JPH05104203A - 消失模型鋳造用振動装置 - Google Patents
消失模型鋳造用振動装置Info
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- JPH05104203A JPH05104203A JP32631291A JP32631291A JPH05104203A JP H05104203 A JPH05104203 A JP H05104203A JP 32631291 A JP32631291 A JP 32631291A JP 32631291 A JP32631291 A JP 32631291A JP H05104203 A JPH05104203 A JP H05104203A
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- Japan
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- molding sand
- vanishing model
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 消失模型鋳造において、鋳物砂6の充填効率
を向上させ、消失模型7がたとえ横向きの孔や下向きの
面を持った複雑な形状であっても、消失模型7周辺の鋳
物砂6の充填密度を十分に確保する。 【構成】 機台1上に複数の空気バネ2,2を介して、
水平かつ揺動自在にテーブル3を配置し、このテーブル
3の下面中央部に、エアーコンプレッサ10から供給さ
れる圧縮空気を駆動源として垂直方向に往復移動する1
台のピストン往復式加振機4を取付けるとともに、テー
ブル3に鋳枠5固定用の油圧シリンダや空気圧シリンダ
などのシリンダ装置もしくは機械開閉式構造をもつ複数
のクランプ11,11を設けてある。
を向上させ、消失模型7がたとえ横向きの孔や下向きの
面を持った複雑な形状であっても、消失模型7周辺の鋳
物砂6の充填密度を十分に確保する。 【構成】 機台1上に複数の空気バネ2,2を介して、
水平かつ揺動自在にテーブル3を配置し、このテーブル
3の下面中央部に、エアーコンプレッサ10から供給さ
れる圧縮空気を駆動源として垂直方向に往復移動する1
台のピストン往復式加振機4を取付けるとともに、テー
ブル3に鋳枠5固定用の油圧シリンダや空気圧シリンダ
などのシリンダ装置もしくは機械開閉式構造をもつ複数
のクランプ11,11を設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱により消失する模
型の使用によって鋳型を造形して鋳造する消失模型鋳造
法において、消失模型が設置されている鋳枠内に鋳物砂
を高密度で均一に充填する消失模型鋳造用振動装置に関
する。
型の使用によって鋳型を造形して鋳造する消失模型鋳造
法において、消失模型が設置されている鋳枠内に鋳物砂
を高密度で均一に充填する消失模型鋳造用振動装置に関
する。
【0002】
【従来上の技術】従来より、消失模型鋳造法において、
発泡成型品によってなる消失模型が設置されている鋳枠
内に鋳物砂を充填する作業には、一般に、図5に示す振
動装置が多用されている。この振動装置は、機台1上に
バネ2,2を介して水平かつ揺動自在に配置されたテー
ブル3と、このテーブル3の下面に取付けられて該テー
ブル3を振動させる2台の振動モータによってなる加振
機4,4とを備えている。したがって、両加振機4,4
を互いに反対の方向に回転させることで、その合成力に
より垂直正逆方向の加振力が発生する。この垂直正逆方
向の加振力によってテーブル3およびテーブル3の上面
に載置されている鋳枠5は、所定の振幅で垂直正逆方向
の加速度を有して振動する。この振動は鋳枠5内に充満
している鋳物砂6にも伝達され鋳物砂6を移動変位させ
る。これにより消失模型7が設置されている鋳枠5内の
空間に鋳物砂6が充填されることになる。
発泡成型品によってなる消失模型が設置されている鋳枠
内に鋳物砂を充填する作業には、一般に、図5に示す振
動装置が多用されている。この振動装置は、機台1上に
バネ2,2を介して水平かつ揺動自在に配置されたテー
ブル3と、このテーブル3の下面に取付けられて該テー
ブル3を振動させる2台の振動モータによってなる加振
機4,4とを備えている。したがって、両加振機4,4
を互いに反対の方向に回転させることで、その合成力に
より垂直正逆方向の加振力が発生する。この垂直正逆方
向の加振力によってテーブル3およびテーブル3の上面
に載置されている鋳枠5は、所定の振幅で垂直正逆方向
の加速度を有して振動する。この振動は鋳枠5内に充満
している鋳物砂6にも伝達され鋳物砂6を移動変位させ
る。これにより消失模型7が設置されている鋳枠5内の
空間に鋳物砂6が充填されることになる。
【0003】しかし、この種従来の振動装置では、鋳物
砂6を鋳枠5内に短時間で高密度かつ均一に充填するこ
とができず、充填効率が悪い欠点を有している。その理
由は、本発明者による鋭意研究の結果、つぎの通りであ
ることを確認した。すなわち振幅の測定線図(図6)に
おいて、テーブル3の振幅特性を6−1で示し、鋳枠5
内における消失模型7表面の振幅特性を6−2で示すよ
うに、両者は比較的滑らかなサインカーブを描くが、2
台の加振機4,4を完全に同期させることが事実上困難
であるため、加速度の測定線図(図7)において、特性
7−1で示すテーブル3の加速度および特性7−2で示
す鋳枠5内における消失模型7表面の加速度が、それぞ
れ図6の振幅特性に対応しない不規則な加速度特性を示
し、この加速度特性が起因して、鋳物砂6に対する振動
伝達性が不十分になり鋳物砂6の円滑な移動変位を妨げ
ているためである。
砂6を鋳枠5内に短時間で高密度かつ均一に充填するこ
とができず、充填効率が悪い欠点を有している。その理
由は、本発明者による鋭意研究の結果、つぎの通りであ
ることを確認した。すなわち振幅の測定線図(図6)に
おいて、テーブル3の振幅特性を6−1で示し、鋳枠5
内における消失模型7表面の振幅特性を6−2で示すよ
うに、両者は比較的滑らかなサインカーブを描くが、2
台の加振機4,4を完全に同期させることが事実上困難
であるため、加速度の測定線図(図7)において、特性
7−1で示すテーブル3の加速度および特性7−2で示
す鋳枠5内における消失模型7表面の加速度が、それぞ
れ図6の振幅特性に対応しない不規則な加速度特性を示
し、この加速度特性が起因して、鋳物砂6に対する振動
伝達性が不十分になり鋳物砂6の円滑な移動変位を妨げ
ているためである。
【0004】一方、図8に示す、一辺の長さWが150
mm、高さHが400mmの透明アクリル樹脂製の鋳枠
8を設け、深さDが300mmの位置の内面に、半径R
が18mm,軸方向の長さLが100mmの半割り円筒
状の発泡成型品によってなるテストピース9を水平姿勢
で貼着し、鋳枠8内の空間に鋳物砂6を充満させた状態
で、前記従来の振動装置のテーブル3上に載置固定して
加振することにより、テストピース9の空間部9Aに対
する鋳物砂6の充填実験を行った。その結果、120秒
以内では、加速度を2Gに設定して加振しても、空間部
8A内に鋳物砂6が充填されないことを確認した。この
ことは、消失模型7が横向きの孔や下向きの面を持った
複雑な形状であると、消失模型7の周辺の鋳物砂6の充
填密度を十分に確保することができないことを示してい
る。
mm、高さHが400mmの透明アクリル樹脂製の鋳枠
8を設け、深さDが300mmの位置の内面に、半径R
が18mm,軸方向の長さLが100mmの半割り円筒
状の発泡成型品によってなるテストピース9を水平姿勢
で貼着し、鋳枠8内の空間に鋳物砂6を充満させた状態
で、前記従来の振動装置のテーブル3上に載置固定して
加振することにより、テストピース9の空間部9Aに対
する鋳物砂6の充填実験を行った。その結果、120秒
以内では、加速度を2Gに設定して加振しても、空間部
8A内に鋳物砂6が充填されないことを確認した。この
ことは、消失模型7が横向きの孔や下向きの面を持った
複雑な形状であると、消失模型7の周辺の鋳物砂6の充
填密度を十分に確保することができないことを示してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の振動装置では、鋳物砂を鋳枠内に短時間で
高密度かつ均一に充填することができないので、充填効
率が悪い点と、消失模型が横向きの孔や下向きの面を持
った複雑な形状であると、消失模型の周辺の鋳物砂の充
填密度を十分に確保することができない点である。
点は、従来の振動装置では、鋳物砂を鋳枠内に短時間で
高密度かつ均一に充填することができないので、充填効
率が悪い点と、消失模型が横向きの孔や下向きの面を持
った複雑な形状であると、消失模型の周辺の鋳物砂の充
填密度を十分に確保することができない点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、機台上にバネ
を介して揺動自在に配置されたテーブルと、このテーブ
ルに取付けられて該テーブルを振動させる圧縮空気を駆
動源とした1台のピストン往復式加振機と、前記テーブ
ル上に載置される鋳枠を着脱可能にテーブルに固定する
クランプとを具備していることを特徴とし、鋳物砂の充
填効率を向上させ、消失模型が横向きの孔や下向きの面
を持った複雑な形状であっても、消失模型周辺の鋳物砂
の充填密度を十分に確保する目的を達成した。
を介して揺動自在に配置されたテーブルと、このテーブ
ルに取付けられて該テーブルを振動させる圧縮空気を駆
動源とした1台のピストン往復式加振機と、前記テーブ
ル上に載置される鋳枠を着脱可能にテーブルに固定する
クランプとを具備していることを特徴とし、鋳物砂の充
填効率を向上させ、消失模型が横向きの孔や下向きの面
を持った複雑な形状であっても、消失模型周辺の鋳物砂
の充填密度を十分に確保する目的を達成した。
【0007】
【作用】本発明によれば、圧縮空気を駆動源とした1台
のピストン往復式加振機を運転することによって垂直正
逆方向の加振力が発生する。この加振力により、バネを
介して水平かつ揺動自在に配置されたテーブルと、この
テーブルの上面に載置してクランプにより固定されてい
る鋳枠を所定の振幅で垂直正逆方向の加速度を有して振
動させる。この振動は鋳枠内の鋳物砂に伝達され鋳物砂
を移動変位させる。
のピストン往復式加振機を運転することによって垂直正
逆方向の加振力が発生する。この加振力により、バネを
介して水平かつ揺動自在に配置されたテーブルと、この
テーブルの上面に載置してクランプにより固定されてい
る鋳枠を所定の振幅で垂直正逆方向の加速度を有して振
動させる。この振動は鋳枠内の鋳物砂に伝達され鋳物砂
を移動変位させる。
【0008】1台のピストン往復式加振機を運転するこ
とによって、垂直正逆方向の加振力を発生させるので、
テーブルおよび消失模型表面の加速度特性はテーブルと
消失模型表面の振幅特性に対応して規則的になる。その
結果、鋳物砂に対する振動伝達が十分になされ、その移
動変位を良好にして、鋳物砂の充填効率的を向上させ
る。また、消失模型がたとえ横向きの孔や下向きの面を
持った複雑な形状であっても、消失模型の周辺の鋳物砂
の充填密度を十分に確保することができる。
とによって、垂直正逆方向の加振力を発生させるので、
テーブルおよび消失模型表面の加速度特性はテーブルと
消失模型表面の振幅特性に対応して規則的になる。その
結果、鋳物砂に対する振動伝達が十分になされ、その移
動変位を良好にして、鋳物砂の充填効率的を向上させ
る。また、消失模型がたとえ横向きの孔や下向きの面を
持った複雑な形状であっても、消失模型の周辺の鋳物砂
の充填密度を十分に確保することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る消失模型鋳造用振動装置の一
例を示す正面図である。なお、前記従来例と同一もしく
は相当部分には、同一符号を付して説明する。この図に
おいて、機台1上には、複数の空気バネ2,2を介して
テーブル3が水平かつ揺動自在に配置されている。テー
ブル3の下面中央部に1台の加振機4が取付けられてい
る。この加振機4は、内蔵しているピストン(図示省
略)がエアーコンプレッサ10から供給される圧縮空気
を駆動源として、垂直方向に往復移動するピストン往復
式加振機によって構成されている。テーブル3には、油
圧シリンダや空気圧シリンダなどのシリンダ装置もしく
は機械開閉式構造をもつ複数のクランプ11,11が設
けられている。テーブル3の上面に載置された鋳枠5の
下端部は、クランプ11,11により、テーブル3に強
固に固定される。鋳枠5内には、鋳物砂6が充満されて
いるとともに、鋳物砂6の内部に消失模型7が設置され
ている。
する。図1は本発明に係る消失模型鋳造用振動装置の一
例を示す正面図である。なお、前記従来例と同一もしく
は相当部分には、同一符号を付して説明する。この図に
おいて、機台1上には、複数の空気バネ2,2を介して
テーブル3が水平かつ揺動自在に配置されている。テー
ブル3の下面中央部に1台の加振機4が取付けられてい
る。この加振機4は、内蔵しているピストン(図示省
略)がエアーコンプレッサ10から供給される圧縮空気
を駆動源として、垂直方向に往復移動するピストン往復
式加振機によって構成されている。テーブル3には、油
圧シリンダや空気圧シリンダなどのシリンダ装置もしく
は機械開閉式構造をもつ複数のクランプ11,11が設
けられている。テーブル3の上面に載置された鋳枠5の
下端部は、クランプ11,11により、テーブル3に強
固に固定される。鋳枠5内には、鋳物砂6が充満されて
いるとともに、鋳物砂6の内部に消失模型7が設置され
ている。
【0010】前記構成によれば、エアーコンプレッサ1
0から供給される圧縮空気を駆動源とした1台のピスト
ン往復式加振機4を運転することによって垂直正逆方向
の加振力が発生する。この加振力により、複数の空気バ
ネ2,2を介して水平かつ揺動自在に配置されたテーブ
ル3と、テーブル3の上面に載置してクランプ11,1
1により強固に固定されている鋳枠5を所定の振幅で垂
直正逆方向に1G〜3G、好ましくは2Gの加速度を有
して振動させる。この振動は鋳枠5内の鋳物砂6に伝達
され鋳物砂6を移動変位させる。
0から供給される圧縮空気を駆動源とした1台のピスト
ン往復式加振機4を運転することによって垂直正逆方向
の加振力が発生する。この加振力により、複数の空気バ
ネ2,2を介して水平かつ揺動自在に配置されたテーブ
ル3と、テーブル3の上面に載置してクランプ11,1
1により強固に固定されている鋳枠5を所定の振幅で垂
直正逆方向に1G〜3G、好ましくは2Gの加速度を有
して振動させる。この振動は鋳枠5内の鋳物砂6に伝達
され鋳物砂6を移動変位させる。
【0011】本発明によれば、1台のピストン往復式加
振機4を運転することによって、垂直正逆方向の加振力
を発生させるので、テーブル3および消失模型7表面の
振幅特性は、図2において、テーブル3の振幅特性を2
−1で示し、鋳枠5内における消失模型7表面の振幅特
性を2−2で示すように、両者は滑らかなサインカーブ
を描き、また、加速度特性は、図3において、特性3−
1で示すテーブル3の加速度および3−2で示す鋳枠5
内における消失模型7表面の加速度が、それぞれ図2の
振幅特性に対応して規則的になる。その結果、鋳物砂6
に対する振動伝達が十分になされ、その移動変位を良好
にして、鋳物砂6の充填効率的を向上させる。また、消
失模型7がたとえ横向きの孔や下向きの面を持った複雑
な形状であっても、消失模型7の周辺の鋳物砂6の充填
密度を十分に確保することができる。
振機4を運転することによって、垂直正逆方向の加振力
を発生させるので、テーブル3および消失模型7表面の
振幅特性は、図2において、テーブル3の振幅特性を2
−1で示し、鋳枠5内における消失模型7表面の振幅特
性を2−2で示すように、両者は滑らかなサインカーブ
を描き、また、加速度特性は、図3において、特性3−
1で示すテーブル3の加速度および3−2で示す鋳枠5
内における消失模型7表面の加速度が、それぞれ図2の
振幅特性に対応して規則的になる。その結果、鋳物砂6
に対する振動伝達が十分になされ、その移動変位を良好
にして、鋳物砂6の充填効率的を向上させる。また、消
失模型7がたとえ横向きの孔や下向きの面を持った複雑
な形状であっても、消失模型7の周辺の鋳物砂6の充填
密度を十分に確保することができる。
【0012】図8に示す前述と同じ透明アクリル樹脂製
の鋳枠8における深さDが300mmの位置の内面に、
半径Rが18mm,軸方向の長さLが100mmの半割
り円筒状の発泡成型品によってなるテストピース9を水
平姿勢で貼着して、鋳枠7内の空間に鋳物砂6を充満さ
せた状態で、前記実施例で述べた本発明振動装置のテー
ブル3上に載置したのち、クランプ11,11により強
固に固定して加振することにより、テストピース9の空
間部9Aに対する鋳物砂6の充填時間と加速度との関係
を実験により求めた。その結果を図4の4−1で示し、
また、内径Rが4mm,軸方向の長さLが100mmの
半割り円筒状の発泡成型品によってなるテストピース9
の空間部9Aに対する鋳物砂6の充填時間と加速度との
関係を実験により求め、その結果を図4の4−2で示
す。これら4−1および4−2から、前述のように加速
度を2Gに設定して120秒加振しても、空間部8A内
に鋳物砂6が充填されなかった従来の振動装置と比較し
て、きわめて短時間で充填できることが判る。すなわ
ち、本発明によれば、消失模型7が横向きの孔や下向き
の面を持った複雑な形状であっても、消失模型7の周辺
の鋳物砂6の充填密度を十分に確保できることを立証し
ている。
の鋳枠8における深さDが300mmの位置の内面に、
半径Rが18mm,軸方向の長さLが100mmの半割
り円筒状の発泡成型品によってなるテストピース9を水
平姿勢で貼着して、鋳枠7内の空間に鋳物砂6を充満さ
せた状態で、前記実施例で述べた本発明振動装置のテー
ブル3上に載置したのち、クランプ11,11により強
固に固定して加振することにより、テストピース9の空
間部9Aに対する鋳物砂6の充填時間と加速度との関係
を実験により求めた。その結果を図4の4−1で示し、
また、内径Rが4mm,軸方向の長さLが100mmの
半割り円筒状の発泡成型品によってなるテストピース9
の空間部9Aに対する鋳物砂6の充填時間と加速度との
関係を実験により求め、その結果を図4の4−2で示
す。これら4−1および4−2から、前述のように加速
度を2Gに設定して120秒加振しても、空間部8A内
に鋳物砂6が充填されなかった従来の振動装置と比較し
て、きわめて短時間で充填できることが判る。すなわ
ち、本発明によれば、消失模型7が横向きの孔や下向き
の面を持った複雑な形状であっても、消失模型7の周辺
の鋳物砂6の充填密度を十分に確保できることを立証し
ている。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、1台のピ
ストン往復式加振機を運転することによって、垂直正逆
方向の加振力を発生させるように構成しているので、テ
ーブルおよび消失模型表面の加速度特性はテーブルと消
失模型表面の振幅特性に対応して規則的になる。その結
果、鋳物砂に対する振動伝達が十分になされ、その移動
変位を良好にして、鋳物砂の充填効率的を向上させる。
また、消失模型がたとえ横向きの孔や下向きの面を持っ
た複雑な形状であっても、消失模型の周辺の鋳物砂の充
填密度を十分に確保することができるなどの利点を有す
る。
ストン往復式加振機を運転することによって、垂直正逆
方向の加振力を発生させるように構成しているので、テ
ーブルおよび消失模型表面の加速度特性はテーブルと消
失模型表面の振幅特性に対応して規則的になる。その結
果、鋳物砂に対する振動伝達が十分になされ、その移動
変位を良好にして、鋳物砂の充填効率的を向上させる。
また、消失模型がたとえ横向きの孔や下向きの面を持っ
た複雑な形状であっても、消失模型の周辺の鋳物砂の充
填密度を十分に確保することができるなどの利点を有す
る。
【図1】本発明に係る消失模型鋳造用振動装置の一例を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図2】本発明振動装置によって発生したテーブルおよ
び消失模型表面の振幅特性を示すグラフである。
び消失模型表面の振幅特性を示すグラフである。
【図3】本発明振動装置によって発生したテーブルおよ
び消失模型表面の加速度特性を示すグラフである。
び消失模型表面の加速度特性を示すグラフである。
【図4】本発明振動装置によってテストピースの空間部
に対する鋳物砂の充填時間と加速度との関係を実験によ
り求めたグラフである。
に対する鋳物砂の充填時間と加速度との関係を実験によ
り求めたグラフである。
【図5】従来の消失模型鋳造用振動装置を示す正面図で
ある。
ある。
【図6】従来の振動装置によって発生したテーブルおよ
び消失模型表面の振幅特性を示すグラフである。
び消失模型表面の振幅特性を示すグラフである。
【図7】従来の振動装置によって発生したテーブルおよ
び消失模型表面の加速度特性を示すグラフである。
び消失模型表面の加速度特性を示すグラフである。
【図8】実験用装置の斜視図である。
1 機台 2 バネ(空気バネ) 3 テーブル 4 ピストン往復式加振機 5 鋳枠 6 鋳物砂 7 消失模型 11 クランプ
Claims (1)
- 【請求項1】 機台上にバネを介して揺動自在に配置さ
れたテーブルと、このテーブルに取付けられて該テーブ
ルを振動させる圧縮空気を駆動源とした1台のピストン
往復式加振機と、前記テーブル上に載置される鋳枠を着
脱可能にテーブルに固定するクランプとを具備している
ことを特徴とする消失模型鋳造用振動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32631291A JPH05104203A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 消失模型鋳造用振動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32631291A JPH05104203A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 消失模型鋳造用振動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104203A true JPH05104203A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=18186360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32631291A Pending JPH05104203A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 消失模型鋳造用振動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05104203A (ja) |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP32631291A patent/JPH05104203A/ja active Pending
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