JPH05103822A - ガス置換機構付きスプレー式殺菌装置及び殺菌処理方法 - Google Patents

ガス置換機構付きスプレー式殺菌装置及び殺菌処理方法

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JPH05103822A
JPH05103822A JP3266222A JP26622291A JPH05103822A JP H05103822 A JPH05103822 A JP H05103822A JP 3266222 A JP3266222 A JP 3266222A JP 26622291 A JP26622291 A JP 26622291A JP H05103822 A JPH05103822 A JP H05103822A
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tank
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克俊 深見
Isamu Mukai
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 密閉系とし、処理槽の排気を図り、圧力調整
しつつ昇温、滅菌、冷却することにより高温時に通気性
がますプラスチックス容器内の食品や薬品又は含気製品
の加熱処理時に破袋や変形の生じない処理を実現する。 【構成】 スプレー管3を内蔵し上端に給排気口1aを
有する処理槽1と、バブリング管5を内蔵した上端に給
排気口4aを有する貯水槽4とをバルブ、コンプレッサ
ー7とバイパス8、9からなるガス連通管6で連結し、
処理槽の下部と貯水槽の下部とをバルブとポンプ11を介
して連通した水連通管10で連結した密閉系とし、処理槽
の下部と熱交換器12とをバルブとポンプ14を介して処理
槽内のスプレー管と連結して処理液循環路13とし、処理
槽内を不活性ガスの置換によって排気すると共に処理槽
内の圧力をガス連通管のコンプレッサーにより不活性ガ
スを移行して調整をしつつ昇温、滅菌及び冷却処理を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバブリングを行なう貯水
槽を併設したガス置換機構付きスプレー式殺菌装置及び
この装置を用いたガス置換スプレー式殺菌処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不活性ガスを用いた処理方法とし
ては、特開昭57−206447号公報及び特開昭59
−78674号公報が知られている。これら刊行物に示
される技術の主目的は、処理物の酸化を防止して、高品
質の製品を得ることにある。又、自然昇圧及び自然降圧
下で処理する例として出願人は特願平2−103714
号の出願をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来例では、例えば30分〜90分程度の1バッチ処理
で使用される不活性ガスは、毎回そのまま全部消費さ
れ、多大の経費を発生すること及びそれらの貯蔵設備が
大となること、排気時の騒音や多量の不活性ガスの排気
による作業環境の安全面にも好ましくない等の問題点が
あった。
【0004】又、運転中に処理槽内の圧力調整を不活性
ガスで行なうため、この点の排気コスト及び作業環境面
の問題点もあった。さらに、特願平2−103714号
では自然昇降圧を利用するため含気容器の場合には変形
や破袋が生じる危険性がみられた。
【0005】本発明の目的はバブリングにより液相及び
気相内の脱気を図り、高温時に通気性が大きくなるよう
なプラスチックス容器に収納された食品や薬品の酸化が
防止できると共に含気製品(空気層を保有するもの)を
処理する場合、処理槽内の圧力調整をしつつ処理するこ
とができ、処理終了後、不活性ガスの回収及び脱気置換
された水の回収を可能としたガス置換機構付きスプレー
式殺菌装置及び殺菌処理方法を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、第1発明として、スプレー管を内蔵し、上端
に給排気口を有する処理槽と、バブリング管を内蔵し上
端に給排気口、不活性ガス給気口を有する貯水槽と、前
記処理槽の上端給排気口と前記貯水槽の上端給排気口と
をバルブとコンプレッサー及びバイパスを介して連結し
たガス連通管と、前記処理槽の下端と前記貯水槽の下端
とをバルブ及びポンプを介して連結した水連通管と、前
記処理槽の下端と間接加熱型の熱交換器とを、バルブ及
びポンプを介して連結し、前記熱交換器よりバルブを介
して処理槽内のスプレー管と連結した処理槽液循環路と
からなり、前記処理槽と貯水槽とが連結された密閉系内
で、ガス置換と水置換ができ、且つ被処理物の昇温、滅
菌、冷却の全工程中、前記密閉系内で前記コンプレッサ
ー及びバイパスにより不活性ガスを移行させて処理槽の
圧力制御をするようにしたガス置換機構付きスプレー式
殺菌装置とした。
【0007】第2発明として、スプレー管を内蔵し、上
端に給排気口を有する処理槽と、バブリング管を内蔵し
上端に給排気口、不活性ガス給気口を有し、2つ並設し
た第1と第2の貯水槽と、これら第1と第2の貯水槽を
バルブを介してガス連結管及び水連結管とにより連通し
た連結管と、前記処理槽の上端給排気口と前記第1の貯
水槽の上端給排気口とをバルブとコンプレッサー及びバ
イパスを介して連結したガス連通管と、前記処理槽の下
端と前記第1の貯水槽の下端とをバルブ及びポンプを介
して連結した水連通管と、前記処理槽の下端と間接加熱
型の熱交換器とを、バルブ及びポンプを介して連結し、
前記熱交換器よりバルブを介して処理槽内のスプレー管
と連結した処理槽液循環路とからなり、前記処理槽と第
1の貯水槽とが連結された密閉系内で、ガス置換と水置
換ができ、且つ被処理物の昇温、滅菌、冷却の全工程
中、前記密閉系内で前記コンプレッサー及びバイパスに
より不活性ガスを移行させて処理槽の圧力制御をするよ
うにしたガス置換機構付きスプレー式殺菌装置とした。
【0008】また、第1発明の装置を用いて殺菌処理す
る第3発明として、処理槽へ被処理物を装填し、密閉す
る装填工程と、貯水槽の下端より給水して排気し、バブ
リング管より不活性ガスを送入して水中の空気と置換し
排気する工程と、前記貯水槽の水を下端の水連通管を介
して処理槽へ満水注入すると共に貯水槽には不活性ガス
を充満させる工程と、前記処理槽の水を下端の水連通管
を介して貯水槽へ返送すると共に上端のガス連通管を介
して貯水槽の不活性ガスを処理槽へ移行して所定液面と
する工程と、前記水連通管とガス連通管とを閉じ、処理
槽の所定液面の水をポンプ、間接型熱交換器及び処理槽
内のスプレー管からなる処理液循環路で循環させ、昇
温、滅菌、冷却する処理工程と、この処理工程の全工程
中、密閉系内でガス連通管に設けたコンプレッサー及び
バイパス弁により不活性ガスを移行させて処理槽内の圧
力を調整する制御工程と、前記水連通管とガス連通管と
を開き、貯水槽の水を水連通管を介して処理槽へ返送す
ると共にガス連通管を介して不活性ガスを貯水槽へ回収
する工程と、ガス連通管を閉じ、処理槽を大気と連通さ
せ、処理槽の水を水連通管を介して貯水槽へ加圧返送し
て水を回収する工程と、水連通管を閉じ、被処理物を処
理槽から取出す工程とから成るガス置換機構付きスプレ
ー式殺菌処理方法とした。
【0009】
【作用】第1発明では、貯水槽にバブリング管を有する
ので、満水又は所定液面に給水しつつ大気口を開き、バ
ブリング管より不活性ガスを供給することにより、液相
及び気相内の脱気が行なわれる。この貯水槽の水を処理
槽へ下端の水連通管を介して送水すると共に貯水槽上端
の不活性ガス給気口より不活性ガスを充満する。次い
で、処理槽の水を所定液面になるまで水連通管を介して
貯水槽へ返送すると共に処理槽には上端のガス連通管を
介して不活性ガスが移行される。
【0010】この不活性ガスの移行の際、ガス連通管の
バイパスを通して円滑に移行することができるようにな
っている。処理槽内には所定の液面の水を残した状態
で、ポンプ、間接加熱型の熱交換器及び処理槽内のスプ
レー管とを連結した処理液循環路を設けているので、前
記脱気された水が処理槽とポンプと熱交換器、そしてス
プレー管との間で循環することができ、その間に熱交換
器による昇温、滅菌及び冷却による処理が可能となって
いる。この処理中、ガス連通管のコンプレッサー及びバ
イパス弁を介して圧力調整が行なわれる。処理終了後で
は、処理槽と貯水槽との間で水連通管とガス連通管とに
より貯水槽の水を処理槽へ送って、不活性ガスを貯水槽
へ回収し、その後ガス連通管を閉じて、処理槽の大気口
を開いて処理槽上端から空気を入れると共に水連通管に
よって水を貯水槽へ回収する。
【0011】第2発明は第1発明において、貯水槽を2
つ並設した例であり、その作用は第1発明と同じであ
り、さらに循環による昇温、滅菌及び冷却に使用した水
を系外へ排出した時、第2の貯水槽より第1の貯水槽へ
あらかじめバブリング置換した水を補充することができ
る。第1の貯水槽の全部の水を排出した時も第2の貯水
槽にあらかじめバブリング置換した水を用意しておくこ
とにより、直ちに第1の貯水槽へ送水して、運転を開始
することができる。また、第1の貯水槽に回収した不活
性ガスを系外へ捨てずに上部のガス連結管を介して第2
の貯水槽へ回収することもできるようになった。
【0012】上記装置を用いる第3発明では、処理槽へ
被処理物を装填し、貯水槽内であらかじめ準備されバブ
リング置換した水と不活性ガスとを利用して、処理槽で
昇温、滅菌及び冷却までの一環した処理が行なわれる。
すなわち、処理槽と貯水槽の下端で連結されている水連
通管により貯水槽のバブリング置換した水を処理槽へ送
り込み、大気口から排気することにより処理槽の給水と
排気工程が行なわれ、この貯水槽から処理槽へ水が送ら
れた後の貯水槽には不活性ガスが充満される。
【0013】次いで、処理槽の水を下端の水連通管を介
して貯水槽に戻すと共に水の押出圧によって貯水槽の不
活性ガスは上端のガス連通管を介して処理槽へ送られ
る。処理槽内の水が所定水位になると、水連通管及びガ
ス連通管を閉じ、処理槽の水をポンプと熱交換器とスプ
レー管を介して循環させることにより、間接的な熱交換
による昇温、滅菌から冷却に至る処理工程が行なわれ
る。この処理工程中、被処理物に応じて先のコンプレッ
サー又はバイパスにより不活性ガスを処理槽又は貯水槽
へ移行して圧力調整をしているので破袋や容器の変形等
が生じない。
【0014】処理終了後は貯水槽の水を処理槽へ送り込
み、ガス連通管を介して処理槽内の不活性ガスを貯水槽
へ返送し、ガス連通管を閉じた後、大気口を開いて処理
槽内の水を貯水槽へ戻して水回収工程が行なわれ、被処
理物を取出すことができるようになる。
【0015】
【実施例】以下、実施例としての殺菌装置及び殺菌処理
方法を図面に従って説明する。図1において、1は処理
槽で、上端にバルブ(V1)を介して大気口2を有し、内部
にはスプレー管3を内蔵している。1aは給排気口であ
る。4は貯水槽で、内部にバブリング管5を有する。4
aは給排気口、2′は大気口を示す。6はガス連通管
で、処理槽1の上端給排気口1aと貯水槽4の上端給排
気口4aとをバルブ(V2)、コンプレッサー7、バルブ(V
3)及びコンプレッサー7をまたぐバイパス8、9、バイ
パス弁(V4)(V5)を介して連通している。10は水連通管
で、処理槽1の下部と貯水槽4の下部とをバルブ(V6)及
びポンプ11を介して連通している。その他、切換弁及び
バイパスは図示していないが、このポンプ11は処理槽へ
も又はその逆に貯水槽へも送水できるようになってい
る。12は間接加熱型の熱交換器、13は処理液循環路で、
処理槽1の下部からバルブ(V7)及びポンプ14を介して熱
交換器12を通り、バルブ(V8)を介して処理槽1内のスプ
レー管3に接続され、ポンプ14によって処理液を強制循
環するようになっている。間接加熱型の熱交換器12には
水又は蒸気を伝熱板を介して熱交換できるよう供給され
る。
【0016】上記の構成において、先ず貯水槽4で処理
槽1で用いられる水が準備される。バルブ(V9)を開いて
大気口2′により排気をしつつ貯水槽4内が満水又は所
定液面になるまで給水する。バブリング管5より例えば
N2ガスによりバブリング(bubbling)を始め、水中及び
上面気相のガス置換を行ないガス置換を完成させる。以
後このバブリング置換した水を利用して水連通管を介し
て処理槽へ満水注入して排気すると共に貯水槽には不活
性ガスを充満させる。その後このバブリング置換した水
と不活性ガスを利用して処理槽で殺菌処理を行なう。
【0017】本発明の殺菌処理方法は次の工程により行
なわれる。(イ) 処理槽1へ被処理物を装填し密閉する装
填工程、(ロ) 貯水槽の下端より給水して排気し、バブリ
ング管より不活性ガスを送入して水中の空気と置換し、
排気する工程、(ハ) 水連通管10を介して処理槽1へあら
かじめ貯水槽4で準備された水を供給し(V1)を開いて大
気口2より排気しつつ貯水槽4に不活性ガスを充満さ
せ、処理槽1が満水になれば(V1)を閉じる給水及びガス
充満工程(図2参照)、(ニ) 処理槽1の水をポンプ11を
介して貯水槽4へ戻すと共に処理槽1上端と貯水槽4の
上端を連通するガス連通管6のバイパスにより、不活性
ガスを処理槽へ移送する工程(図3参照)。
【0018】(ホ) 処理槽内が所定水位になると処理液循
環路をポンプ14によって強制循環させる。この間処理液
は熱交換器によって間接的に加熱、冷却され、スプレー
管3よりのスプレーによって被処理物の処理が行なわれ
る。この間、処理槽内の圧力はガス連通管のバイパス及
びコンプレッサーを介して調整され、含気製品について
も破袋や変形を生じないようになっている。
【0019】即ち、圧力調整のため、処理槽内のガスを
排気したい場合は、図1に示す(V2)(V3)を開とし、(V4)
(V5)を閉として、コンプレッサー7により貯水槽へ送気
する(コンプレッサーのサクション側を(V2)側とした場
合)。逆に、処理槽へガスを送入する場合は、(V2)(V3)
は閉、(V5)(V4)は開としてコンプレッサー7により貯水
槽のガスを処理槽へ送気する。上記の制御は図示されて
いないが、別途に設けられた圧力制御装置によってコン
トロールされる。
【0020】ガスの移行手段としては上記のコンプレッ
サー7によらず、例えば(V3)(V4)開とし、(V2)(V5)閉と
して、また逆に(V2)(V5)開、(V3)(V4)閉としてバイパス
を利用して行なう場合もある(図1、図4参照)。
【0021】(ヘ) 処理終了後、貯水槽4の水を水連通管
を介して処理槽1内へ送り込むと共にガス連通管6を介
して処理槽から貯水槽へ不活性ガスを回収する(図5参
照)。 (ト) さらに、大気口2を開き、水連通管10を介して、処
理槽1内の水を貯水槽4へ加圧返送する(図6参照)。 (チ) 処理の終了として処理槽から被処理物を出す取出工
程、によって全工程を終了する。
【0022】また、第2発明として示した例ではあらか
じめ準備するバブリング置換した水を第1の貯水槽4と
第2の貯水槽4′の両方に設けることができる。従っ
て、第1の貯水槽4により処理槽1の排気、不活性ガス
の移送後、水の循環による昇温、滅菌、冷却等の処理を
した場合、この循環水を系外へ排出しても第2の貯水槽
4′にあらかじめ給水し、バブリング管5´によりバブ
リング置換して準備されている水により直ちに補充する
ことができる。また、第1の貯水槽の水の全部を取換え
る場合も第2の貯水槽にあらかじめ準備しておけば極め
て便利である。さらに第1の貯水槽の水をすべて排出す
る場合に不活性ガスを回収するには第1の貯水槽の下端
から水を注入して第2の貯水槽へ不活性ガスを送出し、
回収できる等種々の利用ができるようになっている。
【0023】
【発明の効果】本発明装置では、先ず貯水槽によってバ
ブリング置換された水と不活性ガスを準備することがで
きる。又、処理槽と貯水槽との間をバイパスを介して連
結したガス連通管と水連通管とによって、処理槽内の排
気と水の供給が同時に行なわれる。次いで、処理液循環
路を介して間接加熱された水による被処理物の加熱、滅
菌、冷却に至る処理全体が、バブリング置換された水と
不活性ガス存在下で可能となり、プラスチックス容器に
包装された食品や薬品で酸化を嫌うもの又は含気製品に
対しても安心して安定した加熱殺菌処理ができるように
なった。
【0024】又、処理中は処理槽と貯水槽との密閉系内
で、ガス連通管のコンプレッサーにより不活性ガスを移
行することにより圧力調整できるので、含気製品につい
ても破袋や容器の変形が生じることがない等の効果があ
る。処理終了後は不活性ガスの回収とバブリング置換さ
れた水の回収ができ、次回処理に再利用することができ
る。
【0025】又、本発明方法においては、貯水槽におけ
る液相及び気相内のバブリング置換を確実に行なうと共
に、この水と不活性ガスを利用して処理槽の排気とガス
置換が行なわれ、酸化を防止しつつ加熱滅菌処理が実現
できるようになった。さらに、熱交換器として間接加熱
型を用いることによって、加熱及び冷却が自由にでき、
密閉系内でコンプレッサーを用いて不活性ガスの移行を
することにより処理槽内の圧力調整ができるので、プラ
スチックス容器に内装した食品や薬品又は含気製品の処
理が安定して実行できる効果がある。
【0026】また、貯水槽を第1の貯水槽と第2の貯水
槽の2つを備えた場合、製品の処理に用いた水を系外へ
排出して補充する場合、また第1の貯水槽の水全部を系
外へ排出して第2の貯水槽に準備したバブリング置換水
を用いるようにする場合、さらに不活性ガスの回収に第
2の貯水槽を利用することができる等の効果が附加され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の説明図
【図2】本殺菌処理方法の給水工程を示す説明図
【図3】同ガス置換工程を示す説明図
【図4】同処理工程を示す説明図
【図5】同ガス回収工程を示す説明図
【図6】同水回収工程を示す説明図
【図7】他実施例として示した装置の説明図
【符号の説明】
1 処理槽 3 スプレー管 4、4′ 貯水槽 5、5′ バブリング管 6 ガス連通管 7 コンプレッサー 8、9 バイパス 10 水連通管 11、14 ポンプ 12 熱交換器 13 処理液循環路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレー管を内蔵し、上端に給排気口を
    有する処理槽と、バブリング管を内蔵し上端に給排気
    口、不活性ガス給気口を有する貯水槽と、前記処理槽の
    上端給排気口と前記貯水槽の上端給排気口とをバルブと
    コンプレッサー及びバイパスを介して連結したガス連通
    管と、前記処理槽の下端と前記貯水槽の下端とをバルブ
    及びポンプを介して連結した水連通管と、前記処理槽の
    下端と間接加熱型の熱交換器とを、バルブ及びポンプを
    介して連結し、前記熱交換器よりバルブを介して処理槽
    内のスプレー管と連結した処理槽液循環路とからなり、
    前記処理槽と貯水槽とが連結された密閉系内で、ガス置
    換と水置換ができ、且つ被処理物の昇温、滅菌、冷却の
    全工程中、前記密閉系内で前記コンプレッサー及びバイ
    パスにより不活性ガスを移行させて処理槽の圧力制御を
    するようにしたガス置換機構付きスプレー式殺菌装置。
  2. 【請求項2】 スプレー管を内蔵し、上端に給排気口を
    有する処理槽と、バブリング管を内蔵し上端に給排気
    口、不活性ガス給気口を有し、2つ並設した第1と第2
    の貯水槽と、これら第1と第2の貯水槽をバルブを介し
    てガス連結管及び水連結管とにより連通した連結管と、
    前記処理槽の上端給排気口と前記第1の貯水槽の上端給
    排気口とをバルブとコンプレッサー及びバイパスを介し
    て連結したガス連通管と、前記処理槽の下端と前記第1
    の貯水槽の下端とをバルブ及びポンプを介して連結した
    水連通管と、前記処理槽の下端と間接加熱型の熱交換器
    とを、バルブ及びポンプを介して連結し、前記熱交換器
    よりバルブを介して処理槽内のスプレー管と連結した処
    理槽液循環路とからなり、前記処理槽と第1の貯水槽と
    が連結された密閉系内で、ガス置換と水置換ができ、且
    つ被処理物の昇温、滅菌、冷却の全工程中、前記密閉系
    内で前記コンプレッサー及びバイパスにより不活性ガス
    を移行させて処理槽の圧力制御をするようにしたガス置
    換機構付きスプレー式殺菌装置。
  3. 【請求項3】 処理槽へ被処理物を装填し、密閉する装
    填工程と、貯水槽の下端より給水して排気し、バブリン
    グ管より不活性ガスを送入して水中の空気と置換し排気
    する工程と、前記貯水槽の水を下端の水連通管を介して
    処理槽へ満水注入すると共に貯水槽には不活性ガスを充
    満させる工程と、前記処理槽の水を下端の水連通管を介
    して貯水槽へ返送すると共に上端のガス連通管を介して
    貯水槽の不活性ガスを処理槽へ移行して所定液面とする
    工程と、前記水連通管とガス連通管とを閉じ、処理槽の
    所定液面の水をポンプ、間接型熱交換器及び処理槽内の
    スプレー管からなる処理液循環路で循環させ、昇温、滅
    菌、冷却する処理工程と、この処理工程の全工程中、密
    閉系内でガス連通管に設けたコンプレッサー及びバイパ
    ス弁により不活性ガスを移行させて処理槽内の圧力を調
    整する制御工程と、前記水連通管とガス連通管とを開
    き、貯水槽の水を水連通管を介して処理槽へ返送すると
    共にガス連通管を介して不活性ガスを貯水槽へ回収する
    工程と、ガス連通管を閉じ、処理槽を大気と連通させ、
    処理槽の水を水連通管を介して貯水槽へ加圧返送して水
    を回収する工程と、水連通管を閉じ、被処理物を処理槽
    から取出す工程とから成るガス置換機構付きスプレー式
    殺菌処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104668092A (zh) * 2015-02-06 2015-06-03 江苏保丽洁环境科技股份有限公司 能除臭灭菌的双区湿式静电油烟净化器

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CN104668092A (zh) * 2015-02-06 2015-06-03 江苏保丽洁环境科技股份有限公司 能除臭灭菌的双区湿式静电油烟净化器

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JPH0624578B2 (ja) 1994-04-06

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