙間lを有する様に設定されている。
【0003】研削工具92および保持皿94の近傍には
クーラント95を前記僅かな隙間lに供給するためのパ
イプ96が設置されている。回転軸91の外周には直流
電源97の陽極と接続したブラシ98が接触している。
また、保持皿94には直流電源97の陰極と接続したブ
ラシ99が接触している。
【0004】上記構成の装置は、保持皿94を回転させ
るとともに研削工具92を回転・揺動させる。同時に、
直流電源97より回転軸91に陽極を、保持皿94に陰
極をそれぞれ印加し、クーラント95を僅かな隙間lに
供給して加工を行う。この加工時に、研削工具92の加
工面に電解が生じ、研削工具92の加工面はドレッシン
グされつつ研削加工が行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、電解強度は
研削工具の周速度が遅いほど強く作用する特性がある。
前記従来技術においては、1回の加工中にリング状の陰
電極が導電性研削工具全面に作用するので、電解強度は
導電性研削工具(以下、研削工具と書く)の半径方向に
対して変化しない。上記の電解特性により、前記従来技
術では研削工具の中心に近いほど電解強度が増すので、
研削工具全面が均等に電解ドレッシングされず、研削工
具の形状が維持できない。故に、加工が進行するにつれ
て、研削工具の形状が崩れ、被加工部材の形状精度が低
下する問題がある。
【0006】因って、本発明は前記従来技術における問
題点に鑑みて開発されたもので、周速度の影響による電
解強さの変化をキャンセルして、均等な電解強さで電解
ドレッシングを可能とするとともに、陰電極を調整する
ことにより、研削工具の形状の修正ができる電解ドレッ
シング研削装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、陽
極を印加した回転可能な導電性研削工具と、陰極を印加
した工具表面に近接する陰電極とを有し、導電性研削工
具と陰電極との間に弱導電性クーラントを介しながら被
加工部材を研削する研削装置において、電解面積が連続
的に変化した陰電極および導電性研削工具との隙間が連
続的に変化した陰電極のうちの少なくともどちらか一方
の陰電極と、一部が絶縁体で形成された保持具と、一部
が絶縁体で形成された上軸とを具備したものである。
【0008】また、陽極を印加した回転可能な導電性研
削工具と、陰極を印加した工具表面に近接する陰電極と
を有し、導電性研削工具と陰電極との間に弱導電性クー
ラントを介しながら被加工部材を研削する研削装置にお
いて、保持具に軸受を介して固定され、電解面積が連続
的に変化した陰電極および導電性研削工具との隙間が連
続的に変化した陰電極のうちの少なくともどちらか一方
の陰電極と、該陰電極に加圧保持具とを具備したもので
ある。
【0009】図1および図2は本発明の概念図である。
第1の手段としては、図1に示すように、従来のレンズ
研削,研磨装置において、図示されていない駆動源と連
結した工具軸1の先端に凸球面形状に形成されている導
電性を有する研削工具2に対して被加工部材4が当接し
ている。この被加工部材4は、その保持面と反対側の中
心部に棒状のカンザシ5の先端球形部と係合する凹部を
有する揺動自在な保持具3によって加圧保持されてい
る。加工に際しては研削工具2を回転させながら、カン
ザシ5を揺動(矢印A方向)させることにより、被加工
部材4を球面に研削加工する。パルス電圧を発生する直
流電源7の陽極は電給ブラシ6にて工具軸1に接続さ
れ、陰極は前記カンザシ5に接続されている。
【0010】カンザシ5の先端部は導電部aと絶縁部が
あり、絶縁部を形成するカンザシ絶縁部材8がある。ま
た、カンザシ5の導電部aの向きは研削工具2の外周方
向と一致している。保持具3において、カンザシ5との
接触部には通電部bと絶縁部があり、絶縁部を形成する
保持具絶縁部材10がある。また、保持具3の通電部b
の向きは、後述する陰電極の電解強さが最大になる向き
と等しくなっている。
【0011】保持具3の外周部には図示省略した陰電極
が固定されており、該陰電極は電解面積が連続的に変化
する様に形成されている。また、別の手段として陰電極
と研削工具2との隙間が連続的に変化する様に形成され
たものがある。前記陰電極と、前記電源7にブラシ6を
介して陽極に印加した研削工具2との間に、図示省略し
たクーラントポンプからノズル9を介してクーラントを
供給することにより、電解ドレッシングされる。
【0012】その作用は、カンザシ5の導電部aと保持
具3の通電部Bとが接触したときに(陰電極の電解強さ
の最大となる部分が研削工具2の最外周と一致したとき
に)、陰電極は保持具3を介してカンザシ5と通電し、
研削工具2の中心より外周に行くほど、電解強さが増す
ように電解ドレッシングされる。従って、研削工具2の
周速度の影響による電解強さの変化をキャンセルし、研
削工具2の形状が崩れることなく、安定した目立てが促
進される。さらに、より精度を必要とするときには、電
解を強くしたい研削工具2の部分に、カンザシ5の通電
部aを向ければ、研削工具2の形状微調整ができる。
【0013】次に第2の手段を示す。なお、第1の手段
と共通する部分には同一番号を付して説明を省略し、異
なる部分について説明する。図2において、加工は研削
工具2を回転させながら、被加工部材4の曲率半径の中
心Oを中心揺動させることにより被加工部材4を研削加
工する。保持具3の外周部には、軸受12を介して回転
自在な陰電極11がある。また、陰電極11は電解面積
が連続的に変化する様に形成されている。また、別の手
段として陰電極11と研削工具2との隙間が連続的に変
化する様に形成されたものがある。
【0014】さらに、陰電極11はVリング13(また
はスプリング)を介してカンザシ5に加圧保持され、保
持具3と等しく揺動するようになっている。前記陰電極
11と、電源7にブラシ6を介して陽極に印加した研削
工具2との間に、図示省略したクーラントポンプからノ
ズル9を介してクーラントを供給することにより、電解
ドレッシングされる。
【0015】その作用は、陰電極11の電解強さは研削
工具2の中心より外周に行くほど増すようになってい
る。従って、研削工具2の周速度の影響による電解強さ
の変化をキャンセルし、研削工具2の形状を維持でき
る。また、より精度を必要とするときには、電解を強く
したい部分に、陰電極11の電解強さが大きい部分を向
けることにより、研削工具2の形状微調整ができる。
【0016】
【実施例1】図3〜図6は本実施例を示し、図3は一部
を省略した断面図、図4は要部断面図、図5は図3のX
1 −X1 の端面図、図6は図3のX2 −X2 の端面図で
ある。
【0017】図3および図4に示すように、従来のレン
ズ研削、研磨加工において、図示されていない駆動源と
連結した工具軸1の先端に凸球面形状に形成されている
導電性を有する研削工具2に対して被加工部材4が当接
している。この被加工部材4は、その保持面と反対側の
中心部に棒状のカンザシ5の先端球形部と係合する凹部
を有する揺動自在な保持具3によって加圧保持されてい
る。加工に際しては研削工具2を回転させながら、カン
ザシ5を揺動(矢印A方向)させることにより、被加工
部材4を球面に研削加工する。
【0018】パルス電圧を発生する直流電源7の陽極は
給電ブラシ6にて工具軸1に接続され、陰極は前記カン
ザシ5に接続されている。カンザシ5の先端部は導電部
aと絶縁部とがあり、絶縁部を形成するカンザシ絶縁部
8がある。また、カンザシ5の導電部aの向きは研削工
具の外周方向と一致している。保持具3において、カン
ザシ5との接触部には通電部bと絶縁部があり、絶縁部
を形成する保持具絶縁部材10がある。また、保持具3
の通電部bの向きは、後述する陰電極の電解強さが最大
になる向きと等しくなっている。
【0019】図4に示す様に、前記保持具3の外周部に
は陰電極11が固定されており、該陰電極11は電解面
積が連続的に変化する様に形成されている。前記陰電極
11と、前記電源7にブラシ6を介して陽極に印加した
研削工具2との隙間eに、図示省略したクーラントポン
プからノズル9を介してクーラントを供給することによ
り、電解ドレッシングされるよう構成されている。
【0020】以上の構成から成る装置は、図5に示すよ
うに、カンザシ5の導電部aと保持具3の通電部bとが
接触したときに(陰電極11の電解面積の最大となる部
分が研削工具2の最外周と一致したときに)、陰電極1
1は保持具3を介してカンザシ5と通電する。そのと
き、陰電極11が研削工具2の中心より外周に行くほど
電解面積が増し、研削工具2の周速度の影響による電解
強さの変化をキャンセルする。
【0021】本実施例によれば、研削工具2の形状が崩
れることなく、安定した目立てが促進される。さらに、
より精度を必要とするときには、電解を強くしたい研削
工具2の部分にカンザシ5の導電部aを向けることによ
り研削工具2の形状微調整ができる。
【0022】
【実施例2】図7および図8は本実施例を示し、図7は
一部を省略した断面図、図8は図7のX3 −X3 の端面
図である。構成の大部分は前記実施例1と共通するもの
であり、共通する部分には同一番号を付して説明を省略
し、異なる部分について説明する。図7において、陰電
極11の外周には絶縁体のバランサー20が固定されて
いる。図8に示す様に、前記バランサー20の外周は、
保持具3の従属回転の中心と等しい軸を中心軸とする円
筒形になっている。
【0023】以上の構成から成る装置は、前記実施例1
とほとんど同じであるが、保持具3が従属回転するとき
にバランサー20により陰電極11のバランスがとれ、
前記実施例1よりも滑らかな従属回転ができる。
【0024】本実施例によれば、高速加工でも保持具3
が振れることなく、研削工具2の形状が維持できる。
【0025】
【実施例3】図9は本実施例を示す一部を省略した断面
図である。構成の大部分は前記実施例1と共通するもの
であり、共通する部分には同一番号を付して説明を省略
し、異なる部分について説明する。図9において、加工
は研削工具2を回転させながら、研削工具2が被加工部
材4の曲率中心を中心にして球心揺動(矢印B方向)さ
せることにより、被加工部材4を球面に研削加工する。
研削工具2との隙間が連続的に変化する様に形成された
陰電極30が保持具3の外周に固定されている。
【0026】以上の構成から成る装置は、電解強さは研
削工具と陰電極の隙間が小さいほど強くなることを利用
して、カンザシ5の導電部aと保持具3の通電部bとが
接触したときに(研削工具2の最外周の陰電極30との
隙間e1が最小になったときに)、陰極電極30は保持
具3を介してカンザシ5と通電する。そのときは、陰電
極30が研削工具2の中心より外周に行くほど、研削工
具3との隙間が小さくなり、研削工具2の周速度の影響
による電解強さの変化をキャンセルする。
【0027】本実施例によれば、研削工具2の形状を維
持できる。
【0028】
【実施例4】図10は本実施例を示す一部を省略した断
面図である。構成の大部分は前記実施例2と共通するも
のであり、共通する部分には同一番号を付して説明を省
略し、異なる部分について説明する。図10において、
陰電極40の外周には絶縁体のバランサー41が固定さ
れている。前記バランサー40の外周は、保持具3の従
属回転の中心と等しい軸を中心軸とする円筒形になって
いる。陰電極40は、電解面積と研削工具2との隙間e
が連続的に変化している。かつ、電解面積が最大になる
位置と研削工具2との隙間eが最小になる位置は一致し
ている。
【0029】以上の構成から成る装置は、カンザシ5の
導電部aと保持具3の通電部bとが接触したときに陰電
極40は保持具3を介してカンザシ5と通電する。その
とき、陰電極40が研削工具2の中心より外周に行くほ
ど電解面積が大きくなり、かつ、研削工具2との隙間e
が小さくなる。故に、研削工具2の周速度の差が大き
く、周速度の影響による電解強さの変化が大きい場合、
例えば、高速加工の場合や研削工具が大の場合に、電解
面積と隙間eを変化させ、より電解強さに強弱をつける
ことで、電解強さの変化をキャンセルする。
【0030】本実施例によれば、研削工具2の形状が崩
れることなく安定した目立てが促進される。
【0031】
【実施例5】図11は本実施例を示す一部を省略した断
面図である。図11において、図示されていない駆動源
と連結した工具軸1の先端に凸球面形状に形成されてい
る導電性を有する研削工具2に対し、被加工部材4が当
接している。この被加工部材4は、その保持面と反対側
の中心部に棒状のカンザシ54の先端球形部と係合する
凹部を有する揺動自在な保持具50によって加圧保持さ
れている。加工に際しては研削工具2を回転させなが
ら、カンザシ54を揺動(矢印A方向)させることによ
り、被加工部材4を球面に研削加工する。パルス電圧を
発生する直流電源7の陽極は給電ブラシ6にて工具軸1
に接続され、陰極は後述する陰電極52に接続されてい
る。
【0032】保持具50の外周部には、軸受51を介し
て陰電極52がある。また、陰電極52は研削工具2と
の隙間eが連続的に変化し、研削工具2の外周にいくほ
ど隙間eは狭まっている。さらに、陰電極52はVリン
グ53の一端と固定されている。Vリング53の他端は
カンザシ54のd部によって加圧されているので、陰電
極52は回転せず、保持具50と等しい揺動を行う。前
記陰電極52と、電源7にブラシ6を介して陽極に印加
した研削工具2との間に、図示省略したクーラントポン
プからノズル9を介してクーラントを供給することによ
り、電解ドレッシングされる様に構成されている。ここ
で、本実施例では陰電極52の保持のためにVリング5
3を用いたが、その代わりにスプリングを用いても、同
様の効果が得られる。
【0033】以上の構成から成る装置は、加工中に保持
具50は従属回転するが、陰電極52はVリングにより
固定されているので回転せず、研削工具2の中心より外
周に行くほど、その隙間eは狭まった状態を保つ。これ
により、研削工具2の周速度の影響による電解強さの変
化と研削工具2との隙間eの変化による電解強さの変化
とでキャンセルされる。
【0034】本実施例によれば、均一な電解ドレッシン
グができ、研削工具2の形状が崩れることなく、安定し
た目立てが促進される。また、より精度を必要とすると
きには、電解を強くしたい部分に、陰電極52の電解強
さが大きい部分を向けることにより、研削工具2の形状
微調整ができる。
【0035】
【実施例6】図12および図13は本実施例を示し、図
12は一部を省略した断面図、図13は図12のX4
4 の端面図である。構成の大部分は前記実施例5と共
通するものであり、共通する部分には同一番号を付して
説明を省略し、異なる部分について説明する。図12に
おいて、加工は研削工具2を回転させながら、研削工具
2が被加工部材4の曲率中心を中心にして球心揺動(矢
印B方向)させることにより、被加工部材4を球面に研
削加工する。保持具50の外周部には、軸受51を介し
て回転自在な陰電極62がある。また、図13に示す様
に、陰電極62は電解面積が連続的に変化し、研削工具
2の外周にいくほど電解面積が大きくなっている。前記
陰電極62と、電源7にブラシ6を介して陽極に印加し
た研削工具2との間に、図示省略したクーラントポンプ
からノズル9を介してクーラントを供給することによ
り、電解ドレッシングされる様に構成されている。
【0036】以上の構成から成る装置は、加工中に研削
工具2の中心より外周に行くほど、電解面積が増えてい
る状態を保つ。これにより、研削工具2の周速度の影響
による電解強さの変化と電解面積の変化による電解強さ
の変化とでキャンセルされる。
【0037】本実施例によれば、研削工具2の形状が崩
れることなく、安定した目立てが促進される。また、本
実施例において、研削工具2の周速度の差が大きく、周
速度の影響による電解強さの変化が大きい場合、例えば
高速加工の場合や研削工具が大の場合には、研削工具2
の中心より外周に行くほど、研削工具2との隙間eを小
さくする。電解面積と隙間eの相乗効果で、さらに電解
強さに強弱がつき、周速度の影響が大きい場合でも電解
強さの変化をキャンセルでき、研削工具2の形状が維持
できる。
【0038】以上、各実施例においてはレンズ単玉の加
工例を示したが、多数貼りレンズあるいは多数貼りの研
削砥石、研磨砥石であっても同様の効果を実現すること
ができる。また、レンズの保持、揺動手段もカンザシに
限定するものではない。さらに、レンズと砥石間の揺動
も相対的なものであるので、工具軸側の揺動によっても
行うことができる。また、電解電源も、直流成分が加わ
ったパルス電源、直流電源でも同様に行うことができ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、従来のレンズ等の研削
装置において、研削工具の半径方向の電解強さの変化を
抑えるために、電解面積あるいは研削工具との隙間が連
続的に変化した陰電極を用いて、電解強さが最大となる
位置と研削工具の外周部とが一致したときに電解ドレッ
シングを簡潔的に、連続的に行う。これにより、周速度
の影響による電解強さの変化がキャンセルされ、均等な
電解強さで電解ドレッシングが可能となり、研削工具の
形状が崩れることなく安定した目立てが促進される。さ
らに、陰電極を調整することにより、研削工具の形状を
修正することが可能な研削加工を行うことができる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図である。
【図2】本発明の概念図である。
【図3】実施例1を示す一部を省略した断面図である。
【図4】実施例1を示す要部断面図である。
【図5】図3のX1 −X1 の端面図である。
【図6】図3のX2 −X2 の端面図である。
【図7】実施例2を示す一部を省略した断面図である。
【図8】図7のX3 −X3 を端面図である。
【図9】実施例3を示す一部を省略した断面図である。
【図10】実施例4を示す一部を省略した断面図であ
る。
【図11】実施例5を示す一部を省略した断面図であ
る。
【図12】実施例6を示す一部を省略した断面図であ
る。
【図13】図12のX4 −X4 の端面図である。
【図14】従来例を示す一部を省略した断面図である。
【符号の説明】
1 工具軸 2 研削工具 3 保持具 4 被加工部材 5 カンザシ 6 ブラシ 7 直流電源 8 カンザシ絶縁部材 9 ノズル 10 保持具絶縁部材 11 陰電極 12 軸受 13 Vリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極を印加した回転可能な導電性研削工
    具と、陰極を印加した工具表面に近接する陰電極とを有
    し、導電性研削工具と陰電極との間に弱導電性クーラン
    トを介しながら被加工部材を研削する研削装置におい
    て、電解面積が連続的に変化した陰電極および導電性研
    削工具との隙間が連続的に変化した陰電極のうちの少な
    くともどちらか一方の陰電極と、一部が絶縁体で形成さ
    れた保持具と、一部が絶縁体で形成された上軸とを具備
    したことを特徴とする電解ドレッシング研削装置
  2. 【請求項2】 陽極を印加した回転可能な導電性研削工
    具と、陰極を印加した工具表面に近接する陰電極とを有
    し、導電性研削工具と陰電極との間に弱導電性クーラン
    トを介しながら被加工部材を研削する研削装置におい
    て、保持具に軸受を介して固定され、電解面積が連続的
    に変化した陰電極および導電性研削工具との隙間が連続
    的に変化した陰電極のうちの少なくともどちらか一方の
    陰電極と、該陰電極に加圧保持具とを具備したことを特
    徴とする電解ドレッシング研削装置。
JP35841591A 1991-12-27 1991-12-27 電解ドレッシング研削装置 Withdrawn JPH05177541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35841591A JPH05177541A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 電解ドレッシング研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35841591A JPH05177541A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 電解ドレッシング研削装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05177541A true JPH05177541A (ja) 1993-07-20

Family

ID=18459181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35841591A Withdrawn JPH05177541A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 電解ドレッシング研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05177541A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0343144A (ja) レンズ研削方法および研削装置
JPH0343145A (ja) 研削装置
CA2299638C (en) Plasma discharge truing apparatus and fine-machining methods using the apparatus
JPH05177541A (ja) 電解ドレッシング研削装置
US6752699B2 (en) Working method for curved surface of a work and an apparatus thereof
JPH07205006A (ja) レンズ研削方法
JP3294347B2 (ja) 電解インプロセスドレッシング研削方法および装置
JPH0639644A (ja) 研削盤
JP3147982B2 (ja) レンズ研削装置
JPH05277938A (ja) 機上放電ツルーイング方法及び装置
JP3304163B2 (ja) 電解インプロセスドレッシング研削装置
JP3096342B2 (ja) 電解ドレッシング研削方法および装置
JP3194621B2 (ja) 球面創成加工方法および装置
JPH05104440A (ja) 電解ドレツシング研削装置
KR930005036Y1 (ko) 렌즈연삭장치
JPH05104430A (ja) 凹レンズ電解加工方法
JP3078404B2 (ja) 電解ドレッシング研削方法
JP3294399B2 (ja) 電解インプロセスドレッシング研削方法および装置
JPH05138520A (ja) レンズ研削方法および装置
JPH0516064A (ja) レンズ研削方法および研削装置
JP3171602B2 (ja) 電解インプロセスドレッシング研削装置
JPH0475873A (ja) 研削装置
JPH07328907A (ja) 球面創成加工方法及びその装置
JPH08197423A (ja) 研削加工方法および装置
JPH06335853A (ja) 研削方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311