JPH05103481A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH05103481A
JPH05103481A JP3283931A JP28393191A JPH05103481A JP H05103481 A JPH05103481 A JP H05103481A JP 3283931 A JP3283931 A JP 3283931A JP 28393191 A JP28393191 A JP 28393191A JP H05103481 A JPH05103481 A JP H05103481A
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JP
Japan
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capacitor
diode
series
self
gto
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Application number
JP3283931A
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English (en)
Inventor
Hideo Okayama
秀夫 岡山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自己消弧型半導体素子に接続するスナバ回路
に蓄えられたエネルギーを電源等に回生する機能を備え
たインバータ装置において、高効率かつ確実な電圧上昇
率抑制、電流上昇率抑制、過電圧抑制を図る。 【構成】 コンデンサ14a,14bを各々直流電圧の
半値に充電し、コンデンサ6より静電容量の数値を大き
くして、コンデンサ14a−ダイオード7a−ダイオー
ド7b−コンデンサ14bにより電圧クランプ回路を構
成し、リアクトル3a,3bによりGTO1a,1bの
オン時のdi/dtを抑制し、また、コンデンサ14a
−ダイオード7a−コンデンサ6によりGTO1aのd
v/dtを抑制する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己消弧型半導体素子
に接続するスナバ回路に蓄えられたエネルギーを電源等
に回生する機能を備えたインバータ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自己消弧型半導体素子、例えばGTOサ
イリスタ(以下GTOに略す)などから構成されたイン
バータ装置において、自己消弧型半導体素子に加わる電
圧、電流の急峻な立ち上がりによる破壊を防ぐために必
ずスナバ回路を設ける。また、自己消弧型半導体素子に
加わる過電圧による破壊を防ぐために電圧クランプ回路
を設ける。以下、説明文では自己消弧型半導体素子の一
例としてGTOを適用した場合について記述する。
【0003】図7はスナバ回路及び電圧クランプ回路を
備えた従来のGTOインバータ装置のハーフブリッジ構
成図である。正アームはGTO1a、フリーホイールダ
イオード2aにより、負アームはGTO1b、フリーホ
イールダイオード2bにより構成されている。正アーム
のGTO1aについて、アノードリアクトル3a,ダイ
オード4a、抵抗5aから構成される直列スナバ回路
と、スナバコンデンサ6a,ダイオード7a,抵抗8a
から構成される並列スナバ回路を備えている。負アーム
のGTO1bについても同様である。
【0004】直列スナバ回路内のアノードリアクトル3
a,3bによりGTO1a,1bのオン動作におけるG
TO1a,1bに加わる電流上昇率を抑制し、並列スナ
バ回路内のスナバコンデンサ6a,6bによりGTO1
a,1bのオフ動作におけるGTO1a,1bに加わる
電圧上昇率を抑制する。また、ハーフブリッジの接続点
間であるAB間にコンデンサ9、ダイオード10、抵抗
11から構成される電圧クランプ回路を備えている。
【0005】12は直流電源、13は配線インダクタン
スであり、Cは出力端子である。また、アノードリアク
トル3a,3bは配線インダクタンスを代用することも
可能であるし、自己消弧型半導体素子の許容電流上昇率
の定格値によっては省略することも可能である。
【0006】次に動作について説明するが、ここで示す
経路はまとめて図8に記載する。さて、正アームのGT
O1aがオン、負アームのGTO1bがオフしており、
経路r1により出力端子Cに矢印の方向に負荷電流が流
れており、スナバコンデンサ6aの電圧は零、スナバコ
ンデンサ6bの電圧は直流電源12の電圧に充電された
状態から、GTO1aをオフさせ負荷電流を遮断した場
合を考える。
【0007】GTO1aをオフさせると、遮断された電
流は経路r2にバイパスされスナバコンデンサ6aを充
電し、その充電電圧が直流電源12の電圧以上になると
負アームのフリーホイールダイオード2bが導通して負
荷電流は経路r3により流れる。また、ダイオード4a
が導通し、アノードリアクトル3aの電流はr4を還流
し、アノードリアクトル3aに蓄えられたエネルギーは
抵抗5aで消費される。また、スナバコンデンサ6bに
蓄えられたエネルギーは抵抗8bを通り放電、消費され
る。
【0008】GTO1aをオフした後にGTO1bをオ
ンした際、スナバコンデンサ6bにエネルギーが残って
いる場合は、経路r5によりそのエネルギーはすべて抵
抗8bで消費される。更に、配線インダクタンス13に
蓄えられたエネルギーは、電圧クランプ回路内のコンデ
ンサ9に過充電として一旦吸収され、その後過充電分の
エネルギーは抵抗11を通って放電される。コンデンサ
9の静電容量はスナバコンデンサ6a,6bの静電容量
に比較して大きい方が望ましい。このクランプ作用によ
りAB間に過電圧が印加されることはない。以上がGT
O1aのターンオフ動作である。
【0009】次に、正アームのGTO1aがオフ、負ア
ームのGTO1bがオンしており、経路r3により出力
端子Cに矢印の方向に負荷電流が流れており、スナバコ
ンデンサ6bの電圧は零、スナバコンデンサ6aの電圧
は直流電源12の電圧に充電された状態から、GTO1
bをオフした後にGTO1aをオンさせる場合を考え
る。
【0010】この状態ではGTO1bをオフしても回路
状態は変化しない。さて、GTO1aをオンすると、負
荷電流は経路r3から経路r1に転流し、さらに、GT
O1aの電流が負荷電流を超えるが、その過剰な電流は
スナバコンデンサ6bの充電電流となり直流電源12の
電圧に充電される。また、スナバコンデンサ6aに蓄え
られたエネルギーは経路r6により抵抗8aで消費され
つつ電圧が零になるまで放電される。
【0011】スナバコンデンサ6a,6bが所望の電圧
値に達すると、アノードリアクトル3a,3bに過剰に
蓄えられたエネルギーは各々経路r7、経路r4により
抵抗5a,5bで消費されつつ負荷電流は経路r3によ
り流れる。なお、この場合の電圧クランプ回路の動作
は、GTO1aのターンオフ動作で説明したものと同じ
である。以上がGTO1aのターンオン動作である。
【0012】次に、負荷電流が図中矢印の逆方向に流れ
ている場合のGTO1bのオン、オフ動作であるが、図
中矢印の方向に負荷電流が流れている場合のGTO1a
のオン、オフ動作と全く対称なため説明を省略する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ装置
は以上のように構成されているので、GTO等の自己消
弧型半導体素子のオン、オフ動作により直列スナバ回
路、並列スナバ回路、電圧クランプ回路内のエネルギー
蓄積要素であるコンデンサ及びリアクトルに蓄えられた
エネルギーが抵抗で消費されて損失となっていた。従っ
て、インバータ装置の効率低下要因となり、さらには自
己消弧型半導体素子における接合温度が上昇するためイ
ンバータ装置の高周波化が困難となり、インバータ装置
の定格が大きくなるとその損失が増大するためインバー
タ装置内に設置される冷却装置が大型化し、インバータ
装置自体も大型化するという問題点があった。
【0014】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、直列スナバ回路、並列スナバ回
路、電圧クランプ回路内に蓄えられたエネルギーを抵抗
で消費することなく直流電源等に回生でき、それらの回
路の個々に持つ機能を損ねることなく動作するインバー
タ装置を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインバータ
装置は、従来のスナバ回路と電圧クランプ回路を一体化
したスナバ回路をハーフブリッジに接続し、その構成要
素に抵抗を含まず、更にそのハーフブリッジ内の過剰な
エネルギーを正負アーム毎に備えられたコンデンサに導
き、それらの各々のコンデンサのエネルギーを直流電源
に回生するリアクトル、ダイオード、自己消弧型半導体
素子で構成されたチョッパ回路を備えたものである。
【0016】
【作用】本発明によるインバータ装置は、スナバ回路、
電圧クランプ回路を一体化したスナバ回路により、自己
消弧型半導体素子に加わる急峻な電圧、電流の立ち上が
り及び過電圧を抑制し、更にハーフブリッジ内に抵抗を
含まず、ハーフブリッジ内の過剰なエネルギーをリアク
トル、ダイオード、自己消弧型半導体素子で構成された
チョッパ回路が接続されたコンデンサに導き、そのコン
デンサからチョッパ回路によりエネルギーを取り出し直
流電源に回生する。
【0017】
【実施例】実施例1.以下、本発明の実施例を図につい
て説明する。図1は第1発明に係るインバータ装置のハ
ーフブリッジ構成図である。図1において、自己消弧型
半導体素子1a,1bの一例としてGTOを適用してお
り、2a,2bは逆並列に接続されたフリーホイールダ
イオード、3a,3bは電流上昇率抑制のためのアノー
ドリアクトル、6は電圧上昇率抑制のためのスナバコン
デンサ、14a,14bは電圧クランプのためのもので
あり、スナバコンデンサ6に比較して充分静電容量の大
きい吸収コンデンサ、7a,7bは吸収コンデンサ11
a,11bの充電極性を定めるダイオードである。
【0018】また、15a,15bはGTO1a,1b
に比較して半値の耐圧で良い自己消弧型半導体素子であ
り、一例としてGTOを適用している。16a,16b
はダイオード、17a,17bはリアクトルであり、自
己消弧型半導体素子15a、ダイオード16a、リアク
トル17aは吸収コンデンサ14aに対するチョッパ回
路18aを構成する。吸収コンデンサ14bに対しても
同様である。さらに、12a,12bは分割されたイン
バータ装置の直流電源であり、その電圧値は各々Eであ
り、A,Bは直流母線のそれぞれ正側と負側、Cは出力
端子である。
【0019】次に動作について説明する。ここでは出力
端子Cを負荷電流が図中矢印の方向に流れている場合の
GTO1aのオン動作とオフ動作についてのみ説明す
る。出力端子Cを負荷電流が図中矢印と逆方向に流れて
いる場合のGTO1bのオン動作とオフ動作の説明は前
述した場合の動作と全く対称なため省略する。なお、吸
収コンデンサ14a,14bは各々に接続されているチ
ョッパ回路18a,18bを構成する自己消弧型半導体
素子15a,15bにより直流電圧12a,12bとほ
ぼ同じ電圧値に、かつ常に図示した極性に充電されてい
るものとし、チョッパ回路18a,18bの回路動作は
GTO1aのオン動作とオフ動作の後に説明する。ここ
で示す経路はまとめて図2に記載する。
【0020】さて、GTO1aがオフ、GTO1bがオ
ンしており、スナバコンデンサ6は図中点を付していな
い側を正極として吸収コンデンサ14bと同電位に充電
されており、負荷電流が経路R1により流れている状態
を初期状態として、GTO1bをオフした後のGTO1
aのオン動作を説明する。この状態ではGTO1bをオ
フしても回路状態は変化しない。次にGTO1aをオン
させると経路R2により負荷電流が供給され、フリーホ
イールダイオード2bの電流は零になる。このとき、G
TO1aの電流上昇率はアノードリアクトル3a,3b
に抑制される。
【0021】更に、GTO1aの電流は負荷電流以上と
なり、経路R3によりその過剰な電流が流れることにな
り、スナバコンデンサ6は点を付した側を正極として吸
収コンデンサ14aと同電圧値まで充電される。その後
ダイオード7aが導通し、アノードリアクトル3a,3
bに蓄えられたエネルギーは経路R4により吸収コンデ
ンサ14a,14bに吸収される。
【0022】吸収コンデンサ14a,14bはスナバコ
ンデンサ6に比較して静電容量は充分大きなものであ
り、経路R3、経路R4を流れる充電電流による電圧変
動は抑制されている。アノードリアクトル3a,3bの
エネルギーが吸収コンデンサ14a,14bに吸収され
るとき、スナバコンデンサ6は吸収コンデンサ14aの
過充電された電圧と同じ電圧に経路R3により充電され
る。従って、GTO1aに印加される電圧は零となり、
来るGTO1aのオフ動作に備えられる。以上がGTO
1aのオン動作の説明である。
【0023】次に、GTO1aがオン、GTO1bがオ
フしており、スナバコンデンサ6は図中点を付した側を
正極として吸収コンデンサ14aと同電圧値に充電され
ており、負荷電流が経路R2により流れている状態を初
期状態として、GTO1aのオフ動作を説明する。GT
O1aをオフさせると、GTO1aを流れていた負荷電
流は経路R5にバイパスされ、スナバコンデンサ6が点
を付していない側を正極として吸収コンデンサ14bと
同電位まで充電される。このときのGTO1aの電圧上
昇率はスナバコンデンサ6に抑制される。この状態に達
すると、経路R1により負荷電流が流れることになる。
【0024】その後、ダイオード7bが導通し、アノー
ドリアクトル3aに蓄えられたエネルギーは経路R4に
より吸収コンデンサ14a,14bに吸収される。吸収
コンデンサ14a,14bはスナバコンデンサ6に比較
して充分大きな静電容量を持つため電圧変動は抑制され
ている。アノードリアクトル3aのエネルギーが吸収コ
ンデンサ14a,14bに吸収される時、スナバコンデ
ンサ6は吸収コンデンサ14aの過充電された電圧と同
じ電圧に経路R5により充電される。従って、GTO1
bに印加される電圧は零を保ち、この状態で仮にGTO
1bをオンし、そのGTO1bのオン期間に負荷電流の
向きが逆転してGTO1bに負荷電流が流れ、GTO1
bが次のオフ動作により負荷電流を遮断した場合におい
ても、安全なオフ動作に備えられる。以上がGTO1a
のオフ動作の説明である。
【0025】さらに、GTO1a,1bのスイッチング
動作時に配線インダクタンス13に蓄えられたエネルギ
ーはアノードリアクトル3a,3bに蓄えられたエネル
ギーと同様に、吸収コンデンサ14a,14bに吸収さ
れるため、電圧クランプ回路としての機能も果たす。
【0026】次に、吸収コンデンサ14aに接続された
自己消弧型半導体素子15a、ダイオード16a、リア
クトル17aで構成されるチョッパ回路18aの動作に
ついて説明する。吸収コンデンサ14aの過充電分のエ
ネルギーを直流電源12aに回生する方法であるが、自
己消弧型半導体素子15aをオンさせると吸収コンデン
サ14aの放電経路が形成され、吸収コンデンサ14a
のエネルギーがリアクトル17aに移される。自己消弧
型半導体素子15aをオフし、吸収コンデンサ14aの
放電経路を絶つと、ダイオード16aが導通し、リアク
トルの電流は経路R6を流れるため、リアクトル17a
のエネルギー即ち吸収コンデンサ14aのエネルギーは
直流電源12aに回生される。
【0027】従って、吸収コンデンサ14aの電圧を検
知して、自己消弧型半導体素子15aのスイッチング周
波数及び通流時間を制御すれば、吸収コンデンサ14a
の充電電圧を所望の一定電圧に保つことが可能である。
また、吸収コンデンサ14bに接続された自己消弧型半
導体素子15b、ダイオード16b、リアクトル17b
で構成されるチョッパ回路18bの動作についての説明
は吸収コンデンサ14aのそれと同様なため省略する。
【0028】実施例2.以下、第1発明の他の実施例を
図について説明する。図3は第1発明に係るインバータ
装置の三相構成図である。図3において、1a,1bは
ターンオン時にかかる急峻な電流上昇率に耐え得る自己
消弧型半導体素子であり、例えばGTO、IGBTなど
を挙げることができる。この様な場合、直列スナバ回路
の構成要素であるアノードリアクトルを省略することが
可能であり、図3ではその場合において構成要素が最小
となる回路構成を示す。ここでは自己消弧型半導体素子
1a,1bの一例としてGTOを示す。
【0029】なお、19はリアクトルまたは配線インダ
ンタンスである。図3では吸収コンデンサ14a,14
bとその各々に接続されるチョッパ回路18a,18b
が三相全てに対し共通に用いられている。基本的な回路
動作は実施例1.と全く同様なためここでは省略する。
また三相に限らず多相構成の場合にも同様に適用できる
ことは明らかである。
【0030】実施例3.図4は第1発明に係るインバー
タ装置のハーフブリッジ構成図であり、直流電圧12
a,12bの確立方法について示したものである。図4
では直流電圧12をバランス抵抗20a,20bが接続
された平滑コンデンサ21a,21bを用いて分割して
おり、図1の直流電圧12a,12bと等価である。
【0031】実施例4.図5は第1発明に係るインバー
タ装置のハーフブリッジ構成図であり、直流電圧12
a,12bの確立方法について示したものである。図5
において、直流電圧12a,12bは倍電圧整流回路2
2により供給されており、また、バランス抵抗20a,
20bが接続された平滑コンデンサ21a,21bを用
いた構成により、図1の直流電圧12a,12bと等価
である。ただし、24は交流電源である。
【0032】実施例5.図6は第2発明に係るインバー
タ装置のハーフブリッジ構成図であり、チョッパ回路1
8a,18bを吸収コンデンサ14a,14bの放電抵
抗23a,23bに置換したものである。この場合、放
電抵抗23a,23bには、吸収コンデンサ14a,1
4bが過充電となる度にその放電電流が流れることにな
る。吸収コンデンサ14a,14bに過剰に蓄えられた
エネルギーは分割された直流電圧12a,12bに回生
されるが、そのエネルギーは一部放電抵抗23a,23
bにおいて損失となる。なお基本的な回路動作は実施例
1.と全く同様なためここでは省略する。
【0033】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、イン
バータ装置にアノードリアクトル、スナバコンデンサ、
吸収コンデンサからなる、スナバ回路、電圧クランプ回
路を一体化したスナバ回路により、自己消弧過型半導体
素子に加わる急峻な電圧、電流の立ち上がり及び過電圧
を確実に抑制し、更にハーフブリッジ内に抵抗を含ま
ず、ハーフブリッジ内の過剰なエネルギーをリアクト
ル、ダイオード、自己消弧型半導体素子で構成されたチ
ョッパ回路が接続された吸収コンデンサに導き、その吸
収コンデンサからチョッパ回路によりエネルギーを取り
出し直流電源に回生できる構成としたので、高効率化、
高周波化、小型化が可能なインバータ装置が得られると
いう効果がある。さらにターンオン時にかかる急峻な電
流上昇率に耐え得る自己消弧型半導体素子を用いて本発
明によるインバータ装置を構成すると、吸収コンデンサ
及びチョッパ回路が多相について共通に用いることがで
きるため、更なる小型化が可能なインバータ装置が得ら
れる効果がある。
【0034】また、第2発明によれば、吸収コンデンサ
に接続されるチョッパ回路をそのコンデンサの放電抵抗
に置換すると、放電抵抗で損失が発生するが、ハーフブ
リッジ内の過剰なエネルギーの大部分が回生され、また
装置を構成する部品点数の低減により、小型化が可能な
インバータ装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例によるインバータ装置のハ
ーフブリッジ構成図である。
【図2】第1発明の他の実施例によるインバータ装置の
三相構成図である。
【図3】第1発明の他の実施例によるインバータ装置の
ハーフブリッジ構成図である。
【図4】第1発明の他の実施例によるインバータ装置の
三相構成図である。
【図5】第2発明の一実施例によるインバータ装置のハ
ーフブリッジ構成図である。
【図6】従来のインバータ装置のハーフブリッジ構成図
である。
【符号の説明】
1a,1b 自己消弧型半導体素子 2a,2b ダイオード 3a,3b リアクトル 6 コンデンサ 7a,7b ダイオード 12a,12b 直流電源 15a,15b コンデンサ 16a,16b ダイオード 17a,17b リアクトル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に動作について説明する。ここでは出力
端子Cを負荷電流が図中矢印の方向に流れている場合の
GTO1aのオン動作とオフ動作についてのみ説明す
る。出力端子Cを負荷電流が図中矢印と逆方向に流れて
いる場合のGTO1bのオン動作とオフ動作の説明は前
述した場合の動作と全く対称なため省略する。なお、吸
収コンデンサ14a,14bは各々に接続されているチ
ョッパ回路18a,18bを構成する自己消弧型半導体
素子15a,15bにより直流電圧12a,12bとほ
ぼ同じ、あるいは若干高い電圧値に、かつ常に図示した
極性に充電されているものとし、チョッパ回路18a,
18bの回路動作はGTO1aのオン動作とオフ動作の
後に説明する。ここで示す経路はまとめて図2に記載す
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に、GTO1aがオン、GTO1bがオ
フしており、スナバコンデンサ6は図中点を付した側を
正極として吸収コンデンサ14aと同電圧値に充電され
ており、負荷電流が経路R2により流れている状態を初
期状態として、GTO1aのオフ動作を説明する。GT
O1aをオフさせると、GTO1aを流れていた負荷電
流は経路R5にバイパスされ、スナバコンデンサ6が点
を付していない側を正極として吸収コンデンサ14bと
同電位まで充電される。このときのGTO1aの電圧上
昇率は、厳密にはスナバコンデンサ6と吸収コンデンサ
14aとの合成容量によって抑制されるが、スナバコン
デンサ6の静電容量が吸収コンデンサ14aのそれに比
較して充分大きい条件により等価的にスナバコンデンサ
6に抑制される。この状態に達すると、経路R1により
負荷電流が流れることになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例によるインバータ装置のハ
ーフブリッジ構成図である。
【図2】第1発明の一実施例である図1を説明するため
の電流経路をまとめた説明図である。
【図3】第1発明の他の実施例によるインバータ装置
三相構成図である。
【図4】第1発明の他の実施例によるインバータ装置
ハーフブリッジ構成図である。
【図5】第1発の他の実施例によるインバータ装置の
ハーフブリッジ構成図である。
【図6】第2発明の一実施例によるインバータ装置のハ
ーフブリッジ構成図である。
【図7】従来のインバータ装置のハーフブリッジ構成図
である。
【図8】従来のインバータ装置を説明するための電流経
路をまとめた説明図である。
【符号の説明】 1a,1b 自己消弧型半導体素子 2a,2b ダイオード 3a,3b リアクトル 6 コンデンサ 7a,7b ダイオード 12a,12b 直流電源 15a,15b コンデンサ 16a,16b ダイオード 17a,17b リアクトル
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正負直流母線間にリアクトルを介して直
    列に接続され、正負各アームを構成する一対の自己消弧
    型半導体素子と、それぞれの自己消弧型半導体素子に逆
    並列に接続される一対のダイオードからなり、直流母線
    間の電圧が分割され、中間電位点を持ち、正負アームの
    接続点を出力端子とするインバータ装置において、正ア
    ーム側自己消弧型半導体素子のアノードと負アーム側自
    己消弧型半導体素子のカーソド間にコンデンサとダイオ
    ードからなる2つの直列体をダイオードが直列となる様
    に直列接続し、その直列体同志の接続点と出力端子との
    間にコンデンサを接続し、正負直流母線間にリアクトル
    とダイオードからなる2つの直列体をリアクトルが直列
    となる様に直列接続し、その直列体同志の接続点と直流
    母線の中間電位点を接続し、正アームに接続されたコン
    デンサとダイオードからなる直列体のコンデンサとダイ
    オードの接続点と正アームに接続されたリアクトルとダ
    イオードからなる直列体のリアクトルとダイオードの接
    続点間に自己消弧型半導体素子を接続し、負アームに接
    続されたコンデンサとダイオードからなる直列体のコン
    デンサとダイオードの接続点と負アームに接続されたリ
    アクトルとダイオードからなる直列体のリアクトルとダ
    イオードの接続点間に自己消弧型半導体素子を接続した
    ことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 正負直流母線間にリアクトルを介して直
    列に接続され、正負各アームを構成する一対の自己消弧
    型半導体素子と、それぞれの自己消弧型半導体素子に逆
    並列に接続される一対のダイオードからなり、直流母線
    間の電圧が分割され、中間電位点を持ち、正負アームの
    接続点を出力端子とするインバータ装置において、正ア
    ーム側自己消弧型半導体素子のアノードと負アーム側自
    己消弧型半導体素子のカーソド間にコンデンサとダイオ
    ードからなる2つの直列体をダイオードが直列となる様
    に直列接続し、その直列体同志の接続点と出力端子との
    間にコンデンサを接続し、それら直列体を構成するダイ
    オードとコンデンサの接続点と直流母線の中間電位点を
    各々抵抗を介して接続したことを特徴とするインバータ
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160036469A (ko) 2014-09-25 2016-04-04 삼성에스디아이 주식회사 스너버 회로
CN105471244A (zh) * 2014-09-25 2016-04-06 三星Sdi株式会社 缓冲器电路

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